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土砂投入を目前に控えた12日、NHK「クローズアップ現代十」はこの事態を沖縄県と政府の長年にわたる対立とその溝が埋まらないまま今日に至ったという構図で報じました。 沖縄県と政府の主張が両論併記で描かれるため、「緊迫」と題しながらその原因に迫るものとなっていません。
土砂投入当日のNHK「ニュース7」「ニュースウオッチ9」もこの流れは変わっていません。しかし、県民が心の底から叫ぶ新基地建設反対や政府不信の声、そして多数の警備陣と有刺鉄線に囲まれて土砂投入を強行する映像は、 まともな法治国家とは思えない手法で埋め立てに突っ走る政府の理不尽さを浮き彫りにしています。
NHKの対極が、15日の「報道特集」(TBS系)。 番組は辺野古「移設」ではなく「新基地建設」という視点で一貫しています。 翁長雄志前知事、玉城デニー知事も会見で新基地の建設はさせないと発言しています。
沖縄県民の怒りと憤りは、 民意を無視して強行する政府の姿勢 や危険な基地の存在に加えて、県民自ら米軍に新基地を差し出すことへの屈辱があります。土砂投入を現場から伝える金平茂紀キャスターにも同じ怒りを感じます。
先の「クロ現十」や14日の「news zero」(日本テレビ系)、「NEWS23」(TBS系)では、 現地取材した記者が本土も沖縄の人に寄り添い、米軍基地問題を考えてほしいと強調していました。 共同通信が15、16日に実施した世論調査によると「辺野古土砂、支持せず」が56%と本土でも理解が深まりつつあります。本土のメディアは、民意無視の違法行為への監視を怠ることなく続けてほしいと思います。
(すどう・はるお=法政大学名誉教授)
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