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ネットで注文したライブのチケット(12月の公演2枚)が届かなくて、 「事故でもあったんすか?」と問い合わせたら昔登録しといた住所(実家)に間違えて送っちゃったそうで。 実家から転送してもらって事なきを得たんだけど、 それに対してプランクトンさん「お詫びの品を送る」だって・・・! うひゃー。 チケットは無事に私の手に渡ったのに。 そんな丁寧な対応を・・・ いいのかな? 甘えちゃっていいのかな? 誠意が嬉しかったよ。プランクトンさん、ありがとうございました。
2015/11/16
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The Bonny Labouring Boy (words trad, music trad/Donal Maguire)Always A Smile (E. Smith)Edward Of Morton (E. Smith)The Tressle Bridge (J. McClennan): Aodhan’s Jig/Mick McAuley/The CicadaStrong Winds For Autumn (Bob McNeill)Go To Town (E. Smith)It Fell About The Martinmas (words trad, music E. Smith)Bonny Baby Kate (E. Smith)The Lochmaben HarperThe Lowlands Of Holland (words trad, music E. Smith)Cancro Cru (Anxo Pintos)/The Salt Necklace (J. McClennan)/Ian’s No. 56 (J. McClennan)Far O’er The Forth Emily Smith(vo, p, accordion/1981-) Steve Byrne(g, cittern, bouzouki) Jamie McClennan(fiddle, vo) Duncan Lyall(double-b) Jonna Inge(viola) Sarah Murray(cello) Paul Jennings(per) Martin O Neill(bodhran, shaker) Brian Finnegan(flute, whitle) Andy Saunders(french horn) Hamish Napier(backing-vo) produced by Joe Rusby & Emily Smith・engineered & mixed by Joe Rusby・photo & design by Craig MacKay 様々な音楽賞を受賞しているエミリー・スミスの2作目にして日本デビュー盤。 2012年6月にスヴェングのライブに行った際、ロビーで呼び屋さんによるCD叩き売りセールをやってましてね。500円ポッキリだったんで「うおおおおおこれ私のだ誰にも渡さんぞ!」と即ゲットしたんですよ。 エミリー作品はずっとほしかったけどなかなか入手できずにいたので思いがけず安く買えてラッキーでした。ちなみにそのセールではハウゴー&ホイロップやレイチェル・アンサンクなんかも同時購入しました。オホホ。 ぶっちゃけ初エミリーだったわけですが、これが実に完成度が高くて。 帯には「スコットランドの伝統を今に伝える期待の新人女性ヴォーカリスト」とあるし、収録曲も民謡っぽいものが多いからトラディショナルを中心に歌っているのかな、と聴く前は思っていたのだけど。 ふたを開けてみれば民謡歌手と言うよりかはシンガー・ソングライターでした。 収録曲のクレジットを見てごらんよ。共作やカバーもいくつかあれど、まったくのピン作品が4曲。歌詞はトラッドだけど曲は自分で作ったものも2曲。 中でもちょっぴり切ないメロディの7は秀逸! これは生涯のお気に入り曲トップ100には確実に入るよ。 その次のインスト8も心が洗われる~。自身のピアノを中心としたアレンジが施されているのだけど、バックで鳴っているストリングスがそれはそれは優美で…。 さらにその次の9は旦那でもあるジェイミー・マクレナンのコーラスが超・超・超効果的! これもトップ100に入れたい! …なんだかお気に入り曲が後半に集中しとるなあ。 エミリーの声は萌えでもなければ姐御でもない、どこにでもいそうな普通の女の子といった感じです。自分で作詞作曲できてもちろん歌えてトラッドも時々歌う…、同郷のカリン・ポラートに通じるものがあるなあ。歌声もどことなく似てるし。 マリンキー(カリンが歌い手を務めているバンド)のスティーヴ・バーン、フルックのブライアン・フィネガン、バック・オブ・ザ・ムーンのヘイミッシュ・ネピア、2002年の全アイルランド・バウロン・チャンピオンに輝いたマーティン・オニール等に協力してもらっての編曲も無駄に凝り固めず自然の風合いです。 http://www.emilysmith.org/ 【期間限定特価】【送料無料】 RUCD-146★CD/エミリー・スミス/ディファレント・ライフ
2015/11/15
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Sweet Rose In The Garden (Bert Jansch)Blackbird In The Morning (Bert Jansch)Read All About It (Bert Jansch)Change The Song (Bert Jansch)Shout (Bert Jansch)From The Outside (Bert Jansch)If You’re Thinking ‘bout Me (Bert Jansch/Nigel Portman Smith)Silver Raindrops (Bert Jansch)Why Me? (Bert Jansch)Get Out Of My Life (Bert Jansch)Tiem Is An Old Friend (Bert Jansch)River Running (Bert Jansch)High Emotion (Bert Jansch)From The Inside (Bert Jansch)Bert Jansch(vo, g, banjo/1943.11.3- 2011.10.5)cover artwork by Kieran Jansch もうちょっとノルウェーもの出したいなー、と思ったんだけどレビュー対象になるやつがなかったんで同じ93年発売のこれにしてみました。 今は亡きバート・ヤンシュのソロです。 これは85年に15枚目のアルバムとして500枚限定でリリースされたもののCD再発となります。曲順と収録曲に若干の変更があるみたい。 この人は20代の時も40代の時も歌声が大して変化してないんだよね。 いや少しは変わっているけど、むしろ若い頃の歌声が老け…じゃなくて大人っぽすぎたから、年月を重ねるにつれ実年齢と喉年齢が合ってきたというか。 本作聴いてても「実は68年にレコーディングしたものです」と言われれば、それはそれで信じてしまいそうだしなあ。 あ、でもギターは幾分マイルドになっているかな。弦が切れるんじゃないかとハラハラするようなかつての力強いピッキングはなりを潜めていまして、随分と柔らかくなっています。 6と14はインスト。これがまた上品で良いのだ。 何の気なしに聴き始めてもクレッシェンド式に「いいなあ」と思う気持ちが増していくのはいつものヤンシュ節だね。 この内容で500枚限定生産って意味がわかりません。 http://bertjansch.com/
2015/11/15
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Til Saetersdal (trad/Geirr Lystrup)SeljefloyelHaslebuskaneTabhair Dom Do LahmBon (Knut Buen)Navarsetermarsjen (Ola Molokken)Miriams Voggelat (Steinar Ofsdal/Sondre Bratland)FanitullenNu Rinner Solen Opp (trad/Thomas Kingo)Malfrid Mi FruveBruremarsj Etter FiskestigenHodalsbrura (Jo Gjermunds)Rotnheims-Knut Arve Moen Bergset(vo, hardanger fiddle, fiddle/1972-) Annbjorg Lien(hardanger fiddle, fiddle, nickelharpa/1971.10.15-) Steinar Ofsdal(sea flute, willow pipe, tin whistle, ditze, jew’s harp, cello, key) produced by bukkene bruse & jan erik kongshaug engineered by jan erik kongshaug photograhs by morten krogvold へえ。ブッケネ・ブルーセってリレハンメル五輪の閉会式で演奏したのか。 リレハンメル五輪っていつだったっけ?と記憶の糸をたどりながら88年に結成された彼らが93年に出したファーストを聴いてます。 女1男2という編成はかつてのドリカムのようだけど(今ならいきものがかりに例えたほうがいいかね)、この人らは女性メンバーには歌わせていません。マキャヴェッリみたいなおかっぱ頭がかわいいArve君(読み方わからん)がマイルドな喉を披露しています。 95年発表の2作目をレビューした時に「けだるい」「暗い」と書いた私ですが、本作は「ゆるい」ですね。ミドルテンポの曲が多く、歌入り曲もインスト曲も全体的にまったりしてる。 インストの8はほかのノルウェーフォーキーが演奏しているのを何度か耳にしているけど、こちらのバージョンは結構ゆったりしてます。こういう器楽ものってアレンジ次第で超高速チューンになるものね。 4は本作中唯一の非ノルウェー音楽でアイルランド民謡。プランクシティも72年の1作目で披露していたよね。 “ティンホイッスルの魔術師”マイコー・ラッセル(94年2月に78歳で交通事故死。。。)に習ったというこのインスト、笛を主役に据えたアレンジメントがもう最高です。和みの境地です。 あまり…というか全然エキサイトはしないけど、妙に聴き続けたくなるアルバムですね。 ああそうそう。リレハンメル五輪は94年2月開催でした。
2015/11/14
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SheanandoahWhip JamboreeJohnny, Come Down To HiloVokt Dig VelDrunken Sailor (featuring Dave Cloud)Hand Over HandBom FaderiThe Maid Of CoolmoreHieland LaddieRio GrandeBully In The AlleyBoneyCape Cod Girls (featuring W. Hut) Hakon Vatle(lead-vo, e-g, a-g) Ronny Saetre(vo) Roald Kaldestad(mandolin, a-g, banjo, laud, mandobanjo, vo) Rune Nesse(bongos, floor tom, bodhran, vo) Gisle Ostrem(concertina, accordion, b-accordion, prepared-p, p, vo) Vidar Veda(tuba, vo) Dave Cloud(pirate-vo;5) William Hut(vo;13) Sigrid Moldestad(fiddle) Nils Okland(fiddle, hardanger fiddle) Helge Haaland(double-b) Bjorn Bunes(noise) mixed by Bjorn Bunes mastering by Bjorn Ivar Tysse & Bjorn Bunes japanese version jacket design by Shigekazu Yamada バーバラ・ディクソンの次は同じスコットランド人つながりでラブ・ノークス出しまーす♪ …なんてことを言う予定はありません。ファンの人ごめんね! しばらく古い音源が続いていたのでここらで新しめのを出そうかと思いまして。 できるだけ新しいやつ…今年(※これ書いた当時は2012年)リリースされたものを出そうと思ったんだけど1枚も持ってなかったんで2011年に発売されたものを選びました。 2011年11月に「よく知らないけど面白そう」と行ったコンサートがたまげるほど良くて、普段は貧乏性ゆえにそんな行動絶対に取らないのに帰りに物販コーナーでCD買っちゃったストーム・ウェザー・シャンティ・クワイアです。 あ、日本盤のリリースが2011年ってだけで本国でのリリースは2009年ね。 2000年に結成しデビュー盤を出したのは2001年でセカンドがその翌年、2005年にサードを出し本作が4作目兼現時点での最新作兼日本デビュー盤となります。 ガチ船乗りのホーコン・ヴァトレを中心とするノルウェー男6人組で、バンド名の通りシー・シャンティ(海の歌、船乗りの歌)を全員で歌っています。 年の頃は30~40代ってとこかな、見た目かなりむっさいからどんな漢臭を漂わせてくれるのやら、とドキワクしていましたら意外や意外、爽やかさも持ち合わせてる。 だけどそこは男盛りの皆さん、中低音を何重にも重ねたハーモニーの厚みは尋常じゃない。 そしてシンガロング度はめっちゃ高いです。 ご覧の通り定番トラッドがずらり並んでいて(お国の歌はあんましない)、最も有名と思われる5なんてどうですか。これ絶対一緒に歌いたくなるってば。 ノリとしては健康的になったポーグスって感じもするし、グレート・ビッグ・シーとかアマダンあたりに近いものも感じるなー。 曲によってアカペラだったり楽器が入ってきたり。 個人的にはマンドリンが入ってくると耳をそばだててしまうなあ。先述の“ドランクン・セイラー”とかね。 楽しい曲だけじゃなくホロリ曲も。 アメリカ民謡の1やアイルランド民謡(たぶん)の8、ラスト13がそれに当たるよ。 http://www.shantychoir.com/ コンサートではホーコンがやたらと筋肉を見せびらかしていたのが印象に残っています。…アニキなのか? ひそかに二丁目まで行ってきたのか? 日本盤を出してくれたハーモニーフィールズさんによる紹介ページ→ http://www.harmony-fields.com/a-swsc/index.html 【メール便送料無料】Storm Weather Shanty Choir / Way Hey (And Away We'll Go) (輸入盤CD)【I2015/2/3発売】
2015/11/14
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Easy To Be Hard (Gerome Ragni/James Rado/Galt Macdermot) from “Hair”Turn A Deaf Ear (Rab Noakes)Something’s Wrong (Allan Taylor)The Garton Mother’s LullabyDainty DavieReturning (Archie Fisher)Do Right Woman (Chips Moman/Dan Penn)The Long And Lonely Winter (Dave Goulder)A Lover’s GhostThe BlacksmithGloomy Sunday (Rezso Seress/Laszlo Javor/Sam M. Lewis/Carter)And I Will Sing (Archie Fisher) Barbara Dickson OBE(vo/1947.9.27-) Archie Fisher MBE(g, dulcimer, concertina, backing-vo/1939.10.13-) Rab Noakes(g, backing-vo/1947.3.13-) Ronnie Rae(b) Bill Kemp(ds) Alex Sutherland(arrangements & string sexted conducted) produced by Ray Horricks engineered by Robert Sibbald, David Grinsted photography by Ian Mccalman バーバラ・ディクソンのソロデビュー作はフツーの歌ものでした。 アーチー・フィッシャーとラブ・ノークスが協力してて、おおっとスコティッシュ・フォークの名人がいっぱい!と色めき立ったんですが思ったほどトラッド/フォーク色は強くなかった…。 1曲目からミュージカル曲をモダンに歌いあげています。レコードで言うところのB面1曲目もこれまたアダルトでお洒落な雰囲気に支配されてる。 どうにもバーバラさんはコンテンポラリー歌手としての側面が強いような…アレンジにもよるのだろうけど、おなじみのトラッド10ですらトラッドに聴こえない。 その前の9も大好きな歌だけど、これも現代風の味付けだなー。ま、元々の旋律が良すぎるから流れてくれば意識を集中させて聴いてしまうのだけどね。 彼女は歌が上手く、歌い方がとても丁寧。一音一音を確実に発音することを意識していそうです。 声域はそれほど高くまでは出していないけど、声はわりと綺麗だよ。 でもまあ本作の一番の聴きどころは2でしょうな。ラブ・ノークスの作で、リンディスファーンのカバーも秀逸だった大人気曲。 作者本人がコーラス参加しているバーバラのバージョンも良いよ~。ピアノ主体の伴奏もすごく好きだし、リンディスファーンのバージョンより気に入ったかもしれない。 全体が好きってわけじゃないけど、あちこちに大好きな曲が散ってるからなんだかんだでよく聴く盤です。 http://www.barbaradickson.net/
2015/11/14
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Open The Door SoftlyReynardineThe Terror Time (Ewan MacColl)The Three GipsiesThe Kilder HuntThe Trooper And The MaidThe Child On The RoadThe Beggar WenchBogie’s Bonny BelleMatt HighlandFarewell SheThe Snows Archie Fisher MBE(vo, g, dulcimer, concertina, sitar/1939.10.13-) John MacKinnon(violin, mandolin) John Doonan(piccolo, whistle/1921-22-2002.3.8) produced by Bill Leader cover Brian Shuel 前回のポール&リンダ・アダムスでアーチー・フィッシャーの名前が出てきたので、ならば本人を出さないわけにはいかないなと選んだのですが、聴き始めて1分しないうちから瞳にハートが浮かんじゃってます、私。 こんなに美声だったっけこの人? スコットランドの重鎮フォーキーで妹が少なくとも4人もいる、某方面の諸兄にはものすっごく羨ましがられそうな人って認識だったんだけど、この初ソロを聴いていたら、ああいい声だなあ…って。 音域は高くはなくどちらかと言えば低め。曇りが一点もなさそうなダンディ声です。 ミステリアスなメロディでも大衆的なメロディでもたまらん! もうね、絶対フェロモン出てる。聴いてるだけで妊娠しちゃいそうなレベルだよ。あ、色っぽいけどエロは皆無ですので念のため。 トーンを抑えたギターがこれまた素敵。 翌69年にバーバラ・ディクソンと3人で「ザ・フェイト・オ・チャーリー」を録音することになるジョン・マッキノンのヴァイオリンも良いアクセントになっているし、アイルランド人で笛の名手でハイ・レヴェル・ランターズのオリジナルメンバーでもあるジョン・ドゥーナンのホイッスルも実にキュートです。 8のメロディはアン・ブリッグスやマディ・プライア&ジューン・テイバーが歌ったことで知られる“ドフィン(グ)・ミストレス”と同じです。 ほかにも10はマーティン・カーシーの名唱が忘れられないし、3人の魅力が等しく堪能できる5も好き。 7は歌詞の内容からして(英語苦手だからなんとなくだけど)ちびっ子と悪魔の問答の歌“フォルス・ナイト・オン・ザ・ロード”の別バージョンかな。 三十路前でこの貫禄…滋味すぎです渋すぎますアーチーさん。 プロデューサーとジャケット担当の2人も英国フォーク界ではど定番だね。
2015/11/14
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Child Of Merseyside (R. Hardman)HuntingtowerBanks Of ClaudyThe Golden VanityI Left My Baby Lying ThereThis Is My Mountain (R. Hardman)The Weavers ForeverA Long Way To Go (Tony Hardman)Pretty SaroLady Bernard + Little MusgraveOntario Bound (R. Hardman) Rosemary Hardman(vo, g/1945.2.26-) produced by Bob Siddall recorded by Brian Horsfall sleeve design by Ralph de Berry recorded live 29. 12. 68 at the Bate Hall Hotel Macclesfield ローズマリー(ロージー)・ハードマンのデビュー作にしてライブ盤です。 ローズマリーの作品を出すのは今回が初めてなのだけど、彼女が書いた楽曲をミリアム・バックハウスやコントラバンドが取り上げていた縁で存在だけは知っていました。それにこのアルバム名「クイーン・オブ・ハーツ」と同名のトラッドがあって、それが結構好きなのでね。(※ただし本作にそういう名前の歌は入っていない) おそらくは本人が弾いているギターを伴奏楽器にのびのびと歌っています。 歌唱力の点では絶賛できないけど音程は取れているし(←なぜか偉そうなワタシ)、何より心をこめて歌っている雰囲気がにじみ出ていて好感度は大です。 曲によってはお客さん(おとなしそうな男性が多い)も一緒になって歌っていて、それが温かくていいんだよね~。こういうのって目をつぶって聴いて疑似ライブ体験したくなっちゃうよ。 見覚えのあるタイトルのトラッドがいくつか入っていますが、チャイルド・バラッド81番で10分超えの10は“マティ・グローヴス”のタイトルでよく知られているマーダー・バラッド。フェアポート・コンヴェンションやフランキー・アームストロング、マーティン・カーシー&デイヴ・スウォブリックなども取り上げています。 ローズマリーのバージョンはお客さんによる柔らかなコーラスとも相まって人殺しの歌とはとても思えない仕上がりです。 自作曲もクオリティが高く、6などを聴くと自作曲を中心としたほかのアルバムもほしくなっちゃいます。 なお同姓の8は赤の他人のようですよ。 http://www.rosiehardman.com/ 自分で「太め」と言ってます。なんかいいなあ(笑)
2015/11/14
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ThymeLong River (Gordon Lightfoot)Farewell To Nova ScotiaUn Canadien ErrantPoor Little Girl Of OntarioFou Strong Winds (Ian Tyson)Vive La CanadienneLand Of The Silver BirchIse The ByeSixteen Miles To Seven Lakes (Gordon Lightfoot)A La Claire FontaineSomeday Soon (Ian Tyson) Bonnie Dobson(1940.11.13-) produced by Kevin Daly recorded by Iain Churches トロント出身のボニー・ドブソンが72年に出したアルバム。 60年代から活動している人で、本作以前にすでに何枚も出しているようです。 1曲目からペンタングルが歌っていた“レット・ノー・マン・スティール・ユア・タイム”の同曲異タイトルでテンション上がっちまったのですが、男性コーラスを従えて楽しく歌う“アルプス一万尺”と同じメロディを持った5、大昔にケベックで習ったという7、フィドルとバンジョーが軽やかな9の3曲を聴いたらさらにハイテンションに。 もうかわいすぎる。7なんて初めて聴いた時はあまりのかわいさに萌え死にするかと思いましたからね! かわいさで言えば3も負けてないけどね! 1とか8、12のようなゆったりめの曲もじっくり聴けて好きだけど、5、7、9みたいにアップテンポでなおかつ愛くるしい曲はさらに好きだわ。 ボニーは親しみやすい綺麗な声の持ち主です。 ジョーン・バエズに似ていないこともないけれど、ジョーンよりも場馴れしている感じはありますね。でも不必要に玄人臭は出しておらず、知り合いのお姉さんが歌ってるような印象です。 伴奏はギターがメイン。たまに上述のフィドルとバンジョーのほか、ホイッスルやマンドリンらしき音も加わってます。 全体的に軽やかでキュート、毒気がまったくないので小学校低学年(というよりその保護者や教師)が好みそうな気がするなあ。 カバーしているゴードン・ライトフットとイアン・タイソンはボニーと同じカナダ人。 タイソンはイアン&シルヴィア名義のアルバムを何枚かレビュー済みだし、ライトフットは演奏家としての登場はまだだけど様々な人にカバーされてます。個人的にはフォザリンゲイがやった“ザ・ウェイ・アイ・フィール”が印象に残ってるね。 前回紹介したコリン・ウィルキー&シャーリー・ハート・ウィズ・ジョン・ピアースと2曲かぶっていますが、ボニーのバージョンのほうが聴く回数は多いかな。 2006年にリマスターCD化されてるから入手はしやすいかもしれません。 【メール便送料無料】BONNIE DOBSON / BONNIE DOBSON (RMST) (輸入盤CD)
2015/11/14
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Kilgarry MountainI De Dybe DaleThe White CockadeA La Claire FontaineThe Ash GroveDella La RiviereOld BillErev Shel SoshanimThe Road Tae DundeeChansons D’enfantsThe Golden Willow TreeWill Ye Lassie GoPoor Little Girls Of Ontario Shirley Hart(vo:1932.12.8-) Colin Wilkie(vo, g, 5 string banjo:1934.5.9-) John Pearse(g, bouzouki, appalachian dulcimer:1939.9.12- 2008.10.31) これまた非常にオーガニックなアルバムですなあ。生の歌に生のギター、バンジョー、ブズーキ、ダルシマー。間違いなくノンケミカル処方ですよ。 とりわけコリン・ウィルキーの歌声が素朴すぎる…と言うか素朴通り越して地味です。絶対に背中丸めて足元に視線落としてボソボソ歌ってそうだよー。これで満面の笑みでステージ中央に仁王立ちして歌ってたらイメージ違いすぎる。 シャーリー・ハートもやっぱり派手の対極にある歌声で、だけどコリンとは違って力強さは感じ取れますね。 この2人夫婦のようで、シャーリーのほうが少し年上です(←妙に納得)。結婚の時期は不明だけどヴィンセントという名前の息子が69年に生まれています(音楽畑で活動してるけどフォークではない)。 伴奏で協力しているジョン・ピアースはギターが相当達者なようで、マーティン・カーシーは彼からも影響を受けているのだとか。英国フォーク界では重要な人物らしいけどワタクシ勉強不足ゆえ存じ上げませんでした。戯言レビューに出てきたのも今回が初です。 収められている13曲は英国産に限らずアイルランド(1)、デンマーク(2)、カナダ(4、7、13)、ウェールズ(5)、ベルギー(6)、イスラエル(8)、フランス(10)などなど。 1は“ウィスキー・イン・ザ・ジャー”と同じメロディです。歌詞もほぼ一緒なんじゃないかな。 ラストもきっと多くの人が知っているメロディを持っています。“ヤンキー・ドゥードゥル”もしくは“アルプス一万尺”ね。 2人はヨーロッパのみならず北米にもたびたび足を運んでいて、そこで友達になった人に歌を教えてもらっているみたい。 聴く人によってはテンション低すぎて物足りないかもしれないけど、「覇気がない」と言われることが少なくない私にとってはこのくらいでもちょうどいいや。
2015/11/14
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Star Of Munster/Nora StacksNext Market DayThe OrphanBunch Of Green Rushes/Maid I Ne’er Forget/Eileen Curran’s/Eel In The SinkStep It Out MaryJulia Delaneys/Patsy TouneysJig Song/Mahons 3/Sonny Brogans (Mahons)MazurkasCairnlough BayBroken Pledge/Captain RockWill You Come Away With Me? (Mahons)Maud A Bawn Chapel/Temple House Angela Carthy(vo, g) Pauline Mahon(vo, fiddle, whistle) Mandy Murray(vo, concertina) John Higgins(banjo, mandolin, mandola) Kevin Higgins(bouzouki, mandolin, banjo) sound engineered by Ian Grant produced by Brendan Mulkere photos by Eamon Mcdonagh art work by Michael Feather 娘っ子3人と兄さん2人の5人組アレアナ。たぶん唯一の作品です。 当時は自主制作でプレス枚数も少なかったようですが、近年紙ジャケCD化されました。 彼らはアイルランド系のようで、チョイスしている曲からも演奏の雰囲気からもアイリッシュ臭が漂っている…と思いきやそうでもないなあ。 アイリッシュの連中が放っている疾走感とか漲り感がアレアナからはあまり感じられないんだよね。 コンサーティーナ×バンジョーの合わせを聴いた時はスコットランドのシリー・ウィザードが頭をよぎったし、フィドルが前面に出ているものはスティーライ・スパンのインストメドレーを思い出したことだし。 急いではないけどゆったりもしていない…なんだろうな、血圧は全然上がらない楽しさってか。 9みたいなゆるやかーな調べでもちっとも退屈しないしね。 歌入り曲は2、5、7、9、11。 お嬢さん方が皆垢抜けていないかわいい歌声をしてね、器楽曲もいいけどこれもかなり萌えるんだわ。
2015/11/14
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At The Dawning Of The Day/On Raglan Road (poem by Patrick Kavanagh)Bonny Light HorsemanThe Sea MaidenThomas Leixlip The Proud (O’Carolan)Dragons (Laine Nunn)Mrs McGrathOne I Love (Jean Ritchie)Down By The Salley Gardens (poem by William Butler Yeats)Three Danish GalleysTwisting Of The Rope (O’Carolan)Planxty Fanny Power (O’Carolan)Bantry Girls’s LamentLakes Of PontchartraineThe Parting Glass Laine Nunn(vo, g, autoharp) Alan Nunn(g, flute, harmonium, mandolin, vo) John Rose(fiddle) Nick Dow(b, g, backing-vo) enginnered & produced by Robin Brown, Ric Sanders sleeve design by Gordon Griffin レイン・ナンとアラン・ナンによるレイン&アラン。 1982年発表ですが雰囲気はモロに70年代です。 たおやかで瑞々しい女性ヴォーカルとフルートを中心とした器楽の組み合わせがとろけそうなほどに美しい。 レインのビューティホーな歌声を聴いているとなんだか昇って行ってしまいそうです。悪いおくすりとかの影響ではなく。 歌入り曲はそんな彼女の魅力を存分に堪能できる仕様で、アランとゲストのニック・ドウがコーラスを付けるのはアカペラで楽しく歌う6のみです。 アラン(顔は似てないから夫婦なのかな)が弾くギターがとろとろと切なく素朴です。 盲目のハーパー、ターロック・オキャロランの作品が多数を占めるインストではフルート独奏を披露していたりして、これが実に幽玄なのですよ。 そのオキャロランをはじめ、1の詩を書いたパトリック・キャヴァナも8の詩を書いたウィリアム・バトラー・イエーツもアイルランド人。 アイルランド民謡も何曲か取り上げているからアイルランド出身なのかなあ?と思ったけど録音場所がイングランドなんで英国扱いにしちゃいました。(本当のところはどうなんでしょうね。誰か知ってたら教えて) お気に入りはレイン作の5とローナ・キャンベル(イアン・キャンベルの妹)の編曲バージョンだというアメリカ人民謡歌手ジーン・リッチーの作品7。 どっちも私好みのウルトラ美旋律短調でね、聴いているとネガティブ感情は一個も沸いていないのに無性に泣きたくなってくるんだ。 もっと多くの人に聴いてもらいたい逸品です。
2015/11/14
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Little Duke Arthur’s NurseThe Pitman’s UnionLady DiamondLament For The Hull Trawlers (MacColl/Armstrong)The Month Of JanuaryThree Drunken MaidensJack The Lad (John Pole)The Whore’s LamentLittle MusgraveThe Collier LassThe Female Drummer Frankie Armstrong (vo/1941.1.13-) Graham Coffee (g) Andrew Brown (fiddle) Susie Rothfield (appalachian dulcimer, vo) Heather Wood (vo/1945.3.31-) Brian Pearson (vo) produced by Tony Engle sleeve design & photo by Tony Engle 執筆の際の資料が不足してたんでレビューするのは後回しにしようと思っていたのだけど、あまりに素晴らしいので急遽取り上げることにしました。 20代だった頃は前回紹介したクリティックス・グループでも活動していたフランキー・アームストロング。英国を代表するフォーク・シンガーである彼女が75年に発表したたぶん2作目のソロ。 私個人はまず72年のファーストを聴き、次に84年の作品を聴き、こちらを初めて聴いたのはここ数年のことなのだけど、これがもう最高傑作と言っちゃいたいほどの出来で。 シャーリー・コリンズとかアン・ブリッグスなんかの“細めでかわいめの声質であまり感情を込めずに淡々と歌う”タイプを引き合いに出すならば、フランキーさんは間違いなく熱唱型シンガーに分類されるでしょう。 声域はアルトの辺り、決して美声ではないけれど胸打たれます。彼女の歌声が大好きって人は意外と多いんじゃないかな。 短調の歌がたくさん入っているのもポイント。しかもわざとらしいまでのお涙頂戴節ではなくてさりげなく泣かせるものが多いのです。 2なんて生涯の宝物にしたいほどの名演だし、イワン・マッコールと共作した4もすこぶるクオリティが高い。 若い男と不倫をした妻を間男ともども殺害するマーダー・バラッドの9は“マティ・グローヴス”のタイトルでフェアポート・コンヴェンションがやっていたけれど、ここでのメロディはフェアポートのバージョンとは違います。行進曲のようなテンポでさほど深刻さはなかったフェアポートと比べるとこっちははるかに重い。ダルシマーによる伴奏もどことなく不気味です。 ラストも有名なスティーライ・スパンのバージョンとはメロディが違ってる。サビではコーラスも入って何やら楽しげです。でもどことなく切ない…これはアレか? みんなで楽しく歌おう感がドン・マクリーンのウルトラ名曲“アメリカン・パイ”とモロかぶりだからホロリしちゃうのか? 7はリンディスファーンから派生したまったく同じ名前のバンドがどちらかと言うとお笑い路線だったから、この曲もさぞファニーなんだろうと思いきや…。 マイナー炸裂してました。 ジョン・ポールって人の正体が長らく謎だったんだけど、どうやら学校の先生をしながら曲を書いていた人のようです。某掲示板に本人自らが晒していたメールアドレスから推測すると1934年生まれみたいね。 彼の曲は84年のソロでも2曲歌っているよ。 それにしても10代の頃はエルヴィス・プレスリーやリトル・リチャードの曲を歌い、スキッフルのグループに入っていたとは意外だなあ。 http://www.frankiearmstrong.com/ 現在は歌の先生がメインの活動なのかな? 元気そうでなによりです。 2006年12月に来日した際のレポ 圧倒的歌唱力でした。また歌いに来てくれないかな~。
2015/11/14
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The Doffin MistressGirl Of Constant SorrowThe BlacksmithMy Husband’s Got No Courage In HimThe Generous LoverThe Whore’s LamentGeordieCome Me Little Son (Ewan MacColl)The Female FrolicChildren’s Sequences: All The Boys In Our TownI Built My Lady A Fine Brick HouseCollier LadsBroken Hearted I WanderThe Lady From LeighAll Around The Shoe RoundAn Old Man Came Courting MeMiner’s Wife (Ewan Maccoll)The Factory GirlLowell Factory GirlThe Broomfield HillThe Housewife’s Lament Frankie Armstrong vo/1941.1.13- Sandra Kerr vo, tin whistle/1942.2.14- Peggy Seeger vo, g, autoharp, concertina, 5 string banjo/1935.6.17- Jack Warshaw g John Faulkner english concertina クリティックス・グループの68年の作品。フランキー・アームストロング、サンドラ・カー、ペギー・シーガーの3人の女性シンガーをフィーチャーしています。 クレジットが見当たらないけど今回もイワン・マッコールとペギー・シーガーの2人が主宰者だろうね。 各国のトラッドを3人で分け合って歌ったりあるいは全員で歌ったり。 2、6、16等の北米産トラッドはアメリカ人のペギーが歌っています。それ以外のブリテン諸島のトラッドはフランキーとサンドラが担当。 この中では一番知られていそうにないサンドラについて言及すると、彼女は一時期ジョン・フォークナー(20でコンサーティーナ弾いてる。後年はアイルランドの歌手ドロレス・ケーンとの仕事でも有名に)と組んでいたことがあり、またマーティン・カーシーの娘イライザと連名作を出したこともあるナンシー・カーの母上でもあります。 このサンドラの歌声が実に瑞々しくて清楚なんだよね。系統で言えばアン・ブリッグスに近いよ。 フランキーの地に足がつきすぎてる歌唱やペギーの余裕たっぷりの歌唱も聴きごたえがあるけれど、個人的にはサンドラのかわいい声がツボだなー。 伴奏はごくごくシンプル。2、8、9、17、20、21以外はアカペラです。 全員で楽しげに歌う曲、ピンで若干深刻そうに歌う曲、あるいは情景を描写するだけのように淡々と歌う曲…。 10~15の6曲はは本来は“Children’s Sequences”とひとまとめになっていましたが、ここでは1曲1曲分割されています。 ペギー・シーガーの公式サイト→http://www.peggyseeger.com/
2015/11/14
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With Henry Hunt We’ll GoLancashire LadsThe Labouring ManJohn O’Grinfell’sCast Iron SongVan Diemens LandDeath Of ParkerDrink Old England DryBattle Of WaterlooBoney Was A WarriorThe VictoryThe Dudley Boys (tune: Pam Bishop)Keepers And PoachersI Should Like To Be A Policeman (tune: Brian Pearson)The Way To LiveHandloom Weaver’s Lament Denis Turner vo; 1, 4, 5, 12, 16 Frankie Armstrong vo; 2, 7, 11, 15/1941.1.13- Brian Pearson vo; 3, 10, 13, 15 Terry Yarnell vo; 5, 8, 9, 14John Faulkner vo; 6, 9/mandolin, english concertina Peggy Seeger g/1935.6.17- Sandra Kerr g, dulcimer, tin whistle, spoons/1942.2.14- Jim O’Connor ds, per イングランド民謡と1780年~1830年のブロードサイドに印刷された歌を集めた作品。 クリティックス・グループは60年代後半から70年にかけて7枚ほどレコードを出していたようで、これは68年発表の4作目。 クレジットはないけど今回もイワン・マッコールとペギー・シーガーの2人が主宰者と思われます。 歌い手は5人。普段は歌うことが多いペギーとサンドラ・カーは演奏に専念しているので男性シンガー率が8割となっています。 テリー・ヤーネルは高音域に入るとピーター・ベラミーを思いきり親しみやすくしたような歌声になるし、ブライアン・ピアソンはマッコールの子分ってことに至極納得してしまう声質。ジョン・フォークナーはヘタレ感の薄いA・L・ロイドって感じ。 まあみなさん概して庶民派ですな。紅一点フランキー・アームストロングも親しみやすさが激増してる。 お気に入りは12。デニス・ターナーのリード+男性陣のコーラスなんだけど、わずかにショボン入りのリードと猛々しいコーラスって組み合わせがツボなのだ。しかも無伴奏だしね! 打楽器のみをバックにヤーネルのリード+男声コーラスで歌われる14も好きだなあ。 あとは旋律が“ロウランズ・オブ・ホランド”と一緒な2も聴きごたえがあるし、16曲中最も長尺の6も良い。男女デュエットの15もかわいいんだ~。 ラストのターナーはマッコールにクリソツだなあ。実は御大が歌ってました説が出てもおかしくないほど声似すぎ…本当に12で歌ってる人と同一人物なの?? これ、曲名から来るイメージの通りちょっぴり切なくて素敵なメロディだよ。 バックはシンプルだけど、ことさらに歌い手を強調してるって感じではないんだよね。メンツは激渋だけど聴き疲れは全然ないわ。
2015/11/14
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Turn A Deaf Ear (Rab Noakes)Coming Of The Roads (Billy Edd Wheeler)Blackleg MinerEarly Morning Rain (Gordon Lightfoot)Elizabethan (Chris Simpson)The Boxer (Paul Simon)Scarborough FairThe Urge For Going (Joni Mitchell)Time (Alan St. John)Innocent HareAcross The Hills (Leon Rosselson)Chicken Song (W. Watson) Sheelagh Holt(vo) Alan St. John(vo, g) Rod Williscroft(b) Folk Heritage Recordings Production 男女デュオです。おそらくは唯一作。 バーズって片仮名表記にしちゃうとメジャーなほうのバーズとごっちゃになるし、声に出して言うにしても“英国フォークの”って付けないと通じません。いやこっちのバーズ自体ごく一部の英フォークファンにしか知られてないな。うん。 静かに淡々と、しかし奥底には強い意志が流れていそうな歌と演奏。 シーラ・ホルトは目鼻立ちが幼いものだから、その落ち着き払ったアルトを初めて聴いた時には「声と顔が合ってなーい!」とびっくりしたのだけど、よく見りゃほうれい線の辺りがそれなりに齢を重ねてそうな質感だしさらにガン見してれば三十路は超えてそうな顔に見えてくるから、最初に抱いた「もっとキャピキャピした歌声を予想していたのに」は早合点だったと気づくわけです。 対してアラン・セント・ジョンは見たまんまです。人の良さそうなおっさんフォーキーそのものって感じですね。彼の歌声は簡素というかブツクサ系というか、とにかく素朴です。どこかのメガネ芸人に似ていなくもない風貌のアラン、ラスト12ではお笑い路線に挑戦したのか歌声がちょっとコミカル。 トラッド3曲にカバーが8曲、自作が1曲。 トラッドは3曲とも人気が高いけど、中でも7は特に有名だよね。これはもうシーラの低音がたまらん! 無伴奏でデュエットする10はアレンジメントがヤング・トラディションっぽいなあ。 カバーも1や6など定番がいくつか。中でもラブ・ノークスが書いた1はリンディスファーンのカバーバージョンが人気だけど、これ聴いた瞬間バーズのバージョンが首位に立ちました。まったく1曲目からこんなクオリティ高くて大丈夫なの!?!? なんて思ってたら6もオリジナルに匹敵する完成度の高さだし、アランが書いた9もホロリ切なくて好み。 なおカバー曲の作者の出身国は2と6がアメリカ、4と8はカナダ。5はおそらくマグナ・カルタの中の人で11は英国。最後12はわからず。 無駄に豪勢にしようとしていないから聴き疲れはまったくありません。 こんなサイトを発見。こんなことしてたのかアラン。 http://www.thephilknightexperience.co.uk/
2015/11/14
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Morvah FairKemer Ow Ro (Take My Gift)Hus Gans Mynfel (Charm With Yarrow)Well Of St. KeyneTekter (Beauty)Pyu A Wor? (Who Knows?)Merrymaidens (Frank Ruhrmund)Bre Cambron (Camborne Hill)Ow Heryades (My Darling)An Hos Los Coth (The Old Grey Duck)An Jow Al (The Jewel)Carol An Mysyow (Stratton Carol Of The Months)Newlyn (Frank Ruhrmund)Mount MiseryAn Scath (The Boat)Tryphena Trenerry (Herbert Thomas)Pyth Whrama? (What Shall I Do?)Lul Ha Lay (Lullaby)Farwel (Farewell) Brenda Wootton(vo/1928-1994) Richard Gendall(vo, g/1924-) Mike Sagar(g; 1, 4, 14) production: Richard Gendall, Irene Morris, Job Morris, Brenda Wootton cover: Peter Ellery コーンウォールの詩人兼民謡歌手のブレンダ・ウートンが、英国生まれながらコーンウォール語の達人として知られるリチャード・ジェンドール(読み方適当)と組んで作ったのがこちら「クラウディ・クラウン」。 ワタクシてっきりこの人達のことをウェールズ出身かと思っていたのですがコーンウォール出身だったのですねえ。ついでに言うと“クラウディ・クラウン”がグループ名で連なった二つの人名がアルバム名とも思い込んでいました。 でも日本語しかできない者にとってはウェールズ語もコーンウォール語も似たような印象なのでしてね、ずっと勘違いしていたからと言っても大したダメージは受けていないのです。 コーンウォール語による語りがふんだんに散りばめられています。独り語りだったり対話していたり…。ひょっとしたら歌パートより語りパートのほうが多いかもしれない。 喋っている内容はいつも通りわかりませーん!(一応英語の対訳が載っているんだけどね) メインで歌っているのはブレンダ。余計な装飾は付けていない朴訥極まりない歌声で、しかし感情はさりげなく込められているので実に親しみやすい。 リチャードもまた庶民的な喉を持っていて、この人が出す低音がまたまろやかでよろし。あ、でも声がダンディすぎてちょっと舞台俳優みたいな雰囲気になってる時があるや。 曲調は基本的にはスキップスキップるんたった♪とは別タイプのピクニックかな。まったりとお弁当広げていそうというか。間違っても脳内花畑ではありません。 どことなくシャンソンっぽいものもあればケルトの哀愁味たっぷりのナンバーもあり。 伴奏はギター1本、時折アカペラ。シンプル・イズ・ベスト!な体の43分間だから何度でも繰り返し聴けるね。 ブレンダの腰の据わった歌声をはじめ、この2人それなりに年食ってそうだなあ…と思ってたらやっぱりです。 録音がスタートした時すでに40代半ばだしブレンダは20年以上前に亡くなっています。リチャードももしかしたら…?(ハラハラ)
2015/11/14
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Edward Corcoran (Turlough O’Carolan)/Black JokeI Know My LoveLow Down In The BroomThe Downfall Of ParisThe Keek (Or Ride) In The CreelMary Custy AirGrowing (The Trees They Do Grow High)The Poor & Young Single SailorBalter Svens ParapolkettBonny Light Horseman/Michael Turner’S WaltzThe Wanton Wife Of Castlegate/Princess RoyalThe Gypsy Hornpipe/The Hawk (James Hill)/Indian Queen Eliza Carthy(fiddle, vo/1975.8.23-) Nancy Kerr(fiddle, vo/1974.6.24-) Ian Carr(g) Saul Rose(melodeon/1973-) produce: Nancy & Eliza with Ray Williams engineer: Ray Williams & Ollie Knight(1969-) sleeve Design & Photography: Bryan Ledgard イライザ・カーシーはマーティン・カーシーとノーマ・ウォーターソンの娘。ナンシー・カーはサンドラ・カーとロン・エリオット(ノーサンバーランドのパイプ奏者)の娘。 歌い手でありフィドラーでもある2人は2年前の93年にも「イライザ・カーシー&ナンシー・カー」というタイトルで連名作品を出しています。 メロディオンを弾いているソール・ローズはイライザの義兄(イライザの姉妹の旦那なのでひょっとしたら義弟かも)、エンジニアのオリー・ナイトは叔母ラル・ウォーターソンの息子、つまりは従兄弟。 彼女達による曲解説には「母サンドラから習った」「ママが教えてくれた曲」「マイク叔父さんから」といった記述が見受けられます。 アイルランドの盲目パイパーによる1の前半部と12の真ん中以外はすべてトラディショナル。 アイルランド民謡の2だとかイライザのパパも歌っていた7だとか、モリス・チューンである1の後半部だとか同じくモリス・チューンの11の後半部だとか、なじみ深い曲が多いのも嬉しいね。 2人とも20歳そこそこのピチピチギャルなのだけど、フィドルはかなり重いです。 例えばマーティンお父さんの盟友であり英国フォーク界を代表するフィドラーであるデイヴ・スウォブリックと比較すると、スウォブリックが重厚度5だとすればギャル達は10。中低音域を中心に弾いていることが多いし、高めの音でさえもヘヴィ極まりないのです。 んで歌声はというと、イライザはフィドル同様に重め。声域もアルトのあたり。 余談ながらこの後体型もどんどん重量感溢れるものに…お母さんそっくりに…ゴホッゴホッ… あ、ナンシーはキュート声です。古き良き昭和の時代の舞台女優っぽいかわゆいお声ですよ。 無伴奏で歌っている箇所もあって、その堂々としたシンギングはとてもじゃないけどハタチ前後とは思えません。特にイライザ、貫禄ありすぎだろ。 フィドル・パートと歌パートはフィドル・パートの方が若干高めかな。 いやあ最後まで実に重かったわ。 http://www.eliza-carthy.com/ http://www.kerrfagan.com/
2015/11/14
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Captain Lachlan MacPhail Of Tiree (P. MacFarquhar)/Peter MacKinnon Of Skeabost (Dr. J. MacAskill)/The Blackberry BushThe River (A. Reid/J. McCusker)Dalnabreac/The Bishop’S Son/Miss Sharon Mccusker (All J. McCsuker)From Here To There (A. Russell)/Jack Broke The Prison Door/Toss The Feathers/The Easy Club Reel (J. Sutherland)The St. Louis Stagger (I. MacDonald)/The Ass In The Graveyard (T. Tully)/Sandy’S New Chanter (T. MacAllister)Captain Campbell/Stranger At The Gate (Benedict Koehler)/John Keith Laing (A. Harper)Hold Back The Tide (J. Tams)Blistered Fingers: The Cumbernauld Perennials (A. Reid/J. McCusker)/The Keep Left Sign (J. McCusker)/Taking The Soup (A. Reid/J. McCusker)/Bonnie George Campbell/Mo Dhachaidh/The Loch Ness Monster (Peter MacLeod Jr.)Curstaidh’S Farewell (A. Reid/J. McCusker)The Hoodie Craw (A. Reid/J. McCusker)Col. Maclean Of Ardgour (J. MacLellan)/Pipe Major Jimmy MacGregor (John Scott)/Rocking The Baby (I. MacDonald)How Will I Ever Be Simple Again? (R. Thompson)/Dawn Song (I. MacDonald) Alistair Russell (vo, g, cittern/1951.2.15-) Alan Reid(vo, key/1950.5.2-) John McCusker(fiddle, whistle, accordion, key, cittern, vo/1973.5.15-) Iain MacDonald(highland bagpipe, flute, whistle, vo) Kate Rusby(backing-vo/1973.12.1-) produced by Robin Morton(1939.12.24-)/engineers Moray Munro, Robin Morton, Gene Carroll/graphic design Graham Ogilvie/cover photo Edinburgh Photographic Library this album is dedicated to the memory of Bruce Kaplan 1969年に結成されたスコットランドのバトルフィールド・バンド、12枚目のスタジオ盤。 結成時から1990年まで在籍していたブライアン・マクニールの後釜に収まったのはジョン・マッカスカー。ゲスト参加しているケイト・ラスビーと2001年に結婚(のちに離婚)することでも知られている若きフィドラーです。 今ではすっかり禿げ上がってますが92年当時は10代のヤング。まだフサフサですよ。 裏ジャケに決め顔で写り込んでいるこの若者が曲作りの面でも演奏の面でも大活躍していまして、アラン・リードとの共作も含めれば手がけた楽曲はかなりの数に上ります。 担当楽器もメインはフィドルだけど笛や蛇腹や鍵盤もやってるし。 泣きメロ満載のゆるやかな曲進行と攻撃性皆無の歌声は今まで通りですが、インストの比重が若干増えているかな。中でもホイッスルがよく鳴っているね。 まあバグパイプもインパクト充分な音色なだけに存在感はあるっちゃあるけれど、独演状態の11以外はパイプがしゃしゃりまくってる場面はそう多くないなあ。 ジョン・タムスやリチャード・トンプソンの曲も取り上げていて、特にタムス作の7は穏やかな美旋律+ケイトのキュートなバッキングにもうメロメロっす。 http://www.battlefieldband.co.uk/
2015/11/14
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Home Ground: Skinners Compliments To Dr. MacDonald (J. S. Skinner)/The Ivory Reel (B. McNeill)/Miss Susan Fedderson (B. McNeill)/Tuireadh Iain Ruaidh/The Ladies From Hell (J. MacMillan)/The Roe’s Among The Heather/Islay’s Charms (Iain C. Cameron)/The Banks Of The AllanThe Yew Tree (B. McNeill)After Hours (C. McGettigan)/Whiskey In The Jar/The Green Gates/The Ship In Full SailPincock’s Pleasure: Lady Carmichael’s Strathspey/Laird O’Drumblair (J. S. Skinner)/The High Road To Linton/Conway’s Farewell (D. Pincock)/Andy Renwick’s Ferret (G. Duncan)The Dear Green Place (A. Reid)Fare Thee Well WhiskeyThe Hornpipes: John MacKenzies Fancy (J.Barrie)/Dr. John Mcinnes’ Fancy/The Train Journey North (T. Anderson)The Rovin’ Dies Hard (B. McNeill)Bad Moon Rising (J. Fogerty)/Rising Moon Reel (Pincock)The Four Minute Warning: The Tides Out/James MacLellan’s Favourite (Duncan Johnstone)/Dougies Decision (John Gahagan)/The Ferryman (Donald MacLeod)/Lady Doll SinclairFarewell Johnny Miner (Ed Pickford)Band Of A Thousand Chances: Land Of A 1000 Dances (Kenner/Domino)/The Dashing White Sergeant/Donald Where’S Your Trousers (McLeish/Kennedy)/The Fairy Dance/Lets Twist Again (Appell/Kalman)/Mrs. McLeod Of Raasay/With A Little Help From My Friends (Lennon/McCartney)/The Atholl HighlandersPeace And Plenty (B. Mcneill) Alistair Russell (vo, g/1951.2.15-) Brian McNeill (vo, fiddle/1950.4.6-) Alan Reid(vo, key/1950.5.2-) Dougie Pincock(bagpipes, whistle, flute, harmonica, per /1961.7.7-) produced by Robin Morton(1939.12.24-), sleeve design Graham Ogilvie ※メンバー表記がなかったんでネットから適当に拾ってきました。これ以外にも弾いてるかも。パイパーはサイトによってはイアン・マクドナルドになっている場合もありましたがとりあえずピンコック氏にしちゃった☆ 1969年に結成されたベテラン、バトルフィールド・バンドによる初のライブ盤。1989年早春にスコットランドをドサ回った時の模様が収められています。 音色のインパクトが強いパイプが目立っているのは確かなのだけど決してそれを中心に進行していることはなく、むしろリーダー格はフィドルのB・マクニールと鍵盤のA・リードと思われますね。 楽器の編成だとか同じケルト圏だとかでアイルランドのボシィ・バンドが浮かんでくるのだけど、あちらさんほど熱血してないし聴いていてやたら脈拍が上がることもないです。 それはおそらく高速チューンが入っていないこと(せいぜいちょっと速めのジョギング程度)と、歌声が明朗でありつつもなんとなくドンくさいことに原因があるんじゃないかと。 コーラスも多用していてね、これがまた同郷のタナヒル・ウィーヴァーズみたいな心地よさなのですよ。 J・S・スキナーみたいな“その筋”の音楽家、自作曲、トラッドを中心に演奏していますが、注目すべきは9と12。 9ではクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバルの、12の後半ではビートルズのカバーを披露しています。 12も初っ端から「ナ~ナナナナ~♪」(←あちこちで耳にするあのメロディ)とみんなでコーラスしているし、コンテンポラリーとトラッドを交互に演奏してはいるけれど全体的には「ツイストを踊ろうよ」的な。この人達、ガチムチのトラッダーかと思いきや実はまったくそんなことないんじゃ…? ほっといたらモンキーダンスをおっぱじめてしまうんじゃ…? それにしてもビートルズ・ナンバーからスコットランド民謡へのスムーズすぎる移行は見事としか言いようがないね! ラストはフィドルとハープ(誰が弾いてんの? アラン?)とフルート(ロウホイッスルかも)のアンサンブルがとんでもなく美しいインスト。 このバンドにおける美メロ作者はアランが筆頭だとばかり思っていたけどブライアンもなかなかやるじゃないか。(←なぜか上から目線のワタクシ) http://www.battlefieldband.co.uk/
2015/11/14
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SeashoreAbout YouDeborahWhitchVenetia IIYouFlyLadyfriendAre You SeeingEmma’s SagaThe Morning After The Night BeforeThe Seagull & The SailorSeashoreNo More LovePommeDeborahIt Was An Easy LegendFlyThank God all songs written by Jamie Rubinstein except for ‘Pomme’ written by Chloe Walters Jamie Rubinstein(vo, a-g, e-g, ds)John Weiss(e-g) Robin Sylvester(b, key, g, backing-vo/1950-) Julian Diggle(ds, per, backing-vo) Chloe Walters(g on Pomme) Mick Barakan(g on Thank God/1954.10.10-) Gordon & Jennie Hunt(oboe, violin) ロリー・ギャラガーやイースト・オブ・エデンのセッションに参加したり、ケンブリッジ大へ進学したりギャラガー&ライルと一緒に演奏したりコーンウォールで芸術学校を建てたりと解散後のその後の活動が地味にゴージャスなオーラ。 ピーター・バラカン氏の実弟が在籍していたことで有名なバンドの母体としても知られていて、8はそのビザンチウムでもレコーディングしてます。なおビザンチウムに移動するのはジェイミー・ルビンステイン、ロビン・シルヴェスター、そしてミック・バラカンの3人。 オーラはハムステッドの同じ学校に通っていたジェイミー、ロビン、ジュリアンの3人によって結成されたんだけど、どうやらミックも同じ学校の後輩だったらしいです。 69年当時ジェイミーとロビンはともに18歳。頼りなげな歌い方が青っちいティーンエイジャーっぽさを醸し出していて微笑ましい。しかし楽曲のレベルはそれなりに高いので和んでばかりもいられない。 薬局で売っていないおくすりを常用している感じはまったくしないものの(まだ10代ってこともあるかも。ブックレットの写真なんて若い通り越して子供だし)、この覇気というものがほとんど感じ取れない気だるい雰囲気はドリーミー・サイケ・フォークとすればいいのかしら…。 オーボエの切ない響きが絶品の3、エレキのとんがり具合とほのかに汚い歌声に処理したヴォーカルがハードな4といったあたりが好き。 こじゃれた雰囲気の15(数年前にエンゲルベルト・フンパーディンクの下で歌っていたクロエ・ウォルターズ作)も◎(マル)。 音質はお世辞にも良いとは言えない。しかしこういうマニアックな音源が手軽にCDで(しかも安く)入手できるとはいい時代になったものだよね。
2015/11/14
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Tangocide (Klucevsek)Unikko (Kalaniemi)Pas Du Valse (Hollmer, First melody in “Fuga” part by M. Berekmans)Swither (Klucevsek)Portaletyde (Hollmer)Gras (Lechner)Goldhorn (Bibic)Silvia’s Tongue (Lechner/Hollmer)Sudaf (Hollmer)Tuttuni (trad/Kalaniemi)Chalk Dust (Klucevsek)Thursday Night’s Fridays (Bibic, Waltz part by Jean Maurice Rossel)Spinning Jennie (Kluecevsek) Bratko Bibic(1957-、スロヴェニア・hohner tang opiano accordion, vo) Lars Hollmer(1948.7.21-2008.12.25、スウェーデン・zerosette piano accordion, suzuki melodica, vo) Maria Kalaniemi(1964-、フィンランド・lasse pihlajamaa timangi standard 5-row botton accordion, lasse pihlajamaa free-bass 5-row button accordion, vo) Guy Klucevsek(1947.2.26-、アメリカ/スロヴェニア・titano piano bayan with 45-key piano keyboard, convertor bass (120 bass converts to 4-row chromatic free bass), vo) Otto Lechner(1964.2.25-、オーストリア・hohner lucia piano accordion, vo) produced by The Accordion Tribe, executive producer Phillip Page, cover art Pelle Engman, design M4 Media アコーディオンを弾く5人の国籍はスロヴェニア、スウェーデン、フィンランド、アメリカ、オーストリアと様々。 最も有名なのはかつてスウェーデンのプログレ・バンド、サムラ・マンマス・マンナでブイブイ言わせていたラーシュ・ホルメルかしら? それとも北欧トラッド好きにとっては基本と言うべきマリア・カラニエミ? いやひょっとしたらこの2人よりはるかに名の知られた人物が残る3人の中にいたりして。 96年に活動を開始し翌年にアルバム・デビュー。本作は2枚目。 基本的にオール・インストで時折歌声が入るものの、マリアが歌う10を除くと明確な歌詞の存在しないスキャットが中心なので「ヴォーカル曲」という感覚はあまりなし。 口琴が時折顔を出しているが、クレジットには載っておらず…どうやら各人の歌声を巧いこと加工しているようだ、と書いたけどやっぱりどう聴いても口琴使ってるよなあ…。真相はどうなってるんだい!? 同じ楽器しか使っていないという点でフィンランドのハーモニカ集団スヴェングを思い出したりも。 場末感漂うオールドタイミーな舞踏曲っぽいものあり、ちょいとアンニュイな表情を見せてくれる曲あり。 アコーディオンという楽器はここ日本でも合唱の伴奏楽器に使われたりしているからわりとなじみ深いのだけど、ここまで徹底してアコーディオンだらけってのは初体験。 …ええ、とても楽しく聴いてますよ。歩きながら聴いていたらいつの間にかステップが軽やかになってたもんね。そう、この楽器は長調だろうが短調だろうがテンポが遅かろうが速かろうが、さりげなく踊り出してしまうのが大きな特徴なのです(←言いきった!)。 スタジオ盤よりライブの方が絶対に楽しそうという点では先述のスヴェングと一緒だけど、ラーシュが亡くなってしまっているため5人が勢揃いすることはもうありえない。享年60歳ということを併せて考えると一層切なくてね。 ラストがそんな気持ちを代弁しているかのようなとびきりの哀メロで…、いかん。泣きそう。 【メール便送料無料】ACCORDION TRIBE / SEA OF REEDS (輸入盤CD)
2015/11/14
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Seamus O Caoimh/Th Trasna (Jim Keeffe’s/The Newmarket) polkasCailini Mha Chromtha/An Fanai I gCorcaigh (The Macroon Lasses/The Rambler In Cork) reelsAn Gleann Faoi Dhraiocht (The Enchanted Valley) slow airAn tEan Ar An gCrann/An Da Ean Ar An gCrann (The Bird In The Bush/The Two Birds In The Bush) hornpipesCon O Conaill/Cuilinn Ui Chaoimh (Connie O’Connell’s/Cuilinn Ui Chaoimh) jigsLiam O Suilleabhain/Bristi Breaca (Bill Sullivan’s/O The Britches Full Of Stitches) polkasA Oganaigh An Chuil Chraobhaigh slow airBrid Mhin Bhaile Mhuirne/Quille (Sweet Biddy Of Baile Mhuirne/Quilles) reelsCornphiopa Ui Bhroin (Byrne’s) hornpipeBi Liom/Sortanna Suiri (Follow Me Down/The Game Of Love) reelsA Brat Chomh Deas Glas (Her Mantle So Green) slow airSean Mhici/Padraig O Caoimh (Johnny Mickey’s/Padraig O’Keeffe’s) slidesDonncha O Murchu/Glanadh Cro Na gCearc (Denis Murphy’s/Cleaning The Hen House) reelsAn Tailliuir Ban (The Tailor Ban) songNa Ceithre Thiomaint (The Four Shoves) polkas ※すべてトラディショナル Jackie Daly(1945.6.22-・accordion) Seamus Creagh(1946~2009.3.15・fiddle, vo) Colm Murphy(bodhran) デ・ダナンやパトリック・ストリートに在籍していた蛇腹奏者ジャッキー・デイリー(74年にボタン・アコで全アイルランド・チャンピオンに輝いている)と、フィドル奏者のシェイマス・クレイがアラサーだった頃に作ったデュオ作。 ジャッキーの出身地であるSliabh Luachraの音楽をたっぷり紹介している本作には、後にデ・ダナンで活躍することになるコルム・マーフィーがゲストに。 不純物などまったくないアコーディオンとフィドルのアンサンブルを聴いていると、雑念だらけの私の心も浄化されていくみたい。 高速ダンス曲もいくつかやっているんだけど、そこへバウロンが加わったとしても急かされている感がまったくしないし、逆にゆったりした曲調でも間延び感は皆無。 ジャッキーは2006年11月に来日した際には達者すぎるノールック奏法で我々を唸らせ、また少々天然入った性格で和ませてくれた(観に行きました)。 一方、相方のシェイマスは残念ながら2009年に鬼籍に……。そのことを考えながら唯一の歌もの14を聴くと、シェイマスのあまり巧くはないけど純朴で人間味ある無伴奏独唱が実にしみてきます。 曲名になっている(12)と同時にライナーで言及されてもいる「最後のフィドル・マスターのうちの1人」パドレイグ・オキーフの演奏は#437のクランシー一家のアルバム(55年)で聴くことができます。 またシェイマスは当ブログ初出。ジャッキーとコルムはそれぞれ8回&3回登場していますが、2人が共演しているアルバムは今回紹介した本作が初。 かっこよすぎるバウロン・ソロをちらっと入れた15で引き締めて終演するのもまた良し。
2015/11/14
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The Keswick Driver (Robbie Ellis)Jolly Boys SongJimmy’s EnlistedThe German ClockwinderA Brisk Young SailorKing DunmailThe Lament Of The Border WidowTarry Woo’The Sun Shines Fair On Carlisle WallPaul JonesFarewell To The Miner (Paul Adams)The Witch Of The Westmorlands (Archie Fisher Paul Adams(vo, per) Linda Adams(1954-・vo, g, p) Alan Green(b) produced & engineered by Alan Green、sleeve design Paul Adams 女性フォーキー作品が2つ続き、男性ヴォーカルものが聴きたくなってきたなあとふと思ったんでこちらをチョイスしてみました。 当時20歳そこそこのリンダとメガネ男子ポール(65年にこの世界に入ったということなのでリンダよりは確実に年上のはず)によるアダムス夫妻です。 これは本当に好きなアルバムなのですよ。 メロディが耳になじみやすいものばかりだし、それでいて適度な緊張感も持ち合わせてる。 大好きな無伴奏混声重唱がしっかり入っていて、ポールもリンダもアクの少ない歌声なので実に気持ちよく聴くことができます。 リンダが弾くギターがうるさすぎずサポート。 その他4でピアノとベースが、10で太鼓が登場しています。 “クルエル・マザー”の別バージョン9とか歌詞だけならドロドロ系のトラッドが含まれていますが、メロディは素朴で明るめのものが多め。4はアイルランド民謡の“茶色の小瓶”みたいに弾むような楽しい旋律だしね。 コンテンポラリー曲に目を向けてみると1のロビー・エリスは2人のホームタウン、カンブリアにあるペンリスという町出身のシンガーらしい…と、情報を求めてネットサーフィンしていたら「CUMBRIA FOLK SONGS Robbie Ellis」って動画が出てきました。ギターをやたら上の方で抱えて美声を披露している白髪のおじさんなんだけど、これ本人だよね?(こちらです。17分近くあります→ http://www.youtube.com/watch?v=5Cmt2H0RwDk) ラスト12はいわずもがな、スコットランドの重鎮フォーキーで女王陛下から勲章までもらっちゃってるアーチー・フィッシャーの曲ね。 のちにフェルサイド・レーベルを設立し良質なレコードを量産することになる2人。私個人としては、ポールに関しては歌い手としてよりもプロデューサーとしてのイメージがずっと強いです。これまでにレビューしたものだとドクター・フォースタス(ジョン・カークパトリックの息子が在籍)、ナンシー・カー&ジェームス・フェイガン(ナンシーはサンドラ・カーの娘)、ピーター・ベラミーのソロなんかがあるよ。 http://www.fellside.com/
2015/11/14
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1. The Derry Air 2. Mary From Dungloe 3. Love Thee Dearest 4. The Old Man (Phil Coulter) 5. Carrickfergus 6. Buachaill O’n Eirne (Come By The Hills) 7. Steal Away (Phil Coulter) 8. Mise Eire (Sean O’ Riada) 9. My Lagan Love 10. The Spinning Wheel 11. Maggie 12. Scorn Not His Simplicity (Phil Coulter) 13. Boulavogue 14. Lake Of Shadows (Phil Coulter) 15. The Wind In The Willows (Alan Bell) 16. The Town I Loved So Well (Phil Coulter) arranged and produced by Phil Coulter (1942.2.19~) ピアノにオーケストレーションのバッキングが付くスタイルで全曲インスト。 こじゃれたお店で流れていそうなヒーリング系の雰囲気プンプンなんだけど、なじみのアイルランド民謡がたっぷり収録されているので飽きないんだよね。よく知っているメロディが出てくるとつい旋律をなぞっちゃって。 こういうトラッドてんこ盛り盤を入手すると、多くの録音が存在している5や9、10を別の演奏家のバージョンと聴き比べてみたくなるし、15はブラックモアズ・ナイトが99年の「アンダー・ア・ヴァイオレット・ムーン」で取り上げていた歌と同じものと判明してテンションがちょっぴり上がったりもします。 ぶっちゃけ地味です。でも妙に好き。 http://www.philcoulter.com/ 【メール便送料無料】PHIL COULTER / CLASSIC TRANQUILITY (輸入盤CD)
2015/11/14
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また戯言レビューを書きたくなってきた。のだけど、かつては駆使しまくってたHTML全部忘れました。。。適当にやっていきます。相変わらずの駄文ですが。輸入盤CD/ブルース・カントリー(インポート・海外版)Transatlantic Story【中古】こちらは今月に入ってからヘビロテ中のトランスアトランティック箱。「ブルース・カントリー」ってなってますが、ペンタングルとかジョンストンズとかを出してたあのレーベルです。いろいろ入ってて楽しいよ。
2015/11/14
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