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2017年10月07日
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テーマ: ニュース(96948)
カテゴリ: ニュース
朝鮮のミサイル実験に便乗して、安倍政権が防衛費予算を無駄に増額していることを、元NHKディレクターの戸崎賢二氏が9月10日の「しんぶん赤旗」で、次のように批判している;




 8月31日、防衛省は過去最大の軍事費の概算要求を決定しましたが、それを報じた当日のNHK「ニュースウオッチ9」とテレビ朝日「報道ステーション」の内容の差です。

 5兆2551億円の概算要求について、「ニュースウオッチ9」は、要求額の紹介のあと、迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の購入が、金額を明示しない「事項要求」という形で盛り込まれた、と伝えて終わりです。この間わずか25秒でした。

 一方、「報道ステーション」は、6分近くの時間で、概算要求が持つ危険な側面を伝えています。概算要求の中に島しょ防衛用の射程距離数百キロのミサイル開発の研究費があります。番組は、このミサイルは改良すれば射程距離を数倍に伸ばすことができるという専門家の解説を紹介し、 これは敵基地攻撃能力を備えることだと指摘しました。 同時に、 自民党が敵基地攻撃能力の保有検討を求める提言 をしていることも併せて伝えています。

 「ニュースウオッチ9」の画面のテロップは「北朝鮮ミサイル・高まる脅威、防衛省概算要求過去最大に」というものでした。北朝鮮の脅威、したがって軍備増強が現実的だ、という社会の「空気」をなぞった形です。

 しかし、この軍拡路線は二重に非現実的です。 第一に、ではいざとなったら全面核戦争に突入するのか、そんなことはあり得ない、 という非現実性、 第二はミサイル迎撃が本当に可能なのか、という点の非現実性 です。北朝鮮が多数のミサイルを同時に発射すれば全部は撃ち落とせません。

 これからも軍備に関するニュースは続くでしょう。テレビジャーナリズムに望みたいのは、時代の空気にあらがい、懐疑する精神です。 軍事に対して軍事で対抗する愚を鋭く批判すること、 これが今ほど必要な時期はないでしょう。
(とざき・けんじ=元NHKディレクター)


2017年9月10日 「しんぶん赤旗」日曜版 35ページ 「メディアをよむ-軍拡の『空気』にあらがえ」から引用

 隣国がミサイル実験を繰り返すからという口実で日本が防衛予算を増やすというのは、まったくの「便乗」であって、日本がどんなに重武装したところで、朝鮮政府のミサイル実験や核開発を止めさせることはできません。朝鮮がミサイルや核兵器の実験を繰り返す目的は、アメリカを交渉のテーブルに着かせることであって、日本を侵略するとか、アメリカと開戦する意図がないことは、その国力をみるだけで明らかというものです。この問題を解決しようと考えるなら、日本はアメリカを説得して朝鮮と交渉するように促す以外に、問題解決の道はないと思います。にも関わらず、安倍首相と来た日には「対話は意味がないから、圧力を強めるべきだ」などと、有効な手立てを見つけられずにいるアメリカに対し、意味も無く迎合するような発言をするのでは、問題解決を遅らせるばかりです。





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最終更新日  2017年10月07日 16時54分10秒


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