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穏やかな風がそよそよと感じられる、 土曜日の午後、皆様いかがお過ごしでしょうか。 (松下奈緒、ねずみ男と2ショット) 今日の更新は、5ページです~。(長くて、すいません・・・) では、早速、 今週からの目玉のワインの予定です。 10月30日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200 ~開けてすぐに、「ねっちりした」バタールモンラッシェの豊かさが 全開です!。状態が素晴らしく、深みと、複雑さが最高です。 11月1日(日曜日)~休みます。 2日(月)、★エマニエル ルージェさん●エシェゾー 1993 40ミリ・・・¥4800 ~先月開けて、ブショネだったので、今回はリベンジして新しい ボトルのを開けます!。良い状態と期待しています。 3日(火・祝日)~休みます。 4日以降の目玉ワインの予定は、また改めてお知らせします。 ◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、入荷しました !。 「ビシッ!」と立体感のある堅さと、味わいの丸さが、 まるでモザイクのような模様を描きます。 これほどくっきりした輪郭を持ち、主張がありながら、 自然な滑らかさを併せ持つ味わいを表現できるのは、 日本人のパティシエの中で、なかなかいないと思います。 また、 ガレット・ブルトンヌ、マロンのパウンドケーキも入荷しました!。 マロンのケーキは、今年初登場です。 秋らしく、きめ細かいマロンの滑らかな香りが、 口の中に、優しく広がります・・・。 でも、昨日で売り切れてしまいました・・・すいません。 ガレット・ブルトンヌは、まだまだあります~。 ガトー・フォマージュは、木、金、土と、週末限定ですので、お早めに・・・。 (賞味期限がありますので、美味しいうちに) ◎11月のワイン会、あと4席残っています~。 ◎生ハムが大量に入荷しています。 合計、6種類いつでも食べられるようにしました。 お客さんにもっと満足してもらえるように、 一皿の分量を多くし、同時に、頼みやすいように、 ハーフサイズも用意しました!。 念のため、メニューはこちらです。 ★プロシュート ディ パルマ(18か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ・・・ほんの少し) ¥700 ~ふんわりした、パルマらしい触感が最高です。柔らかさの中から、 肉の旨みが、幾層も軽やかに迫ってきます。 ★ハモン・セラーノ(12か月熟成) ¥1000 (ハーフサイズ) ¥500 ~最もシンプルな、素直な肉の味わいを楽しめます。切り立てで、 真空パックではないので、ジワっと噛んだ瞬間に旨みが自然に 吹き出します。 ★ハモン セラーノ アルティザン(14か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。肉の直接的な旨みと、柔らかい 脂身の組み合わせがとても好ましく、メリハリの効いた、ガツン!と したパワーを味わえます。 ★ハモン セラーノ デ トレヴェレズ(22か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~松坂牛のように、綺麗なサシが入っていて、口に含んだ瞬間に 熟成によって、その脂身が肉の旨みと溶け込み、言いようがない ほど心地よい余韻を残します。 ★ハモン イベリコ レセボ(23ヵ月熟成) ¥1500 (ハーフサイズ) ¥800 ~半放牧の黒豚です。ホンマグロのように、旨みの弾力の強さと、 キメの細かい肉質が口の中で絡み合い、隅々まで、圧倒的な 満足感を与えてくれます。 ★ハモン イベリコ ベジョータ(36か月熟成) ¥2200 (ハーフサイズ) ¥1100 ~ドングリだけで育った特別な黒豚です。十分に熟成していて、 肉のなかにさまざまな旨みの要素を蓄え、すべてが滑らかで、自然。 熟成の初期の段階にある塩気が、ほぼ完全に旨みへと変わり、 まるで球体のように、自然な触感で、余韻が極めて長く、いつまで も浸っていたい気分になります。 こんな感じで、いろいろ揃えています~。 ◎いつも、トイレから出るときの右側の棚に、 ワインの空き瓶を置いています。 もし欲しい方は、差し上げますので、 遠慮なくおっしゃって下さい。 いつも空き瓶が余るので、どんどん捨てているのです・・・。 ただ、 空き瓶を持って帰るのは、重いでしょうから、 ラベルをはがして、差し上げることもできます。 ◎11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、 1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が何倍もの広がりで、一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増すという原理) 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に土曜日の更新を、5ページほど記しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.31
では、土曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アグラパール グランクリュ 7(セット) クリュ ブラン ド ブラン NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。7つの 村の特級畑だけを、ブレンドしているという贅沢なシャンパンです。本家がジャック セロスと同じ、アヴィズ村にあることから、ピュイ・フォルカの銀器を並べたような、 輝きのあるミネラルの美しさの出し方は、本当に素晴らしいです。さらに、多くの 畑をブレンドしているせいで、ピシっという堅さと、柔らかいふくらみと、見事な調合 で、味わいを表現しています。シャンパンの味わいの完成度で言ったなら、とても 高い、優れたものだと思います。★白ワイン ◎バタール モンラッシェ 1983 (ルイ ラトゥール社) 40ミリ・・・¥4200 仏・ブルゴーニュ地方です。バタールモンラッシェの個性は、ねっちりした、(野蛮な)豊かさ にあります。特に、熟成して複雑さを備えたものは、奥行きの深さがあるだけに、忘れられ ないものとなります。1983年もので言えば、コント・ラフォン家のムルソー・ペリエールは、 凄かったです。アルコール度数が強いために、開けて4日目でようやく美味しさが全開に なりました。ということは、このワインも、すぐに美味しさを味わえない可能性があります。 美味しくない場合は、勧めない場合があります。しかし、日にちが経って、美味しいと判断し た瞬間に一気に押し売りします(笑)。ですから、気長に待っていて下さい。 ~(昨日の金曜日)実際に飲んでみました!。予想とは裏腹に、開けてすぐに、ねっちりした バタールモンラッシェらしい、豊かさが全開!です。タンニンも苦いかなと思ったのですが、 タンニンまで豊かで、熟していて、芳醇な果実味を今楽しめます。土曜日の段階では、もっと 複雑さと、奥行きを増しているのではないかな、と。昨日の金曜日よりも、もっと良くなって いるような気がします。 ◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎ムルソー レ クラ 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、ムルソーら しい、ふっくらした丸さの中から、「レ・クラ」畑の、ピシっと酸味の効いた、立体的な構造が あって、丸さと鋭さという、2つの要素が見事に両立しています。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ビアンヴェニュ バタール モンラッシェ 1999(ポール ペルノ家) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。これは、普通にグラスワインにするにはもったいないほどで、いわゆ るエレヴァージュにおける「目玉のワイン」クラスです。1か月前に、この生産者のバタール・モン ラッシェの1996年もの飲んで、あまりにも素晴らしいので、今回何本か購入しました。熟成 の若い時点では、まだ石灰質や、ミネラル感に付随するエステル香が強すぎて、あんまり好きになれましせんでした。しかし、このくらい熟成したものは、やはり止められません。白ワイン苦手~ と感じている方へ、無理やりすすめたいと思います。(実際に味見してみると)状態が素晴らしく、トロトロっと滑らかな甘さと、立体的な酸味が、綺麗に融合して、まさにビアンヴェニュ・バタール・モンラッシェらしさを感じます。今日開けている ワインの中で、無理やりこれだけは飲ませたい・・・(往復10回ビンタをくらわせて、ごめんなさい と言わせたい・・・すいません) ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.31
では、土曜日のリストを記します。 以前は、白ワインと日本酒を一緒に記していましたが、 量が多くなってしまったので、日本酒のみです。 ★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2600(¥1300) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 "荒走り" 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この"あらばしり"は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.31
土曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (10月19日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。 パワーが強すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンス は失っていません。あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎リュショット シャンベルタン 1988 (フレデリック エスモナン家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方です。リュショット・シャンベルタンは、偉大なシャンベルタンの特級畑 の中で、「シュパーン!」と、もっとも鋭角的で、鮮やかなワインを生み出します。モンラッシェ の畑の中で例えれば、「シュバリエ・モンラッシェ」に、一番似ているような気がします。 熟成の若い段階は、あまりにも鮮やか過ぎて、酸味が強く、飲みにくい場合が多いです。 しかし、十分に熟成を重ねれば、鋭さの中から、ジュブレイシャンベルタン特有の、コクのある 豊かさが出てきて、バランスが取れてくるのです。このワインは、鋭さと、滑らかなコク、土の ニュアンスがしっかり出ていて、非常に完成度の高いワインだと思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.31
では、土曜日のデザートワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓) (10月23日の段階)まるでベネディクティンや、スミレのような華やかな薬草の香りと、 2週間経って、酸素を含んだおかげで、もっちりしたふくらみが出て来ました。トロっと 滑らかで、かつ新鮮を保っているという、ヴィンテージポートらしい醍醐味を味わえます。★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.31
いつの間にか秋も深まって来て、 お店を開ける時間になると、もう真っ暗になっています・・・。 そんな10月の終わりに、 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 (黒木メイサ、マイケルの映画に招待される・・・あうっ!) では早速、 今週の目玉のワインのおさらいです。 26日(月)から、★ルモワスネ社◎ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989 40ミリ・・・¥2400 ~まだ半分ほど残っています~。どうやら、原酒はソゼ家のような気がします。 堅いミネラル感の中に、ピシっとした、折り目正しい美しさが見えます・・・。 28日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥3800 ~素晴らしい状態です。モカのような柔らかい香りが上がってきて、中身の果実味は、 まだまだポテンシャルを秘めた、穏やかな甘さを感じます。これから、木曜日、金曜日 と徐々に味わいが開いてくると思います。それだけ、1978年という年は、本当に偉大 だということを、証明しています。 30日(金)から、★ルイ ラトゥール社◎バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200 ◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、入荷しました !。 「ビシッ!」と立体感のある堅さと、味わいの丸さが、 まるでモザイクのような模様を描きます。 これほどくっきりした輪郭を持ち、主張がありながら、 自然な滑らかさを併せ持つ味わいを表現できるのは、 日本人のパティシエの中で、なかなかいないと思います。 また、 ガレット・ブルトンヌ、マロンのパウンドケーキも入荷しました!。 マロンのケーキは、今年初登場です。 秋らしく、きめ細かいマロンの滑らかな香りが、 口の中に、優しく広がります・・・。 ガトー・フォマージュは、木、金、土と、週末限定ですので、お早めに・・・。 (賞味期限がありますので、美味しいうちに) ◎11月のワイン会、あと5席残っています~。 ◎生ハムが大量に入荷しています。 合計、6種類いつでも食べられるようにしました。 お客さんにもっと満足してもらえるように、 一皿の分量を多くし、同時に、頼みやすいように、 ハーフサイズも用意しました!。 念のため、メニューはこちらです。 ★プロシュート ディ パルマ(18か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ・・・ほんの少し) ¥700 ~ふんわりした、パルマらしい触感が最高です。柔らかさの中から、 肉の旨みが、幾層も軽やかに迫ってきます。 ★ハモン・セラーノ(12か月熟成) ¥1000 (ハーフサイズ) ¥500 ~最もシンプルな、素直な肉の味わいを楽しめます。切り立てで、 真空パックではないので、ジワっと噛んだ瞬間に旨みが自然に 吹き出します。 ★ハモン セラーノ アルティザン(14か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。肉の直接的な旨みと、柔らかい 脂身の組み合わせがとても好ましく、メリハリの効いた、ガツン!と したパワーを味わえます。 ★ハモン セラーノ デ トレヴェレズ(22か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~松坂牛のように、綺麗なサシが入っていて、口に含んだ瞬間に 熟成によって、その脂身が肉の旨みと溶け込み、言いようがない ほど心地よい余韻を残します。 ★ハモン イベリコ レセボ(23ヵ月熟成) ¥1500 (ハーフサイズ) ¥800 ~半放牧の黒豚です。ホンマグロのように、旨みの弾力の強さと、 キメの細かい肉質が口の中で絡み合い、隅々まで、圧倒的な 満足感を与えてくれます。 ★ハモン イベリコ ベジョータ(36か月熟成) ¥2200 (ハーフサイズ) ¥1100 ~ドングリだけで育った特別な黒豚です。十分に熟成していて、 肉のなかにさまざまな旨みの要素を蓄え、すべてが滑らかで、自然。 熟成の初期の段階にある塩気が、ほぼ完全に旨みへと変わり、 まるで球体のように、自然な触感で、余韻が極めて長く、いつまで も浸っていたい気分になります。 こんな感じで、いろいろ揃えています~。 ◎いつも、トイレから出るときの右側の棚に、 ワインの空き瓶を置いています。 もし欲しい方は、差し上げますので、 遠慮なくおっしゃって下さい。 いつも空き瓶が余るので、どんどん捨てているのです・・・。 ただ、 空き瓶を持って帰るのは、重いでしょうから、 ラベルをはがして、差し上げることもできます。 ◎11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、 1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が何倍もの広がりで、一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増すという原理) 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に金曜日の更新を、5ページほど記しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.30
では、金曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アグラパール グランクリュ 7(セット) クリュ ブラン ド ブラン NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。7つの 村の特級畑だけを、ブレンドしているという贅沢なシャンパンです。本家がジャック セロスと同じ、アヴィズ村にあることから、ピュイ・フォルカの銀器を並べたような、 輝きのあるミネラルの美しさの出し方は、本当に素晴らしいです。さらに、多くの 畑をブレンドしているせいで、ピシっという堅さと、柔らかいふくらみと、見事な調合 で、味わいを表現しています。シャンパンの味わいの完成度で言ったなら、とても 高い、優れたものだと思います。★白ワイン◎ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 (ジョセフ ドルーアン社) 40ミリ・・・¥3800 仏・ブルゴーニュ地方です。1978年の白ワインには、素晴らしい思い出があり ます。ボノー デュ マルトレ家の、コルトン・シャルルマーニュを飲んだ時、1978 年ものが、いかに優れているか、思い知らされました。果実味のタンニン、酸味、 甘みが、すべて一体化して溶け込み、トロトロとした滑らかさと、しっとりした、ふわ ふわの触感は、もう忘れられません。すべてにおいて、バランスが良く、突出した ところがない・・・。しかし、その個性ははっきりと主張してくるのです。今回のジョセ フドルーアン社はこの年、すごく評判がいいのです。アルコール度数が高く、豊かで 肥えた味わいで、ポテンシャルが高いと、言われます。さて、うーん、どうでしょう! (長嶋監督のモノマネする、関根勤風に・・・) ◎バタール モンラッシェ 1983 (ルイ ラトゥール社) 40ミリ・・・¥4200 仏・ブルゴーニュ地方です。バタールモンラッシェの個性は、ねっちりした、(野蛮な)豊かさ にあります。特に、熟成して複雑さを備えたものは、奥行きの深さがあるだけに、忘れられ ないものとなります。1983年もので言えば、コント・ラフォン家のムルソー・ペリエールは、 凄かったです。アルコール度数が強いために、開けて4日目でようやく美味しさが全開に なりました。ということは、このワインも、すぐに美味しさを味わえない可能性があります。美 味しくない場合は、勧めない場合があります。しかし、日にちが経って、美味しいと判断し た瞬間に一気に押し売りします(笑)。ですから、気長に待っていて下さい。 ◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎ムルソー レ クラ 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、ムルソーら しい、ふっくらした丸さの中から、「レ・クラ」畑の、ピシっと酸味の効いた、立体的な構造が あって、丸さと鋭さという、2つの要素が見事に両立しています。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ムルソー ペリエール 1999(ヴァンサン ダンセールさん) ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。コント・ラフォン、コシュ・デュリに継ぐ、若い生産者はだれか、 という質問に、おそらく真っ先に名前が挙がるのは、彼ではないでしょうか。豊かで、継ぎ 目のない充実した果実味。そして、ペリエールらしい、ピシっと鋭く、このうえない上品な余 韻。どんなに凝縮した果実味でも、その中には、気高さを失うことはありません。まさに 豊かで、強い、そして、忘れられない味わいです。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.30
では、金曜日のリストを記します。 以前は、白ワインと日本酒を一緒に記していましたが、 量が多くなってしまったので、日本酒のみです。 ★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2600(¥1300) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 "荒走り" 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この"あらばしり"は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.30
金曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (10月19日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。 パワーが強すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンス は失っていません。あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎ジュブレイ シャンベルタン オー コンボット 1999(デュジャック家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。デュジャック家の個性は、「ふんわりした柔らかさ」にあると思います。 フランス人が好む「ピシッ!、パシッ!」という、メリハリの効いた鮮やかさよりも、「モタッっとした、 優しい味わい」なのです。逆の表現では、モレ・サン・ドニ村のワインらしい、おだやかな「田舎臭い、 地味さ」に特徴があると言えるでしょう。どこか懐かしい香りのする彼のワインを、日本人が好きな のは大いに理由があると思います。このジュブレイ・シャンベルタン村のワインは、モレサンドニ的な 穏やかな丸さと、ジュブレイ村の「ビシッ!」という立体的な酸味と、渋みがあって、完成度の高い ワインになっています。◎エルミタージュ 1988(ギガル社) ¥6600(¥3300)仏・ローヌ地方です。エルミタージュの醍醐味は、熟成したものにあります。熟成の若い段階では、酸味が強すぎて、口に含んだ時のインパクトが強すぎて、おそらくほとんど理解することが できません。しかし、20年ほど熟成したものは、酸味が和らぎ、エルミタージュらしい、妖しく、 複雑な肉付きと、とけそうなほど滑らかな甘さがジワジワでてきて、とても魅力的な味わいを見せるのです。その魔術のような妖しさは、一度好きになった人は止められません。私もその一人で、熟成したエルミタージュを見かければ、すぐに買ってしまうほどです。(クジラのベーコンと一緒に。肉のアミノ酸的な旨みと、ワインの複雑さが絶妙に絡み合います)◎レ フォール ド ラトゥール 2003 ¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、「シャトー ラトゥール」のセカンドラベルです。2003年は、猛暑の年で、 タンニンが柔らかいため、発売されてからすぐに美味しく飲めました。個人的には、1959年 に似ているような気がします。つまり、発売されてからずっと美味しく、甘さが他の要素を上回 ったままそのままずっと熟成するような過程をたどるのではないか、ということです。このラトゥールのセカンドラベルは、肉付きの豊かさ、コクのレベルが格段に高く、「らしさ」を思う存分味わえ ます。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.30
では、金曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、5ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓) (10月23日の段階)まるでベネディクティンや、スミレのような華やかな薬草の香りと、 2週間経って、酸素を含んだおかげで、もっちりしたふくらみが出て来ました。トロっと 滑らかで、かつ新鮮を保っているという、ヴィンテージポートらしい醍醐味を味わえます。 ★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.30
抜けるような青空の中に、 白くて、透明な色合いが混じって来ています・・・。 そんな秋深まる今日この頃、 皆様いかがお過ごしでしょうか。 (真央ちゃん、タラソワコーチに苛められてないか、心配) では、早速今日のお知らせです。 ◎今週の目玉のワインです。26日(月)から、★ルモワスネ社○ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989 40ミリ・・・¥2400 ~まだ半分ほど残っています~。どうやら、原酒はソゼ家のような気がします。 堅いミネラル感の中に、ピシっとした、折り目正しい美しさが見えます・・・。 28日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥3800 ~素晴らしい状態です。モカのような柔らかい香りが上がってきて、中身の果実味は、 まだまだポテンシャルを秘めた、穏やかな甘さを感じます。これから、木曜日、金曜日 と徐々に味わいが開いてくると思います。それだけ、1978年という年は、本当に偉大 だということを、証明しています。 30日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200 ◎毎日のブログの更新、合計5ページになりました。 というのは、情報量が多すぎて、入らないからです。 読みづらくて、すいません・・・。 ◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、入荷しました !。 「ビシッ!」と立体感のある堅さと、味わいの丸さが、 まるでモザイクのような模様を描きます。 これほどくっきりした輪郭を持ち、主張がありながら、 自然な滑らかさを併せ持つ味わいを表現できるのは、 日本人のパティシエの中で、なかなかいないと思います。 また、ガレット・ブルトンヌ、マロンのパウンドケーキも 入荷しました!。 マロンのケーキは、今年初登場です。 秋らしく、きめ細かいマロンの滑らかな香りが、 口の中に、優しく広がります・・・。 ガトー・フォマージュは、木、金、土と、 週末限定ですので、お早めに・・・。 (賞味期限がありますので、美味しいうちに) ◎いつも、トイレから出るときの右側の棚に、 ワインの空き瓶を置いています。 もし欲しい方は、差し上げますので、 遠慮なくおっしゃって下さい。 いつも空き瓶が余るので、 どんどん捨てているのです・・・。 ただ、 空き瓶を持って帰るのは、重いでしょうから、 ラベルをはがして、差し上げることもできます。 ◎ワイン会の申し込み、徐々に埋まってきました。 あと5席ほど空いています~。 ◎11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、 1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。 ◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が何倍もの広がりで、一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増すという原理) 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に木曜日の更新を、5ページほど記しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.29
では、木曜日のリストです。(シャンパン、白ワインなど・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アグラパール グランクリュ 7(セット) クリュ ブラン ド ブラン NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。7つの 村の特級畑だけを、ブレンドしているという贅沢なシャンパンです。本家がジャック セロスと同じ、アヴィズ村にあることから、ピュイ・フォルカの銀器を並べたような、 輝きのあるミネラルの美しさの出し方は、本当に素晴らしいです。さらに、多くの 畑をブレンドしているせいで、ピシっという堅さと、柔らかいふくらみと、見事な調合 で、味わいを表現しています。シャンパンの味わいの完成度で言ったなら、とても 高い、優れたものだと思います。★白ワイン◎ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989(ルモワスネ社) 40ミリ・・・¥2400仏・ブルゴーニュ地方の大きい会社です(ネゴシアン)。このルモワスネ社のこの1989年ものは、素晴らしく状態が良く、まだまだフレッシュな果実味がピンピンし ていて、酸味、タンニンの「ピシッ!」という立体的な構造があります。まだまだ若々しくピュリニーらしい美しいミネラル感が、透明感溢れる水彩画のように、綺麗に層をなして、自然に心に迫ってきます。これです。これこそ、ピュリニーの美的な 体験だと思います。~昨日の目玉のワイン「シャトー オーブリオン ブラン 1988」の状態が良くなかったため、代打(八重樫)で、これを開けました!。◎ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978(ジョセフ ドルーアン社) 40ミリ・・・¥3200 仏・ブルゴーニュ地方です。1978年の白ワインには、素晴らしい思い出があり ます。ボノー デュ マルトレ家の、コルトン・シャルルマーニュを飲んだ時、1978 年ものが、いかに優れているか、思い知らされました。果実味のタンニン、酸味、 甘みが、すべて一体化して溶け込み、トロトロとした滑らかさと、しっとりした、ふわ ふわの触感は、もう忘れられません。すべてにおいて、バランスが良く、突出した ところがない・・・。しかし、その個性ははっきりと主張してくるのです。今回のジョセ フドルーアン社はこの年、すごく評判がいいのです。アルコール度数が高く、豊かで 肥えた味わいで、ポテンシャルが高いと、言われます。さて、うーん、どうでしょう! (長嶋監督のモノマネする、関根勤風に・・・) ~水曜日に、実際に味見しました!。ここまでやるの!というほど、素晴らしい状態です。 モカのような優しい香りの奥に、広がりのある果実味が。木曜、金曜と、どんどん複雑 味を増していくでしょう。◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006(ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎ムルソー レ クラ 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、ムルソーら しい、ふっくらした丸さの中から、「レ・クラ」畑の、ピシっと酸味の効いた、立体的な構造が あって、丸さと鋭さという、2つの要素が見事に両立しています。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ムルソー ペリエール 1999(ヴァンサン ダンセールさん) ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。コント・ラフォン、コシュ・デュリに継ぐ、若い生産者はだれか、 という質問に、おそらく真っ先に名前が挙がるのは、彼ではないでしょうか。豊かで、継ぎ 目のない充実した果実味。そして、ペリエールらしい、ピシっと鋭く、このうえない上品な余 韻。どんなに凝縮した果実味でも、その中には、気高さを失うことはありません。まさに 豊かで、強い、そして、忘れられない味わいです。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.29
では、木曜日のリストを記します。 以前は、白ワインと日本酒を一緒に記していましたが、 量が多くなってしまったので、日本酒のみです。 ★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2600(¥1300) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.29
木曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (10月19日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。 パワーが強すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンス は失っていません。あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎ジュブレイ シャンベルタン オー コンボット 1999 (デュジャック家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。デュジャック家の個性は、「ふんわりした柔らかさ」にあると思います。 フランス人が好む「ピシッ!、パシッ!」という、メリハリの効いた鮮やかさよりも、「モタッっとした、 優しい味わい」なのです。逆の表現では、モレ・サン・ドニ村のワインらしい、おだやかな「田舎臭い、 地味さ」に特徴があると言えるでしょう。どこか懐かしい香りのする彼のワインを、日本人が好きな のは大いに理由があると思います。このジュブレイ・シャンベルタン村のワインは、モレサンドニ的な 穏やかな丸さと、ジュブレイ村の「ビシッ!」という立体的な酸味と、渋みがあって、完成度の高い ワインになっています。 ◎エルミタージュ 1988(ギガル社) ¥6600(¥3300)仏・ローヌ地方です。エルミタージュの醍醐味は、熟成したものにあります。熟成の若い段階では、酸味が強すぎて、口に含んだ時のインパクトが強すぎて、おそらくほとんど理解することが できません。しかし、20年ほど熟成したものは、酸味が和らぎ、エルミタージュらしい、妖しく、 複雑な肉付きと、とけそうなほど滑らかな甘さがジワジワでてきて、とても魅力的な味わいを見せるのです。その魔術のような妖しさは、一度好きになった人は止められません。私もその一人で、熟成したエルミタージュを見かければ、すぐに買ってしまうほどです。(クジラのベーコンと一緒に。肉のアミノ酸的な旨みと、ワインの複雑さが絶妙に絡み合います)◎レ フォール ド ラトゥール 2003 ¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、「シャトー ラトゥール」のセカンドラベルです。2003年は、猛暑の年で、 タンニンが柔らかいため、発売されてからすぐに美味しく飲めました。個人的には、1959年 に似ているような気がします。つまり、発売されてからずっと美味しく、甘さが他の要素を上回 ったままそのままずっと熟成するような過程をたどるのではないか、ということです。このラトゥールのセカンドラベルは、肉付きの豊かさ、コクのレベルが格段に高く、「らしさ」を思う存分味わえ ます。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.29
では、木曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓) (10月23日の段階)まるでベネディクティンや、スミレのような華やかな薬草の香りと、 2週間経って、酸素を含んだおかげで、もっちりしたふくらみが出て来ました。トロっと 滑らかで、かつ新鮮を保っているという、ヴィンテージポートらしい醍醐味を味わえます。 ★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.29
木曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (10月19日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。 パワーが強すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンス は失っていません。あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎ジュブレイ シャンベルタン オー コンボット 1999 (デュジャック家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。デュジャック家の個性は、「ふんわりした柔らかさ」にあると思います。 フランス人が好む「ピシッ!、パシッ!」という、メリハリの効いた鮮やかさよりも、「モタッっとした、 優しい味わい」なのです。逆の表現では、モレ・サン・ドニ村のワインらしい、おだやかな「田舎臭い、 地味さ」に特徴があると言えるでしょう。どこか懐かしい香りのする彼のワインを、日本人が好きな のは大いに理由があると思います。このジュブレイ・シャンベルタン村のワインは、モレサンドニ的な 穏やかな丸さと、ジュブレイ村の「ビシッ!」という立体的な酸味と、渋みがあって、完成度の高い ワインになっています。 ◎エルミタージュ 1988(ギガル社) ¥6600(¥3300)仏・ローヌ地方です。エルミタージュの醍醐味は、熟成したものにあります。熟成の若い段階では、酸味が強すぎて、口に含んだ時のインパクトが強すぎて、おそらくほとんど理解することが できません。しかし、20年ほど熟成したものは、酸味が和らぎ、エルミタージュらしい、妖しく、 複雑な肉付きと、とけそうなほど滑らかな甘さがジワジワでてきて、とても魅力的な味わいを見せるのです。その魔術のような妖しさは、一度好きになった人は止められません。私もその一人で、熟成したエルミタージュを見かければ、すぐに買ってしまうほどです。(クジラのベーコンと一緒に。肉のアミノ酸的な旨みと、ワインの複雑さが絶妙に絡み合います)◎レ フォール ド ラトゥール 2003 ¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、「シャトー ラトゥール」のセカンドラベルです。2003年は、猛暑の年で、 タンニンが柔らかいため、発売されてからすぐに美味しく飲めました。個人的には、1959年 に似ているような気がします。つまり、発売されてからずっと美味しく、甘さが他の要素を上回 ったままそのままずっと熟成するような過程をたどるのではないか、ということです。このラトゥールのセカンドラベルは、肉付きの豊かさ、コクのレベルが格段に高く、「らしさ」を思う存分味わえ ます。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.28
この日記を書いている西麻布の窓から、 空を見上げると、透きとおるような青色。 このままどこかへ消えてしまいそうなほど、 気持ちの良い天気です・・・。 そんな水曜日の午前中、 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 (真央ちゃん、めげずに頑張って) では、早速今日のお知らせです。 ◎今週の目玉のワインです。26日(月)から、★ルモワスネ社○ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989 40ミリ・・・¥2400 ~まだ半分ほど残っています~。どうやら、原酒はソゼ家のような気がします。 堅いミネラル感の中に、ピシっとした、折り目正しい美しさが見えます・・・。 28日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥380030日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200◎毎日のブログの更新、合計5ページになりました。 というのは、情報量が多すぎて、入らないからです。 ◎11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、 1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、賞味期限切れにて終了です・・・。 ちなみに・・・、 ガレット・ブルトンヌも、好評にて売り切れました~。 でも、ラム・レーズンはまだあります。◎ワイン会の申し込み、徐々に埋まってきました。 あと5席ほど空いています~。 念のため、詳細を記しておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★日時 11月8日(日曜日) 18時から、朝4時まで、好きな時間帯にいらして下さい。 ~ワイン会というと、堅苦しい雰囲気を想像されますが、そんなことは ありません。皆さん気ままな時間にいらっしゃるので、勝手に飲んで、 勝手に帰るという感じで、ワイン会というよりは、普通のエレヴァージュ と何ら変わりはありませんので、どうかご安心を・・・。★気になるお値段 お一人様 ¥44000 (ただし、一つのグラスを2人で分け合って下されば、¥46000です。 その場合、料理の量が多くなります。ペアプランをおすすめします)★定員 14名・・・または14ペア★気になるワインリスト シャンパン ○ペリエ ジュエ ベルエポック 1976 ~シャンパンの熟成したものは、特別です。あれだけ鋭かった酸味が和らぎ、 隠されていた本来の甘さが、ジワジワと湧き上がってくるのです。十分に熟成 を重ねて、複雑さと、柔らかさを増したシャンパンを味わうと、あまりにも良くて、 もう止められません。 赤ワイン ☆アンリ・ジャイエ(ジョルジュの畑のラベル)さん、 ●ヴォーヌ ロマネ 1995 (アンリ・ジャイエさんのお兄さんのジョルジュの畑です。お兄さんは、ワインを作っ ていないため、アンリさんがすべて作っていました) ~ジャイエさんのワインは、特別です。その畑のポテンシャルと、毎年の作柄から 最も素晴らしいと思われる部分を、見事に引き出してしまうからです。これは、 ビシっとしたエシェゾーの、冴え渡る辛さと、ヴォーヌ・ロマネ村らしい色気とが、 かみ合い、モザイクのような様式美を作り上げていると思います。 ☆ドニ・モルテ家、 ●シャンベルタン 1994 ~このワインは、何度も飲んでいます。しかし、それでもあえて、このワインを出す 価値があります。四方八方に、鮮烈に弾けるシャンベルタンらしい鋭さが、隠され ている肉付きの豊かさ。その相反する2つの要素が、見事に両立しているのです。 このワインは、ドニ・モルテさんが作り上げた、本当の意味での傑作です。だから、 何度も味わう価値がある、私はそう思います。 ☆ヴォギュエ家 ●ミュジニー ヴィーユ ヴィーヌ 1964 ~熟成の若いミュジニーは、研ぎ澄まされた酸味が強すぎて、正直言って飲みづら く、真価を理解するのは、非常に難しいと思います。しかし1960年代のミュジニー は、天に召された瞬間のように、「フワっと」重力がなくなった浮遊感があります。その 至高の味を経験すると、このワインが「最も神に近い」と言われる意味が、なんとなく わかるような気がします。個人的なことを言わせていただくと、ここ数年間で、最も 感動したワインは、このヴォギュエ家の「ミュジニー 1969」でした。これを飲んだ瞬間 今まで経験した全ての苦労が、報われたような気がしました。 白ワイン ☆ドメーヌ ドーヴネー・・・ルロワさんの個人所有の畑 ○シュヴァリエ モンラッシェ 1998 ~ルロワさんが作るシュヴァリエ・モンラッシェは、葡萄の生命力をギリギリまで追い込み 「シュパーン!」という、凄まじい香りを放ちます。この芳香は、あまりにも鮮烈で、一生 記憶に残るほどです。シャルドネからここまでやるのか!と、驚かざるを得ない、究極の 白ワインだと思います。赤ワインのあとに、これを飲んだほうがいいと判断して、リストの一 番最後に載せています。★ちなみに、一人40ミリずつです、少なくてすいません・・・。★今回は、シャルキュトリ盛り合わせ、スペシャルバージョンを出します。 (いつものパテ、サラミ、パンなどのセットに、さらに、 ハモンイベリコなどの生ハムを組み合わせたもの)おそらく、多少お腹を空かせて来て下さっても、大丈夫だと思います。申し込みは、私のメールマガジンに、そのまま返信して下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が何倍もの広がりで、一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増します) 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に水曜日の更新を、5ページほど記しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.28
では、水曜日のリストを記します。 以前は、白ワインと日本酒を一緒に記していましたが、 量が多くなってしまったので、日本酒のみです。 ★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2600(¥1300) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.28
では、水曜日のリストです。(シャンパン、白ワインなど・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アグラパール グランクリュ 7(セット) クリュ ブラン ド ブラン NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。7つの 村の特級畑だけを、ブレンドしているという贅沢なシャンパンです。本家がジャック セロスと同じ、アヴィズ村にあることから、ピュイ・フォルカの銀器を並べたような、 輝きのあるミネラルの美しさの出し方は、本当に素晴らしいです。さらに、多くの 畑をブレンドしているせいで、ピシっという堅さと、柔らかいふくらみと、見事な調合 で、味わいを表現しています。シャンパンの味わいの完成度で言ったなら、とても 高い、優れたものだと思います。★白ワイン◎ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989(ルモワスネ社) 40ミリ・・・¥2400仏・ブルゴーニュ地方の大きい会社です(ネゴシアン)。このルモワスネ社のこの1989年ものは、素晴らしく状態が良く、まだまだフレッシュな果実味がピンピンし ていて、酸味、タンニンの「ピシッ!」という立体的な構造があります。まだまだ若々しくピュリニーらしい美しいミネラル感が、透明感溢れる水彩画のように、綺麗に層をなして、自然に心に迫ってきます。これです。これこそ、ピュリニーの美的な 体験だと思います。~昨日の目玉のワイン「シャトー オーブリオン ブラン 1988」の状態が良くなかったため、代打(八重樫)で、これを開けました!。◎ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 (ジョセフ ドルーアン社) 40ミリ・・・¥3200 仏・ブルゴーニュ地方です。1978年の白ワインには、素晴らしい思い出があり ます。ボノー デュ マルトレ家の、コルトン・シャルルマーニュを飲んだ時、1978 年ものが、いかに優れているか、思い知らされました。果実味のタンニン、酸味、 甘みが、すべて一体化して溶け込み、トロトロとした滑らかさと、しっとりした、ふわ ふわの触感は、もう忘れられません。すべてにおいて、バランスが良く、突出した ところがない・・・。しかし、その個性ははっきりと主張してくるのです。今回のジョセ フドルーアン社はこの年、すごく評判がいいのです。アルコール度数が高く、豊かで 肥えた味わいで、ポテンシャルが高いと、言われます。さて、うーん、どうでしょう! (長嶋監督のモノマネする、関根勤風に・・・) ◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006(ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎ムルソー レ クラ 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、ムルソーら しい、ふっくらした丸さの中から、「レ・クラ」畑の、ピシっと酸味の効いた、立体的な構造が あって、丸さと鋭さという、2つの要素が見事に両立しています。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ムルソー ペリエール 1999(ヴァンサン ダンセールさん) ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。コント・ラフォン、コシュ・デュリに継ぐ、若い生産者はだれか、 という質問に、おそらく真っ先に名前が挙がるのは、彼ではないでしょうか。豊かで、継ぎ 目のない充実した果実味。そして、ペリエールらしい、ピシっと鋭く、このうえない上品な余 韻。どんなに凝縮した果実味でも、その中には、気高さを失うことはありません。まさに 豊かで、強い、そして、忘れられない味わいです。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.28
水曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (10月19日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。 パワーが強すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンス は失っていません。あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎エルミタージュ 1988(ギガル社) ¥6600(¥3300)仏・ローヌ地方です。エルミタージュの醍醐味は、熟成したものにあります。熟成の若い段階では、酸味が強すぎて、口に含んだ時のインパクトが強すぎて、おそらくほとんど理解することが できません。しかし、20年ほど熟成したものは、酸味が和らぎ、エルミタージュらしい、妖しく、 複雑な肉付きと、とけそうなほど滑らかな甘さがジワジワでてきて、とても魅力的な味わいを見せるのです。その魔術のような妖しさは、一度好きになった人は止められません。私もその一人で、熟成したエルミタージュを見かければ、すぐに買ってしまうほどです。(クジラのベーコンと一緒に。肉のアミノ酸的な旨みと、ワインの複雑さが絶妙に絡み合います)◎レ フォール ド ラトゥール 2003 ¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、「シャトー ラトゥール」のセカンドラベルです。2003年は、猛暑の年で、 タンニンが柔らかいため、発売されてからすぐに美味しく飲めました。個人的には、1959年 に似ているような気がします。つまり、発売されてからずっと美味しく、甘さが他の要素を上回 ったままそのままずっと熟成するような過程をたどるのではないか、ということです。このラトゥールのセカンドラベルは、肉付きの豊かさ、コクのレベルが格段に高く、「らしさ」を思う存分味わえ ます。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.28
では、水曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓) (10月23日の段階)まるでベネディクティンや、スミレのような華やかな薬草の香りと、 2週間経って、酸素を含んだおかげで、もっちりしたふくらみが出て来ました。トロっと 滑らかで、かつ新鮮を保っているという、ヴィンテージポートらしい醍醐味を味わえます。 ★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.27
台風が去った日の空は、 強烈な青色、これ以上ないほど深い青く、 その空気に、吸い込まれてしまいそうです・・・。 そんな暖かい日和に、 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 (ミキティ、痩せた?) ところで、 昨日開けた目玉のワイン、 「シャトー オーブリオン ブラン 1988年」、 どうも、状態が良くなく、ダメでした・・・。 それで、代打(八重樫)で、 このワインを開けました!。 「ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989年」(ルモワスネ社) 40ミリ・・・¥2400 透明感溢れる、水彩画のように、 綺麗なミネラルの輝きが、幾層も迫ってくる・・・。 まだまだフレッシュで、 状態が完璧で、素晴らしいワインです。 では、 ◎今週の目玉のワインです。 26日(月)から、★ルモワスネ社○ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989 40ミリ・・・¥240028日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥380030日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200◎11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、 1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、賞味期限切れにて終了です・・・。 ちなみに・・・、 ガレット・ブルトンヌも、好評にて売り切れました~。 でも、ラム・レーズンはまだあります。 ◎ワイン会の申し込み、徐々に埋まってきました。 あと5席ほど空いています~。◎お店で出している、「シャルキュトリの盛り合わせ」、生ハムや、サラミなどのクオリティを一気に上げました。つまり、「スーパーシャルキュトリ盛り合わせ」になっています。 (スーパーひとしくんは、点数3倍?)吉本のお笑い女芸人から、オスカープロモーションの女優ぐらいまで、レベルが上がりました!。で、値段を200円だけ、上げさせていただきました・・・(すいません)。◎生ハムが大量に入荷しています。 合計、6種類いつでも食べられるようにしました。 お客さんにもっと満足してもらえるように、 一皿の分量を多くし、同時に、頼みやすいように、 ハーフサイズも用意しました!。 念のため、メニューはこちらです。 ★プロシュート ディ パルマ(18か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ・・・ほんの少し) ¥700 ~ふんわりした、パルマらしい触感が最高です。柔らかさの中から、 肉の旨みが、幾層も軽やかに迫ってきます。 ★ハモン・セラーノ(12か月熟成) ¥1000 (ハーフサイズ) ¥500 ~最もシンプルな、素直な肉の味わいを楽しめます。切り立てで、 真空パックではないので、ジワっと噛んだ瞬間に旨みが自然に 吹き出します。 ★ハモン セラーノ アルティザン(14か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。肉の直接的な旨みと、柔らかい 脂身の組み合わせがとても好ましく、メリハリの効いた、ガツン!と したパワーを味わえます。 ★ハモン セラーノ デ トレヴェレズ(22か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~松坂牛のように、綺麗なサシが入っていて、口に含んだ瞬間に 熟成によって、その脂身が肉の旨みと溶け込み、言いようがない ほど心地よい余韻を残します。 ★ハモン イベリコ レセボ(23ヵ月熟成) ¥1500 (ハーフサイズ) ¥800 ~半放牧の黒豚です。ホンマグロのように、旨みの弾力の強さと、 キメの細かい肉質が口の中で絡み合い、隅々まで、圧倒的な 満足感を与えてくれます。 ★ハモン イベリコ ベジョータ(36か月熟成) ¥2200 (ハーフサイズ) ¥1100 ~ドングリだけで育った特別な黒豚です。十分に熟成していて、 肉のなかにさまざまな旨みの要素を蓄え、すべてが滑らかで、自然。 熟成の初期の段階にある塩気が、ほぼ完全に旨みへと変わり、 まるで球体のように、自然な触感で、余韻が極めて長く、いつまで も浸っていたい気分になります。 こんな感じで、いろいろ揃えています~。 ◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が何倍もの広がりで、一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増します) 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に火曜日の更新を、4ページほど記しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.27
では、火曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フランソワ スコンデ グランクリュ ア シルリー ブリュット NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ピノノワ ールを67%使って、滑らかで、きめ細かいコクが感じられます。8年ほど前から、 こういう小規模生産者のシャンパンが入り始め、最初に思ったのは「葡萄の質が 違う」ということでした。通常売られている、大手のネゴシアンのものに比べて、 葡萄がしっかり凝縮して、口に含んだときに、葡萄の生命力が「ギュッ!」と弾ける ようなほど、強烈なのです。やはり、葡萄の存在感、まさにこの言葉に尽きます。★白ワイン◎ピュリニー モンラッシェ レ シャンガン 1989 (ルモワスネ社) 40ミリ・・・¥2400 仏・ブルゴーニュ地方の大きい会社です(ネゴシアン)。このルモワスネ社のこの1989年ものは、素晴らしく状態が良く、まだまだフレッシュな果実味がピンピンし ていて、酸味、タンニンの「ピシッ!」という立体的な構造があります。まだまだ若々 しくピュリニーらしい美しいミネラル感が、透明感溢れる水彩画のように、綺麗に層をなして、自然に心に迫ってきます。これです。これこそ、ピュリニーの美的な 体験だと思います。~昨日の目玉のワイン「シャトー オーブリオン ブラン 1988」の状態が良くなか ったため、代打(八重樫)で、これを開けました!。◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006(ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎ムルソー レ クラ 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、ムルソーら しい、ふっくらした丸さの中から、「レ・クラ」畑の、ピシっと酸味の効いた、立体的な構造が あって、丸さと鋭さという、2つの要素が見事に両立しています。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ムルソー ペリエール 1999(ヴァンサン ダンセールさん) ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。コント・ラフォン、コシュ・デュリに継ぐ、若い生産者はだれか、 という質問に、おそらく真っ先に名前が挙がるのは、彼ではないでしょうか。豊かで、継ぎ 目のない充実した果実味。そして、ペリエールらしい、ピシっと鋭く、このうえない上品な余 韻。どんなに凝縮した果実味でも、その中には、気高さを失うことはありません。まさに 豊かで、強い、そして、忘れられない味わいです。★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2600(¥1300) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.27
火曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (月曜日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。パワーが強 すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンスは失っていません。 あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎ポマール クロ デ ゼプノー 1988 (コント アルマン家) ¥6600(¥3300)仏・ブルゴーニュ地方の小規模の生産者です。ポマールというふわふわした、球体のような 果実味の中に、これほどジューシーで、果汁溢れる優しさを備えています。そして、内部 の構造は、実はしっかりタンニンと酸味を蓄えていて、極めて長い時間熟成する能力があり ます。触感の優しさと、余韻のとてつもないパワーとのメリハリは、まさにその完成度の高さを示しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.27
では、火曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓) (10月23日の段階)まるでベネディクティンや、スミレのような華やかな薬草の香りと、 2週間経って、酸素を含んだおかげで、もっちりしたふくらみが出て来ました。トロっと 滑らかで、かつ新鮮を保っているという、ヴィンテージポートらしい醍醐味を味わえます。 ★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.27
しとしとと、止まない、冷たい雨が、 この西麻布にも降り注いでいます・・・。 そんな10月の終わりに、 皆様いかがお過ごしでしょうか。(真央ちゃん、タラソワから無言の言葉責め) では、 早速今週の目玉のワインのお知らせです。26日(月)から、○シャトー オーブリオン ブラン 1988 40ミリ・・・¥320028日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥380030日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200◎11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、 1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、賞味期限切れにて終了です・・・。 ちなみに・・・、 ラム・レーズン、ガレット・ブルトンヌも、入荷しています。 (ガレット・ブルトンヌは、そろそろ売り切れます) ◎ワイン会の申し込み、徐々に埋まってきました。 あと5席ほど空いています~。 ◎お店で出している、 「シャルキュトリの盛り合わせ」、 生ハムや、サラミなどのクオリティを一気に上げました。 つまり、 「スーパーシャルキュトリ盛り合わせ」になっています。 (スーパーひとしくんは、点数3倍?) 吉本のお笑い女芸人から、 オスカープロモーションの女優ぐらいまで、 レベルが上がりました!。 で、値段を200円だけ、 上げさせていただきました・・・(すいません)。 ◎生ハムが大量に入荷しています。 合計、6種類いつでも食べられるようにしました。 お客さんにもっと満足してもらえるように、 一皿の分量を多くし、同時に、頼みやすいように、 ハーフサイズも用意しました!。 念のため、メニューはこちらです。 ★プロシュート ディ パルマ(18か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ・・・ほんの少し) ¥700 ~ふんわりした、パルマらしい触感が最高です。柔らかさの中から、 肉の旨みが、幾層も軽やかに迫ってきます。 ★ハモン・セラーノ(12か月熟成) ¥1000 (ハーフサイズ) ¥500 ~最もシンプルな、素直な肉の味わいを楽しめます。切り立てで、 真空パックではないので、ジワっと噛んだ瞬間に旨みが自然に 吹き出します。 ★ハモン セラーノ アルティザン(14か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。肉の直接的な旨みと、柔らかい 脂身の組み合わせがとても好ましく、メリハリの効いた、ガツン!と したパワーを味わえます。 ★ハモン セラーノ デ トレヴェレズ(22か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~松坂牛のように、綺麗なサシが入っていて、口に含んだ瞬間に 熟成によって、その脂身が肉の旨みと溶け込み、言いようがない ほど心地よい余韻を残します。 ★ハモン イベリコ レセボ(23ヵ月熟成) ¥1500 (ハーフサイズ) ¥800 ~半放牧の黒豚です。ホンマグロのように、旨みの弾力の強さと、 キメの細かい肉質が口の中で絡み合い、隅々まで、圧倒的な 満足感を与えてくれます。 ★ハモン イベリコ ベジョータ(36か月熟成) ¥2200 (ハーフサイズ) ¥1100 ~ドングリだけで育った特別な黒豚です。十分に熟成していて、 肉のなかにさまざまな旨みの要素を蓄え、すべてが滑らかで、自然。 熟成の初期の段階にある塩気が、ほぼ完全に旨みへと変わり、 まるで球体のように、自然な触感で、余韻が極めて長く、いつまで も浸っていたい気分になります。 こんな感じで、いろいろ揃えています~。 ◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が何倍もの広がりで、一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増します) 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に月曜日の更新を、4ページほど記しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.26
では、月曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フランソワ スコンデ グランクリュ ア シルリー ブリュット NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ピノノワ ールを67%使って、滑らかで、きめ細かいコクが感じられます。8年ほど前から、 こういう小規模生産者のシャンパンが入り始め、最初に思ったのは「葡萄の質が 違う」ということでした。通常売られている、大手のネゴシアンのものに比べて、 葡萄がしっかり凝縮して、口に含んだときに、葡萄の生命力が「ギュッ!」と弾ける ようなほど、強烈なのです。やはり、葡萄の存在感、まさにこの言葉に尽きます。★白ワイン◎シャトー オーブリオン ブラン 1988 40ミリ・・・¥3200 仏・ボルドー地方、有名な「シャトー オーブリオン」の白ワインです。熟成の初期から、 圧倒的な果実味で、グイグイ押し捲る一方で、どこかに透明感と、一本筋の通った、 綺麗な酸味を備えているため、決して下品になりません。1988年ものは、その上品 な部分がどんどん出てきて、ブルゴーニュワインに似ているような、しなやかさを備えて います。◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006(ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎ムルソー レ クラ 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、ムルソーら しい、ふっくらした丸さの中から、「レ・クラ」畑の、ピシっと酸味の効いた、立体的な構造が あって、丸さと鋭さという、2つの要素が見事に両立しています。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ムルソー ペリエール 1999 (ヴァンサン ダンセールさん) ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。コント・ラフォン、コシュ・デュリに継ぐ、若い生産者はだれか、 という質問に、おそらく真っ先に名前が挙がるのは、彼ではないでしょうか。豊かで、継ぎ 目のない充実した果実味。そして、ペリエールらしい、ピシっと鋭く、このうえない上品な余 韻。どんなに凝縮した果実味でも、その中には、気高さを失うことはありません。まさに 豊かで、強い、そして、忘れられない味わいです。★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2600(¥1300) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.26
月曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (月曜日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。パワーが強 すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンスは失っていません。 あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎ポマール クロ デ ゼプノー 1988 (コント アルマン家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方の小規模の生産者です。ポマールというふわふわした、球体のような 果実味の中に、これほどジューシーで、果汁溢れる優しさを備えています。そして、内部 の構造は、実はしっかりタンニンと酸味を蓄えていて、極めて長い時間熟成する能力があり ます。触感の優しさと、余韻のとてつもないパワーとのメリハリは、まさにその完成度の高さを 示しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.26
では、月曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓) (10月23日の段階)まるでベネディクティンや、スミレのような華やかな薬草の香りと、 2週間経って、酸素を含んだおかげで、もっちりしたふくらみが出て来ました。トロっと 滑らかで、かつ新鮮を保っているという、ヴィンテージポートらしい醍醐味を味わえます。 ★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.26
今日は、ブログを更新しようとしていたら、 いつの間にか、寝てしまっていました・・・すいません。 では、早速今週の目玉のワインの、 おさらいです・・・。 10月23日(金)から。◎シャトー ペトリュス 1979 40ミリ・・・¥9200 ~なお、もともとタンニンと、酸味が強烈なので、スワリングすると、甘みを完全に 隠してしまい、2度と美味しくなりません。ですから、スワリングしないで、グラスに そのまま放置した方が、甘みが自然に出てきて、好ましい味わいになります。~(土曜日の時点で)まだ7杯ほど残っています。この1979年もの飲むのは、4回目 なのですが、これほど状態のいいのは初めてです。トロっとした滑らかな甘さ、タンニン も見事に溶け込み、ポムロールらしい色気が出ています。 26日(月)から、○シャトー オーブリオン ブラン 1988 40ミリ・・・¥320028日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥380030日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200◎実は、24日(土曜日)から、11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、一昨日(木曜日)入荷しました!。 ちなみに・・・、 ラム・レーズン、ガレット・ブルトンヌも、入荷しています。 (ガレット・ブルトンヌは、そろそろ売り切れそうです)◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増します)◎ワイン会の案内、メールマガジンにて、 送らせていただきました。 念のため、 詳細を、ブログにも貼り付けておきます~。 (あと6席空いています)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★日時 11月8日(日曜日) 18時から、朝4時まで、好きな時間帯にいらして下さい。 ~ワイン会というと、堅苦しい雰囲気を想像されますが、そんなことは ありません。皆さん気ままな時間にいらっしゃるので、勝手に飲んで、 勝手に帰るという感じで、ワイン会というよりは、普通のエレヴァージュ と何ら変わりはありませんので、どうかご安心を・・・。★気になるお値段 お一人様 ¥44000 (ただし、一つのグラスを2人で分け合って下されば、¥46000です。 その場合、料理の量が多くなります。ペアプランをおすすめします)★定員 14名・・・または14ペア★気になるワインリスト シャンパン ○ペリエ ジュエ ベルエポック 1976 ~シャンパンの熟成したものは、特別です。あれだけ鋭かった酸味が和らぎ、 隠されていた本来の甘さが、ジワジワと湧き上がってくるのです。十分に熟成 を重ねて、複雑さと、柔らかさを増したシャンパンを味わうと、あまりにも良くて、 もう止められません。 赤ワイン ☆アンリ・ジャイエ(ジョルジュの畑のラベル)さん、 ●ヴォーヌ ロマネ 1995 (アンリ・ジャイエさんのお兄さんのジョルジュの畑です。お兄さんは、ワインを作っ ていないため、アンリさんがすべて作っていました) ~ジャイエさんのワインは、特別です。その畑のポテンシャルと、毎年の作柄から 最も素晴らしいと思われる部分を、見事に引き出してしまうからです。これは、 ビシっとしたエシェゾーの、冴え渡る辛さと、ヴォーヌ・ロマネ村らしい色気とが、 かみ合い、モザイクのような様式美を作り上げていると思います。 ☆ドニ・モルテ家、 ●シャンベルタン 1994 ~このワインは、何度も飲んでいます。しかし、それでもあえて、このワインを出す 価値があります。四方八方に、鮮烈に弾けるシャンベルタンらしい鋭さが、隠され ている肉付きの豊かさ。その相反する2つの要素が、見事に両立しているのです。 このワインは、ドニ・モルテさんが作り上げた、本当の意味での傑作です。だから、 何度も味わう価値がある、私はそう思います。 ☆ヴォギュエ家 ●ミュジニー ヴィーユ ヴィーヌ 1964 ~熟成の若いミュジニーは、研ぎ澄まされた酸味が強すぎて、正直言って飲みづら く、真価を理解するのは、非常に難しいと思います。しかし1960年代のミュジニー は、天に召された瞬間のように、「フワっと」重力がなくなった浮遊感があります。その 至高の味を経験すると、このワインが「最も神に近い」と言われる意味が、なんとなく わかるような気がします。個人的なことを言わせていただくと、ここ数年間で、最も 感動したワインは、このヴォギュエ家の「ミュジニー 1969」でした。これを飲んだ瞬間 今まで経験した全ての苦労が、報われたような気がしました。 白ワイン ☆ドメーヌ ドーヴネー・・・ルロワさんの個人所有の畑 ○シュヴァリエ モンラッシェ 1998 ~ルロワさんが作るシュヴァリエ・モンラッシェは、葡萄の生命力をギリギリまで追い込み 「シュパーン!」という、凄まじい香りを放ちます。この芳香は、あまりにも鮮烈で、一生 記憶に残るほどです。シャルドネからここまでやるのか!と、驚かざるを得ない、究極の 白ワインだと思います。赤ワインのあとに、これを飲んだほうがいいと判断して、リストの一 番最後に載せています。★ちなみに、一人40ミリずつです、少なくてすいません・・・。★今回は、シャルキュトリ盛り合わせ、スペシャルバージョンを出します。 (いつものパテ、サラミ、パンなどのセットに、さらに、 ハモンイベリコなどの生ハムを組み合わせたもの)おそらく、多少お腹を空かせて来て下さっても、大丈夫だと思います。申し込みは、私のメールマガジンに、そのまま返信して下さい。以上です。では、以下に土曜日の更新を、4ページほど記しています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.24
では、土曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フランソワ スコンデ グランクリュ ア シルリー ブリュット NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ピノノワ ールを67%使って、滑らかで、きめ細かいコクが感じられます。8年ほど前から、 こういう小規模生産者のシャンパンが入り始め、最初に思ったのは「葡萄の質が 違う」ということでした。通常売られている、大手のネゴシアンのものに比べて、 葡萄がしっかり凝縮して、口に含んだときに、葡萄の生命力が「ギュッ!」と弾ける ようなほど、強烈なのです。やはり、葡萄の存在感、まさにこの言葉に尽きます。★白ワイン◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006(ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎シャサーニュ モンラッシェ レ マシュレル 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、シャサーニュ 村のしっとりした触感の中から、ボーディン畑の急斜面からもたらす、「ピシっ!」とした小気味 良さが、メリハリを与えているのです。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ビアンヴェニュ バタール モンラッシェ 1999(ポール ペルノ家) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。これは、普通にグラスワインにするにはもったいないほどで、いわゆ るエレヴァージュにおける「目玉のワイン」クラスです。1か月前に、この生産者のバタール・モン ラッシェの1996年もの飲んで、あまりにも素晴らしいので、今回何本か購入しました。熟成 の若い時点では、まだ石灰質や、ミネラル感に付随するエステル香が強すぎて、あんまり好きになれましせんでした。しかし、このくらい熟成したものは、やはり止められません。白ワイン苦手~ と感じている方へ、無理やりすすめたいと思います。(火曜日に味見しました!)状態が素晴らしく、トロトロっと滑らかな甘さと、立体的な酸味が、綺麗に融合して、まさにビアンヴェニュ・バタール・モンラッシェらしさを感じます。今日開けている ワインの中で、無理やりこれだけは飲ませたい・・・(往復10回ビンタをくらわせて、ごめんなさい と言わせたい・・・すいません) ~(追伸)あまりにも良すぎて、もう2本めに突入しました!。 (「とつにゅう~♪」BY 中原名人)★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.24
土曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)ペトリュスの1979年、本当に素晴らしいです。 もしペトリュスを生まれて初めて飲むのなら、 こういうものを、飲んで欲しいです。 ワインの真価にもいろいろありますが、 これこそが、ペトリュスの輝きだと思います。 ★赤ワイン◎シャトー ペトリュス 1979 40ミリ・・・¥9200 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。いわゆる「8大シャトー」の偉大なワイン です。ペトリュスの良さは、一般的に言われているように、濃厚で、豊かさに満ち溢 れているだけではありません。本当の良さは、巨大な果実味の背後に、まるで後光 が差したかのような「輝きのある光沢」があるのです。本来は、タンニンと酸味が強す ぎて、葡萄の甘さを徹底的に抑え込んでしまうために、ペトリュスは飲みごろになる までに、非常に長い時間がかかります。今の飲みごろは、1970年代、1980年代 のオフヴィンテージです。「パー!」と、急に光がさしたような、チリチリした輝きのある 酸味、その圧倒的なオーラを、ぜひ味わってみて下さい。 ~なお、もともとタンニンと、酸味が強烈なので、スワリングすると、甘みを完全に 隠してしまい、2度と美味しくなりません。ですから、スワリングしないで、グラスに そのまま放置した方が、甘みが自然に出てきて、好ましい味わいになります。 ~(土曜日の時点で)まだ7杯ほど残っています。この1979年もの飲むのは、4回目 なのですが、これほど状態のいいのは初めてです。トロっとした滑らかな甘さ、タンニン も見事に溶け込み、ポムロールらしい色気が出ています。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (月曜日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。パワーが強 すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンスは失っていません。 あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎メルロー ナパヴァレー 2006(ダックホーン社) ¥3600(¥1800) カリフォルニア・ナパ地方です。ダックホーン社といえば、メルローと言われるぐらい、このワインは定評があります(南野陽子には、ヨーヨー・・・♪)。何が一番評価されていると言えば、やはり、 滑らかな円やかさと、葡萄の甘さを素直に感じること、これだと思います。丸くて、柔らかくて、飲みやすい、これはまさに世界市場を席巻した「メルローらしさ」そのものではないでしょうか。 カリフォルニアワインの、典型的な良さが、ここにあります。◎クロ ヴージョ 1982(グロ フレール エ スール) ¥6600(¥3300)仏・ブルゴーニュ地方です。素晴らしく状態が良くて、色合いが輝きのあるピンク色を帯びて います。つまり熟成によって、タンニンが澱となって落ちて、とても綺麗な、ブルゴーニュの醍醐 味を楽しめる色なのです。溶けたイチゴや、桃のような、香りがふわふわ舞い上がり、そのまま 香りの中に埋もれてしまいたくなるほど、甘みを含んだ、魅力的なブーケです。味わいもトロ と、透明感のある滑らかさが、心地よく舌にまとわりついていき、とても自然な余韻を残します。 ブルゴーニュワインを苦手な方でも、「ああ、こういう世界があるんだ~」という、新たな次元を ぜひ知ってほしいと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.24
では、土曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓) (10月23日の段階)まるでベネディクティンや、スミレのような華やかな薬草の香りと、 2週間経って、酸素を含んだおかげで、もっちりしたふくらみが出て来ました。トロっと 滑らかで、かつ新鮮を保っているという、ヴィンテージポートらしい醍醐味を味わえます。 ★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.24
仕事を終えて、朝方家に帰る頃、 いつの間にか、マフラーが必要なほど、 空気がひんやりしています・・・。 そんな秋らしい季節に、 皆様いかがお過ごしでしょうか。 (香里奈のメガオタ姿が気になる・・・) では、早速今週の目玉のワインです。10月21日(木)から。◎シャトー トロタノワ 1985 40ミリ・・・¥2800 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。 この蔵は、奥深く、きめ細かく、 途方もなく先が見えない、広野のような包容力を持っています。この黒っぽ いトーンの中に、なぜか惹かれるその魅力。すべてが優しく、でも強いのに 先がみえないその深み。ペトリュスのような派手なワインとは、全く対照的 な、部分が非常に面白いです。 ~(金曜日の時点で)まだまだ半分残っています~。 堅く、質のいいタンニンが徐々にほぐれ始め、ポムロールらしい肉感的な 色気が、徐々に出てきています。1985年ものは、やはり安定感が素晴ら しいですね。23日(金)から。◎シャトー ペトリュス 1979 40ミリ・・・¥9200 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。いわゆる「8大シャトー」の偉大なワイン です。ペトリュスの良さは、一般的に言われているように、濃厚で、豊かさに満ち溢 れているだけではありません。本当の良さは、巨大な果実味の背後に、まるで後光 が差したかのような「輝きのある光沢」があるのです。本来は、タンニンと酸味が強す ぎて、葡萄の甘さを徹底的に抑え込んでしまうために、ペトリュスは飲みごろになる までに、非常に長い時間がかかります。今の飲みごろは、1970年代、1980年代 のオフヴィンテージです。「パー!」と、急に光がさしたような、チリチリした輝きのある 酸味、その圧倒的なオーラを、ぜひ味わってみて下さい。 ~なお、もともとタンニンと、酸味が強烈なので、スワリングすると、甘みを完全に 隠してしまい、2度と美味しくなりません。ですから、スワリングしないで、グラスに そのまま放置した方が、甘みが自然に出てきて、好ましい味わいになります。26日(月)から、○シャトー オーブリオン ブラン 1988 40ミリ・・・¥320028日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥380030日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200◎実は、24日(土曜日)から、11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。◎11月8日(日)のワイン会、あと6席残っています。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、昨日(木曜日)入荷しました!。 ちなみに・・・、 ラム・レーズン、ガレット・ブルトンヌも、入荷しています。 (ガレット・ブルトンヌは、そろそろ売り切れそうです) ◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 良くない豆を使うと、甘さが下品に出てきてしまいますが、 エレヴァージュの豆の場合、甘さよりも、コーヒー豆の複雑さ が一気に顔を出してきます。 (100%カカオのチョコレートが美味しくないのと一緒で、砂糖分が 少し入っているおかげで、チョコレートの複雑味が増します) 以上です。では、以下に金曜日の更新を、4ページほど記しています。(今日こそ、メルマガを流します~ 目標は、なんとか午前中までには・・・) ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.23
では、金曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フランソワ スコンデ グランクリュ ア シルリー ブリュット NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ピノノワ ールを67%使って、滑らかで、きめ細かいコクが感じられます。8年ほど前から、 こういう小規模生産者のシャンパンが入り始め、最初に思ったのは「葡萄の質が 違う」ということでした。通常売られている、大手のネゴシアンのものに比べて、 葡萄がしっかり凝縮して、口に含んだときに、葡萄の生命力が「ギュッ!」と弾ける ようなほど、強烈なのです。やはり、葡萄の存在感、まさにこの言葉に尽きます。★白ワイン◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006(ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎シャサーニュ モンラッシェ レ マシュレル 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、シャサーニュ 村のしっとりした触感の中から、ボーディン畑の急斜面からもたらす、「ピシっ!」とした小気味 良さが、メリハリを与えているのです。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ビアンヴェニュ バタール モンラッシェ 1999(ポール ペルノ家) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。これは、普通にグラスワインにするにはもったいないほどで、いわゆ るエレヴァージュにおける「目玉のワイン」クラスです。1か月前に、この生産者のバタール・モン ラッシェの1996年もの飲んで、あまりにも素晴らしいので、今回何本か購入しました。熟成 の若い時点では、まだ石灰質や、ミネラル感に付随するエステル香が強すぎて、あんまり好きになれましせんでした。しかし、このくらい熟成したものは、やはり止められません。白ワイン苦手~ と感じている方へ、無理やりすすめたいと思います。(火曜日に味見しました!)状態が素晴らしく、トロトロっと滑らかな甘さと、立体的な酸味が、綺麗に融合して、まさにビアンヴェニュ・バタール・モンラッシェらしさを感じます。今日開けている ワインの中で、無理やりこれだけは飲ませたい・・・(往復10回ビンタをくらわせて、ごめんなさい と言わせたい・・・すいません) ~(追伸)あまりにも良すぎて、もう2本めに突入しました!。 (「とつにゅう~♪」BY 中原名人)★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.23
金曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~) 今日も、いろいろ変わっています。特に、クロ・ヴージョの鮮烈な香りと、自然な、かき氷シロップのような甘さが、熟成によって、溶け込んだブーケは、最高です。★赤ワイン◎シャトー トロタノワ 1985 40ミリ・・・¥2800 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。 この蔵は、奥深く、きめ細かく、 途方もなく先が見えない、広野のような包容力を持っています。この黒っぽ いトーンの中に、なぜか惹かれるその魅力。すべてが優しく、でも強いのに 先がみえないその深み。ペトリュスのような派手なワインとは、全く対照的 な、部分が非常に面白いです。 ~(金曜日の時点で)まだまだ半分残っています~。 堅く、質のいいタンニンが徐々にほぐれ始め、ポムロールらしい肉感的な 色気が、徐々に出てきています。1985年ものは、やはり安定感が素晴ら しいですね。 ◎シャトー ペトリュス 1979 40ミリ・・・¥9200 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。いわゆる「8大シャトー」の偉大なワイン です。ペトリュスの良さは、一般的に言われているように、濃厚で、豊かさに満ち溢 れているだけではありません。本当の良さは、巨大な果実味の背後に、まるで後光 が差したかのような「輝きのある光沢」があるのです。本来は、タンニンと酸味が強す ぎて、葡萄の甘さを徹底的に抑え込んでしまうために、ペトリュスは飲みごろになる までに、非常に長い時間がかかります。今の飲みごろは、1970年代、1980年代 のオフヴィンテージです。「パー!」と、急に光がさしたような、チリチリした輝きのある 酸味、その圧倒的なオーラを、ぜひ味わってみて下さい。 ~なお、もともとタンニンと、酸味が強烈なので、スワリングすると、甘みを完全に 隠してしまい、2度と美味しくなりません。ですから、スワリングしないで、グラスに そのまま放置した方が、甘みが自然に出てきて、好ましい味わいになります。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (月曜日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。パワーが強 すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンスは失っていません。 あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎メルロー ナパヴァレー 2006(ダックホーン社) ¥3600(¥1800) カリフォルニア・ナパ地方です。ダックホーン社といえば、メルローと言われるぐらい、このワインは 定評があります(南野陽子には、ヨーヨー・・・♪)。何が一番評価されていると言えば、やはり、 滑らかな円やかさと、葡萄の甘さを素直に感じること、これだと思います。丸くて、柔らかくて、 飲みやすい、これはまさに世界市場を席巻した「メルローらしさ」そのものではないでしょうか。 カリフォルニアワインの、典型的な良さが、ここにあります。◎クロ ヴージョ 1982(グロ フレール エ スール) ¥6600(¥3300)仏・ブルゴーニュ地方です。素晴らしく状態が良くて、色合いが輝きのあるピンク色を帯びて います。つまり熟成によって、タンニンが澱となって落ちて、とても綺麗な、ブルゴーニュの醍醐 味を楽しめる色なのです。溶けたイチゴや、桃のような、香りがふわふわ舞い上がり、そのまま 香りの中に埋もれてしまいたくなるほど、甘みを含んだ、魅力的なブーケです。味わいもトロ と、透明感のある滑らかさが、心地よく舌にまとわりついていき、とても自然な余韻を残します。 ブルゴーニュワインを苦手な方でも、「ああ、こういう世界があるんだ~」という、新たな次元を ぜひ知ってほしいと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.23
では、金曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 60ミリ・・・¥6400(¥3200) (ロバート ヴァイル家) 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルが作り出すアイスワインは、どんどん美しく 純度を増しています。甘い果汁を口に含み、その後から、岩清水に身を任せたよう な清涼感があります。これほど清らかなアイスワインには、なかなか出会うことができ ません。2004年という、酸味の質の高い年ゆえに、この味わいが。 (ピエール エルメのジャワ島原産地から作ったチョコレートと。ピシっという、ジャワ島 らしい、鮮やかな柑橘系のニュアンスが、極めて「エレガントな」アイスワインの清涼感 と良く合います) ★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓)★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.23
この西麻布のお店にも、輝くような朝日が反射して、 窓から差し込んできています・・・。 そんな澄み切った秋の空気の中、 皆様、いかがお過ごしでしょうか。(黒木メイサ、記者会見で、 「何を言わせたいのですか」と激怒) では、早速今週の目玉のワインです。21日(水)から、●シャトー トロタノワ 1985 40ミリ・・・¥2800 ~まだまだたくさんあります~。 広大な中央アジアの平原のように、包容力と、ほどよい冷たさを含んだ、 スベスベの触感がたまりません。 23日(金)から、●シャトー ペトリュス 1979 40ミリ・・・¥9200 26日(月)から、○シャトー オーブリオン ブラン 1988 40ミリ・・・¥3200 28日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥3800 30日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200 ◎実は、24日(土曜日)から、11月2日(月)まで、 「焼き鶏」などの料理を出して下さっている、1階の「鳥萬み」さんが、 改装工事のため、休業します~。 それで、その間は、ポトフ、焼き鳥、つくねなど、 温かい料理は、出せません。申し訳ありません。 その代わり、パテなどはたくさん買い込んで、 お腹が空かないように、準備はしておきますので、 どうかご容赦下さい。 11月4日(水)からは、通常通り、温かい料理も召し上がれます。 ◎基本的に、予約は受けていませんが、 直前(20~30分前)だったら、承ります。 せっかく、お店にいらして、「満席です」と断るのは、 非常に申し訳ないので・・・。 ですから、不安な時は、 「今から行きたいんですけど、空いていますか?」と、 問い合わせの電話を下さい。 その方が確実です。 とはいえ、 平日の21時ぐらいまでは、人気がなくて、 「ガラ~ン」と空いていますので、どうかご安心下さい。 (金曜日以外は、ゆったりした雰囲気を楽しめます) ◎メールマガジンをプリントアウトして、アーカイブ化しています。 ~約3年分ぐらいできました。 それ以前のものにも目を通したのですが、正直言って読んでいてつまらなくて、 捨ててしまいたいほどでした。 ですから、3年分は観賞に耐えるものですので、遠慮なくご覧ください。 ◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、本日(木曜日)入荷しました!。 ちなみに・・・、 ラム・レーズン、ガレット・ブルトンヌも、 昨日売り切れたのですが、今日入荷しています。 ◎ワイン会の案内、メールマガジンにて、 送らせていただきました。 念のため、 詳細を、ブログにも貼り付けておきます~。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★日時 11月8日(日曜日) 18時から、朝4時まで、好きな時間帯にいらして下さい。 ~ワイン会というと、堅苦しい雰囲気を想像されますが、そんなことは ありません。皆さん気ままな時間にいらっしゃるので、勝手に飲んで、 勝手に帰るという感じで、ワイン会というよりは、普通のエレヴァージュ と何ら変わりはありませんので、どうかご安心を・・・。★気になるお値段 お一人様 ¥44000 (ただし、一つのグラスを2人で分け合って下されば、¥46000です。 その場合、料理の量が多くなります。ペアプランをおすすめします)★定員 14名・・・または14ペア★気になるワインリスト シャンパン ○ペリエ ジュエ ベルエポック 1976 ~シャンパンの熟成したものは、特別です。あれだけ鋭かった酸味が和らぎ、 隠されていた本来の甘さが、ジワジワと湧き上がってくるのです。十分に熟成 を重ねて、複雑さと、柔らかさを増したシャンパンを味わうと、あまりにも良くて、 もう止められません。 赤ワイン ☆アンリ・ジャイエ(ジョルジュの畑のラベル)さん、 ●ヴォーヌ ロマネ 1995 (アンリ・ジャイエさんのお兄さんのジョルジュの畑です。お兄さんは、ワインを作っ ていないため、アンリさんがすべて作っていました) ~ジャイエさんのワインは、特別です。その畑のポテンシャルと、毎年の作柄から 最も素晴らしいと思われる部分を、見事に引き出してしまうからです。これは、 ビシっとしたエシェゾーの、冴え渡る辛さと、ヴォーヌ・ロマネ村らしい色気とが、 かみ合い、モザイクのような様式美を作り上げていると思います。 ☆ドニ・モルテ家、 ●シャンベルタン 1994 ~このワインは、何度も飲んでいます。しかし、それでもあえて、このワインを出す 価値があります。四方八方に、鮮烈に弾けるシャンベルタンらしい鋭さが、隠され ている肉付きの豊かさ。その相反する2つの要素が、見事に両立しているのです。 このワインは、ドニ・モルテさんが作り上げた、本当の意味での傑作です。だから、 何度も味わう価値がある、私はそう思います。 ☆ヴォギュエ家 ●ミュジニー ヴィーユ ヴィーヌ 1964 ~熟成の若いミュジニーは、研ぎ澄まされた酸味が強すぎて、正直言って飲みづら く、真価を理解するのは、非常に難しいと思います。しかし1960年代のミュジニー は、天に召された瞬間のように、「フワっと」重力がなくなった浮遊感があります。その 至高の味を経験すると、このワインが「最も神に近い」と言われる意味が、なんとなく わかるような気がします。個人的なことを言わせていただくと、ここ数年間で、最も 感動したワインは、このヴォギュエ家の「ミュジニー 1969」でした。これを飲んだ瞬間 今まで経験した全ての苦労が、報われたような気がしました。 白ワイン ☆ドメーヌ ドーヴネー・・・ルロワさんの個人所有の畑 ○シュヴァリエ モンラッシェ 1998 ~ルロワさんが作るシュヴァリエ・モンラッシェは、葡萄の生命力をギリギリまで追い込み 「シュパーン!」という、凄まじい香りを放ちます。この芳香は、あまりにも鮮烈で、一生 記憶に残るほどです。シャルドネからここまでやるのか!と、驚かざるを得ない、究極の 白ワインだと思います。赤ワインのあとに、これを飲んだほうがいいと判断して、リストの一 番最後に載せています。★ちなみに、一人40ミリずつです、少なくてすいません・・・。★今回は、シャルキュトリ盛り合わせ、スペシャルバージョンを出します。 (いつものパテ、サラミ、パンなどのセットに、さらに、 ハモンイベリコなどの生ハムを組み合わせたもの)おそらく、多少お腹を空かせて来て下さっても、大丈夫だと思います。申し込みは、私のメールマガジンに、そのまま返信して下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) ただし、忙しいときは、出すのが遅くなる場合があります。 どうかお許し下さい。 以上です。 では、以下に木曜日の更新を、 4ページほど記しています。(そろそろメルマガを流します~)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.22
では、木曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フランソワ スコンデ グランクリュ ア シルリー ブリュット NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ピノノワ ールを67%使って、滑らかで、きめ細かいコクが感じられます。8年ほど前から、 こういう小規模生産者のシャンパンが入り始め、最初に思ったのは「葡萄の質が 違う」ということでした。通常売られている、大手のネゴシアンのものに比べて、 葡萄がしっかり凝縮して、口に含んだときに、葡萄の生命力が「ギュッ!」と弾ける ようなほど、強烈なのです。やはり、葡萄の存在感、まさにこの言葉に尽きます。★白ワイン◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006 (ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎シャサーニュ モンラッシェ レ マシュレル 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、シャサーニュ 村のしっとりした触感の中から、ボーディン畑の急斜面からもたらす、「ピシっ!」とした小気味 良さが、メリハリを与えているのです。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ビアンヴェニュ バタール モンラッシェ 1999 (ポール ペルノ家) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。これは、普通にグラスワインにするにはもったいないほどで、いわゆ るエレヴァージュにおける「目玉のワイン」クラスです。1か月前に、この生産者のバタール・モン ラッシェの1996年もの飲んで、あまりにも素晴らしいので、今回何本か購入しました。熟成 の若い時点では、まだ石灰質や、ミネラル感に付随するエステル香が強すぎて、あんまり好き になれましせんでした。しかし、このくらい熟成したものは、やはり止められません。白ワイン苦手~ と感じている方へ、無理やりすすめたいと思います。 (火曜日に味見しました!)状態が素晴らしく、トロトロっと滑らかな甘さと、立体的な酸味が、 綺麗に融合して、まさにビアンヴェニュ・バタール・モンラッシェらしさを感じます。今日開けている ワインの中で、無理やりこれだけは飲ませたい・・・(往復10回ビンタをくらわせて、ごめんなさい と言わせたい・・・すいません) ~(追伸)あまりにも良すぎて、もう2本めに突入しました!。 (「とつにゅう~♪」BY 中原名人) ★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.22
木曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン◎シャトー トロタノワ 1985 40ミリ・・・¥2800 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。 この蔵は、奥深く、きめ細かく、 途方もなく先が見えない、広野のような包容力を持っています。この黒っぽ いトーンの中に、なぜか惹かれるその魅力。すべてが優しく、でも強いのに 先がみえないその深み。ペトリュスのような派手なワインとは、全く対照的 な、部分が非常に面白いです。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (月曜日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。パワーが強 すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンスは失っていません。 あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、 やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味 のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎レ パゴデ ド コス 2005 ¥3200(¥1600) 仏・ボルドー地方です。「シャトー コスデステュルネル」のセカンドラベルです。2005年は、 本当に偉大な年で、果実味の充実感に溢れ、タンニンが柔らかく、すぐに飲んでも美味しさ を感じます。コスデステュルネルは、本来はかなりタンニンが堅く、肉付きの柔らかさが少ない ために、熟成の早い段階では飲みづらい場合が多いですが、これは違います。たっぷりした 満足感の中に、どことなく、オリエンタルな香りが漂います・・・。◎クロ ヴージョ 1982(グロ フレール エ スール) ¥6600(¥3300)仏・ブルゴーニュ地方です。素晴らしく状態が良くて、色合いが輝きのあるピンク色を帯びて います。つまり熟成によって、タンニンが澱となって落ちて、とても綺麗な、ブルゴーニュの醍醐 味を楽しめる色なのです。溶けたイチゴや、桃のような、香りがふわふわ舞い上がり、そのまま 香りの中に埋もれてしまいたくなるほど、甘みを含んだ、魅力的なブーケです。味わいもトロ と、透明感のある滑らかさが、心地よく舌にまとわりついていき、とても自然な余韻を残します。 ブルゴーニュワインを苦手な方でも、「ああ、こういう世界があるんだ~」という、新たな次元を ぜひ知ってほしいと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.22
では、木曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ◎マディラワイン 1916年、どんどん無くなってきました!。 ~挑みかかってくる芳香が、本当に凄まじく、体験する価値があります。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 60ミリ・・・¥6400(¥3200) (ロバート ヴァイル家) 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルが作り出すアイスワインは、どんどん美しく 純度を増しています。甘い果汁を口に含み、その後から、岩清水に身を任せたよう な清涼感があります。これほど清らかなアイスワインには、なかなか出会うことができ ません。2004年という、酸味の質の高い年ゆえに、この味わいが。 (ピエール エルメのジャワ島原産地から作ったチョコレートと。ピシっという、ジャワ島 らしい、鮮やかな柑橘系のニュアンスが、極めて「エレガントな」アイスワインの清涼感 と良く合います) ★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓)★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.22
いつの間にか、夕方お店に出勤してくる時間帯には、 外は真っ暗になり、虫の音が聞こえてきます・・・。 そんな秋の空気の中、 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 では、早速今週の目玉のワインです。21日(水)から、●シャトー トロタノワ 1985 40ミリ・・・¥2800 23日(金)から、●シャトー ペトリュス 1979 40ミリ・・・¥9200 26日(月)から、○シャトー オーブリオン ブラン 1988 40ミリ・・・¥3200 28日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥3800 30日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200 ◎11月8日(日曜)のワイン会、あと7席空いています~。 まだまだ余裕がありますので、気になる方はぜひ。 (AN ANの表紙の、ほしのあきも気になる・・・) ◎基本的に、エレヴァージュでは、 予約は受けていませんが、 直前(20~30分前)だったら、承ります。 せっかく、お店にいらして、「満席です」と断るのは、 非常に申し訳ないので・・・。 ですから、不安な時は、 「今から行きたいんですけど、空いていますか?」と、 問い合わせの電話を下さい。 その方が確実です。 とはいえ、 平日の21時ぐらいまでは、人気がなくて、 「ガラ~ン」と空いていますので、どうかご安心下さい。 (金曜日以外は、ゆったりした雰囲気を楽しめます) ◎生ハムが大量に入荷しました。 合計、6種類いつでも食べられます。 お客さんにもっと満足してもらえるように、 一皿の分量を多くし、同時に、頼みやすいように、 ハーフサイズも用意しました!。 念のため、メニューはこちらです。 ★プロシュート ディ パルマ(18か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ・・・ほんの少し) ¥700 ~ふんわりした、パルマらしい触感が最高です。柔らかさの中から、 肉の旨みが、幾層も軽やかに迫ってきます。 ★ハモン・セラーノ(12か月熟成) ¥1000 (ハーフサイズ) ¥500 ~最もシンプルな、素直な肉の味わいを楽しめます。切り立てで、 真空パックではないので、ジワっと噛んだ瞬間に旨みが自然に 吹き出します。 ★ハモン セラーノ アルティザン(14か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。肉の直接的な旨みと、柔らかい 脂身の組み合わせがとても好ましく、メリハリの効いた、ガツン!と したパワーを味わえます。 ★ハモン セラーノ デ トレヴェレズ(22か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~松坂牛のように、綺麗なサシが入っていて、口に含んだ瞬間に 熟成によって、その脂身が肉の旨みと溶け込み、言いようがない ほど心地よい余韻を残します。 ★ハモン イベリコ レセボ(23ヵ月熟成) ¥1500 (ハーフサイズ) ¥800 ~半放牧の黒豚です。ホンマグロのように、旨みの弾力の強さと、 キメの細かい肉質が口の中で絡み合い、隅々まで、圧倒的な 満足感を与えてくれます。 ★ハモン イベリコ ベジョータ(36か月熟成) ¥2200 (ハーフサイズ) ¥1100 ~ドングリだけで育った特別な黒豚です。十分に熟成していて、 肉のなかにさまざまな旨みの要素を蓄え、すべてが滑らかで、自然。 熟成の初期の段階にある塩気が、ほぼ完全に旨みへと変わり、 まるで球体のように、自然な触感で、余韻が極めて長く、いつまで も浸っていたい気分になります。 こんな感じで、いろいろ揃えています~。 ◎メールマガジンをプリントアウトして、アーカイブ化しています。 ~約3年分ぐらいできました。 それ以前のものにも目を通したのですが、正直言って読んでいてつまらなくて、 捨ててしまいたいほどでした。 ですから、3年分は観賞に耐えるものですので、遠慮なくご覧ください。 ◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、賞味期限切れにて、終了です!(木、金、土曜日限定)。 また今週の木曜日に入荷します。 ちなみに・・・、 ラム・レーズン、ガレット・ブルトンヌも、 たくさん入荷しています~。 「サパッ!」と、小気味良い軽さと、しっとりした触感のメリハリは、 フランス的で、本当に素晴らしいです。 ◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) ただし、忙しいときは、出すのが遅くなる場合があります。 どうかお許し下さい。 以上です。 では、以下に水曜日の更新を、 4ページほど記しています。(そろそろメルマガを流します~)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.21
では、水曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フランソワ スコンデ グランクリュ ア シルリー ブリュット NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ピノノワ ールを67%使って、滑らかで、きめ細かいコクが感じられます。8年ほど前から、 こういう小規模生産者のシャンパンが入り始め、最初に思ったのは「葡萄の質が 違う」ということでした。通常売られている、大手のネゴシアンのものに比べて、 葡萄がしっかり凝縮して、口に含んだときに、葡萄の生命力が「ギュッ!」と弾ける ようなほど、強烈なのです。やはり、葡萄の存在感、まさにこの言葉に尽きます。★白ワイン◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006 (ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎シャサーニュ モンラッシェ レ マシュレル 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、シャサーニュ 村のしっとりした触感の中から、ボーディン畑の急斜面からもたらす、「ピシっ!」とした小気味 良さが、メリハリを与えているのです。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ビアンヴェニュ バタール モンラッシェ 1999 (ポール ペルノ家) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。これは、普通にグラスワインにするにはもったいないほどで、いわゆ るエレヴァージュにおける「目玉のワイン」クラスです。1か月前に、この生産者のバタール・モン ラッシェの1996年もの飲んで、あまりにも素晴らしいので、今回何本か購入しました。熟成 の若い時点では、まだ石灰質や、ミネラル感に付随するエステル香が強すぎて、あんまり好き になれましせんでした。しかし、このくらい熟成したものは、やはり止められません。白ワイン苦手~ と感じている方へ、無理やりすすめたいと思います。 (火曜日に味見しました!)状態が素晴らしく、トロトロっと滑らかな甘さと、立体的な酸味が、 綺麗に融合して、まさにビアンヴェニュ・バタール・モンラッシェらしさを感じます。今日開けている ワインの中で、無理やりこれだけは飲ませたい・・・(往復10回ビンタをくらわせて、ごめんなさい と言わせたい・・・すいません) ★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎やっぱり満寿泉 純米大吟醸 無ろ過 生酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 富山県産です。何度も言うようですが、この蔵は日本酒業界をリードする存在だと思います。 キュイーンと、鋭く、凝縮した味わいの中に、ふくらみと、奥行きの深さ、そして、立体感のある 大きい構造は、まさに醸造酒として極めて完成度が高いです。ここから想像できるのは、この 蔵の人は、いろんな国の、いいワインを飲んでいるな~ということです。その結果、どういう味わ いが一番優れているか、明確なヴィジョンがあると思います。個人的な感想ですが、ラモネ家 や、ソゼ家のシュヴァリエモンラッシェのような、鋭さと、豊かさの、相反する要素を、見事に両 立させています。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.21
水曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン◎シャトー トロタノワ 1985 40ミリ・・・¥2800 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。 この蔵は、奥深く、きめ細かく、 途方もなく先が見えない、広野のような包容力を持っています。この黒っぽ いトーンの中に、なぜか惹かれるその魅力。すべてが優しく、でも強いのに 先がみえないその深み。ペトリュスのような派手なワインとは、全く対照的 な、部分が非常に面白いです。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (月曜日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。パワーが強 すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンスは失っていません。 あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、 やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味 のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎レ パゴデ ド コス 2005 ¥3200(¥1600) 仏・ボルドー地方です。「シャトー コスデステュルネル」のセカンドラベルです。2005年は、 本当に偉大な年で、果実味の充実感に溢れ、タンニンが柔らかく、すぐに飲んでも美味しさ を感じます。コスデステュルネルは、本来はかなりタンニンが堅く、肉付きの柔らかさが少ない ために、熟成の早い段階では飲みづらい場合が多いですが、これは違います。たっぷりした 満足感の中に、どことなく、オリエンタルな香りが漂います・・・。◎エルミタージュ 1988(ギガル社) ¥6600(¥3300)仏・ローヌ地方です。エルミタージュの醍醐味は、熟成したものにあります。熟成の若い段階では、酸味が強すぎて、口に含んだ時のインパクトが強すぎて、おそらくほとんど理解することが できません。しかし、20年ほど熟成したものは、酸味が和らぎ、エルミタージュらしい、妖しく、 複雑な肉付きと、とけそうなほど滑らかな甘さがジワジワでてきて、とても魅力的な味わいを見せるのです。その魔術のような妖しさは、一度好きになった人は止められません。私もその一人で、熟成したエルミタージュを見かければ、すぐに買ってしまうほどです。(クジラのベーコンと一緒に。肉のアミノ酸的な旨みと、ワインの複雑さが絶妙に絡み合います)◎レ フォール ド ラトゥール 2003 ¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、「シャトー ラトゥール」のセカンドラベルです。2003年は、猛暑の年で、 タンニンが柔らかいため、発売されてからすぐに美味しく飲めました。個人的には、1959年 に似ているような気がします。つまり、発売されてからずっと美味しく、甘さが他の要素を上回 ったままそのままずっと熟成するような過程をたどるのではないか、ということです。このラトゥールのセカンドラベルは、肉付きの豊かさ、コクのレベルが格段に高く、「らしさ」を思う存分味わえ ます。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.21
では、水曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) このブログを打っている夜中の3時、 かなりヒマなので、先走って明日のグラスワインを記します。 ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 60ミリ・・・¥6400(¥3200) (ロバート ヴァイル家) 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルが作り出すアイスワインは、どんどん美しく 純度を増しています。甘い果汁を口に含み、その後から、岩清水に身を任せたよう な清涼感があります。これほど清らかなアイスワインには、なかなか出会うことができ ません。2004年という、酸味の質の高い年ゆえに、この味わいが。 (ピエール エルメのジャワ島原産地から作ったチョコレートと。ピシっという、ジャワ島 らしい、鮮やかな柑橘系のニュアンスが、極めて「エレガントな」アイスワインの清涼感 と良く合います) ★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓)★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.21
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ちなみに、今日はお店がヒマで、まったりした雰囲気になっています・・・。こういうときは、やらなきゃと、思っていた、最近メルマガで引用したり、読んでお勧めの本を、こちらに、記します!。「ロベルト・バッジョ」の自伝を訳したのが筆者です。モウリーニョが、2008年にインテルに就任し、何を考え、どのように戦ったかが、克明に記されています。サッカーファンなら、ぜひとも手に取る価値があります。これは、モウリーニョの自伝のようなものです。彼が何を考え、どういう人間なのか、とても魅惑的な、面白い人間であることが、わかります。こちらは、アーセナルの監督のヴェンゲルさん自身が語っています。名古屋のグランパスの監督に就任したとき、どういう風にすれば、チームを良くすればいいのか、考えに考え抜いたことが覗われます。これは、指揮者のカルロス・クライバーの伝記です。彼が、どれだけ秀でた指揮者だったのか、わかるような気がします。これは、司馬遼太郎の有名な作品です。最近、生まれ育った北海道の歴史を調べていまして、歴史はないと思っていたこの土地に、開拓者の苦労が凄まじいものであったとの話を読み、改めて深く知りたくなりました。小池喜孝『常紋トンネル―北辺に斃れたタコ労働者の碑』(朝日新聞社)これは、北見や紋別に近いトンネルで、「タコ」と呼ばれた労働者を、奴隷のように酷使し、死んだら「人柱」として、トンネルの内部に放置したという、身の毛のよだつような、「実話」です。昔から噂は聞いていて、単なる怪談の類だと思っていましたが、どうやら、やはり本当にあった話のようです・・・。以上、今日のおまけでした・・・。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.20
澄み切った青空が反射して、 この西麻布の窓から、入り込んできています・・・。 そんな爽やかな朝に、皆様いかがお過ごしでしょうか。 ところで、 先週末告知した、「秋のワイン会」、 8席まで申し込みがありました。 あと6席、まだ残っています~(独り言)。 では本日、火曜日のお知らせです。 10月19日(月)から、 ●シャトー ラフルール ペトリュス 1986 40ミリ・・・¥2400 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。この蔵ほど、過小評価されているところは、 なかなかないのではないでしょうか。有名な「ペトリュス」と、「ラフルール」の隣に位置 していて、両方の蔵の個性を、見事に持ち合わせています。ペトリュスの、まるで後光 が差したような輝き、そして。ラフルールの、ミケランジェロの彫刻のような、スベスベした きめの細かい触感と、肉付きの自然さ。もし20年ぐらい熟成させたペトリュスと、この ワインの、どちらを飲むべきかと聞かれれば、私は迷わず「このワイン」と答えます。 これほど。ポムロールの良さを、一つに凝縮させたワインは、なかなかないです。ペトリュス は30年以上熟成させないと、なかなか真価は発揮しませんが、このワインは、その魅力 に満ち溢れています。一度でもいいから、騙されたと思って、飲んでほしいです。 ~(火曜日の段階で)まだボトルの半分ほど、7杯ほど残っています。 この輝きのあるブーケは、素晴らしいです。 21日(水)から、●シャトー トロタノワ 1985 40ミリ・・・¥2800 23日(金)から、●シャトー ペトリュス 1979 40ミリ・・・¥9200 26日(月)から、○シャトー オーブリオン ブラン 1988 40ミリ・・・¥3200 28日(水)から、★ジョセフ ドルーアン社○ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ 1978 40ミリ・・・¥3800 30日(金)から、★ルイ ラトゥール社○バタール モンラッシェ 1983 40ミリ・・・¥4200 ◎生ハムが大量に入荷しました。 合計、6種類いつでも食べられます。 お客さんにもっと満足してもらえるように、 一皿の分量を多くし、同時に、頼みやすいように、 ハーフサイズも用意しました!。 念のため、メニューはこちらです。 ★プロシュート ディ パルマ(18か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ・・・ほんの少し) ¥700 ~ふんわりした、パルマらしい触感が最高です。柔らかさの中から、 肉の旨みが、幾層も軽やかに迫ってきます。 ★ハモン・セラーノ(12か月熟成) ¥1000 (ハーフサイズ) ¥500 ~最もシンプルな、素直な肉の味わいを楽しめます。切り立てで、 真空パックではないので、ジワっと噛んだ瞬間に旨みが自然に 吹き出します。 ★ハモン セラーノ アルティザン(14か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。肉の直接的な旨みと、柔らかい 脂身の組み合わせがとても好ましく、メリハリの効いた、ガツン!と したパワーを味わえます。 ★ハモン セラーノ デ トレヴェレズ(22か月熟成) ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~松坂牛のように、綺麗なサシが入っていて、口に含んだ瞬間に 熟成によって、その脂身が肉の旨みと溶け込み、言いようがない ほど心地よい余韻を残します。 ★ハモン イベリコ レセボ(23ヵ月熟成) ¥1500 (ハーフサイズ) ¥800 ~半放牧の黒豚です。ホンマグロのように、旨みの弾力の強さと、 キメの細かい肉質が口の中で絡み合い、隅々まで、圧倒的な 満足感を与えてくれます。 ★ハモン イベリコ ベジョータ(36か月熟成) ¥2200 (ハーフサイズ) ¥1100 ~ドングリだけで育った特別な黒豚です。十分に熟成していて、 肉のなかにさまざまな旨みの要素を蓄え、すべてが滑らかで、自然。 熟成の初期の段階にある塩気が、ほぼ完全に旨みへと変わり、 まるで球体のように、自然な触感で、余韻が極めて長く、いつまで も浸っていたい気分になります。 こんな感じで、いろいろ揃えています~。 ◎メールマガジンをプリントアウトして、アーカイブ化しています。 ~約3年分ぐらいできました。 それ以前のものにも目を通したのですが、正直言って読んでいてつまらなくて、 捨ててしまいたいほどでした。 ですから、3年分は観賞に耐えるものですので、遠慮なくご覧ください。 ◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんの、 ガトー・フォマージュ、賞味期限切れにて、終了です!(木、金、土曜日限定)。 また今週の木曜日に入荷します。 ちなみに・・・、 ラム・レーズン、ガレット・ブルトンヌも、 たくさん入荷しています~。 「サパッ!」と、小気味良い軽さと、しっとりした触感のメリハリは、 フランス的で、本当に素晴らしいです。 ◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 私は全くかまいません。 いや、むしろ逆に、2年以上かけて試行錯誤の結果完成した自信作、 無理矢理でも飲ませたい・・・。 (卍固めをかけながら・・・元気ですか!意味不明) ただし、忙しいときは、出すのが遅くなる場合があります。 どうかお許し下さい。 ◎いちおう、以下にワイン会の詳細を貼りつけておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★日時 11月8日(日曜日) 18時から、朝4時まで、好きな時間帯にいらして下さい。 ~ワイン会というと、堅苦しい雰囲気を想像されますが、そんなことは ありません。皆さん気ままな時間にいらっしゃるので、勝手に飲んで、 勝手に帰るという感じで、ワイン会というよりは、普通のエレヴァージュ と何ら変わりはありませんので、どうかご安心を・・・。★気になるお値段 お一人様 ¥44000 (ただし、一つのグラスを2人で分け合って下されば、¥46000です。 その場合、料理の量が多くなります。ペアプランをおすすめします)★定員 14名・・・または14ペア★気になるワインリスト シャンパン ○ペリエ ジュエ ベルエポック 1976 ~シャンパンの熟成したものは、特別です。あれだけ鋭かった酸味が和らぎ、 隠されていた本来の甘さが、ジワジワと湧き上がってくるのです。十分に熟成 を重ねて、複雑さと、柔らかさを増したシャンパンを味わうと、あまりにも良くて、 もう止められません。 赤ワイン ☆アンリ・ジャイエ(ジョルジュの畑のラベル)さん、 ●ヴォーヌ ロマネ 1995 (アンリ・ジャイエさんのお兄さんのジョルジュの畑です。お兄さんは、ワインを作っ ていないため、アンリさんがすべて作っていました) ~ジャイエさんのワインは、特別です。その畑のポテンシャルと、毎年の作柄から 最も素晴らしいと思われる部分を、見事に引き出してしまうからです。これは、 ビシっとしたエシェゾーの、冴え渡る辛さと、ヴォーヌ・ロマネ村らしい色気とが、 かみ合い、モザイクのような様式美を作り上げていると思います。 ☆ドニ・モルテ家、 ●シャンベルタン 1994 ~このワインは、何度も飲んでいます。しかし、それでもあえて、このワインを出す 価値があります。四方八方に、鮮烈に弾けるシャンベルタンらしい鋭さが、隠され ている肉付きの豊かさ。その相反する2つの要素が、見事に両立しているのです。 このワインは、ドニ・モルテさんが作り上げた、本当の意味での傑作です。だから、 何度も味わう価値がある、私はそう思います。 ☆ヴォギュエ家 ●ミュジニー ヴィーユ ヴィーヌ 1964 ~熟成の若いミュジニーは、研ぎ澄まされた酸味が強すぎて、正直言って飲みづら く、真価を理解するのは、非常に難しいと思います。しかし1960年代のミュジニー は、天に召された瞬間のように、「フワっと」重力がなくなった浮遊感があります。その 至高の味を経験すると、このワインが「最も神に近い」と言われる意味が、なんとなく わかるような気がします。個人的なことを言わせていただくと、ここ数年間で、最も 感動したワインは、このヴォギュエ家の「ミュジニー 1969」でした。これを飲んだ瞬間 今まで経験した全ての苦労が、報われたような気がしました。 白ワイン ☆ドメーヌ ドーヴネー・・・ルロワさんの個人所有の畑 ○シュヴァリエ モンラッシェ 1998 ~ルロワさんが作るシュヴァリエ・モンラッシェは、葡萄の生命力をギリギリまで追い込み 「シュパーン!」という、凄まじい香りを放ちます。この芳香は、あまりにも鮮烈で、一生 記憶に残るほどです。シャルドネからここまでやるのか!と、驚かざるを得ない、究極の 白ワインだと思います。赤ワインのあとに、これを飲んだほうがいいと判断して、リストの一 番最後に載せています。★ちなみに、一人40ミリずつです、少なくてすいません・・・。★今回は、シャルキュトリ盛り合わせ、スペシャルバージョンを出します。 (いつものパテ、サラミ、パンなどのセットに、さらに、 ハモンイベリコなどの生ハムを組み合わせたもの)おそらく、多少お腹を空かせて来て下さっても、大丈夫だと思います。申し込みは、私のメールマガジンに、そのまま返信して下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ では、以下に火曜日の更新を、 4ページほど記しています。(そろそろメルマガを流します~)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.20
では、火曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、日本酒など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フランソワ スコンデ グランクリュ ア シルリー ブリュット NV ¥2000(¥1000) 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ピノノワ ールを67%使って、滑らかで、きめ細かいコクが感じられます。8年ほど前から、 こういう小規模生産者のシャンパンが入り始め、最初に思ったのは「葡萄の質が 違う」ということでした。通常売られている、大手のネゴシアンのものに比べて、 葡萄がしっかり凝縮して、口に含んだときに、葡萄の生命力が「ギュッ!」と弾ける ようなほど、強烈なのです。やはり、葡萄の存在感、まさにこの言葉に尽きます。★白ワイン◎マコン シャントレ ジュンヌ ヴィーヌ 2006 (ドメーヌ ヴァレット) ¥1300(¥700) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインを最初に飲んだ時に思ったのは、「ああ~、 バランスがいいね」ということでした。マコンというワインは、もともとは、ふんわりして 優しいだけの、単純な味わいのものが多いのです。しかし、このヴェレット家は、 そのふわっとした丸い果実味の中に、ピシっという、颯爽とした葡萄の生命力 そのままの、綺麗なミネラル感を備えています。ですから、味わっていて、飲みや すく、かつ飲み飽きない、とても穏やかなバランスがあるのです。◎サンセール アン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ペルナン ヴェルジュレス クロ ベルテュ 2006(モノポール) ¥2400(¥1200) (デュブリュイユ フォンテーヌ家) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャルドネらしいふっくらした、寛容性のある味わいの中に、 若干、ソーヴィニオンブランのような緑のトーンが少し混じって、複雑で、しかもトロっと した触感になっています。その立体感のある構造と、滑らかさがあるため、野菜料理と、 もう絶妙に合います。 (枝豆・・・新潟の湯上り娘、を茹でたものと、ものすご~く合います)◎シャサーニュ モンラッシェ レ マシュレル 2005 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2005年ものは、シャサーニュ 村のしっとりした触感の中から、ボーディン畑の急斜面からもたらす、「ピシっ!」とした小気味 良さが、メリハリを与えているのです。 (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ビアンヴェニュ バタール モンラッシェ 1999 (ポール ペルノ家) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。これは、普通にグラスワインにするにはもったいないほどで、いわゆ るエレヴァージュにおける「目玉のワイン」クラスです。1か月前に、この生産者のバタール・モン ラッシェの1996年もの飲んで、あまりにも素晴らしいので、今回何本か購入しました。熟成 の若い時点では、まだ石灰質や、ミネラル感に付随するエステル香が強すぎて、あんまり好き になれましせんでした。しかし、このくらい熟成したものは、やはり止められません。白ワイン苦手~ と感じている方へ、無理やりすすめたいと思います。 ★日本酒◎綿屋 純米吟醸 中取り ”雄町” 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 純米吟醸 槽場汲み 直詰生原酒 別誂え(2009 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。「蓬莱、蓬莱」と、今まで評判も耳にしていて、何度か飲んだこともあったので すが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。ラモネの「シュヴァリエ・モンラッシェ」のように、研 ぎ澄まされたミネラル感と、米の圧倒的な甘さが、見事に洗練されています。今まで日本酒を飲 んだこともない方も、ブルゴーニュの偉大な白ワインを好きなら、これを飲んで感動しないことはな いと、断言できます。この値段で、ブルゴーニュの偉大なワインに匹敵するほどです。お店に来た 方全員に飲んでもらいたいほど、輝かしい日本酒だと思います。手に入る限り、ハウスワイン(日 本酒?)として置いておきたいです。◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。◎菊姫 純米大吟醸 ”荒走り” 生原酒 ¥3200(¥1600) 石川県産です。最も華やかで、多彩な色合いを奏でる、まさに「小京都」の石川県らしいとても いいお酒だと思います。この蔵は、十二単を羽織っているような、いろんな色合いを身にまとってい るような色彩感があるように思います。この”あらばしり”は、「ピシバシ」と、日本酒の颯爽とした生 命力を感じ、初夏の時期にぴったりなさわやかさと、生原酒ならではの奥行きのある「トロリとした甘 さ」を同時に楽しめます。◎満寿泉 大吟醸 寿 ゴールドラベル 生酒 無ろ過 (2007 BY) ¥3800(¥1900) 富山県産です。この蔵は、日本をリードしていく存在になるのではないでしょうか。豊かで、はちき れんばかりのお米のパワー、甘さがありながら、「ビシッ!」とした酸味、タンニンの立体的な構造 を備えているからです。クリュッグもそうですが、その大きい構造が熟成能力と、奥行きの深みを もたらし、桁外れに大きいスケールを備えているのです。これは、ワインなど様々な良質のものを 味わって来たものこそ、この真価がわかるに違いない、私はそう思います。 (つくねに、ゲラン湖の塩を振ったものと、良く合います。ピシっとした塩気の中から、肉の旨みが ジワっと湧きだし、このお酒と合わせることによって、立体感を得ることができます)◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.20
火曜日のアイテムです。 (赤ワインのアイテムを記します~)★赤ワイン◎シャトー ラフルール ペトリュス 1986 40ミリ・・・¥2400 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。この蔵ほど、過小評価されているところは、 なかなかないのではないでしょうか。有名な「ペトリュス」と、「ラフルール」の隣に位置 していて、両方の蔵の個性を、見事に持ち合わせています。ペトリュスの、まるで後光 が差したような輝き、そして。ラフルールの、ミケランジェロの彫刻のような、スベスベした きめの細かい触感と、肉付きの自然さ。もし20年ぐらい熟成させたペトリュスと、この ワインの、どちらを飲むべきかと聞かれれば、私は迷わず「このワイン」と答えます。 これほど。ポムロールの良さを、一つに凝縮させたワインは、なかなかないです。ペトリュス は30年以上熟成させないと、なかなか真価は発揮しませんが、このワインは、その魅力 に満ち溢れています。一度でもいいから、騙されたと思って、飲んでほしいです。 ~(月曜日に)実際に味見しました!。赤い果実の裏に、輝くようなミネラル感が、 まさにペトリュスを彷彿とさせ、最高です。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します) ◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003 (アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います) ◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2005(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 実は、2004年ものの在庫が無くなり、今日から2005年ものを開けます。2004年よりも充実した 偉大な年。だからこそ、果実味が強すぎることを心配していますが、うーん、どうでしょう!(長嶋監督 風に・・・) (月曜日に味見してみました)2004年よりも、果実味に「張り」があり、充実しています。パワーが強 すぎるのを心配していましたが、大丈夫でした。パワーがありながら、エレガンスは失っていません。 あと2カ月ぐらい経ては、だいぶ上品になっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョに、絶妙に合います。赤身の肉を、生姜醤油で) ◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ジュブレイ シャンベルタン 2005 ¥3200(¥1600) (ラ ジブリオット社・・・クロード デュガ家の息子さんのネゴシアン) 仏・ブルゴーニュ地方の名門の息子さんです。ジュブレイ・シャンベルタンらしい、四方八方 に弾けるような鮮やかな果実味と、肥えた土壌からくる「トロっと」した豊かさの、2つを兼ね そなえた、とても完成度の高い一品です。深くて、鮮烈な味わいに、虜になる方も多いかも しれません。 (ナポリ産のサラミと最高の相性です。噛むほどに旨みがじんわり湧いた、モザイク同士 を掛け合わせたような、ガシっとしたフレンチらしい考え方の組み合わせは、癖になります)◎エルミタージュ 1988(ギガル社) ¥6600(¥3300) 仏・ローヌ地方です。エルミタージュの醍醐味は、熟成したものにあります。熟成の若い段階で は、酸味が強すぎて、口に含んだ時のインパクトが強すぎて、おそらくほとんど理解することが できません。しかし、20年ほど熟成したものは、酸味が和らぎ、エルミタージュらしい、妖しく、 複雑な肉付きと、とけそうなほど滑らかな甘さがジワジワでてきて、とても魅力的な味わいを 見せるのです。その魔術のような妖しさは、一度好きになった人は止められません。私もその 一人で、熟成したエルミタージュを見かければ、すぐに買ってしまうほどです。(クジラのベーコンと一緒に。肉のアミノ酸的な旨みと、ワインの複雑さが絶妙に絡み合います) ◎レ フォール ド ラトゥール 2003 ¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、「シャトー ラトゥール」のセカンドラベルです。2003年は、猛暑の年で、 タンニンが柔らかいため、発売されてからすぐに美味しく飲めました。個人的には、1959年 に似ているような気がします。つまり、発売されてからずっと美味しく、甘さが他の要素を上回 ったままそのままずっと熟成するような過程をたどるのではないか、ということです。このラトゥー ルのセカンドラベルは、肉付きの豊かさ、コクのレベルが格段に高く、「らしさ」を思う存分味わえ ます。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2009.10.20
では、火曜日のデザートワインのリストです。 (今日は、4ページ目の更新です) ★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) ¥2200(¥1100) 独・モーゼル地方です。ドイツでベスト3に入る生産者ではないでしょうか。「天上のネクタ ー」と言われ、冷やした洋梨や桃を、つるりと飲み込んだような、自然な触感があります。 甘さを感じるのですが、豊富な酸味があるので、とても上品に余韻まで抜けていきます。 甘いワインってこんなに美味しいんだ~、と感じてほしい、素敵なワインです。エレヴァージュ では、5年前の開店から、ずっとハウスワインとして、プリュムさんのワインを置いています。 ◎ヴーヴレー デュミ セック 1986 (ドメーヌ ド ラ フォンテネリー) ¥3400(¥1700) 仏・ロワール地方です。この地域のシュナン・ブラン種は、意外に極めて長い期間、熟成 する能力があります。そして、「サパっ!」とした軽快な口当たりが、熟成しても残っている のです。この1986年ものは、暑い夏にふさわしい、軽やかで、清らかさを与えてくれます。 ◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989(ウンブレヒト家) 60ミリ¥3800(¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」ウンブレヒトさんです。ゲヴルツトラミネールという品種から、どうしてここまで深い味わいが、と思うほどテロワールの良さを引き出します。遅摘みのブドウから、杏やパッションフルーツのようなかんきつ系の鮮やかさがあり、ジワっと 自然の蜜のような甘さが、口いっぱいに広がります。 (ピエール エルメのパッションフルーツのパテと一緒に、エルメさんはアルザス出身、 「アルザスらしい輝き」が素晴らしく一致します。)★貴腐ワイン◎シャトー スデュイロー クレーム ド テット 1982 50ミリ・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。「ディケムのライバル」と言われます。ディケムが立体的な構造 で、「ズドーン!」という迫力で、押しまくるとすれば、このスデュイローは、肉感的な柔ら かい蜜のような巨大な旨みが、ドロっと迫ってくるような感じだと思います。貴腐ワインとい ば、ディケムだけではありません。もっといろんなヴァリエーションがあって、しかも、質がディ ケムと等しいか、またはそれ以上のものがたくさんあります。「クレーム ド テット」という のは、この蔵の最上級のものだけ集めた、ぜいたくな逸品です。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 1993 (ロバート ヴァイルさん) 50ミリ・・・¥9800(¥4900) 独・ラインガウ地方です。おそらく、世界の貴腐ワインの中で、最高峰の一つではないでしょうか。 これほどまでに密度が濃くて、しかも、サラリと喉の中に滑り込んでいく・・・。このさりげなさ。 でも、口に含んだ時の、圧倒的な満足感。この世のものとは思えないほど、位の高い味わいです。★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 60ミリ・・・¥6400(¥3200) (ロバート ヴァイル家) 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルが作り出すアイスワインは、どんどん美しく 純度を増しています。甘い果汁を口に含み、その後から、岩清水に身を任せたよう な清涼感があります。これほど清らかなアイスワインには、なかなか出会うことができ ません。2004年という、酸味の質の高い年ゆえに、この味わいが。 (ピエール エルメのジャワ島原産地から作ったチョコレートと。ピシっという、ジャワ島 らしい、鮮やかな柑橘系のニュアンスが、極めて「エレガントな」アイスワインの清涼感 と良く合います) ★ポートワイン◎キンタ ド ノヴァル トーニーポート 40年 60ミリ・・・¥3200(¥1600) ポルトガル産です。トーニーポートは、大樽で長い間熟成するため、酸素と接触する 時間が長く、類稀な複雑さを、ワインの中に身に着けます。香りの上がり方が、円や かで、奥深いものになるのは、そういうわけなのです。トロトロっと溶けるような甘さ、そ して、いつまでも果てることがないのではと思える余韻。それこそが、トーニーポートの 醍醐味です。特にこのキンタ・ド・ノヴァル社は、畑が高いところにあるために、綺麗な 酸味をワインに蓄え、なんとも言えない上品さを身につけています。◎クロフト ヴィンテージ ポート 1963 60ミリ・・¥5200(¥2600) 仏・ポルトガル産です。1963年は、ポートワインにとって、すごくいい年になりました。 凝縮した葡萄と、厚みのあるタンニンによって、ギュっと締まった、芳香に富んでいます。 このクロフトは、スミレのような、香水のようなニュアンスと、柔らかいコクが相まって、 意味深な味わいを醸し出しています。これは、開けたての今よりも、2週間とか時間を 置いた方が、もっと美味しくなる可能性を秘めています。ですから、今は、こちらからは あえてお勧めはしません。(10月5日抜栓)★マディラワイン◎コサール ゴードン マルムジー 1916 50ミリ・・¥8800(¥4400) ポルトガル・マディラ諸島産です(クリスティアーノ・ロナウドの出身地)。マディラワインの真髄 は、こういうものにあるのでは、と思っています。このワインは、もともとロシア皇帝・ニコライ2世 に収められる予定でした。しかし、1917年のロシア革命により、その予定は頓挫して、今や この西麻布で、みなさんの口に入ることになりました(笑)。柑橘系の乾いたフルーツを、長い 間熟成させたような、とても好ましく、広がりのある味わいが、幾層も押し寄せて来ます。これこそ、マディラワインの奥深さかなと、思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。日曜日と祝日は、休ませていただきます
2009.10.20
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