山田維史の遊卵画廊

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Tadami Yamada's monochrome cuts -#1


Tadami Yamada's monochrome cuts -#2


■Yamada's Article(1)卵形の象徴と図像


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■Yamada's Article(3)画家ムンクの去勢不安


■Yamada's Article(4)夢幻能と白山信仰


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■Yamada's Article(6)ムンク『叫び』の設計と無意識


■Yamada's Article (7) 病める貝の真珠


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■Yamada's Article(10)狐信仰とそのイコノグラフィー


■Yamada's Article (11) 江戸の「松風」私論


■Yamada's Article (12) 伊勢物語「梓弓」について


■(13)英語訳論文「ムンクの『叫び』の設計と無意識」


■(14)英語訳論文『狐信仰とそのイコノグラフィー』


■(14-2)英語訳論文『狐信仰とそのイコノグラフィー』


■(15)英語訳論文『卵形の象徴と図像について』


■(16)英語訳論文『夢幻能の劇構造と白山信仰との関係考』(1)


■(16-2)英語訳論文『夢幻能の劇構造と白山信仰との関係考』(2)


■(17)英語訳論文『モンドリアンの自画像について』


■(18)英語訳論文『霧に対する感性の考察』(1)


■(18-2)英語訳論文『霧に対する感性の考察』(2)


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■(19-1)英語訳論文『エドヴァルド・ムンクの去勢不安』(1)


■(19-2)英語訳論文『エドヴァルド・ムンクの去勢不安』(2)


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Jun 12, 2018
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カテゴリ: 映画・TV
 昨夜観た『晩春』があまりにも面白かったので、今夜は同じく小津安二郎で『麦秋』を観た。これも何度も観ているけれど、やっぱり面白いなー。

 小津作品はどれも言うなればホーム・ドラマなのだが、じつにすばらしい。
 英語に「a line of low-rent tragedies」という言い方がある。低俗なつまらない悲劇の連なり、という意味で、たいていは家庭内のゴタゴタを指す。私がTVドラマというやつを観ないのは、ほとんどがそのような類いで、ドラマとは言えない---ここはdramaと書いた方が適切---と思っているからだ。
 『麦秋』はたしかにホーム・ドラマだ。一つ家に4世代が集い、やがて離散していく。1951年(昭和26年)の作品である。それから半世紀以上経た現在の日本のほとんどの「家」の形ではない。昭和30年以前にすでに「離散」して以後の「家」の形が、現在の日本の家庭の姿と言えるだろう。したがって『麦秋』であつかっている一家の物語は、いまから見れば時代の境界を写していると言えよう。それだけにホーム・ドラマとはいえ、「a line of low-rent tragedies」と打ち捨てることができない家庭の姿がある。
 そして小津作品は、深刻といえば言える家庭問題に、喜劇性を付与する---明白な喜劇場面としてつくっている。『麦秋』は、『晩春』より一層喜劇的なシーンをつくっている。それによって一層、この世から消えて行く人生の儚さ、諦念、受容がきわだってくる。みごとな作劇術。

 会話のなかにあからさまな「エロ」が飛び出すのも、小津映画の油断がならないところだ。下品になるスレスレのところでうまく抑えている。いわゆるオトナのエロ話。私はすでに2015年12月9日に、『秋日和』については指摘した。
 ---『麦秋』ではこんな具合だ。原節子演じる未婚の紀子。その親友のやはり未婚のアヤ(淡島千景)が、紀子の勤め先の上司である佐野周二演じる専務を訪ねる。専務は紀子に縁談をもちかけているのだが、紀子の態度はあいまいで専務には確信するものがない。専務はアヤにさぐりを入れる。そして---

 専務がアヤを誘って言う。
 「どうだい、鮨でも食おう」
 「ええ」
 「何が好きだい」
 「トロよ」
 「ハマグリはどうだい」
 「好きよ」
 「稲荷はどうだい」
 「嫌いよ」
 「ハハハ、きみも変態だ」

 おわかりですね? うん、そういうこと。まったく油断も隙もない。「うー」とか「ああ」とか繰り返している小津映画のセリフだが、ときに聞き捨てならないことを言っている。私は大笑いしながら、『麦秋』もまた堪能した次第。

 追記として『秋刀魚の味』のエロ話についても---
 この1962年の映画は小津安二郎監督の最後の作品。私はあまり良いできだとは思わない。エロ話といってもここでは『麦秋』のような喩え話ではない。笠智衆と中村伸郎の旧友である北竜二演じる男が最近若い後妻をもらった。それでふたりは、まだオトコが大丈夫なのかと、精力剤を飲むジェスチャーをしながら冷やかす。その場面が繰り返し、たしか3回ある。老境にさしかかる男の悲哀を性的な面から直裁に表現しているのであるが、小津監督いささかやリ過ぎ、いささか下品だ。
 まあ、現実の世話においては同様のシーンはいやというほど遭遇するものだ。かく言う私も20代後半に、よんどころなく出席しなければならなかった年輩の方々のパーティーで、『秋刀魚の味』とまったく同じシーンを何度も目撃したものだ。老境が目前にせまり、まだ「諦める」には早いと思っている男というものは、特に同窓会のように旧友が顔をあわせると、出る話はどうやら必ず「それ」だ。
 つまり、『秋刀魚の味』は、その「実体」をよくとらえているのではあるが、表現としてはつまらない。一度ならまだしも映画館の座席で笑って観ていられるが、三度も繰り返されると下品に傾く。私は鼻白んだ。

 ただ、急いで付け加える。
 娘路子(岩下志麻)の結婚式後、旧友河合(中村伸郎)の家に立ち寄ってから帰宅した父周平(笠智衆)を迎えてから、長男幸一夫婦(佐田啓二・岡田茉莉子)がそろそろ帰ると言う。「なんだ、もう帰るのか」という父。
 ---そのときの父の表情がすばらしい。みごとな笠智衆。すごい俳優だねー。なんにも芝居をしない芝居、文学(ことば)が決して表現できないごく日常の刹那の表情。『秋刀魚の味』で小津が言いたかったことが、この1秒にも充たない文字どおり一瞬の父親の顔に表現されてしまっている。映画がそこに在った。私はもうびっくりした。






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Last updated  Jul 3, 2018 11:20:58 AM
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AZURE702 @ Re[1]:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) shiwashiwa1978さんへ  拙作をご覧くださ…
shiwashiwa1978@ Re:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) 素敵です。 作品集は無いのでしょうか。
AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@ 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに) ≪…【ヴィークル】…≫の用語が、[ 実務と…
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