森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.01.30
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集談会には時々 、不登校の子供を抱えた親子さんがお見えになる。
私にとっては全くのお手上げである。
多くの人はどう対応していいか戸惑っておられることと思う。
何とか相談窓口だけでも教えてあげることができたらと思っている。

その1つの手がかりが見つかった。
「ひきこもり 500人の ドアを開けた! 」宮淑子著 KADOKAWAという本である。
副題として、精神科医・水野昭夫の「往診家族療法」 37年の記録とある。
この本によると、水野医師は、不登校や引きこもりの子供に対して、日本全国往診されているという。
水野医師は本拠地は宮崎である。宮崎から飛行機などを使って往診をされているのである。

普通の精神科の病院では、不登校や引きこもりの相談に対して往診してくれるということは聞いたことがない。
水野医師は往診すると言語的には伝えられない様々なことがいろいろと分かるという。
夫婦の構造、親子の構造、そして家族と子供の歴史、その他家庭内の状況がよくわかる。
これが診断の正確性を上げるために役立つという。

水野医師は、不登校や引きこもりの原因を、家族全体の問題としてとらえ、家族全体を治療の対象とする治療方法とられている。
従来のように、不登校や引きこもりの原因を、本人の問題や親のせいであるとは見ていないのである。
不登校や引きこもりは家族のあり方に問題があると見ているのである。

水野医師は、家族療法に必要な認識を5つに整理しておられる。
1 、子供たちの症状の原因は、家族の中にある。子供たちの人格形成の8割から9割が家族の中で行われる。中でも父親と母親の関係が大きな比重を占める。
2 、家族全体(父親・母親)が本質的に変わることは極めて難しい。
3 、家族が少しでも変われば、子供は大きく変わる。

5 、家族の外に心を割って話せる人を見つけて初めて、引きこもりから解放される道が見つかる。

子供は家族という空間の中に、 「蜘蛛の糸に絡まれた塊」のようになって出られなくなっているが、このからまた糸をほぐすためには、両親と子供と第三者の共同作業が必要なのである。

水野医師は、不登校や引きこもりの子供たちを一旦親から引き離すという方法とられている。
引き離した子供たちは宮崎にある自立支援アパートで生活することになる。
ここから勉強、就労訓練、様々な人との交流をすることになる。


詳しいことは先に紹介した本や水野昭夫医師のホームページがあるので参考にしてほしい。
我々は直接相談に乗ることは難しいが、ある程度の情報は教えてあげるとよいと思う。





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森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
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