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Comments

RC200t @ Re[1]:ジョニーへの伝言(ベネトンB195ルノー)(02/23) 元H@さんへ >なので最近ミニチャンから…
RC200t @ Re[1]:細うで繁盛記(ジョーダン・グランプリ)(03/27) 元H@さんへ >コレクションはほぼ同じで…
元H@@ Re:ジョニーへの伝言(ベネトンB195ルノー)(02/23) この記事、もう4年前なんですね。 このス…
元H@@ Re:細うで繁盛記(ジョーダン・グランプリ)(03/27) エディ・ジョーダンの訃報は驚きました。…
Erwin@ Re:問題続出(ロータス 107 フォード)(07/16) はじめまして。 僕のうろ覚えですと、フレ…
2022.07.30
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カテゴリ: F1

 ​ 過去記事 でも書いたけど、1996年のエキップ・リジェはリジェと名乗ってはいるものの、その実態はベネトン・フォーミュラのBチーム。リジェに搭載されていても宝の持ち腐れな最強ルノーエンジンをベネトンに載せたいがためにベネトン総帥フラビオ“剛腕”ブリアトーレがチームを丸ごと買収した。ルノーエンジンが手に入ればもう興味はないねとばかりにチームをトム・ウォーキンショウに売却。新たなエンジンを模索するリジェはミナルディに決まりかかっていた無限エンジンをトム“剛腕”ウォーキンショウが奪取(1995年)。そのトム・ウォーキンショウもチームを完全買収できないとなって再びブリアトーレがオーナーに。といった風にこの時期のベネトンとリジェは表裏一体まさに糾える縄の如しな状況だった。
 そういう環境なのでこの2チームのマシンはクリソツなのよ、というのが今回の趣旨。両者の対比をしてみましょうねというわけですな。



 様々な技術やデザインが勃興しては規制されを繰り返すエフワン世界で、この30年間ずーっとトレンドであり続けて、もはや誰もがあって当たり前と感じてニュートレンドだったことすら忘れてるデザインがティレル019を始祖とするハイノーズデザインで、ベネトン・フォーミュラがハイノーズを採用したのは1992年のことだった。

1992年


ミニチャンプス1/43 ベネトン B192 フォード
1992年ベルギーGP 優勝
#19 ミハエル・シューマッハ



1993年


スパーク1/43 ベネトン B193B フォード
1993年モナコGP DNF
#6 リカルド・パトレーゼ

 ハイテクデバイス最終年に、B192にハイテクデバイスをテンコ盛りにした。B192の設計をベースにというよりもB192そのものにアクティブサスやらトラクションコントロールやら4WSやらを搭載した。それが証拠にパドルシフト搭載車であるB193には不必要なマニュアルシフト操作用の凸バルジがモノコックに残されたままだった。

1994年


スパーク1/43 ベネトン B194 フォード
1994年モナコGP 優勝
#5 ミハエル・シューマッハ

 ハイテクデバイス禁止をうけてB193Bからアクティブサスやらトラコンやら4WSを撤去した、要するにB192に先祖返りしたマシンだが、カラーリバリーが劇的に変わったのでうまく誤魔化せた感じ?
ワークスとはいえフォードエンジンで苦労してデイモン・ヒルとぶつけ合いまでしてウィリアムズ・ルノーを下した身としては、何の努力もせずのほほんとルノーエンジンを載っけてトップ争いに絡むならともかくも中段あたりをちんたら走ってるリジェの姿を「宝の持ち腐れだ、アレを奪っちまえ」と思っても不思議はないわな。




スパーク1/43 ベネトン B195 ルノー
1995年イギリスGP 優勝
#2 ジョニー・ハーバート
デザイナー:ロリー・バーン



FORZA別注スパーク1/43 リジェ JS41 無限ホンダ

#25 鈴木亜久里
デザイナー:フランク・ダーニー

 ルノーエンジンが欲しいがためにリジェを買収したベネトン(フラビオ・ブリアトーレ)。どうせだったらシャシーも共通にすりゃあリジェのポイント獲得チャンスも増えて結果分配金も増えて、ベネトンの開発費にまわせるじゃんと考えたかどうかは分からんが、どう見ても同一シャシーなB195とJS41。そうでなきゃ如何にエンジンがルノーから無限に替わったからってスラントしたローノーズだった​ JS39B からたったの半年あまりでここまで劇的にデザインが変化するわきゃない。本来コピーマシンの仕様は認められてないが「だってデザイナーが違うじゃん」の一点張りでお咎めはなし。

1996年


ミニチャンプス1/43 ベネトン B196 ルノー
1996年(多分)ヨーロッパGP DNF
#3 ジャン・アレジ
デザイナー:ロリー・バーン



スパーク1/43 リジェ JS43 無限ホンダ
1996年モナコGP 優勝
#9 オリビエ・パニス
デザイナー:フランク・ダーニー

 シューマッハと1対2のトレードでベネトンにやってきたジャン・アレジとゲルハルト・ベルガーだが、少しは角が丸くなったとはいえシューマッハ・スペシャルには苦労しまさかのゼロ勝シーズン。逆に天候という不確定要素はあったもののモナコで大金星を挙げたリジェ無限ホンダ。まぁ総合力じゃベネトンの足元にも及ばなかったわけだし、シーズン終了後にはチームもなくなっちゃうから「それでもウチらは1勝してんで!」と思える瞬間があったのはよかったんじゃないかしらん。

1997年


ミニチャンプス1/43 ベネトン B197 ルノー
1997年イギリスGP 3位
#8 アレクサンダー・ヴルツ
デザイナー:ロリー・バーン



ミニチャンプス1/43 プロスト JS45 無限ホンダ
#14 ヤルノ・トゥルーリ
デザイナー:ロイック・ビゴワ

 バナナノーズの生みの親ロリー・バーンが手がけた最後のB197。2年目のアレジ・ベルガーコンビにマッチするマシン作りを心掛けシューマッハ色はかなり薄まってベルガーがホッケンハイムで優勝。逆にベネトンのコピーから始まった分家筋のJS45のほうが悪い意味でシューマッハスペシャルの気質を引きずるかたち。ノーズを長くしたりロングホイールベース化などやることはやったがそれでもアクの強さは抜けず。

1998年


ミニチャンプス1/43 ベネトン B198 プレイライフ
#6 アレクサンダー・ヴルツ
デザイナー:ニック・ワース



ミニチャンプス1/43 プロスト AP01 プジョー
#12 ヤルノ・トゥルーリ
デザイナー:ロイック・ビゴワ

 ベネトンはフラビオ・ブリアトーレがチーム運営に興味がなくなり離脱、スバルのラリーで有名なプロドライブに一切を任せる形になる。デザイナーも変わってB198はノーズが下がりサイドポンツーンもコックピットサイドからなだらかに始まるなどマシンデザインを刷新。むしろチーム創設2年目で経験も地力も乏しいプロストグランプリのほうがハイノーズや後方に偏ったサイドポンツーンなどベネトンマシンの特徴を継承するかたち。
 シューマッハという稀代のドライバーとともに始まったバナナノーズは、その速さ強さ故にリジェをも巻き込みながら、その主がフェラーリに去った後までも脈々と(ある意味ねじ曲がって)引き継がれることになるが、結局シューマッハスペシャルはあくまでシューマッハスペシャルであり数多のドライバーを困惑させ続けた。
昔から思ってたが、これらねじ曲がったシューマッハスペシャルにシューマッハ本人が乗ったら、果たして速く走らせることが出来たんだろうか?と。
よくグッドウッド・フェスなんかで往年のドライバーがオールドマシンに乗り込んだりするけれど、シューマッハにその機会が訪れる可能性が限りなく低いのが残念でならないね。





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Last updated  2023.07.31 02:44:30
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