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2019年11月22日
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テーマ: ニュース(96597)
カテゴリ: ニュース
今年、日本政府がIWCを脱退して商業捕鯨を再開したことに関連して、先月の東京新聞が「鯨肉を食卓に定着させたい」などと鯨肉文化推進の記事を掲載したところ、読者の怒りの投書が13日の同紙に掲載されるに至った;




 IWCの議論はここではしない。私が指摘したいのは「食卓に定着させたい」とする鯨肉文化推進論者の側だけに取材し、記事にするその姿勢だ。しかも、国際的に捕鯨が規制されるに至った背景も十分取材せず、「食べるのは野蛮」という観点があたかも反捕鯨の論理であるかのように紹介し、さらには消費が1960年代の50分の1にまで落ち込んでいると書いている。とんでもなくミスリーディングな記事である。

 まず、 60年代に至るまでの商業捕鯨の拡大が、資源を危機に陥れた ことを全く踏まえていない。明治時代以降の日本の近代捕鯨が、急速に沿岸寄り付きクジラ資源を枯渇させたこともご存じないようだ。 千葉県の館山にクジラ見の山があったなど、今では到底信じられないほどの資源が沿岸にあったのが、枯渇したのだ ということを知らないのだろうか?

 日本にも商業捕鯨に反対している人々はいる。それなのに商業主義の側だけ取材して「食卓への定着」を論じている。日本社会が、どんなに危機的状況にある野生生物資源でも消費をコントロールできない、しようとしない社会であることは、ウナギの問題で明らかではないか。一方だけ取材し、国際的に議論のある問題を書くなど、家庭欄でもあってはならない。食は世界とつなかっている。


2019年11月13日 東京新聞朝刊 11版 5ページ 「ミラー-『鯨肉推進』記事に違和感」から引用

 私はこの投書の意見に賛成である。大昔のような食糧事情に恵まれない時代であれば、鯨肉も貴重なタンパク源であったかも知れないが、現代のように鶏も豚も牛も計画的に生産される時代に、わざわざ鯨を捕って食う必要はないし、だいたい鯨肉はあまりうまいものでもないから、スーパーに置いても売れないのは当たり前だ。売れないからといって無理に学校給食のメニューに入れるなどは、児童生徒にとって迷惑な話だ。館山の海岸で、クジラ見の宴会でも開いて酒を酌み交わすような時代になるまで、商業捕鯨は見合わせるべきだと思います。





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最終更新日  2019年11月22日 01時00分06秒


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