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A氏:昨日の朝日新聞朝刊で、今年4月にやった全国学力テストの結果が公表され、その概容が報じられているね。 今朝の朝日新聞では、社説で「60億円はもっと有効に」と、60億円をかけた全国学力テストそのものの有効性に疑問を呈しているね。私:昨年とのテスト結果の比較が出ているが、今年は問題が難しかったのか、正答率が低下している。 興味があるのは、昨年度と都道府県ごとに平均正答率の順位がほぼ同じということだね。 小六ではトップは秋田と変らず、中三では、福井、富山、秋田がトップランクと変らないね。 逆に、下位は小六では、沖縄。 中三では、大阪、高知、沖縄が下位というのも変らず。A氏:頭にきた橋本大阪府知事は、民間なら減給は当り前だと教育委員会と現場を激しく批判したという。 大阪府は、この9月から習熟度別授業を開始する予定だったそうだが、それも知事の提案であり、教育委員会はそれまで無策ですごしていたようだね。私:志水大阪大学教授は、各自治体の経済的環境の影響を感じたというが、小六では経済的環境のよくない青森が上位で健闘しているね。 秋田県だって、富裕な県とは言えないのではないかね。しかし、一時、自殺率トップの秋田県が、大きく改善されてきているように、秋田県は自治体の努力が違うのではないかね。 「日本のフィンランド」ということで、県外からの教育視察が多いそうだよ。A氏:分析はこれからだろうね。 今年は、集計が早かったのが好評のようだね。私:昨年は採点や集計作業で混乱があったようだね。 今年の採点は派遣社員でなく、請負企業が自社で雇った人で行うようしたという。 A氏:年金ミス問題と同じ間違いをしないですんだね。 今朝の朝日の社説は、全国学力調査の費用60億円はむしろ、財政難で見送った小学校の外国語教育向けの教員増に向けるべきだとしているね。 確かに、調査しても、分析して、問題の原因を明らかにして、即、有効な対策の実行に移すべきだね。 昨年の調査で、各県の違いの原因は大体分かっていたのだからね。 調査のための調査ではムダだね。
2008.08.31
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私:俺の6歳になる孫が工作が好きらしいので、親が幼稚園の有料の美術課外授業に出すことにして、毎週、参加しだした。 昨日はその何回目かの日だったが、母親(俺の娘)が用事で参加できないので、俺が親代わりに孫についていくことにした。 幼稚園は夏休みなので、別棟の小屋で午前10時から12時までの予定で行ったね。 数家族が集まったね。 皆、母親がついていたが、両親がついていたのは1家族だけだったね。 男親やウイークディだから仕事だね。 昨日のテーマは陶芸だね。A氏:ロクロを使うのかね。私:そんな大げさのものではないよ。 皿つくりだね。 上塗りなしで、3色の色粘土を代わりに使う。 土の状態では、色はよくわからないが、焼くと発色するとのこと。A氏:手順があるんだね。私:先生は若い女性だね。 ていねいにまず、手順を説明してくれる。 熱心だね。 まず、どういうパターンの皿を作るか、考える。 魚とか、いろいろなパターン例が十数種類くらい壁に掲示してある。 俺の孫は貝殻を選択した。 それを与えられた紙に書き、はさみでパターンを作る。A氏:洋服の型紙みたいなものだね。私:そうだね。 次に箱に用意された陶芸用の柔らかい土を大人のこぶし大よりちょっと大きい量をとり、新聞紙の上で、ピザパイのように5ミリから1センチくらいの厚さに平らに延ばす。 これが孫の手作業になる。 結構、力が要るから、俺も手伝う。 その上に先ほどの型紙をのせて、形に切り取る。A氏:型紙に合わせて、布地を裁断するのと似ているね。私:次に紙をとり、名前を彫る。 次に切り取ったときに余った土をヘビのように長細く作り、これを縁に巻くようにつける。 そして裏返しにする。 真ん中を押すと凹むわけだね。A氏:それで皿になるわけか。私:後は、表面に各自が考えて、3色の土を、それぞれのケースに取りにいき、皿に貼り付ける。 色を混ぜると、3色以外の色にもなる。 土の色は焼くまではっきりしないので、余った土は混入しないように、別の容器に返す。 2時間の予定だったが、大体、1時間ほどでできあがった。A氏:焼くのはどうするの?私:後で先生が手配した運搬業者が炉があるところまで運搬してくれる。 そして焼くわけだ。 それまでのお楽しみだね。 ところで、後で気がついたが、俺は裏に孫の名前を彫る工程を忘れていた。 先生に言ったら、後で分かるようにしておきますということだった。 こういう場合、製造業では不良品になってしまうことがあるのでチェックシートというのがあって、工程ごとにチェックして行く。 買い物メモと同じだね。 この場合もチェックシートがあるとよかったと思ったね。 あるいは、作業にかかる前に、チェックシートを作らせるとかね。A氏:紙に行動計画を書いてから、行動を開始するというアングロサクソン的な発想だね。私:いや、段取りをしっかりやるという日本の「物づくり」発想だよ。 次回は、母親が同伴すると思うので、チェックシートを作って参考までに先生に提出するように持たすことにしたよ。
2008.08.30
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私:昨夜、大阪から新幹線で帰ってきたが、また、ゲリラ豪雨にやられたね。 用事が終わって、新大阪駅に着いたのが、昨日夕方の17時半頃。 指定席をとっていた18時頃の新大阪始発の新幹線だ。 ところが新大阪駅がすごく込んでいる。 夏休み最後の週だからと思って、改札から駅構内に入ったら、構内アナウンスで、浜松と三河安城間の豪雨で、新幹線がストップして、そのため、列車が大幅に遅延しているという。A氏:また、ゲリラ豪雨で、君のゲリラ豪雨シリーズ1、2に続いて第3弾だね。 もっとも、最近は天気予報もゲリラ豪雨についても警戒を呼びかけているから、ゲリラ的でもなくなってきたがね。 今朝の新聞では昨日は午後3時頃、東海地区に1時間に70ミリを超す強い雨があり、新幹線が一時運転を見合わせたと報じているね。私:だから、俺が新大阪駅についたときは午後5時半頃だから、運転は再開されていたね。 しかし、下りで2時間遅れが出ていて、構内アナウンスでは、特急料金払い戻しの方法をアナウンスしていた。 俺は上りだが、こちらは、列車によって、30分遅れもあったが、1時間以上も遅れているというのはなかったようだね。 俺が指定をとっていた列車は、20分遅れで、午後6時半頃、新大阪駅をスタートしたが、その後は順調で、横浜に着いた頃は、10分遅れまで挽回していたね。A氏:今朝のテレビでは愛知県岡崎市の被害を報じているね。 この地域では、1時間100ミリを超える記録的な集中豪雨だという。 大きな被害が出ていて死者も出ているらしいね。 今日は関東地域の各鉄道線は運転休止が続出だね。私:東海地区は、24日も午後の大雨で、東海道線の在来線の小田原・熱海間で、終日運転を見合わせたと25日の新聞が報じていたね。 新幹線も断続的に運転を見合わせたとあるね。A氏:東海道新幹線は、かっては、米原あたりで雪に弱いと言われていたので、JRも大分、対策をとってきたが、最近は、雨に弱いということになったね。私:ゲリラ豪雨、集中豪雨の頻発はやはり、新しい天然現象なのだろうね。 対策も後手になるしかないね。
2008.08.29
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米国はどこで道を誤ったか私:原書名は「The Battle for the Soul of Capitalism」だね。 直訳すると「資本主義精神への戦い」とでもなるのかね。 日本訳の題名は意訳だね。 著者は、アメリカの資本主義は変質してしまい、間違った資本主義に変質してきたとして、真の資本主義に復帰すべきという。 その戦いが必要だと言う。 その基本的な主張が、この350頁の厚い本を一貫して貫いているね。 原書は2005年の出版だから、アメリカのサブプライムローン問題が発生する前だね。 しかし、この間違った資本主義がサブプライムローンの背景にあるので、その予言の書とも言える。 したがって、著者は、日本語版へ新しい序文を書いており、そこでサブプライムローン問題にふれているね。A氏:間違った資本主義?私:資本主義が社会にとって有益であるためには、自らの資産を投資し、所有のリスクを引き受けることを覚悟した所有者(オーナー)こそが報酬の正当な分け前を手にするにふさわしいということだと著者は言う。 これに対して、現在は、企業経営者、機関投資家、金融システムが報酬の多くの部分を横取りしていると言う。 真の企業投資に関心をもつ株主にもどるべきだという。A氏:投資がマネーゲーム化しているということかね。私:ある事業を長期的に育成するための投資でなく、短期的な株の売り買いで、利益を出そうとしている。 株式が個人株主でなく、エージェントによって保有され、資産運用者の関心が、企業保有(長期投資)から証券取引(短期投機)へと移っている。 著者は、この変化をオーナー資本主義がマネージャー資本主義に座を奪われたと言っている。 経営者は、短期的な株の値上がりで、報酬を得ることに関心をもつようになる。A氏:そこで、粉飾しても株価を上げ、経営者はストックオプションで自分の報酬を稼ぐ、ということか。 それがエンロンなどのスキャンダルの背景にあるね。 ところで、サブプライムローンでから逃げ出したマネーが、油、農産物、金属などの天然資源の価格高を起こしているマネーゲームは終わるだろうか。私:一昨日のNHKテレビの「クローズアップ現代」で水野和夫氏と榊原英輔氏が出ていたが、アメリカの株価の低下は続いており、傷は深いようだね。 しかし、水野氏は、これくらいの傷でマネーゲームは終わらないと言う。 むしろ、日本経済が問題で、天然資源がない日本が資源価格高騰と、輸出製品の価格低下で、従来の日本経済成功のビジネスモデルが崩壊しており、2002年から貿易でカネが外に出て行くようになってきたという。A氏:個々の企業の努力でなく、政策の大きな転換が即急に必要なようだね。私:それにしても、今、戦後、最大の転換期にぶつかっていて、新しいビジネスモデルが日本に必要なのに、政治はのん気だね。 経済財政諮問会議も失敗したアメリカモデルを真似ようとしているみたいだね。 水野氏や榊原氏のような論客が経済財政諮問会議に参加すべきと思うね。
2008.08.28
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私:伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎氏がグローバリゼーションの暗部を指摘しているね。 丹羽氏は、少女による親殺し、若者による無差別殺人、そして増え続ける自殺や企業の不祥事など、連日のように報道される暗く不可解な事象が、氏には地下水のように社会の根底で結びついているように思えてならないという。 そして格差社会の問題点をあげているね。A氏:丹羽氏のエッセイは君のブログでいくつかもとりあげられているね。 06年9月11月号の日経ビジネスでの「『唯金論』に侵された日本」では、経営者の関心が利益を出すための効率に向きすぎた結果、正社員の雇用を最小限に抑え、パート・アルバイト、派遣などの非正社員を増やす企業が増えていると批判している。 しかも、十分な教育をしないで正社員なみの仕事をさせる。 仕事の質が悪くなる。私:それだけではない。 最近、製造業の労働災害が増加しているが、そのほとんどが派遣社員によるものだという。 確か、無差別殺人をした若者の一人が、機械職場でケガをしていたと言っていたね。A氏:07年3月号の文藝春秋では「財界だって格差社会は『ノー』」として丹羽氏は、日本社会を「市場原理」に委ねた結果、「格差社会」が深刻化しているという。 自殺者がこの十年で3万人台になったのも経済的な理由があるとしていて、もたもたすると事態は米国より深刻になると言う。 そして、ここでは、3つの提言をしていた。 第一が労働力不足をカバーする少子化対策と七十才現役制。 第二が中小企業対策。 第三が最低賃金の引き上げ。 この記事では、当時、騒がれたホワイトカラー・エグゼンプションにもふれ、過重労働や過労死を増加させるような、悪質な経営者は、禁固刑も含む厳罰に処せられるように法整備をすべきとしている。 後に、経団連会長の御手洗氏のキャノンで研究所員が過労で自殺しているね。 私:ちょっと話がとぶが、官僚のタクシー代のことだ。 官僚が夜遅くまで、なんで残業をするかを、丹羽氏は明快に昨年の3月26日号の日経ビジネスの同じ欄で「官僚『深夜待機』への疑問」で書いている。 マスコミは、タクシー代がけしからんと言っているが、深夜残業の原因を深く追求していない。A氏:この記事は当時の君のブログでとりあげているが、 国会での一人の質問者に対して、待機している官僚はなんと2000人だというね。 英国では前々日まで質問の骨子を通告するのがルールであり、前日に官僚が徹夜するというバカなことはないという。 それは英国の話だと思っていたら、日本でも同じルールがあるという。 守らないだけだという。 議員が怠慢な活動をしているために、これを支えるために膨大な官僚の残業コスト、官舎コスト、官僚のやる気の消失コストをかけていることになる。 そして、今回、タクシー代でクローズアップしたね。 丹羽氏はそういう怠慢な議員は公務員改革を主張する資格はない、としているね。 こういう議員たちをマスコミはとりあげるべきだね。私:話を、今週の日経ビジネスの話題にもどそう。 経済学や社会学に「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」という概念があるそうで、それは社会的な交流、人と人との信頼関係、社会参加の度合いなどを数値化し、絆の価値を測定するものだという。 「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」が多いほど、経済活動は活発になるという。 高度成長期の日本にはそれがあったので、経済が発展したのかね。 最近の多発する事件は、実は、非正規社員の増大などで、「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」の欠如が原因ではないかと丹羽氏は言う。 結論的に丹羽氏は、グローバリゼーションは止まらないが、その副作用である社会不安は、経営者や政治家が知恵を絞れば和らぐはずだという。A氏:経営者も考えるべきだね。私:今週の日経ビジネスの書評でたまたま、「働きがいのある会社・日本におけるベスト25」という本が載っていた。 これは、米国「フォーチュン」誌が毎年発表している「最も働きがいのある会社ベスト100」と提携して、その日本版だという。 この本では「働きがいのある会社」とは「従業員が、勤務している会社や経営者・管理者を信頼し、自分の仕事や商品・サービスに誇りを持ち、一緒に働いている仲間と連帯感を持っている会社」だという。 そういう会社は「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」が多いのだね。 しかし、本来、会社組織はそれが基本ではなかったのかね。
2008.08.27
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ブラジル巨大経済の真実私:ブラジルは国民の税負担が多く、さらに増えそうだし、レアル高もあるので為替レート工業製品の輸出競争力は落ちているはず。 金利も高い。 それなのに、2006年から07年にかけて、ブラジルの景気は上昇して、経済成長率は5.4%に達したという。 商業の売れ行きは10%近く伸びており、この需要増が工業の生産増になっている。A氏:日本は円安にして、金利も最低にして抑えているのに、景気は減退だね。私:著者は第1に考えられる原因として、ルーラ政権が実施してきた貧困層に対する生活費補助の効果をあげている。 この所得格差是正策で1100万世帯、6000万近くがその恩恵を受け、従来購買力がゼロだった層が物を買い出した。 最低賃金も引き上げた。 その新市場を狙って新しい簡素で安価な商品が開発されて市場に出た。 レアル高で輸入品の価格も下がった。 消費者クレジットが増加して、自動車に至っては72ヶ月分割まで登場しているという。 これらの連鎖反応で、個人消費が増大し、商業の売上げが伸び、工業生産増となり、雇用増と賃金の改善につがなるという好循環となった。A氏:麻生氏やクー氏の理論だね。私:しかし、まだ、「ブラジルコスト」と言われる物流コストの改善が必要で、 今後、鉄道網、道路網、港湾設備の充実が求められているようだね。A氏:大胆な社会福祉政策を実施したルーラ大統領とはどういう人物かね。私:貧困層の出身だね。 2002年、大統領選で勝利する。 ブラジルがかかえる貧困問題に正面から取り組もうとした政権となった。 2003年1月に左のルーラ政権がスタートする。 最初、前政権の見直しを公約したが、現実的には中道的な政策に変った。 これが効果をあげた。 しかし、前大統領が「小さな政府」を目指したのに対し、公務員を増員している。 選挙対策ではないかといわれている。A氏:ブラジルも大統領選挙は4年ごとかね。私:そうらしいね。 ルーラ大統領は、2006年の選挙で再選される。 彼の支持基盤は、全国の労働シンジケート、銀行員従業員組合、公務員の労働シンジケート、前政権の新保守主義に不満だった一部の財界人、そして、ルーラ政権から生活費補助を受けるようになった全国の貧民層1110万世帯、対象人員約6千万人(ブラジルの人口の三分の一)だ。A氏:ルーラ大統領は人気があるのだね。私:4つの理由があるという。 ブラジル史上初めて大学出でない大統領であること。 一度も共産主義者であることがなかったこと。 熱心なカトリック信者であること(ブラジルの国民の80%がカトリック信者) ブラジルで唯一、貧乏人の話をするときに誠実な政治家であること。A氏:日本の政治家のように、「うるさい消費者」と言って貧乏人とは距離を置く政治家と違うね。私:しかし、高い税金、厳しい労働保護規制、インフラ整備、福祉強化による財政赤字など、内政で解決すべき問題は多いね。 今後、世界経済でも重要な地位を占めるブラジルのルーラ政権の動きは目を離せないね。 なお、この本では、「社会運動・南米での再生・非正規労働者が主役に」で登場していたブラジルの「土地なし運動」には批判的だね。 ルーラ政権になってから、民間保有の農場や牧場へ侵入して占拠する事件が頻発しているという。 著者は、 これでは法治国家と言えないと批判しているね。
2008.08.26
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ブラジル巨大経済の真実私:ブラジルのインフレはすごかったらしいね。 年率で3000パーセントレベルまで上昇したことがあるという。 しかし、1994年7月に導入された「レアル・プラン」によって短期間でインフレが収まり、ブラジル経済は安定したという。 しかし、この情報が十分に日本には伝わっていないようで、日本企業本社はいまだにブラジルアレルギーが強いと著者は言っているね。A氏:レアルというのはブラジルの通貨名だね。私:このプランを策定したのは当時蔵相だったカルドーゾ前大統領。 彼は、このインフレ抑制効果で大統領選に当選。 次の2003年からのルーラ政権のときから、ブラジルの貿易収支はかってない大幅黒字になる。 大きな要因は中国による一次産品の大量買付け、いわゆる「中国ファクター」だね。 農産物や鉄鉱石の国際価格の高騰が貢献している。A氏:ここにも中国が登場するわけか。 ブラジルは大きな対外債務があったが、これで返済されてきたわけだね。私:そうだね。 ブラジルは外資で成長してきた。 ブラジルは第2次大戦直後まで、コーヒーや砂糖を生産する農業国だった。 1950年代に工業化政策がとられ、外資の第1次ブラジル進出ブームとなる。 日本企業も進出した。A氏:1960年代から70年代にかけて高いインフレ下ながら7年間にわたり、高度経済成長を実現し「奇跡のブラジル」と言われたね。私:この時期が第2次外資進出ブームとなる。 日本も「草木もなびくブラジルへ」と進出企業は500社を超えたという。 1995年から96年に第三次外資進出ブームとなり、投資規模も大きくなるが、この段階で日本の出遅れが見られるという。 ブラジルは広大で肥沃な国土、豊富な天然資源、恵まれた気候条件、大きな国内市場を持つのでビジネスチャンスも大きい。 だから、世界の500大企業のうち、450社がブラジルに進出しているという。 ところで、高度成長の中国の経済成長率は毎年9から10パーセント、インドは7から8パーセント台だが、ブラジルは3パーセントくらいで著しく低い。A氏:何故かね?私:著者はその理由の第1に、ブラジルは国内の都市形成と工業化が早くから進んでおり、経済発展段階がすでに中進国段階へ到達していることをあげている。 だから、近年になって経済開発をスタートしている中国やインドより、成長率が低いというのは当然としているが、その他にブラジルの成長の阻害要因をあげている。 その一つが税金大国であることだ。A氏:ブラジルが税金大国? 北欧の国ではないの?私:国民の税負担の対GDP比率は、04年のデータだと、スウェーデン50.7%、ノルウェー44.9%、フランス43.7%、イタリア42.2%、ドイツ34.6%などとあるが、ブラジルは35.9%だという。 しかも、ブラジルの税金の種類は65と非常に多く複雑で、しかも、改訂が多いという。 冷蔵庫が47.1%、自動車は50%近くが税金。 家庭で使う電気代、電話代まで34.24%が税金。 毎日国民が食べている食品の20から30%は税金だという。A氏:なんでそんなに政府は税収入を必要とするのかね。私:第1は1988年制定の現行憲法の社会福祉過保護の規定だという。 そして、労働者の最低賃金も高く、労働者の保護規定も厳しい。A氏:規制緩和の見直しをしている日本の先を行っているのかね。私:これについては明日、ふれよう。
2008.08.25
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ブラジル巨大経済の真実私:著者は、1936年生まれというから、今年72歳かね。 東京外語大ポルトガル語学科を卒業している。 ブラジルは大国で多民族国家だが、言語はポルトガル語で統一されているそうだから、ブラジルを知るにはポルトガル語を知っていると強みだね。 氏は、それからブラジル関係の仕事をしてきて、1995年にはブラジル政府より南十字勲章を叙勲されている。 ブラジルを語る適任者だね。A氏:ブラジルはBRICsと言われている経済成長が著しい4カ国に入っているね。私:4カ国と言えば、ブラジル、ロシア、インド、中国だが、ブラジルには他の3カ国と違った大きな長所がある。 国土の広さは、日本の23倍で気候は熱帯、亜熱帯、温帯にまたがり、寒冷地帯、山岳地帯、砂漠地帯がない。 アメリカはアラスカを除くと日本の23倍だが、ロッキー山脈とアリゾナ砂漠がある。 中国は日本の26倍だが、砂漠のほか西北部では水が涸れはじめている。 ブラジルは農牧業に不可欠な水は地球上の淡水の20%を持つ。A氏:農業には最適な広大な国土だね。 今後、世界的な食料不足が予想されるが、その点、ブラジルは強いね。私:すでに、ブラジルの豊富な地下資源とともに、中国が目をつけている。 また、最近、リオデジャネイロ近くの海底で、次々に油田が発見され、世界一と言われるブラジルの海底油田採掘技術で、近い将来、ブラジルは石油輸出国になると言われている。A氏:石油と言えば、ブラジルはバイオエタノールで有名だね。私:1970年代には、ブラジルは石油の90パーセントを輸入していたので、オイルショックの影響を受けた。 そこで、サトウキビから作るバイオエタノールの開発を推進し、特に自動車用ガソリンの代替を狙った。 アメリカのバイオエタノールはともろこしから作るが、ブラジルのほうが生産コストは約40%低いという。 1980年代には新車の90パーセントがアルコール車となった。 ガソリンと併用のフレックス車は500万台走っているという。 バイオエタノールは輸出もしている。 並行して、アルコール車の技術が世界一になった。 環境問題もからんで、ブラジルの大きな潜在力だね。A氏:それにしても、BRICsも内部的な問題があるね。 ロシアは政治が不透明だし、インドはインフラ整備が著しく遅れているし、カースト問題や民族・宗教問題を抱えている。 中国は一党独裁体制の問題があるし、チベットなどの民族問題、台湾問題もあるし、法治国家としてはまだ不安定。 ブラジルも多民族国家だろう? 民族問題はどうなんかね。私:ブラジルは世界一の多民族国家だという。 ところが、人種差別がないという。 人種、民族、宗教上の争いも周辺国との地域紛争もない。 この広い国がポルトガル語でまとまっている。 政治体制も1985年の民政移管以降、民主主義が定着し、中南米でも最も政治体制が安定しており、政治リスクはほとんどなく、資本主義が定着している。 インフラ整備も進んでいる。 著者は、BRICsの他の3カ国と違って、深刻な問題を抱えていないので、4カ国のうちで一番高い評価を与えてもよいとしているね。A氏:ブラジルは高いインフレ率などで、経済的に不安定ではないの?私:著者は、そういう日本人の先入観を問題にしているね。 これについては、明日、話を進めよう。
2008.08.24
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私:今朝の朝日新聞の朝刊の政治面で久しぶりに野村総研のリチャード・クー氏の写真とインタビューが載っていたね。 彼は「小泉改革」の前に、財政積極出動論者として盛んにテレビにも出ていたが、財政緊縮路線の「小泉・竹中路線」がスタートしてから、急に姿が見えなくなったね。 それが麻生氏の登場で、クー氏も再登場だね。A氏:朝日新聞の解説は、今、「小泉改革路線」は岐路にあるとしているね。 方向転換の旗振り役は、麻生幹事長だね。私:そして、クー氏は麻生氏のブレーン的な存在だ。 麻生氏は、小泉首相のブレーンだった竹中氏を「全く意見が違う」と切り捨て、景気対策の必要性を唱えているという。 クー氏も「小泉・竹中路線」を真っ向から批判している。 クー氏は、郵政民営化は100パーセント賛成だったが、民間の資金需要がないときにやっても、カネは政府にまわるだけでは意味がないと言っている。A氏:国債の借金が多くても、それをしなかったら、もっと日本の経済は悪化しており、失業者は今の何倍も増えていただろうと言う。私:2011年度までに何が何でも、財政収支(プライマリーバランス)を黒字にしようとしている政府目標を批判しているね。 確かに、2011年度という期限になんの理論的な根拠がない。 それに振り回されて、手を付けるのが最後であるべき社会保障費も、どんどん削られている。A氏:クー氏は自民党が昨夏の参議院戦で敗れたのも、構造改革が不十分だったからでなく、改革のひずみや被害に気づかなかったからだという。私:「小泉・竹中路線」は、非正社員の増大、勤労者の所得減、医療保険問題、年金問題という構造改革、財政再建のマイナス部分をあまり配慮していなかったね。 小泉首相は最後まで「格差」拡大を認めていなかったね。 安倍首相でようやく認め出したが、ことすでに遅く、参議院戦で敗北だね。A氏:しかし、竹中氏は、まだ、テレビなどで、構造改革が不十分だとテレビで言っているね。 今の自民党の政策変更をバラマキにもどるのかと言っているね。私:2、3週間ほど前に、竹中氏と木村氏がテレビ朝日のサンディプロジェクトに出ていたが、今の中小企業への金融がよくないのは、例のグレーゾーン金利を抑えたからだと言っていたね。 あるいは、電力株の例のように外資を抑えたのでカネが外からあまり来なくなっていると言っていた。 どうもピンと来なかったが、クー氏のバブルが「バランスシート不況」だという論は分かりやすいね。 クー氏は、「民間に資金需要を発揮する動きが見え、金利に反映されてきたら、財政再建すべきだ」という。 しかし、「民間企業に資金需要を発揮する動き」はどうやったら出るのかね。 いずれにせよ、2011年度目標の財政のプリマリーバラス黒字化は、何とか言い訳をして延期になる可能性が大きいね。
2008.08.23
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私:こないだ用事で茨城県に行ったんだが、向こうであったB氏とたまたま雑談していたら、今度、9月1日でアメリカの国務省日本部長としてダニエル・ラッセル氏の話が出た。A氏:なんで茨城県と関係あるの?私:いや、茨城県の岩間市に、ここに合気神社というのがあるんだね。 日本にはそういう神社はここしかないという。 そこには合気道の道場もあるんだね。 結構、外国人も修行にきているらしい。 B氏は、昔から趣味のように合気道をやっていて、今は指導をしているとのことだね。 ときどき、指導に招かれて世界中を歩いているらしい。 B氏のホームページを見たら、ハリウッド俳優のスティーブン・セガールと一緒にとった写真が載っていたね。 セガールは映画で合気道の演技を見せているね。 実は、ダニエル・ラッセル氏はその茨城県の合気道道場で3年修行したという。 だから、日本語が堪能だ。A氏:なるほど、B氏とはそういうつながりか。私:その後、1985年、国務省に入り、元駐日大使のマンスフィールドの部下として鍛えられたという。 今は、総領事だが、9月1日から昇進だね。 B氏が7月30日(水)の日経新聞の夕刊の「ひとスクランブル」欄の切抜きのコピーをもってきたが、ここに詳しいことが書いてある。 見出しは、「肩組む関係唱える次期・国連日本部長」、「師匠は元駐日大物大使」とある。 大物大使とはマンスフィールド大使のことだね。 イチロー選手のファンで、サインボールを持ったラッセル氏の笑顔の写真が載っているね。 B氏はラッセル氏の奥さんは、日本人だといっていたが、こういうのは新聞にはない情報だね。A氏:でも、11月の大統領選で民主党が勝ったら、変るのではないの。私:B氏によると、このクラスの官僚は、変わらないという。 がらりと変るのは、各省の上にいる大統領府のメンバーだね。 そして、日本部長というのは、政治経済全般をカバーするという。 縦割りの日本官僚と違うようだね。 拉致問題では葛藤があるが、上司のヒル国務次官補の動きを阻止はできない。 ところで、あるとき、急ぎの用事でラッセル氏がアメリカに帰ることになったとき、エコノミークラスの席だという。 高い地位の官僚なんだから、ファーストクラスか、エグゼブティブクラスの席かと思ったが、違うんだね。 その疑問をB氏はラッセル氏にぶつけたら、「ガバメントサーバントだから」という返事だったという。 B氏は、こういう点をアメリカから学ぶべきだと思ったそうだね。A氏:タクシー代では日本の官僚は「サーバント」意識がないことを示しているね。私:アメリカの納税者の目は厳しいからね。
2008.08.22
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私:幼稚園年長組の孫が夏休みで泊まりこみで遊びに来ていたので、17日のTBSテレビの関口宏のサンディーモーニングの録画を今日見たよ。A氏:俺は当日見た。 最初、敗戦直後の8月17日に組閣された東久邇宮内閣のメンバーの写真が掲げられて、コメンティターの意見が述べられていたね。私:敗戦直後の敗戦処理内閣だね。 普通、よく見る組閣時の閣僚の写真は、ひな壇に並ぶ正面からの写真だが、何故か、この写真は、ひな壇を斜め横から撮っている写真だったね。 白黒写真のせいもあるのか、暗い感じだね。 閣僚の姿勢はやや下向きの感じで、呆然としている感じだったね。 首相の東久邇宮殿下はアメリカ留学経験もあり、アメリカの技術力はよく知っていたというね。A氏:俺も見たが、数人のコメンティターのほぼ一致した意見は、まだ、この戦争の総括を日本はしていないというものだったね。私:俺はおかしいのは、立派な大人でしかもコメンティターとしてテレビに出ている人も、個人的に総括をしていないということだね。 何か総括していないことを他人事のように批判しているね。 評論家の最悪の一面を見た気がしたよ。 コメンティターの一人ひとりに「では、あなたはどう総括しているのか」と聞きたいね。 司会の関口宏氏は聞いていない。 ご本人も総括していないだろうか。A氏:その点、自民党の古賀誠議員の「靖国問題」に対する意見は明快だね。 当日、続いて見たテレビ朝日の田原総一郎のサンディプロジェクトに出て発言していたが、 A級戦犯の分祀をして靖国神社を国の追悼施設として位置づける、というものだね。 良し悪しは別にして、これが彼なりの戦争の総括だね。 だから、別に無宗教の国立墓地を立てることに反対だね。私:古賀氏の父親はレイテ島で戦死しているね。 東久邇宮殿下は、この内閣で「敗戦の一億層懺悔」として太平洋戦争を総括して、物議をかもしたね。 しかし、そういう一面もあったね。 ドイツだって、ヒットラーの総括は難しい。 何故なら、彼を選挙で選んだのは当時のドイツ国民の多数だからだ。 ユダヤ人の虐殺だって、多くのドイツ国民にあったユダヤ人嫌いが根底にある。A氏:歴史はそう簡単に総括できないということかね。私:多面的な事実を知り、今後に生かすしかないと思うね。 しかし、歴史は繰り返すという。 グルジョアでまた、戦争が起きたね。 人間の「業」かね。
2008.08.21
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今日、茨城県での朝からの用事のため、昨夜、茨城のホテルに泊まる。 そのため、昨日は、午後6時ごろ、常磐線の特急に乗るため、始発駅の上野駅に行った。 ところが、ホームで列車を待っていると、放送で、「今、水戸の手前で雷雨のため、上下線が運行を停止しています。」というアナウンスが流れた。 また、ゲリラ豪雨だ。 8月6日以来、ゲリラ豪雨に再会する羽目になった。 すでに指定をとっていた18時30分発の特急はホームに停車している。 指定席に座ったが、列車はそのまま停止して出発しない。 ぼんやりして、いつになるかわからないまま出発を待つ。 隣りホームには、18時15分の特急がこれも、発車時刻が来ても、発車しないで、止まったまま。 この特急は土浦までなので、乗り換えはできない。 40分ぐらいたって、隣りの特急からスタートした。 しばらくして、こっちの特急も動き出した。 それからは、比較的スムースに走り出した。 45分遅れて、目的駅に到着。 雨はあがっていた。 駅前のタクシーに乗り、ホテルに向かう。私:(タクシーの運転手に)○○ホテルまで、お願い。運転手:わかりました。 列車はもう、通常通り、動いていますか?私:上野駅で出発が40分くらい遅れたが、後は順調に来たね。運転手:こっちは雨と雷がすごく、停電が2、3回ありましたよ。 最近の雨は、異常だね。 熱帯のスコールみたいだね。 それに、この辺は暑さも異常だね。 クーラー病になってしまいましたよ。私:クーラー病?運転手:それがね。 先週、右足のすねあたりが、痛くなって、筋肉痛と違った痛みを感じるようになってね。 夜も痛いので医者に行ったら、クーラー病だと言われたね。私:車のクーラーのせいかね。運転手:いや、それに加えて、家で日中、テレビで高校野球を見ているとき、あまり、暑いので半ズボンで、クーラーでがんがん冷やしたせいらしいね。 クーラーを22度くらいに設定していたからね。 それが特にきいたらしい。私:足の血行が悪くなったのだろうね。 冷えすぎると痛くなるんだね。運転手:風呂なんかで温めるといいらしいね。私:それで今も痛いの?運転手:いや、薬をのんで、足を暖めたら、2、3日で痛みはとれましたがね。 こりましたよ。 ホテルに着いたので降りる。運転手:ありがとうございます。私:タクシーも冷えているから、また、クーラー病にならないように要注意だね。運転手:
2008.08.20
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私:朝日新聞の求人広告にときどき、有名人のエッセイみたいのが掲載されているが、これが結構、いいことを書いているね。 17日、日曜日では、俳優の仲代達矢氏が書いている。 見出しは「終戦で大人への不信感を持った」とあるね。A氏:俺も読んだね。 仲代氏は、中学1年で8月15日を迎える。 前日まで鬼畜米英と言い続いていた大人が、一日にして民主主義を唱え出し、親米平和を言い出す。 わずか14歳にしてショックを受け、大人に対する不信感を抱くようになる。 俺たちと同じ世代で、同じ体験を共有しているね。 これは同時代体験だね。 このショックは同じ世代でないと分からないだろうね。私:仲代氏は、戦後、大人から鬼畜と押し込まれていたアメリカやフランス映画を見て、第2のショックを受ける。 これだけの映画を作る国と戦っていたのか驚く。 そして映画館に入りびたりの映画少年になる。 さらに、アメリカ映画のスターが、単に、顔がいいとか個性的であるということだけでなく、俳優としてきちんとした基礎訓練を受けていることを知る。 日本映画にはそういうシステムがなかった。A氏:それが仲代氏が俳優になるために、まず、新劇の俳優養成所に入る原点のようだね。私:カネはないから、夜はキャバレー、バーで働き、日曜日は材木担ぎなどの肉体労働で稼ぎ、何とか卒業するね。 今でいうワーキングプアだけど、夢があったのだね。 当時は、技術屋にはアメリカの技術に追いつくという夢があった。 仲代氏の場合はアメリカ俳優モデルがあったんだね。A氏:夢があったので、苦労も絶望にならなかったんだろうね。私:敗戦で大人に失望した軍国少年は、その後、アメリカのすぐれたものをモデルとして吸収するようになるね。 当時のアメリカは中流階級が厚く、追いかけるにふさわしいモデルだったね。 トヨタも敗戦後、フォードに2名の技術者を派遣しているね。 そして、技術とともに作業員の提案制度も学ぶ。 これが後に「カイゼン」としてトヨタ経営の中核となる。 しかし、レーガン大統領頃からの新保守主義のアメリカからは学ぶものは少ないね。A氏:学んだ結果、「小泉、竹中改革」で、アメリカの後を追いかけてワーキングプアの発生、医療制度の崩壊が始まった。私:ところで、日本の成功者のなかには、親の七光りで成功した者もあるが、人知れない苦労をして現在の人生を築きあげた人もいるんだね。 そういう人は、何か人として厚みを感ずるね。 だから、仲代達矢が映画に出ると、それだけで存在感を感じるね。 それにしても、2世、3世の国会議員が偉そうにテレビで発言をしているのを見ると軽いね。
2008.08.19
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私:16日の朝日新聞の「異見新言」欄で、竜谷大学講師の広瀬純氏の意見が載っている。 格差社会の絶望の中から立ち上がる運動が若い人を中心に目立つようになってきたという。A氏:日本では昨日の宮崎勇氏がいうように、ワーキングプアに対する感度が低く、ついに秋葉原無差別殺人に象徴される問題まで出てきたね。 労働組合も正規労働者の権利を守るだけでなく、今年のメーデーでは連合は「非正規労働者メーデー」を行った。 マスメディアも、君の言う「経世斉民難民」を盛んに扱うようになった。私:しかし、広瀬氏によると、このような非正規労働者を中心とする動きは10年前に、ラテンアメリカ諸国ですでに始まっているという。 アメリカの裏庭と言われたラテンアメリカ諸国は、アメリカの市場原理主義の導入で格差が拡大したね。 しかし、1990年代から、次々に左派・中道左派政権が誕生する。A氏:君がブログで5月12日の朝日新聞社説で「南米の政治・『米国の裏庭』はいま」で取り上げているね。 それによると、南米では親米政権はコロンビアだけになったとあるね。私:これらの新政権の誕生の背景には1990年代半ばから各地で活発化した「新たな」社会運動の隆盛があるという。 これらの運動に共通する点を2つあげている。 第1点は、その運動の「主役」が非正規労働者や失業者であることだ。 1980年代半ばまで、新自由主義が本格導入されるまでは、正規労働者が運動の主役であったという。 これが逆転し、運動の震源は会社内でなく、その外の非正規労働者になり、交渉も経営者とではなく、政府に対する社会政策の要求へと移行したという。A氏:まさに「経世斉民」要求だね。私:第2点は、運動が居住地単位で組織されていることだね。 ラテンアメリカでは、市場原理主義で伝統的共同体は破壊されている。A氏:日本も同様だね。私:だから、共同体を新しく築きあげること自体が、運動の中心となる。 例えば、ボリビアの首都ラパス郊外にあるエルアルトは、85年の新自由主義政策導入による大量の失業者が流れこんだ町だ。 その地域に生活共同体を構築する。A氏:そして、その活動の中心は、日常生活の「生き方」の創造にあり、社会政策の要求は「二の次」だという。 「人は何故生きるか」だね。 新しい文化が生まれるかもしれないね。私:この運動から、ラテンアメリカの岡林信康が生まれ、秋葉原無差別殺人事件の加藤のような相談相手のない孤独な個人はなくなるだろうかね。 ラテンアメリカの非正規労働者が自ら「経世斉民」をすることを期待したいね。 日本ではどうなるか。 二世、三世のお坊ちゃん議員の多い政党には「経世斉民」は期待できそうもないからね。
2008.08.18
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私:君が言っていたように、昨日の朝日新聞の「明日を考える」欄で、元経済企画庁長官の宮崎勇氏の「『経世済民』が原点・改革続けて」というインタビュー記事があるね。 ところで、同じ新聞の数頁後にある「異見・新言」欄で広瀬純氏が南米の非正規労働者が社会運動の主役になってきていることを述べている。 この2つの記事は、一面、関係のないようだが、底でつながっていると俺は感じたね。 まず、「『経世済民』が原点・改革続けて」からいこう。A氏:宮崎氏は今年84歳。 旧制高校の授業で「経世済民」という言葉を知り、経済の道を進もうと思ったという。 「経世済民」とはいい言葉だね。 「四字熟語」の辞典をひくと「国を治め、人民の生活を調整すること。『経済』の語源」とある。 類似語に「修身斉家」があり、「儒教の目標は『修身斉家、治国平天下』にあり、天下国家を治める基本は、まず個人の身の修養から始めること。 自分の身の行ないを立派にし(修身)、自分の家族、家庭をうまく斉え(ととのえ)(斉家)、自分たちの国を上手に治め(治国)、天下を平和にする(平天下)という意味で、政治のあり方を示す言葉」とある。 儒教の重要な古典である「四書五経」(四書は大学・中庸・論語・孟子、五経は易経・詩経・書経・春秋・礼記)の大学からの引用だね。私:政治家や官僚を目指す人は、この「経世済民」の志を持っていてほしいね。 昨日の文藝春秋の村上正泰(元財務省課長補佐)も、財務省に入ったときは、「経世済民」の志を持っていたようだね。 それが「小泉改革」のときの「医療費削減」で失望の連続でやめている。 タクシー代の話は出てこなかったがね。A氏:宮崎氏は、今、日本は明治維新と敗戦後に続く、第3の転機にあるという。 第3の転機とはグローバル化に対する対応だ。 しかし、その姿勢が中途半端だという。 一方で、格差問題やワーキングプアなどの「新たな貧困」問題への感度が弱いという。 企業経営者は国際競争が激しいことを逃げ口上にしている。 だが、安上がりの労働力で、収益を上げても成長は持続しない。私:宮崎氏は、戦前も「蟹工船」や「女工哀史」のような過酷な労働があったし、高度成長時も都市と地方、大企業と中小企業の二重構造があった。 だが、社会全体に弱者や格差を大きくしない意識があったという。 その良さが今は、崩れているという。A氏:市場に委ねることが多くなるほど、勝者と敗者が出る。 だから、セーフティーネットである社会保障は、政府の重要な役割だ。 しかし、宮崎氏は、日本では逆に市場主義的な改革が万能薬かのように「政府は小さいほどいい」ということでやってきたという。 しかし、経済効率の過信はいけない。 人間の生活の一部である労働までを全面的に市場原理に委ねると「蟹工船的な働き方」も是認することになり、「医療改革」のように、やみくもに歳出を抑制して、患者の安心が犠牲になるという本末転倒になる。 セーフティネットを積極的に切ってきた。 教育も市場原理にあわないね。 教育格差は国力を低下させる。私:宮崎氏は「新たな貧困」と言っているが、日本歴史上で「ネットカフェ難民」や「日雇い派遣」は「新たな貧困」だね。 俺はこれは「新たな貧困」でなく「経世済民難民」と呼びたいね。 「経世済民」の考えから見たら政治の恥だね。 ところで、南米の社会運動の中心が、日本でいう派遣労働者やワーキングプアなどの「経世済民難民」の人々になっているという変化があるね。 これは今日ふれる予定だったが、時間切れだね。 明日にしよう。
2008.08.17
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文藝春秋 2008年 09月号 [雑誌]私:2004年7月から2年間、筆者は財務省から厚労省に出向したが、このとき、小泉改革で経済財政諮問会議や財務省は、厚労省に医療費の抑制を強く迫ったときだった。 筆者はその風をまともに受けることになる。A氏:結局、戦犯はだれなのかね。私:原点は、竹中大臣や経済諮問会議の民間議員のアメリカ型の新自由主義を当てはめようとする点にあるという。 支出を抑えることに省益がある財務省がそれに乗った。 アメリカのレーガン大統領の「小さな政府」をモデルに「民間は善、役所は悪」という単純な二分法で、官僚を叩き続けた。 「民でできることは民に」というが、政府が責任を持ってやらないといけないものまで、規制なしで放り出した。 このために、本来、政府がきちんとしなければならない社会保障や公的教育まで弱体化してきた。A氏:それに、小泉改革には当時、よく言われたように「既存制度の破壊後のシステム」が見えなかったね。私:道路公団の民営化だって、肝心なことは「ムダな道路の廃止、必要な道路の整備」だが、まだ、それが明らかでない。 日本の国土はそんなに広くないのだから、個別に調べていけば、短期間でその区分は明確になるし、あれだけ、民営化のときに猪瀬氏が、各県の主要道路の評価をしていたんではないかね。 まだ、「ムダな道路の廃止、必要な道路の整備」という国会議員は白々しいね。 自分の選挙区で必要な道路はどことどこで、今まで作ってきたムダな道路はどこかを固有名詞で言えないのは議員失格だね。A氏:問題は道路でなく、道路業者の問題なんだろう。 だから、道路財源はいまだに道路族の支配下で、道路公団の民営化はなぜやったのか、その効果が全然、見えてこない。 タクシー台数や運賃の規制緩和なんか、結局、また規制復活、そして結果はタクシー料金の値上げで幕引きだよ。 これも、その戦犯はだれなのかね。私:2005年2月の経済財政諮問会議で、GDPの伸びにあわせて社会保障の給付費を抑制する「伸び率管理」が出たという。A氏:国民は病気になれば医者に行くしかない。 「景気が悪いから医者に行くな」というのは常識的におかしいね。 だから、加藤紘一議員が、経済財政諮問会議のメンバーを総入れ替えせよというのも分かるね。 もっとも加藤議員はワーキングプアの増加を問題しているんだが、アメリカ流の新保守主義の流れに対する批判としては同根だね。私:「伸び率管理」による医療費適正化でクローズアップしたのが、メタボ健診と療養病床の見直しだね。 特に療養病棟を38万床から、15万床まで減らすという案が出た。 日本は長期入院が多く、ドイツ、フランスの約3倍だという。 理由は患者や家族の生活上の理由からの「社会的入院」が多いからだという。 ところが、「社会的入院」が必要な人はヨーロッパでは福祉施設に入る。 日本では福祉施設の不足が「社会的入院」を生んでいる。 そのバランスを考えないで、いきなり、病棟カットを打ち出した。A氏:今、問題になっている「医療・介護難民」の原点だね。私:しかも、メタボ健診も病棟カットもペナルティを課していることだね。 守らないと、カネがからむ。 結局、将来の国家ビジョンがなく、「財政」という一部分だけが突出してしまい、財政上の「辻褄合わせのような政策」ばかりを打ち出すようになる。A氏:それが、選挙が近くなると、与党政治家のほうで気がついて慌てて、これも選挙目当ての「辻褄合わせのような政策」を打ち出してくる。 そういえば、今朝の朝日新聞の「明日を考える」欄で、元経済企画庁長官の宮崎勇氏が、「『経世済民』が原点・改革続けて」という意見を寄せているね。 バランスが取れていていい意見だね。私:「経世済民」 政治家や官僚が心得るべき言葉だね。 ところで、その新聞の「異見・新言」欄で広瀬純氏が南米の非正規労働者が社会運動の主役になってきていることを述べているね。 それとの関係で、明日、その問題を考えてみよう。
2008.08.16
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私:先週、なんとなく、テレビ・チャンネルを回しているうちに、NHKTVで日本のフォークの特集をやっていたのがひっかかった。 フォークの聞きなれた歌が次々に登場するので、興味がなく、他にチャネルを回そうとしたら、司会のアナウンサーが「後で、フォークの神様の岡林さんが出演する」と言っていた。 俺はこの歌手の名前を知らない。 あわてて、新聞のテレビ番組を見ると確かに「フォークの神様・岡林信康出演」とある。 そこで、どういう歌手かと知的興味をひかれ、途中から見たよ。A氏:俺も知らないね。 フォークと言うと、谷村新司、南こうせつ、堀内孝雄などしか知らないね。 俺たち世代は、彼らフォーク時代の1つ上の世代だからね。私:岡林信康は、番組の後のほうで登場したね。 「山谷ブルース」をはじめ、いくつか歌ったね。 初めて聞いたが、なるほど、フォークの神様と言うだけあるね。 現在、成功している多くのフォークの歌手が彼の歌を聞いてショックで、その影響を受けたという。 もっとも、本人は神様が一番売れなかったと笑いながら言っていたね。A氏:ウィキペディアによると岡林信康は1946年生まれだから、敗戦の翌年生まれだね。 だから、戦争体験はないが、全共闘世代、団塊の世代だね。 だから、もう60歳代だね。 谷村新司が1948年生まれ。 堀内孝雄と南こうせつが1949年生まれ。 これら世代の小泉首相、竹中平蔵が、後に格差拡大、ワーキングプアを生み出す。私:ところで、昨夜9時頃、なんとなく、TV番組を見ていたら、NHKの衛星放送のほうで岡林信康のライブの再放送をやっていた。 すでに7時から始まっているから、後、15分くらいしかない。 あわてて、チャンネル回す。 「えんやとっと」というのと、もう一つ、似たような曲を歌っていたね。 三味線、笛、和太鼓がバックにあるね。A氏:フォーク歌手としては変わっているね。 いろいろインターネットで調べたけれど、まさに、波乱万丈の音楽人生だね。 途中、演歌にも関係し、美空ひばりの歌も作っていたという。私:昨夜のは、日比谷野外音楽堂のライブの録画の再放送だった。 多くの観客が来ていたね。 若い人も多かった。 今、小林多喜二の「蟹工船」が売れているそうだが、この人の初期の歌は、山谷の労働者や部落民などを扱った歌が多いね。 当時、人生に悩んでいる人を勇気付けた歌かもしれないね。 岡林信康は今年デビュー40年ということで復刻版が売れているらしいね。A氏:秋葉原無差別殺人事件の加藤被告は、こういう音楽を知らなかったのかね。私:人生は孤独で悩みも多い。 だから、人は娯楽を考え出した。 祭り、演芸、芸術だね。 芸術家は、生産しないが、生産する人にそのエンターテイメントで勇気を与える。 そういうミュージシャンが減ってきたのかね。 歌も消費物資になってしまったのかね。 若い岡林信康2世が登場し、ネットカフエ難民や派遣社員を勇気付ける歌を歌ってくれないかね。 この世の中、そういう本格的なエンターテイナーが必要だね。
2008.08.15
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トヨタのお父さん私:ガソリンの値上げのせいか、世界的に車の売れ行きが悪いね。 ますます、自動車メーカーの競争力が問われるね。 ところで、著者の父親は現在、76歳だが、定年まではトヨタマンだった。 現場トヨタマンの30年の日記というから、生々しいトヨタの「カイゼン」現場の内容を期待した。 しかし、父親は加工作業でなく、運搬部門の仕事をしていたためか、ほとんど、今までの常識の範囲を出ず、特に新しい事実もなかった。 本の半分は、トヨタをめぐる豊田市などの施設のことで、カイゼンと違うね。 題名と中身が基本的に違っているね。A氏:君のように製造現場にいた人間から見るとシロートの本かね。私:あえて言えば、2つのことが参考になった。 一つは、トヨタで「かんばん」を実施したときの現場での問題だね。 「かんばん」は現場の人間が直接かかわるので、初めて開始するときは、現場の人間の「なれ」が重要になる。 そのため、トヨタでは「かんばん」が定着するために、2年くらいかかったという。 自殺者も出たという噂も出たほどだね。 後に、トヨタ方式が盛んに宣伝されたとき、名古屋のあるコンサルト団体が「6ヶ月かんばん」と言って、どんな会社でも6ヶ月で「かんばん」システムを定着できるように指導できるという宣伝文句を出したとき、すぐこれはインチキな宣伝だとすぐわかったね。 この本では、それに関する日記について、5頁ほどしかふれていない。 日記では7日分だね。 1968年9月16日からの日記で、本社塗装部品にかんばん制が実施されたのがトップだね。A氏:詳しい日記かね。私:基本的に1行くらいのメモ的な日記だね。 例えば、9月18日の日記では「かんばん制実施で大変な騒ぎであった」とあるだけで、どのような「大変な騒ぎ」かについては日記に書いてない。 9月25日の日記はかなり長いが、それでも3行くらいだ。 「かんばん制度についてじぶんもなかなか理解しにくいものを一生懸命理解すべく努力する」とあり、「周囲の人に理解してもらうには、相当時間がかかるものと思う」とある。A氏:やはり、「かんばん」方式は苦労したんだね。私:「かんばん」については1968年には、5日分だね。 そして10年後の1978年5月24日にとぶ。 ここでは「かんばん」を色別表示にしたという日記がある。 次に紹介された日記は翌1979年3月14日だ。「かんばんの出し方が悪いため振り回される」とある。 著者の解説では「組み付け作業」をしている側は、部品在庫が多めにほしいから、部品の「かんばん」枚数を増やすことを要求するとある。A氏:「組み付け作業」というのは、部品が不良品発生などで1個だけでも足りないと、作業がストップだから、安全をみて余裕がある在庫を持ちたいね。私:しかし、「かんばん」制の趣旨は在庫を押さえ、問題をクローズアップして、不良をなくすことを目的にしているから、「かんばん」枚数増加要求は受け入れられないね。 「かんばん」制が実施後10年たっても、まだ、「かんばん」枚数でもめているのだから、相当、厳しい問題なんだね。A氏:ということは、「かんばん」制の成功を支える大きな要因は、不良ゼロなどの現場工程のカイゼン力だね。私:この本は、そのカイゼンについての父親の日記も紹介しているが、いろいろなトヨタ生産方式の本にあるように、現場の改善提案制度のことが書いてあるね。 改善提案数は、各リーダーのノルマになっているのは、どこの企業も同じだね。 改善は自主活動がだというが、その境目が難しい。 今後のトヨタがその力を継続的に維持できるかは、そのカイゼン風土の継続維持だというね。 だから、終身雇用を中心にしないと維持しにくい。A氏:一時、ムーディか、なにかが、トヨタはリストラを簡単にしないとして、企業評価を格下げしたね。私:評価者のトヨタ生産方式の無知だね。 ところで、人間のDNAは自然に放置しておいても継続される。 しかし、企業のDNAは、人の人為的な伝承がないと継続されない。 今後、他の企業で容易に真似のできないトヨタのDNA継続力維持に着目したいね。 それがトヨタの競争力の源泉だからね。
2008.08.14
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A氏:このブログでも扱っていた冷凍ギョウザ中毒問題は、半年の沈黙を破って新しいトラブルが出てきたね。 今朝の朝日新聞で例の中国冷凍ギョウザの中毒が中国でも起きていたことを日本政府が中国から情報を受けても、公表しないでいた経過が小さな記事で書かれていたね。 それによると、その情報が7月7日に北京大使館に中国から伝えられ、そして外務省から政府官邸に報告されたという。 これを約1ヶ月ほど、隠していたというわけだね。 これだけの記事だと、いつ中国で発生したかが書いてないね。私:偶然、図書館で、朝日新聞と読売新聞を見たが、読売新聞のほうがそのへんの事実関係を詳しく報じているね。 中国では6月に起きたらしい。 先週、TVでやっていたのをみると、天洋食品の冷凍ギョウザは回収されたが、これを政府が買い上げたという。 そして、また市場に出たらしいね。A氏:それにしても、福田首相は「捜査に支障があるという先方の要望で公表を避けた」というが、「どういう支障」があるのかが不明。 どうとでもとれる表現が、この首相の弁明の致命的な点だね。 別に誘拐事件でもないのだから、常識的に言って、事実を隠すことが捜査に良い結果を期待できるケースではないね。 日本なら、すぐに公表される中毒問題だ。 これは中国では即、公表されない国なのかね。A氏:北京オリンピックのせいかね。 それとも、まだ、情報が政府で管理されているせいかね。私:2月頃かね。 中国側が急に、中国で農薬が含まれた可能性は低いと一方的に公表していた。 この公表の責任者は誰なのかね。 この人はどうなるのかね。A氏:また、農薬は包装紙を通過して、中身に入るという中国側の見解だ。 あたかも、日本で農薬が入ったと言わんばかりの見解だ。 日本側の見解では包装紙を農薬は透過しないという。 この実験で中国の責任者はどうなるのかね。私:そういう責任追及問題があるから、それで公表しないでほしいと日本政府に言ってきたのかね。 しかし、中毒事件が起きたという事実と、その原因追及とは次元が違うね。 中国側だって国内の消費者に公表して被害拡大を防ぐのがスジではないのかね。A氏:それとも、日本のマスコミに知られる前に、先手を打って、隠すようにしたのかね。私:10日のテレビ朝日のサンディープロジェクトで、コメンティターの森本氏が、中国で中毒者が出たということより、中国が公表しないでほしいという情報が、日本政府からリークされたというほうが問題だと言っていたね。 秘密を守れない政府だと信頼を失うというわけだね。 しかし、軍事情報と違い、国民の日常生活の安全に直接関係ある情報だよ。 ちょっと、森本氏の問題意識に違和感がしたね。A氏:だから、誰かがリークしたんだろうね。 意地の悪い見方をすると、中国側はリークされることを予想して、日本に公表しないように要求したのかもね。 リークされると、問題点が日本国内で政府側が「隠した」と槍玉に挙げられるという方向にすりかわる。 それを中国側は読んでいたのかね。 森本氏は、その罠に引っ掛かった例かね。私:それにしても、冷凍ギョウザ問題は中国側の姿勢から予想されるように、ますます、原因不明でうやむやに終わりそうだね。
2008.08.13
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アフリカ苦悩する大陸私:アフリカのエイズの蔓延は、なかなかやまない。 それが働き手に蔓延しているので、経済的にも問題が大きいようだね。 ところが、ウガンダとセネガルでは、エイズは抑制されつつあるという。 特に、ウガンダは貧困国にかかわらず、抑制に成功している少ない例だという。A氏:ウガンダは、有名な暴君アミンがいたのではないかね。 1970年代から80年代にかけて、80万人の国民が殺され、また、兵士に農作物を略奪されて餓死したという。 その国がどういう手をうったのかね。私:ムセベニ大統領になって、エイズの脅威が問題になった。 幸いに、1980年代に識字率が51パーセントだったのが、1998年には65パーセントになったので、エイズの脅威のポスターの掲示などは、効力を発揮するようになった。 エイズ予防のためのNGOの活動の自由も保証された。 学校での性教育も盛んになった。 1992年から2002年の間に、エイズ感染率は30パーセント近くから、約5パーセントまで急落したという。A氏:カネの問題でなく、やはり、政府の力の入れ方の違いかね。 ところで、アフリカでは民族・部族問題もネックになっているようだね。私:伝統的にアフリカは民族の多い大陸だが、植民地化が進むまでは、部族間の紛争はあっても基本的に話し合いで解決してきた。 それが、今になって、血で血を洗う争いになってきているね。A氏:ルワンダのフツ族とツチ族との殺し合いはナチのホロコースト以上の虐殺を生んだね。私:著者は、部族主義は、それ自体悪いものではなく、郷土愛、部族への帰属意識は必要だという。 郷土愛、民族への帰属意識を失いつつある日本の問題点を考えると、それは確かだね。 しかし、全国民を代表する政府となると話は別で、特定の部族を優遇すれば、とたんに国家の理想は破綻する。 政治経済が部族の対立をあおることになる。A氏:部族対立にも政府のやり方がからんでいるんだね。 政教分離が必要かね。私:著者は、タンザニアが比較的、部族と国家の分離に成功している例だという。 タンザニアには120の民族集団があり、それぞれの文化を持って暮らしているが、独立して数十年たっても、殆ど、民族対決による流血がない。 初代大統領のニエレレは、民族問題を政治に持ち込めば、国が分裂することを見通していたようだという。 多くのアフリカ諸国の首脳は、権力の座に居座るために、部族対立をあおった。 しかし、ニエレレ大統領は、逆に対立をなだめようとして、スワヒリ語を唯一の国語とし、民族を対立させるような言動を閉め出したという。 もっとも、これができたのは、彼の一党独裁政権だったからという理由もあるという。A氏:アフリカでは、複数政党制は階級的な利害や理想をめぐって政策を争うのでなく、民族問題が政治化することになってしまうのだね。私:この本の最後で、あるアフリカの19歳の青年の話を紹介して終わっているね。 その青年は「一生懸命働けば、日本のように豊かになれる」と著者に言ったという。 日本をよく研究していた著者は、この青年に「日本人は西洋に追いつくまで1世紀も苦労を重ねたのを知っているか」と忠告した。 しかし、その青年は、ただ肩をすくめて言ったという。 「僕らだってできるさ。 それになんといっても、戦いなんかしているよりも、ニワトリを育てているほうがずっといい」 この青年は、兵士で多くの戦闘をしてきた後、ニワトリを育てて商売を始めるようになったのだね。A氏:日本人は西洋に追いつくまで1世紀もかかったというが、それは明治維新からのことだろうね。しかし、その前に、寺子屋など江戸時代の力が大きいことを著者はあまり意識していないようだね。私:アフリカには、まだまだ、多くの解決すべき大きな問題があるね。
2008.08.12
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アフリカ苦悩する大陸私:原書は2004年の発行なので、訳では、注でその後の変化もふれているね。 原著のタイトルは「The Shackled Continent」だから、直訳すると「鎖でつながれた大陸」とでもいうのかね。 著者は、アフリカ専門のジャーナリストだけあって、アフリカの現地を飛び回り、よく知っているね。 その点でアフリカを具体的に知るにはいい本だ。 しかし、300頁の大著だから、ちょっと通読するには時間がかかるね。A氏:アフリカは、50を超える国があり、それぞれに個性があるので、問題は多様だろうね。私:貧しい国は、どうやったら、豊かになるか。 それを知るために、著者は日本に来ているね。 大学で日本語と経済学を学んだ。 日本に来て、明治維新から敗戦で奇跡的な経済成長を遂げた歴史を知るためだね。 しかし、著者は、アフリカ現地の実態を見ないとわからないということで、アフリカ取材に回ることになる。 そして、多くの国をまわり、アフリカが今、貧しいのは政府に問題があるからだというのが著者の総括的な意見なようだね。A氏:君が以前、「ジンバブエ選挙強行」ということで、ブログでとりあげていたジンバブエの政治などはその例かね。私:アフリカの多くの政府は、国民を食い物にしている。 多くの場合、国で一番の大金持ちは大統領だという。 地位にものを言わせて、富をためこんできたという。 ジンバブエはその代表的な国として、ムカベ大統領の政治の問題をこの本のトップで扱っているね。 ジンバブエの食糧危機は天候のせいではなく、政治のせいだという。A氏:大統領になって冨をためこんだら、地位を手放すことはしないだろうね。 人間は性欲と食欲に限界があるが、カネの欲望には限界がないからね。私:ジンバブエの大統領は選挙で選ばれる。 だから、政治が悪ければ、選挙で落される。 しかし、それでは大統領は富を失う。 だから、野党の徹底的な攻撃と、不公正な選挙の実施となる。 一応、ジンバブエは国連決議で大統領選挙が公正でないと指摘されている。 ようやく、先月末に、ムカベ大統領が、南ア大統領の仲介で、野党党首と話し合いをするところまで、こぎつけたようだが、解決は難しいというのが一般の見方のようだね。A氏:アフリカは天然資源が豊富だから、本来、カネは入ってくるのではないのかね。 それに先進国からの援助もあるしね。私:そのカネが一部の人の贅沢に集中して、国家としての道路、教育、法制度などのインフラ整備に使われない。 著者は例外として、ボツナワの例をあげているね。 1966年に独立したボツナワは世界でも1、2を争う貧困国だった。 独立とともに、ボツナワの砂漠の地にダイヤモンドが発見された。 ボツナワ政府はこの偶然を無駄にしなかった。 ダイヤモンドでかせいだカネは、インフラ整備、教育、保健医療に使われた。 大臣たちは、他のアフリカ諸国と違い、大邸宅やヘリコプターを買うこともなく、大統領が自分で買い物をしている姿を見かけるほど質素だという。 こうして、ボツナワは世界随一の経済成長を記録する。 日本で官僚が国が経済的に厳しいのに、タクシー代にせっせとカネをかけるのと違うね。A氏:隣国には、世界有数の銅鉱山を持つザンビアがあるね。 しかし、ここの経済は、逆に、泥沼だね。 その差はどこから来るのかね?私:著者は、ボツナワが優れた経済政策を立案して、堅実に実行したのに対して、ザンビアはそうしなかった点に原因があるという。 ザンビアでは海外援助は浪費に使われているという。 明日は、民族問題や、エイズの問題についてもふれてみよう。
2008.08.11
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私:こないだブログの「Wiiのタンク・レベルアップ」で、121台まで来たと言ったね。 先日、なんとなく、読書の後の気分転換で、また、タンクのゲームに挑戦していたら、121台を突破し、167台まで来て敗退した。A氏:すごい台数だね。 しかし、まだ、後があるわけだね。私:そうしたら、「プラチナメダル」が受賞された。 すでに84台で「金メダル」を得ていたが、その上のメダルがあるとは面白いね。 このゲームはよくできていて、途中で敗退しても、その段階で終わりでなくて、最大5回くらい挑戦できることだね。 ある段階をクレアすると、ボーナスがついて、これが貯金できるんだね。 その貯金を使い果たすと敗退となり、その段階で終わりとなる。A氏:君のお孫さんは、うまいのかね。私:このゲームだけは、今のところ、俺のほうが上手だね。 しかし、孫はマンションに住んでいるんだが、同じマンションにいる幼稚園の友達の家に遊びに行くと、その兄がいて、これがゲームマニアらしい。 それを俺の孫は見たり、参加しているので、それでいろいろ知っているようだね。 その兄というのが小学生だが、すでにタンクの「プラチナメダル」を獲得して、もう、あまりそのゲームには興味がなく、別のゲームにこっているらしい。 やはり、こういう直感的なゲームは子どもにはかなわないのかね。A氏:しかし、どんどん、新しいゲームができるね。私:俺のブログの「コンピュータが連れてきた子供たち」でふれているように、頭デッカチになるヴァーチャルゲームは問題も指摘されているせいか、俺の娘は、孫にはゲーム機は買っていないね。 俺の家に来るときだけ、孫はゲームをやる。 それに、できるだけ、体を動かすWiiのゲームをやらせるようにしているね。 Wiiのいいところは、体を動かすことと、老人も参加して家族で楽しめることかね。
2008.08.10
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日系中国工場製造部長改善記私:昨夜の北京オリンピックの開会式を見ていると、このオリンピックは「北京オリンピック」でなく、「中国人民共和国オリンピック」だね。 都市のお祭でなく、国家の威信宣伝だね。 開会式のイベントは中国5000年の歴史の紹介から始まる。 壮大なマスゲームは、北朝鮮同様、一党独裁国家のシンボルみたいだね。 まぁ、4月にデジタルテレビに買い換えたせいか、きれいな画像で見られたがね。A氏:ところで、例の中国の冷凍ギョウザの農薬問題は君のブログでもその1、その2、その3と扱っているが、どうやら真相が見えてきたね。 それにしても、中国の製造現場はどうなっているのかね。私:それを知るには、この本は面白いかもしれない。 著者が、中国での現場を体験しているからだね。 ここ数年の雑誌掲載記事をまためたものが中心だね。 中国人に悩まされる苦労話が多いね。 しかし、俺はこの本を読んで、具体的な話に引き込まれていくうちに、これは中国企業で起きた問題なのか、日本で起きた問題なのか混乱してきたよ。A氏:そう言えば、日本の食品偽装問題の多発も、倫理的には中国レベルだからね。私:日本では職場は、整理整頓がうるさい。 中国の工場では乱雑なところがあると指摘している。 これも、日本でも現在も乱雑な工場はあるし、歴史的にみたら、敗戦直後の日本企業の現場はアメリカ人の目から見るとひどく乱雑だったらしいね。 それは、当時、アメリカから日本の工場を視察に来たアメリカの製造技術者が指摘している。 ソニーは、当時、東洋通信工業という町工場だったが、それを見に来たアメリカの生産のマネージャーが乱雑な現場の改善を指摘したという。A氏:日本の品質管理はデミングの指導が大きな力となったのは有名だね。私:俺たちの若い頃の工場製品の品質は「安かろう、悪かろう」で世界的に有名だったからね。 この本の著者の世代には、ピンと来ないかもしれないがね。 当時の一万田日銀総裁は、「日本で品質の悪い自動車を作るのをやめ、アメリカの車を輸入すればよい」として、自動車生産への投資に否定的だったからね。 その点まで、掘り下げると意味のある本になったのではないかね。A氏:俺は、若い頃、視察でアメリカに行って、ついでに観光でグランドキャニオンに行った。 そこで安い土産物を買おうと思って、土産物の裏を見たら、メイドインジャパンと書いてあったね。 こんな高い山の上まで、日本の安い雑貨が来ていたのは驚いたよ。私:この本の著者も中国は、今、いろいろ問題があるが、そのうちに品質で日本に追いついて来ると予想しているね。 それにしても、ある中国工場で最新式の防塵装置を設置し、エアシャワーを浴びて入る職場の中で、著者が、そこの管理者に資料の提示を求めると、管理者は別の出入り口から、エアシャワーなしで簡単に出入りしていたという。 防塵装置を生かして使っていないのは、笑い話だね。A氏:「仏作って魂入れず」だね。私:そういう例が多いね。 今、成長途中だが、日本の高度成長時代と中国の現在の経済発展の大きな違いは、経済格差だね。 日本の高度成長時代には格差の拡大も、ワーキングプアもなかったがね。 一億総中流となったね。 それに対して、中国の2億といわれるワーキングプア・民工の存在は、異常だね。 一党独裁、農村と都市の格差、民族問題など、日本にない要素がどのように品質に関係するのか、その点の突っ込みがほしかったね。 冷凍ギョウザ問題もそれらとの関係もあるかもしれないね。
2008.08.09
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私:俺のすぐ近くの家の主人のK氏が5日に亡くなった。 75歳だ。 俺とは面識程度でお付き合いはなかったが、K氏の奥さんと俺の女房が姉妹のようにつきあっている。 アメリカなら、そういう場合、夕食に夫婦を招いて、食事などして家単位で付き合うようになるんだが、日本のように、旦那は会社との往復で精いっぱいの社会では、それは一般的でないね。 だから、日本のサラリーマンの旦那は、定年になると、地域コミュニティとのつき合いがスムースにいかないね。A氏:しかし、どうしてK氏の家の奥さんと君の奥さんとは知り合うようになったの?私:俺たち世代は、結婚してから最初に子どもができる頃は、団地住まいが多かったね。 俺は、会社の家族寮にいたが、2人目の子どもが生まれる頃、分譲団地に移った。 当時は土地が値上がりしていたんで、10年くらいたつと、不動産は値上がりする。 それを売って、頭金にして、一戸建てに移るというパターンが多かったね。A氏:高度成長型だね。 土地神話時代だ。私:分譲団地のときに、下隣にいたのがK氏の家だったんだね。 そこで、お互いの妻同士の付き合いとなったわけだ。 そして、殆ど同時に、同じ建売団地の一戸建てに移った。 それも、偶然に、すぐに近くの家になった。A氏:同じ移住パターンだね。私:子どもも同じ年頃だしね。 K氏は、ある中堅の自動車会社のセールマンで、当然、お客との付き合いで夜は遅い。 子どもさんは2人で、ともに女だから、結婚して家を出て行ったんで、その後は、夫婦二人だけの生活になった。 その頃、K氏は定年退職になった。 暇になった。 地域コミュニティにとけこうもうとしたが、うまくいかないで、サラリーマン時代のカラオケ趣味が残っていて、昼間でもカラオケに行くようになった。A氏:最近は、中高年向けの昼のカラオケが増えたね。私:今年になって、K氏は背中が痛いので、病院にいったら、末期の肺ガンを宣告された。 K氏はヘビイスモーカーだった。 手遅れなので手術はしないという。 とりあえず、抗ガン剤を呑むことにしたらしい。 結構、調子がよくなり、カラオケ通いも欠かさなかったという。 ところが、7月末に急に腰が痛くなった。 とりあえず、モルヒネを呑んだらしい。 それで痛みが軽くなると、カラオケに3日連続で通ったという。 医者も呆れたらしい。A氏:すごいエネルギーだね。私:しかし、痛みはひどくなるので、数日前に入院した。 そして、5日早朝、病院から奥さんに連絡が来て、7時頃、駆けつけたときはすでに息を引きとった後だったという。 俺は女房から経過はいろいろ聞いていたが、6日に大阪から家に帰って死亡を聞き、急な死に驚いたよ。 今日は通夜、明日は告別式だ。 女房は両方出るが、俺は告別式には出ることにした。 K氏とは会って話したことはないが、高度成長時代の戦友の冥福を祈りたいからね。
2008.08.08
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私:偶然とは面白いものだね。 昨日朝、堺のホテルをチェックアウトして、用事の場所まで、タクシーで行ったんだ。 タクシーに乗って、オヤッと思った。 この運転手は、俺のブログで「家系」・「家紋」・DNAというタイトルでとりあげた運転手だったんだよ。 これが3月だから、5ヶ月たっているね。 そのときは、話題の例のグッドウイイルの折口会長の話が出て、その運転手の名前が折口だったことから、話が展開したのを思い出した。 運転手の名前は助手席のところに貼り出してあるので、確認すると確かに折口だね。A氏:むこうは覚えていたかね。私:多くの客を乗せるのだよ。 覚えているはずがないよ。 5ヶ月もたつしね。 俺だって、ブログのネタにした運転手だから、覚えていたんだよ。 この地区では、このタクシー会社を指定するので、同じ運転手にあたる確率は、流しのタクシーを拾うよりははるかに高いね。 俺が、家紋の話を前にしたと言ったら、「あぁ、それなら私です」とその運転手は言ったね。A氏:君の家紋は確か「桔梗」の紋だったね。私:今回も、また、そう言ったら、「桔梗は明智光秀の家がそうですね」と説明があったね。 「鷹の羽のぶっちがえ」という紋があったのを、ふっと、思いだしたので、聞いたら「それは浅野家の紋ですね」という説明だった。A氏:忠臣蔵に出る家紋かね。私:今は、「できちゃった婚」というのが多いが、それ以前は、嫁をもらうときは、興信所を使った。 興信所は、家柄を調べるには、呉服屋に聞くのが一番、早く家系がわかったという。 家紋が家系を示すからだね。 しかし、今は「紋付はかま」というのはなくなっているので、この伝統はすたれつつあるね。 残したいね。
2008.08.07
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私:今、夜の11時半。 さっき大阪から帰ってきたよ。 予定より1時間遅れだね。 新幹線が新大阪と京都間の集中豪雨で遅れたためだよ。 午後5時頃から、1時間くらい降って、その間、新幹線は上下線ともストップ。 午後6時くらいから、やっと動き出した。 指定席を買っていたので、別の早い指定に切り替えれば、いいんだが、今度はその窓口が行列なんで、あきらめて、待つことにしたよ。 待合室も、ふだんは空いているのに、立っている人が多かったね。A氏:TVで視ていると高校野球の甲子園も雨になっていたね。 最近、局所での集中豪雨が多いね。 今朝の朝日新聞では、トップ見出しで昨日の東京豊島の下水増水での事故を報じていたね。 そして「ゲリラ豪雨」という見出しが出ていたね。私:俺のいる横浜なんかは、この10日間、雨が一滴も降っていないのにね。 昨日、堺市に泊まったんだが、昼は晴れていたのが、夜はホテルの窓を叩くような豪雨だったね。 それも局所的で今日、用事で会った堺の人は、夜8時くらいに車で帰宅するときに、「ゲリラ豪雨」にあって、ワイパーが動いても前がよく見えなかったという。 こわいので、途中のコンビニの駐車場に車を止め、雨がやむのを待ったと言っていたね。 新大阪駅から家に電話したら、孫の家族が車で富士山麓のキャンプ場に昨夜泊まって帰り道に、俺の家に寄っていた。 孫が電話に出たので「どうだった?」と聞いたら、「自動車の前がよく見えないほど、雨が降ったよ」と言っていたね。A氏:あちこちで「ゲリラ豪雨」に会っているわけだね。私:晴れていても、積乱雲があるときは要注意だね。
2008.08.06
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携帯電話で私:今、大阪に着いたよ。 暑いね。A氏:高校野球でも見に行ったのかね。私:いや、明日、堺に用事があるので、今は、堺のビジネスホテルだよ。A氏:こないだ堺はシャープのビッグプロジェクト工事で、ビジネスホテルは満員だと言っていたが、よくとれたね。私:ようやく一部屋とれたよ。 地図を見たら、近所はものすごい寺の数だね。 A氏:そのへんは昔、西本願寺があったところではないの?私:そこで、ホテルについてから、ちょっと、近所を散歩したよ。 なるほど、普通のちょっと大きい感じの家が寺なんだね。 これがあちこちにある。 ひどいのは、寺の真ん前に、ラブホテルがあったね。 堺市のことに知的興味がわいたので、明日、夜、帰ったら調べてみるよ。 では、また。
2008.08.05
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介護地獄アメリカA氏:アメリカはなんで先進国なのに、国民皆保険ではないのかね。私:クリントン政権のときに、妻のヒラリー夫人とともに、この導入を積極的にすすめたが、既得権を失うことを恐れた保険会社や医師らが猛反対して、計画は頓挫したという。A氏:日本でも医療や介護の保険料があがってきているように、アメリカでの民間の保険料もあがってくるだろうね。私:アメリカでの保険料の値上がりの原因は、薬や最新の医療技術などによるものと、やはり、人口の高齢化があるというね。 日本のほうが急速に高齢化すすんでいるが、アメリカも同じように費用の増大が進んでいるね。 驚いたのは、医者がかけている保険だね。A氏:何のための保険?私:医療過誤で訴えられて、弁償するカネのための保険だね。 医療過誤保険だね。 子どもが脳性マヒで生まれて、担当した産婦人科医が70億円も請求されたという。 産婦人科医の場合、年間1千万円から2千万円の保険料を払うという。 だから、優秀な学生は産婦人科医でなく、眼科をめざすという。 眼科のほうがリスクは少ない。A氏:弁護士が活躍する国家だからね。 しかし、それは、医療費を押し上げ、医者も治療にリスクを負わなくなるね。私:あるアメリカのNPO関係者が「アメリカの医療は特権。権利ではないのです」と言ったという。A氏:金持ちの特権かね。私:興味があったのは、「年齢差別禁止法」だね。 アメリカの連邦レベルでは1967年に制定された。 年齢で求職などを差別してはならない。A氏:日本の定年制は、この法令の違反だね。 後期高齢者などというのも、問題かもね。私:老齢者も個人差があるし、職業によっては、若い人より才能がすぐれていることもあるね。 こないだのブログの宮崎駿監督のようにね。 今後、団塊世代の定年退職で、日本もこの問題に直面することになるね。 それにしても、なんとか知恵を出して日本の介護保険制度を守らないといけないね。 今朝の新聞で「週間・ダイヤモンド」が保存版として「老後地獄:年金・医療・介護完全対策」という特集を出す広告が出ている。 年金・医療・介護の制度が崩壊すると、ワーキングプア同様、日本での老齢者問題は、アメリカ以上に悲惨な社会現象になるだろね。 すでに、後期高齢者医療保険制度でその兆候が出てきている。 アメリカのマネはしたくないね。 「介護地獄ニホン」という本が出ないように願いたいね。
2008.08.04
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介護地獄アメリカA氏:今朝の朝日新聞の社説では、「ケアの開国・職場の魅力が問われる」として「あと半年もするとスカーフを付けたインドネシア人が(介護)施設や病院で働く光景を目にすることになる」という文章から始まっているね。 日本人の看護師、介護士の人手不足に対する対応だね。 同じ紙面の「国を開く」欄では「看護・介護受入に壁」という見出しでインドネシアやフィリピンからの看護師、介護士の受入に関する特集があるね。私:すでに、首都圏を中心に100の介護施設で、約300人の在日フィリピン人がヘルパーとして働いているという。A氏:「出稼ぎ大国」フィリピンは毎年、1万人以上の介護士と8千人以上の看護師が海外に行くというが、日本に来るのは言葉の壁や待遇問題で条件が悪く、多くは英語圏に出て行っているというようだね。私:先進国でも画期的な制度として、日本の介護保険制度は2000年4月にスタートしたね。 これは、このブログの「『最後の社会主義国』日本の苦闘」で1.2の2回にわけてでふれたね。A氏:しかし、「介護・現場からの検証」にあるように、いろいろな問題を抱えだしているね。 「働きすぎる若者たち・『自分探し』の果てに」1、2で2回に分けてふれたように、働く人も減っている。私:この本は、3年前に発行されているが、すでに、日本の介護問題は、改訂のたびに保険料の値上がりが始まり出した。 著者は、それに危機感を感じて、金持ちしかちゃんとした介護や医療を受けられないというアメリカの医療・介護現場を知りたくて、アメリカに取材したのが、この本だね。 この本では、「医療」と「介護」が混乱しているのが残念だね。 もっと、「介護」に集中して取材してもらいたかったね。A氏:題名の「介護地獄」という言葉から、「蟹工船」みたいなすごいことが書いてあるの?私:それはなかったね。 しかし、取材が難しかったようだね。 情報の透明性が売り物のアメリカでも恥部は隠したいんだろうね。 親の介護はアメリカの場合は、介護保険がないから、基本的に家族がする。 それも娘に大きな負担がかるという。 娘は、子どもの面倒も見なくてはならないから、サンドイッチ状態になるという。A氏:アメリカには貧困層向けの政府の公的医療保険制度・メディケイドというのがあるそうだね。 日本の生活保護と同じだね。私:メディケイドはジョンソン大統領時代にできたものだね。 それとリンクした在宅介護のメディケアというのもあり、メディケイドから介護料が支払われる。 このような低所得でない一般の人は大変だね。 医療や介護の保険は民間のものがあるが、やはり、カネがないと不十分な保護しか受けられないようだね。 企業も保険料の負担に限界がある。 クリントン政権時代に、親や子どもの介護を理由に、年間12週間の無給休暇がとれる「家族看護休暇制度」が施行されたが、休暇はとりにくいという制約があるから基本的な解決ではないね。 明日は、医療も含めた問題にふれよう。
2008.08.03
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アメリカ大統領の権力私:本来は、行政権の象徴的存在だった大統領が、今、1800人にのぼる大統領行政府に囲まれている。 その下に、財務省、商務省、教育省などの省が存在する。 大統領府は、まず、10人あまりの補佐官や顧問。 それぞれのスタッフがホワイトハウスで働くので、「ホワイトハウス・オフィス」で働く人は400人あまり。 このオフィスの外側に、経済諮問会議のように、各分野で諮問を受けて政策提言や助言を行う約10の組織がある。A氏:日本でもそれのまねをして、経済財政諮問会議のようなものができたのかね。私:歴史的に、行政の頂点に立つ大統領の相談役は各省の長であって、このような直属の大きな組織ができたのは、フランクリン・ルーズベルト大統領以来だという。 そのルーズベルトのときも、最初はホワイトハウスは事務職を入れて50人弱だったという。A氏:ルーズベルトがスタッフを必要としたのは、経済恐慌から脱出するための法案作成があったからだろうね。私:ルーズベルトの政策で大きな政府ができるようになる。 行政府の長だった大統領は、立法のへの影響力を強めるね。 ところで、「ホワイトハウス・オフィス」を制度化したのは、アイゼンハワー大統領で、さらに首席補佐官と国家安全保障会議を担当する特別補佐官を置いたことだね。 大統領は、当然、「ホワイトハウス・オフィス」の力の影響を受ける。 ブッシュ大統領の時期には、「ホワイトハウス・オフィス」はネオコンが支配することになるね。A氏:誰が真の大統領なのかね。私:この本では、ケネディ以降ジョンソン、ニクソン、カーター、クリントンなどの活動を詳しくあげている。 議会との力関係もある。 拒否権の発動もあるね。 システムがあっても、大統領の個人的なリーダーシップの特性も影響する。A氏:権限というのは、「影響力」だという人もいるね。私:「形式的な権限者」と「実際の権限者」の違いだね。 サインするのは「形式的な権限者」。 しかし、サインせざるを得ない「陰の権限者」が「真の権限者」だね。 それは、助言者であったり、マスコミであったり、世論かもしれないね。 この本を読むと、アメリカの大統領は世界的にも強大な権限を持つが、その「陰の権限者」が多様であることを示しているね。 もし、、オバマ氏が大統領になったなら、彼の大統領府のメンバーは誰になるのだろうね。 それにしても、著者は、ネオコンの影響力のせいとはいえ、ブッシュ大統領のイラク攻略には憤慨しているね。
2008.08.02
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アメリカ大統領の権力私:この本は古い本だが、「マイ・ドリーム、バラク・オバマ自伝」、「大統領はカネで買えるか?・50000億円米大統領選ビジネスの全貌」、「中傷と陰謀・アメリカ大統領選狂騒史」と続いたアメリカ大統領選の知的街道に位置するね。 「アメリカの行動原理」で、州中心のアメリカ政治では、大統領の権限はたいしたことはなく、だから、歴代の大統領には優秀な人物が少ないとあったね。A:しかし、ブッシュ大統領は、ヨーロッパ諸国の反対を押し切って、イラクに戦争を仕掛ける。 アメリカの大統領は、すごい権限を持っていると誰しも考えるね。私:しかし、アメリカの大統領の権力構造は、そう、単純なものではないようだね。 歴史がある。この「アメリカ大統領の権力」を読むと、建国時には大統領の役割は限定的なものだったことが分かるね。 19世紀のアメリカの連邦政治の中心は議会であって、偉大な政治家の多くは上院議員だったという。 合衆国憲法は大統領が国家元首であると明記はしていないという。 独立した行政府の長--大統領という職を作り、大統領に大きな権力を与えて政治を主導する意図は持っていなかったという。A氏:しかし、大統領はアメリカ軍の総司令官だね。私:外国に戦争を宣言する権限は連邦議会に与えたが、戦争時は、緊急な活動を要するので、対外戦争に従事しているときの大統領職を「戦時大統領制」として通常の大統領制とは区別しているという。 これが拡大解釈されて利用されるようになった。 著者は、その例として、19世紀前半に活躍した11代大統領ジェームズ・ポークの例をあげているね。A氏:彼は、メキシコに軍隊を派遣し、テキサス、カリフォルニア、ニューメキシコなど、最大の新領土をアメリカにもたらした大統領だね。私:このメキシコとの戦争は、アメリカ軍をテキサス・メキシコ国境に進め、軍事挑発をして、米軍側に死傷者が出ると、自衛のためと称して、戦時大統領制となり議会の宣戦布告の承認を得てメキシコを侵攻するね。 著者は、ポークの戦時大統領制が示したのは、大統領が自分勝手に軍を動かし、対外武力紛争を作り出し、それを口実に外国との戦争を始めるという危険性がアメリカの制度に内在していると指摘しているね。A氏:緊急の対外危機に対して、自衛上、反撃する権限を実質的に大統領に与えた憲法制定者の想定が甘かったということか。私:しかし、好戦的な大統領であっても、大統領を支える政治連合や、世論が形成されるような事件がないと対外戦争開始の可能性は低いという。A氏:イラク戦争の開始には、ネオコン連合と9.11以来のテロのトラウマが世論にあったのだろうね。私:戦後では、トルーマン大統領の例がある。 朝鮮戦争でアメリカ軍の派遣はアメリカ議会の承認を得ていないで、軍の総司令官としての戦争権限を一方的に行使した最初の大統領だという。A氏:トルーマンの大義名分には当時の冷戦の論理と反共主義が背景にあるね。私:ベトナム戦争拡大のときのジョンソン大統領は議会の事前承認を求めているが、問題はその理由だね。 ベトナムのトンキン湾にいたアメリカ艦船が攻撃を受けたと虚偽の報告を流し、反撃の議会承認を得る。 この議会承認をジョンソンは拡大解釈し、北爆の開始など戦争を拡大するね。 背景に、共産主義の世界的な拡大を阻止するという大義名分があるね。 ドミノ理論だね。A氏:イラクの大量破壊兵器の存在が、テロの温床となるという恐怖感と同じだね。私:しかし、ソ連が崩壊し、冷戦が終わると、世界最大の軍事国家となったアメリカが「世界の警察官」としての役割が期待されるようになるね。 冷戦後のアメリカの軍事介入は単発的テロに対するものだったが、9.11テロに対する対応は「悪の枢軸」国家を名指しした攻撃であった。 しかし、著者は、これはブッシュ個人の判断によるものでなく、ブッシュを囲むブレーンであるネオコンの影響が強いと見ているようだね。 明日は、大統領に強い影響を与える巨大なスタッフの活動に目を転じよう。
2008.08.01
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