ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2010.11.08
XML
カテゴリ: 敦賀
武田耕雲斎の墓があるから見に行こうと言うので、
映画を観た後行ってみたけれど、暗くてよくわからず、
「夜、お墓にはあまり行きたくないなあ」と私が言って中止。
翌日、行くことにした。

土曜日は、ぽかぽかと暖かくよいお天気で、
朝から舅のお墓参りをした後、敦賀半島の方をドライブ。
戻ってきてから、武田耕雲斎の墓の方へ。

気比の松原から少し住宅地の方に入ったところに、
武田耕雲斎の墓と、水戸烈士の墓があった。


武田耕雲斎
(1803年~65年)
幕末尊攘派の水戸藩士。同藩士跡部正続(あとべ・まさつぐ)の長子として生まれ、本家を継いだのち跡部の旧姓武田を名乗る。名は正生(まさなり)。耕雲斎は号。9代藩主徳川斉昭の藩政改革の尽力した改革派の重臣。元治元年(1864)2月、伊賀守。3月、藤田小四郎らが筑波山の挙兵したときには時期尚早とこれを諫めたが、10月の那珂湊の戦いから小四郎らと行動をともにし、11月、天狗党千人余の総大将として京都へ向かい尊攘の素志を朝廷に訴えようとした。しかし、その途中越前新保で加賀藩の軍門に降り、翌慶応元年2月、小四郎らとともに敦賀の海岸で斬首された。墓は、敦賀と水戸の妙雲寺にある。


上の写真の左側に建っているのが武田耕雲斎の像。
階段を上がったところは、水戸烈士の墓で、
階段の横の柱に、ボタンが付いていて、押すと説明が始まった。


水戸烈士
水戸藩の家老武田伊賀守正生の率いる烈士等の一行は、未曾有の国難に対処するために、苦難を忍び妨害を排除しながら、大子(茨城県)を出発し48日目の元治元年(1864)12月11日、漸く敦賀市新保に到着した。
ところが、これを待ち受けていたものは、上京を防止しようとする幕府の大軍13,000名で、葉原から敦賀にかけて縦深陣を構築し布陣していた。
長途の強行軍と、途中での戦いに疲れ果てた烈士たちは、ここで青天の霹靂にも比すべき情報を入手した。
それは烈士たちが上京するにあたって、頼りにしていた一橋慶喜が、討手の大軍の総指揮官だったことである。
このため烈士たちは軍議を重ねた後、一旦降服し他日再挙をはかることとした。
この降服を受けた加賀藩の総帥永原甚七郎は、烈士たちの国を思う心に深く感動し、一同を敦賀の本妙寺、本勝寺、長遠寺の三箇所に収容し、天下の志士、武士の鑑として手厚くもてなしたのである。
間もなく慶喜は京都に引き揚げ、かわって幕府から烈士の処置の全権を取付けてきた田沼玄蕃守意尊が派遣されてきた。
この人物は水戸で武田耕雲斎と対立し、激しい敵意を燃やしていたのである。
悲劇はここから始まった。
このときばかりと元治2年(1865)1月29日から烈士たちを船町(現在の蓬莱町)のニシン倉16棟を獄舎として押しこめ、意識的に劣悪な条件のもとにおき、拷問同様の扱いをしたのである。
2月1日から、形ばかりの裁判で審理らしいこともせず、一方的な報復的即決裁判が行われ、わずか6日間で次のような判決を下した。
死罪353人、遠島137人、水戸藩渡し130人、追放187人、永厳寺預け11人、合計818人。
800人を超える審理が終わった後、2月4日、15日、16日、19日、23日の5日間に渡って353人の斬首を行った。
こうして、日本の前途を憂いつつ来迎寺原頭に無念の涙を呑んで露と消えたが、烈士たちの遺志は回天の大業「明治維新」を実現する原動力となり、近代日本を誕生させた。
いま烈士たちは、周囲「約4.3」四方、高さ「約4メートル」の塚に手厚く葬られ、限りない日本の発展を静かに見守っている。
なお、ここに葬られている烈士は、武田耕雲斎以下411名(途上の戦死者、病死者を含む)である。
道路を隔てて、その西側に鎮座まします社が松原神社で、明治29年10月9日に社殿が竣工し、明治11年10月に明治天皇北陸ご巡幸の節、祭祀料を賜った10月10日を祭日としている。
なお耕雲斎の辞世は次のとおりである。

   討つもはた討たれるもはた哀れなり
               同じ日本の乱れとおもえば


11.8


ダンナは、小さい頃松原地区に住んでいて、
この墓の掃除が、子供会の行事になっていたのだと言う。
約50年ぶりにここへ来て感慨深げ。
この墓の向かいには松原神社があって、
水戸烈士記念館があるというので行ってみたが、閉まったままだった。

「どうして敦賀やったんやろうねえ」
とダンナに言うと、
「東海道を通ったらつかまりやすいから、
 中山道を通ったんやろうなあ。
 中山道のどこから敦賀に入ったんかなあ。」
松尾芭蕉も敦賀に来ているし、どこかに古道があるのかも知れない。
といろいろ疑問がわいてきて、帰ってきてからネットで調べている。
一つの映画から、いろいろ興味が広がった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.11.08 10:06:52
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: