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100年に1度の輝きで目視観察も期待されていた、アイソン彗星。残念ながら、太陽に近づきすぎて、分解消滅したと報道されています。彗星は、氷とチリのかたまり。太陽に近づきすぎれば、熱と引力で消滅します。しかし彗星がその尾を長く引くには、太陽に近づき、熱でガスを放出する必要があります。彗星が彗星らしくあるためには、太陽に近づく危険を冒さなくてはなりません。美しく、彗星らしくあるために、太陽に近づき、消えたアイソン彗星。まさに、ギリシア神話のイカロス失墜を思わせます。究極の理想の追求には、多大な危険をともなうもの。誰もがたたえる輝きの陰では、払われる大きな犠牲を知らなくてはなりません。もし、イカロスを愚かと笑うなら、私たちはその罪を恥じなくはなりません。空高く飛ぶ者をほめたたえる、その無責任な賞賛を。 ・・・・・・アイソン彗星は、その後、小さなかけらが残っている可能性が指摘されるようになりました。ただし、もし残っていたとしても、当初に期待されていたほどの輝きはないでしょう。
2013.11.30
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今年、世間をにぎわした、百貨店などの飲食店の虚偽表示。有名店で次々と明らかになる虚偽表示に、老舗(しにせ)の信頼は失われました。現代の老舗は、老舗の意味を取り違えていたのでしょう。老舗とは何かを、振り返ります。老舗、つまり「しにせ」は「仕似せ」。つまり老舗は、「まねる」ことに由来します。老舗でまねるのは、先代の仕事ぶり。お店の良い技術や伝統の味を「仕似せ」ていくのです。いつか、その意味を取り違え、金稼ぎをまねた時、老舗は、エビを、キャビアを、いつわりの食材でまねました。まねるべきを、取り違える。現代の老舗が犯したあやまちは、あまりに稚拙で、皮肉なものでした。
2013.11.28
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私がなぜ奈良の明日香に、長く行かなかったか。その理由を書くことにします。それは、亀形石造物に隣接して建つ、万葉文化館にあります。万葉文化館は、日本最古の富本銭が発見された飛鳥池遺跡を破壊して、2001年に建てられました。飛鳥池遺跡は、2000年に隣で発見された亀形石造物ともつながるとみられましたが、翌年に万葉文化館の4mもの基礎コンクリートの下に永遠に埋め潰されてしまいました。万葉文化館は、当初、「万葉ミュージアム」と呼ばれる予定でした。その名のとおり、平山郁夫氏らの絵画を展示する美術館でした。しかし明日香の遺跡群の中央に、重要な遺跡を破壊してまで美術館を建設することに批判が集まり、名前は「万葉文化館」と変えました。ただ、美術館が主体であることには変わりません。奈良県は年間30万人の集客を予想しましたが、現在16万人に留まっています。この数値も、万葉文化館を組み入れたパスポート発行や観光ツアーの誘致による、県の威信をかけたキャンペーンの結果です。私は新発見の亀形石造物を見たいものの、その隣にある万葉文化館を見たくありませんでした。嫌な思いになりたくなくて、明日香に長く行きませんでした。なぜ遺跡を破壊してまで、世間の大批判にも関わらず、万葉文化館が建てられたのでしょう。飛鳥池遺跡の場所が、地元の有力政治家の私有地だったからという噂も流れています。遺跡保護のための用地買収では、とても低価格となります。一方で、美術館建設となると、公の建設用地として高額での買収となります。この価格差が、遺跡破壊の悲劇を招きました。奈良に住むと分かります。住民にとって、遺跡は開発を阻む「邪魔なもの」でもあります。住民の気持ちを考えれば、批判ばかりでは遺跡破壊はなくならないことも分かります。飛鳥・藤原京の世界遺産登録は難航しています。この飛鳥池遺跡の破壊も、世界遺産登録を一歩後退させた要因でしょう。それでも私は、飛鳥は世界遺産に登録されるべきと思います。世界遺産に登録されれば、万葉文化館の建設の様な遺跡破壊は、二度と許されなくなるのですから。明日香巡りに欠かせない、入場割引券を集めた「飛鳥王国パスポート」。100円のお得な観光パスには、人気の石舞台古墳や高松塚古墳とともに、万葉文化館が収められています。そして、隣接する亀形石造物だけは、なぜか今も収められていません。【過去の日記1】 「亀石は語る - 明日香 -」【過去の日記2】 「明日香を巡る - 猿石 -」
2013.11.26
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風邪の症状も、やっと治まってくれました。今年の風邪は、長くセキに苦しめられます。その名のとおり、風邪は「邪悪な風」。「風」とは、漢方で病因とされる「風・寒・暑・湿・乾・火」のひとつ。邪悪な風に当たると、風邪を引きます。今年はインフルエンザは、流行るでしょうか。スペインでインフルエンザが流行した時、人々には原因は分かりませんでした。当時はまだ、ウイルスは発見されていなかったから。人々はその病を「星の影響」と考えました。そして、イタリア語の「影響(インフルエンザ)」の名を、その病に与えました。邪悪な風も、星の影響も、目に見えぬ恐怖でした。原因が分かった今日でも、その脅威は変わりません。皆様も、風邪やインフルエンザにはお気をつけて。
2013.11.24
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猟犬として生まれたダックスフントは、その名にもそのルーツが刻まれています。アナグマ(Dachs:ダックス)のための猟犬(hund:フント)、ダックスフント。ドイツ語の名前から、アナグマ猟で活躍したことが分かります。もちろん、その短足胴長の体形も、アナグマ猟のために改良された結果です。ダックスフントで連想するのは、ホットドッグ。犬(dog:ドッグ)の名を持つホットドッグも、ダックスフントに関わりがあります。ホットドッグに挟まった、長いソーセージ。その形から、ホットドッグは「レッド・ホット・ダックスフンド・ソーセージ」と呼ばれていました。漫画家トーマス・A・ドルガンが、それをダックスフントがパンに挟まった姿として描きました。その時、ダックスフンドの綴りが分からず、単に犬(ドッグ)としてしまいました。それから後、その食べ物は、ホットドッグと呼ばれるようになりました。猟のために、胴長短足の体形に。その姿形が愛され、漫画にも描かれて。人は理想的な容姿より、親しみやすい愛らしさを求めるものなのです。 ※ドイツ語では「ダックスフント」、英語では「ダックスフンド」となるため、文章中も2つの表記が混在しました。
2013.11.22
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16年一緒だった、雑種犬のチビとお別れしました。私をライバルのように思っていた、やんちゃなチビ。でも、彼の時間は、私より早くすぎました。目や耳も弱くなり、チビも年をとりました。それでも、ライバルの私の前では、彼は虚勢をはっていました。いつも一緒にいたかったけど、私は引越し、チビは実家に残りました。数百キロの遠い距離が、私と年老いたチビの間にありました。寂しさがつのる、春のある夜、私は不思議な夢を見ました。その夢の中、たしかに私は、彼の声を聴きました。「苦しい。もうだめ、助けて…」夜が明けて、あわてて、実家に電話をする私。幸いにも、電話の答えは、チビは大丈夫とのことでした。でも、その2日後、彼は旅立ちました。予知夢を、私は信じない。それでも、あの彼の声は、今も私のこころに残っています。そして、あの夢で、なにより私が忘れられないもの。それは、最期に、彼が見せてくれた姿でした。春の夜、哀しい声を聴いた夢の中で、彼はなぜか人の姿をしていました。 ・・・・・・・・・・・テーマ「ペットとの思い出は」のために、私の思い出を書きました。 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2013.11.20
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ブログの日記を更新するだけで、無料で植林ができるグリムス。今回、15本目の植林(おとなの木)ができました。日記の更新頻度が落ちているので、スローペースです。それにしても、今回の木の生育には140日かかっていて、ちょっと遅すぎかも。楽天ブログは、グリムスパーツが貼れません。それでもグリムス・スタッフさんのご好意で、植林してくださっているのですから、文句は言えません。さらに今回、グリムスさんからプレゼントが届きました。下記の「てぬぐい」です。使い方は、アイデア次第とのこと。ちなみにてぬぐいの包装には「定価800円」としっかり表記されていました。この価格も、寄付金付きでしょうか。グリムスさん、そしてみなさん、長くありがとうございます。これからも、植林にご協力したく思いますので、応援をよろしくお願いします。【グリムス】 「gremzとは」
2013.11.18
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ニホンオオカミの絶滅は、残念な出来事でした。しかし、今日なら絶滅を防げたでしょうか。ニホンオオカミ絶滅の大きな理由は、狂犬病予防にありました。オオカミに噛まれての狂犬病が流行したため、懸賞金をかけて全国的にオオカミは駆除されました。狂犬病は、致死率ほぼ100%の恐ろしい病気。今日でも治療法はなく、世界で毎年5万人が命を落としています。狂犬病からの生還者は、世界で今まで10人に足りません。「最も致死率が高い病気」として、ギネスブックに登録されています。狂犬病の予防のため、ニホンオオカミは駆除されました。駆除により数を減らし、さらに明治に西洋犬の病気ジステンバーが流行し、ニホンオオカミは絶滅しました。クローン技術で、ニホンオオカミをよみがえらそうという声もある。しかし、ニホンオオカミとの共存のすべを、私は今も知りません。恐ろしい狂犬病を、まだ治療できないから。ごめんなさい、ニホンオオカミ。ぼくは、きみには、まだ逢えない。ひとのエゴと、わかっているけど、それでもきみには、まだ逢えない。もういちど、きみを、傷つけたくないと思うから。【過去の日記1】 「弁解もゆるされず - 送りオオカミ -」【過去の日記2】 「最速の足を持ちながら - タテガミオオカミ -」【過去の日記3】 「よわさをつよさに - やさしいオオカミ -」【過去の日記4】 「未確認生物の謎 - 狼の水かき -」【過去の日記5】 「やさしくワンワン - イヌとオオカミの鳴き声 -」【過去の日記6】 「こころがあなたをくもらせる - オオカミ少女 -」
2013.11.16
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今年も関西文化の日がやってきました。明日、明後日の、2013年11月16日(土)、17日(日)は、関西の大半の美術館、博物館、資料館などの入場料が無料になります。情報展開が遅れてしまって、すみません。関西地域の方は、いかがでしょうか。私も博物館を予定しています。入場料が高い施設を巡るのも良いでしょう。近所で入場料を払ってまでは・・・と思っている施設を見るチャンスでもあります。無料対象は、企画展を含むすべて、常設展のみなどと、施設によって異なります。下記のリンク先で、よくご確認ください。【関西地域振興財団】 「関西文化の日 文化施設リスト」
2013.11.15
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全国のいくつかの神社にある、要石(かなめいし)。暴れて地震を起こさないように、要石はナマズを押さえているという。地表にわずかな頭を出す要石も、地中には大きく深く埋まっています。そのあまりの大きさに、要石は地下深くのナマズを押さえていると思われました。あがめられる要石ですが、きっと神社を建てるとき、掘り出しを放棄された石でしょう。掘り出すには予想外に大きくて。事実、要石を掘り出そうとした徳川光圀が、7日間掘り続けてあきらめた記録があります。動かせない大石は、いつしか霊石になりました。人では容易に動かせないものに、人は強い力を感じます。動かない要石が、神秘の霊石になるように。揺るがない信念が、人にあっても、人々の尊敬を集めるように。【ウィキペディア】 「要石」
2013.11.13
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深海の泳ぐナマコの、ユメナマコ。ユメナマコの体は、とても弱い。水面への接触だけで、表面張力で皮膚が裂けた例もあります。ユメナマコが暮らすのは、やわらかい泥が積もった海底。そこではぶつかっても、ユメナマコが傷つくことはありません。ユメナマコは、その泥を食料にします。泥をかきとり、その中の有機物をこし取ります。しかし深海の海の谷には、泥が次々と流れ込んできます。油断すれば、ユメナマコは泥に埋まってしまうでしょう。だから、泥をむさぼったユメナマコは、ほどなく海底を離れます。泥しかなく、埋まる危険がある谷には、ユメナマコの敵もほとんどいません。泳ぎ、またお腹がすけば、ユメナマコは泥の海底におりてゆきます。そして泥に埋もれてしまう前に、再び海中に泳ぎだします。泳ぎ、食べ、また泳ぐ。敵もなく、静かに泥の積もる谷間は、ユメナマコにとっては天国そのもの。たとえ、泥と暗黒の深海でも、天国の希望は見出せるもの。少しの工夫と、少しの我慢。それがきっと、あなたの周囲に、希望や夢の探し方を教えてくれることでしょう。【ウィキペディア】 「ユメナマコ」・・・・・・・・・・・○先の日記で、日記件数が2,000件になりました。 いつもご覧いただき、ありがとうございます。 更新頻度は落ちていますが、これからも続けますので、 よろしくお願いします。
2013.11.11
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はかなく光る、蛍の光。それは、幻想的な求愛の光。同じゲンジボタルでも、その光り方は地域によって違います。東日本の蛍は4秒に1回、西日本では2秒に1回光ります。蛍の光が伝えるのは、古代の劇的な日本の変化。日本の東西を分断する、フォッサマグナがその激動のなごりです。静岡から日本海に抜ける、「糸魚川-静岡構造線」。千葉から日本海に抜ける、「柏崎-千葉構造線」。この静岡と千葉の間を日本海に抜ける陸地が、蛍の光を分ける「フォッサマグナ」。かつての東日本と西日本は、別の大きな島でした。2000万年前に東西日本をつないだのが、この新しいフォッサマグナ。別の島だったなごりから、今でも東西の蛍の光は違います。光の違いは、求愛の違い。東西に分かれた蛍たちは、いまでも結ばれることがありません。だから、フォッサマグナは、蛍にとっては天の川。2000万年も流れ続けるその激流は、なぜ儚い恋をはばみ続けるのでしょうか。【過去の日記】 「ほたる、はかなすぎて - 渣蛍線 -」
2013.11.09
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まだ不調です。ご挨拶に伺いますが、簡単なコメント失礼すると思います。ご容赦ください。気になるニュース、下記に掲示します。多くのお店がありますから、すべてが良いお店とは限らないでしょう。賢くお店を選ぶのも、ネット通販の醍醐味でしょうか。ちなみに最下段の猫の扇子。左端は77%オフとあり、他の2個は通常価格。皆さんは、どちらを購入されますか。もっとも左端も「最大77%オフ」とあり、この商品が割引価格とは言っていませんが・・・。・・・・・・・・・・・・・・・「楽天Vセール割引率偽装、20店1000商品か」 楽天は7日、インターネット通販の「楽天市場」で3日から7日未明まで行われたセールで、複数の店舗が大幅な割引を偽装していた問題で、約20店舗が約1000商品で、不適切な価格を表示していた可能性があることを明らかにした。 楽天の高橋理人常務が7日、決算発表の記者会見で明らかにした。楽天は問題が発覚した4日から、セール直前に商品の元値を偽っていないか調査している。 セールでは、プロ野球・楽天が日本シリーズで優勝したことを記念して、星野仙一監督の背番号「77」にちなんだ77%引きの商品などを目玉に打ち出した。利用者からの指摘で、10個入りのシュークリームの通常価格を1万2000円としたうえで、実際には2600円で販売していたケースなどが判明した。(2013年11月8日07時21分 読売新聞)
2013.11.08
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風邪を引いてしまい、体調が悪くてお休みです。周囲で風邪が流行っていましたので、いつかはと覚悟していましたが。症状は軽いですが、そのために油断して長引く人が多く見られます。皆様も風邪にはお気をつけて。
2013.11.07
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海外旅行はフリーか、格安ツアーが多い私。当然のように、海外旅行ではよくトラブルに見舞われました。「mimi2385さん」が、素敵なインドネシア旅行の日記を連載されています。この素敵な旅とは運低の差の、私の過去のインドネシアでの体験をご紹介しましょう。日本からジャカルタの空港に着きました。格安便を使っていますので、到着は当然ですが夜遅く。当時はまだ、空港も治安が良いとは言えない時代でした。空港のゲートを出たロビーには、怪しげな人物も多く見えます。急いで空港のゲートを出ては危険と、ゲート内でどうすべきか考えていました。しかし、同行の友人が、うかつにも空港のゲートから出てしまいました。ロビーに出た瞬間、友人は男にかばんを奪われ、走り出されました。あわてて私もゲートを出て、その男を追いかけます。結果的には、それが失敗でした。重いかばんを持って、ようやく男に追いついたのは、街頭もない真っ暗な駐車場。気がつけば、周囲を7~8人の男に囲まれていました。かばんを車に積み込まれ、車に乗れば無事に届けてやると言われました。状況的に、逆らう余地はありません。わけも分からぬまま、車に押し込まれ、最悪の状況に。車内での押し問答の末、それが高額請求の白タクと分かりました。乱暴な運転で、車をかき分け、真っ暗な歩道も平気で走ります。クラクションは、鳴り止むことがありません。当時のインドネシアの交通マナーは最悪でした。危ないと感じ、これは行き先が違うのではとカマをかけてみました。すると、白タクの男たちも不安になったらしく、何度も行き先を聞いてきます。長く感じる時間を経て、ようやくホテルに着きました。すかさずナンバープレートを覚えましたが、ホテルではレシートがないから通報できないと却下されました。現地では10倍以上の高額請求も、日本人にとっては安価な額でしたが。教訓。格安便での夜更けの到着では、空港内でもお気をつけて。
2013.11.05
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聖武天皇の四十九日に、光明皇后は天皇の思い出の品々を東大寺に納めました。それが今日まで伝わる、正倉院の宝物です。「思い出の品々を見ていると、泣いてしまうから。」正倉院の目録には、亡き天皇を想う光明皇后の心が記されています。皇后は正倉院に、60種類の薬も納めました。その薬の名を記した「種々薬帳」とともに、今も40種類の薬が正倉院に残っています。「この薬は必要とする病に苦しむ人に使って欲しい。」慈悲深いことで知られる光明皇后は、その様に記しました。今に伝わらなかった薬は、実際に使われたのでしょう。この薬が納められる3年前に、鑑真が来日しています。鑑真はとても薬に詳しく、正倉院の薬の中には、鑑真が伝えたものもあるかもしれません。「種々薬帳」の薬は、今日見ると奇妙なものも多くあります。先に述べた雄黄は、種々薬帳には記されていません。少なくとも、光明皇后は雄黄を薬物としては扱わなかったのでしょう。種々薬帳にある、「蔗糖(砂糖)」や「石塩(塩)」は、薬と呼び難いでしょう。「大黄(ダイオウの根茎)」は、当時有名だった下剤です。「狼毒(クワズイモの根茎)」や「冶葛(ヤカツ:断腸草)」は猛毒です。用途不明のこの毒も、かなり減り、使われた痕跡があります。政権争いに使われたのでしょうか。歴史の証人、正倉院。正倉院が伝えるのは、病に苦しむ人をいたわる、やさしい皇后の想い。そして、権力をむさぼる、残酷で醜い我欲のなごり。
2013.11.03
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