森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.07.13
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児童精神科医の原田聰志先生が子供の成長にとって大切なことを2点あげておられます。

治療の難しい子供は、自分のやってみたいこと、好きなこと、興味のある事が乏しい子供たちです。森田先生は「生の欲望」というものを強調しましたが、そのような欲望の乏しい子供たちです。

また、家族内の複雑な問題、家族の理解や協力が得られにくい事例も困難になります。
家が安心安全な場所でなかったり、家族が協力してくれなければ、子ども達も不安を抱えながら行動することは大変なのだろうと思います。
反対に、良くなる事例は、家族の協力が得られやすい事例でもあります。
つまり、親が子供のことを深く考え、一緒に何とかしていこうという姿勢がみられる事例です。
子ども達は、やはり家族に支えてもらうことによって不安を乗り越えることができ、安心が得られるのだと思います。(生活の発見誌 6月号 13ページより引用)

最初の問題ですが、子供が小さいうちは、誰でも好奇心が旺盛だと思います。
それなのに、成長するにしたがって、興味や関心が薄くなっていく子供たちが出てくる。

あるいは親の言いなりになって、親の思惑に振り回されるようになる。
こうなると好奇心のかけらは親によってことごとく摘み取られてしまうことになります。
そのような育て方をされた子供たちが大人になると、自分の欲望が分からない。
自立できない。自己主張ができない。意欲的になれない。生きている意味が見いだせない。
好奇心がないように見える子供たちは、性格的な問題もあるでしょうが、大局的な視点から見ると親の子供に対する接し方にあるように思われます。
親は子供の好奇心を刺激して、いろいろなことに挑戦させることが務めだと思われます。

次の問題ですが、特に男性に多いのが、仕事や付き合い、趣味などにのめりこんで、子供との接触時間が少ない場合があります。中には子育ては奥さんにまかせっきりという場合もあります。
これでは子供はまともに育たない。花や野菜などでも、肥料や水やり、手入れが欠かせません。
特に男の子の場合は、父親を手本にして成長していく場合が多いのです。
それなのにいつも父親が家にいない。これでは困ったときに相談することもできない。
精神的にはとても不安な状態です。何を言わなくても父親が子供のそばにいる時間をできるだけ多く作ることはとても大切です。


父親が子育てを放棄したからこそ、子供たちが不安定になり、問題児になってしまったという認識が欠けています。子供ができたら、せめて中学に入るまでは、家族でいつも団体行動をするという姿勢が大事だと思われます。そのために父親は、仕事、付き合い、趣味はある程度犠牲にする必要があります。





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楽天星no1 @ Re:共感と同情は違います(11/26) New! いい視点だと思いました。今回高市総理の…
分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…

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