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山は黄色や紅色の暖色なのに、風はひんやりとして、降りかかる落ち葉に感傷をかき立てられる。それが今までの十月下旬の山歩き。今年は暑さが長引いたせいか、この場所のモミジはまだ緑濃く紅色は少なくて黄葉が目立ちます。散策していると一枚また一枚と服を脱ぐ暑さで、太陽電池内臓の私は感傷とは程遠い、欲望丸出しの一日。雨が続いていたのでアカモミタケは流れた物も多かったのですが、状態の良い物をハサミにて切り取ると、柄の空洞に溜まった水がとろとろと流れ出て、ここに雨水を溜めているとはびっくり。チャナメツムタケポイントは、台風の影響なのか太い倒木が折り重なり、超えるのに苦労しているうちにハサミを落としてしまいました。これで三本目の紛失、疲れると注意力散漫になる。フワリと漂ってきた独特の香りの先には、真っ白なスッポンタケ。先端のクレバは灰色の物が多いのに、全体真っ白。よ~くみると、柄の透かしとクレバ全体の網模様が美しくて、先端部分に明かりを燈したら山の中で目立つだろうな。えぇ!今頃ヒロハチチタケなの。一瞬別のきのこかと手に取ると、間違いなくヒロハチチタケ。これは撮らなくちゃと、元の場所に挿し込んでパチリ。手のひらほどの大きさで、この一本の為に今日は茄子を買ってきた。この場所は納籠のつもりで出かけましたが、山の匂いや落ち葉の状態から、あと一回は紅葉狩りとして楽しめそうな雰囲気です。鹿の遠啼きが山に響いて、身に沁みる寒さを感じた時が一つの区切り。もう一回は歩こうかな。最近なぜか甘い物が食べたくて、暇つぶしも兼ねてプリンを作りました。黄身だけを使いますので、色合いと風味がソフト。カラメルソースをかけたら出来上がり。リンゴが美味しくなる頃にはお菓子作りのスイッチが入ります。次は何作ろうかな。
2019.10.28
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毎年紅葉の定点観測にしている木。気温が高かったにしては思っていたより紅葉が始まっていて、反対側にある落葉樹の森は葉も落ちて冬支度が整いつつあります。山を歩けるだけでも幸せですが、そこにきのこが少ないとやはり寂しくて。そんな気持ちも吹き飛ぶようなチャナメの群生が沢山。久しぶりに、摘み採る喜びを味わいます。暗めの森の中にあると、ヌメリスギタケモドキの黄金色は目立ちます。珍しく虫がついていない状態。周りを見廻すと、採り頃を過ぎたものが立ち枯れの下から上まで出揃っていて、一週間ほど前が発生のピークだったようです。昨年と同じ枯木に出ているムキタケも老菌が多く、状態のいいものは少しだけですが、きのこ籠は嬉しい重さになります。前日までの雨をたっぷり含んだホンシメジ。すでに胞子が出た後かもしれませんが、周りに出ていた老菌を摘み採り周りに蒔きます。友人は、この方法でホウキタケの発生を成功させたと。シロから子実体としてきのこが出てくるのに何年かかるのかわかりませんが、楽しみが増えました。何やら気配を感じて下を見ると、カモシカが・・・「おぉ、神様降臨」と私達も動かずに暫しお見合い。細い足に似合わない、ふっくらと小太りした身体と生えそろった毛並みがとても美しくて、触らなくてもその張りと弾力のある皮膚に触れたような心もちがしました。そんな事を想いながら、特別天然記念物の神様に向かい「美味しそう」とも考えてしまう私は、似非ナチュラリストです。収穫した日に食べるきのこ汁は、一日歩き廻って疲れた体に沁みこんでいきます。最近は醤油仕立てにして、きのこ自体の旨味を頂いてます。高速の通行止めが解除された翌日の20日、チャナメツムタケを想いながら御山へ向かいました。行きたい場所は数多くでも体はひとつ、どう絞り込むか迷いましたが、山の神様とも御逢いできて素晴らしい一日となりました。この場所のきのこシーズンは残り少なくなり、あと一回行けるかどうか。そういえば、まだシモフリシメジを見ていないので、今週末が最後の出勤かな。そろそろ北の方の山も気になりだしました。
2019.10.22
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台風19号により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈っております。先週の半ばの話です。松茸採れたらいいな、採れるかも、いやきっと採れると何の根拠もない自信を持ちながら、遠出しました。こんな素晴らしい山、採れないはずがありません。これはキツイ、いつもなら歩くことがないような急峻な斜面に取りつくように横歩きをしますが、きのこの姿がありません。山の香りは夏のまんまで、紅葉も遅れているよう。二時間半探しましたが、腰痛が始まる気配と膝の痛みに想いは打ち砕かれてしまいました。勿論、許可を貰っての入山で、「今年は10年に一度の不作だからね~」と地元のおじ様に慰められて早々に山を後にしました。「きのこ狩りは楽しいはず」と考えていた私、山をなめていたなぁと勉強になりました。山がダメなら、畑道でのんびり。畑の中には、ほったらかしのスイカがゴロゴロ転がっていました。構想する事数年、やっと行きたい山へと想いは叶いました。結果はドボンでしたが気持ちはスッキリ。体力がないので、諦めも早いです。来年に期待しよう・・「えっ、行くつもり」と自分にツッコミを入れてます。
2019.10.18
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今は~もう秋、誰もいない山・・♪人影もなく、きのこも出ていない森を歩いていたら、こんな歌を口ずさんでいました。風に揺れるサルオガセを衣のように纏ったカラマツ林は、奥へ奥へと誘う魅力にあふれていましたが、残念ながらハナイグチは見つかりませんでした。八月から出続けているオオモミタケは、今も元気に大地を持ち上げています。近くにもう二本。長い柄を掘り取る様は、きのこ狩りというよりタケノコ掘りです。「どこに行ってもきのこが少ない」という巷の声を聞きますが、諦めずにいつもの森を歩きます。アブラシメジモドキとキヌメリガサ、砂礫の中で擬態しているかのような赤褐色のハナイグチを摘み集めて、日曜日は早めの撤収でした。今週末はまた台風の影響があるようで、しかも大型。雨はきのこにとっては恵みだけど、千葉はまだブルーシートが掛かったままの住宅も多数、これ以上の被害が出ない事を祈るのみです。
2019.10.08
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採れない年もデータを基にポイント絞って見つけてきたきのこだもの、きっと大丈夫よ。お気楽に考えて出張ってみましたが、森は静か、情報が行き渡っているのか人影もありません。何もない時は地衣類を観察。何度調べてもサルオガセやスギゴケくらいしか名前を覚えられませんが、観察すると奥深い世界が広がっています。乏しい知識では文章で表すことができなくて、もどかしい~。因みに、先週ブログアップしなかったので、今回の上四枚の写真は9月28日のものです。チャナメツムタケは三カ所ほどで見ましたが、成菌はカサの裏を見るとどれも虫入り。きのこが少ない年は、虫達も生存に必死なのでしょう。仲間達ときのこ鍋を囲む季節到来。濃厚な風味と、ツルリとした舌触りのハナイグチは欠かせません。出始めていましたがここは標高が高い所、ひとたび気温が下がるとピタリと出止まってしまいます。多分好転することは無い、そんな気がします。29日の早朝相方が「コウタケ探しに行こう」と。そういわれても二日続けての遠出はキツイし、できたら一人でお願いします。という事で、熊鈴二人分下げて出かけた相方が採ってきたのは、20本ほどのヒロハチチタケ。コウタケは勿論、昨年沢山見かけたハナホウキタケやカラカサタケ等も全くなかったそうで、山はカラカラだったと。季節外れのチチタケは、秋ナスとの炒め物となりました。今週は二回も御山へ。予定では今日も散策するつもりでしたが、早朝目覚めると、まぶたも体も重たくてヨレヨレ。無理は禁物ということで、チャナメが標高を下げて出てくる頃に期待です。チャナメは好きだけど、もうそんな季節・・・あ~寂しい。
2019.10.05
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