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今月末、 "シン・クア・ノン" が再び入ってきます。Sine Qua Non: ラテン語で、「あれがなければこれはなし」必要条件と言う意味とあります。カリフォルニアのカルトワインです。毎年違うワイン、違うボトル、違うラベル名にデザインという、凡人の私にはおおよそ訳の分からないワインをほんの少しずつ造り、極限られた人にしか売らないという、ちょっと気味の悪いワインです。しかも、パーカーポイント100点満点を何度もとっていて、げんなりする程値段が高い。なにしろ日本人以上にアメリカ人のカルト度は高い。 だからカルト感を満足させるためのこだわりだって半端じゃないでしょう。ワインの中身だけでなくボトルもラベルもアート感覚。少量生産で、メーリングリストでの販売のみ。何年も順番待ち。なのに必ずこぼれて出てくる。そして日本に入ってくる。だから知らなくてもいいのに、買付る羽目になります、とっても高額で。本来、ワイン屋であれば、シン・クア・ノンについてうんと語るべきところではありますが、私はどーしても、この海外ミステリードラマみたいな難解さにどどーんと引いてしまう。でも、必ず、目をキラッキラさせてこのワインを探している人たちがいて、ぱぱっと売れてく。今回はThe Thrill of Stamp Collecting (syrah) 2009White on the Lam (Roussanne, Chardonnay Viognier)2009のみ、いつになくレアです。テクニカルデータ等はアリマセン。カルト・・・ですからね。松澤屋 橋爪
2012.08.24

お盆のお休みが明け、ぼちぼち街中も通常に近くなりました。さて、私は休み中に気に入ったワインを何本か持ってかえります。その中の一つ、ビュイッソン・シャルル ブルゴーニュアリゴテ 2010ビュイッソン・シャルルはムルソーの造り手で、知名度は日本よりももっぱら欧米で高く、実際にかなり優れた造り手であると思います。実はムルソーもさることながら、地元で消費されるアリゴテが人気で今年ようやく買い付けられました。ということで、早速社内試飲をしたら、評判通りかなり良く出来ていました。完熟感を示唆するパイナップルを思わせる香りしっかりとしたミネラルと酸味と果実味のバランスはとても良く、まさに、アリゴテらしい軽快感で夏のワインとしては天下一品!と誰もが太鼓判を押したくなるような味わいでした。そして・・・・2週間後に再び開けたら、あの軽快感はどこへやら、アタックは強めでミネラリーでしっかりとした酸、一変堅いめのニュアンスにシャルドネ顔負けのボディで満足感あり。可愛らしさもあったんだけど、いつの間にこんなに強くなったのかしらん成長著しい、思春期まっただ中、ころころ変わる豊かな表情・・・と、まあこんな感じです。このワインの成長を目の当たりにし、こりゃ熟成するぞーって思いましたね。でも、今が青春まっただ中!! わはははは、すごいワインをみつけたぞと、あのたまらない喜びの美味しい幸福な感情に包まれたわけです。味わいとは別になるかも知れませんがこのオタクな感覚ってはっきり言って酔いしれます。ワインはホントに味わいが違う。なかなか良いお休みワイン体験をしました。メルシー アリゴテどうもアリゴテゴザイマス。松澤屋 橋爪
2012.08.23

ロンドンオリンピックが盛り上がっている終盤、お盆休みの連休に入りました。弊社お盆休みは15(水)~16(木)いただきますが、私、松沢潤子は長めの休みをもらってヨーロッパワイン発祥の地へ、近松は留守番担当で2日間だけですが、数人のスタッフ達は5日間、日帰り温泉通いや、DVD鑑賞三昧のおもいおもいの夏休みを過す予定です。本日は毎年お買い付けておりますイヴ ガングロフのコメントです。○ 2009年 イヴ ガングロフ コートロティ ラ バルバリンヌ ¥9,900生産地:フランス コートデュローヌ コートロティ葡萄品種:シラー主体 ヴィオニエ(少量)この日試した4種の赤ワインの色合い、右から、2006年 プピーユ 1983年 モーリスギュイヨ コートドニュイヴィラージュ ルージュ 2006年 ジャンクロード ベラン シャンベルタン そして、2009年 ガングロフ コートロティ ラ バルバリンヌ 潤子丁子、シナモン、グローブなどどれも香りは柔らかな程度、味わいも割とスムーズながら長い余韻で、後味に風を感じるたはヴィオニエ? 2005年等の強いインパクトはないものの魅力ある1本。後半ヴィオニエの香りが立ち上がってきて軽やかで甘いニュアンスと風味、ミラクル感が増して楽しめた。近松現在は、ヴィオニエの植物的な香りが全開。スミレとフランボワーズジャムの香りがあり、バラは束となって香るワイン。奥にアニョーと小さくトリュフ。現在は各要素が強くばらけている。それだけ、ポテンシャルの各要素が強いということの現われと感じます。抜くのは2017年からそれまでは寝かしてください。フッとクロサンドニの味がする。中目南国的で甘くなまめかしいニュアンスを纏ったグリーンノートのフレグランス。マルメロ、ブラックオリーブなどの香味。毎年少量のヴィオニエがブレンドされ、ヴィオニエがワインの骨格の一翼を担っているが、2009年はややヴィオニエ優勢の個性があるよう。橋爪落着いた深みのあるガーネット。プラム、チェリー、赤い花、カシス、ローズヒップ、ゼラニウム、ユーカリ。*オーストラリアシラーズに似る植物的な清涼感を伴う。はっきりとしたアタック、ローズピップのような酸味を伴う。まだ完全に閉じていて表情は少ないが、時間の経過と共に黒こしょうの香りやマッチの火薬のような香り、樽の木の感じが現れてくる。酸味は極めて綺麗で細かいタンニンと渋み、ドライフルーツ系の果実が広がる。余韻には、わずかだが、苦味を伴う、粉末のココアのニュアンスがあり。とても上品に造られた意図が伝わる。明人ふくよかな口当たり。果実味は厚く芳醇でシラー特有の味わいがあるが思いの外、フルーティーでハーブ&スパイスを感じる。酸は少々不足気味。独自性を持ったしなやかなコートロティ。蒸し暑い季節にコートロティはやや重いのですが、秋口涼しい風を感じはじめる季節には、とつても楽しめる美味しいワインですグランヴァン 松澤屋 松澤潤子
2012.08.11

さあ、暑い夏本番中ですね。今朝のお天気ニュースを見ていたら、関東で一番暑いのって平均したら埼玉県ではないのかなぁ~と思いました ぷぅ~ 勿論、内陸海無県ですからしょうがないのですが・・・こうなってくると、弊社定温保冷倉庫の中が天国的なっ涼しさなのであります。ということは、弊社お客様にお届けするワイン君たちは、いま、天国にいることになります (意味のない、 ヘ リ ク ツ ! )在庫のワイン君たちは幸せそうです。加山雄三さんのあの台詞(セリフ)がよく似合うのでしょう! そんなことはさておき、テイスティングコメントのアップを慣行します 2008 イヴボワイエマルトノ ピュリニーモンラッシェ カイユレ¥8,000(税込み) (写真は2004年)生産地:フランス ブルゴーニュ ピュリニーモンラッシェ1級葡萄品種:シャルドネ近松タルトタタン、ビターオレンジの香りに少しタケノコのようなほっこり感があるが、少々閉じ気味。石を思うところと甘いほどのボリュームはある。噛める体躯で余韻は長めなクラシックな白ワイン。若さがあり、現在はジューシー。良くないがベッコウ飴のニュアンスもある。潤子グレープフルーツなどのたっぷりジューシーの柑橘系が前面にあり、今はやや閉じ気味の堅さあり。黄な粉のような焦がした香ばしい風味も。滑らすな口当たり、奥行きある味わい、そして後口にビターさがアクセントにあり。橋爪アタックは強すぎない。グレープフルーツ、グレープフルーツの白い皮、パイナップル、オレンジ、ディル、石灰系ミネラル。味わいは、酸味を伴う柑橘系の果実と甘いニュアンスを持つ黄色の果実やオレンジのニュアンスの両方が混在する。ミネラル感と酸味もしっかりとしているので、時間が経過しても甘さに寄ったりせず緩みはしない。アルコール感がある。香りのボリュームや味わいの余韻からは、まだまだ閉じている感はある。中目きのこなどの香り、海系ミネラル、粘土などの香りがある。粘性のある口当たり。苦味のきいたグレープフルーツの果実味に栗の風味がまとわりつくような味わい。ふくよかさはあるものの全体的にまだまとまりがなく閉じている印象。数年後を期待したい。 どうなんでしょう?私は、要素のまとまりにはまだ若く、でも豊満に訴えるところの強い白ワインだとに感じました。いつも通り、四者四様、十人十色なコメントですね!誰を・・・信じるか信じないかは、あなたしだい 都市伝説 近松
2012.08.03

2012.08.02

以前、プピーユの入荷時のコメントで、相当尖ったコメントをしておりましたって言っても数ヶ月前の話ですが・・・ まぁ、正直に書いたコメントなのでスタッフのテイスティングの感想の前に載せてしまいます。w ------------------------------------------------------------------------------------ ■Poupille プピーユ ★ペトリュスに勝った張り合った?! このワインの謳い文句で「専門家達のブラインド・コンテストにて 最後までペトリュスと張り合い、世間を騒がせたワイン」とネット 検索をかければ、ほとんどのショップが同じようなコメントを述べ ています。 ただこの話、15年位前から変わっていないという、日本ワイン界 の七不思議的な印象があります。 理由は、これ程のワインなのに、その詳細がどこにも出てこないの です。 調べた人のコメントでは “専門家というならそのメンバーは誰なのか、また「最後までペトリ ュスと張り合った」というペトリュスが何年のヴィンテージで、ま たムエックスから提供された物なのか、もしくは偽物の可能性があ ったのか、ハッキリ答えて頂きたいと思うのですが如何でしょうか。” とお怒りに近い方も見られます。 実際、味わい香りともに定評があり、ソフトな口当たりと程よい コクはコストパフォーマンスも高く品質は申し分ないと思います。 それは生産者が造るワインがすばらしいからです。では、プピーユ だけがすばらしいのかと言えばそうではなく、フィリップ・カリー ユ氏が所有するシャトー オー カルディナルも同様に素晴らしいと 思います。そろそろ、その謳い文句をやめてみませんか? 2006 プピーユ¥2,680生産地:フランス ボルドー コートドカスティヨン葡萄品種:メルロー100% 潤子若干まだタニックながら、細やかなタンニンでスムーズな口当たり。際立った特徴や表情は感じられないものの、とても飲み心地がよくいただける1本。近松シェーヴル、ミルク、シダー、スーボワと連続的に香る。ソフトタッチに少々の苦味を伴う口当たり、鉄分の香りが血を連想させるが、健全で上品。現代的な印象の赤ワイン。現在は是非、ブーダンノワールと合わせたり、鴨のロースト 血のソース(料理はクラシック)と合わせたい。中目黒みがかったガーネット。す~っとした爽やかなミント系ハーブやインクの香り。甘くスモーキーな香りも僅かではあるけれど漂う。ややざらつきのあるタンニンと余韻に苦味を感じるもののきちんと存在感を示す黒系の果実味が良い印象で入荷した当初よりも落ち着きをみせはじめたなと感じた。橋爪濃い色調でやや紫がかったルビー。濃いカシス、ブルーベリー、ドライフルーツのニュアンスにユーカリ。アタックに細かいタンニンと渋み。酸は穏やかで、少し甘みを感じるドライフルーツ的な酸味。バランスが良い。 グラスに注いで直ぐというよりも、30分ほどデキャンタージュして空気に触れさせることをお奨めいたします。思っていたよりもクラシックなニュアンス(タンニンしっかり長熟的)な印象があります。2006というヴィンテージの反映かな?この辺は私の勉強不足ですね、 集中しよう! 口より手と頭を動かそう! 夏期講習参加中 近松
2012.08.01
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