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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.12.15
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 トリンプ・インターナショナルの元社長・吉越浩一郎氏による一冊。
 2007年12月に『「残業ゼロ」の仕事力』として刊行されたものを、
 改題、再編集したもので、巻末には特別対談も収録された。

 その相手が、東レの佐々木常夫氏で、
 家庭の事情で毎日6時に退社することを余儀なくされながら、
 同期トップで取締役に就任、後に東レ経営研究所社長、特別顧問という人物。
 『部下を定時に帰す仕事術』『そうか、君は課長になったのか。』の著書もある。

   ***


しかし、それでも、残業はなくならない。
逆に、遅くまで残業している人の方が、頑張っていると評価されたりする。
なぜか?

  残業があるかどうかは、仕事の内容ではなく組織の風土による、というのが、
  いろいろな環境で働いてきた私の実感です。(p.111)

つまり、言い換えれば次のようになる。

  それは、働く人が、「残業は会社にとっていいことだ」と
  思い込んでいるからにほかなりません。
  だから、夜遅くまでオフィスにいるだけで、
  「自分は会社の役に立っている」という高揚感がわいてくる。
  逆に、終業のベルと同時に帰ったりすると、


  要するに、にぎやかで活気あふれるオフィスというのは、
  誰も仕事に集中していない状態なのです。
  それなのに、喧噪のなかにいるというだけで、
  なぜか自分たちは仕事をした気になってしまっている。
  こうした「悪い循環」で仕事をしていることも、


この二つの指摘は、まさに目から鱗。
特に、活気がないのが「いいオフィス」との指摘は、まさに斬新。
フランス人を妻とし、香港やドイツで働いた経験をもつ著者ならではの言葉。
しかし、言われてみれば、確かにその通りだという気がしてくる。

そして本著からは、著者の実践した「残業のない職場づくり」を通じて、
職場のあるべき姿、リーダーとしての覚悟、「働く」とは何か等々、
考えさせられることが、数え切れないほど、次々に語られている。
しかも、それが短いフレーズの中に凝縮されており、インパクトは強烈だ。

例えば、

  また、人の常として、疎遠な相手にはどうしても疑心暗鬼の感情を抱きがちなので、
  コミュニケーションの足りない会社は、雰囲気もギスギスしたものになっていきます。(p.095)

情報の共有化は是非とも必要。
しかも、オフィスは静かで、皆が集中している状態を保ちながら。
では、「どこでコミュニケーションを?」ということになるが、
それが会議の場と言うことになるのだろう。

  会議は長ければ長いほど、多ければ多いほどいい。(p.101)

会議は短く、回数も少ない方がいいという最近の風潮に逆行するこの言葉は、
会議の真の重要性を知る者のみが語ることのできるもの。
もちろん、中身のない会議なら、する必要なはい。
次に、仕事の進め方について。

  そして、この「小さく分ける」という考え方は、
  困難な問題を解決する際にも、きわめて有効なのです。(p.056)

ジャック・ウェルチの「選択と集中」や、孫氏の「各個撃破」に見られる考え方を具体的に説明した
『天才以外は問題を「小分け」せよ』における記述は、大変示唆に富んでいた。
また、

  「失敗する」のは途中であきらめるから失敗するのです。
  成功するまで続ければ失敗のしようがないでしょう。(p.147)

  違うと思ったらすぐさま前言を翻す、という難しいことを、
  苦もなくやってのけるからこそ君子なのです。(p.151)

  なぜトップダウンがいいのでしょう。
  先ほどの、脳と右手の関係を思い出してください。
  組織はトップが意志決定をし、部下はそれに従って行動するというのが、
  最も効率的だからです。(p.158)

これらの、トップとして在るべき姿論には、全ての人が同意できるものではないだろうが、
一つのことをやり遂げた人物の言葉として、しっかり受け止める必要はあると思う。
そして、次の言葉には、「働くとは、どういうことか?」を改めて考えさせられた。

  私の見るかぎり、ほとんどの日本人は「life for work」です。(p.217)

  仕事は人生そのものではなく、人生の一部です。
  私にとっての働く意味は「生きていくために必要なお金を稼ぐため」であって、
  それ以上ではありません。
  そのうえで、「どうせ働かなければならないなら、面白くやったほうがいい」
  と考えます。(p.203)





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Last updated  2012.12.15 16:21:55
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