森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.08.17
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カテゴリ: 身近な社会問題
太平洋戦争では日本人310万人が命を落とした。


なぜ日本は勝てないといわれていた太平洋戦争に踏み切ったのか。
私は森田理論学習で学習した欲望の暴走との関連で戦争の歴史を調べてみた。

太平洋戦争の前の日本は「日中戦争」を闘っていました。
満州に関東軍という軍隊を駐留させていました。
1931年の満州事変というのは関東軍が仕掛けた戦争です。
1932年に日本は満州国建国宣言をおこなっています。
日本はロシアから戦利品として受け継いだ満州の土地の利権と資源を確保して、第2の日本を満州に作ろうとしていたのです。

「満鉄」は満州に対する植民地政策を推進する国策会社でした。
この地に世界最先端の技術を導入して、炭鉱開発から学校、病院の設立、ホテル経営、上下水道の整備までなんでもおこなっていたのです。

これを批判したのがアメリカです。
アメリカは日本に対して「中国大陸から無条件で撤退しなさい」という要求をつきつけました。
このまま満州への侵略を続けるなら石油の輸出をストップすると勧告しました。
1933年、アメリカやヨーロッパの列強は国際連盟総会で「満州国を認めない」という提案を行い可決されました。
それに対して日本は直ちに国際連盟を脱退しています。

その後日本はアメリカの石油があてにできなくなった時のために、インドネシアの石油をめぐってベトナム、マレー半島に侵攻しました。
これにもアメリカは強く反対し、ついに1941年に日本への石油の輸出を禁止しました。

当時の日本は、石油の約80%をアメリカに頼っていました。
その石油を使って、日中戦争を闘うための戦艦や空母、戦車を動かしていたのです。

国際的に孤立し、破れかぶれになった日本は1941年12月8日、アメリカに対して真珠湾攻撃を仕掛けたのです。
この時点では、連合艦隊長官の山本五十六は1年以内に和議に持ち込めばともかく、勝てる相手ではないと認めています。

私は太平洋戦争を調べてみて、日本は日清、日露戦争に勝ち、欲望の暴走が始まったとみています。
政府の暴走、軍部の暴走は誰も止めることはできなかった。
戦時中は国民の思想弾圧をしてまで侵略戦争に突き走っていたのだ。


森田理論学習で学習したように、普通人間には、欲望が発生すると必然的に制御機能が働くようになっている。でも後悔や後ろめたさが出てくるのは最初だけのことではないのか。
最初にそう感じた直感、感性を大切にすることが大切なのではないか。
それを無視したために310万人もの人が無念の死を余儀なくされたのである。
さらに原爆投下がなかったら、日本が総玉砕されるまで闘おとしていたのだから欲望の暴走は恐ろしい。





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Last updated  2024.04.07 10:19:02
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森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
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