森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.02.11
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杉本良明さんはこんな話をされている。

1、 各人の意欲や幸福の源泉は自分を承認(肯定)できることである。

2、 他人を承認すると、承認された人は自分の承認を強化する。(承認の移転)
したがって、承認された人は意欲を増すとともに、幸福を感じる。

3、 その結果、承認された人は承認してくれた相手に承認を返すとともに、第三者にも承認を分かち与える。(承認の波及)

非常に興味深い話である。森田理論で考えてみたい。
まず1。自己肯定、自己受容、自己承認、できないと意欲もでてこなければ、幸福にもなれない。
全くその通りです。そうでないと神経症に陥る大きな原因になります。
自己嫌悪、自己否定している人は、自分という一人の人間の中に二人の自分を抱えている状態であると思う。

その「かくあるべし」で、現実、現状、事実を否定しまくっている。
誰でも自分の存在、やることなすことにケチをつけられて平然としていることはできません。
「かくあるべし」を少なくすることが出来れば、現実の自分を非難したり否定することは少なくなります。
「かくあるべし」は多くの人が知らず知らずに身につけています。
ですからいろんな場面で、「かくあるべし」が顔を出す自分を否定することはありません。
「かくあるべし」を身に付けた自分を否定することは、自分が苦しくなるばかりです。
そういう時は、「ちょっと待てよ。変な方向に向かっているぞ」という歯止めがかかればよいのです。
そして反省できるということが、事実本位への道に踏み出すことができる第一歩です。

第2.その態度を他人にも拡張するということです。
他人にも「かくあるべし」を押し付けない。
他人の現実、現状、事実を「あるがまま」に承認していくということです。

相手の容姿、性格、態度等を価値判断しないで、事実だけを見つめていくということです。
批判、叱責、拒否、無視、抑圧、否定することがないので、人間関係が好転してきます。
他人は、自分が承認、肯定してあげることによって、自分自身を肯定できるようになるのです。
ここが大切なところです。

第3.そういう人間関係を構築していくと自分の周りには、事実を「あるがまま」に承認していく人が増えてきます。

そういう人間集団に思いをはせてみてください。
自分や相手を尊重して、受容と共感に満ちた温かい人間関係の中に身をおくことができると思います。
その出発点は自己承認、自己肯定から始まります。
(人間関係にうんざりしたときに読む本 杉本良明 日本実業出版社参照)





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Last updated  2016.02.11 06:32:49
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
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