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スズキ T20の輸出モデルは、「X6 HUSTLUR」というサブネームが欧米で有名らしく、最大出力が国内仕様の25㎰/8000rpm から 29.4㎰/7500rpm(29hp換算)となり、6速ミッション、スズキでも初の分離給油と鋼管フレームなど新鮮な印象が大きかったこともり、日本国外では、なかなかの人気だったようです。ちなみに、分離給油はまだ「CCI」の表示ではなく「POSI-FORCE」となってますね。国内仕様は、同じ2stパラレルツインのヤマハに比べパワーフィリーングに確かな違いを感じ、回転計の針をエンドまで軽快に振り回し、その気持ちのいいエンジン特性に魅了されます。しかし、片側キャブレターのオーバーフローの為、走らずに分解してしまったので、馬力アップした輸出仕様には、まだ乗った経験がありません。発生回転が少し下がっているのが気になりますが、その特性、馬力アップの手応えはいかに?後のお楽しみということになりました。依頼は完璧なレストアではなく、あくまでも各部修理と目立つ部分の美装です。エンジン不調の修理。スピードメーターの指針固着修理。錆びたスポークの交換。左マフラーの再メッキ。エンジンやホイールハブ等アルミ部分の美装。という依頼なのですが、入庫時の点検で、エンジンのオイル漏れ発覚。更に燃料タンク内の錆多く眼を瞑れないレベル。フロントフォークインナーチューブの錆は取れるのか、怪しいレベル。諸々処理するには結局こうなるのですが・・ステアリングヘッドにゴロつきありだし、ここまできて、スイングアーム分解整備しないわけにいかないですよね。後で分解予定に追加、ってことはフレームの塗装しないだけ(^^!
2021年06月25日
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2008年9月5日の記事「新作! デカキャリア!」に対し、お問い合わせを頂きましたので、まずは、詳しく補足するべく改めて記事にしてみました。そもそも入手当時からキャリアはついておらず、リヤステーという名称のベースだけでした。下の写真は、当時のオークションに出品さていたYG純正のキャリアの写真ですが、稀に売り物が見つかっても高価だったりして、入手できませんでした。ならば、面倒くさいけど作っちまおうってんで、古いパイプ椅子に変身してもらうのですが、必要な部分を切り取って都合よく組みなおすという、昔からよく知られた手法です。幸いにしてこの椅子、ホムセンの安物ではなくコクヨの一流品で、材質もしっかりしてます。そして、こんなふうに生まれ変わりまして、ライダー復帰後で初のキャンプツーリングに出かけたわけです \(^^)/近頃の我がキャンプツーリングと比べたら、とても軽装備ですが車格からして余裕が無く、腰がスッポリとハマり込んで前後に動かず窮屈で、特にオフロードでは辛いものがありました。背中のプロテクターを兼ねて、中身の少ないデイバッグを背負って乗るという習慣があったので、尚更のことだったのです。そこで、特に深い考えも無く思いついたのが、「後方への延長」実用本位なデカモリキャリア(新語?)完成ですw下の再投稿の写真は完成直後ですが、銀色にクリアーを被せた、缶スプレーのラッカー塗装です。この直後、道東へ一泊でキャンプツーリングに使用して、それなりに擦れが沢山できました。塗料がラッカーという柔らかめでもあり、キャリアであれば擦れてハゲても当然ですけどwその点はやはり金属メッキが有利でしょうね。実際の使用時は、縦に切れ目を入れた透明のビニールホースを被せて滑り止めにしていたので、摩擦による塗装のハゲも少なくて済んではいます。(長い間、単品で段ボール箱に入れ温存していたデカキャリアですが、今回取り出してみました)ただ、流用する椅子は無く手持ちの鋼材で作ったので、とてもゴツクて3.4㎏ という重さです。使った素材は、ガス管(SGP):配管用炭素鋼鋼管の黒皮 15A(1/2B) 外径21.7㎜ 厚さ2.8㎜というもので、肉厚なので強力なベンディングマシンがなければ小さいRの曲げは難しいので、バーナー片手に形紙を合わせながらの手曲げです。波打った表面は削って成形するという非常に手間とガス代の掛かる手法です。バイク側の細いシートレールを考えると過剰な強度で、ブツけたらフレームを壊してしまいます。ともあれ、使用感は素晴らしく少し荷物を増やしてもデイバッグが楽に背負え、しかも楽ちん^^以後、機材等の変化でガス管を使うのは減り、使ったのはテネレのメインスタンド絡みだけ。リヤキャリアを作ったことはありませんが、パニアケースのフレーム作りを何度か行っています。素材は、機械構造用鋼管(STKM) 外径19.1㎜ 厚さ1.6㎜これは、市販のパイプベンダーをベースにして作り変えたもので曲げているわけですが、未だに試行錯誤中で対応パイプ径を増やし、尚且つ角パイプで作るべく、なかなか進みません・・今後、リヤキャリアの製作があるとすれば、差し当たりこのパイプになる可能性大。中空のまま小径に曲げるので、ベンダーで曲げた方は断面が三角に歪んでいます。この辺の仕上りは使うマシンの性能に依存し、手動式の場合は人しだい、ですかね(^^!ここまで、キャリアの製作経緯について書きましたが、最後にとても重要な注意点があります。個人的に、レイドの情報ではお馴染みと言える話なのですが、シートレールが弱いということ。他にも同じような事が言える車種があるかもしれませんが、かつて、何度かWeb上で見かけていたのが、荷物の重さでシートレールが折れるというお話。特に↓の部分が危険と感じますが、揺さぶられ、変形、亀裂、折損、が珍しくないらしいのです。関係する事実として、ツーリング先で荷物を沢山積んだレイドを見かけたことがありますが、メインステップ付近からキャリア付近まで、ありありとした一本の補強をしていました。さらに、知り合いのレイドが「リヤが曲がってる」との修理依頼を受けたことがあり、横方向にねじれたシートレールに、1mほどの長さのパイプをかけ、チョイとひねってハイ終了wあまりの曲がり易さに驚き、フニャフニャという印象が今もあります(^^!そんな予備知識があったので、デカモリキャリアがあっても、そのままドンドン積もうとはせず、次は補強をば、と思っていたくらいです。やがてテネレに乗る様になってしまいましたので、レイドのキャリアに関し進展はありません。まとめると、土台が弱いので、そのことを充分に考慮すべし、ということですね。小生の加齢に従い、レイドが大柄なテネレに替わって活躍する様になる可能性がありますので、大事に仕舞ってあったデカキャリアです。ですが、自己満足の極みであるソレに注目して頂けたことは、恥ずかしくもあり、嬉しくもあり、というのが正直なところです。諸事情により、同じものを再び作れるのは暫く先になりそうなので、武骨で重い「デカ盛りキャリア」で、しかも一度だけとは言え使用感ありのコヤツですが、使いたい方がおられるならば、お譲りしようと考えます。今回、頂いたコメントに対し、元記事の補足として投稿しましたが、この場は非商用ブログにて、商談等は不可でありますゆえ、譲渡関係のお話に関しては、まず「PHOTO BBS」に移って頂き、私のコメント欄にあるメールアドレスをお使い頂いて、非公開に進めたいと思いますので、ご理解頂けますよう、宜しくお願い致します m(_ _)m
2021年06月05日
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昨年修理したT20のスピードメーターが、走行中に動かなくなったとの修理依頼。分解して修理できる場合もありますが、デリケートな機器なので動作が不正確になったりして、メーター機器本体の故障は、専門屋さんじゃなければ難しい場合が多いと感じます。まずは中古を探してみると見つかるのは全て海外で、しかも表示の単位がKM/HではなくMPH。しかし、文字盤が違うだけで機器本体は同じはずなので、取り寄せてみました。電動ドライバーを使って動かしてみますれば、正常な両タコメーター指針の動きは同じ角度。ということは、やはり文字盤が違うだけということ。不良のスピードメーターは固着しているらしく、まったく動かず。輸入したメーター(右)は、バルブソケットが欠落して、一個は中でコロコロと遊んでいる様子。実は、その点に関して修理が必要なメーターであることは承知の上での購入。作業は仕入れたメーターから着手するとして、二個一修理の開始です。皆さんよくやる手法は、正面のメッキリングのカシメを外しますが、私はケースを切る方が好き。個々の状況にもよりますが、今回はケース側は見えなくなる取付構造なので尚更です。つづいて、依頼品のメーターもケースを切断して分割。こちらは外観が綺麗で欠損もなく、そのまま使うので極力綺麗に切ります。尚、メーターケースの縦寸法は余裕があるので、切代(刃物の厚さ)は気になりませんが、少ないに越したことはないので、私の場合はできるだけ厚みの少ない刃物をいろいろ使います。小型バンドソーやリューターに研摩ディスクってのが楽に切れますが、普通の鉄鋸でも充分。今回は、リューターとダイヤモンドディスクで、詰めに刃厚0.3mmのシャークソーを使いました。ケースの鉄板は薄いので、手鋸でも基本動作を守れば苦労せず切れてしまいます。思いつきですが、パイプカッターを専用に改造してみてもいいんじゃないでしょうかね。ここで、大事なポイントは、切断時になるべく貫通させないことで、薄皮一枚残しておきます。最後に、切粉が発生して内部に落ちない様に、カッターの刃などで、切り進んで、パカッ!もし切粉が入っても、あまり動かさなければデリケートな部分に降りかかることは少ないので、全ての作業は、冷静に落ち着いてゆっくりを心掛ければ問題は起きないと感じてます。ちなみに、このメーター、以前にも分解したらしく、カシメを解いた時の傷が沢山残っています。ステンレステープを巻いたり、当て板をしたり、またカシメを解く道具をちょっと工夫すれば、かなり傷はなくせるのですが、-ドライバーなどで強引にやってしまうケースが多い様ですね。不良のスピードメーターは、回転軸の油切れによる固着と判明。なので、給油して動くようにしてはみたものの、電動ドライバーで動作確認すると、正常なメーターと比べ速度にして10km/hほど差が消えません。メーター本体を分解修理できるかもしれませんが、今回は替わりがあるのでパス。文字盤は、色あせが酷いのでコピーを作ります。スキャンして画像データとして保存後、Photoshopにて加工、ラベルシートにプリントします。illustratorを使って全てドローデータで書き直して印刷する手法もあると思いますが、この年代の文字は、よくみれば塗料が滲んで輪郭の乱れが激しく、あまりキッチリしてしまうと、違った雰囲気の文字盤になってしまうんじゃないかと思います。なので、色の修整のみに特化したレタッチを心がけ、仕上げは拡大して地道にビット単位で修整。それなりに時間はかかりますが、表面の光沢を除けば瓜二つに出来上がります。拘ると切りがないのですが、よく見れば制度の低い印字を綺麗にし過ぎない様にしました。そして、文字盤の仕上げは、表面のつや消し処理。私の場合は艶消しクリヤーの塗料を使い、既存のつや消し黒と同じに仕上げるのですが、使う塗料の違いや、温度湿度によって瓜二つに仕上げるのが容易だったり難しかったりもします。今回は塗り方の僅かな違いに出来が左右され、10枚以上作って一枚を選出するという具合。必要な所を切り抜き、シールになっているので元の文字盤にそのまま重ねて貼り付け。各切り口に乱れが少し見えますが、これも組立て後にガラスを通して見ると気が付きません。ちょっと妥協ですね(^^!スピード側の機器本体を交換して仕上げに入ります。指針は念の為ねじロックをつけ、硬化前は回転方向に動かせるのでキッチリと0調整。ケースに入れて閉じますが、切断部の接合はハンダ付けで充分。盛ったハンダをパテのごとく削れば綺麗に面が出て、パット見で分からないくらいにできます。ライトケースの中に入って見えなくなるメータのケース部分ですが、接合部を完全に隠しました。この辺は気持ちの問題。ジンク塗装にひと手間加えたもので、元のユニクロメッキとは色合いが違ってしまいましたが、一応金属に見える、、そいうことにして、良しとしましょうwともあれ、修理完了で、やはり本職のリビルト屋さんの様な完璧な仕上げはできませんが、持ち主が綺麗になった文字盤を見て、大喜びしてもらったところで終了。バイクを楽しむ上で、メーターが視覚的にとても大事なものであることを、改めて感じるしだい。以上、こんな場合の、独自手法による、お楽しみスピードメーター修理の記録でした(^^)
2021年06月03日
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知り合いの車庫の奥に放置されていた、ヤマハのスクーター シグナス 125 ですが、引っ越しにつき処分希望とのことで、我が老輪ホームへ入居です。何年眠っていたかは不明ですが、もともとは何処からかやってきたものらしいのです。ボロボロのタイヤから見て、相当長い間まともには乗られていなかったはず。燃料注入、外部バッテリー接続、しくこくセルモーターを回して、やっと火が入るも ブスブスブス・・・そして床にガソリンが チョロチョロチョロ・・・、、、オーバーフロー。ということで、燃料系統分解ですが、タンク内部は錆び無しでオッケー。燃料コック(負圧式)はダイヤフラム及びОリングが完全に使用不能で、とりあえず常時開の処理。キャブレターはもちろん分解掃除。キャブレターのスタータは電気仕掛けで、要である部品の導通試験をしてみると、配線を動かす度に断続するので断線を疑うところですが、感触からすると内部で断線の模様。一応メーカー在庫を見ると、「プランジャスターターアセンブリ 在庫アリ ¥19,250(税込)」なんとまあ、素敵なお値段ですこと(^^!とうてい直ぐに注文する気はなれない価格なので、ダメもとでオリャ!と分解。肝心な部分が樹脂製なので、ガッチリはめ込んである接続部分も破いて分解できます。「電気式オートチョーク」というシステムで、冷間時は感温センサが外気温に応じて自動調整。始動後は通電をコントロールし、ワックスペレット(仮名、写真中、真鍮部品)が発熱して伸縮。その伸縮がベルクランクを介してキャブ側にあるスタータプランジャーを操作する。というのがメーカー側の説明文(要約)簡単に言えば、もともと開きっぱなしの燃料回路を、電気仕掛けで温度の変化応じて閉じる。ということで、電気仕掛けが壊れるとチョークしっぱなしで走れませんよ、ということですね。ちなみに、「感温センサ」なる部品は、回路図にも見当たらず、、はて?通電をコントロールするリレー内部にでもあるんでしょうかね?伸縮するペレット本体は、懐中電灯の電池のごとくケース内にポンとバネ圧で収まっているだけ。リング状の周辺電極と平面電極があり、断線ではなく酸化物による接触不良と判明。プランジャー本体との接触面を掃除して、念の為接点復活剤を塗布して通電(動作)確認。通電後、4~5分でしょうか?僅か数ミリですが、銅製部分が伸びきります。後は、裂いたケースを何とかすれば宜しいようで・・こんなふうにして、こんふうにもして、こうしてブーツを被せれば、出来上がり(^^)vフューエルコックも在庫アリ、内部部品の展開なしなので、仕方なくアセンブリ交換。結果的に、エンジンは元気に生き返りまして、駆動系も問題なさそう、電気系統も不具合無し。完全復活の見度が立ったところで、ボロボロのタイヤを交換。材質の劣化が考えられる駆動ベルトも念のため交換。プラグやオイル類、バッテリー交換、その他諸々整備して出来上がり。おまけに余り物のトップケースをボルトオン。登録を済ませて、いざ! いつもの丘へ、ブルルル~!久しぶりの小排気量車ですが、なんでしょうねぇ? なかなか心地よいじゃぁ、ありませんか^^ニーグリップできない乗車感が物凄く不安で、ちと怖いケド(^^!でも、その点を除けば、けっこう嫌いじゃないんですスクーター。なにせライダー復活時、その前兆としてヤマハ トレーシー125が絡んでますしね。気を良くして、ヘルメット一個分ケースから、以前テネレに使った大きいケースに交換。いっぱい入りますwこうなると勢いづいて、ウインドスクリーンの大サービス!NV750 にも使った、運賃込み¥2,500 ほどのスクーター用で、これもお気に入り商品です。どうしたんでしょうね? なんだかけっこう、妄想が膨らみます。フロントバスケット、、いや、キャリアの方がいいか?荷物を沢山積めそうな気がしてきたりして、なかなか楽しいかも?です。風防付けてから、まだ走ってませんけどw薪積んで、テント積んで、イイカモシンナイデスネw
2021年06月01日
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