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ナラタケが最盛期になると、夏きのこが少なくなりいよいよ秋本番。きのこ狩りを始めた頃は、ナラタケが出始める時期から活動し始めていました。最初に見つけたのはホテイナラタケ。柄の根部分が太くなっているのが特徴です。でも、アップしてからよくよく見ると、オニナラタケみたい。ホテイナラタケは後で追加の写真をアップしましょう。分かりにくいですが、こちらがホテイナラタケ。根元が太くなって、摘み採りがいがあります。オニナラタケは苔の中や樹木の根元に株立ちしているものをみかけました。とげとげのカサが特徴で見た目可愛いのですが、ちょっと大味なので、最近は収穫しません。長期間楽しめるハナイグチは、発生する場所も様々。苔との色の対比もいいものですが、ガレ場に出ているものには生命力を感じます。クロカワはもうお仕舞いと思いながら歩きましたが、ちょくちょく見かけました。夏場の物よりも虫入りが少なくて肉質もしっかりしています。この日もしとしとの雨で、早朝の外気温は8度。古くなった雨具はだんだん水が浸み込み体が冷えてきます。こんなに雨合羽を使用した年は記憶にありません。だからきのこが採れていると思うと文句はいえませんが、あと数回となったきのこ狩りの日々は、身軽に楽しみたいものです。そしていつも思う事をひとつ。私の中の「きのこ狩り」のイメージにはとても大切なアイテムがあります。それは、きのこ籠。片手に籠を下げて、見つけたきのこを大切に納める。形も色も様々なきのこが籠を満たしてくれると、私の心も喜びに満ちてきます。其処に紅葉した葉っぱがハラリと色を添えてくれると、もう完璧なのです。そんなきのこ狩りの楽しみが色んな事情でできなくなり、今は布袋を持ち歩いています。何だか収穫する事だけが目的のような散策になってしまい寂しい。紅葉が進み、人と遇わなくなった晩秋の最後のきのこ狩りには、一回だけ籠を下げて歩いてみたいと考えています。
2018.09.30
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五歩登ってはズズズゥーーとずり落ちる。「ありゃりゃ、いつもの山とは勝手が違う~」ズズズゥー斜面に取りつくように尾根を目指して登ってみたら、鮮やかなハナホウキダケが点在。一度は観てみたいと思っていたムラサキホウキタケもあり、カメラを持った相方に「お願い」と声をかけると、「リックの脇に入れていた水が転がり落ちたのでそれどころではない」と、斜面のうんと下から返事が。こちらも初めて見た雑木林のバカマツタケさん。松茸よりも香りがいいのに、どうしてバカなんてついてしまったのだろう。可哀相なので、さん付けします。ここまで三半時間ほどは歩いたでしょうか。慣れない尾根を登って、また次の峰に向かって登る・・そう、今回は優しき菌友の誘いで里山探索。狙いは憧れの香茸です。疲れが膝にきて、帰路の体力を考えると気持ちが萎えてきて、「そろそろ戻ります」と我儘をいう私。菌友は、「それでは待っていてください。見つけたら連絡します」と、あっという間に斜面を駆けあがっていきました。「ありましたよー」の連絡で、重い足を運んでみると、発生している状態としては初見の香茸が・・・。それを見たとたん、体の疲れも足の痛みも感じなくなりました。さらに大株発見の声。上の方へと連なるように出ています。斜面の下の方から近づいた私は、思わず腹の底からオォーと声が。両手にも余る大株、一番大きなカサは私の顔ほど。「舐めんなよ、おばちゃん。伊達に急斜面に出ているんじゃねぇ。いぶし銀のおいらの魅力ってもんがあんたに分かるかい」と語りかけてきます。「当り前よ~あんたを探して何年だと思ってるの」と、ツンツンとんがった頭を撫でてあげると、良い香りをさせて私の手の中に落ちてしまいました。その映像をしっかり焼き付けたわたしは、その後も口角が上がり目が細まって、実に締まりのない顔になり、あれほど疲れていたのが嘘のように軽やかなステップが踏めるようになっていました。いつもは三時間も歩けば音を上げるのですが、今回は香茸に力を貰って六時間半の闊歩。夢のような嬉しい里山歩きができました。今も思い出しては湧き上がる喜びに浸り、連れて行ってくださった菌友に心から感謝しております。
2018.09.25
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山野草の魅力に惹きこまれていた初夏。秋になりきのこが出始めると、ついつい主役が替わりそちらに気をとられて。でも、足元に小さき花を見つけるたびに立ち止まって観察。この季節は、ススキやトリカブトが秋の気配を寂しげに演出しています。そんな感傷に浸っていると数カ所でオオモミタケが見つかり、物憂い秋もどこへやら。苔の上に、ガレ場の砂礫の中に、岩の上の隙間にとどんな環境に出ていても絵になるハナイグチ。雨上がりの美しさには仲間内で定評があります。クロラッパタケを収穫して干していると、コウタケに似た焦がし醤油のような香りが漂ってきます。黒っぽいきのこには共通の成分が含まれているのでしょうか。秋の賑わいは上から下へ。標高がある早朝の樹林には、とがった風が吹き始めました。季節を惜しむ私の影は、夏のように元気に動き回ることがなくテンポが緩やかになっていきます。そんな寂しい気持ちを、ランチパーティの仲間達が楽しい話で、美味しいご馳走で元気づけてくれました。
2018.09.24
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緑濃い樹々を、高く青い空を見上げ深呼吸。足元にはこんもりとした苔とコケモモ。初秋のほんのいっとき、シャクナゲやコケモモ、コメツガやシラビソの緑が濃くなります。今がその時期、あと数日するとゆっくりと眠るようにその色合いは薄くなり、冬の休息へと向かいます。ハナイグチクロカワクロカワチャナメツムタケオニナタラケ三回続けての雨でしたが、今回やっと快晴。ホウキタケやクリフウセンタケ・クロラッパタケと、秋のきのこ達は順当に姿を見せてくれました。これからは標高を下げて、ゆったりと散策を楽しみます。
2018.09.18
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鳥の囀りも虫の音も聴こえない、空気さえ透明感を持っているのではないかと思われる森閑としたこの場所に佇むたびに、生き直しが始められるような不思議な気持ちになります。今回は写真の羅列です。ツバアブラシメジハエトリシメジナラタケホウキタケ仲間と歩きながら見たきのこは季節の移ろいを教えてくれました。一週間早かったら立派な塊だったと思われるホウキタケも、桜色の穂が伸びたような繊細な美しさを見せてくれて、採られることなく成長すると山の景色はこんなに素敵なのだと、ちょっとだけ複雑な気持ちになりました。始まったばかりと思っていたきのこ祭りも中盤、残りのシーズンを楽しみます。
2018.09.14
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体調がイマイチなのに、この季節に山へ行けないのは翼をもがれたような気分になると少々無理してきのこ散策へ出掛けました。到着した高地はどしゃ降りの雨と強風で心が折れそう。湿った大地にきのこを期待しましたが、出ているのはツバアブラシメジくらい、撮りたくてもカメラを取り出すこともできません。その内相方が、コホンコホンと咳き込みはじめたので早々の撤収となりました。バス乗り場へ向かう途中写真のように雨が上がり幾分青空も見えてきましたが、山の天気は変わりやすいので、さっさとバスに乗りこみ駐車場へ。帰宅したのは、午前10時過ぎ。短時間散策でも、悪天候の山歩きは疲れます。今日もまだ足の痛みは続いています。次こそ晴れますように。
2018.09.10
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八月上旬に帰省し、足腰が弱くなった母に負担をかけないよう、小さな家庭菜園や庭の草むしを陽が昇る前から数日間こなし(眠っている母に気づかれないように)、あの猛暑の中「障子が破れて恥ずかしい」という一言で21枚の障子を三日かかって張り替え、お盆の整えや親せきとのお付き合い、日々の賄い万端こなして、グダグダに疲れて自宅に戻ってきました。そんな私に一番のご褒美は、清涼感溢れる山に身を置くこと。ハナイグチアミハナイグチカサの紅色、柄の黄色の組み合わせが独特の美しさを醸すハナイグチ、優しい風情でいながら調理すると結構自己主張するアミハナイグチが森の魅力を一段とひき立てていました。相方が体調不良のため、午前九時には切り上げて山を出ましたが、気持ちはリフレッシュできました。全体的にきのこの出かたは渋く、次の雨が待たれる状態。被害が出ない程度に台風の恵みがあるといいのですが、台風情報を見るにつけ心配になってきます。
2018.09.02
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