森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.13
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森田先生は治っていく過程を小学校、中学校、大学卒業程度に分けて説明されています。

小学校卒業 気分の悪いままこらえて働くことができる。

症状はあるがままに受け入れてなすべきをなす。なすべきをなすに重点が置かれている。靴磨き、風呂の掃除、部屋の掃除、整理整頓、布団あげなど。
現実の生活はなんとか回りだすが、依然として症状そのものはとれない。
自分の核の部分で違和感を感じたまま。人との間に距離感を感じる。劣等感にとらわれる。自分自身に自信が持てない。いつも何かが気になる。自己受容ができない。
それはけがをしたときに出血を止めただけであり、本格的な治療になっていないからである。思想の矛盾に陥ったまま。

中学卒業  事実から逃げたり、ごまかしたりしないで事実をそのままに認めることができる。このように「事実唯真」の動かすべからざることを知れば、いまさらいやなものを朗らかにしたり、無常を恒常のものに見替えたり、相対を絶対にしたりする不可能な精神葛藤が無くなるから、ただそれだけで非常に安楽である。
自然にわき起こってくる感情は意志の力でコントロールすることはできない。それは自然現象と同じ。事実から逃げたり、ねじまげないでそれをそのまま認めなければならない。
事実を素直に認めることは簡単なようで難しい。ここを超えるということが最重要課題となります。


二念、三念がすぐに顔を出す。被害者の家族に何を言われるかわからい、新聞やテレビに出るかもしれない。そうなれば会社を首になり、自分の家族が路頭に迷う。警察の取り調べ、交通刑務所などのことが頭をかけめぐる。
そうしたことはなんとか避けなければならい。つまり事実を素直に認めることができずにその場から逃げよう、かくそうということにもなる。その場は少し楽になってもいつ捕まるか生きた心地はしない。最後にひき逃げ犯として逮捕されたときはどうすることもできなくなっている。

仕事でミスをした。 見つかると人に能力のない奴だと馬鹿にされる。 その事実は認められない 逃げる。伝票操作をする とらわれる ミスが発覚する 大きく信頼を失う。

大学卒業  この善し悪しとか苦楽とかいう事は、事実と言葉との間に非常な相違がある。この苦楽の評価の拘泥を超越して、ただ現実における、我々の「生命の躍動」そのものになりきって行く事がそれが大学卒業程度のものであろうか。
比較対象のない世界だと思います。自然と同化し、なりきった世界。「かくあるべし」小さくなった世界。
台風、地震、大雨、雷など自然現象はよいとか悪いとか思わない。それをあるがままに受け入れている。受け入れがたい感情も同じようによいとか悪いとか、苦しいとか楽しいとか、思うとか思わないとか、正しいとか間違いとか、気分がよいとか悪いとかを超越して、神経質の性格を持ったまま、境遇に服従して、精一杯生きてゆく。そういう世界かなと思います。

当面我々は、小学校、中学校卒業を目指したいものです。





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Last updated  2013.01.13 09:14:44
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

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