全11件 (11件中 1-11件目)
1
![]()
書籍の感想です。今回は「谷中レトロカメラ店の謎日和 思いをつなぐレンズ」です。谷中レトロカメラ店の謎日和 思いをつなぐレンズ【電子書籍】[ 柊サナカ ]レトロカメラ店で働く来夏は店長の今宮と両思いなのですが、来夏は自身の過去からなかなか今宮の思いに応えられずにいます。そんな中でも色々な思いを抱えたお客様が来るわけで。「燃えないゴミと思い出と」と「柏尾家、ガウディ屋敷の宝探し」というお話が面白かったです。燃えない〜の方は完璧すぎる父親からのアドバイスに言葉では説明できない焦燥を感じ、ついにカメラを燃えないゴミに捨てようとした男の話です。父親が息子へのライバル心でやってたのなら単純に憎んだり、受け流したりできると思うのですが、彼の父親は心から彼の助けになればと同じ趣味に興味を持ち、一緒に活動してくれるので、彼は父親を嫌と思う自分を肯定できないのでした。柏尾家〜は遊び心のあるおじいちゃんが遺したからくり屋敷の謎を解く楽しいお話です。パノラマカメラが出てきて、良い笑顔の家族の写真が撮れるのはそれだけでも宝物と言えるでしょうか。そして最終話である女性が過去を払拭しようと過去を隠したまま男性と付き合っていたのですが、あることをきっかけにバレてしまい、彼女は姿を消してしまいます。そんな彼女を来夏は見つけ出して・・・過去に囚われているの穂来夏も同じです。だから来夏は彼女に肩入れしていたのかのしれません。そんなこんなで迎えたラスト。おめでとう、今宮さん、来夏。
2025.05.31
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「逃げるな新人外科医 泣くな研修医2」です。逃げるな新人外科医 泣くな研修医2 (幻冬舎文庫) [ 中山祐次郎 ]研修医だった雨野も研修医を脱して新人外科医になりました。その時よりは分かることは増えたものの、やはり先輩にほ知識もスキルもまったく叶わず、悩む日々。下には新たに研修医も入ってきます。見た目は今どきのギャルっぽい娘なのですが、人の懐に入るのも上手いし、仕事の覚えも早い。結構優秀なので、それはそれで焦る雨野。さらには父親が大腸がんて倒れて・・・雨野は技術でも悩みますが、心の持ち様にも悩みます。医者の常識に支配されるとそれは普通の人の非常識になりそうで雨野は怯えます。それは人が死ぬということに慣れてしまうというなのかもしれません。自分が担当して仲良くなった患者か死にそうな時。それこそ冷静にならなければなりませんが、冷静に分析している自分がいます。以前知り合ったはるかとまた会うようになった雨野ははるかとの感覚の差に衝撃を受けるのです。雨野は医者を続けられるのかな?
2025.05.27
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「暁花薬殿物語1」です。暁花薬殿物語(1) (富士見L文庫) [ 佐々木 禎子 ]後宮系のお話は色々ありますが、これはなかなか清々しい感じで楽しかったです。皇后にになりたくなくて、いやいや入内し、早々に嫌われて帰ることになることを夢見る千古。そんな千古ですが、付いてきた者たちが不幸になることは望んでいない。そんな中、元々は乳母で今は筆頭女官から言われた「あなたを形作るのは周りの人です」という言葉を理解するようなことご起きます。それは千古が女官たちを気遣った結果であり、それに応えようと自分たちの持つ才を発揮しようと努力した結果なのだと思います。皇帝も変わった人なので、薬師志望の千古と話が合って、ついに・・・続きが楽しみです。
2025.05.26
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法」です。谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法【電子書籍】[ 柊サナカ ]前巻でカメラ店を去ろうとしていた来夏を何とか説得することができたわけですが、すんなり店に戻るというわけではなかったようです。来夏の心の整理が必要だったのでしょう。3ヶ月ぶりにお店に戻ってきた来夏を今宮は暖かく迎えてくれます。谷中商店街の皆さんもやじ馬半分ですが、歓迎してくれます。そんな二人のお店にちょっとした謎が舞い込むわけですが、「修理の基本は観察」という今宮がさらりと解決していきます。どの謎もカメラと連動していてカメラ蘊蓄も交えて楽しいです。個人的には「鏡に消えたライカM3オリーブ」というお話が興味深かったです。ダゲレオタイプという古いタイプのカメラにちなんだ話なのですが、その瞬間を切り取り、永遠に残すという願いがカメラ(写真)には込められていたのだろうなあと改めて感じました。後、幕間に出てくるオジサン。面倒なオジサンだと思ったら、今宮のお父さんでした(笑)「今宮の3代目は女の子の趣味は180点でも、バイトの教育に関しては16点が良いところだ」褒めているのか、貶しているのか(笑)
2025.05.24
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「派遣社員あすみの家計簿」です。派遣社員あすみの家計簿 [ 青木 祐子 ]大手企業に勤めていたのに、自称社長の理空也の甘い言葉に乗って寿退社してしまったあすみ。理空也は突如姿を消し、残ったのは高額なカードの支払いと家賃でした。雑にカードで10万円キャッシングして何とかなるなんて思っていたけど、親友の仁子と話しているうちに、思った以上に事態は深刻であることに気付きます。とは言え、最初はまだまだ甘いことを言ってて読んでてヒヤヒヤします。私は滅多にペットボトルも買わないし、お菓子も買わないです。タクシーも乗らないし、色で迷った時に両方買うと言ったこともありません。あすみはこれらをちょこちょこ繰り返していました。もちろん、正社員として働き、毎月きちんと収入があるうちは多少の無駄遣いも何とかなりますが、無収入になったら、不要なものは買わない、安いものを買う、自炊すると言ったことを徹底しないと生きていけません。あすみの場合はキャッシングしたお金を家賃のために手を付けないことにしたので、明日のご飯にすら困る状況です。というわけで、日雇いのバイトで食いつなぎます。試供品配り、倉庫整理、絵画展の監視員。日雇いなんて・・・と思っていたあさみでしたが、不幸になった途端疎遠になった友だち(?)と違い、別の日雇いの仕事を紹介してくれたり、良い人がいることを痛感します。派遣のお仕事は人材派遣会社に登録したのになかなか決まらず落ち込んだり、焦ったりします。途中で人材派遣会社の人が「スキルアップのためにエクセル講座に参加してはどうか?」とアドバイスしてくれる下りがあります。実はこの人が悪い人で、高い講座を受講させられたらどうしようと思っていたのですが、そんなことはなく、何とか派遣の仕事をゲットしました!何とか派遣の仕事の給料まで耐えて、ここからは比較的安定した収入が得られるわけなので、無茶をしなければ暮らしていけることになります。その頃にはあすみも節約生活に慣れてきて、お金を週ごとにわけたり、特売で買い物したり、家計簿もきちんとつけられるようになりました。そんな順調な時に急に理空也が顔を出します。理空也に未練タラタラだったあすみは何の問題もないかのようにあすみの隣に座る理空也を許しそうになります。そんなあすみを救ったのはミルキーでした。ミルキーは表も裏もない娘です。そこが良いんでしょうね。理空也を信じたかったのに、残念でしたねーあすみもようやく好きな感じのキャラになってきて安心しました。周りにいる方々も面白いです。次巻も楽しみです。
2025.05.19
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「京都くれなゐ荘奇譚 呪われよと恋は言う」です。京都くれなゐ荘奇譚 呪われよと恋は言う (PHP文芸文庫) [ 白川 紺子 ]まじない師一族、麻績(おみ)家に産まれた澪は邪霊に取り憑かれやすい体質でしょっちゅう家族に迷惑をかけていた。霊が見えるものの祓うことができないためです。しかも邪霊に繰り返し「お前は20歳まで生きられない」と言われる。その意味もわからないまま、友だちと出かけた京都で高良と出会う。高良は宿敵のような長年の友だちのような不思議な雰囲気を醸していて澪を混乱させます。そして自分に呪いがかけられていることを澪は知ります。邪霊が言っていたことは戯れ言ではなく、本当のことのようです。呪いを解く鍵を高良が知っていると考えた澪は長野から単身京都のくれなゐ荘に引っ越します。果たして高良は何者なのか?そして澪にかけられた呪いとはどんなもので、どうやったら解く事ができるのか・・・澪と高良の関係性が明かされ、ある程度見えてきました。しかし、過去、澪と高良が知り合って悲劇的でない終わりを迎えたことはないようです。それではダメだと改めて思う澪ですが、果たして何か良い対策はあるのでしょうか。
2025.05.16
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー」です。スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 友井 羊 ]スープ屋しずくシリーズ第6弾です。毎回出てくるスープが美味しそうなこと。今回も麻野が理恵の情報から鮮やかに解決に導くのですが、その辺は推測の部分が多くて微妙かもしれない。いわゆる水平思考というやつでしょうか。理論や既成の概念にとらわれることなく、知り得た情報から一番整合性のある結論を推論も含めて導き出すという感じです。推論も含まれるので麻野は確信を持った発言はしません。「こういう可能性があるので、調べてみては」という控えめな提案をしてくれるのです。理恵にはその控えめさも好ましく感じる要因なのかもしれません。恋人が浮気しているかもしれない(同じ部屋に女がいる)、友だちにアレルギー物質をわざと食べさせたと疑われた女の子、旦那が部下の女性といやに親しくしている、老舗食堂の名物料理を継がそうとしない女将。それにしても、麻野の高校時代の話がちょこちょこ挟み込まれるのですがそれが繋がってくるとは思わず、びっくりでした。あと、そもそも今回の話全体にあるトリック(?)があることが、最後に明らかになります。確かに色々違和感はあったのですが、なるほどねという感じです。プロローグで理恵が深刻そうに話すのもミスリードになってます。
2025.05.14
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「凍る草原に鐘は鳴る」です。凍る草原に鐘は鳴る [ 天城 光琴 ]舞台はモンゴルのような世界観。遊牧民たるアゴール。そして国を作る稲城国。アゴールを支配下に置きたいと何度か衝突したものの、騎馬の名手で力の強いアゴールは戦功者でもあります。やがて稲城国も支配を諦め、平和的な交易を行う仲となっていました。アゴールには生き絵という芸能があり、マーラは生き絵の生業とする者の一番の名誉、生き絵師を拝命します。生き絵とは額の中で魅せる舞台のようなもので文字を持たないアゴールにとって非常に重要なものであり、マーラも大きな喜びを感じていました。そんな時に突如、動くものが見えなくなってしまうという異変が発生します。それはアゴールだけではなく、稲城国でも同様に発生していたのです。それにしてもアゴールには致命的とも言える異変でした。羊を追うことも馬に乗ることも非常に困難で日々の暮らしにも困るほどです。そして生き絵。動きが見えないので、動きで表現していた心情がすべて表現できません。顔色や仕草の変化、涙すら。それは生き絵の終わりを示していました。ショックに打ちひしがれるマーラ。そんな中、訪れた稲城国でマーラはある奇術師に出会います。奇術も動きの中で魅せるものなので、同じように困っていました。しかし、彼の困っている思いとマーラの思いはかけ離れていました。1ヶ月一緒に暮らすことで気付いた思い。そして自分の覚悟。そして・・・単純にマーラがどう生きるという話かと思っていたのですが、稲城国の野望も折り重なって重厚なエンディングへとなだれ込んでいきます。凄く面白かったです。
2025.05.11
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「ソードアート・オンライン プログレッシブ7」です。ソードアート・オンライン プログレッシブ7 (電撃文庫) [ 川原 礫 ]カジノです。カジノと言うとドラクエを思い出してしまいます。正直言うとゲーム内のカジノをそれほど面白いとは思わないタイプなのですが、ただし、カジノの景品としてでなければ手に入らないレアなアイテムもあるわけで、結局世界の平和を一時保留してカジノをやるわけですな。とは言え、ソードアート・オンラインのカジノがそんな平べったい内容なわけがありません。アルゴの手伝いで受けたクエストでカジノの催しの一つ、闘技場で不正が行われているというのです。キリトたちはその不正を暴く手伝いをする羽目になるのです。一方、前の層で秘鍵を敵方に奪われてしまったキズメルは裏切りを疑われ、投獄されていました。結局、カジノの不正も暴きつつ、キズメルの名誉回復も手伝うという大忙しな状況になります。というわけで今回も一巻で終わらず、次巻に持ち越しです。あー、気になるー
2025.05.07
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「ソードアート・オンライン プログレッシブ6」です。ソードアート・オンライン プログレッシブ6 (電撃文庫) [ 川原 礫 ]この巻は前の巻の続きで6層攻略の続きになります。領主クエストがPKerによって大きく変質してしまったのが、前巻でした。普通のゲームならここでクエスト失敗とかなりそうですが、SAOはその状況すら取り込み、新たなシナリオとして展開していきます。こうなるともはやNPCは命のない単なるロボットではなく、血の通ったプレイヤーキャラと同等と言えるでしょう。一度死んだら終わりで、出てこないとしたら、死んだらナーブギアによって本当に死を迎えるのと同じで、プレイヤーとNPCには差がないのです。その上、AIによる会話がますます高度化して滑らかに対応されれば、その思いはより強くなるはずです。要はSAOそのものが大きくバージョンアップしている感じです。運営しながらというか、AIが繰り返し学習することでどんどん高度化している感じでしょうか。茅場さんがやりたかったことはこういうことなのかなーさて、今回エルフ族の思わぬ弱点が露呈しています。水と木の恩寵がない場所だと途端に衰弱してしまうのです。ゲーム的に言えば衰弱デバフバフということですがw今回、それを利用してフォールンエルフがダークエルフの拠点を攻めてきます。フォールンエルフだけではそれは思いつけなかったわけですが、ここでもPK集団の暗躍があります。PK集団がなぜフォールンエルフに肩入れするのか。フォールンエルフが勝とうと関係ないのですが、あるアイテムを手に入れるためでした。いよいよ直接的な手段も辞さなくなってきたPK集団は危険すぎですね。そしてボス戦。序盤に出てきた裸踊りをしていたナンプラーたちの話がここで繋がってくるのは流石です。ナンプラーの努力は無駄だったわけですが、無意味ではなかったわけですw
2025.05.06
コメント(0)
![]()
書籍の感想です。今回は「化学の授業をはじめます。」です。化学の授業をはじめます。 [ ボニー・ガルマス ]1960年代のアメリカ。私には想像もできないですが、男女格差がものすごく強かったようです。女性にきちんとした研究などできるわけがない。女性にできることは簡単なサポート業務だけ。女性の本業は子どもを産み、育てること。エトセトラ、エトセトラ。才能ある化学者であるエリザベスはこの保守的な世界でもがき苦しみます。大学は教授のセクハラで辞めることになり、何とか入れた研究所でも女性というだけでまともな評価をしてくれません。そんな時にエリザベスへキャルビンに出会います。彼は研究者を男女で区別しない、かつ優秀な化学者だったのです。たちまち恋に落ちた二人ですが、不幸な事故により未婚のシングルマザーになってしまったエリザベス。仕事もない、お金もない、そんなエリザベスにテレビでの料理番組のオファーがきます。「料理は化学」と断言するエリザベスはそれまでの料理番組の常識を覆し、笑顔なし、セクシーな衣装なし、忖度無しです。反対に化学の知識を交えながら、真剣に料理に取り組んでいきます。そんな料理番組は女性たちを中心に大人気になります。そして・・・キャルビンの過去、キャルビンとの間に産まれた子であるマデリン、有名になったことでの誹謗中傷などが絡みながらエンディングに向かいますが、ものすごく楽しかったです。中盤以降は続きが気になって一気に読み進めちゃいました。エリザベスの媚びないところは成瀬を思い出しました。エリザベスのぶれずに何事にも真摯に向き合う姿はまさに痛快です。後、ワンコのシックス=サーティが凄く良い味です。可愛くて賢いワンコで素敵です。とっても楽しい本でした。終わり方もサイコー
2025.05.04
コメント(0)
全11件 (11件中 1-11件目)
1


![]()