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カトレアの往年の名花、Lc. Hyperion FCC/JOS(Lc. ヒペリオン)が開花した。本ブログ初登場である。濃いラベンダーの品種で、ペタルが平らに開くのが特徴である。画像でお分かりの通り、木の大きさの割には大きな花を咲かせる。 80年前の1933年に登録され、かつて我が国の洋蘭界で名花として大変持てはやされたもので、私が高校時代に『原色薔薇洋蘭図鑑』(保育社)で見てその存在を知っており、ずっと興味を持っていた。が、なにぶんにも古い品種であるがゆえに、今となっては姿を消してしまった。それが数年前に、オリジナル株のバックバルブの分け株を扱っている業者を発見。しかし、当時はまだ株分けした直後でバルブが脱水症状を起こしており、新芽もまったく動いていない状態だったので、すぐには売れないとのことだった。それを予約しておいて、ようやく新芽が動き出したころに晴れて購入。とはいっても、当時はかろうじて生きているという状態で、開花まで何年かかるかが予測できなかった。その後、生育が遅いながらも少しずつバルブが大きくなり、ようやく開花にこぎつけた。 株が小さく、株分け後の初花という割にはなかなか上手く咲いてくれたと思う。今後も継続して大きく育ててゆきたい。
2013.12.31
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カトレア交配種、Lc. Prophesy ‘Monterey'x Lc. Colorama 'The Clown'(Lc. プロフェシー'モンテレー'×Lc.コロラマ'ザ・クラウン')が開花した。昨年(2012年)12月19日の日記に続いて3回目の登場。前回と同様に今回も1花茎3輪咲きというにぎやかな咲き映えとなった。 かつて一世を風靡したLc. Prism Paletteに似た、実に派手な花である。 私が洋蘭を本格的に栽培を始めたころ、まさにこのタイプの花が流行しており、今でも私は好きだ。ただ、現在のところ、この組み合わせの品種名はまだ登録されていない模様。購入した業者にでも問い合わせてみるか。
2013.12.24
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往年のカトレア交配種のLc. Olga 'Chelsea' AM/RHS-AOS(Lc. オルガ ’チェルシー’)が開花した。4年前にオリジナル株として購入したもので、入手当時から開花株サイズであったがなかなか開花せず、今年になってようやく開花にこぎつけた。 ご覧の通り、白いペタルに赤いクサビが入るという、派手な個体だ。ただ、今回は上手く開き切っていないのが残念。また、1花茎に2輪咲いたのだが、本来はもう少し輪数が付くはずだ。クサビ花の系統は性質が強いものが多いはずなのだが、実はこの個体、どうも性質があまり強くないのか、少々作りにくいところがある。 株の背丈そのものは高いのだが、バルブや葉が細長く、また葉の厚さも薄く、色も薄く、他のスタンダードカトレアに比べて乾燥に少々弱いらしい。うっかり乾燥気味にしてしまうと葉が脱水気味になって薄っぺらくなってしまう。それでも、水やりや施肥などを工夫すると大きく育つのだが、なかなか花芽が上がってこない。一度、花芽が上がりかけたのだが、シースなしでいきなりつぼみが上がるため、前回は開花せずに終わってしまった。そして今回も、せっかくつぼみが上がったのに、つぼみが虫に食われてしまったせいか、つぼみが変な形に育ってしまい、そして今回のような形に咲いてしまった。よく見ると、左側のロアーセパルの端に虫食いの跡がある。 また、実はこの個体は二十歳頃にも所有していたことがあるのだが、その時も結局上手く育ってくれず、転居の都合でやむなく処分してしまった経緯がある。その後、また同じ個体が欲しいと思って探していたところ、取扱い業者が見つかったので再び購入。そんなわけで、今回入手したものは、上手く栽培のコツをつかんで豪快に咲かせたい。
2013.12.23
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カトレア原種のC. trianaei 'Omega'(C. トリアネー ’オメガ’)が開花した。3年前に買った分け株を育ててきたもので、ブログ初公開である。 この個体の特徴は、ペタルに赤のスプラッシュが入ること・・・なのだが、初花なのでまだ本来の花が咲いていない。来年はさらに大きく育てて良い花を咲かせたいところだが、なにぶんにも場所が狭くなってきたので、来年はバッサリと手持ちの株を整理し、不要なものは譲渡、処分しようかと思っている。 ところで、トリアネーと言えば、カトレア原種愛好家の中でも最も人気の高い原種の一つで、私も何個体か所有しているのだが、このブログにはあまり登場しない。その理由は、開花期が真冬になり、狭い貸温室の中での開花となるため、なかなか上手く咲いてくれないからでもある。その一方で、C. dowianaのようなカトレア原種の中でも難物と言われるものが、うちでは良く咲いている。私は春~秋までは自宅庭で育てるため、屋外の自然の温度条件の中で開花するものの方が咲き映えが良い傾向にある。 そんなわけで、スペースの確保のためにも来年は手持ちの株を整理したいところだが、これがなかなか難しいんだよなぁ・・・ ^^;)。どの株にも愛着があるので、バッサリ整理するのがちとつらい(笑)。
2013.12.22
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今年の秋、初めて栽培に挑戦したハクラン。キャベツとハクサイの合いの子なのだが、前回紹介時の10月19日の日記から約2ヵ月が経ち、ようやく収穫の時を迎えた。 と、その前にまず11月30日の姿。定植したのは6株だったのだが、前列の3株は順調に生育、後列の3株は定植時の苗が小さく、また植え付けが遅かったせいか、今一つの大きさ。ただ、順調と思われた前列の3株のうち、真ん中の株は芯が枯れたのか、脇芽がたくさん出てしまっている。 こちらは、最も生育の良い前列左端の株のアップ。キャベツとハクサイの合いの子という割には、この時点ではほとんどハクサイの姿に近い。本当に合いの子なのだろうか?という疑問もなくはない。 そして秋(冬?)も深まり、毎朝霜が降りるほど冷え込むようになった12月14日、ついに収穫を決行。収穫したのは最も生育の進んだ前列左端の株である。前列真ん中の株は、はやり芯がダメになっていたようで、すでにツボミが付いている。このまま開花させて種子を採るのも面白そうだが、残念ながらそんなに長期間畑に居座らせるほど場所に余裕がないので、処分することになりそうだ。 収穫して葉を整理した姿がこちらである。今まで、キャベツでもハクサイでもない中途半端な姿などと悪口を書いてしまったのだが(笑)、収穫してみてその実態がやっとわかった。この葉の感触はまさしくキャベツとハクサイの合いの子だ。いわゆるハクサイの白い「茎」に、キャベツの葉が合わさったような感じだ。香りはキャベツに近く、葉を一枚一枚剥いている時の感触もキャベツに近い。不思議なことに、畑に植わっている状態ではほとんどハクサイに近い姿だったのだが、収穫して文字通り一皮剥いてみると、どちらかというとキャベツに近いのだ。本当に摩訶不思議な野菜である。 早速お好み焼きにして食べたのだが、キャベツを使った時と比べてもほとんど違和感がなく、美味しく頂いた。ただ、初めて作った時はキャベツと同じ重量のハクランを使ったのだが「茎」が分厚くて「かさ」がキャベツに比べてかなり多くなったので、2回目からは量を減らした。また、お鍋にしても美味しく頂けたのだが、食感や味共に、どちらかというとキャベツを食べている感覚に近かった。ハクランはもしかするとハクサイよりもキャベツ的な料理の方に向いているのかも知れないが、いろいろと調理法を試すほどの時間と腕前がない(笑)ので、これは機会があったら皆様それぞれに試していただきたい。 というわけで、初めて挑戦したハクラン、間違いなくキャベツとハクサイの合いの子であり、実際に収穫してみると両者の特徴を受け継いでいて、かなり面白い作物だということが分かった。ただ、見かけや名前が災いしている?のか、普及率は今一つな様子。ハクランだけに何かの博覧会で賞でも獲れば注目されるかもしれない(前もこの駄洒落を言ったような・・・ ^^;)。
2013.12.14
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今年の春、庭にプルーンの苗を植えた。小学生のころからプルーンに興味は持っていたが、果樹栽培には場所が必要だし、鉢栽培は私の経験上、意外と手間がかかる。で、今年2月に庭付きアパートに越してきたので、プルーンを庭に植えてみることにした。 プルーンなどバラ科の果樹には、自家結実性の低いものが多い。そういうわけで2品種以上植えた方が実付きが良くなるわけだが、場所に制約があるために品種選びにはちょっとこだわった。まずはプルーンの定番「シュガープルーン」。粒は小さいが自家結実性があり、その名の通り糖度が高い品種だ。とある園芸カタログには「砂糖のように甘い」と書かれていた。ホンマかいな(笑)。そして、小粒のシュガープルーンを植えるなら、相方には大粒の品種を植えることにした。その名も「プレジデント」だ。プルーンの中でも最大の部類に入る品種で、「いかにも」な品種名である。 1枚目がシュガープルーン、2枚目がプレジデントの現在の様子だ。今年植えたばかりではあるが、すでに花芽らしきものも付いているので、早ければ来年結実するかもしれないが、本格的な結実は再来年以降になる模様。まあ、時間がかかるのは仕方がない。ちなみに、プレジデントの後ろに写っているのは、7月28日の日記に登場した、モモのボナンザ紫葉である。こちらは今年の春に以前の住居から引っこ抜いて移植してきたのだが、しっかりと4個収穫してその味を楽しんだ。 なお、ここ3年ほど転勤が2回もあり、現在は今の住居に落ち着いているが、もしもまた転勤となった場合は庭木を抜いて移植するか、あるいは処分しなければならない。少なくとも数年間は転勤がなければいいが・・・。大実 苗木果樹の苗/プルーン:プレジデント4〜5号ポット価格:1,050円(税込、送料別)
2013.12.08
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往年のカトレア交配種のC. Shirayuki(C. シラユキ)が貸温室の中で開花した。このブログに登場するのは初めてである。この交配種は、まだ我が国の洋蘭界が黎明期だった時代に、国内で交配・育種されたもので、1932年(昭和8年)に登録されたもの。私がこの株を入手したときのラベルに、律儀にも入手年月日が書いてあり、そこには2001年(平成13年)5月27日とある。が、それ以来12年以上の間、狭い貸温室に閉じ込めて作落ちさせたり、カイガラ虫にやられたり、そのたびに植え替えをしたりと受難?続きだったために、これまで一度も咲いたことがなかった。そしてこのたびめでたく開花を迎えた。1花茎2輪咲きである。 ご覧の通り、リップの中まで白いのがこの品種の特徴だ。交配親は父親・母親共に、原種のC. intermediaの影響を強く受けており、そのリップの色彩は子供のシラユキにも受け継がれている。今の目で見れば大したことがない花(失礼・・・ ^_^;)に見えるが、なにぶんにもまだ洋蘭がとてもとても庶民の手に届かなかった時代の昭和一ケタ台の品種である。温室も今みたいに自動制御されているわけでもなく、物資も乏しく、カトレア育種も手探りで行われていたであろう。そんな時代に先人たちがどんなに情熱を込めてカトレアを育種していたのか、想像を絶する思いだ。なお、カトレア原種にC. loddigesii alba 'Shirayuki'という個体があるが、交配種のシラユキにはその血は入っていない。 さて、入手して12年半を経てようやく開花したこの品種、まだ本来の花ではない。これからもっとじっくり作りこんで豪華に咲かせたい。ちなみに、これはとある老舗の洋蘭園で購入したもの。その業者は親子2代まで続いたが、私がこの株を購入して間もなく廃業してしまった。あの時買っておいてよかったと思う。
2013.12.01
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