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フリージア・ミニバラ・菊 デンドロビウム・シンピジウムなどなど 満艦飾の花屋さんの店先は はんなりと一足はやい春の匂い まてよ・・・ 温室加工の季節などあっていいものか・・・ そんなこと言ってたら嫌われるかな・・・ まあいいか 人生いろいろゆとりが肝心 とはいいながら 人工の春に全幅の納得とはいかない でも 少しだけよろこびつつ 振り返り振り返り 花屋さんの前を通り過ぎた
2009.03.25
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地ぞはやにかがよい 水かすかにぬるみそむ 火のかたちして修羅は八荒にあそび 風はただゆうゆう 空たるもあらざるも 五輪のさくらひらくとき 開花のたより来る
2009.03.25
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言葉はリアルな抽象だ 抽象を丹念に因数分解し 辞書は凡百の概念をちりばめてみせるが 所詮 概念をいかにうず高く積み重ねても ついに リアルに近付けないのは 月が地球の引力の呪縛から 脱しきれないのと同断 そして今日も 地球は太陽の縁辺を自転し 昨日に回帰する だからこそ 箴言もまた 抽象概念の詩的定義に終わった
2009.03.17
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ある創作のテーマを模索している いきおいそのテーマを中心とした読書に傾斜する かといって模索は模索 中心軸は右に左に揺れている 桜の園 チェーホフ 小野理子訳 岩波文庫 好色一代男 井原西鶴 岩波文庫 人形の家 イプセン 原千代海訳 岩波文庫 宮澤賢治 見田宗介 岩波現代文庫 西域を行く 井上靖・司馬遼太郎 文春文庫 日本仏教をゆく 梅原猛 朝日文庫 偽小藤次 佐伯泰英 幻冬舎文庫 利休にたずねよ 山本兼一 PHP研究所 ワーニャ伯父さん チェーホフ 神西清訳 新潮文庫 宮澤賢治 別冊宝島 宝島社 ロシアは今日も荒れ模様 米原万里 講談社文庫 部首のはなし 阿辻哲次 中公文庫 紺青の鈴 高橋治 角川文庫(古書) 絢爛たる影絵 高橋治 文春文庫(古書) 哲学のことば 左近司祥子 岩波ジュニア文庫 「歌」の精神史 山折哲雄 中公叢書 日本の美術11(宗達) 千沢禎治編 至文堂(古書) 当世畸人伝 白崎秀雄 新潮社(古書) 無明 真継伸彦 河出書房新社(古書) 吾輩は猫の友だちである 尾辻克彦 中央公論社(古書) しみじみ日本乃木大将 井上ひさし 新潮社(古書) (以上)
2009.03.09
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はるかなるオホーツク海 さらにその彼方 北溟の地から 大寒気団がやって来る 氷の微粒子層が 地表をつつめば 光は屈折し乱反射し KAMUTO市あたりは オーロラ圏 無辺際の銀河系宇宙の 何万光年 その果てに アンドロメダ星雲も 凍てつく季節 金属モビールがからから廻り ああ 七曜を軋ませてゆく この陋巷で わたしは何をしたらいいのだろう あなたは何をしていますか とある日 卑弥呼にも似た 古風な陰陽師が これまた アンティークな 砂時計で 天地の象 気空の象 森羅万象を占うのです 吉凶はいずれか 突然 天から 雪の津波が押し寄せる 雪は金属質の音をたてて 追憶の上に 白く 白く また追憶を積み重ねるように 家々の屋根に 針葉樹の梢に降りしきる 村も町もKAMUTO市あたりも すっぽりと埋もれ やがては 子供達や犬や猫や 人形やメルヘンも 冬の眠りにつくのです いて座・さそり座・みずがめ座 星座は経巡り 想い出は回帰する 「スプリング ハズ カム」 爛漫の春にはまだ少しの間はあるけれど 少年の頃のあのテキストが懐かしい そうだ たしか あの時 先生が教えてくれた メソプロドン属の 漂着鯨を見て来よう そして ヨハン・シュトラウスの ラデツキー行進曲を 聴くことにしよう 想い出の糸車を 廻し廻し 逝き過ぎた 過去形としての冬物語を わたしは いま紡いでいます あなたは何をしていますか
2009.03.05
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