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みなさん、こんにちは。またまたご無沙汰してしまいました。まだまだ寒いですが、家の中で陽だまりにいると、日差しに春の気配を少しだけ感じます。ほんのすこーしですけどね。すっかりもやしっ子ですよ。運動不足です。昨日は新作コンシーラーのイメージ写真の撮影で一日スタジオにいたのですが、植物を使うのでエアコンを切っていたのでえらいこと寒くて、ずっとスクワットしていたため、ちょっとは下半身が鍛えられた気もします^_^;一昨年のアン鬼8周年記念プレゼントで千件以上のご応募を頂き、大好評だった日本初の九州産オーガニックスイートアーモンドオイルですが、去年はもう少し多めに実がなり、めでたく商品化出来ることになりました!とはいえ200本ちょっとという少ない数ですが。このオイルは、搾り方が通常のアーモンドオイルと違います。まず、種のまま1週間天日干しします。それで種に含まれる水分を出来るだけ減らし、手作業で種を割って中の仁を取り出し、いっさい焙煎せずにそのままスクリュー式の圧搾機で加熱せずにジュースみたいに搾るのです。で、このあとも薬剤を全然使いません。そのままフタをして3日間静かに置いてその上澄みだけを、九州産の手漉きの和紙で濾過しただけという!こんな手間暇かけた酵素と栄養素が即なわれないオーガニックアーモンドオイルは、なかなかないと思います。サラサラで、あっというまに肌に吸い込まれていきます。鹿児島の鹿北製油の和田社長が苗を植えて7年もの歳月をかけて無農薬で育て、やっとみなさまの元に夢の国産アーモンドオイルを届けることが出来る!ということで、ラベルには鹿北製油の特徴的な門と作務衣を着た和田社長を描きました。で、そこから旅立っていくアーモンドオイルには、アーモンド姫の精が宿ってる気がするということで、こんなかわいいラベルになりました!よく見ると、アーモンド姫の髪の毛はアーモンドで出来てるんですよ\(^o^)/かわいいでしょ?もう1つお知らせです。「じつは危ない食べもの」などの名著で有名な、フードプロデューサーの南清貴さんと現代の食について対談させて頂きました。日本の外食産業と長くお仕事をされてきた南さんならではのすごいお話も盛りだくさん。ぜひ読んでみて下さい。今、日本人の食生活はどうなっているのか?さて、だいぶ時間が経過してしまいましたが、「抗菌剤と免疫の世界」の続きです。いつのまにか、日本人の周辺にある製品は、ずいぶんと抗菌化が進んでいます。トイレ系は90%以上が抗菌剤加工。掃除関係、キッチン周り、お風呂関係も、かなりのものが抗菌化しています。その他カーペット、カーテン、壁のクロス、床材、赤ちゃん用品、文房具、そして靴下や肌着、車、キャッシュカード、ATM機、あげくは公園の砂場の砂まで!抗菌グッズに使用されている化学物質は発がん性の疑いがあったり、皮膚アレルギーの原因になることもあります。また、抗生物質と同じように抗菌剤耐性菌も出現しています。すでに銀や薬用せっけん、薬用歯磨きに使用されている殺菌剤のトリクロサンなどで耐性菌が出ています。この抗菌製品の主流は、ナノ銀。ナノテクノロジーで銀などのミネラルのサイズをとても小さなものにしていく技術です。化粧品のファンデーションや日焼け止めによく使われる酸化チタン、酸化亜鉛、シリカなどもナノ化された原料が多くなっています。1ミリメートルの1000分の1が1マイクロメートル1マイクロメートルの1000分の1が1ナノメートルインフルエンザウイルスが80ナノメートルで、肌の細胞間が30~60ナノメートルくらい。ところが、化粧品に使われるナノ粒子、抗菌剤のナノ銀なんかは、5ナノメートルとか、20ナノメートルとかになっています。そう、ウイルスよりも小さく、1つ1つは目に見えません。酸化チタンや酸化銀なんかは、活性酸素を発生する性質があるがゆえに、抗菌剤としても使われます。物質を小さくすれば表面積が増えるので、この作用も大きくなり、超微粒子になればなるほど活性度が高まり、原子の結合や作用まで変わり、まるで違う世界になってしまうのです。化粧品に使われる酸化チタンは結晶構造が違うので、工業用とは活性が違い毒性も低いですが、それでも100ナノメートル以下にナノ化すると、活性は高くなります。でも白浮せずに高SPFを出せるので、業界では躊躇なく使われています。私はかわり者なので、ナノ粒子も紫外線吸収剤も使わずに日焼け止めもファンデーションも作ります。ナノ粒子使わなくてもファンデーションはSPF13PA+が出ましたし、コンシーラーなんか、まだ試験の途中経過ですが、ホホバオイルとココナッツオイルとミツロウで肌に隙間なく付く性状のおかげで、なんとSPF50、PA++++が出ています。必要ないと思うんですよね、ナノ粒子。ライス大学で2014年12月で発表された報告では、研究者らが、ナノ物質が水から植物の根に取り込まれ、さらに葉に移動し、次にその葉を食べた芋虫の体内に移動して蓄積するということが分かったようです。ナノ粒子を含む葉を食べた芋虫は、ナノ粒子を含まない植物を与えられた芋虫に比べて体重が少なく、成長が遅いことを観察。研究者は、ナノ粒子が細胞内に蓄積し、生物蓄積のリスクを及ぼすかもしれないことを示唆しているとしています。特に、ナノ銀は環境への影響が大きいので、なんらかの規制を考えた方がいいと思うのですが、抗菌グッズがここまでビジネスになってくると難しそうです。抗菌グッズ、抗菌ソックス以外にも、直接肌につけるデオドラント商品にも使われていますので自分で気を付けるしかなさそうです。もう1つ、重要なことは抗菌グッズや清潔ブームによって、免疫力が落ちることです。身の回りをどんどん抗菌化していっても、私たちが暮らすこの世界はそもそも菌だらけ。私達の体には、皮膚に1兆個、口の中に100億個、腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。体だけではありません。土壌1g中に微生物が数十億個以上います。地球の重さの3分の1は菌などの微生物だと言われています。私達の体重のうち、約2.5kg分は、なんと菌たちの体重です。じゃあ、これらの菌たちはみんながみんな悪者なんでしょうか?例えば皮膚にいる一兆個の菌たちは何をしてるんでしょう。厚さ約2mmの真皮に約0.1mmほどの表皮が重なっているのが皮膚です。私達の皮膚には1平方センチメートルあたり、なんと平均5000万個も常在菌がいます。毛穴やしわの中には特に多くて、毛根1つに10万個の菌が生きています。皮膚に住んでいる菌は表皮ブドウ球菌、アクネ菌、黄色ブドウ球菌、真菌、酵母菌など。最近の研究では205種類くらいとも言われています。エサは私たちが出す皮脂や汗や古い角質です。健康的な皮膚に住む細菌の大部分を占めるのが表皮ブドウ球菌で、皮脂の中や毛穴の周辺にいて皮脂を食べて、弱酸性の脂肪酸に分解しています。皮膚表面を弱酸性にしてくれることで、アルカリ性を好む黄色ブドウ球菌や真菌群が住みにくい環境を作ります。黄色ブドウ球菌はいわゆる悪玉菌なので、少しいる分には問題ないのですが、増えるとかゆみや肌トラブル、とびひなどの炎症の原因になるのです。マセチア真菌は増えすぎると脂漏性皮膚炎やフケの原因になったり、アトピーを悪化させます。ニキビの原因になるアクネ菌だって、通常の量ではまったく問題ないどころか、皮膚を守る善玉菌です。揚げ物や肉食過多、ホルモンバランス、ストレスなどで皮脂が過剰に増えてバランスが崩れた時がやっかいなだけなのです。肌を保湿してくれているNMFも、皮膚のタンパク質を表皮ブドウ球菌が分解して、アミノ酸にすることで増やしています。そう、表皮常在菌たちに守られることで、私たちは健康的な皮膚を保っていられるんです。通常の石鹸洗顔でも、皮膚表面のほとんどの菌は流れ落ちてしまいますが、毛穴の中に残っている常在菌がすぐに増えはじめ、通常30分~2時間で元通りです。ところがそこに、合成界面活性剤がやってくると、どんなに弱酸性の洗顔料でも、菌の餌である皮脂がなくなりすぎてしまい、なかなか増殖することが出来ません。W洗顔や、一日何度も顔を洗ったりするのも良くありません。乾燥してアルカリ性に傾いた皮膚では、バリア機能も落ち、トラブルを起こす悪玉菌たちが元気になってしまいます。肌の乾燥もですが、バリア機能が落ちることが、肌のビューティーエイジングにとって、一番良くありません。●肌表面からアレルギーや病気の原因になる異物が入りやすくなる。●そのためかゆみや赤みが出やすく、肌荒れしやすい●角質層にある約20%の水分が保てないので乾燥する●乾燥するとシワが目立ったり、化粧のノリが悪く、表情ジワが目立つ●バリアが薄いので、紫外線を真皮にまで通しやすい●紫外線が真皮まで通る量が多いと、コラーゲンやエラスチンが破壊され消えないシワやたるみ、シミが増える。強い洗顔料での洗いすぎも問題ですが、抗菌グッズの繊維を着用すると、やはり皮膚常在菌が弱り、顆粒球と言う白血球を増やし弱った菌の排除に取りかかると言います。顆粒球のよくないところは、大量の活性酸素を出すところ。これによりやはり皮膚を守る菌はいなくなり、かゆみや炎症が起きやすくなるようです。さて、皮膚もそうですがもっと細菌だらけの場所があります。それは腸の中です。最近の研究では、なんと腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。重さは約1.5kgだそうですから、体の中の細菌はほとんどが腸にいることが分かります。みなさん、毎日トイレで出す黄金のほとんどは何だと思っていますか?実は80%は水分です。水以外は何だと思いますか?吸収出来なかった食べカス?三分の一は、たしかに食べカスです。そして三分の一が、実は3日に一度生まれ変わっている古い腸粘膜。残る三分の一は?実は腸内細菌なのです。この腸内細菌については、次回書かせて頂きますね。
2015年01月28日
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みなさん、こんにちは。すっかり新年がスタートしていますね。ごあいさつが遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!私はお正月は、2日まで家族3人で温泉と初詣で静岡に滞在していました。3日から、息子と二人で大阪の実家へ。5日に戻り、雑誌の撮影が自宅でやるってことになって、そこからずっと大掃除。大掃除は年末にやっておくものですね(~_~;)カラー2ページで、私の自宅と畑での取材記事が載りますので、発売されたらまたブログに書きますね。こういうのは初めてだったので、ちょっとドキドキです。撮影では、ベースメークは全部私の手持ちのオーガニックコスメを使ってもらったんですが、その時、今開発中のコンシーラーも使ってもらいました。3色あるんですが、一番濃い色がシミやニキビ跡用。中間がクマ用で、一番明るいのがハイライトやくすみ用。すごく使いやすい色だし、塗った箇所が乾燥しないと、メイクさんにも大好評でした!もちろんノンナノで、ナチュラルコーティング。オーガニック認証のホホバオイルがメインで、蜜ロウと植物の葉のロウで固形にし、柔らかさを出したくて無農薬のココナッツオイルに無農薬のアロエベラを漬け込んで作った、通称「アロエバター」も入れて、柔らかく塗りやすくしました。シミや色素沈着などの、気になる部分に使うものなので、美白作用もあるといいなと。だからメラニンの生成を抑える砂漠の朝鮮人参と言われるカンカエキスと愛媛県のわかめから抽出したポリフェノールと、カンディアの木から抽出したビサボロールと、レッドパームバージンオイルから抽出した8つの天然ビタミンEを入れました。でも何よりも大事なのは油です。コンシーラーって、実はほとんどが油!油に酸化亜鉛(白)と酸化チタン(白)、酸化鉄(赤茶)入れて色を付けて、固めて出来ていますので、まずその油が何なのかが重要だと思うんです。これは、ごく一般的なコンシーラーの成分です。水添ポリデセン、ジメチコン、ミリスチン酸イソプロピル、パラフィン、カオリン、マイクロクリスタリンワックス、水添ポリイソブテン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、トリメチルシロキシケイ酸、酢酸トコフェロール、リン酸アスコルビルMg,2-O-エチルアスコルビン酸、ヒアルロン酸Na、アルミナ、ケイ酸(Na/Mg),グリセリン、トコフェロール、ハイドロゲンジメチコン、トリエトキシカプリリルシラン、BHT、酸化スズ、酸化チタン、マイカ、酸化鉄、酸化亜鉛、硫酸Baまじまじと見てみると、こんな風に合成ポリマーとシリコーンオイル、合成油脂、鉱物油の固まりなわけなんですよ。こういうものを、顔に、しかも気になる部分に塗るのって私は抵抗があります。オーガニックコスメの場合は、これがシリコーンオイルではなくオーガニックの圧搾法の植物油になりますし、固めているのは葉っぱのロウ成分もしくは蜜ロウ、もしくは粘土になります。この時点で、もう全然違う世界なんですよ。ただ、オーガニックの植物油ならなんでもいいかと言いますと、それは違います。日中顔につけるもの、しかもシミに塗るようなコスメに、酸化しやすいオイルを持ってくると、過酸化脂質が出来てしまって、新たなシミやトラブルの原因にもなりかねません。私のコンシーラーにはオーガニックのホホバオイルをメインで使用しています。アメリカやメキシコの砂漠地帯に育つ、常緑樹ホホバの種を搾った油です。ホホバオイルの97%は油と言うよりワックスエステルというロウのような成分なので、酸化にはとても強い性質を持ちます。ホホバオイルの酸化安定性は、285℃の繰り返し加熱や370℃の4日間連続加熱中という実験においても、ほとんど変わらない状態を保つほどです常緑樹ホホバでのワックスエステルの働きは保湿、水分の調整です。乾燥や太陽の直射日光などの厳しい環境下で自生するホホバが、水分の蒸発を防ぐために樹皮の表面をこのロウ類で覆っているのです。ワックスエステルは深海魚に多く含まれていますが、植物において、これだけのワックスエステルを含んでいることは珍しいそうです。角質にも30%くらい含まれている成分なので肌の水分維持能力を高めてくれます。脂肪酸はほとんどがエイコセン酸、あとはわずかにエルシン酸、オレイン酸です。人の肌や髪に含まれる17種類のアミノ酸、カロテノイド、ビタミンEを含有していて、ネイティブアメリカンの間では傷の治療や肌の乾燥防止、やけどや湿疹の治療など、万能薬として使用されてきたようです。ココナッツオイルも飽和脂肪酸なので、酸化には非常に強く、なおかつ中鎖脂肪酸に黄色ブドウ球菌(増えすぎると肌トラブルの元)への優しい抗菌作用があるので、大変優れたスキンケアオイルです。ココナッツオイルにアロエベラを浸けて出来たアロエバターは、トラブルに使える万能バームのようなものなので、このコンシーラーはホホバオイルとアロエバターと油に溶ける美白成分で出来た蜜ロウバームに、ノンナノのナチュラルコーティングの酸化亜鉛と酸化チタンと酸化鉄で色をつけただけのものと言えます。数人のヘアメイクさんに意見を聞いて色を決めていったので、本当に絶妙な色になっています。特にこのシミ用の色は、かなり優れものです。なんとアナライザー(機械)検査では、ノンナノなのにSPF28 PA+++が出たんですよ!!ノンナノなのに!!人体検査はこれからなので、最終的にどのくらいの数値が出るかまだ分かりませんが楽しみ。もう処方は、ほぼ決まったので4月には出せるかなー♪さて、今日は免疫と抗菌グッズの話をしたいと思っています。現在、日本では身の回りのさまざまなものが「抗菌化」されています。民間の調査会社富士経済が97年に出している調査結果では、市場全体で抗菌加工製品が占める割合の高いものとして、便座、ケース付きトイレブラシ、トイレ用コーナーポケット、風呂こしかけ、手袋、洗濯機、食器用成城乾燥機、浄水器、キッチン用スポンジがありました。トイレ系は90%前後、バス系も70%前後で、キッチン水回りも60%近く抗菌化しています。キッチン周りはふきん、ボウル、包丁、プラスチックまな板なんかも30%くらいが抗菌性に。家電では洗濯機(75%)以外では掃除機(69.1%)、冷蔵庫(58.7%)、加湿器(41.3%)の順に抗菌加工のものが多いようです。他にもマスク、綿棒、電子体温計は60%前後が抗菌加工。抗菌加工は繊維にもほどこせるため、肌着、下着まで!これはまだ15%でしたが。次いでカーペット、靴下、ユニフォーム、カーテンの順だそうです。そして哺乳瓶などの赤ちゃん用品、縄跳び、粘土、ぬいぐるみ、文房具。家の壁のクロスや床材も22.5%が抗菌加工。自動車。97年のデータなので、今はもっと増えているのかもしれません。そのくらい「抗菌」と書いてあるもの、よく見かけますよね。今や銀行のATM機やキャッシュカードまで抗菌化されているのです!!公園の砂場の砂を抗菌砂に入れ替えたり、抗菌加工絵本まで発売されています。こうした抗菌ブームは、80年代以降に始まったようです。実用性で売れた商品が消費者に行きわたり物が売れなくなったことから、感覚的な「快適さ」をプラスアルファしていくような物を作るようになったからのようです。そして匂いがないこと、清潔ブームが起こり、朝シャンが流行りました。90年代に入ると、O157の流行があり、この流れに拍車をかけるようになりました。しかし、衣類に使われたホルムアルデヒドが皮膚かぶれや炎症を引き起こしたり、抗菌衣類を身に着けて目や鼻に沁みて気分が悪くなる問題が起きたことから、抗菌製品の法律が整備されていき、これまでたくさんの化学物質が禁止となりました。ただ、今も新しい化学物質が使われては禁止になり、また何かで代替えするという状況は起こっています。抗菌剤には大きく分けて無機系、有機系、天然系があり、有害性は有機、無機、天然の順になっています。一番有害性が高い有機系には界面活性剤系、アルデヒド系、エーテル系などがあります。界面活性剤系は薬用せっけんにも使われています。無機系の現在の主流は銀です。銀の触媒作用で活性酸素が発生して、それが殺菌効果を持ちます。使われている銀がナノ粒子になってきていることで、毒性が増しています。もう1つが銅。ステンレスに銅を混ぜるのです。ホテルや病院、食品関係によく使われているようです。天然にはカテキンやヒノキチオールなどがあります。現在は国は、抗菌製品に関しては業界の自主基準に任せているという状況です。これには法的な義務がないですし、抗菌剤名も明記されていないものがほとんどなので、安心できる状況ではありません。抗菌グッズの正体は、効果があるくらいだと危険性があるし、安全であれば効果がないという、非常に矛盾した世界観です。菌に弱い病人や子供は、化学物質にも弱いということもポイントです。抗菌グッズに使用されている化学物質は発がん性の疑いがあったり、皮膚アレルギーの原因になることもあります。また、抗生物質と同じように抗菌剤耐性菌も出現しています。こうなると、いたちごっこですし、菌が変異して強くなるばかりで怖いです。すでに銀や薬用せっけん、薬用歯磨きに使用されている殺菌剤のトリクロサンなどで耐性菌が出ています。もう1つ、重要なことは抗菌グッズや清潔ブームによって、免疫力が落ちることです。身の回りをどんどん抗菌化していっても、私たちが暮らすこの世界はそもそも菌だらけ。私達の体には、皮膚に1兆個、口の中に100億個、腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。体だけではありません。土壌1g中に微生物が数十億個以上います。地球の重さの3分の1は菌などの微生物だと言われるほどです。長くなりましたので、この件は次回に続きます!!
2015年01月13日
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