森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.03.22
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カテゴリ: 感情の法則
会社で同期入社の人で能力はそんなに差はないと思われるのに、自分よりも他の人が先に昇進するということはよくあります。
そうゆう人に限ってとんとん拍子で昇格して、気が付けば取締役になっていたという例もあります。

そんな時、素直に喜ぶということはできないと思います。
「どうして自分ではなかったのか」「だからこの会社はだめなんだ」
「上司は見る目がない」「彼はごますり男だからな」「彼は上司からえこひいきされている」
「自分は何をしてもダメだ。もうこの会社で居場所はない」
このように相手を否定したり、上司を無能力者扱いしたり、会社のやり方を責めたり、自己嫌悪に陥ったりすることがあります。

こういう時は妬みや嫉妬心でいっぱいになっています。
イライラするとやるせない気持ちです。自暴自棄になるかもしれません。

それらを拒否、無視、抑圧、否定しているのです。
そちらに気をとられて、観念の悪循環が繰り返されてきます。
そのうちに仕事に対する情熱をなくして、何かにつけて破れかぶれな言動をとることになりかねません。

こんな時こそ森田理論の事実を認めるということを応用したいものです。
この場合、事実を認めるということはどういうことなのか。
同僚が自分よりも早く昇進したことに嫉妬してイライラしている自分がいる。
また自分も他人よりも、いち早く昇進して評価されたいという気持ちが強い人間である。
でも自分の場合は、今回は昇進は残念ながら見送られたという厳然たる事実があります。

この不満が残る3つの事実を、あるがままに受け入れることです。
受け入れがたい事実ですが、受け入れてその事実に服従することです。この道をとることが肝心です。
その不快な感情を発散しようとしたり、無理やり妥協していては、精神交互作用で益々注意と意識が一点に集中してゆきます。その不快な感情に自分がどんどんみじめになってゆきます。

妬んだり嫉妬してもよい。それ以外の道はない。
それを押さえつけたり、ごまかすのが最もよくないと思います。

いったん事実を認めてしまえば、ある程度落ち着いてきます。冷静になれます。
しだいに内向きな気持ちや他者攻撃に向かわずに、目の前の仕事や生活のほうに振り向けられるようになります。内向していた気持ちが、外向きになり、現状の打開に向けて努力するようになります。
つまり湧き上がってくる感情をじっくりと味わうことで、その感情へのとらわれが減少して、目の前のなすべき課題などに意識が移っていくということだと思います。

それを強力にサポートしてくれる一つの方法が3月17日紹介した方法です。





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Last updated  2017.03.22 06:30:06
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

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