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2010年09月21日
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カテゴリ: 歴史認識
 韓国併合100年に当たり札幌の若者は、戦時中に強制連行された朝鮮人が札幌市周辺の電源開発の作業をさせられた史実を芝居にして上演したと、5日の「しんぶん赤旗」日曜版が紹介している;




75年前、朝鮮人強制労働で発電所建設

 水力発電所「北電藻岩発電所」は1934年、札幌市藻岩浄水場と一体に工事がおこなわれ、それぞれ36年と37年に完成しました。現在も札幌市民に電気と水を供給しています。

 発電所工事は、北電の前身のひとつ、北海水力電気が発注元。工事の元請けは鹿島組(現在の鹿島建設)と伊藤組です。配下に中請けの組があり、さらにその下に、「タコ部屋」とよばれる下請けの作業員宿舎がありました。

 「札幌郷土を掘る会」の聞き取り調査などによると、日本が朝鮮半島などへの植民地支配を強めるなか、周旋屋などが、土地を奪われた朝鮮人や貧困にあえぐ日本の労働者・学生に甘い言葉をかけ、だまして「タコ部屋」に売り渡しました。

 人権無視の過酷な「タコ部屋」労働やリンチ、工期優先で安全対策を怠ったことによる事故で、朝鮮人5人を含む38人が死亡したことが判明しています。しかし、全容はいまだ解明されていません。

 工事に従事した労働者は約4000人。そのうち朝鮮人が300人以上いたとみられ、強制労働と差別という「二重の苦しみ」を強いられました。

 いま、同発電所がある藻岩山は、市民から親しまれ、観光客や若いカップルでにぎわう夜景スポット。しかし、発電所の建設をめぐる歴史は、市民にもほとんど知られていません。

 在日朝鮮人と日本の若者たちが中心となり、おこなった市民劇「今も聞こえる藻岩の叫び」(演出・志村智雄)は、92年に札幌で上演された同タイトルのリメーク。「韓国併合」100年をきっかけに再演が決定しました。出演する10代・20代の在日と日本の若者らは、現地でのフィールドワークなど歴史を学びながら準備してきました。

 市民劇は、「韓国併合条約」発効100年にあたる8月29日、札幌市の教育文化会館のホールにで開かれました。約400人の観客の中には、朝鮮の民族衣装、チマ・チョゴリの制服を着た生徒の姿も。

曽祖父は土地奪われ日本に来た

 物語は現代のとある中学校から始まります。自国の歴史に強い関心を抱く在日朝鮮人4世の生徒・朴(バク)が藻岩の「タコ部屋」労働を知り、教師の安田に現地調査への参加を持ちかけます。安田は、しぶしぶ参加を承諾。安田の父は藻岩発電所工事でやってきた朝鮮人でした。あるとき、安田は工事がおこなわれた時代にタイムスリップして…。

 朴役を務めたのは、同市の高校3年で演劇部に所属する信山紘希(ひろき)さん(17)。出演がきっかけで藻岩の「タコ部屋」労働を知りました。

 「すごいことが知らされた。中途半端な気持ちではできない」と語っていた信山さん。朝鮮人の『代弁者』として演じました。

 朝鮮の少年人夫役・コイチを演じたのは、北海道朝鮮初中高級学校・高級部2年の女子生徒で、在日朝鮮人4世の金志潤(キム・チユン)さん(16)。初級部3年のとき父親から、曽祖父は日本の植民地支配で土地を奪われ、仕事を求めてやってきたことを知らされました。自身の『ルーツ』を背負っての出演です。

 公演後、緊張がとけた金さんは、「(歴史の事実を)伝えることができて良かった」と号泣しました。

 観客のひとり、短大生の女性(19)=札幌市=は、「自分たちが住む近くでこんなことがあったんですね。(事実を)伝えていきたいです」と興奮気味に話していました。

 日本人の人夫役を演じた沖縄県出身で、大学3年の護得久朝滋(ごえく・ともしげ)さん(21)はいいます。

 「自分で動いて調べてほしい。どうして『タコ部屋』があったのか、日本の侵略戦争や植民地支配との関係も含め、深い部分まで知ってほしい」

 歴史認識を共有するための若者たちの挑戦は始まったばかりです。


2010年9月5日 「しんぶん赤旗」日曜版 33ページ「『韓国併合』100年 北海道では」から引用

 史実に基づいた芝居を上演することは、歴史認識を共有するために大変役に立つことと思います。







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最終更新日  2010年09月21日 19時14分21秒


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