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山菜・きのこのカレンダーをめくると、毎年同じような時期に似たような記事となってしまう。人が内包している物を表現し続けると三年で出し切ってしまうと、読んだことがあるけど、十年以上同じような事を書いているなぁ。私小説じゃなくて、お遊びの備忘録みたいなものだから許してもらいましょう。自宅に戻った二日後には、雪どけ水がさらさら流れる渓流沿いを歩く。いつ見てもほっとする景色です。残雪が多くて、現地到着した時エノキタケは望めないと思いましたが、それでもキュッと鳴る雪を踏みしめていると、一年ぶりの残雪エノキタケを見つけました。なんて素敵な光景。採ってしまうのが躊躇われるような美しさです。コゴミも出始めのものばかり。こんな芽だちの時は、どんな植物も美味しそうに見えます。収穫自体は少なくても、好きな場所を歩いているとあるがままの自分を取り戻すことができます。翌日も飽きもせず遠出。柔らかワラビとゼンマイを期待していましたが、そこにはただ風が吹いているだけ~♪早々に諦めて、ミツバツツジ祭りの場所へ。富士桜の花は染井吉野の半分ほどの大きさ、色も白に近いものから濃い桃色まで様々。染井吉野の満開を妖艶な女性に例えるとしたら、富士桜のそれは、色香の何たるかを少しだけ意識し始めた少女でしょうか。満開の桜の下で、過ぎた日々を懐かしく想いました。
2019.04.30
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野に花々が咲き、街路樹の桜も花びらを散らし、肌に感じる風にもどこか柔らかさを感じる今日この頃。私はわくわくしながら、ヤブカンゾウやセリバオウレンの花畑を見て廻ります。(どこにもピントが合っていない写真でスミマセン)でも、空の青さが増し連休を前にして人々が浮足立つと、独りで暮らしている母は寂しさとどう付き合っていったらいいのか分からなくなるようで、昨日の電話の声の響きの中に、帰ってきてほしいけど言えないし・・という気持ちを汲み取ることができました。そんなわけで、明日帰省することに。できたら連休を自宅で過ごしたいので、十日間ほどの滞在で納得してもらえるように、優しく楽しく暮らす修行をしてまいります。
2019.04.16
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早起きして、カメラマン達が集まってくるビューポイントへ。新芽が絶妙な色の競演を見せてくれるには、少し早かったようです。山ザクラの開花と新緑が丁度重なるって難しいのだと、この場所に数回通って知りました。標高を下げての里山。柔らかい萌木色の上の青空には、薄っすらとした昼の月。菜の花畑に入り日うすれ~♪と歌い出したくなるような、うららかさ。一年で一番好きな山の景色です。目的のゼンマイ。胞子葉がほとんどで、少しの収穫でした。出始めのワラビを摘み、農産物直売所で筍とのらぼう菜を求めたので、今夜は筍ご飯・煮物・天婦羅・木の芽和えと筍尽くし、ワラビとのらぼう菜のお味噌汁を添えて名付けて「里山御膳」です。タンパク質が足りないなぁ~お魚も天婦羅に加えてと、考えただけでもう作ったような気になってきました。
2019.04.13
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杉木立に囲まれて冬の寒さを耐えた小さな山あいの集落は、四月になるとその景色を一変させる。名残の蕗の薹の畑には、白から紅色の花桃、川岸はソメイヨシノをはじめとして濃淡取り合わせた桜、艶やかな椿。庭先の畑には水仙やチューリップ・ムスカリが咲き揃い、暖色の絵の具と菫色が混じりあったかのような柔らかい色合いの中に佇んでいると、ゆっくり心がほどけていくようです。桜とクレソンを一緒に観賞できるのも、私が知る限りここだけ。因みに、クレソンは観賞するだけです。小さなせせらぎを辿って歩くと、濃厚な芽吹きの香りがしてきます。そんな場所を見渡すと、いつも多く目につくのはアオキの木。この独特な香りはアオキから発散されているのではないかと、ず~と前から思っているのですが、どうなのかしら。野遊び人としては、野に出でてお土産無しで戻るわけにいきません。ふっくらと開き始めたタラの芽が今回の収穫。天婦羅でいただきましたが、雪国で採れるものより香りが少ないようです。週末はどこへ行こうかな~と考えるこれからの約半年間は、時に気持ちが行き違う相方との生活が穏やかなものになります。自然は私の偉大な主治医のようなものです。
2019.04.07
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