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IWCの議論はここではしない。私が指摘したいのは「食卓に定着させたい」とする鯨肉文化推進論者の側だけに取材し、記事にするその姿勢だ。しかも、国際的に捕鯨が規制されるに至った背景も十分取材せず、「食べるのは野蛮」という観点があたかも反捕鯨の論理であるかのように紹介し、さらには消費が1960年代の50分の1にまで落ち込んでいると書いている。とんでもなくミスリーディングな記事である。
まず、 60年代に至るまでの商業捕鯨の拡大が、資源を危機に陥れた ことを全く踏まえていない。明治時代以降の日本の近代捕鯨が、急速に沿岸寄り付きクジラ資源を枯渇させたこともご存じないようだ。 千葉県の館山にクジラ見の山があったなど、今では到底信じられないほどの資源が沿岸にあったのが、枯渇したのだ ということを知らないのだろうか?
日本にも商業捕鯨に反対している人々はいる。それなのに商業主義の側だけ取材して「食卓への定着」を論じている。日本社会が、どんなに危機的状況にある野生生物資源でも消費をコントロールできない、しようとしない社会であることは、ウナギの問題で明らかではないか。一方だけ取材し、国際的に議論のある問題を書くなど、家庭欄でもあってはならない。食は世界とつなかっている。
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