放浪の達人ブログ

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2025年05月27日

ピタンデウラリ泊

(4)

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ポカラのフルムーンロッジからトレッキングに出発する際、

1時間か2時間が経ったのだろうか、目覚めたら雨は止んでいた。

じゃあ出発するか、とチェックアウトして通りに出た。
マルディヒマールの登山口となるカンデまではバスがあるが
安いけど時間がかかるしいつ出発するか分からない。
そこで誠実そうなタクシーのおじさんに声を掛けた。
下調べした通り2,000ルピーで行ってくれるという。

ポカラからサランコットの丘を過ぎ、田舎道を1時間半走ると

ここがマルディヒマールの登山口？と思うほど何もない。

ガイドもポーターも雇わずに昼過ぎから独りで歩き出す。
ちなみに現在はポーターという呼称は差別用語になるらしく
”アシスタントガイド”と呼ぶのが良いらしい。

途中で韓国人の2人組と出会った。
彼らはガイドとポーターを雇ってのトレッキングだった。
ほとんどのトレッカーはそのパターンだ。
「ガイドは同伴しないの？」「ここは簡単らしいからね」
韓国人2人についたネパール人ガイドのスバッシュが
「じゃあ俺達と歩こう。もちろんガイド料は要らないよ」
そんな出会いで僕達は一緒に歩くことになった。

多国籍チームとなってトレッキングが始まった。

しかし僕の歩きは速いのである。
速いというか、速く歩く場所は速く、休憩はのんびり。
僕は僕の歩きたいペースで歩き、休みたい場所で休むのだ。
誰も巻き添えにしたくない。

そんな感じで僕は独り歩きをじっくり楽しんだ。

地元の人について行って脇道を歩いて小さな茶屋で食事をして
のんびりタバコを吸っていたら韓国人チームが登って来た。
「あれ？サイトー、いつの間に先にいるんだ？抜いた？」
「いや、何でか知らないけど近道でも通って来たのかなあ？」
そんなのの繰り返しでほとんど独りで歩いた。
途中で雨が降ってきたら大きな木の下で雨宿りもした。

ピタンデウラリという集落に着いた。
彼らは今夜はここに泊まるという。
「じゃあ俺も」と隣りの部屋にチェックイン。