英語ではどうだろう。私たちはしばしば「フレー、フレー」と応援するが、これは英語の「hurray(フレイ)」に由来する。あるいは「hooray, hurrah」と書かれることもある。 しかし、英語本来の意味は、「万歳」という意味に近い。「Hurray for the king!」(王様万歳!)などと言う。あるいは、日本語で「やった、やった!」という意味で「Hip hip hurray!」と使う。語源的には「愉快」とか「おおさわぎ」という意味があるらしい。
ではなぜ日本ではこの言葉が「フレー、フレー」と応援に使われるようになったのだろう。どうやら一種の語呂合わせらしい。このことは『広辞苑』にも説明されていて、「わが国では〈奮え!〉の意味にもちい」とある。英語が日本語化したというより、勝手な解釈で無理矢理日本語にしてしまった。たぶん事の始めがあり、旧制高等学校か早慶戦などからでてきたのかとも想像するが、私ははっきりしたことは分らない。 それでは「頑張れ」に相当する英語は何かというと、「Hang in there!」である。直訳的に言えば「そこにぶらさがれ!」「ねばれ!」ということだ。「彼は頑張り屋だ」は、「He hangs in there」と言えばよい。
「頑張れ」のなかに含まれている「かたくなに自己主張する」という意味をもつ英語表現は、「insist」が使われる。いわゆる「主張する」である。しかし、「頑張れ;頑張る」にはもっと多様な意味があり、それらは英語ではそれぞれ異なった言葉を使う。 何かを「やり通す」という意味なら「continue to hold on for ~」。また、「頑張って何か仕事をする」という意味なら「work as hard as I(you, he, she, etc..) could ~ing 」と言う。