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1年以上前に借りていたこの本を、また借りてしまったので(復刻2)として紹介します♪*********************************************************パリのアリアンスフランセーズに通って学習したフランス語であるが・・・帰国後の日本で活用したこともなく、単なるお遊びだったかも知れないなあ(涙)・・・ということで『フランス語っぽい日々』という本を復刻して読んでみます。*********************************************************図書館で『フランス語っぽい日々』という本を、手にしたのです。どこを開いても・・・夫の描くマンガの頁、妻の述べる説明の頁がセットになっていてわかり易くて興味深いのである♪【フランス語っぽい日々】じゃんぽ~る西×カリン西村著、白水社、2020年刊<「BOOK」データベース>より外国語を愛する、外国語に苦しむすべての人に。日仏夫婦が漫画とコラムでつづる、異文化・外国語学習・子育ての悲喜こもごも!<読む前の大使寸評>どこを開いても・・・夫の描くマンガの頁、妻の述べる説明の頁がセットになっていてわかり易くて興味深いのである♪rakutenフランス語っぽい日々後先になるが冒頭の第1話を、見てみましょう。p6~7<1「愛」は単数、「悦び」は複数 les delices pluriels d’un amour singulier> 出身も言語も異なるカップルの生活は、文化や言語のちがいについての話題で大いに盛り上がれるところがすばらしい! ただ、わたしの夫は好奇心だけでは旺盛な100パーセント日本人、フランス語のあらゆる謎について説明するのは容易ではありません。 たとえば、〈amour アムール〉。「愛」を表わすこの語は独特で、文字通り唯一無二。なぜか? アムールは1つしかない時には男性形(たとえば「永遠の愛 un amour de toujours」)、でも複数あるときには女性形になる。(「麗しき愛 de belles amours」)。だからって、女性は複数の愛を持つことができて、男性の愛はたったひとつだけ、なんて結論しないでくださいね。むしろその逆かもしれません。 こんなおかしなことが起きるフランス語の単語は、アムールだけではありません。それと似たケースが「よろこび」を意味する<delice デリース>。「真の喜び un vrai delice」は男性形単数、「純なる悦び de pures delices」は女性形複数。男性は悦びを1つしか与えられず、女性は複数与えられる、なんて意味ではありません。たぶん・・・。 たがいの出身はさておき、夫婦生活はこのアムールとデリースを毎日忘れなければそれで十分。日本のみなさん、アムールやデリースの性と数を使いこなして話せなくてもなんの心配もありません。フランス人だって間違えます。 大雪なのは、現実の結婚生活において、ただひとつの愛から生まれる複数の悦びを結び合わせる術を知る、ということなのです。『アリアンスフランセーズパリ校『フランス語っぽい日々』3:海外県のフランス語『フランス語っぽい日々』2:新旧のシャンソン『フランス語っぽい日々』1:言葉とは思考の方法■2024.05.25『フランス語っぽい日々』(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202405250000/
2025.07.31
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リドリー・スコットといえば、最も評価している映画監督ともいえるので・・・以下のとおり復刻して読み直してみます♪*********************************************************図書館で『映画の巨人たち リドリー・スコット』という本を手にしたのです。なんか既視感のある本であるが・・・再読でもいいかということでチョイスしたのです。帰って調べると、やはり再読となっています。で、この記事を(その5)とします。*********************************************************図書館で『映画の巨人たち リドリー・スコット』という本を、手にしたのです。「ブレードランナー」「ブラック・レイン」「テルマ&ルイーズ」とくれば・・・もっとも好きな監督になるのかなあ。【映画の巨人たち リドリー・スコット】佐野亨著、辰巳出版、2020年刊<「BOOK」データベース>よりSFから歴史劇まで、幅広い題材を描きながら、人間の悪意や文明論など明確なテーマ性と独自の映像美で、いまなお第一線で活躍し続けるリドリー・スコットーその魅力と本質をさまざまな角度から読み解く!<読む前の大使寸評>「ブレードランナー」「ブラック・レイン」「テルマ&ルイーズ」とくれば・・・もっとも好きな監督になるのかなあ。rakuten映画の巨人たち リドリー・スコットシド・ミードが作り出した近未来の景観が語られているので、見てみましょう。P48~50<アンドロイドの哀しみ:川本三郎> 核戦争後の荒れ果てた地球、環境汚染と人口過剰で窒息しそうな都市、メディア・テクノロジーの増殖で自己をホログラフィのような空像としか意識しえなくなった人間・・・1982年、53歳で死去したアメリカのSF作家フィリップ・K・ディックはそうしたディストピアとしての近未来にこだわり続けた病的な作家だ。 ディックの短篇集を編んだSF作家ジョン・ブラナーの言葉を借りれば、「ディックの世界はけっして人好きのするものではない。たいていの場合、その世界はさびれ果てている」。 廃墟、マシンや機械人形に囲まれた自閉空間、LSDやスピードやアンフェタミンといったドラッグが生む幻想世界、実像と虚像の差異がなくなったシミュレーションの仕掛け。晩年、霊的世界を見ようとするかのような衝動にとらえられたドラッグの常用へと落ち込んでいったディックは、SFの世界に、テクノロジーの悪夢、実体を喪失した人間の自己幻想、人造人間(アンドロイド)の孤独、現実そのものと現実認識のくい違いといった病的要素を導入していった。「それはけっして快適な世界でも、魅力ある世界でもない」。病気から逃れようと、「医師に処方してもらった薬は、病気よりもひどい副作用を起こす」(ジョン・ブラナー)。 だがその不快な近未来の風景は、読む者にいつか自分たちが見た「懐かしい」風景だと思わせていく魔力を持っている。なぜなら私たちは病なしにはもはや生きられないのだし、河合隼雄の言葉を借りるならば病気とは一つの「ファンタジー」なのだから。SFのFとはサイエンス・テクノロジーの異常な増殖がもたらした病気という「ファンタジー」であるということも可能なのだ。 1982年に製作され、公開当時はさほど話題にならなかったがその後ビデオ化されるや若い世代の圧倒的支持を受け、いまや“カルト・ムービー”になるつつあるSF映画『ブレードランナー』はこのディックの中期の作品(1968年)で、ディック自身が「私のもっとも気に入っている作品の一つ」といっている『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の映画化作品である。 製作は『ディア・ハンター』の製作者でイギリスのEMI社に属するマイケル・ディーリー。監督はゴシック・ホラー調のSF『エイリアン』で名を上げたリドリー・スコット。そして特撮(SFX)は『2001年宇宙の旅』『未知との遭遇』で知られる特撮の第一人者ダグラス・トランブル。この映画ははじめほとんど無名に近い俳優ハンプトン・ファンチャーが原作を読んで感動し、ただちに自分で脚本を書き、SF作家レイ・ブラッドベリを通じて“ハリウッド映画人とほとんど没交渉”の孤高の作家ディックに会い、映画化権を獲得したという、スタートの時点ではごくマイナーな企画だった。 それがディーリーが製作し、リドリー・スコットが監督することになり、さらにダグラス・トランブルが特撮に加わることによって一気にマニアックなまでのSFX(特殊視覚効果)映画へと開花していった。ちなみに映画題名の「ブレードランナー」は、麻薬中毒者の異常な幻想を描いた『裸のランチ』で知られる作家のウィリアム・バロウズの作品からとられており、この映画のクレジットの最後にはバロウズに「スペシャル・サンクス」が捧げられている。 特撮のダグラス・トランブルがこの映画に加わりたいと思ったのは、「(これが)スペース映画ではない」からだったと語っているように、『ブレードランナー』が『スター・ウォーズ』や『スター・トレック』のような「星空をバックに宇宙船をあやつる」美しくファンタジックなSFではなく、近未来のディストピア、痛々しい地球にこだわった「さびれ果てている」病的なSFだったからだ。映画『タクシードライバー』で荒廃したニューヨークのアンダーグラウンドを描いたマーチン・スコセッシ監督もディックの原作を映画化したかった一人だというが、『ブレードランナー』の世界はたしかに未来の広大な宇宙空間よりも、むしろ“娼婦とオカマとヤクの売人と中毒患者がうごめいている”ネクロポリス(死の都)ニューヨークのほうにつながっている。『ブレードランナー』の舞台は21世紀のアメリカの巨大都市。環境汚染と人口過剰のために腐乱した地球から逃れるために人間たちは徐々に他の惑星に移住している。人間たちは惑星での都市建設のためにレプリカントと呼ばれる“人間そっくり”の人造人間を開発した。そのレプリカントの何人かが叛乱を起こし“故郷”の地球に戻ってくる。逃亡者であるレプリカントを殺害するためブレードランナーと呼ばれるハンターが起用される。 物語はこのブレードランナーによるアンドロイドの捜査、追跡、殺害と展開していくのだがこの映画でまず見る者の目を奪うのは、トランブルと、未来派のデザイナー、シド・ミードが作り出した近未来の都市の景観である。 『映画の巨人たち リドリー・スコット』5: アンドロイドの哀しみ『映画の巨人たち リドリー・スコット』4:リドリー・スコットの生い立ちなど『映画の巨人たち リドリー・スコット』3:「ブレードランナー」の論考『映画の巨人たち リドリー・スコット』2:「テルマ&ルイーズ」の論考『映画の巨人たち リドリー・スコット』1:冒頭の論考*******************************************■2024.05.29『映画の巨人たち リドリー・スコット』5https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202405290000/*********************************************************
2025.07.30
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********************************************************* <嫌中本あれこれR9図書館で『中国壊死』という本を借りたのだが・・・この本はまさに嫌中本なんだろうと、借りる際、若干躊躇したのです。過去に読んだ中国関連の本で、嫌中感のあふれる本を並べてみます。・・・壮観やで。・マネーモンスター 中華帝国の崩壊(2022年)・中国史とつなげて学ぶ日本全史(2021年)・中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか(2020年)・腐敗と格差の中国史(2019年)・「中国」という神話(2018年)・儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇(2017年)●日本の武器で滅びる中華人民共和国:兵頭二十八(2017年)・日本人が知らない中国人の不思議な生活:富阪聰(2016年)・中国「歴史認識」の正体:石平(2015年)・中国壊死:宮崎正弘×宮脇淳子(2015年)・中国を捨てよ(2014年)・貧者を喰らう国 中国格差社会からの警告:阿古智子(2014年)・中国の破壊力と日本人の覚悟:富阪聰(2013年)●2014年、中国は崩壊する:宇田川敬介(2012年)●「無法」中国との戦い方:古森義久(2012年)●日中もし戦わば:富阪聰、他(2011年)・日本と中国は理解しあえない:日下公人×石平(2008年)・中国はなぜ「反日」になったか:清水美和(2003年)注:●印はわが蔵書でおますR9:嫌中本ではないが『中国史とつなげて学ぶ日本全史』がええので、紹介します。【マネーモンスター 中華帝国の崩壊】藤井厳喜著、ダイレクト出版株式会社 (2022年刊)<カスタマーレビュー>より内容は良いのですが、校正や編集が入っているのか疑うほど読みにくい本です。対談か動画の文字起こしをそのまま本にしたような文章で、非常に読みにくいです。例えば、わずか5〜6行で構成されている一つの段落の中で何度も同じことを書いていたり、接続詞に「ですから」と「しかし」が多用されています。とにかく読みにくいです。<読む前の大使寸評>追って記入amazonマネーモンスター 中華帝国の崩壊マネーモンスター 中華帝国の崩壊***********************************************************************【中国史とつなげて学ぶ日本全史】 岡本隆司著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より気候変動、人口動態、経済ネットワーク…。アジア史の視点から俯瞰的に捉えた意欲作、教科書で語られない「真実の日本史」。 <読む前の大使寸評>日本語による歴史記述とか漢字の日本浸透などが興味深いので、チョイスしたのです♪rakuten中国史とつなげて学ぶ日本全史***********************************************************************【中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか】石平著、徳間書店、2020年刊<「BOOK」データベース>より新型肺炎、南シナ海問題、知財パクリ…なぜ中国は世界のトラブルメーカーなのか。歴史背景から儒教、中華思想まで習近平政権に見る「中国の本性」を解説!<読む前の大使寸評>新型コロナウイルスの対応などが載っていて、ディープスロートのホットな話題が借りる決め手になりました。rakuten中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか***********************************************************************【腐敗と格差の中国史】 岡本隆司著、NHK出版、2019年刊<「BOOK」データベース>よりなぜ中国では党幹部や政府役人の汚職がやまないのか?なぜ共産主義国にもかかわらず、貧富の差が拡大するのか?超大国を蝕み続ける「病理」の淵源に、実力派歴史家が迫る。エリート/非エリートの金・コネ・権力をめぐる相剋の二千年を一望し、独裁の度合いを強める中国共産党、および現代中国の実相を大胆かつ明快に読み解いた一冊。<読む前の大使寸評>危険な隣国・中国の歴史的メカニズムを探究することは、個人的には喫緊のテーマになっているのです。amazon腐敗と格差の中国史『腐敗と格差の中国史』3:中国革命『腐敗と格差の中国史』2:19世紀の内憂外患『腐敗と格差の中国史』1:はじめに***********************************************************************【「中国」という神話】楊海英著、文藝春秋、2018年刊<「BOOK」データベース>より「中華民族の偉大なる復興」を唱える習近平。しかし、その世界戦略「一帯一路」のターゲット、内陸アジアこそ中国最大のアキレス腱だ。歴史の改変、暴力による弾圧、洗脳教育、結婚外交ー「中国は巨大な一つの国家であり、その支配は正当だ」という神話づくりの数々を鋭く暴く。<読む前の大使寸評>目次を見てみると、どれも興味深いテーマが並んでいます。・・・モンゴル生れで静岡大学教授という著者の出自には一目置くわけでおます。rakuten「中国」という神話『「中国」という神話』3:世界史におけるチンギス・ハーンの評価『「中国」という神話』2:ウイグル人「テロ」の背景『「中国」という神話』1:モンゴル人を殺して匈奴を愛す***********************************************************************【儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇】ケント・ギルバート著、講談社、2017年刊<出版社>より日本人に「自虐史観のアホらしさ」を気づかせてくれたのはアメリカ人だった……ベストセラー連発、日本人より日本文化を深く知っているケント・ギルバートの新境地! 中国や韓国と上手に付き合うには、まず「自己中心主義」の大本たる儒教の本質を知り、そして日本は儒教国家でないことを認識すべし!!<読む前の大使寸評>おお 嫌中本で稼いできたギルバートさんが今回は儒教に着目しているがな・・・これは興味深いでぇ♪rakuten儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇***********************************************************************【日本の武器で滅びる中華人民共和国】兵頭二十八著、講談社、2017年刊<「BOOK」データベース>より日本国が、自衛隊の最新の戦闘機や艦艇をいくら増やそうとしたところで、中共の領土的な野望が消えてなくなることはありません。核武装国の中共が日本に降伏することもあり得ません。しかし、マレーシア、ベトナム、フィリピン等、地政学的に中共の味方とはなり得ない国々に対して、わが国から「機雷敷設専用の超小型潜航艇」等を武器援助するならば、日本の有権者は、驚くほど廉価な負担で、東アジアから侵略的な専制政体を除去し、世界の平和に貢献することができます。これが、「日本の武器で中華人民共和国が滅びる」という意味です。<読む前の大使寸評>嫌中本に喰いつかないよう自戒していたのだが、5年ぶりに喰いついてしまったのです。rakuten日本の武器で滅びる中華人民共和国日本の武器で滅びる中華人民共和国byドングリ***********************************************************************【日本人が知らない中国人の不思議な生活】富坂聰著、海竜社、2016年刊<商品の説明>より●中国人が絶対口にしない本音を暴露します・なぜ中国人だけが「爆買い」できるのか?・中国人は腹の底で日本をどう思っているのか?・中国の若者に希望はあるのか?ここ数年、中国人の爆買いが日本でも注目されています。多くの場合、中国のごく一部の富裕層がそれに興じている、と語られています。ですが、実態は? 国有企業の社員でさえ、日本のサラリーマンに比べて見劣りする報酬しかもらっていないのです(少なくとも帳簿上は)。そこには汚職だけではない、中国独特の金儲けのカラクリがあるのです。本書ではその驚きのカラクリから派生する中国人の生活のすべてを完全暴露します!<読む前の大使寸評>著者はテレビや雑誌でよく見かけるチャイナ・ウォッチャーであるが・・・中国人の不思議な生活とは、如何なるものか♪amazon日本人が知らない中国人の不思議な生活日本人が知らない中国人の不思議な生活byドングリ***********************************************************************【中国「歴史認識」の正体】石平著、 宝島社、2015年刊<「BOOK」データベース>より「ご都合主義」でつくられる中国史の病巣。日本軍から逃げていただけの「抗日戦争」、尖閣諸島領有権、南京大虐殺ー。捏造された中国史観は打ち破れるか!嘘が真実に変えられる!<読む前の大使寸評>まるで、ネトウヨのような石平さんの鋭い舌鋒がすごいでぇ♪生活のためとはいえ売国奴のような論調の石平さんであるが、その経歴を見ると愛国的であることが分かります。rakuten中国「歴史認識」の正体***********************************************************************【中国壊死】宮崎正弘, 宮脇淳子著、ビジネス社、2015年刊<「BOOK」データベース>より転んでもただでは起きない嫌われ者の中国人が雪崩込む!歴史捏造と漢字支配の恐怖。いやでも中国人と戦う時代がやってきた!【目次】第1章 強盗国家の常識/第2章 漢字支配と歴史捏造の実態/第3章 中国を動かす客家コネクション/第4章 中国は大分裂するのか/第5章 「習王朝」権力闘争の行方/第6章 経済大崩壊の末路/第7章 いやでも中国人と戦う時代<大使寸評>あまた出てくる嫌中本には食いつかないようにしているのだが・・・目次にもある「いやでも中国人と戦う時代」なんかを見ると、つい手が出たのです。rakuten中国壊死中国壊死3byドングリ***********************************************************************【中国を捨てよ】石平, 西村幸祐著、イースト・プレス、2014年刊<「BOOK」データベース>より超軍事強国化を進める習近平政権と、それに対峙する第二次安倍政権。この構図は、戦後体制の矛盾を体現した民主党政権の崩壊が用意したものだった。強硬一辺倒の姿勢を貫く隣国に対して、日本が取るべき正しい戦略とは?「もう、中国を捨てる時代がやってきた。韓国は中国にくれてやってもいい!」尖閣諸島問題勃発後の日中関係を中心に、反日プロパガンダを強める韓国、さらにアメリカやロシアの動向も踏まえ、東アジア情勢を多角的に考察する。稀代の中国問題評論家と保守論壇の雄の「同志」二人による、憂国の提言!<読む前の大使寸評>いわゆる嫌中本なんだろうけど、この種の本を時々読みたくなるわけです。ガス抜きしないと、ガスが溜まり過ぎて体に良くないから(笑)rakuten中国を捨てよ***********************************************************************【貧者を喰らう国 中国格差社会からの警告】阿古智子著、新潮社、2014年刊<「BOOK」データベース>より焦燥、怨嗟、慟哭、絶望…「格差」が人間を破壊する!中国建国65周年、共産主義の理想は、なぜ歪んだ弱肉強食の社会を生み出したのか。エイズ村、農民工、学歴競争、役人汚職、ネット世論、反日デモ…中国社会の暗部に深く踏み込んだ研究者による衝撃レポート。格差社会の臨界点へと突き進む隣国を、ソフトランディングに導くことは可能なのか。日本人必読の書。【目次】第1章 エイズ村の慟哭/第2章 荒廃する農村/第3章 漂泊する農民工/第4章 社会主義市場経済の罠/第5章 歪んだ学歴競争/第6章 ネット民主主義の行方/第7章 公共圏は作れるのか<読む前の大使寸評>朝日新聞の記事「書棚から見える中国 書店「万聖書園」」で、この本の存在を知り図書館に予約を入れたら、二日後にゲットできたのである。ラッキー♪この本は、なかなか根性の入ったフィールドワークとなっているようです。(予約して借りたのは、2009年刊のハードカバーです)<図書館予約:(9/15予約、9/17受取)>rakuten貧者を喰らう国 中国格差社会からの警告***********************************************************************【中国の破壊力と日本人の覚悟】富坂聰著、朝日新聞出版、2013年刊<「BOOK」データベース>より尖閣衝突、反日デモで見せた無法ぶりが怖い。軍事力が怖い。残虐性が怖い。環境汚染が怖い。要するに何を考えているかわからないのが怖い。でも、厄介なことに、中国は必ずやってくる。日本人のための「中国恐怖症」克服講座。中国がもたらす“災禍”はさらに増大。正しく対処する武器としての知識。【目次】第1章 中国軍はどれだけ怖いか(火器管制レーダー照射問題の発端/解放軍を把握できていない外交部 ほか)/第2章 “殺到”が破壊力を生み出す(緊迫した日中関係/漁船衝突事件の本当の被害者 ほか)/第3章 中国はなぜかくも「残酷」なのか(中国から見れば日本は残虐/中国の「極刑史」 ほか)/第4章 環境汚染と危険食品「負の連鎖」(PM2.5にまつわる中国環境事情/PM2.5に対する政府の反応 ほか)/第5章 「何をするか分からない国」の核心(たくましいが危険な中国人/負の側面から見た中国の怖さ ほか)<読む前の大使寸評>とにかく、中国の脅威にどう対処するか?…この難問に、日本人の覚悟が試されているわけですね。rakuten中国の破壊力と日本人の覚悟***********************************************************************【2014年、中国は崩壊する】宇田川敬介著、扶桑社、2012年刊<内容紹介より>13億の人民の暴走が始まる!尖閣諸島の奪取に失敗し、頼みの経済成長も減速。やがて、自壊する中国。日本人よ準備はできているか? ■本書の構成第1章 尖閣諸島で敗北した中国第2章 日本人が知らないメンツ社会第3章 中国経済の問題第4章 中国崩壊とその後<大使寸評>amazonより今日発送されたので、到着後に寸評の予定。他力本願になるけど、ひたすら中国の自壊を待つわけですね。Amazon2014年、中国は崩壊する怒りの衝動買いbyドングリ***********************************************************************【「無法」中国との戦い方】古森義久著、小学館、2012年刊<内容紹介より>「中国を刺激するな」「ホワイトハウスも日中交戦は望んでいない」「日本の強硬論が戦争を招く」――尖閣諸島の国有化以降、日本側の毅然たる対応が、日中間の戦争を引き起こしかねないという批判が一部で起きています。しかし著者の古森氏は、「中国を刺激するな」的なこの種の主張は、中国側の尖閣奪取への意欲を増長するだけだとして、米国の中国研究者の次のような警告を紹介しています。「中国が、東シナ海の尖閣諸島に対してはまだ南シナ海でのような攻撃的な態度をとっていないのは、紛争相手の日本が、東南アジア諸国よりも強い立場にあるからです」――。つまり、「相手が弱い」と判断すれば、ためらうことなく軍事的手段をとるのが中国の常套手段だと、著者は看破します。さらに米国の足元を揺さぶる中国の熾烈なロビー活動等も紹介。他では読めない論考が満載です。 <大使寸評>他力本願でひたすら中国の自壊を待つのも方便だが、やや情けないので・・・・アメリカ流の戦い方を知っておくことも肝要かと思い、本屋で衝動買いした本です。「共産党支配が続く限り、反日暴動は繰り返される」と著者が説くとおり、日本の敵は中国共産党であり、中国人民ではないのだ。Amazon「無法」中国との戦い方***********************************************************************【日中もし戦わば】マイケル・グリーン×張宇燕×春原剛×富阪聰、文春新書、2011年刊<amazon紹介>より緊張高まる日中両国だが、実際に戦ったらどうなるのか。日米中を代表する専門家・ジャーナリストが一堂に会し激論を交わした。<大使寸評>人民解放軍の暴走を抑えることのできるのは共産党中枢9人のうち2人だけという、薄氷を踏むような文民統制システムが怖いわけで・・・・その中華のシステムを究明したいわけだけど、日米の専門家にしても不透明さは変わらないようです。Amazon日中もし戦わば『日中もし戦わば』byドングリ***********************************************************************【日本と中国は理解しあえない】日下公人×石平著、PHPパブリッシング、2008年刊<「BOOK」データベース>より付き合わないときが、お互い一番幸せだった。かくも異なる両国は、根本が違うからそうなる。深く付き合うと、両方とも歪みが出てしまう。だからほどほどがいい。友好・親善、善悪や正邪を論ずるなかれ。<読む前の大使寸評>この本のタイトルが断定的であるが・・・大使は日中を、文明の衝突であるとさえ思うほどなので、このタイトルがこの本を借りる決め手になったのです。日下公人×石平というマッチングを企画したことが、この本を単なる嫌中本となることを防いだようですね。rakuten日本と中国は理解しあえない***********************************************************************【中国はなぜ「反日」になったか】清水美和著、平凡社、2003年刊<「BOOK」データベース>より 中国が「反日」姿勢を鮮明にしたのは、たかだか十数年、江沢民が実権を握ってからに過ぎない―。一九七二年の国交回復以来、親愛と憎悪の間を大きく揺れ動いてきた日本と中国の関係を、歴史の遠近法で検証してみると、なぜ中国側が首相の靖国参拝を問題とし、繰り返し「歴史問題」を取り上げて謝罪を要求するのかが明確になる。全土を覆うかにみえる「反日」は、中国側が仕掛けた戦略なのだ。<大使寸評>日本たたきも過ぎると、光栄に満ちた同床異夢のような歴史認識が生まれるようです。また、日本たたき、言論統制、幹部の腐敗がセットで生まれるところが、中国の政治状況であるが・・・民主主義が一度も根付かなかった中華帝国の特殊事情ではないだろうか。amazon中国はなぜ「反日」になったか軍拡、言論統制、幹部の腐敗がセットで生まれるところが、中国の政治状況であるが・・・民主主義が一度も根付かなかった中華帝国の特殊事情ではないだろうか。********************************************************* ■2023.02.13嫌中本あれこれR8https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202302130001/
2025.07.29
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図書館で『中国史とつなげて学ぶ日本全史』という本を、手にしたのです。日本語による歴史記述とか漢字の日本浸透などが興味深いので、チョイスしたのです♪*********************************************************【中国史とつなげて学ぶ日本全史】 岡本隆司著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より気候変動、人口動態、経済ネットワーク…。アジア史の視点から俯瞰的に捉えた意欲作、教科書で語られない「真実の日本史」。 <読む前の大使寸評>日本語による歴史記述とか漢字の日本浸透などが興味深いので、チョイスしたのです♪rakuten中国史とつなげて学ぶ日本全史「第二章 アジア・システムからの離脱」から「元寇」に触れたあたりを、見てみましょう。P62~66<アジアと歩調を合わせて多元化> 中国史上もっとも経済的に豊かで、政治的にも卓越していたのが宋のじだいです。その首都の開封は繁栄を極めましたが、版図は歴代最小です。ほかの国々と併存していましたし、宋の内部でも銅銭のほか、鉄銭を行使する、異なる通貨圏が存在するなど、やはり多元的で在地主義でした。(中略) また12世紀になると、中国周辺の遊牧国家も支配者と庶民の距離が近くなり、勢力が強くなります。その分、中国との結びつきは薄くなりました。やはり経済的に成長する一方で、政治的にはバラバラです。東アジア全体において、政治権力は各所に分散していたと見てよいと思います。 日本国内の動向も、こうした趨勢の一環だったといえるでしょう。武家政治は特殊な政治形態でしたし、まだ産業技術の面で遅れていたり、宋で浸透した貨幣経済の段階ではなかったりしましたが、多元化と在地主義という大きな趨勢では、東アジアと歩調を合わせていたのです。<温暖化とアジア史の集大成としてのモンゴル帝国> ところが13世紀に入ると、こうした様相が一変します。モンゴル帝国の勃興と膨張です。 チンギス・ハンが複数のモンゴル部族を統一したのが1206年。それ以降、わずか半世紀の間にモンゴルはユーラシアのほぼ全域を姓はします。これは、温暖化によって活動がいよいよ活発になった遊牧民と、経済発展を遂げた農耕世界による集大成的な動きと考えられます。 モンゴルは武力のみで各地を制圧したわけではありません。遊牧国家として政治と軍事を受け持つ一方、各地の勝者・財閥とタイアップし、その活動を保護しながら支配するというギブ・アンド・テイクの関係を築く。このパターンをそれぞれ自立していた国家・地域でくり返すことにより、当時の交通・商業の幹線だったシルクロードに沿うように支配域を広げ、ついにユーラシア全域を単一の政権のもとにまとめあげたのです。 したがって、モンゴル以前の旧国家それぞれの文化的・経済的な自立は維持されました。それを一つにつなぎ合わせる形で、モンゴル帝国が存在していました。 周知のとおり、そのモンゴルはやがて日本にも食指を動かします。一般に「元寇」または「蒙古襲来」と呼ばれますが、それは単に戦争に勝つか負けるか、侵略されるか否かという問題ではありません。アジアにおける日本の立ち位置・向かい合い方が試される出来事だったと思います。 すでに述べたとおり、東アジアはもともと遊牧と農耕の二元的世界でした。それが温暖化にともなって多元化していったのですが、モンゴルの台頭によって一点、一つにまとまります。ここに、多元的な複数の集団が政治、経済、文化を分業しつつ共存するというユーラシア的な秩序体系、いわばアジア・システムが生れたのです。 そこで日本に突きつけられた課題は、そういうアジア・システムとどう向き合うかということです。これまでも、日本は中国をはじめアジアと関係を持ってきました。しかし第一章の冒頭でも指摘しましたが、アジアの歴史をポジとすれば、日本の歴史はネガでした。二元的世界の境界から文明が生まれたわけではないですし、6世紀以前のことは国家の形態すらわかりません。ほとんど神話だけで成り立っている状態です。<モンゴル帝国と日本> その日本がモンゴルに呑み込まれるとすれば、政治的な従属のみならず、社会・経済も多かれ少なかれアジア・システムの中に包摂されることを意味します。モンゴルがそれを打診しに来たのが“元寇”ないし“蒙古襲来”であり、これを日本は断固拒否したのです。 日本側から見れば、これにはいくつかの理由が考えられます。戦争まで盛んに喧伝されたように、「日本は神国だから」というのは、いささか荒唐無稽かもしれませんが、そうした方向も要因の一つでしょう。政治体制ばかりか思想信仰のありようがまったく異なって、相容れなかった、というところでしょうか。 あるいはいっそう実地の問題として、経済発展が格段に遅れていた、ないし異質だったこともあげられます。アジアでは、貨幣が重たくて不便だとして、すでに紙幣が普及していました。そのころ日本では、ようやく銅銭が出回り始めた段階です。 今日に置き換えるなら、有価証券の取引決済システムが発達した経済に対して、駄菓子屋でお菓子を買う程度の経済だったのです。これほど次元が違うので、アジアの経済に組み込まれて、その一部として機能すること自体がおそらく不可能でした。*********************************************************『中国史とつなげて学ぶ日本全史』1:「日本史」の始まりは6世紀末から
2025.07.28
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図書館で『中国史とつなげて学ぶ日本全史』という本を、手にしたのです。日本語による歴史記述とか漢字の日本浸透などが興味深いので、チョイスしたのです♪*********************************************************【中国史とつなげて学ぶ日本全史】 岡本隆司著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より気候変動、人口動態、経済ネットワーク…。アジア史の視点から俯瞰的に捉えた意欲作、教科書で語られない「真実の日本史」。 <読む前の大使寸評>日本語による歴史記述とか漢字の日本浸透などが興味深いので、チョイスしたのです♪rakuten中国史とつなげて学ぶ日本全史「中国史」に「魏志倭人伝」が出てくるあたりを、見てみましょう。P30~34<「日本史」の始まりは6世紀末から> 地中海世界ではオリエント文明の影響を受けて、それぞれ都市国家が形成されています。のち東西とも、ペルシャ帝国にかなり遅れて、それと同規模の秦漢帝国やローマ帝国をつくりあげました。 ところが、いずれも体制を維持できず、自壊していきます。そこまでのサイクルが「古代」であると、宮崎は指摘しています。中国の場合でいえば、黄河文明が興ってから春秋戦国時代を経て、秦の始皇帝が統一を果し、次いで漢という王朝政権が形成されます。その漢が自壊して解体し、三国時代が始まるあたりが、「古代」と「中世」の境界ということになります。西暦でいえば、3~4世紀に当たります。 ちょうどそのころ、日本はようやく中国に存在を認識されました。漢が亡びて三国時代に移る3世紀末に書かれた「魏志倭人伝」に、初めて「倭」として登場したのです。中国から見て、日本列島で何か気になる動きがあったのかもしれません。 ただし、これはあくまでも中国の記録です。当時、アジアで文字を持っていたのは中国だけ。日本列島の人々が主体的に書いたものはいっさい存在しません。それはつまり、文字を使って利害を主張する主体も対象もそんざいしなかったことを意味します。前述の定義にしたがうなら、当時の日本はまだ国家ではなかったということになり、何らかの統治機構が存在していた可能性はありますが、史料がない以上は不明です。 日本が自前の記録を残し始めたのは、6世紀末から。このとき、ようやく国内統治や対外的な交渉を行う組織ができあがったと見るべきでしょう。それまでに組織がそんざいしていたとしても、この時点で新しい組織が取って代わったと考えるしかありません。 つまり古代日本の歴史は、二段階を経て始まったといえます。最初は3世紀に中国の史料に登場する「倭」として、次は6世紀末に自ら記録を残し始めた国家として。しかしこの一段目と二段目とでは、意味合いがまるで違います。 そもそも漢語で書かれた中国史料には、あまり信憑性がありません。周知のとおり、比較的最近の、しかも国内の記述についてさえ、虚偽や誇張が含まれることはよくありますから、太古において、しかも海を隔てた他国について正確に観察・記録しているとは考えにくいのです。「漢委奴国王」の金印にしろ「魏志倭人伝」にしろ、その程度の史料でしかないと認識したほうがいいと思います。 ましてや、それをもとに日本史そのものについて考察することは、あまり意味のあることとはいえません。たとえば「邪馬台国」や「倭の五王」「大和朝廷」にまつわる議論もその一つです。 したがって、系統的な日本史が始まるのは二段目の6世紀末以降と考えるべきなのです。もちろん『日本書紀』や『古事記』にも、時代を遡って神話を作りあげ、歴史を“捏造”した部分があります。しかし、そこには国歌としての意図があるはずで、それを読み解くことに意味があるのです。 それは、中国史料による一方的な存在認知とはまったく逆のベクトルです。そこで両者を照合することにより、実際はどうだったのかを考えることもできる。その意味でも、6世紀末以降でなければ日本史を系統的に捉えられないのです。<漢語史料上の日本> 言い方を変えるなら、記録を残そうとという発想自体、国家とそれに見合う社会の形成を待たなければ出てこないはずです。もともと日本は文字を持っていませんでした。そこに中国から漢字文明が流入し、多大な影響を受けます。しかしそのままでは中国に呑み込まれてしまうので、いわゆる万葉仮名や和漢混淆文を作って一線を画しました。そこで初めて自らを表現・主張できるようになった。中国から見ればかなりの“周回遅れ”ですが、それが日本の文明の黎明だったのです。 以上をもう少し具体的に見てみます。 中国の史料における「倭」「倭奴」は、まず1世紀ごろに書かれた『漢書』地理志に登場し、続いて3世紀に書かれた「魏志倭人伝」にやや詳しく記述されます。しかし東洋史学者の岡田英弘が指摘しているとおり、中国の歴史史料は権力者の道具でしかないため、その記述はきわめて恣意的で、客観的な史実としてはとてもいい加減です。ここからわかるのは、東方沖に「倭」という国があったらしいということだけです。 また5世紀に書かれた『宋書』には、いわゆる「倭の五王」に関する記述が見られます。当時の中国は、いわゆる「三国志」の時代を経て南朝・北朝に分立していました。3世紀ごろから気候が寒冷化すると、北方の遊牧民が万里の長城を越えて南下し始め、それぞれの集団が個別に政権を立てて自立していきます。ここから華北・中原の多元化が始まり、やがてそれが辺境の半島や列島にまで及びました。 一方の南方・長江流域の「江南」では、漢人の建てた王朝が興亡を繰り広げます。そのうちの一つである宋が、多元化の一翼を担っていた日本および朝鮮半島と何らかの交渉していたらしいことが、『宋書』に記されています。 ただしこれも、中国の思惑・筆法に沿った一方的な記録でしかありません。それぞれの主張は記されていますが、実際の関係性をここから読み取ることは不可能です。まして、それ以上の穿鑿をすることはムダだと思います。 あるいは寒冷化についても、中国のみならずオリエントやヨーロッパに多大な影響を及ぼした以上、日本も無関係ではなかったはずです。しかし歴史が始まっていないので、検証のしようがありません。 唯一確認できるのは、当時の日本が大陸から認知される存在だったことです。つまり5~6世紀の段階で、国家の基礎になるような組織が生れていたのでしょう。 それが一挙に具体的になり、違う段階に進んだと考えられるのが、6世紀末に始まる隋の時代からです。隋は、気候の寒冷化に対応すべく、統治体制の再構築を迫られる中で誕生しました。 そういう歴史の二巡目に入った中国から、日本が一巡目として影響を受けつつ、もしくは見習いつつ国家形成を進めたことは間違いないでしょう。「遣隋使」はその象徴で、「大和朝廷」や「律令制度」などはその所産です。
2025.07.27
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移民に関する著作を集中的に読んでいる昨今だが・・・・それで思い立って、日本に帰化した文筆家たちの著作を集めてみました。代表的著作というわけではなくて、あくまでも大使が読んだ著作になりますが。なお、姜尚中さんは、もしかして帰化していないかも? また、ネット論評で活躍中の石平さんの場合は対談としています。・小泉八雲『日本瞥見記』・ドナルド・キーン『百代の過客』・陳舜臣『景徳鎮からの贈り物』・C.W.ニコル『野生の呼び声』・荻野アンナ『働くアンナの一人っ子介護』・呉善花『なぜ世界の人々は「日本の心」に惹かれるのか』・姜尚中『反ナショナリズム』・石平『日本と中国は理解しあえない』【帰化日本人】日本国籍を取得した有名人まとめを見て、帰化の有無を確認しています。************************************************************【日本瞥見記(上)】小泉八雲著、恒文社、1975年刊<商品説明>より来日後の第一作。印象がきわめて新鮮で、読む者を歴史と風土への小旅行に誘う。日本をあらためて見直させてくれる好著。極東の第一日、江の島行脚、盆おどり、他の各章。<大使寸評>イザベラ・バードの見た日本人とあまり違っていないようだけど・・・バードより滞在期間が長いだけに、ハーンには生活者としての切り口が見えるようですね♪とにかく、ハーンが日本を訪れた時代には、すでに近代的なジャーナリズムや民俗学が芽ばえているようです。d-pub日本瞥見記(上)************************************************************【百代の過客】ドナルド・キーン著、講談社、2011年刊<「BOOK」データベース>より日本人にとって日記とはなにか。平安時代の『入唐求法巡礼行記』『土佐日記』から江戸時代の『野ざらし紀行』『笈の小文』『奥の細道』まで、八十編におよぶ日記文学作品の精緻な読解を通し、千年におよぶ日本人像を活写。日本文学の系譜が日記文学にあることを看破し、その独自性と豊かさを探究した、日本文化論・日本文学史研究に屹立する不朽の名著。読売文学賞・日本文学大賞受賞作。 <読む前の大使寸評>晴れて日本人となったキーンさんの労作を見てみましょう♪<図書館予約:(1/19予約、1/26受取)>Amazon百代の過客************************************************************【景徳鎮からの贈り物】陳舜臣著、新潮社、1993年刊<「BOOK」データベース>より銘品づくりに生涯をかけた中国の名工たち。陶磁器・刺繍・墨・筆・夜光杯など名品にまつわる歴史秘話八編。【目次】金魚群泳図/挙げよ夜光杯/波斯彫檀師/景徳鎮からの贈り物/墨の華/景泰のラム/湖州の筆/名品絶塵<読む前の大使寸評>中国嫌いの大使であるが、陳舜臣のような在日中国人は慎み深い生き方が身についているようで、親近感があるのです。rakuten景徳鎮からの贈り物************************************************************【野生の呼び声】 開高健×C.W.ニコル著、集英社、1984年刊<カスタマーレビュー>より日本を代表するナチュラリスト作家の対談集。立木義浩の美しい写真が入っているので、それだけでも楽しめるがしかしこの二人は良く食べるし、良く飲む。対談というより晩餐の談話という感じてこちらも呼ばれているような気分になる。 <大使寸評>この対談集のテーマは野生もさることながら、食うこと飲むことも、なかなかやでぇ♪Amazon野生の呼び声************************************************************【働くアンナの一人っ子介護】荻野アンナ著、グラフ社、2009年刊<「BOOK」データベース>より現在、父94歳、母85歳、二人とも要介護4。「嫁入り前」の働く一人っ子はテェーヘンです。【目次】1 船乗りパパとお絵描きママ/2 あっぱれアンリ闘病記/3 働くアンナのドンブラコ半生/4 不死身アンリの人生は続く/5 パワフルママも老いる/6 アンナ流・介護のコツ<大使寸評>船乗りパパとお絵描きママの介護に明け暮れたアンナさんには、逆境を笑い飛ばすような精神的なバネがあるわけで・・・・落ち込んだときに読むと、いいようです♪rakuten働くアンナの一人っ子介護************************************************************【なぜ世界の人々は「日本の心」に惹かれるのか】呉善花著、PHP研究所、2012年刊<「BOOK」データベース>より百数十年前の西洋人が外から見た日本。そして、滞日歴29年の著者が現在見ている日本。その両方を往復しながら、わが国の「美」の本質に迫る。【目次】1 外側からの日本(夢のような国/天国に最も近い国 ほか)/2 美しく生きる(日本人の美意識の核心「いさぎよさ」/生き方の美学 ほか)/3 貝殻のなかの大洋(「もののあわれ」を知る心/桜、その散りぎわの美しさ ほか)/4 祭りに込められた祈り(雛祭りの人形/お遍路さんをもてなす信仰 ほか)<読む前の大使寸評>呉善花さんの本は、『スカートの風』以来、折りに触れて読んできたが・・・彼女の日本学は民俗学や美学の側面を持つまでに発展してきたようです。rakutenなぜ世界の人々は「日本の心」に惹かれるのか************************************************************【反ナショナリズム】姜尚中著、講談社、2005年刊<「BOOK」データベース>より ナショナリズムの勃興、が早熟的に帝国主義的な膨張につながり、ウルトラ化の果てに破綻することでそのサイクルを終えた20世紀の日本にとって、中国と韓国のナショナリズムの脅威感は、国家に求心力を求めるネオ・ナショナリズムの拡がりを促すことになった。 このナショナリズムの逆流が、歴史修正主義の装いのもとに過去の歴史の清算を迫る「従軍慰安婦」をはじめとする数々の戦争犠牲者たちの「証言」に強い反発を示したのは、ある意味で当然であった。<読む前の大使寸評>中韓のナショナリズムに往生こいているニッポンにとって有益なお話ではなかろうか、ということで借りたのです。amazon反ナショナリズム************************************************************【日本と中国は理解しあえない】日下公人×石平著、PHPパブリッシング、2008年刊<「BOOK」データベース>より付き合わないときが、お互い一番幸せだった。かくも異なる両国は、根本が違うからそうなる。深く付き合うと、両方とも歪みが出てしまう。だからほどほどがいい。友好・親善、善悪や正邪を論ずるなかれ。<読む前の大使寸評>この本のタイトルが断定的であるが・・・大使は日中を、文明の衝突であるとさえ思うほどなので、このタイトルがこの本を借りる決め手になったのです。日下公人×石平というマッチングを企画したことが、この本を単なる嫌中本となることを防いだようですね。rakuten日本と中国は理解しあえない************************************************************かつての植民地の人たちが帰化した場合が問題で・・・・呉善花さんや、石平さんは母国では売国奴の扱いを受けているようです。東アジア共同体は夢のまた夢というか、中国、韓国とのお付合いは、付かず離れずそこそこにというスタンスがよろしいようです(笑)********************************************************* ■2016.12.23日本に帰化した文筆家たちhttps://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201612230000/
2025.07.27
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予約していた『猫社会学、はじめます』という本を待つこと7ヵ月ほどでゲットしたのです♪猫社会学という学問があるのか。だが、そんな学問があろうが、かつまた、なかろうが猫は可愛いわけで・・・チョイスした次第です♪*********************************************************【猫社会学、はじめます】 赤川学(著・編)、筑摩書房、2024年刊<「BOOK」データベース>より猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」の価値。約9500年にわたる猫と人類の歴史のなかで、もっとも関係が深まったのが現代。その諸相に光を当て、“猫と人間の幸福な未来”を構想。猫を愛する社会学者たちによる“猫社会学”の誕生!<読む前の大使寸評>猫社会学という学問があるのか。だが、そんな学問があろうが、かつまた、なかろうが猫は可愛いわけで・・・チョイスした次第です♪<図書館予約:(12/17予約、副本?、予約19)>rakuten猫社会学、はじめます「第1章 猫はなぜ可愛いのか?」の冒頭から見てみましょう。p16~19<猫はなぜ可愛いのか?>「なぜ猫ブームが起きているのか、その理由を教えてください」・・・。 私はおもにセクシュアリティや少子化問題を研究してきたのですが、いつしか取材で、こうした質問を受けるようになりました。 私が猫と暮らしはじめたのは1994年ですから、いまから30年ほど前のことです。「にゃんこ先生」という名前の猫で、にゃんこ先生との別れが訪れたのは2011年でした。このとき私は、「にゃんこ先生がいないこの世にいても仕方ない」と考えるほど、ペットロスに苦しみました。その経験を講演会で話したり、新聞の記事にしていただいたためでしょうか、猫について取材を受ける機会が増え、「猫ブームの理由」について尋ねられるようになったのです。 この質問に対する私の答えは、ただひとつ。「猫は可愛いから」というものです。 猫ブームが起こることに理由なんてない、 猫が可愛いからに決まっている、・・・記者の方からすれば「社会学の観点から分析してもらおう」と思って取材しているのに、あまりに身も蓋もない回答です(笑)。 もちろん、猫ブームの理由はさまざまに考えられます。 たとえば、核家族化や少子化が進んだ現代日本では、人間以外にも愛情を注ぐ対象が求められるようになった、ということがあります。単身所帯・共働き世帯の増加と都心回帰が進んでいますが、単身者や共働き世帯が都心のマンションで暮らすとなったとき、猫は犬に比べて鳴き声が小さく、散歩をさせる必要もないので、非常に飼いやすいのです。「SNS映え」という点でも、室内飼いの猫のほうが写真や動画に収めやすく、向いているということもあるでしょう。 しかし、これらは表面的な理由でしかなく、本質的なものではありません。社会学者として、もっと根本的な原因に迫ることができるのではないか。こんなふうに考えるようになったことが、「猫社会学」をはじめたきっかけともなっています。 こうして私は、「猫はなぜ可愛いのか」について調査・分析することにしました。この章では、その調査から得られた結果をお話ししたいと思います。<「役立つ存在」から「家族の一員」へ> まず、猫と人間の歴史を駆け足で振り返っていきます。 猫と人間の関係についての研究はかなりあるわけですが、最初に猫が人間と接触したのは約9500万年前、人間に飼われるようになったのは紀元前2000年頃の古代エジプトで、蓄えた穀物などを狙うネズミを退治させるためだったようです。現存する猫の祖先はリビアヤマネコだとされていっますが、農耕と定住生活が始まった頃に人間に飼われるようになり、モノの移動とともに世界中に広がっていったというのが一つの定説となっています。 では、猫はいかにして「可愛い生き物 」だと捉えられるようになったのか。もっとも大きいのは、時代とともに「機能的な存在」から「意味的な存在」へと変化したことです。 これは人間の子どもと同じです。今でこそ子どもは、可愛い存在、保護されるべき存在として認識されていますが、中世ヨーロッパでは子どもという概念は存在せず、労働を担う「小さな大人」として扱われていました。 それでいえば猫の場合、人間にとって役立つ存在として飼われるようになったわけですが、時代の変化とともに、そうした機能的な側面は重要ではなくなっていき、猫に対して人間は、さまざまな意味づけをするようになったのです。 それでも、私がにゃんこ先生を飼い始めた約30年前には「ペットも家族の一員」という感覚は、まだ一般的ではありませんでした。「ペット家族」論を提唱された家族社会学者の山田昌弘さんによると、1988年に実施した調査で65%の人が「ペットは家族だ」と思うと回答したと学会で発表したところ、非難を浴びたといいます。 つまり、この30年のあいだに、「 ペットは家族の一員だ」という感覚が人々のあいだに浸透していき、いまや「ペットは家族ではない」などと口にしようものなら、むしろ白い目で見られてしまうほどになったのです。
2025.07.24
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図書館で『ロシアを決して信じるな』という新書を、手にしたのです。ウクライナに侵攻して、今では圧倒的な物量の差を見せつけているロシアであるが、この世界の大迷惑で、日本の仮想敵でもあるロシアについて認識を深めようではないか・・・ということでチョイスしたのです。*********************************************************【ロシアを決して信じるな】 中村逸郎著、新潮社 、2021年刊<「BOOK」データベース>より北方領土は返ってこない。ロシア人は狡猾で、約束は禁物だー著者はこう語る。長年、かの国に渡り、多くの知己をもつ研究者にそこまで思わせるロシアとは、一体、どんな国なのか。誤作動で発射をまぬがれた核ミサイル。日常の出来事となった反体制者の暗殺。世界最悪の飲酒大国。悪魔への奇妙な共感。消えない「プーチン偽者」説。さもしい都市モスクワ…現地を旅し、不条理に絶望し、怒り、戸惑い、ときに嗤いつつ描く、新しいロシア論。 <読む前の大使寸評>ウクライナに侵攻して、今では圧倒的な物量の差を見せつけているロシアであるが、この世界の大迷惑で、日本の仮想敵でもあるロシアについて認識を深めようではないか・・・ということでチョイスしたのです。rakutenロシアを決して信じるな「序章 核ボタンはついに押されたのか?」に核戦争の危機(?)が語られているので、見てみましょう。P10~15<人類は滅亡の日を迎えていたのか> 1995年1月25日、クレムリンでなにが起こっていたのか。 真偽のほどを確認するために、2020年2月21日、資料を手にわたしはモスクワに飛んだ。新型コロナの幹線拡大で、日露間の定期航空便が運航停止に追い込まれたのは3月30日だったので、結果的にギリギリのタイミングで渡航できた。そして到着の翌日、2月22日午前11時過ぎのこと。 モスクワ都心にあるホテルのロビーの片隅で、わたしはとても緊張しながら、ある人物の到着を待っていた。ロビーといっても、大勢の人たちが行き交ったり、大声で談笑したりする雰囲気ではなく、ソファーが六つほど置かれた小部屋という感じだ。わたしが選んだソファーは壁際の太い柱のそばで、ロビー脇の通路から死角に位置していた。 1995年当時のロシアはエリツィン大統領の指揮下にあり、大統領補佐官として国家安全保障問題を担当していたのが、ユーリー・バトゥーリン氏だ。1949年6月生まれの70歳。いまでも多くの肩書きをもっている要人といえる。 <大統領補佐官の証言> わたしはバトゥーリン氏を、11時10分にホテル玄関口で出迎えた。外気温はマイナス3度、かれの厚手の外套から冷気が漂ってくる。かれは几帳面な性格らしく、荒い鼻息を立てながらも、遅刻したことをわたしにわびた。わたしは、わざわざホテルまで足を運んでもらったことに感謝の意を伝え、握手した。 あらかじめ確保していたソファーに座り、肝心な話題へと入っていった。わたしが核バックに関する資料を手渡すと、バトゥーリン氏は眼鏡をはずして読みはじめる。わたしが横から説明を加えるのだが、耳に入らないようだ。読み終わったバトゥーリン氏はわたしのほうを振り向き、資料に記されているように深刻な危機に陥ったのは1995年1月25日午前9時過ぎで間違いないと証言した。そのうえで「この危機似ついて話すのははじめてのことだ」と小声で明かした。 エリツィン氏が大統領を辞任したのは1999年12月31日。その危機的な状況は辞任の5年前の出来事だったのである。 話を、重大な局面を迎えた1995年1月25日の出来事に移そう。 その日は午前8時過ぎから、バトゥーリン氏はクレムリンの自分の執務室で勤務していた。エリツィン大統領は午前9時ごろから、モスクワの南南東370キロに位置するリーベック市内の工場を視察予定だった。バトゥーリン氏が出勤してから1時間半後の午前9時24分ごろ、以下の「緊急連絡」が入ったという。「ノルウェーの方角から、ロシア、そしてモスクワに向けて核ミサイルが飛んできている。首都に着弾するのに20分もかからない」 こうして「ノルウェー・インシデント」といわれる事態がはじまったという。 バトゥーリン氏はさらに、ロシア国防省高官から追加の情報がもたらされたと証言する。「『ミサイル防衛システムがノルウェー沖の上空で核ミサイルのような飛翔体を探知した。すぐに、状況の把握を開始・・・』というのです。アメリカからの核攻撃がはじまったのか、それとも誤認、または誤作動なのか・・・。すぐに結論を出さなければなりません。わたしたちは我が国に対する攻撃だと断定しました」 ロシアのレーダーが捉えたさい、飛翔体は真上に上昇していたために、 ノルウェー沖で活動するアメリカの潜水艦から発射されたミサイルだと判断したようである。というのも他に、 ノルウェー周辺に戦略ミサイルが配備されたという警戒情報はなかったからである。もちろん飛翔体が潜水艦から発射されたミサイルで、本当にロシアを攻撃するものであるという「完全な確信」があったわけではないらしい。「だが、最悪の事態を想定した」とバトゥーリン氏は念を押す。(中略) バトゥーリン氏の話が本当ならば、冒頭の資料と合致しない。資料には、核ボタンは押されたが、システムがうまく作動しなかったと記されていた。どちらが、事実なのだろううか。仮に故障していたならば、なんという間抜けなロシア。緊急事態に対処できないロシア。ロシアらしい大失態といえるが、そんなロシアに、世界は助けられたという皮肉。
2025.07.23
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早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?このところ宇宙や占星術の記事を見たり、書いたりしているが『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。しかしまあ、今年の夏は晴れたら熱中症アラートが心配されるし、降れば線状降水帯や雷雨が気になるわけで・・・二十四節季という昔からの季節感など、忘れていたほどやでー。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は七十二候でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたりこの本で、大暑のあたりを見てみましょう。和暦p19<大暑>暑い日々、雨乞いの神事が行われた水枯れの候「大暑」は、現行の暦で7月23日ころに初日を迎え、立秋の前日までがその期間である。 快晴がつづくなか気温は上がり続ける。『暦便覧』では「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。「小暑」の期間から始まっている「土用」は、立秋の前日までがその期間となっている。 旧暦で暮らした時代は、田植えが終わり梅雨も明けると、「大暑」の期間は快晴が続くため、「水路の涸れ」が最大の関心事だった。そのため、かつては「雨乞い」の神事が産土神の鎮座する神社でおこなわれていたようだ。雨乞いの神事では、古式豊かな作法が厳格に守られ、雨乞いだけでなく、安産や家族の幸福などが祈られたという。 さらに失われつつある風物詩は、「打ち水」。かつては夕方になると一斉に、道路や庭に水を撒き、埃を鎮めたり涼を求めたりしたものだが、空調の導入や住環境の変化で、やはり少しずつ廃れていった習慣のひとつである。 大暑の期間の七十二候は以下の通り。 初候「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ)桐の実が成り始める。 次候「土潤辱暑」(つちうるおいてむしあつし)土が湿ってむし暑くなる。 末候「大雨時行」(たいうときどきおこなう)時として大雨が降る。 水を求め、水に悩ませるということだろうか。 また西洋占星術では、大暑の初日が獅子宮(しし座)の始まりとなっている。また、土用の丑の日も年4回あるが、ウナギを賞味する風習は夏に限定されている。なお、夏の土用の丑の日は、2025年は7月19日と7月31日の2回です。 二十四節季の小暑に注目(復刻)二十四節季の夏至に注目(復刻)北海道で37度超を記録したようだが・・・助けてくれい!
2025.07.22
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今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「中露を信じるな」でしょうか♪<市立図書館>・ 猫社会学、はじめます ・ロシアを決して信じるな・ 中国史とつなげて学ぶ日本全史・スタジオジブリの想像力<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【猫社会学、はじめます】 赤川学(著・編)、筑摩書房、2024年刊<「BOOK」データベース>より猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」の価値。約9500年にわたる猫と人類の歴史のなかで、もっとも関係が深まったのが現代。その諸相に光を当て、“猫と人間の幸福な未来”を構想。猫を愛する社会学者たちによる“猫社会学”の誕生!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/17予約、副本?、予約19)>rakuten猫社会学、はじめます【ロシアを決して信じるな】 中村逸郎著、新潮社 、2021年刊<「BOOK」データベース>より北方領土は返ってこない。ロシア人は狡猾で、約束は禁物だー著者はこう語る。長年、かの国に渡り、多くの知己をもつ研究者にそこまで思わせるロシアとは、一体、どんな国なのか。誤作動で発射をまぬがれた核ミサイル。日常の出来事となった反体制者の暗殺。世界最悪の飲酒大国。悪魔への奇妙な共感。消えない「プーチン偽者」説。さもしい都市モスクワ…現地を旅し、不条理に絶望し、怒り、戸惑い、ときに嗤いつつ描く、新しいロシア論。 <読む前の大使寸評>追って記入rakutenロシアを決して信じるな【中国史とつなげて学ぶ日本全史】 岡本隆司著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より気候変動、人口動態、経済ネットワーク…。アジア史の視点から俯瞰的に捉えた意欲作、教科書で語られない「真実の日本史」。 <読む前の大使寸評>追って記入rakuten中国史とつなげて学ぶ日本全史【スタジオジブリの想像力】三浦雅士著、講談社 、2021年刊<「BOOK」データベース>より西洋ルネサンス絵画と日本アニメは視覚芸術における空前の事件である!なぜ宮崎駿の作中人物は空を飛び、火と接吻するのか?スタジオジブリを人類史のなかに位置づける、壮大にして野心的な試み。『熱風』の連載、待望の書籍化! <読む前の大使寸評>追って記入rakutenスタジオジブリの想像力
2025.07.21
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・金原ひとみ「ナチュラルボーンチキン」(12/03予約、副本?、予約?)現在16 位・宙かける教室(12/28予約、副本1、予約388)現在173 位・麻田雅文『日ソ戦争』(1/16予約、副本?、予約124)現在56位・就職氷河期世代(2/02予約、副本?、予約30)現在3位・天気でよみとく名画(3/22予約、副本?、予約29)現在20位・潤日: 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う(6/20予約、副本?、予約153)現在152位・3ヵ月でマスターする江戸時代(7/04予約、副本1、予約10)現在11位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』<予約候補>・テレビプロデューサーひそひそ日記・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・伊予原新『藍を継ぐ海』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相:図書館未収蔵・金水敏『よくわかる日本語学』・大友克洋「童夢」・70歳のバックパッカー・水族館飼育員のキッカイな日常・筒井康隆『エロティック街道』・王谷晶『ババヤガの夜』・クロード・ルブラン『山田洋次が見てきた日本』・エマニュエル・トッド『西洋の敗北』・和田秀樹『70歳が老化の分かれ道』<予約分受取:5/15以降> ・夜深特急5 トルコ・ギリシャ・地中海(4/⒓予約、5/15受取)・消費者金融ずるずる日記(8/27予約、5/29受取)・白人になれない白人たち(4/05予約、6/12受取)・森永卓郎『身辺整理』(11/20予約、6/12受取)・原爆裁判(9/11予約、6/19受取)・闇の中国語入門(4/13予約、6/19受取) ・官僚国家 日本の闇(10/28予約、7/03受取)・猫社会学、はじめます(12/17予約、7/20受取) **********************************************************************【ナチュラルボーンチキン】金原ひとみ著、河出書房新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の女から導かれて出会ったのは忘れかけていた本当の私ー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/03予約、副本?、予約?)>rakutenナチュラルボーンチキン【宙わたる教室】 伊与原新著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より東京・新宿にある都立高校の定時制に集った、さまざまな事情を抱えた生徒たち。彼らは「科学部」を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験を始めた。煌々と明かりが灯った夜の教室で、小さな奇跡が起きるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/28予約、副本1、予約388)>rakuten宙わたる教室【日ソ戦争】 麻田雅文著、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>より日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/16予約、副本?、予約124)>rakuten日ソ戦争【就職氷河期世代】 近藤絢子著、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりバブル崩壊後、未曾有の就職難が社会問題となった。本書は1993~2004年に高校、大学などを卒業した人々を「就職氷河期世代」と定義し、雇用形態や所得などをデータから明らかにする。不況がこの世代の人生に与えた衝撃は大きい。結婚・出産など家族形成への影響や、男女差、世代内の格差、地域間の移動、高齢化に伴う困窮について検討し、セーフティネットの拡充を提言する。統計から見えるこの世代の実態とは。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/02予約、副本?、予約30)>rakuten就職氷河期世代【天気でよみとく名画】長谷部愛著、中央公論新社、2024年刊<出版社>より「悪魔」の正体は局地風(ゴッホ“星月夜”)、描かれた雲から降水確率もわかる(フェルメール“デルフト眺望”)、天気の表現でわかる作家の出身地などなど、古今東西の名画やマンガを天気という視点で見直すと、意外な発見に満ちている。画家たちの観察眼は気象予報士よりも凄いかも!?さらに、同じ地域でも時代の異なる作品を比較することで、温暖化などの変化に気づくことだってできる。現役気象予報士による美大の人気講義を再現。<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(3/22予約、副本?、予約29)>rakuten天気でよみとく名画【潤日: 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う】 舛友雄大著、東洋経済新報社、2025年間<「BOOK」データベース>より「潤」は、最近中国で流行っている言葉で、さまざまな理由からより良い暮らしを求めて中国を脱出する人々を指す。もともと「儲ける」という意味だが、中国語のローマ字表記であるピンインでRunと書くことから、英語の「run(逃げる)」とダブルミーニングになっている。「潤日」コミュニティー、多くの日本人が知らぬ間に、中国や日本、そして世界の変化に応じる形で急速に存在感を増しつつある。この全く新しいタイプの中国人移民たちをつぶさに訪ねて耳を傾けると、その新規性や奥深さを痛切に感じるとともに、日本の政治、経済、社会に見逃せないほどの大きなインパクトをもたらしつつある現状が見えてきた。 <読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(6/20予約、副本?、予約159)>rakuten潤日: 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う【3ヵ月でマスターする江戸時代】野島博之、牧原成征、他著、NHK出版、2024年刊<出版社>より知っているようで知らない”江戸時代”を、わかりやすく解説2024年4月に始まった教養番組「3か月でマスターする」。「世界史」、「数学」、「ピアノ」に続く第4弾は、「江戸時代」。この時代、現代につながる文化や学問、経済、政治の仕組みなどが生まれ、発展し、江戸は世界の大都市に成長。まさに、日本の歴史の転換点といえる。江戸時代を学ぶことは日本を学ぶこと。歴史感覚を取り戻し、養うのは、今後日本がどのような進路をたどるのかを知ることにつながる。 <読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(7/04予約、副本1、予約10)>rakuten3ヵ月でマスターする江戸時代【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死 図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・デジタル朝日「好書好日」でめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索
2025.07.21
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総選挙といえば、偽情報というのが世の常であるが・・・トランプ大統領の第一の子分J・D・ヴァンス 副大統領の主張や生い立ちを再認識するためにも、以下のとおり復刻してみようと思ったのです。 ******************************************************** トランプ新体制が動き始めましたね。日本に対しては、早速円安によって厳しい状況が出ているが・・・想定内とするには厳しいのではないか。大統領選挙では、ヒスパニックや黒人たちのアホな投票によってトランプさんは救われたとの見方もあるが・・・米国ラストベルトのヒルビリー(白人男性)たちは、どうなっているでしょうね?・・・ということで、2017年刊『ヒルビリー・エレジー』という本を復刻して読み直してみます。*********************************************************図書館に予約していた『ヒルビリー・エレジー』という本を、待つこと半年でゲットしたのです。トランプ大統領を誕生させたラストベルトのヒルビリーたちは、如何なる人たちなのか…わりとホットなドキュメンタリーなんだろう。【ヒルビリー・エレジー】J・D・ヴァンス著、光文社、2017年刊<BOOK」データベース>よりニューヨーク生まれの富豪で、貧困や労働者階級と接点がないトランプが、大統領選で庶民の心を掴んだのを不思議に思う人もいる。だが、彼は、プロの市場調査より、自分の直感を信じるマーケティングの天才だ。長年にわたるテレビ出演や美人コンテスト運営で、大衆心理のデータを蓄積し、選挙前から活発にやってきたツイッターや予備選のラリーの反応から、「繁栄に取り残された白人労働者の不満と怒り」、そして「政治家への不信感」の大きさを嗅ぎつけたのだ。トランプ支持者の実態、アメリカ分断の深層。<読む前の大使寸評>トランプ大統領を誕生させたラストベルトのヒルビリーたちは、如何なる人たちなのか…わりとホットなドキュメンタリーなんだろう。<図書館予約:(6/19予約、12/12受取)>rakutenヒルビリー・エレジー最後に「解説:渡部由佳里」を、見てみましょう。p408~412<解説> トランプのラリー(大規模な政治集会)のロックな雰囲気は、国家予算や税金について難しい話を真面目にするライバルとはまったく異なった。トランプは「とてもひどい」などといった小学校で学ぶ程度の単純な語彙だけを使ってオバマ大統領をけなし、ライバル候補を揶揄し、マイノリティや移民を非難して群衆を湧かせた。 このとき気付いたのは、大衆は国家予算や外交政策の詳細などには興味がない、ということだった。プロの政治家をすでに胡散臭く思っているので、たとえ実直に説明していても、「煙に巻こうとしているだけ」と感じてしまうのだろう。 それにひきかえ、「オバマ大統領や議会は災害」「メキシコが送り込むのは、ドラッグと犯罪とレイプ魔」「アメリカは日本が関税なしで何百万もの車を売りつけてくるのを許しているくせに、貿易協定を結べずにいる」「イスラム教徒のアメリカ入国を禁じる」というトランプの言葉は、ふだん彼らが感じていることそのものだ。言いたくても言えなかった真実を代弁してくれるトランプに、観衆が引き込まれていくのが見える。 さらに実感したのは、群集心理を察知する、トランプの天賦の才だ。 トランプは、もとは「不動産王」として知られていたが、全米で2004年に始まった『アプレンティス』というテレビ番組で、全米のスターになった。参加者が「見習い(アプレンティス)」としてトランプの会社での採用を競うもので、課題に取り組んだ参加者が、番組の最後に重役室に呼ばれ、そのうち一人が、トランプから「お前はクビだ」と言い渡される。 この独裁的な経営手法は専門家からは批判されたが、ビジネスの素人には非常にわかりやすくて面白い。視聴者は、テレビで観るトランプの「決断力とカリスマ性」に惹かれた。(中略) トランプを冗談候補としてあざ笑っていた政治のプロたちは、彼が予備選に勝ちそうになってようやく慌てた。都市部のインテリとしか付き合いがない彼らには、地方の白人労働者の怒りや不信感が見えていなかったからだ。そんな彼らが読み始めたのが、本書『ヒルビリー・エレジー(田舎者の哀歌)』だ。 無名の作家が書いたこのメモワール(回想記)が、静かにアメリカのベストセラーになっている。 著者のJ・D・ヴァンスは、由緒あるイェール大学ロースクールを修了し、サンフランシスコのテクノロジー専門のベンチャー企業のプリンシパルとして働いている。よく見かけるタイプのエリートの半生記が、なぜこれだけ注目されるのかというと、ヴァンスの生い立ちが普通ではないからだ。 ヴァンスの故郷ミドルタウンは、AKスチールという鉄鋼メーカーの本拠地として知られる、オハイオ州南部の地方都市である。かつて有力鉄鋼メーカーだったアームコ社の苦難を、川崎製鉄が資本提携という形で救ったのがAKスチールだが、グローバル時代のアメリカでは、ほかの製造業と同様に急速に衰退していった。失業、貧困、離婚、家庭内暴力、ドラッグが蔓延するヴァンスの故郷の高校は、州の最低の教育レベルで、しかも2割は卒業できない。大学に進学するのは少数で、トップの成績でも、ほかの州の大学に行くという発想などはない。大きな夢の限界はオハイオ州立大学だ。 ヴァンスは、そのミドルタウンの中でも貧しく厳しい家庭環境で育った。両親は物心ついたときから離婚しており、看護師の母親は、新しい恋人を作っては別れ、そのたびに鬱やドラッグ依存症を繰り返す。 母親代わりの祖母がヴァンスの唯一のよりどころだったが、十代で妊娠してケンタッキーから駈け落ちしてきた彼女も、貧困、家庭内暴力、アルコール依存症といった環境しか知らない。小説ではないかと思うほど波乱に満ちた家族のストーリーだ。 こんな環境で高校をドロップアウトしかけていたヴァンスが、イェール大学のロースクールに行き、全米のトップ1%の裕福な層にたどり着いたのだ。この奇跡的な人生にも興味があるが、ベストセラーになった理由はそこではない。 ヴァンスが「Hillbilly(ヒルビリー)」と呼ぶ故郷の人々は、トランプのもっとも強い支持基盤と重なるからだ。多くの知識人が誤解してきた「アメリカの労働者階級の白人」を、これほど鮮やかに説明する本は他にはないと言われる。『ヒルビリー・エレジー』1:ヒルビリーあるいはスコッツ=アイリッシュの現状『ヒルビリー・エレジー』2:白人労働者の政治意識『ヒルビリー・エレジー』3:解説:渡部由佳里著者のバンス氏がインタビューで取り残された白人たちを語っています。*********************************************************■2024.11.15『ヒルビリー・エレジー』(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202411150000/
2025.07.20
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図書館で『ガン入院オロオロ日記』という本を、手にしたのです。この本は以前に借りた覚えがあるのだが、再読するのもええか♪・・・ということでチョイスしたのです。*********************************************************【ガン入院オロオロ日記】 東海林さだお著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>よりある日、肝細胞がんと告知されたショージ君。40日に及ぶ人生初の入院生活を送ることに。ヨレヨレパジャマで点滴のガラガラを連れ歩き、何を食べるか悩む間もなく病院食を出される。それは不本意の連続だった…。認知症時代の“明るい老人哲学”にミリメシ、ガングロ。そしてついにオリンピック撲滅派宣言!? <読む前の大使寸評>この本は以前に借りた覚えがあるのだが、再読するのもええか♪・・・ということでチョイスしたのです。rakutenガン入院オロオロ日記く「病院は不本意でいっぱい」に東海林さんの不本意が語られているので、見てみましょう。P28~32<Ⅱ 病院は不本意でいっぱい> こうして自分が経験者になって見ると、入院患者が忙しいことがよくわかる。 毎日毎日、日課がびっしり。“廊下ガラガラ”も日課の一つなのだ。 これをやらないと、自分でも驚くほど筋力が衰える。 宇宙飛行士が3ヵ月ぐらい経って地球に戻ってくると自力では立ち上がれないというがあれに近い。 そういうふうに聞かされていたので、ぼくは毎日必ず1時間は歩くことにしていた。 このことによって、脚力はそれほど衰えずに済んだのだが、入院してから二十日ぐらい経ったころ、ペットボトルのフタを開けようとしたらどうしても開かない。 と思いつつ、よく考えてみたら、指の力が衰えていたのだった。 脚力には注意していたが、腕力および指の力の低下にまでは考えが及ばなかったのだ。 そういうわけで、日課の一つとして脚力強化に1時間(午前中30分と午後30分)取られる。 こうした様々な日課が数かぎりなくある。 手術で弱くなった肺機能強化のための機具(肺活量検査のときの、ハイッ、思いっきり吸ってーッ方式)を使って、ヒマさえあればこれをやるように言われているのでヒマさえあればやる。 手術後の感染予防のための「蒸気式うがい器」を午前一回、午後一回やる。一回の所要時間十数分。 入院生活の朝は早い。朝7時には起きていなければならない。 看護師さんが体温と血圧を測りにくる。 担当の看護師さんが若くて美しい場合は、事前に鏡を取り出して櫛で髪を整えておかなければならない。 櫛が見つからないときもあって、そういう場合はあちこちの抽出しを開けたり閉めたりしなければならないことになり、いろいろと忙しい朝となる。 体重を量るのも朝。 病室から出て、ナースステーションの前に設置してある体重計まで量りに行く。量って名簿の自分の欄に体重を記入する。 もちろん、その場合もガラガラが同行する。 ちょっとそこまでだから置いて行こうか、とも思うのだが、点滴の管やおしっこのドレーンやら計器のコードなどで繋がっているので置いて行くということは事実上ありえない。 ときどきその存在を忘れ、用事をふと思い出して立ち上がって歩き出してもちゃんと付いてくる。 離れて暮らす、ということはありえないのだ。 朝刊を買いに売店に行く。 もちろん同伴である。 部屋に戻って朝刊を読む。 読んでいるときもそばにじっと控えている。 (中略) 五日に一度ぐらいの割り合いで、胸部および腹部のレントゲン検査があったり、血液検査があったり、そういうときは外来患者といっしょに検査室の前の廊下で何十分も待ったり、部屋に戻ってきてすぐ朝食、歯をみがいて、すぐ肺機能訓練器に取りかかり、吸ってー吸ってー をくり返し、そのあとガラガラを引っぱって歩いて部屋に戻ってくると、おー、もう昼食か、ということになる。『ガン入院オロオロ日記』1:東海林さんの入院状況
2025.07.20
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『ガロ曼陀羅 』 という雑誌が出回っていることは知らなかったが、この雑誌が取り上げた漫画家や作品がええわけで・・・以下のとおり復刻して読み直してみましょう♪********************************************************* 図書館で、『ガロ曼陀羅』という本を手にしたのです。貸し本屋系からメジャー系まで、ほとんどすべての漫画家がコメントしているのが、スゴイでぇ♪【ガロ曼陀羅】ガロ史編纂委員会編、阪急コミュニケーションズ、1991年刊<「BOOK」データベース>より創刊号(1964年9月)から318号(1991年6月)までの全表紙をカラー写真で収録。『ガロ』掲載全作品を作家別に網羅。約30年におよぶ『ガロ』の歴史と変遷。まるごとオリジナル書き下ろし。<読む前の大使寸評>貸し本屋系からメジャー系まで、ほとんどすべての漫画家がコメントしているのが、スゴイでぇ♪amazonガロ曼陀羅『ガロ』が見つけた異才・つげ義春のコメントを、見てみましょう。p20~22青林堂主人 長井さんとの最初の出会いは、ぼくが大塚に住んでいた頃、出来たての白土三平さんの『忍者武芸帳』第1巻を持ってひょっこり訪ねてきたのが最初で、三洋社を始めた頃だったと思います。 白土さんのデビュー以前から、ぼくは貸本向けのマンガを描いていましたが、白土さんはよく、ぼくの作品を読んでくれていたようですので、白土さんに言われて長井さんが来たのかな、とも思いました。 それで、三洋社の『忍風』に描くようになったのです。当時はミステリー、ハードボイルドものが人気があったので、その手の作品を描いていました。 しばらくして、僕も引っ越しして、少しマンガから遠ざかっていた頃、『ガロ』の本の柱に「つげ義春さん、連絡乞う」と出ていたのを友だちの漫画家が見て、ぼくに教えてくれました。別に放浪していたわけでもなかったのですが、引っ越し先の住所が分からなかったからでしょうか。 それで長井さんのところへ出向きました。白土さんが、『ガロ』を作るときのメンバーにぼくの名前も考えていてくれていたからでしょうね。 当時は、本当にこっちも苦しかったから、1ヵ月後の原稿料の支払いも待てず、原稿と引き換えにギャラをもらうということでやっていました。 でも、神保町の長井さんの待ち合わせがなかったときは、練馬の赤目プロに行って、白土さんに二回くらい立て替えてもらったこともありました。長井さん、白土さんにそれを返したのかな? それが気掛かりですが、もしそのままだったら、ぼくは未だに白土さんから原稿料を借りていることになってしまっていますね。 そのついでというわけでもないのですが、1週間くらいは白土さんの手伝いをしたこともあります。 「紅い花」がNHKで映像化されたことについて何か、ということなのですが、正直言って当時はあまり面白くなかったです。70分くらいの作品で、佐々木昭一郎さんがきれいな映像に仕上げてくれましたが、反戦思想を作品の中に盛り込んだりしたことがふあわしくないように思ったんです。 でも、ぼくにとっても初めての経験でしたし、エミー賞という海外の賞や芸術祭参加作品の大賞をいただいた作品なので、今思えばすごいことだったのでしょうね。ガロ曼陀羅1:佐々木マキさんのコメントガロ曼陀羅2:『ガロ』創刊当時のお話ガロ曼陀羅3:南伸坊・元編集長の昔話ガロ曼陀羅4:青林堂社長の「はじめに」ガロ曼陀羅5:蛭子能収さんのコメントガロ曼陀羅6:『ガロ』が見つけた異才・つげ義春*********************************************************■2020.03.08ガロ曼陀羅6https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202003080002/
2025.07.19
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「いつもニコニコ現金払い」がモットーのアナログ老人にとって、昨今のキャッシュレス化には耐えられないわけで・・・以下のとおり復刻して、愚痴を吐露してみます。********************************************************* 図書館で『キャッシュレス進化論』という本を、手にしたのです。「いつもニコニコ現金払い」がモットーのアナログ老人にとってキャッスレスは脅威なのです。【キャッシュレス進化論】安留義孝著、金融財政事情研究会、2019年刊<「BOOK」データベース>よりこれでいいのか!?日本のキャッシュレス。必要なのはFinTechではなく、LiveTech。決済は日常生活の利便性を追求し進化すべきもの。決済事業者による“お仕着せ”のキャッシュレス化にNOを!世界中のキャッシュレスを知り尽くす著者が、日本に足りない視点を提示。<読む前の大使寸評>「いつもニコニコ現金払い」がモットーのアナログ老人にとってキャッスレスは脅威なのです。rakutenキャッシュレス進化論「第2章 日本の決済はいま」で外国人労働者の増加などを、見てみましょう。p19~21<2-7 キャッシュレス化は労働力不足の対策となるか> また、少子高齢化により、労働力」不足が深刻化している。特にコンビニでは24時間365日営業の形態の維持が困難になっている。キャッシュレス化の進展により、店舗のオペレーションの効率化も期待されているが、完全キャッシュレス店舗とならない限りは、いままでの現金のオペレーションが残り、それほどの項かは期待できない。 加えて、キャッシュレス化だけではないが、無人店舗や無人レジ店舗は消費者のニーズをとらえていないことが多く、消費者離れを起こす可能性がある。手間だけ増える生体認証は使われないだろうし、カメラで監視され続ける店舗も心理的に避けられる可能性がある。<2-8 外国人労働者がキャッシュレス化を先導するか> 2019年4月の」改正入管法施行により、外国人労働者がさらに増加する。彼らは労働者として働くとともに、日本で日常生活を送ることになる。 彼らの多くは20~30代の働き盛りであり、母国ではモバイルによる金融サービスを利用していた層である。そして、今後も日本から母国へ送金し続ける。 著者は改正入管法の対象9ヵ国のうち、中国、タイ、インドネシア、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ネパールは訪問したことがある。中国はいうまでもないが、他の6ヵ国も、スマホによる金融サービスが金融包摂を担い、送金だけでなく、公共料金の支払、交通手段の予約・支払、一部では決済領域にも進出している(改正入管法の対象国のあと2ヵ国はフィリピンとモンゴル)。 そして、外国人労働者の増加をきっかけに、彼らを対象とした金融サービスも登場することが予想される。がいこく人は銀行口座を開設することが難しく、電子マネーでの給与支払や、働いた分を担保とした給与の前払い(PayDay Loan:ペイデイローン)などのサービスが考えられる。若い、前向きな外国人労働者が日本の労働力不足を補うだけではなく、キャッシュレス化の先頭を走る可能性もある。<2-9 セキュリテイ意識の高まりと個人情報データへの不安> GAFA(ガーファ)とはGoogle、Amazon、Facebook、Appleのアメリカの4大IT企業のことを指す。彼らは消費者の情報を収集、分析し、急成長を遂げている。 しかし、個人情報の流出などのセキュリテイ事故を起こしているのも事実である。事故ではないが、この4社以外も含め、レコメンド広告などには閉口している人も多いのではないだろうか。(中略) 日本では情報銀行という概念も出始めているが、キャッシュレス化により、消費者の決済データが蓄積されるようになるが、消費者がキャッシュレスで決裁したいと思わせる仕組みを構築してほしい。『キャッシュレス進化論』3:外国人労働者の増加 『キャッシュレス進化論』2:中国のケースとかインバウンド対策など『キャッシュレス進化論』1:日本のキャッシュレス化********************************************************* ■2023.08.07『キャッシュレス進化論』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202308070000/
2025.07.18
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図書館で『ガン入院オロオロ日記』という本を、手にしたのです。この本は以前に借りた覚えがあるのだが、再読するのもええか♪・・・ということでチョイスしたのです。*********************************************************【ガン入院オロオロ日記】 東海林さだお著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>よりある日、肝細胞がんと告知されたショージ君。40日に及ぶ人生初の入院生活を送ることに。ヨレヨレパジャマで点滴のガラガラを連れ歩き、何を食べるか悩む間もなく病院食を出される。それは不本意の連続だった…。認知症時代の“明るい老人哲学”にミリメシ、ガングロ。そしてついにオリンピック撲滅派宣言!? <読む前の大使寸評>この本は以前に借りた覚えがあるのだが、再読するのもええか♪・・・ということでチョイスしたのです。rakutenガン入院オロオロ日記く「がんと過ごした40日をふりかえる」に東海林さんの入院状況が出てくるので、見てみましょう。P15~20<Ⅰ がんと過ごした40日をふりかえる> 手術室の前には、これから手術を受ける人が20名ぐらい並んでいる。 付き添いの人も入れるとおよそその倍。 手術室前の廊下は薄暗く、並んでいる人の表情も暗い。全員無言。 茲に並んでいる老若男女のうち、誰一人として明るい表情の人はいない。 付き添いの人は一種の応援団と考えられるから、「ガンバッテ」 の声をかける人が一人ぐらいいても不思議ではないのだが、そういう雰囲気はここにはない。 一人ずつ名前を呼ばれ、太りずつ手術室に消えていく。 まさに「消えていく 」という後ろ姿が印象的だった。 順番が来て、僕も名前を呼ばれ、ぼくも消えていく。 名前を確認され、ベッドに横たわり、「ヒザを両腕で抱えて体をくの字にしてください」 と言われ、「いよいよ脊椎麻酔の注射だな」 と思い、「話にはとても痛いと聞いているが」 と思い、その覚悟をしたとたん、ブスリと注射が打たれ、「話に聞いているほど痛くないじゃないか」 と思い、「うん、このことは、これから脊椎麻酔の注射をしなければならない羽目になった人にぜひ伝えないといけな・・・い・・・な・・・」の、「な」のあたりで意識がなくなった。 このあと4時間、わが身の上に起こったことについては何も覚えていない。 4時間もの間であるから、多分、わが身の上には様々な出来事があったはずだ。「何か一つでいいから思い出せ」 と言われても困る。 きっかり4時間後、きっかり目が覚める。 麻酔から覚めるときは、最初はぼんやりだが少しずつ視界がひらけていってやがてはっきりと辺りが見えてくる、と、よく言われるが、ぼくの場合はいきなりパッチリだった。 いきなりパッチリで、いきなりいま自分が置かれている状況がはっきり理解できた。「手術は成功!」 と医師に言われる。 患部完全切除。肝臓全体のおよそ十分の一。重さにして159.9g、肝臓内、他臓器への転移なし。出血も想定内で輸血なし。胆のうも切らずに済む。 手術跡を見ると、お腹をL字形に切られてありその全長およそ40センチ。 傷を縫った針の穴一つ一つ生々しく、縫った糸によって引っぱられている皮膚及びその周辺の筋肉のひきつれぐあい痛々しく、正視に耐えず思わず目を閉じる。 麻酔がまだ効いているせいか、痛みはほとんどなく、ついいましがた手術をしたという感覚がまるでない。 何でこんなところにこんなにも大きな傷ができたんだろう、というような感覚。 手術室からICU(集中治療室)へ移動。 集中治療室というのは、重篤な急性機能不全の患者を24時間体制で管理するところで、手術直後の患者もこれに相当する。(中略) 手術直後はノドにタンがからまることが多いらしく、あちこちから、それを除去しようとする動静が伝わってくる。 (追って記入予定)ネットで<ガンで入院した有名マンガ家は、病院で何を失ったのか>が見られます。
2025.07.18
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予約していた『官僚国家 日本の闇』という本を待つこと8ヶ月ほどでゲットしたのです♪20日の参院選が気になるが、3人区の兵庫県では苛烈な物言いの泉房穂さんとNHK党党首の立花孝志さんの戦いが見ものになるわけで・・・投票前にこの本を読んで泉房穂さんを応援しようということでおます♪(まさか、立花孝志さんに負けることはないと思うけど) *********************************************************【官僚国家 日本の闇】泉房穂著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。<読む前の大使寸評>20日の参院選が気になるが、3人区の兵庫県では苛烈な物言いの泉房穂さんとNHK党党首の立花孝志さんの戦いが見ものになるわけです♪<図書館予約:(10/28予約、副本2、予約47)>rakuten官僚国家 日本の闇「第2章 日本社会を根本から変えるには」で泉房穂さんの「火をつけてこい!」発言が語られているので見てみましょう。p71~75「火をつけてこい!」の背景 公共事業に関しては、金額だけでなく、スケジュールも「長ければ長いほどいい」というのが、官僚の価値観のようです。たとえば幹線道路の拡幅工事なども、5年計画というと大体10年はかかります。「火をつけてこい!」の暴言で、2019年に私が視聴を辞職することになった一件もそうでした。あのときは、国道拡幅工事に伴うビルの立ち退き交渉が進んでいなかったことに対して、私が担当職員に暴言を吐いたことが問題となりました。 しかし、あの騒動の本当の事情としては、職員が「5年計画の工事を10年もかけて進めようとしていた」ことに対する怒りがあったのです。 問題となっていた明石駅前の道路では、道幅の狭さが原因で、人が亡くなる交通事故が掟いました。市民の命を守るために一刻も早く、工事を行う必要がありました。にもかかわらず、当初の計画から7年たっても、当該のビルの立ち退き交渉は一向に進んでいなかったのです。そこで思わず出てしまった暴言でした。「道路工事は、当初の予算の二倍のお金をかけて、二倍の工事期間でやるもの」。日本の公共事業には、そのような暗黙の領海がそんざいしているのでしょうか。5年計画なら10ねん、5億の予算なら10億です。「お金を使うこと」が工事の目的で、「今はなくてもよい道路も造ること」が慣習になっているからでしょうか。 あのとき、私は職員に「7年間、なにをしていたのか!」といいましたが、工事はたまたま遅れたのではなく、最初から10ねんかけるつもりでいたようです。 そして国は、予算やスケジュールなどで、自治体がいうことを聞かなかったら、途中で予算を止めることもできます。そうすると工事全体が中断してしまいます。国の言うことを聞かないと、お金を止められる構造になっているので、地方自治体は国に頭が当たりません。これが官僚国家・日本の地方行政の実情なのです。明石市に「お金がない」は嘘だった 公共事業に関しては、私は明石市長になってすぐ、市営住宅の新築を中止。戦後何十年と続いてきた明石市の市営住宅建設は、私をもって終りました。そして20年間で600億円の予算で勧められていた下水道整備計画も、150億円に削減。100年に一度の豪雨での、10世帯の床上浸水対策に、600億円もかける必要はないとの政策判断です。どの方針決定も、やってしまえば簡単でしたが、そこに至るまでの市職員の抵抗には、半端ないものがありました。「いま必要な仕事」というより、前例を踏襲してお金と時間を使っていた、役所組織の仕事です。「それは本当に必要か?」という前例を疑う私の問いかけ自体が、市役所の中では「愚問」でした。 先述のとおり、市長に就任した当初から「お金がない」と聞かされていましたが、増税もせずに政策展開ができて、市民サービスの向上をはかり、財政は好調になり、私に対するアンチによる「泉市政では明石のインフラが壊れる」という批判も的外れでした。 歴代市長が放置してきた、土地開発公社の100億円の隠れ借金も払い終わり、子どものための「五つの無料化」を行い、人口は10年連続で象化、地価も上昇、市の貯金も70億円から100億円台に増やしました。 市長を12年やった結論として「お金がない」は嘘だったと言えます。 お金がないわけではありません。お金の「使途」「優先度」の問題などです。コストバランスも考えず、緊急性も代替手段も考えず、必要性の乏しい事業を漫然と続けていたから、お金がないように見えていただけです。 市営住宅や下水道など、すでに整備されているインフラを対象とした公共事業では、新設でなく適正管理に注力し、その代わり今の時代に必要な、「国民の生活を支える」とか「子育てを応援する」といった部分に予算を配分する。明石市はこうして若い世代の人口も増え、まちの好循環を拡大していきました。 国の財政に関しても、国民負担率ほぼ五割の国において、お金がないわけがないでしょうと、私は自信を持って言うことができます。 エコノミストの森永卓郎さんが書いた『』(三五館シンシャ、2023年)が話題になりましたが、「お金がない」という考え方は財務官僚にとって宗教の教義のようなもので、彼らは先輩の言ってきたこと、やってきたことを否定できません。 官僚が気にしているのは自分の出世と、組織の先輩や同僚との関係性。そして関係のある政治家の顔色。気にするのは、我が組織と政治家だけで、国民のことは気にしていません。「右肩上がり成長」をいまだに信じていて、「予算額は増やすべきもの」という価値判断が働いているから、コストを抑えるなどという発想は、感動するぐらい持ち合わせていないようです。 とくに財務官量は、官僚中の官僚ですから、組織の理論に非情に忠実です。各省庁に一度つけた予算は削ることが難しく、国家予算は膨らむ一方。その財源は国民の血税ですから、財務省が頑張れば頑張るほど、国民負担が重くなっていくのは一種の宿命といえます。 言うなれば、財務官僚はは国民の負担を増やし続ける生き物です。そこに悪気はないからタチが悪い。さらに言えば、省益を守ることで、個々の官僚が直接的利益を得ているとは限らないのです。 官僚は自らの使命に忠実なだけですから、私としてはやはり、官僚機構の暴走に歯止めをかけられない今の政治家、そして官僚の言い分を垂れ流しにしているマスコミに問題があると思っています。*********************************************************『官僚国家 日本の闇』1 :はじめに
2025.07.17
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予約していた『官僚国家 日本の闇』という本を待つこと8ヶ月ほどでゲットしたのです♪20日の参院選が気になるが、3人区の兵庫県では苛烈な物言いの泉房穂さんとNHK党党首の立花孝志さんの戦いが見ものになるわけで・・・投票前にこの本を読んで泉房穂さんを応援しようということでおます♪(まさか、立花孝志さんに負けることはないと思うけど) *********************************************************【官僚国家 日本の闇】泉房穂著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。<読む前の大使寸評>20日の参院選が気になるが、3人区の兵庫県では苛烈な物言いの泉房穂さんとNHK党党首の立花孝志さんの戦いが見ものになるわけです♪<図書館予約:(10/28予約、副本2、予約47)>rakuten官僚国家 日本の闇「はじめに」でこの本の読みどころ「官僚国家 日本の闇」が語られているので見てみましょう。p3~6はじめに 石井紘基が突きつける現在形の大問題 石井さんの訃報を聞いたのは、明石で弁護士をしているときでした。忘れもしない2002年10月25日。旧民主党の衆議院議員・石井紘基は、朝、国会に向かうところを、世田谷の自宅駐車場で、右翼団体代表を名乗る男に視察されたのです。 私はテレビのニュースで事件を知り、「えっ、石井さんが!?」とただ驚くばかりでした。すぐに家を出て、東京へ向かいました。 石井さんとは、その少し前に電話で話したばかり。突然の死の報せには、驚きしかありませんでした。でも、心のどこかで、石井さんはいつか殺されるかもしれない、そんな予感があったのも事実です。 当時、石井さんは民主党の衆議院議員として、オウム真理教による地下鉄・松元サリン事件の被害者救済、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の立ち退き運動への参加、さらに国会質疑でも、日本道路公団や住宅・都市整備公団など特殊法人への不正追及で、注目を浴びていました。 人呼んで「国会の爆弾発言男」。 私にとって石井紘基は、恩師であり、正義の人でした。 石井さんの正義にはふたつの大義がありました。ひとつは不正を許さない「不正追及」の正義。もうひとつは弱者に寄り添う「弱者救済」の正義。このふたつを生涯を通じて追い求めた信念の人、それが石井紘基であると今でも思っています。 私と石井さんとの関わりでは、石井さんが最初に衆議院議員選挙の立候補に向けて活動を始めた1989年から1990年の1年間がとくに濃密な期間です。私は付き人として一緒に政治活動を行い、毎日のように顔を合わせていました。90年の選挙結果は惜しくも次点。その後私は、石井さんの勧めで司法試験に取り組み、4年後に合格し、弁護士として依頼者のために駆け回ることになります。 ですから、1993年衆議院議員総選挙で石井さんが初当選してからは、国会中継などで石井さんの活躍を目にしてはいましたが、議員となった石井さんが日常的にどのような行動をとっていたのか、すべてをこと細かに把握していたわけではありません。(中略) 石井さんの座右の銘は「不惜身命」でした。命を惜しまず、死をも厭わない決意。国を救うためなら「自分の命ぐらいくれてやる」と思える強さがありました。 私も明石市長を12年務めた最後の年に、殺害予告を受けました。「8月末までに明石市長を辞めなかったら9月で殺すぞ」などの脅迫メールが連日のように送られてきたのです。合計で140通届きましたが、不思議と怖くはありませんでした。「殺すというなら、殺してみろ」。これで死ぬなら本望だとさえ思っていました。 そう思えたのは、それでも構わないと思えるぐらい、市長としての仕事をやりきった自負があったからです。 一方で、「神様はまだ私を殺さないだろう」との思いもどこかにありました。もし神が存在するなら、私の使命はまだ果せていないから、次の仕事をさせるだろう。だから、ゆっくりするのはまだ先のことだろうと。(中略) 石井さんは享年61。私も2024年8月19日で同じ61歳になりました。石井さんが追及していた特殊法人や特別会計の問題は、22年たった今も、巧妙に姿を変えつつ、国民のくらしを蝕んでいます。私が常日頃、さまざまな媒体で発信しているように、日本の政治はこの30年間「無策だった」のではなく、「国民を苦しめ続けてきた」ようなもの。ひどいありさまです。給料は上がらず、税金も保険料も物価も上がり続ける。もはや国民の負担は限界を超えています。
2025.07.16
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在職中にサウジの海水淡水化事業の一部に携わっていたので、ネットに「サウジアラビアの海水淡水化事業」なんてのが出ていたので驚いたのです。・・・ということで、私の携わっていた仕事について以下のとおり復刻してみましょう♪*********************************************************<なに? サウジの海水淡水化事業ってか>ネットを巡っていたら「サウジアラビアが挑む次世代型海水淡水化事業」というのがヒットしたのです。なに? サウジの海水淡水化事業ってか、それもシュケイクに設置されたとか、これは(多分)私が地獄のように苦しいめに喘いだ現場ではないか・・・ということで、以下のとおり紹介します。サウジアラビアが挑む次世代型海水淡水化事業より サウジアラビアは、国土の大部分が砂漠であり、川がないために水資源が限られた国である。この厳しい環境を原動力にし、同国は海水淡水化事業で世界をリードしてきた。淡水化技術を従来の蒸発法から特殊な膜を用いて淡水を生産する逆浸透法(RO)へと進化させたことで温室効果ガス排出量を削減し、再生可能エネルギーの使用によりさらなる環境負荷の低減にも取り組んでいる。 また海洋生態系への影響を懸念し、2030年までに逆浸透法で生成される濃縮海水の海洋放出ゼロを目指す。サウジアラビアがけん引する次世代型海水淡水化事業の可能性について、現地在住リサーチャーがレポートする。■サウジアラビアの水資源事情と海水淡水化事業の重要性 サウジアラビアは、世界でも特に水資源が乏しい国の一つである。そのため、国の水供給の大部分は海水淡水化に依存している。環境・水資源・農業省(MEWA)によると、2030年までに都市部の水供給の90%(現在は約70%)を海水淡水化によって賄う計画が立てられており、未だ達成していない上水道の普及率100%を目指している。 政府は、ビジョン2030の枠組みの中で経済の多様化と公共サービスセクターの発展を推進しており、海水淡水化はその中核的な役割を果たしている。*********************************************************地獄のようなサウジレポートを、過去の日記で見てみましょう。・2009.07.22死の場所・タクラマカン・2009.07.21sauji dassyutu・2009.07.17帰国近し・2009.07.16約1ヶ月ぶりの休日・2009.07.15夏が来~れば 思い出す・2009.07.10「必死のパッチ」で・2009.07.08「挽歌」の聴き比べなど、如何?・2009.07.04刑期再延長・2009.07.01サウジの空港職員・2009.06.28サウジのテレビ事情・2009.06.24ノー プロブレン・2009.06.21焼酎を持ってこんかい!・2009.06.18刑期延長(地獄のサウジレポート3)・2009.06.14地獄のサウジレポート2・2009.06.12紅海が見えた ・2009.06.10地獄のサウジレポート(第1報)・2009.06.05急遽 サウジアラビアに出張********************************************************* ■2024.10.10なに サウジの海水淡水化事業ってか(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202410100000/
2025.07.15
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温暖化によって危機的な気候になっているが、「暦と行事」は私にとって興味の尽きないテーマであるわけです。・・・ということで、以下のとおり復刻して紹介します♪********************************************************* 図書館で『暦と行事の民俗誌』という本を手にしたのです。ぱらぱらとめくると、画像の多いビジュアル本である。それから昨今の太子の関心は、天体観測から生活感のある暦に移りつつあるわけです。【暦と行事の民俗誌】佐藤健一郎, 田村善次郎著、八坂書房、2019年刊<「BOOK」データベース>より日本独特のカレンダー・暦。日本に古くから伝わる様々な暦とその歴史をたどりつつ、四季折々の行事や歳時を紹介し、日本人にとっての一年を立体的に解説する。日本の行事にちなんだ凧・だるま・注連縄・人形など、写真・図版多数収載。<読む前の大使寸評>昨今の太子の関心は、天体観測から生活感のある暦に移りつつあるわけです。rakuten暦と行事の民俗誌旗と幟を、見てみましょう。p226~228<旗と幟と>佐藤:こういった旗と幟に絵を描くというのは、端午の節句の際の幟の絵がありますね。田村:旗と幟はどう違うんですかね。佐藤:江戸時代の辞書の一つである『倭訓栞』によると、乳(ち)のあるのが幟だそうです。田村:乳というのは竿に通すためのものですね。旗は竿に紐で縛り、幟は竿に通す形式ですね。佐藤:その幟に絵を描くというのは、どういうことなんでしょう。旗に見られる紋とは異なると思うんですが・・・。田村:そうですね。佐藤:私の子供の頃、家に鍾馗の絵の幟がありましたが・・・。『東都歳時記』の挿絵にも鍾馗が描かれています。田村:端午の節句に用いられる幟というと、武者絵が多いのではないでしょうか。記憶にあるのでは、神功皇后とか高砂、義経、金太郎、桃太郎といったものですが、比較的勇ましいのが多い。その点では凧絵と共通するものがあると思うのですが。佐藤:確かに、凧に見られる絵と同じ題材のものが多いですね。田村:端午の節句の人形は、雛の節句と違って、様式は定まっていないといっていいんでしょう。佐藤:そうですね。鎧甲、鍾馗、それに、白馬や高砂の翁と姥、神功皇后と竹内宿禰などなどですね。金太郎も忘れられません。田村:桃太郎もありますね。佐藤:地域によっては形式の定まっているところもあるかもしれませんが、東京などでは、家々で皆違いますね。人形は様々ですが、鯉幟は各家で用意したようですね。田村:鯉幟、あれには乳がないのに、どうして幟というんでしょう。幟は幟旗ですから、そう気にしなくてもいいんでしょうが。佐藤:そうですね。凧に関しても、ハタといい、ノボリというのは、そもそもが同じものだからですね。田村:イカ幟ですもんね。佐藤:そうですね。初めは幟に鯉が描かれ、それが現在のように変化してきたのではないでしょうか。だから鯉幟と・・・。『暦と行事の民俗誌』4: 旗と幟と 『暦と行事の民俗誌』3:月見と月待と『暦と行事の民俗誌』2:「長屋の花見」考『暦と行事の民俗誌』1:行事十二ヶ月の4月********************************************************* ■2020.04.11『暦と行事の民俗誌』4https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202004110001/
2025.07.14
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図書館で『映画の中にある如く』という本を、手にしたのです。著者は1944年生まれなので戦中派というより戦後派であるが・・・古い映画に関する蘊蓄はあきらかに戦中派のようで、興味深いのである。*********************************************************【映画の中にある如く】川本三郎著、キネマ旬報社、2018年刊<「BOOK」データベース>より映画の中には音楽が流れ文学が在り女優が輝き列車が走り人が生きている。映画を見ればわかることがたくさんある。 <読む前の大使寸評>著者は1944年生まれなので戦中派というより戦後派であるが・・・古い映画に関する蘊蓄はあきらかに戦中派のようで、興味深いのである。rakuten映画の中にある如く「第3章 戦後70年を過ぎて」で零戦が語られているあたりを、見てみましょう。P108~111<「風立ちぬ」と「零戦燃ゆ」のこと> 瓦屋根の日本家屋、緑なす田圃、帆かけ舟の行き交う川、川辺の柳、煉瓦の煙突・・・。 宮崎駿監督「風立ちぬ」(13年)の冒頭、堀越二郎少年の故郷の町が上空から俯瞰でとらえられるが、その風景が牧歌的な箱庭のようで美しい。二郎少年は絣の着物に袴(はかま)という「日本の少年」の姿で、町を、野を歩く。下駄を履いている。学生帽をかぶっているが、夏なので白いカバーをかけている。昔の学生は夏にそうしたものだった。「風立ちぬ」は一方で零戦という最新鋭の戦闘機をめぐる物語でありながら、同時に大正から昭和を生きた人間の物語として、随所にいまは失われた懐かしい風物を描きこみ、日本人はこういう時代と生活空間を生きてきたのだと振り返らせる。 二次郎少年は母親にだけではなく妹にまで「ます」「です」と丁寧な話し方をする。妹はおかっぱ頭をしている。関東大震災の後の東京では、隅田川の一銭蒸気(ポンポン蒸気船)が走っている。二次郎少年の下宿には大きな設計図のそばに卓袱台があり火鉢がある。 飛行機の設計図と卓袱台と火鉢という組合せが面白い。西洋列強に追いつき追い越そうとしている近代日本の必死さ、けなげさが二次郎少年の下宿の部屋にあらわれている。 それは名古屋の三菱の工場で完成した戦闘機を4,牛を使って運ぶという珍妙な、どこかユーモラスな姿にもあらわれている。 他方、二郎が愛するようになる菜穂子が過ごす夏の軽井沢には疑似西洋がある。菜穂子はパラソルを持つ少女であり、どこか印象派の絵画から抜け出たよう。ホテルでは客は、西洋風にテーブルにつき食事をする。 ドイツ人がドイツ映画「會議は踊る」(31年、エリック・シャルレ監督)のなかでリリアン・ハーヴェイが歌い、日本でも愛唱された〈ただ一たび〉を歌い、日本人の客もそれに加わる。平和な時代の最後のくつろぎのように。(中略) だが零戦を牛で運ぶような国力でアメリカに勝つのは至難の業だろう。零戦は登場した時にはアメリカに脅威を与えたが、すぐに老いぬかれてしまう。 堀越二郎が登場した映画がある。1984年に公開された舛田利雄監督の「零戦燃ゆ」。柳田邦男のノンフィクションの大作を笠原和夫が脚本にした。堀越二郎を北大路欣也が演じている。いかにも真面目な技術者という清潔感がある。 この映画のなかで零戦がなぜ敗れたか、興味深い事実が描かれている。 零戦は当初から攻撃力はすぐれていた。ところが防御力が弱かった。防御壁はペラペラで敵に攻撃されるとひとたまりもなかった。 零戦をよく知る軍人は、その欠陥を指摘し、改良しようと試みるが、海軍の上層部がそれを阻害した。「われわれには大和魂がある」。技術の不備を精神力で補えというおよそ神がかった精神主義がまかりとおる。 結局、飛行士は死んでもいいと消耗品扱いしている。日本の敗因のひとつはこの精神主義にあったことを「零戦燃ゆ」は明らかにしている。『映画の中にある如』1く:〈海ゆかば〉のこと
2025.07.13
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レーモンド・チャンドラー著、村上春樹訳の『さらば愛しき女よ』が良かったので・・・『大いなる眠り』という本を、以下のとおり復刻して読み直してみましょう♪********************************************************* 図書館で『大いなる眠り』という本を、手にしたのです。レーモンド・チャンドラー著、村上春樹訳の『さらば愛しき女よ』が良かったので・・・二匹目のドジョウを狙うように借りたわけでおます。【大いなる眠り】レーモンド・チャンドラー著、早川書房、2012年刊<「BOOK」データベース>よりマーロウは話をつけると約束して、早速ガイガーの経営する書店を調べはじめる。「稀覯書や特装本」販売との看板とは裏腹に、何やらいかがわしいビジネスが行われている様子だ。やがて、姿を現したガイガーを尾行し、その自宅を突き止めたものの、マーロウが周囲を調べている間に、屋敷の中に三発の銃声が轟いたーアメリカ『タイム』誌「百冊の最も優れた小説(1923-2005)」、仏「ル・モンド」紙「20世紀の名著百冊」に選出の傑作小説。待望の新訳版。<読む前の大使寸評>レーモンド・チャンドラー著、村上春樹訳の『さらば愛しき女よ』が良かったので・・・二匹目のドジョウを狙うように借りたわけでおます。rakuten大いなる眠りパルプ・マガジン訳者あとがきを、見てみましょう。p311~314<警察にできなくて、フィリップ・マーロウにできること> 『大いなる眠り(The Big Sleep)』は1939年に発表されたレイモンド・チャンドラーの長篇第一作である。第一作といっても、お読みになっていただければわかるように、習作的な要素はほとんど見受けられず、プロットも文体も、お馴染みの気の利いた会話も、ほぼ完成の域にあり、第一級の記念碑的ミステリーとして、古びることもなく今もなお数多くのファンの手に取られている。 主人公フィリップ・マーロウも、後期の作品に比べるといくぶん若く、荒っぽいところが目立つにせよ、いつもあのマーロウである。ロサンジェルスのダークサイドを歩く、シニカルで優しい孤高の騎士だ。彼の人物像はそのあともほとんどぶれることがない。 この『大いなる眠り』は1999年には仏紙「ル・モンド」の「二十世紀の名著百冊」の96位に選ばれ、2005年には「『タイム』誌の選ぶ百冊の最も優れた小説」の一冊に選ばれている。だから偉い、というわけではないが、この作品が時代を超え、ミステリーというジャンルを超え、一般読者のみならず批評家にも高く評価されていることの、ひとつの証左にはなるだろう。 そしてまた何より大事なのは、この『大いなる眠り』が同時代の、そしてまた後世の小説家たちに大きな影響を及ぼしたということだ。出来としては『ロング・グッドバイ』の方に一日の長があるだろうと個人的には考えるが、社会的インパクト、影響力という点から見れば、『大いなる眠り』の方が上かもしれない。それはまさにチャンドラー・ワールドがこの世界にお目見えしたことを告げる、高らかなファンファーレであったのだ。 影響力」ということでいえば、チャンドラーの作品はミステリー作家のみならず、ジャンルを超えて一般の小説家にも広く深く影響を及ぼしている。たとえばカズオ・イシグロ氏に東京で会ったとき、彼もチャンドラーに対する愛情を熱っぽく僕に語ってくれたものだ。もちろん僕(村上)もチャンドラーの作品から多くのものごとを学んだ。僕にとって、同じ作品を何度も繰り返し読む作家の数は限られているが、チャンドラーはその数少ない作家の一人だ。ほかにもチャンドラーに対する愛情、あるいは敬意を表明している同時代作家は数多くいる。 この『大いなる眠り』は日本では双葉十三郎氏の訳が1956年東京創元社から出ており、その文庫版が広く流通してきたわけだが、当時とはもちろん社会事情も大きく異なっているし、文章のあり方も言葉遣いも変化したし、翻訳という作業そのもののとらえ方も違ってきている。この作品の持つ意味合い、立つ位置も違ってきている。 翻訳権が東京創元社から早川書房に移ったこともあり、新訳を出す良い時期にあると考え、早川書房からの依頼を受けて翻訳にあたった。「双葉節」というか、旧訳の独特な雰囲気に馴染んでおられる方には、あるいは受け入れにくい部分、気に障る部分もあるかもしれないが、長期的に見れば新訳刊行はやはり必要なことだったと考える。至らぬところはご容赦いただきたい。 旧訳では省かれているいくつかの部分も、今回は原文に沿ってほぼ忠実に訳した。歴史的な意味合いからも、そうするべきだと考えたからだ。題名は『大いなる眠り』のままにとどめた。本来であれば、旧訳とのヴァージョンの違いを明らかにするために新しい題をつけるところだが、僕としては個人的にこの訳題に馴染んでしまっているので、そのまま使わせていただいた。 長篇第一作であるにもかかわらず、『大いなる眠り』に長篇小説として破綻がほとんどないということの理由としては、チャンドラーがそれまでに「ブラック・マスク」を始めとするパルプ・マガジンに私立探偵マーロウを主人公とした短篇小説を数多く書きまくってきたという事実があげられるだろう。そのような独立したスケッチ的作品をこつこつと積み上げ、そうすることによって文章を書くコツをつかみ、ストーリーを語る語法を身につけ、しっかり準備が整ったところで、満を持して「大作」にとりかかったわけだ。 ご存知だとは思うが、念のために説明しておくと、「パルプ・マガジン」というのは安物の用紙(パルプ)を使った大衆向け読み物雑誌のことである。中身は探偵物、SF、恐怖小説などで、表紙は往々にして扇情的なものが多い。今の日本でいえば青年向け劇画誌がこれに相当するかもしれない。それに比べて、つるつるした光沢のある用紙を使った高級雑誌は「グロッシーズ(艶やか)」と呼ばれた。 グロッシーズの定価が25セントであるのに対して、パルプの定価はだいたい10セントだった。その多くはワーキング・クラスの人の手に取られ、そのまま読み捨てられた。チャンドラーの小説に出てくるタクシーの運転手は、客待ちの間よくこの手のパルプ雑誌を読んでいる。 名のある既成の作家が高い稿料をもらって「グロッシーズ」に短篇小説を書いていたのに対して、「パルプ」を支えているのは、貧しい無名の作家たちだった。稿料は安く、仕事の条件は厳しく、短時間に自転車操業的に原稿を書き上げなくてはならなかった。まさに質より量の世界だ。そして1930年代の不況下にあっては、作家同士の競争はことのほか厳しかった。 しかしそのような過酷な状況の中で、数多くの才能ある若手作家が育ち、タフさを身につけ、じわじわと頭角を現してきた。ミステリーの分野でいえば、ダシール・ハメット、も、E・S・ガードナーも、ジョン・D・マクドナルドも、ウィリアム・アイリッシュも、みんなパルプ雑誌の世界で研鑽を積んだ作家たちだ。もちろんチャンドラーもその一人だ。『大いなる眠り』5:訳者あとがき『大いなる眠り』4:ヴィヴィアン・リーガンを助けたあたり『大いなる眠り』3:失踪したリーガンと尻軽なミセス・リーガンについて『大いなる眠り』2:マーロウの性格『大いなる眠り』1:スターンウッド将軍邸を訪れたあたり********************************************************* ■2020.04.18『大いなる眠り』5https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202004180000/
2025.07.12
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「日本語のこころ 」というテーマのエッセイ集とのことで、興味深いのです♪・・・ということで、以下のとおり復刻して読んでみましょう。********************************************************* 図書館で『日本語のこころ』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると・・・日本語関連ももちろんで、なかなか読みどころの多いエッセイ集になっています。【日本語のこころ】日本エッセイスト・クラブ編、文藝春秋、2000年刊<「BOOK」データベース>より非論理的にみえる日本語の表現にこめられた日本人特有の心づかいを解き明かす表題作をはじめエッセイの楽しみ満載の珠玉の61篇。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると・・・日本語関連ももちろんで、なかなか読みどころの多いエッセイ集になっています。rakuten日本語のこころ ベスト・エッセイ集00年版関川夏央のエッセイを、見てみましょう。p283~286<いわゆる世代間ギャップ:関川夏央> 見合いをした、と友人が深夜の電話で知らせてきた。「えー、それはそれは」と私はいった。「執念というべきかな」「執念じゃないわよ」と彼女はいった。「ただのなりゆきよ。気晴らしよ」 彼女は40歳である。しかしとび抜けた童顔で27、8にしか見えない。夜の盛り場にいたら、あかりが少ないところでならおまわりさんに補導されかねないくらいだ。 とてもきれいな人だが、なぜか独身をとおしている。ずっと以前は何度か見合いをしたと聞いた。しかし相手の貧乏ゆすりがひどかったり、口にする冗談が痛々しいほどつまらなかったりで、疲れた。 ひとりの青年には好感を待ったが、ワインを飲みながらほんとうの年齢をいうと、彼はしばらく考えこんだあと、ぼくには自信がありません、といって勘定を払って帰ってしまった。 それでこりたかと思っていたら、ひさかたぶりの見合い話である。 私はひらめいた。「まさか、インターネットで?」 彼女は最近インターネットをはじめた。もっともゲームばっかりやっているそうだが。「まさか」と彼女はいった。「そんな気持の悪いこと、できるわけないないじゃない」(中略) インターネットをのぞいてみて驚いた。なんとみんなお喋りなんだろう。はなはだしくは、自分の長い長い日記を載せている。 孤独なんだなあ、と同情する反面、いわゆる「情報」の98%はクズ、と断ぜざるを得ない。「これからは情報化時代だ」というかけ声は嘘だと思う。「これからはクズ情報を選別し、整理し、できれば情報を遮断する時代」というべきだろう。「昔、文通というのがあったわよね」彼女はいった。「ペンパルっていったっけ」「あった、あった。雑誌が仲介してたなあ。文通して、そのうちに会おうなんて話になる。月間『明星』を目立つように持ってハチ公前で待ってます、とかね」「あれって、原始的インターネットだったんじゃないの」「そういわれりゃ、そうだな」「かわらないわよ、昔と。ただ孤独のスケールが大きくなっただけよ」 そうだ、今度のお見合いの結果を聞かなくては。「それがね」彼女はいった。「つまんないやつ。たんに異常なくらいのきれい好き。電車のつり革にぶらさがるときもハンカチ越しに、というタイプ」「で、その場でお断わり?」「もったいないから」「もったいないから?」「マンションへ連れてきて、部屋中掃除させちゃった。流しなんかもうピカピカ」「危ないじゃないか」「大丈夫なタイプだと思ったから、役に立ってもらったんだけどね」 彼女はつづけた。「危ないことになるんだったら、こっちが加害者よ。加害者になってみようかなんて、ちらっと考えてみないこともなかったけど、すがられたりしたら面倒だから思いとどまった」 最近のオトナの女はこわいのである。ウーム これはエッセイなんだろうか? 何でも書けるのがエッセイなんだから、これでもいいのか♪『日本語のこころ』3:日本語のこころ:世代間ギャップ:関川夏央『日本語のこころ』2:日本語のこころ:金田一春彦『日本語のこころ』1:飲馬河の米:宮尾登美子
2025.07.11
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図書館で『映画の中にある如く』という本を、手にしたのです。著者は1944年生まれなので戦中派というより戦後派であるが・・・古い映画に関する蘊蓄はあきらかに戦中派のようで、興味深いのである。*********************************************************【映画の中にある如く】川本三郎著、キネマ旬報社、2018年刊<「BOOK」データベース>より映画の中には音楽が流れ文学が在り女優が輝き列車が走り人が生きている。映画を見ればわかることがたくさんある。 <読む前の大使寸評>著者は1944年生まれなので戦中派というより戦後派であるが・・・古い映画に関する蘊蓄はあきらかに戦中派のようで、興味深いのである。rakuten映画の中にある如く戦争映画で「海ゆかば」が語られているあたりを、見てみましょう。P91~93<映画のなかの〈 海ゆかば 〉のこと> 評論家として失格と言われるかもしれないが、これまで戦争映画をあまり見ていない。意識的に避けてきたところがある。 しかし、このところ、それではいけないと集中的に戦争映画を見るようになった。とはいえ、日本の戦争映画を見る勇気はいまだにない。いまのところもっぱら洋画に限られている。 先だって、「トラ・トラ・トラ!」(70年)を見た。これを見ていなかったとはまったく恥ずかしいことなのだが、開巻、驚くべき場面があった。 アメリカ映画の中で〈海ゆかば 〉が流れたのである。 昭和14(1939)年、連合艦隊司令長官に就任した山本五十六(山村聰)の就任式が戦艦「長門」の艦上で行われる。 この時、海軍の軍楽隊が〈海ゆかば 〉を演奏する。アメリカ映画ではあっても、日本側を描く場面だから〈海ゆかば 〉が流れてもおかしくはないのだが、それでもハリウッドの超大作の冒頭に〈海ゆかば 〉が演奏されるのはやはり驚くに足る。 もうひとつ驚いたことがある。日本人にとって〈海ゆかば 〉は悲しい曲で、戦時中、玉砕や特攻隊の死をラジオで報じる時に流された。 昭和10年生まれの作家、演出家の亡き久世光彦は、昭和19年以降、ラジオの大本営発表で日本軍の勝利を伝える時には〈軍艦マーチ 〉、逆にアッツ島玉砕やサイパン陥落の悲しいニュースの時は〈海ゆかば 〉が流れた、と書いている(『みんな夢の中 マイ・ラスト・ソング2』文藝春秋、97年)。〈海ゆかば 〉は昭和12年に信時潔によって作曲された(歌詞は、大伴家持の歌から取られている)。 曲が造られた直後、昭和13年の映画、田坂具隆監督の「五人の斥候兵」で、この曲が使われている。日中戦争開戦直後の中国でロケされた。最後、日本兵が前線へと出陣してゆく。そのうしろ姿に〈海ゆかば 〉が流れる。 戦後世代としては、これは、兵隊たちの死を予感させる悲劇的な音楽の使い方と理解していた。しかし、「トラ・トラ・トラ!」を見てから考えると、そうとばかりも言えなくなる。 ちなみに昭和18年10月21日の雨の神宮外苑競技場での出陣学徒壮行会で〈海ゆかば 〉が歌われている。その後の敗戦のことを考えると鎮魂曲と思ってしまうが、主催した文部省側は、勇壮な曲と考えたのかも知れない。〈海ゆかば 〉が印象的に使われた名作が二本ある。 ひとつは、小津安二郎の昭和17年の作品「父ありき」。最後、笠智衆演じる父親が亡くなる。息子の佐野周二が、新妻の水戸光子と遺骨を抱いて列車に乗って秋田の家へと帰ってゆく。この場面で〈海ゆかば 〉が流れる。 実は、戦後公開された、私などの世代が見ていた「父ありき」には〈海ゆかば 〉はなかった。 2000年3月に京橋のフィルムセンターで「ロシア帰り」の「 父ありき 」が上演された時」、はじめて 〈海ゆかば 〉が流れた。これには驚愕した。 父親の死に〈海ゆかば 〉を重ねる。小津は勇壮な曲ではなく、鎮魂曲として使ったのだろう。中国大陸の戦場を体験した小津にとって、それは自然なことではなかったか。
2025.07.10
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今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「手あたり次第」でしょうか♪<市立図書館>・ 官僚国家 日本の闇・ 映画の中にある如く・ ガン入院オロオロ日記・ 騙されない老後<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【官僚国家 日本の闇】泉房穂著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/28予約、副本2、予約47)>rakuten官僚国家 日本の闇【映画の中にある如く】川本三郎著、キネマ旬報社、2018年刊<「BOOK」データベース>より映画の中には音楽が流れ文学が在り女優が輝き列車が走り人が生きている。映画を見ればわかることがたくさんある。 <読む前の大使寸評>追って記入rakuten映画の中にある如く【ガン入院オロオロ日記】 東海林さだお著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>よりある日、肝細胞がんと告知されたショージ君。40日に及ぶ人生初の入院生活を送ることに。ヨレヨレパジャマで点滴のガラガラを連れ歩き、何を食べるか悩む間もなく病院食を出される。それは不本意の連続だった…。認知症時代の“明るい老人哲学”にミリメシ、ガングロ。そしてついにオリンピック撲滅派宣言!? <読む前の大使寸評>追って記入rakutenガン入院オロオロ日記く【騙されない老後】池田清彦著、扶桑社、2020年刊<「BOOK」データベース>より新型コロナワクチンはリスクが大きすぎ。長生きを目標にすると人生はつまらない。健康診断は受けてもしょうがない。ボケにもメリットはある…ほか、「不良老人」こそ「今」を楽しんで幸せになれる。賢くしたたかに老後を生き抜く知恵と教養。 <読む前の大使寸評>この歳になると、表紙に書かれたサブタイトル「権力に迎合しない不良老人のすすめ」が心地よく響くのです♪rakuten騙されない老後
2025.07.09
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・金原ひとみ「ナチュラルボーンチキン」(12/03予約、副本?、予約?)現在16 位・猫社会学、はじめます(12/17予約、副本?、予約?)現在1位・宙かける教室(12/28予約、副本1、予約388)現在173 位・麻田雅文『日ソ戦争』(1/16予約、副本?、予約124)現在56位・就職氷河期世代(2/02予約、副本?、予約30)現在3位・天気でよみとく名画(3/22予約、副本?、予約29)現在20位・潤日: 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う(6/20予約、副本?、予約153)現在152位・3ヵ月でマスターする江戸時代(7/04予約、副本1、予約10)現在11位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』<予約候補>・テレビプロデューサーひそひそ日記・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・伊予原新『藍を継ぐ海』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相:図書館未収蔵・金水敏『よくわかる日本語学』・大友克洋「童夢」・70歳のバックパッカー・水族館飼育員のキッカイな日常・筒井康隆『エロティック街道』・西加奈子『通天閣』・クロード・ルブラン『山田洋次が見てきた日本』・エマニュエル・トッド『西洋の敗北』・和田秀樹『70歳が老化の分かれ道』<予約分受取:5/01以降> ・転がる珠玉のように(9/05予約、5/01受取)・夜深特急5 トルコ・ギリシャ・地中海(4/⒓予約、5/15受取)・消費者金融ずるずる日記(8/27予約、5/29受取)・白人になれない白人たち(4/05予約、6/12受取)・森永卓郎『身辺整理』(11/20予約、6/12受取)・原爆裁判(9/11予約、6/19受取)・闇の中国語入門(4/13予約、6/19受取) ・官僚国家 日本の闇(10/28予約、7/03受取)**********************************************************************【ナチュラルボーンチキン】金原ひとみ著、河出書房新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の女から導かれて出会ったのは忘れかけていた本当の私ー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/03予約、副本?、予約?)>rakutenナチュラルボーンチキン【猫社会学、はじめます】 赤川学(著・編)、筑摩書房、2024年刊<「BOOK」データベース>より猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」の価値。約9500年にわたる猫と人類の歴史のなかで、もっとも関係が深まったのが現代。その諸相に光を当て、“猫と人間の幸福な未来”を構想。猫を愛する社会学者たちによる“猫社会学”の誕生!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/17予約、副本?、予約19)>rakuten猫社会学、はじめます【宙わたる教室】 伊与原新著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より東京・新宿にある都立高校の定時制に集った、さまざまな事情を抱えた生徒たち。彼らは「科学部」を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験を始めた。煌々と明かりが灯った夜の教室で、小さな奇跡が起きるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/28予約、副本1、予約388)>rakuten宙わたる教室【日ソ戦争】 麻田雅文著、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>より日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/16予約、副本?、予約124)>rakuten日ソ戦争【就職氷河期世代】 近藤絢子著、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりバブル崩壊後、未曾有の就職難が社会問題となった。本書は1993~2004年に高校、大学などを卒業した人々を「就職氷河期世代」と定義し、雇用形態や所得などをデータから明らかにする。不況がこの世代の人生に与えた衝撃は大きい。結婚・出産など家族形成への影響や、男女差、世代内の格差、地域間の移動、高齢化に伴う困窮について検討し、セーフティネットの拡充を提言する。統計から見えるこの世代の実態とは。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/02予約、副本?、予約30)>rakuten就職氷河期世代【天気でよみとく名画】長谷部愛著、中央公論新社、2024年刊<出版社>より「悪魔」の正体は局地風(ゴッホ“星月夜”)、描かれた雲から降水確率もわかる(フェルメール“デルフト眺望”)、天気の表現でわかる作家の出身地などなど、古今東西の名画やマンガを天気という視点で見直すと、意外な発見に満ちている。画家たちの観察眼は気象予報士よりも凄いかも!?さらに、同じ地域でも時代の異なる作品を比較することで、温暖化などの変化に気づくことだってできる。現役気象予報士による美大の人気講義を再現。<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(3/22予約、副本?、予約29)>rakuten天気でよみとく名画【潤日: 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う】 舛友雄大著、東洋経済新報社、2025年間<「BOOK」データベース>より「潤」は、最近中国で流行っている言葉で、さまざまな理由からより良い暮らしを求めて中国を脱出する人々を指す。もともと「儲ける」という意味だが、中国語のローマ字表記であるピンインでRunと書くことから、英語の「run(逃げる)」とダブルミーニングになっている。「潤日」コミュニティー、多くの日本人が知らぬ間に、中国や日本、そして世界の変化に応じる形で急速に存在感を増しつつある。この全く新しいタイプの中国人移民たちをつぶさに訪ねて耳を傾けると、その新規性や奥深さを痛切に感じるとともに、日本の政治、経済、社会に見逃せないほどの大きなインパクトをもたらしつつある現状が見えてきた。 <読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(6/20予約、副本?、予約159)>rakuten潤日: 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う【3ヵ月でマスターする江戸時代】野島博之、牧原成征、他著、NHK出版、2024年刊<出版社>より知っているようで知らない”江戸時代”を、わかりやすく解説2024年4月に始まった教養番組「3か月でマスターする」。「世界史」、「数学」、「ピアノ」に続く第4弾は、「江戸時代」。この時代、現代につながる文化や学問、経済、政治の仕組みなどが生まれ、発展し、江戸は世界の大都市に成長。まさに、日本の歴史の転換点といえる。江戸時代を学ぶことは日本を学ぶこと。歴史感覚を取り戻し、養うのは、今後日本がどのような進路をたどるのかを知ることにつながる。 <読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(7/04予約、副本1、予約10)>rakuten3ヵ月でマスターする江戸時代【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死 図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・デジタル朝日「好書好日」でめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索【官僚国家 日本の闇】泉房穂著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/28予約、副本2、予約47)>rakuten官僚国家 日本の闇
2025.07.09
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梅雨明けも過ぎ、連日、猛暑日(35度以上)が頻出する昨今では、ほうずきを愛でるというより熱中症を心配する有り様ですね。このところの温暖化で季節感も大きく乱されて、助けてくれーと言いたいがな!*********************************************************梅雨明けの頃ともなると、ほうずきが色づいてきます。歳時記が気になる大使はネットから「ほうずき市」を見てみたのでおます。わが家のほうずきほうずき市より真っ赤なガクに包まれたまんまるな実が可愛いほおずき。梅雨明けの頃、東京を中心に関東各地でほおずき市が開かれます。江戸中期からの歴史を持つ浅草寺のほおずき市は、市の日にお参りすると「四万六千日」お参りしたのと同じご利益があるといわれ、多くの参拝客で賑わいます。ほおずきはもともと、薬草として売られていたもの。開花の時期と神社仏閣の功徳日が近かったため、参拝の土産として縁日で売られるようになったものです。夏らしい浴衣姿で、ずらりと並んだほおずきを見て歩くのも楽しいもの。ひと鉢買って持ち歩くのも絵になります。ほおずきを買ったら、日当たりのいい窓際に鉢を置いて、朝晩たっぷり水をあげましょう。買ったときは青かった実も、どんどん朱色に染まり、夏のあいだ楽しめます。 漢字では、一般的に「鬼灯」「鬼燈」と書きます。赤い色は夏の雷除けであり、その形からお盆で先祖が帰ってくるときの道を照らす提灯になるとされ、お盆の精霊棚に飾ります。*********************************************************■2020.07.25暮らし歳時記「ほうずき市」https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202007250001/
2025.07.08
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ツバメの静止した顔つきは見ることはないが、『ツバメのひみつ』という本に載っていることを思い出したのです。肉食性の鳥の厳しい顔つきがええので、以下のとおり復刻して見てみましょう♫********************************************************* <『ツバメのひみつ』2>図書館で『ツバメのひみつ』という本を、手にしたのです。 先日、ブログでツバメの渡りについて書いたように・・・ツバメについて思い入れが深い大使なので、即、チョイスしたのです。【ツバメのひみつ】長谷川克著、緑書房、2020年刊<「BOOK」データベース>よりツバメが池の底で越冬!?ツバメは本当に浮気者!?中華料理の「ツバメの巣」はツバメの巣じゃない!?モテるオスとつがったメスは一生懸命、子育てする!?赤ちゃん言葉でプロポーズ!?奄美大島で百年に一度の進化が観察されていた!?ツバメが低く飛ぶと雨が降る、というのは本当!?喉が赤いオスはけんかに強い!?伝書鳩ならぬ伝書ツバメがいた!?意外と短命!?第一線の研究者による最新ツバメ学。専門用語の解説付きで、生物に詳しくなくてもすらすら読める。要約付きの参考文献も掲載。おまけには、ツバメの迎え入れ方も収載!<読む前の大使寸評> 先日、ブログでツバメの渡りについて書いたように・・・ツバメについて思い入れが深い大使なので、即、チョイスしたのです。rakutenツバメのひみつ「第2章 飛翔と渡り」からツバメの高度な能力を、見てみましょう。p48~50<タカの目をもつ小鳥> ツバメの特徴と言えば、言うまでもなく洗練された高度な飛翔能力でしょう。流れるように飛ぶさまは美しく、あれくらい自由自在に飛び回れたら爽快だろうとうらやましくなります。 このような話題になると、ついつい運動機能ばかりに目がいってしまいますが、まず注目すべきは感覚器官の発達かもしれません。高度な飛翔能力は、それ相応な高度な感覚器官に裏打ちされていなければ真価を発揮っできません。どれだけ速く俊敏に飛べても、餌や障害物、捕食者を正確に感知できなければ餌ひとつとれませんし、かえって障害物にぶつかったりして、すぐ死んでしまうことになります。普通の動体視力では、F1より家庭用の普通自動車を運転する方が安全なのと同じです。 さすがにF1を超えるほどの速度は出ませんが、ツバメはあの小さい体で平均速度40~60kmと、自動車と同じ速度で飛ぶことができます。道路上しか走らない自動車でも、免許を取得して安全に運転するには一定以上の視力が必要です。3時元空間を縦横無尽に飛び回るからには、ツバメの感覚は並大抵のものではないと想像できます。 実際、ツバメの視覚システムは私たちヒトとは大きく異なり、飛翔生活に特化していることが知られています。ヒトは両眼視することで対象を奥行きのある立体として捉え、特にその中心付近が両目とも最も鮮明に映るようになっています。今、本書を見ているみなさんも、自然と両目の視線を合わせて文字を追っていることと思います。 他の生き物も基本的な仕組みは同じだろうと思うかもしれませんが、ツバメの場合はこの時点で違います。まず、右目と左目でくっきり鮮明に見える領域が重ならないだけでななく、鮮明な領域が右目に2つ、左目に2つで合計4つ存在します。 思わず瞳が4つに見えるヨツメウオのような生物を想像してしまうかもしれませんが、あくまで、瞳は右目と左目に1つずつなので見た目は普通です。目の構造として、ピントがバッチリ合う部分が4つあるという話です。 これらの特徴は、同じく視覚的な採餌が重要になるタカやハヤブサと同じで、他の小鳥とは大きく異なるものです。それだけではありません。ツバメ、タカ、ハヤブサは、いずれも両眼視できる範囲が他の鳥に比べて狭いという共通点があることも知られています。「あれっ、捕食者の方が両眼視できる範囲が広いんじゃなかったか」と、有名なライオンとシマウマの対比の図を思い起こす方も多いかもしれません。 被食者であるシマウマは、両眼視の範囲を犠牲にしても視野を広げて死角を減らし、捕食者のライオンは、視野全体が狭まっても両眼視の範囲を増やして狩りをしやすくします。しかし、少なくとも空中採餌者(捕食者)のツバメ、タカ、ハヤブサなどには、このルールが当てはまらないのです。Vol.13 肉食系?草食系?~動物の目の不思議~より■肉食動物の目のつくりネコの視野 例えば、ネコのような肉食動物の目のつくりはどのようになっているのでしょうか? 図はネコの視野を表しています。 ネコの視野で特徴的な点は、顔の前にあたる左右120°の「両眼視野」の部分です。 この「両眼視野」の部分は、両目で見ることができる範囲であるので、立体的に見ることができます。 「両眼視野」が広いのは、獲物を取るときに獲物との距離を正確に測るためです。 一方で、片目で周囲の様子を見渡すための「単眼視野」についてはそれぞれ左右に80°ずつしかなく、 頭の後方80°は「ブラインド領域」と呼ばれており、まったく何も見ることができません。 このように、肉食動物は、目が前に二つ並んでいることによってより広い範囲を立体的に、 そして正確な距離を測ることができるように進化したといえます。『ツバメのひみつ』2:ツバメの視野 『ツバメのひみつ』1:スズメとの違い
2025.07.07
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近畿では(6月)27日に雨明けが発表されたが、過去最も早い雨明けとのこと。例年、クーラーをかけずにやり過ごしてきたが今年はどうなるやら?・・・ということで以下のとおり復刻してみます。*********************************************************早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?近畿地方はまだ梅雨明けしていないが、とにかく真夏のように暑いのです。大暑が近づく小暑ということで、小暑の記事を復刻します。なお、夏の土用の丑の日は、2023年は7月30日となります。このところ宇宙や占星術の記事を見たり、書いたりしているが『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は七十二候でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたりこの本で、小暑のあたりを見てみましょう。今年は梅雨前線が居すわっていて異常気象のようですね。和暦p18<小暑>梅雨が明け、夏本番、土用の鰻が美味な季節「小暑」は、現行の暦で7月7日ころから次の節気「大暑」の前日までの節気である。夏至の日から数えて15日目になる。 梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころで、『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されている。 小暑に入ると、蝉が本格的に鳴き始める。多くの蝉が競うように一斉に鳴きたてる様子を、時雨に例えた「蝉時雨」という季語がある。うるさいほどの蝉の大合唱だが、ここを先途とばかりに鳴く蝉に、一抹のもの哀しさを感じさせられる季語でもある。小暑から立秋までは、節気にまつわる行事がたくさんある。 まず「暑中」と「土用の丑の日」。「夏の土用」の18日間が「暑中」の期間になっている。「土用」は年4回あり、立春・立夏・立秋・立冬、それぞれの前日までの18日間が「土用」にあたる。 夏の土用は、「小暑」から数えて13日目ころから立秋の前日までということになる。従って、厳格な作法では、「暑中見舞い」は立秋の前日までであり、これを過ぎると「残暑見舞い」となる。 また、土用の丑の日も年4回あるが、ウナギを賞味する風習は夏に限定されている。 小暑の期間の七十二候は以下の通り。初候「温風至(あつかぜ、いたる)」暖かい風が吹いて来る、次候「蓮始開(はす、はじめて、ひらく)」蓮の花が開き始める、末候「鷹乃学習(たか、すなわち、わざをならう)」鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える。ところで、七夕(たなばた)といえば織姫と牽牛であるが・・・織姫と牽牛といえば私の場合、朝鮮のカササギ伝説を思うわけで年間を通じて大切な節季となります。織女(ベガ)と牽牛(アルタイル)*********************************************************二十四節季の小暑に注目(復刻)二十四節季の夏至に注目(復刻)
2025.07.06
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私が在職中の海外出張では韓国がもっとも多くて興味深い国となったのです。。さて、「岡本太郎が愛した韓国」とは如何なる国なのか・・・以下のとおり復刻して読んでみましょう♪********************************************************* 図書館で『岡本太郎が愛した韓国』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると…思いのほか取材写真が多いのです。それも1964年と1977年の訪韓時のもののようです。【岡本太郎が愛した韓国】平井敏晴著、岡本敏子監修、河出書房新社、2004年刊<商品の説明>より日韓国交正常化前年の1964年と、その13年後の1977年の二度、訪韓している岡本太郎。ほとんどが未公開の取材写真等を数多く紹介(約90点)しながら、そこかしこに垣間見られる岡本太郎世界を紐解くことを目指したのが本書である。再録の叶った太郎本人による紀行文では、卓越した視線がさえわたる当時としては画期的な韓国観に触れることもできる。民族学的視点と自分の五感を駆使して相手(韓国)に対峙し、その本質を汲み取った、偉大な芸術家であり思想家である岡本太郎へのオマージュともいえる一冊。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると…思いのほか取材写真が多いのです。それも1964年と1977年の訪韓時のもののようです。amazon岡本太郎が愛した韓国韓民族の非対称性について、見てみましょう。p13~15<原風景の発見:平井敏晴> それにしても、いつ頃から、どうしたことをきっかけに、朝鮮半島の人々の趣味・趣向は非対称性へと向かっていったのであろうか。 太郎も指摘しているが、この民衆文化の発達は朝鮮王朝時代(1392~1910)に端を発しているらしい。この時代には、中国から輸入された儒教が国家制度に応用されたが、その一方で、というか、それをきっかけとして、非対称性の民族文化が発達したようだ。以下では、小倉紀蔵『韓国、ひき裂かれるコスモス』を参考に、朝鮮王朝時代、それ以降の韓国の民族文化に多大な影響を与えたと考えられる儒教の受容について見ていくことにしよう。 大国である中国と隣り合わせの韓国にとって、民族や国家のアイデンティティーを保つことは、大きな課題であった。儒教はその課題を克服すべく取り入れられた。戒律や規律を重視するゆえに、国家組織の基礎にする上で好都合であったことは、おおむね察しがつく。しかし、中国からの脅威に対抗すべく中国の思想を導入したというこの事実は、その後の韓国人の精神状態を大きく左右することになる。 儒教はあまりに厳格であるがゆえに、社会生活は窮屈を極めてしまう。つまり、朝鮮王朝時代に人々は、国家的アイデンティティーを保つために自ら抑圧する道を選んだのである。儒教が深く浸透すればするほど、抑圧は高まっていく。そしていつしか、その抑圧を噴出することを必要とするようになった。それが行われたのが日常生活の場である。 その一方で、韓国に固有のもの、あるいは、古くから根づいていた文化は、ことごとく社会制度からは疎外されていった。例を挙げれば、高麗時代から韓国に定着した仏教のほか、アミニズム、シャーマニズムのような土着文化がそれにあたる。 これらはもともと民衆に近いものであるだけに、抑圧された民衆の心情は、こうした民衆文化の中で爆発するのである。つまり朝鮮王朝時代の文化は、制度化されたものと、疎外されたものとの二つに分極し、それぞれ発展していったのだというのが、小倉の見解である。 太郎が指摘したような日常生活における韓民族の非対称性への傾倒は、王侯貴族であろうと庶民であろうと、程度の差こそあれ共通しており、朝鮮王朝時代以前からすでに認められる。例えば、貴族文化として取り入れられた磁器を見ると、青磁にしても白磁にしても、おおらかなデフォルメの競演を楽しんでいる。大使の発見岡本太郎の発見を、見てみましょう。p33~35<韓国発見:岡本太郎> 1964年、はじめて韓国を訪れたとき、ここの天地が想像していたよりもはるかに明るく、すき透っているのに驚いた。戦争、そして南北分裂の悲劇はまだそれほど遠い事件ではなかった。軍事政権の戒厳令下、深夜は外出禁止というようなけわしい空気で、ソウルの町はやや緊張した表情だった。 しかし民衆の生活は、貧しいが明朗にひらいていた。中世を思わせる賑やかにごったがえした市場に群がる人々。その屈託なさと豊かな彩りに感動した。またさらに農村のやわらかく静まった気配は印象的だった。 道ばたで、白衣に古典的な黒い帽子カーツをかぶったお爺さんが長い煙管をくわえて悠々とあたりを眺めている。秋の空、晴れわたった澄んだ青空に、そのまま溶けて消えて行ってしまい、白い髭とカーツだけが残るんじゃないか…ほほ笑ましく、ふっとそんな幻想が浮かぶくらい透明感がある。 ふと私には北アジアの草原の方から透明な冷たい風が流れてきて、心の中を抜けとおるように思われた。 韓国は今でこそ日本人にとって気楽な観光コースの一つになっているが、その頃はまだいささか断ち切られていた感じで、旅行社で聞いても、観光客向けの適切な施設もないし、用事以外に韓国なんかに行く人はいないですよ、などと言われたくらいだ。戦後という時代ではなかったのだが、しかし政治的雰囲気は緊張下にあり、対日感情もまだけわしいと聞かされていた。 そんな状況なのに、私がどうしても行ってみたいと思ったのは、日本文化を考え、その根源をとことんまでつきつめて行くと、何かその奥に大陸とのつながり、いのちの続き、というようなものがひそんでいると感じられてならないからだ。とにかく国単位でものを考える習慣がついている、日本がとざされた島国であるためか、また明治以来、近代国家主義の観念がすべてに優先してしまったためかは知らないが、「日本」という枠をあまりにも意識しすぎ、文化までを、その枠内に限定して疑わない。 しかし、そうだろうか。私にはひらめえきのように、何かユーラシア大陸とつながっている自分自身の根っこがあるような気がしている。そのいわば忘れ去られた生命感をつかみとらなければ、日本文化の実体、そして自分自身を判断することはできない。一つの臍の緒は何といっても朝鮮半島だ。自分の目で、じかに見たい、そういう切実な思いがあったのだ。 日本は久しい間朝鮮を植民地にしていた。にもかかわらず文化に関してのインフォーメーションはまことに乏しい。今までの日本の政治・経済が如何に文化・人間を疎外していたかの証拠である。だから一般はこの文化を漠然と、中国の影響下にある一つの辺境文化、ヴァリエーションぐらいにしか考えていない。いわば見下す態度があったようだ。しかし、そこに別な何かがあるはずだ。期待と直感。 直接この目ではじめて見た民族芸術の魅力は私を強烈に惹きつけた。 無邪気で、ふくらみきっている。そればかりでなく、言いようのない生活感がある。 色も形も、決して固定していない。いつでも爽やかに流れている。それは中国文化のがっちり動かない、完結した表情の古典性とも違うし、また日本の伝統芸術に見られる、技巧的な渋い形式美とも違う。こだわりのない、つきぬけて行く軽やかさがあるのだ。 たとえば農祭の仮面。素朴だが、だからかえって生活感がナマのままふき出した表情だ。守護神や石偶のとぼけた顔つき。天下大将軍、地下女将軍などと、いかめしい名でよばれる木彫りの柱も、呪力というよりは大地のひろがりのおおらかさをそのまま浮き上がらせている。民画の楽しさも格別だ。ほほ笑ましい動物や人間。何の気どりもなしに、平気で、それが逆にアッと思うほど濃厚な気配でひらいている。
2025.07.05
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図書館で『食いしん坊発明家』という本を、手にしたのです。「第一章 すべては食欲からはじまった」に「三杯増量法」とか「出汁入り味噌」などが出てくるが・・・著者の独特な推論方法が面白いので、紹介します♪*********************************************************【食いしん坊発明家】 小泉武夫著、新潮社、2020年刊<商品の説明>より美味珍味に唾液腺崩壊! 無限の食欲に抱腹絶倒!! 笑って泣ける“飯テロ”小説。昭和三〇年代の福島。日本酒の蔵元に生まれた少年の夢は、食べ物でみんなを幸せにすること。かくて少年は、農大卒業後、東京で発明家を目指す。いまや常識となった「出汁入り味噌」、「匂い」に着目した絶品ラード、そして人類の悲願「人工松茸」――。尽きせぬ食欲だけを武器に、美味を追い求める発明家の栄光と失敗の日々。 <読む前の大使寸評>「第一章 すべては食欲からはじまった」に「三倍増量法」とか「出汁入り味噌」などが出てくるが・・・著者の独特な推論方法が面白いので、紹介します♪amazon食いしん坊発明家「第一章 すべては食欲からはじまった」の冒頭あたりを、見てみましょう。p7~11<「第一章 すべては食欲からはじまった」> 豊田佐吉の自動織機、御木本幸吉の真珠、高柳健次郎のブラウン管テレビジョンというように、著しい功績をあげた発明家は歴史上燦然と輝いて名を残している。しかし、これから述べる俺、すなわち「食いしん坊発明家」は、そのような偉人と比べれば罌粟粒(けしつぶ)程の存在で、言い替えれば常に腹を空かせた自称の発明家にすぎない。 だが、何かを発明するという浪漫はどんな発明家にもあるある共通した概念であって、俺はその熱きものを小さい時から感じていた。そのきっかけは中学生になってすぐのころ、月刊漫画雑誌『少年』の熱烈な愛読者になり、そこにれんさいされていた手塚治虫の「鉄腕アトム」を読み出したことにある。読む度に血沸き肉踊らせていたが、中でも原子力をエネルギー源にして、十万馬力のロボット少年アトムを発明した天馬博士、そのアトムを引き取って数々の大発明をしながらアトムと共に悪を滅ぼし正義を守ったお茶の水博士への憧れはひときわ強かった。 そこで、よし俺も将来発明家になって、世のため人のために役立とうと一度は夢見たであったが、その志も日増しに萎えていって、そのうちにお茶の水博士とは全く相関のない食いものへと興味が移っていった。そして明けても暮れても食うことばかりが頭から離れず、気付いてみたときには周囲稀なる卑しき食いしん坊少年になっていた。 ところが高校生になると、ただ食っているというばかりでなく、考えて食うという様相も混じるようになった。例えば、お茶の出し殻を蘇えらせて美味しいお茶に再生する方法はないものか、米の研ぎ汁から代用牛乳はできないだろうか、一定量の材料を使って三倍量の料理に増やす「三倍増量法」といったことは可能なのだろうかなど、それまで胃袋だけで考えていた食いものを頭でも考える食いしん坊になりはじめた。 そして高等学校二年のとき、俺はある画期的発明をして、親父から稀に見る大傑作だと激賞されたことがあった。その発明はわが家ばかりでなく、そのうちに隣近所にまで広がり、皆を喜ばせることになったのである。それが「出汁入り味噌」の発明だった。 当時はどの家々でも手前味噌と称して自家用の味噌をつくっていた。ところが俺の生まれた言えは代々の酒造家で、家族のみならず杜氏と呼ぶ酒造従業員や番頭さん、事務員、勝手場で働く女中さんなどの大所帯であったから、手前味噌といってもかなり大きな桶に一年分の味噌を仕込んでいた。 ところで 食いしん坊の俺は、暇さえあると勝手場に行って母や姉、女中さんたちの料理づくりを眺めていることが好きだった。そんなある時、女性たちが毎日決まって昆布と鰹節を使って大量の出し汁を苦労しながらつくり、それを使って味噌汁をつくっていることに気付いた。(中略) 俺はその時、毎日そんな苦労をしているのなら何か別の方法はないものかと考えた末、あらかじめ味噌の中に出汁出る鰹節と昆布を加えておけばよいのではないかという発想が湧いてきた。かちこちに乾燥された昆布は毎年一回、大量に注文していた北海道から俵二俵分が送られてくるし、鰹節は毎日二本の割合で、小さくなって削れなくなる部分が出て来る。それを貯めておいて、秋の仕込みのときにそれを昆布と共に味噌に加え、発酵させようと計画したのだ。 思いついたのが3月で、仕込みの10月までの間に単一形乾電池ほどの大きさの梳り残りの鰹節を約三百個も貯めることができた。 俺は親父にこの発明計画を明かして協力を促すと、「面白そうだからやってみたらいいべ」と言って、1メートルを超すまっ黒い乾燥昆布を20本ほど分けてくれた。こうして10月の仕込みの日が来た。煮熟して潰した大豆と米麹、塩、そして貯めておいた鰹節を仕込み桶に投入し、櫂棒でよく攪拌しながら混ぜ合わせていき、最後に飢えから長いままの昆布をズブリ、ズブリ、ズブリと突き差して埋め込んでいった。その上に中蓋を掛け、さらに1個20キロもある重石を何個も載せて仕込みを完了した。 こうしてそのまま10ヵ月ほど発酵と熟成をさせて出汁入り味噌は完成した。先ず突き差しておいた昆布を引き抜いてみると、その輝かしき変貌ぶりに驚嘆した。(中略) 一方、味噌の方は全体が赤味噌系の赤みを帯びた琥珀色に着色し、それを嘗めてみると昆布と鰹節のうま味が味噌にしっかりと吸収されてとても美味い。早速その味噌だけで味噌汁をつくり、親父に賞味してもらったら「実にいい出汁が出てうめえわ。これなら鰹節を削ったりする必要もねえがら落だな」と俺の発明した出汁入り味噌を褒めてくれた。 ところがこの発明は更なる価値を生んだ。肉厚でべっ甲色に変身した昆布を食べてみると、味噌のうま味を吸って実に美味しい。そこで、これを細かく縦に線切りし、トロリと糸を引くままに温かい御飯の上にのせて食べてみたところ、これまで味わったことのないほど、御飯に合う絶妙の味噌漬けになっていた。つまりこれまで世の中に無かった「昆布の味噌漬け」の誕生である。それも親父に食べてみてもらったところ、今度は「これはすごくうめえ。飯が何杯でも食えるなあ。この味噌漬けあったら他におかずいんねわ」と、こちらもべた褒めであった。 味噌と昆布は互いに役所が決まっているので、味噌は昆布のうま味を吸って絶妙の味となり、昆布も味噌のうま味を吸収してこちらも絶品の味となった訳である。(中略) さてさて、以上が俺の初めて発明の経緯である。それからというもの、発明することを夢見るようになり、いつも腹を空かせては「こんな食いものがあったら面白いだろうなあ」と、食いものばかりを対象に頭の中で発明の機会を窺う食いしん坊となっていった。これから物語る「食いしん坊発明家」とは、そんなことに凝り固まった俺の青春の一幕である。
2025.07.03
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『進化論はいかに進化したか 』という本に、恐竜から鳥類への進化が語られているので・・・以下のとおり復刻して読み直してみましょう♪*********************************************************図書館で『進化論はいかに進化したか』という本を、手にしたのです。『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪【進化論はいかに進化したか】更科功著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より『種の起源』が出版されたのは160年前、日本では幕末のことである。ダーウィンが進化論の礎を築いたことは間違いないが、今でも通用することと、誤りとがある。それゆえ、進化論の歩みを誤解している人は意外に多い。生物進化に詳しい気鋭の古生物学者が、改めてダーウィンの説を整理し、進化論の発展を明らかにした。<読む前の大使寸評>『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪rakuten進化論はいかに進化したかオビラプトル「第16章 恐竜の絶滅について」で、恐竜から鳥類への進化(続き)を、見てみましょう。p200~202<鳥が恐竜に見えてくる>おそらく羽毛は、体温調節や求愛のディスプレイのために進化した。そして、この羽毛は、多くの恐竜が持っているものだった。そして、羽毛を持っていた恐竜の一部が鳥に進化したのである。 それでは鳥と恐竜はどこが違うのだろう。鳥の定義としてよく使われているのは、「始祖鳥とイエスズメを含む単系統群」という定義だ。なんだかわかりにくい定義なので言い換えると、「始祖鳥」と「現生の鳥」と「遺伝的に始祖鳥と現生の鳥の中間の生物」と「始祖鳥の子孫」が鳥ということになる。いや、言い換えても全然わかりやすくならないけれど、この定義からはっきりわかることが一つある。それは、始祖鳥は鳥だということだ。 始祖鳥は、現生の鳥と違って、口には歯があるし、翼には3本の指があるし、尾には長い骨がある。でも、立派な翼はもっているし、羽毛は、中心をとおる羽軸を左右で非対称になっている風切り羽で、これは飛行するのに便利な羽毛です。だから、おそらく始祖鳥は滑空するだけでなく、ちゃんと飛行できたのだろう。 飛行するには羽軸が細すぎるとか、翼を動かす筋肉をつけるための竜骨突起が発達していないとかいう意見意見もあるので、現生の鶏ほどは、うまく飛べなかったかもしれないけれど。ちなみに、「飛行」というのは、同じ高度を保って飛ぶことで、「滑空」というのは、ゆっくりと高度を下げながら飛ぶことである。 つまり始祖鳥は、恐竜と鳥の中間的な形態をしているのだ。実は、恐竜と鳥の中間的な化石は、始祖鳥の他にもたくさん見つかっている。その形態の違いは連続的で、どこからが鳥で、どこからか恐竜か、線を引くのは難しい。そこで、とりあえず始祖鳥は鳥だと決めて、始祖鳥を境目にしたのだ。 大ざっぱに言えば、始祖鳥より鳥に近ければ、鳥だと決めたことになる。逆に言えば、形態の特徴で恐竜と鳥を区別するのは難しいということだ。 白亜紀に生きていたオビラプトルという獣脚類の恐竜は、巣の中に卵を産むと、その上に座って卵を温めた。羽毛の生えたタイで卵を温める姿は、ほとんで鳥である。(中略) 見た目の印象の話だけれど、多くの恐竜は鳥のような姿をしていたのだ。『進化論はいかに進化したか』2:恐竜から鳥類への進化『進化論はいかに進化したか』1:まえがき*********************************************************■2022.03.26『進化論はいかに進化したか』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202203260002/
2025.07.02
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西域南道や西域北道が設定されたシルクロードと聞くと、ツボが疼くわけで・・・以前読んだ『シルクロード文明の旅』という本を読み直してみます♪********************************************************* 図書館で『シルクロード文明の旅』という文庫本を、手にしたのです。先日読んだ椎名誠著『砂の海』の余勢を借りて、ちょっと古くなったけど、この本を借りたのです。【シルクロード文明の旅】加藤九祚著、中央公論社、1994年刊<「BOOK」データベース>より1989年から92年にかけて、文明の交流を基軸に西は黒海北岸のオデッサから東はサハリンまでを旅した記録。シベリア抑留以後、旧ソ連とアジア諸国を訪れること50回を越える著者の関心はシベリアと中央アジアの歴史、文化にとどまらず、ペレストロイカ末期の社会情勢、人間模様にまで及び、古代から現代に至る「シルクロード文明」を生き生きと描き出している。 <読む前の大使寸評>先日読んだ椎名誠著『砂の海』の余勢を借りて、ちょっと古くなったけど、この本を借りたのです。amazonシルクロード文明の旅タクラマカン砂漠の南側、西域南道の旅の続きを、見てみましょう。p287~350第四章 青海から西域南道の旅 以下は、1992年7月29日から8月18日まで、上海と北京を経由し、青海省の西寧から敦煌へ出、アルティン・ター山脈北側のクムダム砂漠を通ってチャルクリクに至り、そこから西域南道のオアシスを経てカシュガルに着くまでの旅に基いて書かれたものである。同行の仲間は27名であった。クムダム砂漠の雄大な景観が今も忘れられない。 ■ホータン=サカ人について まず古代においてこの地に住み、20世紀初頭に考古学者によって発見されるまで、砂中に彼らの言語文献を残したホータン=サカ人についてふれたい誘惑にかられる。以下、旧ソ連の学者L・ゲルチェンベルグの論文「ホータン=サカ語」とM・ウォロビヨワ=デシャトフスカヤの論文「ホータン=サカ人」に基いて紹介しよう。 ホータン=サカ語は中期ペルシャ語に属する言葉である。ホータン=オアシスのイラン系住民は、ゲルチェンベルグによれば、インドへ移動したサカ人の一部である。 中央アジアから南方へ移住するとき、彼らの一部はチベットの北縁沿いに東へ向かったものと考えられている。中国資料はホータンの形成が前3世紀であるとつたえている。7世紀中頃ホータンを訪れた玄奨はホータンについて極めて好意的に書いている。 「俗として礼儀をわきまえ性格は温順で、学芸を習うを好み博く技芸に達している。国がらとして音楽を尊び、人は歌舞を好む。…篤く仏法を尊んでおり、伽藍は百余ヵ所、僧徒は五千余人、みな大乗の教えを学習している」。王性はヴィジャといい、ヴィジャ・サンバワ、ヴィジャ・ジュラ、ヴィジャ・ダルマらが有名である。ホータンはしばしば中国、チベット北方遊牧民などによって侵略されたが、約1000年にわたり独立を保ち得たことは注目される。 ホータン=サカ語の文献は7-10世紀に書かれた仏教関係のものが大部分をしめる。多くはサンスクリットとプラクリットで書かれた仏典と古代インド文学、教訓書、医術書などで、M・ドレスデンによって目録が作成されている。行政組織、社会経済関係の古文書も含まれており、古代ホータンが自らを語るものとして極めて重要な意義をもっている。 11世紀のはじめ、ホータンはイスラム教徒のウイグル人によって占領され、仏教文化に結びついていた文字も、ホータン=サカ語そのものも消滅した。ホータン=サカの文字が成立したのは紀元のはじめ頃、仏教の東トルキスタン伝播にともなうものとゲルチェンベルグはのべている。ホータン=サカ語は、他のイラン系言語がわりあい西アジア文化圏と強く結びついているのに対し、仏教文化と密接に関連していることに特徴がある。 ホータン=サカ語の文書の多くはマザルタグ、ハダルィク、ダンダンウィリク、トゥムシュク、敦煌などで発見され、パリ、ロンドン、ストックホルム、ペテルブルグの図書館、博物館に収蔵されている。少数の文書はデリーと日本の龍谷大学に保管されている。 ホータン・オアシスに人間が住むようになったのは極めて古く、インド・ヨーロッパ系のサカ人が移住したときにはすでに先住民がいたと考えられている。紀元1000年紀のホータンには、M・ウォロビヨワによれば、いくつものエスニック・グループが住んでいた。最も数の多いのは東イラン語を話すイラン人で、つぎがインド人であった。榎一雄も「コータンの人口の基礎をなしたのは・・・イラン系の民族であったであろう」と書いている。しかしインド人はホータンの文化と宗教に大きな役割を果たした。8-9世紀にはチベット人が支配権をにぎり、中国人を排除した。チュルク系の人びとがホータンに入りはじめたのは6-7世紀とされている。『シルクロード文明の旅』1: 西域北道の旅 『シルクロード文明の旅』2:西域南道の旅 『シルクロード文明の旅』3:西域南道の旅の続き 『砂の海』7********************************************************* ■2017.05.15『シルクロード文明の旅』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201705150001/
2025.07.01
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