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きのう電車に乗って買い物にでかけたのだが、その電車の中で私としては初めての経験をした。
私が乗り込んだとき、すでに先の駅から乗って来た女子高生の三人組が座っていた。混んではいなかったが、座席に空きはなく、私は吊り広告をながめながら立っていた。
2,3駅過ぎたころ、ふと気配がして、横を見ると、女子高生の一人が立って、私に「どうぞ」と席を示した。私は「ありがとうございます。でも、私はだいじょうぶですから、どうぞそのまま」と言った。女子高生はにっこりして、しかし坐らずに他の二人の友達の前に立っておしゃべりのつづきを始めた。で、私は後ろに立っていた婦人に「どうぞお坐りください」と言ったが、彼女は首を横に振った。
しばらく座席は空いたままだった。私は、女子高生の善意を無にしてはならないと思い、「それではせっかくですから坐らせていただきます。どうもありがとうございます」。立ってくれた人と横に坐っている人が「どうぞ」と応えた。
15分か20分か過ぎて、とある駅で彼女たちは降りて行った。立ってくれた彼女に、「どうも、ありがとう」と言うと、また「いいえ」と言って微笑んだ。
これだけのことである。
ごく日常の光景以外ではないのだが、何が私にとって初めての経験だったかと言うと、若い人に座席を譲られたことである。
私はこのブログでもしょっちゅう自分自身を「老人」と言って来た。若いつもりなどしたことは無い。老人を押し付けることもない。たぶん私の人間観に由来していると思うのだが、私はどんな小さな子供に対しても丁重である。---つまり、私自身は自らの老人をさらけだすことはしてこなかったつもりなのだが、しかし私は「老人」なのだった。そのことを女子高生の善意(マナー)が示してくれた。
そりゃそうだ、彼女達と私とでは少なくとも50歳以上の年齢差があるのだもの。たぶん彼女達の父親は、あるいは私の息子にもなろう年齢だ。---ハハハハ、私はなんとなく愉快になった。ありがとう、あの彼女達。その善意。
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