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2010年05月26日
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カテゴリ: 政治問題
 先月、日本経団連が発表した「成長戦略2010」について、共産党機関紙「しんぶん赤旗」日曜版は、次のように批判している;




 鳩山内閣が昨年12月30日に策定した「新成長戦略(基本方針)」を受けてのものです。

 「成長戦略2010」には、政府の「基本方針」の方向性は「概(おおむ)ね、経団連の考え方と一致している」とあります。「基本方針」を評価したうえで、いかにして経済成長を実現していくかを論じているもので、いわば経団連から政府にあてた提言の書、もしくは指南の書といった趣の文書といえます。

 「成長戦略2010」の基本にある考え方は、「企業が国民の生活を支えている」「企業活動がなければ、雇用を創出することも…より豊かな国民生活を享受することも不可能である」というものです。

 だから、企業に力をつけさせなければならない。そのためには、「わが国企業が…国際競争上不利になることがなく…海外企業にとっても(日本が)魅力ある立地条件となるよう…ビジネス環境を整備することが喫緊の課題である」と説いています。

 とりわけ法人税率の引き下げ、加えて規制撤廃やPFI事業(公共施設の建設等を民間の資金、経営能力、技術などを活用して行う事業)の拡大などが重要であると述べています。

 また一方で、消費税については、「2011年度から速やかかつ段階的に(たとえば、毎年2%ずつ引き上げ)…少なくとも10%まで引き上げ」「2020年代半ばまでには…10%台後半ないしはそれ以上へ引き上げていかざるをえない」と提言しています。

 こうした内容の「成長戦略2010」をどう読むべきでしょうか。

 まず言えることは、過去の「構造改革」政策についての反省が、まったくないことです。

 「構造改革」政策は、ここで主張されているのとまったく同じ考え方に立ちました。「企業に活力」を与えるよう法人減税を行い、規制緩和を行うなどしてきました。

 その結果はどうだったでしょう。大企業は大いにもうかるようになりましたが、人々の暮らしはかえって貧しくなりました。

 そればかりではありません。「構造改革」政策のもとで、大企業の力が強くなり、中小企業との取引条件を厳しくしました(下請け単価の切り下げなど)。労働者の処遇を劣悪なものとしました(非正規雇用の拡大、賃金の抑制など)。その結果、日本経済は国内需要がまったく伸びない、輸出依存型の経済になったのです。

 総需要(国内需要と輸出の合計)の8割以上を占める国内需要が伸びてこそ、日本経済は成長できる-そのもとでこそ日本企業の国際競争力は強くなる、と考えるべきでしょう。

 そして消費税の引き上げといえば、国内需要を抑える増税であり、経済成長率の視点からみてさえ、最悪の選択というほかありません。       山家悠紀夫(やんべ・ゆきお 暮らしと経済研究室主宰)


2010年5月9日 「しんぶん赤旗」日曜版 20ページ「経済これって何?-構造改革 継続説く」から引用

 小泉政権下の構造改革で、大企業はよほど甘い汁を得たらしく、構造改革の結果国民の暮らしが疲弊して内需が低迷していることなど気にも留めないで、自分さえ儲かればよいという態度のようである。そのような、国民の暮らしを無視した利潤追求では、やがて企業存立の基盤が損なわれるであろうという観点が欠落しており、これでは日本の将来は危うい。日本経済をリードする立場の人たちには、それに相応しい大局的な観点をもってほしいものである。








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最終更新日  2010年05月26日 19時07分56秒


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