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菅総理がまた間違えた 国連のサミットでのこと 演説のなかで 「疾病(しっぺい)」を(しつびょう)と読んだらしい 厚生大臣時代に薬害エイズに取り組んだ総理だが 法律用語であり医学用語でもある「疾病」を 読み違えるとは・・・・ ほんとに嘆かわしい 揮毫に際しては 「初心」の「初」が間違っていたらしい いやはや いやはや 総理たるもの 理工系だからといって済ますわけにはいかない 教養のレベルの問題である 高杉晋作を畏敬するというのなら それはそれでいいだろう しかしそれならそれで 当時の先人の 顰にならうがいい 西郷隆盛の書・詩にならい 山岡鉄舟の書にならい 国民に教育を説きながら 自らは高校生にも劣る教養の持ち合わせしかない しかもそのことの自覚もない 政治家も官僚も もっともっと己を磨け!
2010.09.27
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夏来たりなば 秋遠からじ 家に通ずるアプローチ コンクリート舗装に沿って 「たますだれ」の白い花の一列 その外側に「ひがんばな」の赤い群生 季節の彩りが美しい まだ咲き残った花々もある 「さるすべり」の花 「むくげ」の花 「あさがお」の花も 夏の名残を惜しんでいる そんな花々を愛でていると 百舌鳥の声が聞こえてきた 季節は確実に 秋にむかっているようだ
2010.09.27
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庭の片隅 ローバイの木の根方 竜のひげの繁みに隠れるようにして 何時のころからか 鬼瓦がひとつ転がっている きっと 誰かが どこかの古い寺に捨てられていたのを 拾ってきたものだろう 角(つの)は風化し 原型全体が崩れ 斜めに傾(かし)いで土にのめりこんでいる 悲しいようで 怖いようで 哀れなようで どこかユーモラスな・・・ イカロスの神話では 鳥の羽を蝋で固めてつくった巨大な翼 その翼を身につけ大空を飛翔したイカロスが 父ダイダロスの忠告を無視して 太陽に近づきすぎた 蝋が溶け翼は分解し イカロスは真っ逆さまに墜落し 海の藻屑と消えたという イカロスを想起し 鬼を見やれば 哀れな天邪鬼(あまのじゃく)の風貌 犯した罪は何だったのか 今年の夏の暑さに耐えかねたのか 鬼の残骸は示寂して後も ずっと風雪にさらされながら 声もなく慟哭してきたような・・・
2010.09.17
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自立して 一人暮らしをしている娘に 一筆 手紙を書くことにした 「10月からタバコが値上がりする 父は全く禁煙する気はない そこで お金を送るから マイルドセブンの10パーセントを 1カートン買っておいてほしい べつに 送ってくれなくてよい いつかそちらに寄ったときに受け取るから」 タバコなんかどこにでも売っている わざわざ娘に頼まなくてもいいのだが なにか口実をつけて 娘に音信してみたかっただけのこと 親馬鹿ともちょっと違う こんなのを何というのだろう
2010.09.15
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ことしも森の奥の池に 小禽たちがやってきた 親鳥が数羽 雛鳥は10羽以上もいようか 一緒に池の面に遊んでいる あれは何の鳥 正確には誰も知らないらしい あれは何じゃろう カイツブリじゃろうか いや クイナ(水鶏)じゃよ いやいや きっとカルガモじゃろうが カイツブリじゃ クイナじゃ カルガモじゃ それでは教えてあげようか あれは バン(鷭)なのさ
2010.09.15
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上方のぼやき漫才とかぼやき川柳ではないが <詩を書きましょう>が ついつい ぼやきを書きましょうになってしまう 日本振興銀行が破綻しペイオフが発動とのこと 庶民にはあまり関係がないといえば関係ないが 某大手銀行幹部の発言が気に入らない 「7月に振興銀現旧幹部が逮捕され、 債務超過の可能性が言われていたのに なお多額の預金をしたままにしていた預金者については 自己責任というほかない」 これがまた大方の金融界の見方だというから呆れてしまう 預金者は被害者である 銀行は加害者ではないか 被害者の自己責任を問うのならば 加害者たる銀行の責任はどうなのか 計画的な取りこみ詐欺みたいなものではないか オレオレ詐欺よりもっと性質が悪い 江戸時代ならば 閉門・蟄居・お家断絶 関係者一同市中引き回しのうえ 獄門さらし首! 銀行って一体何の役に立っているのだろうか
2010.09.10
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とどめをさす は 『と止めを指す』 最近気になることの一つ テレビのコメンテイターなどの発言で 語尾を「と・・・」で終わることがしょっちゅうある 例えば 「日本経済はいまデフレ局面にあるかと」 聞いている方はそのあと何かの言葉が続くのかと思えば そうではない そこで終るから困る 「と」は格助詞 そのあとは通常 『聞く』・『思う』・『見る』などに接続する 単純に「と」で終られては そのいずれの語に接続するのか判断できないのだ 文学的表現なら余韻をもたせて読者の解釈にゆだねるという 手法はよく使われるところであるが ことが国家的判断を要する重大問題では 曖昧な表現は許されない 自信がないのだったら言わなけれだいいのだし いまの世の中 聞く方の側も こんな曖昧表現に馴らされて 物事の正しい判断能力を喪失させられてはならない 権力者の 「拠らしむべし 知らしむべからず」の 意識的誘導だとすれば怖いことになる いまの世の中 情報は溢れてはいるが 伝聞情報 伝聞の伝聞いわゆる孫引気情報もまた多い マスコミにしてからが記者が自らの足で得た情報でなくて 安直な伝聞情報まがいの情報を平然と流す こんな世相が 上は学者から下はテレビの解説者・ニュースキャスターにまで 蔓延して世の中をぐちゃぐちゃにしている 「と止め」表現が こんな世相の反映でなければ幸いである
2010.09.06
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我が家の猫は 出自はノラであるが 歴史のうえでは いろいろと 偉い猫ちゃんもいたらしい 平成の駅長タマちゃんの比ではない 一条天皇がまだ少年だったころ 天皇の母藤原詮子の愛猫が 長保元年(999)子猫を生んだ 藤原詮子 天に喜び 地に喜んで 「右大臣、左大臣に命じて 子猫の飼育を司らせ、 飯椀や筥入りの衣服を 祝いとして子猫に贈り 馬の命婦という官位の高い女官を その子猫の乳母に任じ コマと名づけ、従五位下を授けた」という 南総里見八犬伝には 「むかし 少年一条帝には 翁丸という愛犬があったが 一条院のおん猫は 命婦のおとど召されたり 翁丸が件の猫を遂いしかば 勅勘蒙りし事もあり・・・」とある 枕草子でも この猫について 「上にてさふらう御猫は・・・」 と記されている これから まだまだ 偉猫 才猫が 現れるかも知れないのである
2010.09.03
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1; <八月の泪> (画は童画) 嘆きではない 悲しみでもなく 墜ちる泪は 地の鹽に結晶し やがては大地の糧となれ かすかに揺れる風もあり せきあげる八月の泪 2; <ゲタの哲学> (写真) すべて形あるものは 形なきものの影である とすれば 庭前に履き捨てられた この愚直なるゲタに いかなる人の 面影を偲ぼうか
2010.09.01
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