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2年前の総選挙で政権の座についた時、安倍さんが狙いを定めていたのが、憲法96条。改憲を国民投票にかけるには、まず衆参両院の「3分の2以上」の賛成が必要だとこの条文は定めているが、それを「過半数」に緩めようと意欲満々だったのだ。
だがそもそもなぜ、改憲の条件は一般の法律の改正に比べ厳しくされているのか。その答えの一端が次の97条に書いてある。
<この憲法が日本国民に保障する 基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利 として信託されたものである>
基本的人権とは、先人が辛苦を重ね、ようやく手にした人類共通の遺産 のようなもの。それをきちんと守り磨き、次世代に渡していかなくてはならない。そんな権利を謳(うた)う憲法は、厳しい手続きで守らねばならない-という歴史の知恵だ。
安倍さんはきのう、第97代の首相に選ばれた。背番号「97」は97条に、どう向き合うか。自民党の「憲法改正草案」では、97条が削除されているのだが。
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