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これも昨年末にオークションで落札した1本ですが、以前から欲しかった1本でもあります。何やら古めかしい箱に入ってきました。外側もそうですが、内側にも染みが沢山あります。何が入っているかと言うと、パーカーの名作「パーカー 51」です。特に豪華な仕様ではなく、樹脂軸と金張りのキャップの組み合わせ。緑色の軸と金色のキャップの対比が個人的には気に入っています。緑と言っても、鮮やかな緑ではなく、灰色がかった緑ですね。色は、「Navy Gray」と呼ばれる色に似たものがあるので、それではないかと思いますが、良く分かりません。「パーカー 51」は、1941年から70年代中頃まで販売されたロングセラーで、驚異的なセールスを記録したモデルでもあります。 何といっても最大の特徴は、首軸のデザインで、ペン先は首軸に殆どが隠れたフーデッドになっています。軸は、リング意外には変化に乏しく、同じ素材の樹脂が全体に使われた「のっぺり」としたデザインですが、独特のシルエットが魅力的です。「パーカー 61」、「パーカー 41」、「パーカー 21」にも、同様のデザインが採用されていました。オークションに「未使用品」と言う形で出品されていたものですので、それなりに競り合いにはなりましたが、14,050円で落札できました。見ての通り、状態は非常に良く、軸もキャップも綺麗です。おそらく、出品者の言う通り未使用かそれに近い状態のものでしょう。ただし、インクを吸入したことがあるのではないかと思います。吸入機構内部を洗剤で洗浄した形跡がありました。軸上には、穴が開いてますが欠陥や破損ではなく、呼吸穴。時代によって、穴の位置が違うようです。「パーカー 61」にも同じ様な呼吸穴が見られますね。実に30年に渡って販売されたモデルですので、キャップにも様々な種類があるのですが、私の物は、12金張りのキャップ。縦縞模様が入っています。矢羽のデザインのクリップは、やや短めのサイズ。金色キャップと言うのは、一見派手そうですが、組み合わせる軸によっては、嫌味も無く、落ち着いて見えるので、最近は、結構好きになりました。キャップには「MADE IN U.S.A.」、「1/10 12K GOLD FILLED」と刻印があり、その上には楕円に矢の「Halo logo」があります。こう言った特徴は製造時期を特定する手がかりとして重要です。天冠には、ストーンが取り付けられています。おそらく樹脂製でしょうが、透明感のある白っぽいストーンは、中々綺麗です。ペン先の大部分は、首軸に隠れてしまっているので、外からは細部は分かりませんが、14金のペン先が使われているはず。「パーカー 51」は、基本的に金ペンですが、「パーカー 51 スペシャル」のペン先は、オクタニウム製で金合金ではありません。ペン芯も殆ど首軸に隠れてしまっていますが、エボナイト製のように見えました。吸入機構は、「Aeromatic Filling System」。「パーカー 51」としては、第二世代の吸入機構です。サックには、30年以上の耐久性を見込んだデュポン社製の「Pli-Glass」が使われています。中押し式のコンバーターに見えますが、取り外しはできません。吸入機構も様々で、初期のものは、バキュマチックと同様の「Vacuum Filler」が採用されていました。両用式のものも作られています。吸入機構のフレームには、モデル名を表す「PARKER "51"」と言う刻印の他、結構な長文も刻印されています。私のものには、TO FILLPRESS RIBBED BARFIRMLY 4 TIMESHOLDING PEN POINTDOWN, WIPE POINTWITH SOFT TISSUE. USE PARKER INK.THE PARKER PEN COMPANYMADE IN U.S.A.とありますが、時代により文面が異なるので、製造時期を特定する手がかりになりますね。「パーカー 100」が廃盤となった現在では、「パーカー 51」のデザインを継承するモデルは存在しませんが、中国の「英雄」と言うメーカーが、「パーカー 51」タイプの万年筆を現在も製造しています。これらと比較してみましょう。手前から、「英雄 100」、「英雄 616」、「パーカー 51」と並んでいますが、「英雄 616」は良く似てますね。キャップも「英雄 616」は良く似ています。クリップが矢羽である点までそっくりです。3つ共にフーデッドですが、やはり「英雄 616」が特に似ています。ただし、「英雄 616」のリングに見えるものはインクビューです。「パーカー 51」は、その特徴により、MARK 1~MARK 4の4つに大別できます。私のものは、1948年から1972年にかけて販売されたMRAK 2。そして、MARK 2の中でも1950年以降の製造品であるMARK 2 TYPE 2になります。更に絞り込むと、・キャップに「Halo logo」がある。・軸の横に呼吸穴がある。・「51」の刻印がキャップにない。などの特徴から、1960年代前半の製造品ではないかと思われます。最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。インクは、モンブランのロイヤルブルー。比較は、・パーカー 75 XF(極細)・パーカー デュオフォールド インターナショナル XF(極細)です。筆記線は細めで、字幅は、XF(極細)くらいではないかと思います。見た目は、硬そうな感じがするのですが、ペン先は思ったより撓るようで、けして硬いペン先ではありません。今時のペン先と比較すれば、むしろ柔らかい部類になると思います。ただし、未使用である分、馴染んでいないと言う違和感を少し感じますね。それに、インクは素直に紙の上に乗ってくれるのですが、フローが微妙に安定しません。実を言うと、ペン先が見えないフーデッドは、あまり得意ではないんです。それが違和感の一番の原因かもしれませんが。形は好きなんですがね。まぁ、このまま少し使い込めは、いい感じになるのではないかと思います。「パーカー 51」は、相当売れたはずなのですが、時代がやや古い事や樹脂軸のモデルが多かった事が影響するのか、探すと、意外に良い出物がありません。今回、状態が非常に良いものが手に入ったのは、とてもラッキーでした。「パーカー 51」に関する情報ページとしては、英語サイトですが「Parker51.com」が情報量が豊富です。ただし、上手くまとまっていないのが難点。「PARKERPENS.NET」の方が読みやすいかもしれません。
2010年01月28日
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昨日、悲しいニュースが流れました。セルロイド万年筆職人として知られる加藤製作所の加藤清さんがお亡くなりになったそうです。個人的には、中東を始め、海外で活躍された方という印象があります。イタリアメーカーのヴィスコンティから軸の製作を依頼された事でも有名ですね。晩年は、国内向けの万年筆製造に力を入れられていましたが、先日、業務縮小のニュースが流れたばかり。急な出来事でした。私たち万年筆愛好家が、ご高齢の加藤さんに無理をさせ過ぎたのではという気持ちもありますね。セルロイドの板を丸めて接着し、軸を作る技術をお持ちだったので、万年筆業界にとっては大きな損失です。加藤さんのご冥福をお祈りいたします。
2010年01月25日
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今回は、昨年末にオークションで落札した万年筆のうちの1本です。何を落札したかと言うと、「パーカー 75 スタリーングシルバー」です。「パーカー 75」は、1964年(63年末?)から1993年の実に30年に渡って販売されたモデルで、その種類も豊富ですが、私が入手したものは、軸とキャップがスターリングシルバー製で、シズレ(クロスハッチ グリッド)と呼ばれる格子模様の軸を持つタイプです。「パーカー 75」の中でも「パーカー 75 スタリーングシルバー」は、唯一、1964年-1993年の全期間に渡って販売されたモデルで、それだけ市場に沢山の数が出ています。長寿モデルであることから種類も豊富で、これ専門に集めるコレクターもいるほどですが、販売本数が多いせいもあり、比較的入手し易いのも人気の秘密でしょう。 嵌合式のキャップを開けると、グリップ付きの樹脂製の黒い首軸が現れます。首軸のグリップともう1つの秘密兵器がパーカー75の特徴だったりしますが、秘密兵器は後で・・・。中古品ですので多少のキズはありますが、予想以上に綺麗な状態でした。実は、到着するまで心配だったんです。「パーカー 75」の本命は別にあったんですが、こちらは、そのオークションより先に終了し、画像も鮮明では無かったんです。ところが、本命の落札候補者が、かなり本気のようで、しかも「パーカー 75」ばかり集めている方と判明。勝負すると怪我をすると思い、終了までに最低限の質問しかできませんでしたが、こちらに乗り換えました。お陰で一切競り合い無しで7,100円で落札できましたよ。キャップには、矢羽のデザインのクリップが付いています。クリップの羽の枚数は8枚で、クリップが軸側に取り付けられているので、この特徴から1966年-71年頃の製造と推測できますね。キャップには、「PARKER」の他、「STERLING SILVER」、「MADE IN U.S.A.」と刻印があります。この刻印は、1964-73年頃の製造品の特徴です。天冠は、「フラットトップ」と呼ばれる平らな形状。軸のお尻も同様に平らです。この「フラットトップ」は、1964-70年頃の初期の製造品で、この特徴があれば、初期型と言うことでオークションでは一気に高値になります。逆に言えば、フラットトップ以外の「パーカー 75 スタリーングシルバー」なら比較的安値で手に入ります。前にも書きましたが、首軸にグリップがありますが、このグリップは、クセのあるペンの持ち方をする人にとっては、厄介な機能。そこで秘密兵器が搭載されています。首軸の先端に目盛りが見えますが、ペン先を回転させて自分にあった角度に調節できる仕組みになっているのです。目盛りのデザインは、時代によって変化してゆき、後期モデルでは目盛りは無くなります。これは、1964-71年頃に製造されたタイプになります。元々は、ペン先を回すための専用工具も付属して販売されていたのですが、中古で探すと欠品の場合が多いです。ペン先は、14金で、「PARKER」、「14K」、「U.S.A.」と刻印があります。ペン先の刻印、時代によって変化しますが、これは1964-73年頃の刻印のようです。ペン芯は、外側に溝のないフラットフィーダー。「XF」と刻印されていますが、ペン先はXF(極細)です。初期のものは、2桁の数字でペン先の種類を表示していましたが、1970年頃からアルファベット表記に変わったようです。ペン先を横から見ると、こんな感じです。ペン芯が薄いせいもあり、全体的に薄く感じますね。両用式で、何やら重厚な中押し式のコンバーターが付属していましたが、このコンバーターは、保管して置いて、現行のコンバーターを使うことにします。ちなみに首軸の螺子部分が樹脂製になっていますが、貴重な最初期型は金属製です。最初期型は、フラットトップの中でも、別格の高値で取引されていますよ。推測では、この万年筆は、どうも1970年あたりの製造品のようですね。つまり、40年くらい昔のものと言うことになります。最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。インクは、パイロットのブラック。比較は、・パーカー バキュマチック たぶんXF(極細)・パーカー デュオフォールド インターナショナル XF(極細)・パーカー フロンティア F(細字)です。金属軸なので独特の重量感と言うかバランスですね。実際の重量は、20gちょっとで、インクとコンバーターを入れても25gにも見たず、それ程、重いわけではありません。XF(極細)なので、筆記線はかなり細いです。ペン先は、柔らかくはないですが、全く、撓らないわけではありません。少し撓るのでガチガチではなく、撓り過ぎず、コシがあるので、確りとした筆記が出来る印象。インクフローは適度で、素直にインクが出るので扱いやすい万年筆ですね。中古で使い込まれているせいもあるでしょうが、文字が書き易いですよ。「パーカー 75」シリーズは、ヴィンテージと呼べるほど古くないものが多いですが、価格も手頃なので入門用としては、手を出しやすいモデルではないかと思います。ブームで、昔と比べると相場が高騰したそうですが、それでもオークションを利用すれば、5,000円未満での落札も可能です。パーカー75についての日本語の資料としては「趣味の文具箱 Vol.12」がシズレについて上手くまとめていると思います。より詳しく知りたい場合は、英語サイトですが「Parker75.com」が情報量も豊富で参考になりますね。
2010年01月23日
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昨日、香港の尖沙咀にある「City'Super」に寄ったところ、文具、雑貨コーナーの商品のワゴンセールをやっているじゃないですか!勿論、商品は確保しました。まずは、木製のケースに収まったメジャー。使い道は別として、ともかく見た目がお洒落なのでゲットしました。買ったお店:香港のCity'Super買った商品:ハイタイド 木製メジャー価格:HK$50(約587円)これは、日本の「ハイタイド」の製品だと思います。いつも思いますが、このお店、日本の文具や雑貨の取り扱いが多いですね。 このメジャーに使われている木は、「ラバーウッド」。つまりゴムの木。続いては、コクヨのデスクトップツールセットという商品。これは展示品だったみたいです。何やらカラフルな物体が4つありますね。勿論、「デスクトップツールセット」と言う商品名がついているくらいですから、ちゃんとそれぞれに機能があります。買ったお店:香港のCity'Super買った商品:コクヨ デスクトップツールセット F-HBD115S1価格:HK$80(約938円) ※日本での定価:5,250円それぞれ、ペーパーウェイト、クリップケース、ペンスタンド、メモホルダーとして使えます。ちなみに4つを重ねると四角錘状に組みあがるんですが、組み上げた状態では、何の役にも立ちません。ワゴンの底を漁っていると、こんなモノも発見。ジッポーのオイルライターです。これも展示品のようですが、箱は無く本体のみ。ともかく激安だったのでゲットしました。ジッポーのライターなんて久しぶりです。買ったお店:香港のCity'Super買った商品:ジッポー マッチボックスラベルシリーズ 4価格:HK$200(約2,346円) ※日本での定価:9,450円明治から昭和の間に日本で作られたマッチのラベルを絵柄にしたシリーズのようで、私の購入したものは「直木」と言う神戸の会社のマッチ箱の絵柄が彫られています。どうも、本来は、日本市場向けの限定品ではないかと思います。裏面にはシリアルナンバーも刻印されていました。一応、500個限定の品のようです。この後、店内を見て回って、あることに気づきました。「City'Super」では、スリップオンのロディアカバーやパスケースなども置いていたのですが、ショーケースからスリップオンの製品が完全に消えています。きっと、ワゴンセールに掛けられたはず。一歩、遅かったか!他の支店でもワゴンセールをやっているような気がしたので、帰りに道に沙田店にも寄る事にしました。やはり、寄ってみるものですね。1つだけですが、スリップオンのロディア#11 メモカバーを発見。スリップオンの製品は値段が安い割りに、見た目が良く、しかも特価となれば買わない手はありません。使うかどうかは別として・・・。スリップオンのロディアカバーは、以前、革にブッテーロを使用したタイプを購入しましたが、これはドイツヌメが使われたタイプです。写真では、白く見えますが、実際の色はごく浅いきつね色。展示品だったのか、僅かに焼けてる雰囲気ですね。無染色の革なので、デリケートで長期間光に晒されるだけでかなり変色します。それが楽しみでもあるので、日光で焼こうか検討中。買ったお店:香港のCity'Super買った商品:スリップオン ドイツヌメ メモカバー#11 価格:HK$100(約1,173円) ※日本での定価:3,150円基本的な構造はブッテーロを使用したものと同じですが、こちらは裏地が付いてますね。写真では、黒く見えますが、実際は茶色です。それから、縫製に使われている糸が、ブッテーロのタイプと比べて細目。コバにも染料が入っています。この商品、長期間在庫になっていたのか、箱には値上げ前?の定価、2,940円と記載されています。その割には、キズも少なく綺麗な状態でした。そう言えば、スリップオンのブッテーロのロディアカバー、更に進化して、しかも安くなってる!そうそう、折角ライター買ったのにアレを買い忘れるところでした。オイルがないと使えませんね。近くの万年筆屋に急ぎます。なぜ、万年筆屋なのかと言うと、一緒に喫煙具を取り扱うお店も香港では多いからです。しかし、ジッポーのライター置いてるのに、ロンソンのオイルしか置いてません。支障は無いので、とりあえず、買っておきました。買ったお店:香港の名筆館買った商品:RONSON RONSONOL価格:HK$20(約235円)でも「フリントストーン」買い忘れましたね。そのうちに必要になるので買っておかないと。
2010年01月20日
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定番になりつつある「香港で日本の駄菓子」シリーズ。今回は、香港の尖沙咀にある「そごう」の地下で発見した、昔懐かしいお菓子です。コレ、結構好きで、子供の頃に良く食べたんですよね。くじ付きでホームランが出ると、もう1本貰えました。買ったお店:香港のそごう買った商品:がんばれチョコバットくん 10本入り価格:HK$19.8(約233円)子供の頃は、1本、10円か20円くらいだった記憶がありますが、値段は、あまり変わってないみたいです。商品名は「チョコバット」と記憶していたのですが、「がんばれチョコバットくん」になってますね。私の記憶違いか、それとも商品名が変わったのか?どうして「チョコバットくん」は、「がんばれ」と応援されてるのでしょうか?物心付いた時には、既に売られていましたが、45年以上のロングセラーとは。10本入ってましたが、あっと言う間に無くなりました。日本には、60本入りがあるみたいですが、コレを香港で売って欲しいです。 それから、日本の発売日から約3週遅れで手元に届いた「趣味の文具箱vol.15」。小物などの紹介が充実しており、それなりに楽しめる内容でした。その分、商品紹介のページが大半を占めていますが。個人的な話ですが、最近、ビンテージに興味があるので、ビンテージの特集をやって欲しいですね。Vol.15にも「人気ブランド別ヴィンテージ入門ペン」と言う企画がありましたが、21本の紹介では物足りない感じです。メーカー、シリーズを絞ったヴィンテージ企画は、過去にもありましたが、今度は、広く、浅くみたいな感じで。 年末にオークションで落札した万年筆も手元に届いたので、近いうちに紹介します。何を落札したかはお楽しみ。ところで、モンブランの2桁モデルや221って、専用工具なしで吸入機構を分解できるのでしょうか?分かる方、教えてください。って書いたら、バレバレですね。
2010年01月18日
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仕事の関係で、ペリカンの古いモデルを1本、手に入れました。これが、2010年の初万年筆ですね。と言っても流行の訳有り品で、半ば仕方なくなんですが・・・。1997年以前のM400で、日本では#500と呼ばれていたモデルです。 入手したのは、日本では、特に人気の高い茶縞軸。現行のM400でも、既に廃盤になっている色です。昨年、復刻した茶縞軸の「M400 SE」も日本では大人気で、個人的には「2009年のペン オブ ザ イヤー」ではないかと思っています。私も「M400 SE」は買わないとか言ってたのに、結局、買ってしまいましたし。・茶色いアイツがやって来た・3羽目のペリカンは捕獲できたか?ペリカンの軸は、色によって製造コストが異なるようで、中でも茶縞は歩留まりが悪く、コストが高かったようです。これが廃盤の要因の1つと言われいますが、真相は分かりません。現在は、販売されていない上、人気色ですので、2009年に発売された「M400 SE」ですら入手は困難です。古いものの流通も少なくはないですが、ちゃんとしたものを探すのは容易ではありません。一応、デッドストックと言うことですが、・ペン先に使用感または調整した形跡がある。・(首軸内部側ですが)ペン芯にやや目立つキズがある。・軸が怪しいかも。という訳有り。とは言え、一様でない軸の模様が綺麗な万年筆です。縞模様が湾曲しており、木目のような感じになっています。茶縞軸は、見た目の個体差が大きいので、個体によって随分印象が異なります。片側は、所々に白い模様が入っており、白っぽい印象。対して反対側は、こげ茶色が入っており、黒っぽい印象を与えます。内部を見ると、ピストンヘッドは、白ではなく黒でした。首軸を緩めるとピストンリングに刻印がありますが、刻印の番号がアレと同じなんですよね。キャップは螺子式で、基本的なデザインは、現行のM400と変わりません。現行品と同じく、機密性と開閉のし易さに優れたキャップです。#500のキャップは、通常は黒ですが、茶縞には、こげ茶色の専用のキャップが付いてます。首軸や尻軸もキャップに合わせて、黒ではなく、こげ茶色です。キャップリングは、現行のM400の二重リングと異なり一重。リング上には「W.-GERMANY」と刻印されていますね。反対側には「PELIKAN」と刻印があります。現行品は一体成型らしいですが、このキャップは、後からリングを嵌め込んで作られているので、リングが一重でもコストは掛かっています。続いて天冠。現行のM400がプリントであるのに対して、#500は、刻印(成型)になっており高級感がありますね。マークも旧デザインのもので雛2匹バージョンです。ペン先は14金で、金一色。個体差なのか、ペン芯への巻き込みが浅く、エラが張った印象。デザインも現行品と異なり、廃盤になったM250と同じデザインです。年代等によって、細部が異なるようですが、M250と比較すると、全体的に刻印が浅いのが特徴。M250タイプのペン先が付いた#500も出回ってますが、当時、実際にM250タイプのペン先が#500に採用されたのかは知りません。#500が販売されていた当時は、#250(旧M250)は12金ペン先でしたので、正確に言うと、「#500に採用されたペン先が、M250に採用されたか?」ですね。パーツの互換性が高いペリカンでは、部品交換が容易なので怖いところです。ちなみにM250タイプのペン先の特徴は・(#500)と比較して刻印が深い(太い)・(Pelikanの刻印の)Pの丸い部分の片側が縦棒にくっ付く傾向がある。・(Pelikanの刻印の)eの丸い部分が完全に閉じている傾向がある。・(Pelikanの刻印の)aとnが連続している傾向がある。などです。昨年発売された、M400の茶縞スペシャルバージョン「M400 SE」と比較してみましょう。上が「#500」、下が「M400SE」ですが、外観上の大きな違いは、キャップです。キャップは、共にこげ茶色ですが、「#500」の方が赤みが強い印象で色調が異なっています。また、「M400SE」のキャップは、二重リングで、天冠のロゴマークはプリントになっています。クリップなどの金属パーツは、金メッキが施されていますが、メッキの色合いも違いが。「#500」が山吹色なら「M400SE」は黄色と言った感じですね。軸自体は、見た目に大差はありません。「M400SE」は、倉庫から見つかった#500茶縞用の完成軸を使用したと言われていますので、見分けは難しいのでしょう。ペン先のデザインは明らかに違います。右が「#500」、左が「M400SE」のペン先。最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。インクは、ウォーターマンのフロリダブルー。比較で「ペリカン M400 SE F」、「ペリカン M800 F」でも書いています。インクフローは良く、インクが盛り上がるような筆記線。若干、ザラツキを感じますが、それを補って余りある特徴があるので、書き味は悪くありません。このペン先は柔らかく、弾力があり、筆圧に応じて素直に撓ります。ペン芯の位置は、表から見えるか見ないかと言った感じの位置なので穂先が出過ぎているわけでもなく、ペン先自体が弾力を持っているようです。筆圧に応じて筆記線の太さも変化するので、筆圧を上手くコントロールできる人なら強弱のある線が描けるでしょうね。筆記サンプルでは、少し強めに筆圧を掛けて強調していますが、実際の変化は、Fなのでもっと微妙なものです。私には上手くコントロールできません。硬めのペン先でも筆圧を掛ければ、筆記線の太さは変化しますが、これは別次元。素直に筆圧を受け止めてくれます。柔らかいと言っても、コシはあるのでクセがあって扱い難いペン先ではありません。ペン芯のキズの影響もないようで、ペン先に関してはアタリだったようです。やはり、ペリカンの茶縞軸は、いいですよね。地味な色合いですが、模様も色合いも茶縞が一番綺麗に思えますし、全く飽きません。現行のグリーンストライプやボルドーも綺麗ですが、模様が整い過ぎていて逆に不自然だったりします。異常に人気が高いのは日本だけなのかもしれませんが、ぜひ、現行のモデルでも復活して欲しいです。
2010年01月11日
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これも先日ご紹介した「パーカー フロンティア」と同じく、年末に尖沙咀のHart Ave.にある「忠誠洋紙文具中心」で万年筆を手に入れた1本です。パイロットの「カリグラフィーペン」。西洋スタイルのペン習字用万年筆です。買ったお店:忠誠洋紙文具中心買った商品:パイロット カリグラフィーペン価格:HK$35(約414円)このペンは輸出用で「細字万円筆にこだわる」で紹介されていた「Plumix」と言うモデルの旧バージョンに当たるようです。・海外版ペン習字ペン? 「Pilot Pluminix & Plumix」・パイロット 「Plumix」 再びラベルには「PILOT CalligrapyPen」とありますが、これが商品名なのかは分かりません。型番は「FCP-B-BB」となっています。日本でも「ペン習字ペン」というペンがパイロットから発売されていますが、これの海外モデルにあたり、基本的な仕様は同じです。しかし、同じペン習字でも、日本語とアルファベットでは、求めるものが違いますので、ペン先が異なります。 黒い樹脂製の軸とキャップの万年筆で、軸は太くはないですが、長さはそれなりにあります。黒以外の色もあるようです。基本的にデスクペンのようなデザインですね。キャップには、黄色い突起物が2つ付いてますが、これは単なる飾りで何の機能もありません。キャップは螺子式で、一応、2条螺子。首軸部分には、ラミーサファリのように指を置く部分に凹みがあり、正しくペンを握れるように配慮されています。キャップの螺子が首軸の先端に付いており、そのためキャップ自体のサイズは小さ目。首軸部分は透明になっており、ペン芯が透けて見えます。ペン先は、ステンレス製のBB(極太)です。イリジウムポイントは付いておらず、ステンレスの板で書くような感じになります。ペン先は、EF、F、M、Bも用意されており、私が購入したBBは、一番の太字。首軸の先端に螺子溝が切られているので、インクの吸入の時に汚してしまうと拭き取り難いんですよね。螺子溝が汚れていても、手が汚れることはありませんが、何となく気になります。独自のカートリッジインク規格を持つパイロットですが、輸出用と言うことで「Plumix」は、ヨーロッパ規格の両用式になっているようです。しかし、私の購入したものはパイロット規格の両用式。輸出用としては、この仕様はどうかと思いますが、その代わりにコンバーターが予備を含めて2本、付属しています。「Plumix」では、ヨーロッパ規格に変更されているので、結局、海外ではスタンダードを採用した方が良いと言う判断だったのでしょう。最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。インクは、パイロットのブラック。ステンレスで直接筆記する仕様なので、書き味については言っても仕方ないので省略します。このペンの面白さは、縦に引くと太く、横に引くと細く線が描ける事。普通の万年筆と同じ要領で書いても、線の強弱が出て、中々良い感じの文字になります。カリグラフィー(ペン習字)用である事を意識せずに、普通に使っても十分に面白いですね。
2010年01月07日
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年末に尖沙咀のHart Ave.にある「忠誠洋紙文具中心」で万年筆を手に入れました。このお店、「忠誠洋紙文具中心」と名前は立派ですが、お世辞にも立派な店構えとは言えず、奥へ細長い寂れた、小汚い(失礼)感じの文具店です。見た感じはパッとしないお店ですが、品揃えは結構豊富で、所狭しと言うか、雑然と文具が並んでいます。多分、一般の小売ではなく、周辺のオフィス需要で儲けているのでしょう。そもそも、この文具店に万年筆を探しに入ったわけでは無かったんですが・・・。店の奥まで行くと、少しだけ万年筆を置いていて、ちょっと古いパーカーなどの低価格モデルが、ボールペンなどの筆記具と一緒に無造作に並んでいます。折角なので漁ってみました。その中から選んだうちの1本が、パーカーの廉価モデル「パーカー フロンティア」。買ったお店:忠誠洋紙文具中心買った商品:パーカー フロンティア価格:HK$140(約1,653円)フロンティアは、パーカーの万年筆の中でも、かなり低価格なモデルです。 低価格モデルとは言え、あまりに無造作な並べ方だったので、ホンモノか心配だったんですが、特に問題ないように見えるので購入。色は「トランスルーセントグリーン」です。この色は、1996年から2004年まで販売されていた色で、現在は廃盤になっています。緑に着色されていますが、一応、透明軸。長さは、ソネットとほぼ同じですが、フロンティアの方が軸径が太いので、ソネットより大柄に感じ、握り易い印象です。首軸は、黒のラバー状の樹脂で覆われていますが、吸入のために、首軸をインクに浸してもインクを綺麗に拭き取れます。軸は透明なので、一応、透けて見えます。しかし、中のインクがはっきり見えるようなタイプではないので、所謂スケルトンモデルのような楽しみ方は難しいです。カタログスペックでは、軸はABS樹脂製とのこと。嵌合式のキャップはステンレス製。クロームメッキが施されたクリップは、パーカーらしく矢羽のデザインになっています。キャップの刻印によるとアメリカ製ですね。フロンティアは、比較的、新しいモデルなのでアメリカ製とは意外でした。デイトコードも刻印されており、フロンティアは、1996年発売なので、この場合の「IIIP」は、1997年 第1四半期製造を意味しています。この万年筆は両用式で、スライド式コンバーターが付属していました。これは、安い方のコンバーターですね。コンバーターの内部には、スプリング状の金属パーツが入ってますが、金属の玉が入っているタイプもあります。ステンレス製のペン先は、簡単な装飾が施されていますが、見た目はかなり地味な印象。低価格モデルなので仕方ないですが・・・。このペン先は、「F(細字)」です。ペン芯側に「F」と刻印があります。ペン芯も比較的シンプルなものですが、フラットなデュオフォールドのペン芯より高級に見えるのは私だけでしょうか?最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。インクは、パイロットのブルーブラック。比較は、「パーカー デュオフォールド インターナショナル XF」。如何にも欧米メーカーのFといった太さの筆記線だと思います。ちょっと切り割りが開きすぎではと思っていたのですが、そのままでも普通に書きやすいですね。インクフローもかなり良いです。細字なので、筆記線に明確な特徴があるわけではありません。個人的には、パーカーの場合、もう少し太目の筆記線が出るものの方が面白いように思いますね。フロンティアのような低価格万年筆でも、普通に書きやすいものが多いので入門用に最適です。低価格モデルに使われている硬いステンレスペン先の方が精度が出し易く、変形し難いためなのか、ハズレも少ない気がしますね。 個人的には、現行のパーカー製品については、あまり高く評価していないつもりなのですが、昨年は、パーカーの万年筆だけで6本も購入しており、メーカー別ではダントツ一位。やはり、気になるメーカーなんですよね。
2010年01月03日
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お馴染みの汚い字で新年のご挨拶。今年も、皆様の物欲が、程よく満たされますように。私は、年初は自重します。と思ってたんでが、「THE PEN 2010」のプレゼントが始まったし・・・。極力、買わない方向で行きましょう。こちらは、旧正月と違って静かです。花火が少しだけ、ショボ目に上がりました。
2010年01月01日
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