studio PINE SQUARE

studio PINE SQUARE

PR

Profile

RC200t

RC200t

Freepage List

愛車遍歴


トヨタ スプリンター・トレノ 1.5SR


トヨタ スプリンター・トレノ 1.6GTアペックス


日産 ブルーバード SSSアテーサ


日産 スカイラインGTS-tタイプM


日産 スカイラインGTS25-tタイプM


日産 スカイラインGT-R


日産 スカイラインセダン 350GTタイプS


レクサス RC200t Fスポーツ


楽器遍歴


現行ラインナップ


1970年代後半~ポセイドンのめざめ


1980年代~超大作


2000年前後~リターン・オブ・ザ・マンティコア


2015年前後~21世紀の精神異常者


コロナ禍~キャリー・オン・ウェイワード・サン


ルマン・ウィナー(戦後編)


戦後復興期とジャガーの台頭(1949-1957)


フェラーリ黄金時代(1958-1963)


フォードVSフェラーリ(1964-1969)


グループ6と“走る広告塔”(1970-1981)


Cの時代~ポルシェの壁(1982-1987)


Cの時代~壁の向こうへ(1988-1993)


Cの時代~番外編(バイプレイヤーズ)


GTとWSC(1994-1999)


アウディ帝国の確立(2000-2005)


ディーゼルの時代(2006-2011)


多様化するパーワトレイン(2012-2020)


F1ワールドチャンピオン


フロントエンジンの時代(1950-1957)


Comments

RC200t @ Re[1]:ジョニーへの伝言(ベネトンB195ルノー)(02/23) 元H@さんへ >なので最近ミニチャンから…
RC200t @ Re[1]:細うで繁盛記(ジョーダン・グランプリ)(03/27) 元H@さんへ >コレクションはほぼ同じで…
元H@@ Re:ジョニーへの伝言(ベネトンB195ルノー)(02/23) この記事、もう4年前なんですね。 このス…
元H@@ Re:細うで繁盛記(ジョーダン・グランプリ)(03/27) エディ・ジョーダンの訃報は驚きました。…
Erwin@ Re:問題続出(ロータス 107 フォード)(07/16) はじめまして。 僕のうろ覚えですと、フレ…
2022.01.05
XML
カテゴリ: F1
2020年に経営権を他人様に譲渡してしまって、F1界の人ではなくなってしまったけれど、前身の「フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ」の時代からおよそ半世紀、いつの時代も独立系F1チームの代表として頑としてワークスの介入を受け入れないその姿勢は、結局のところそれが今の低迷の原因になってるものの、良くも悪くもジョンブル魂を体現していると言えるんじゃないかしら。



 カネは出させるがチーム運営にゃ口を挟ませないフランク・ウィリアムズ卿の哲学は、タニマチ筋には決して面白い話ではなく、加えてマシンは速くもないとなれば敬遠されても仕方がない。それでも筋を曲げないところがフランク・ウィリアムズ卿のフランク・ウィリアムズ卿たる所以であるが、とはいえご飯が食べられなきゃお先は真っ暗。既存のスポンサーが振り向いてくれないならば、新たな扉をこじ開けて誰もが行かない道を行くしかないとばかりに、アラビア語を勉強し自ら中東に乗り込んで見事アラブマネーを手にすることに成功した。
 フランク・ウィリアムズ卿の功績のひとつはF1ワールドを中東に紹介したことだろう。彼の存在なくしてはテクニークス・アバン・ギャルド(TAG)がポルシェと組んで一時代を築くことも、マンスール・オジェがマクラーレンに参画することも、TAGホイヤーが人気時計ブランドになることも、アブダビにフェラーリ・ワールドが出来ることもなかったろう。
 フランク・ウィリアムズ卿逝去の報に接し、ちょっと遅くなったがアラブマネー時代のウィリアムズのマシン群をまとめてみた。

1978年

ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW06 フォード(コンストラクターズ9位)
#27 アラン・ジョーンズ(ドライバーランク11位)

 石もて追われるがごとくウォルターウルフから追い出され心機一転、再び自らの「ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング」を立ち上げ、当時シーンを席巻していたグランドエフェクト(ベンチュリ構造)を「まだ理論を完全に理解していない」として、あえて採用しないコンベンショナルなマシンとして開発されたFW06。グランドエフェクト(大仰なサイドポンツーン)を持たないコンパクトなシャシーは操作性に優れ最高位2位をゲット。「不遇なウィリアムズ」から抜け出す先駆けとなった。



ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW07 フォード(2位)
#28 クレイ・レガッッツォーニ(5位)

 ライバルから遅れること一年、潤沢なアラブマネーを背景にグランドエフェクトを「充分理解した」パトリック・ヘッドが造り上げた傑作マシンFW07。チーム・リスタート3年目にして(旧時代含め)初優勝を記録。コンストラクターズランクも2位に躍り出て一躍注目の的に。

1980年

ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW07B フォード(チャンピオン)
#27 アラン・ジョーンズ(チャンピオン)

 その素性の良さから、2年目のFW07Bはモノコック強度を上げたくらいの改良でやすやすと待望のダブルタイトルを獲得(フランク・ウィリアムズ卿としてはドライバーズタイトルはどうでも良かったかもしれないが)。グランプリ末席のゼッケン#27がチャンピオンを獲ったことから、チャンピオンを奪われたフェラーリの「ジル・ヴィルヌーヴと#27伝説」が始まったと思うと感慨深い。

1981年

ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW07C フォード(チャンピオン)
#1 アラン・ジョーンズ(3位)

 ある意味ウィリアムズ・チームお得意のジョイントナンバーワン体制に端を発する内紛で、ドライバーズタイトルは最終戦でネルソン・ピケにかっ攫されることになったが(重ね重ねフランク・ウィリアムズ卿にとってはどうでも良いことだったろう)、優れたシャシーでコンストラクターズを連覇。



ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW08 フォード(4位)
#6 ケケ・ロズベルグ(チャンピオン)

 3年使ったFW07系の後継として83年第5戦から投入されたブランニューFW08。もともと6輪車(後ろ4輪)への移行も考慮されて極端なショートホイールベースとして設計された。それが良好なハンドリングを生み出し着実に上位入賞を繰り返して、優勝者が11人を数える大混戦を抜け出して2年ぶりのドライバーズチャンピオンを獲得。

1983年

タメオ1/43 ウィリアムズ FW08C フォード(4位)



#2 ジャック・ラフィー(11位)

 前年のヴィルヌーヴ、リカルド・パレッティの死亡事故やピローニの大事故に端を発し、グランドエフェクトカーを締め出す方策としてフラットボトム規定が布かれ、大仰なサイドポンツーンが無用の長物と化した結果、前年とは比べ物にならないくらい小さくなった。コンストラクターズランクは前年同様に4位を維持したが、ライバルチームのターボエンジンの熟成が進むにつれポイント獲得は難しくなり総得点は減少した。堅実で保守的なパトリック・ヘッドもついにターボエンジン(ホンダ)の獲得へ舵を切る。

1984年

ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW09 ホンダ(6位)
#5 ジャック・ラフィー(14位)

 初めてターボエンジン(しかも初ワークスエンジン)を搭載したFW09。前年最終戦に前倒しでデビューは果たしていたがホンダターボの熟成に手間取りリタイアの山を築く。ホンダにしてもウィリアムズにしても雌伏の時代。またホンダ獲得に伴いボディカラー(やスポンサー)にも変化があらわれ、この年限りでアラブマネーを基盤としたホワイト&グリーンカラーのウィリアムズ時代は終焉を迎える。

 2021年第21戦サウジアラビアGP、決勝前グリッドでの追悼セレモニー。
母国イギリスGPが終わってしまったあとでは、セレモニーを執り行うならばまさにここしかない。   





あらためて R.I.P. フランク・ウィリアムズ卿。 







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.01.05 01:10:11
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: