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うそということば ほんとということば ときにはうそがほんとであり ほんとがうそだったり 虚実皮膜とはこのことである (実験1) A; 「奄美大島にツキノワグマが出たそうよ」 B; 「あら ほんと」 この場合 多少なりとも 動物に対する知識がなければ うそかほんとかわからないのだが 「あら ほんと」は 肯定でもなければ疑いを表明しているのでもない 自分の無知を糊塗するために 敢て無関心を装っただけのこと (実験 2) A; 「中森明菜が引退するそうよ」 B; 「うっそー」 B は引退じゃなくて体調不良による一時的休養 だということをすでに知っている スキャンダルを含めて芸能界の情報に やけにくわしい連中がいるものだ この手の連中にはこの手のうそは通用しない でも本当はこんな情報は 若者をお馬鹿さん化するだけの それ以外は人畜無害なだけの世界なのだが とにかく 若者たちの会話のなかで 非生産的なうそ・ほんとが 今日も飛び交っていることだろう
2010.10.29
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浅田次郎の 「蒼穹の昴」シリーズを読んだ 「蒼穹の昴」 4巻 「珍妃の井戸」1巻 「中原の虹」 4巻 「マンチュリアン・リポート」 1巻 都合3700ページぐらいにもなろうか 司馬遼太郎の「竜馬がゆく」「坂の上の雲」も 大河小説の力作であったが これらとは一味違った感慨を覚えた 「蒼穹の昴」はNHKで同名の日中合作の テレビドラマとして放映されている 西太后に扮する田中裕子の好演技が光る 大掛かりなセット撮影からは 中国清朝の宮廷の姿が彷彿と目に浮かぶ わたしにとって 「竜馬伝」(これは「竜馬がゆく」を脚色したものではない)や 「坂の上の雲」よりも面白い 何故だろうか 歴史のひとつの変革期 複雑な歴史的事象の背景に 一本筋の通った 骨太のストーリー性が 秘められているからだと思う 乾隆皇帝の時代から伝えられている とされる 『竜玉』なる清王朝の秘宝 これを持てば天命にも似た 最高の権力を手にすることができる しかし 西太后も光緒帝もまだ手にしていない そして歴史は 宮廷内には科挙制度やら宦官やら京劇やら派閥争いが 国内には満州族・漢族との相克 外には日清関係・西洋列強の進出 これらがあざなえる縄のごとくに 絡み合って ストーリーはやがて中原へと展開し かの張作霖が日本軍によって爆死させられる 『竜玉』はその子張学良が持っている ことになっているのだが・・・ 物語の行方は まだ終焉に至っていない とすれば 更なる続編が構想されているに違いない
2010.10.29
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庭には一面に 金木犀の花が散り敷いているが この家の主は永の不在である 主不在の家は寂しい 時計は進行を忘れ 時間は止まったまま 万巻とは言えないまでも 書斎に並んだ諸書の背表紙 金文字も色褪せた いつか 前栽の一隅 加賀紅梅の花開くころ 誰かこの家に住む人もあろうか
2010.10.20
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経文は梵語で書かれているので分かり難い それに 己の安心(あんじん)のみを 求める営為はすでに今日的意義を 希薄にしているのではないだろうか モラルハザード 政治・経済・司法・外交・教育 家庭環境・人道・倫理・宗教にいたるまで・・・ いま必要な 根源的哲理を何に求めるか 教育勅語を写読することにした 「温故知新」の一環でもある 教育勅語は 明治23年10月30日に発布された 草案はときの洋学者井上毅らによって作られ 閣議決定を経て上奏・裁可された 朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト 宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ 我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ 世世厥ノ美ヲ済セルハ此レ我ガ国体ノ精華ニシテ 教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス 爾臣民父母ニ孝ニ 兄弟ニ友ニ 夫婦相和シ 朋友相信ジ 恭倹己ヲ持シ 博愛衆ニ及ボシ 学ヲ修メ 業ヲ習ヒ 以テ智能ヲ啓発シ 徳器ヲ成就シ 進テ公益ヲ広メ 世務ヲ開キ 常ニ国憲ヲ重シ 国法ニ遵ヒ 一旦緩急アレバ 義勇公ニ奉ジ 以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スベシ ・・・・・ 教育勅語は 占領下の日本において 占領軍民生局の介入によって 昭和23年6月 衆参両院の決議で 日本の教育の現場から追放された しかし 世相がこうまで疲弊してくると あらためて 教育勅語にこめられた理念を 再評価したくなるのである
2010.10.18
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およそ あるテーマについて 論議しようとするとき テーマの中心が定義として あいまいであっては 論議そのものが 砂上に楼閣を築くようなもの 最近のテーマ 尖閣問題についてだが ある著名人は 尖閣列島と表現したかとおもえば 尖閣諸島と表現する人もある 尖閣は一体諸島なのか列島なのか 諸島と列島は どう違い おそらくは 尖閣は諸島が正しいと思われるが そうであれば 正しい表現に統一すべきであろう このことは 魚釣島・釣魚島についても 同様である さて 最近よく耳にするのは 小沢一郎民主党元代表にかかわる 推定無罪なる語である 法律用語ならば 法律用語辞典にあるはずだと思って 調べてみたが どの法律用語辞典にも載っていなかった 時事用語なのかと思って 調べてみたが イミダスにも知恵蔵にも載っていない もちろん広辞苑にもである どうしてだろう? 2番目のさて 実効支配について ある雑誌には 実行支配とあるが どっちが正しいのだろうか 実行と実効の国語的な意味はわかるが こと尖閣の問題としては 恐らく実効が正しいのだろうことは 推測がつく 問題は本当に日本は 政府が言うように 尖閣を実効支配しているといえるのか 所有権者が日本人であるから という理由だけでいいのだろうか また 法律用語辞典を調べてみたが これも載っていなかった とすると これも法律用語ではないということか ほんとに あやふやが まかりとおる世の中だ
2010.10.15
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古都の甍を見やる視界の果て 蒼い空には千切れ千切れのいわし雲 この道をずっと行けば花野に出ます 教えてくれる人があったので・・ 言われたとおりの小径をたどれば そこは満開のコスモス畑だった 誰かがいつか歌っていた 「過去たちは・・・」「未来たちは・・・」 人格をもたない抽象語である過去や未来を 「たち」と称ぶことに ちょっぴり違和感を覚えたものだった しかしいま 眼前の赤・白・ピンク 繚乱かつ健気に咲くコスモスの花たちを 花たちと称ぶことに 何の違和感も覚えない コモモスは花弁の中央部 筒状花に 百千の星型を秘めている エスペランサ(希望) 天上の星々を 花たちが唄っているようだ
2010.10.12
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みずからを侏儒(こびと)と韜晦した 芥川龍之介は その著作のなかでこのように述べている 「天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。 ただこの一歩を理解するためには百里の半ばを 九十九里とする超数学を知らなければならぬ。」 「天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。 同時代は常にこの一歩の千里であることを理解しない。 後代はまたこの一歩であることに盲目である。 同時代はそのために天才を殺した。 後代はまたそのために天才の前に香を焚いている。」 「民衆も天才を認めることに吝かであるとは信じ難い。 しかしその認めかたは常に頗る滑稽である。」 (侏儒の言葉)より と 鈴木 章 北大名誉教授と 根岸英一 米パデュー大特認教授が このたびノーベル化学賞を受賞したことは 大いに喜ばしいことである しかし私がここで芥川の言葉と 重ね合わせて想起するのは マスコミ・メディアのはしゃぎっぷりである 「すこぶる滑稽」ではなかろうか さながら「天才の前に香を焚いている」 そもそもマスコミ・メディアは 両教授の研究について 受賞前どれだけ評価していたのだろうか その評価をどれだけ報道してきたのだろうか その不勉強と権威に凭れた非自主的な 報道姿勢に危機感を抱くのである 脚下照覧 普く在野にも光をあてて 世を啓蒙し 側面から研究者を掩護する そんな姿勢こそ求められるのである
2010.10.08
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10月の声をきくと いっせいに 彼岸花が花をひらいた 花簪を天にかざし 土手を 田の畦を 真紅に染めて <これは単なる通過儀礼さ> そう言ってしまえば なるほどそうかもしれないが その鮮血かと見紛う色彩は 何かを象徴・予兆しているかのような・・・ 不安を孕む10月なのだ
2010.10.04
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いちびる・ざんない・にくてぐち にほん・ちゅうごく・せんかくしょとう へいじょうせんと1300ねん しゃんはいばんぱくおまつりだ がんじんわじょうもびっくりだ いちびる・ざんない・にくてぐち どっちのいうことただしいか しょうとくたいしにきけばいい? こきんとうさんにくてぐち おんかほうさんいちびるで ちゅうごくこくみんざんないで せかいいちれつごめいわく さのさっさー
2010.10.01
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