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近くに「八大竜王神社」という 古くて小さな神社がある きっと その昔 ひでりのときに 村人たちが雨乞いをした場所なのだろう 格別に暑い今年の夏 農業用水路が四通八達 完備された現代では 雨が降らなくても 農業被害は往古ほどではない いま ちょうど稲穂がすっくと伸びる時季 早場米の産地ではすでに出荷が始まっている はてさて 地震・雷・火事・おやじとはいうものの 雷雨注意報が出ても ほんおお義理程度のお湿りがあるだけ かと思うと 油断大敵 局地的なゲリラ豪雨が激甚被害をもたらしたりする ・・・ときによりすぐれば民のなげきなり 八大竜王雨やめたまへ・・・ 金槐和歌集にある源実朝の一首はいまにも通ずるのか はげしい雷鳴のときには 「クワバラ クワバラ」と唱える習わしがある これは江戸のまじない文句かと思っていたが 事の起こりは上方らしい 昔 和泉の国に桑原という所があったが ある日 そそっかしい雷が 場所を間違えて井戸のなかに落ちてしまった それ やっちまえ というわけで 近所の人が井戸に蓋をしてしまったので 出るに出られず 困った雷が泣いて謝った そこで これからは絶対に 桑原には落ちないという約束をしたので 他の国の人達も これのあやかろうというのであるが・・・・ 今日も最高気温36度との予報である 残暑はいつまで続くのだろう
2010.08.28
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新聞報道によれば 日本海には ベニズワイガニが 海底100平方メートル当たり 400匹も生息する「カニのパラダイス」 がある・・・・ 東京大学が開発した 自立型水中ロボット「ツナサンド」 海洋研究開発機構の研究チームの 共同作業によって 新潟県直江津沖で発見?された というのだが・・・・ 現場海域は メタンハイグレードが海底に多い場所 メタンが湧きだす海域は 細菌や貝などが豊富で カニが集まるらしい しかしこのニュース カニ好きの美食家が喜ぶにはチョット「待った」 ベニズワイはズワイガニとは違う 身が少なくてあまり食する部分がない わたしは こんな仮説を立ててみたのだが・・・・ カニの幼生は メタンをある程度以上摂取すると 脱皮を繰り返すうちに ベニズワイに変態するのだが そのうち ベニズワイの一部が突然変異でズワイガニになる このメカニズムの因果関係は今後の研究に俟たれる と 将来 大量のズワイガニが獲れる漁場が この研究の結果次第では 発見されるかもしれない さらには ズワイガニの養殖も可能になるかもしれないのだ 酷暑の「真夏の夜の夢」である
2010.08.25
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八月尽 街路樹徒長す昼下がり この街に語る文化はありや オヨソ <タコヤキ>ト<オワライ>ニ スベテヲシュウヤクシ ソレデヨシトスルノカ ハンシン タコヤキ ストリップ アレカラ半世紀 イマダニ 『猥雑』トイウ文字ヲバラシテ ソノヘンニマキチラシタ大阪トイウ街 好キニナレヘンワ 嫌イヤネン
2010.08.24
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なげきの泪ではない 悲しみの泪なのか いや 感動の泪でもない 八月の泪は 野外のライブ 何故か若者たちが 意味のない絶叫を繰り返していた あれはミュージックか なあに あれは単なるサウンドさ セミの鳴き声とかわるところがない 人間の若者が酷暑の夏を過ごし兼ねて 哭いているのさ ミュージシャンを気取って 十日も雨が降らないというのに サルスベリの花穂が 雲ひとつない夏空に向かって ピンクの彩色で自己を主張するころ 稲穂もその野毛をば キラキラと天にときらめかす 季節のわずかな風のそよぎ 八月の泪は 悲しみでも 嘆きでもなく 感動でもなく こころの隙間を流れる泪なのだ
2010.08.23
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こう暑いと誰しも胸にたまった いろいろな不満を マグマのように噴出させたくなる いまの政治状況 これも噴出するマグマの対象である だいたい いまの政治家のみなさん 小事にこだわりすぎるあまり 大事をおろそかにしてはいませんか 国民も大事・小事の区別もわからないで ちょこまかちょこまか口をはさみたがる その国民の世論とやらに阿って 政治家の先生方も大事を見失って右往左往している たとえば 先日の新人議員の歳費を 日割り計算して返納させるなんて・・・ そもそも国会議員は日給月給の派遣社員なのか こんなことは小事のなかの小事にすぎない それから 国会議員の定数削減 歳費カット これにしても 世論に迎合した枝葉末節の論議だ そんな小策を弄する暇があったら 大所高所から この国の将来を いかに飛躍させるかを 真剣に考えてほしいものだ
2010.08.20
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こんなのを果たして マルチスタンダードというのかな? それともダブルスタンダード? でも適切なことばがみつからないので 敢えて使わせてもらうことにする 例えば 菅首相の発言 『わたしは長州(山口県)の出身だから 高杉晋作を尊敬している ので これからは 奇兵隊の精神で国政に関わっていきたい』と この発言は 二つのスタンダードを内包することに 菅氏は気づかないのだろうか 21世紀の今の日本と 19世紀幕末の日本と 二つの乖離する時代環境にあっても 菅氏は長州への思い入れを捨て切れない おそらくテレビドラマの「龍馬伝」の人気にも あやかったつもりなのだろう いずれにしろ狭い古い独善的な観念から抜けきれない このような状況はいま 日本列島という狭い国土に蔓延している 旧藩閥意識 学閥・閨閥・門閥・財閥意識は旧態依然として 古い残滓のように日本人の精神を汚染している 夏の甲子園での高校野球 テレビの実況放送を見ていた 試合は佐賀学園VS報徳学園 NHKのゲスト解説者の発言を聞いて驚いた 『報徳は大阪大会でしたっけ いや 兵庫大会でしたっけ・・・』云々 すくなくとも解説を務めるくらいのゲストであるからには 高校野球の監督経験か甲子園出場経験をお持ちのはず それでも 報徳学園が大阪代表か兵庫代表か咄嗟には思い出せない これもダブルスタンダードの弊害なのだ つまり 自分が携わる学校や出身校こそ至上のものと信じるのあまり 他に目配り気配りが全く行き届かないのだろう ゆめゆめご用心あれ わたしたちの精神の深奥にひそむ もろもろのスタンダードや価値観や既成概念が恐ろしい 一度は白紙に立ち返って 有意義な消夏としたいもの
2010.08.18
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摂氏35度もあるというのに 庭木の剪定をしているのには ちょっとした訳がある 一人暮らしの兄が亡くなって あとの屋敷の管理をせざるを得なくなった 今日は楓の下枝をまず伐る お隣りの敷地にまで枝を伸ばした 樅の枝もばっさりと伐る これがなかなか厄介な作業だ 枯れた葉っぱが粉塵のように 汗にまみれた体のあちこちにくっつくと むずむず痒くなるのだ しかも高枝にまでは手が届かない ようやく3割方剪定したところで 樅の木の作業は一服 それから うつぎの徒長枝を剪定する 枝が柔らかなのでこれは簡単 金木犀の乱れた枝もカット 生えるにまかせた 南天の株も切り払う すこしばかり 庭の風通しがよくなったが まだまだ素人庭師の作業は 終わりそうにない
2010.08.06
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<蝉の声> 窓のサッシ戸をあけた途端 蝉しぐれのシャワーが 津波のように耳殻に押し寄せる これは小さな生命の叫びの集合でもあろうか 防音サッシの戸を閉める 三半規管に残る遥かな記憶として 蝉の声は遠ざかる <むくげ> 日盛りのなか 純白の槿の花が ぽっかりと咲いている 花のいのちの精霊 烏揚羽の蝶が一匹 ひらひら舞って 精霊の黒子をつとめている 真昼間 白と黒のコラボ
2010.08.05
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