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重力波が観測されたというニュースで、報道メディアは持ちきりである。質量の巨大な二つの物質が衝突したときに起る空間と時間に歪みを生じさせる「波」のことで、「宇宙のさざ波」と言われている。アインシュタインが相対性理論の中でその存在を予言していた。しかし、その歪みはきわめて小さく、観測の成功は極度に困難とされてきた。今年は、この5月2日がアインシュタイン没後100年に当たる。その日を目前にして、マサチューセッツ工科大学などの「重力波観測プロジェクト」研究チームが、ついに13億光年彼方で起った二つのブラックホールの衝突によって発生した「宇宙のさざ波」、重力波をとらえることに成功したという。
天文学史上、ガリレオ・ガリレイの望遠鏡による天体観測以来のエポック・メイキングな事件であろう。
画家の私が量子力学や宇宙物理学に関心を抱くのは、それらによって明らかにされてゆく宇宙の真相が、実体として描く事ができないからである。否、そもそもイメージ(映像)が不可能なのだ。今回の重力波観測成功を伝える各メディアが、コンピューター・グラフィックス等で解説図を制作しているが、それは解説図でしかない。絵描きは時に「見て来たような嘘を描き」と嘯くが、それさへも出来ないのが、宇宙物理学が解明する宇宙像だ。絵描きには科学的に真正な「宇宙のさざ波」も時空間のゼリー状の「歪み」も表現出来ない。------私は、そのような空間に関心が惹かれるのだ。
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