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2025.06.01
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テーマ: 生き方上手(707)
カテゴリ: カテゴリ未分類

「否定の否定は肯定か」
この意味するところは、あることがらを一旦否定していて、いや違う、そうではないと再び否定すれば、それは肯定したことになるのかということです。

常識的に考えれば、否定の否定は肯定になりそうですが、結論は「否定の否定は確かに肯定だが、単なる肯定とは違う」ということです。

どう違うのか以下に説明していきます。

たとえば、Aさんという人が、いつも要領が悪くて仕事を仕上げるのに時間がかかっているため、職場の同僚にあいつは仕事のできない奴だと否定されているとします。

「しかし彼のことをよく考えてみれば、彼は確かに仕事は遅いが、非常に几帳面で、何にでも細心の注意を払い、丁寧でミスがほとんどない、また人が嫌がる仕事も率先して行う。要領が悪いのは几帳面さが多少過ぎるからだろう。これは直そうと思えば簡単に直せることだ。彼の全般を評して言うならば、彼は決して仕事のできない奴ではない」。

このように否定の否定の経過をたどって彼は肯定されたことになります。

次の例をあげてみます。

Bさんという受験生が志望校の大学受験に失敗し、自分はもうだめだ、自分の人生はもう終りだと自分の人生を否定していたとします。

しかしここでBさんは思い直しました。

「いやまてよ、志望校に受からなかった人は自分だけではないぞ、日本全体でみればたくさんいるはずだ。過去にもたくさんいたはずだ。この人たちはどうしたのだろう。よく考えてみれば、選択肢はたくさんあるようだ。あきらめずに再度チャレンジするか、志望校を変えるか、専攻科目(法律、経済、文学、理学、工学等)を変えるか、あるいは別の道を進むか、例えば、音楽、美術、スポーツ等いろいろあるはずだ。自分は何に向いているのか、これを機会によく考えてみよう。選択肢がたくさんあるということは自分の人生もまんざらすてたものではない」と、Bさんは自分の人生を否定し、さらにそれを否定することによって結局自分の人生を肯定しました。

このBさんの否定の否定の例は、結局は積極思考、プラス思考と呼ばれているものと同じです。

挫折や苦難に遭遇した場合に、人は、普通は自分はだめだと落ち込み(否定)ますが、プラス思考(否定の否定)により挫折や苦難を克服していきます。

上の2つの例から分かることは、2回目の否定をするプロセスには、深く考えたり、多方面から考えたりといったような深い洞察を伴っています。一種の悟りに近いのかもしれません。

「否定の否定」には深い洞察や悟りを伴っています。また「否定の否定」をしようとするその動機のところにはプラス思考があります。

これは今後の成長や発展の可能性の種となります。

こうしたことが「否定の否定は単なる肯定ではない」といわれるゆえんです。






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最終更新日  2025.06.01 06:27:21
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