人を元気にする力がある、
そんな、いい思い出ですね。

パパ先生はなくなっても、思い出を経由して
パパ先生の気持ちを伝えられるということは、
素敵なことだと思います。 (2004年03月27日 11時01分08秒)

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ゴーヤ泡盛の野毛日記

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八事

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2004年03月25日

私がパパ先生に初めて会ったのは、小学校にあがる前の年のことだった。大阪（高槻市）から引っ越して来てまもなくのこと。大阪で子どもアトリエ教室に通っていた私は、横須賀に来てからも絵を描きたいと駄々をこねた（らしい）。そして、当時九里浜（横須賀市）にあった「堀江美術音楽研究所」に行くことになった。そこで私をあたたかく迎え入れてくれたのがパパ先生だ。パパ先生は小柄な方で、眼鏡をかけていて、鼻の下に髭をたくわえており、パイプがよく似合った。厚みのある手でよく頭を撫でてくれた。その隣りにはいつも美しいママ先生がいた。
パパ先生との忘れられない思い出はたくさんある。中でも私が特に忘れることの出来ない思い出。それは、「かたつむり」というテーマを与えられた時のことだ。このアトリエではテーマを出され、そのテーマに沿った作品を時間の中で仕上げていく。一つの作品を仕上げたら帰ることができるだ。私は広い画用紙の真ん中にぽつんと小さくかたつむりを描いて、途方に暮れていた。残された空白をどうしていいかわからなかったのだ。
パパ先生は私の隣りに来ると、大きな筆で次々に色を置いた。黄色、黄緑色、緑色、、、そして言った。さあ、やってごらん。あっという間に、かたつむりは色とりどりの葉っぱに囲まれた。私は夢中になって葉っぱを描いた。
パパ先生はいつもほんの少しだけ背中を押してくれる。小さなきっかけを与えてくれる。そんな方だった。私が心を閉ざしていた時期も、パパ先生だけは、君が本当はいい子なのを僕は知っていると言ってくれた。私が成人式の年、パパ先生は亡くなった。たくさんの年月が流れたが、私にとって、今も最も尊敬する方だ。

【堀江美術音楽研究所・グループ雲洋画展】

◆日時：４／２３（金）、２４（土）、２５（日）
　１０：００～１８：００
　（最終日は１６：００まで）

　最終日16：00までとご案内しておりますが、14：00以降は作者が作品を持ち帰りますので、お早めに来られることをおすすめいたします。

（最寄り駅はＪＲ横須賀線衣笠駅になります）
http://www.yokosuka-arts.or.jp/hamayuu/

◆交通アクセス
http://www.yokosuka-arts.or.jp/hamayuu/access.html
（駐車場がありませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい）

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