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私:今朝の新聞も、また、大手企業のリストラがトップ面を飾っているね。A氏:日立製作所が7千人、NECで2万人超の人員削減だという。私:茨城県の日立市は日立製作所の城下町。 約19万人の市民のうち、2人に1人は関係した仕事をしているという。 だから、日立製作所だけでなく、関連会社もこれからリストラが問題になるだろう。A氏:それだけでないね。 市の税収も激減する。 市内の商店街も、シャッター街になってきているという。 ある居酒屋は、年明けからぱったり客が来なくなったという。私:県外の関連企業も最盛期の6分の1に受注が減ったという。A氏:埼玉のJR線で派遣で解雇された27歳の男性が飛び込み自殺したというニュースも3面記事欄に載っていたね。私:厚労省の統計では、派遣労働者381万人のうち、製造業派遣が46万6千人ということだが、これは07年の統計だから、08年のまだ、景気がいいころの人数は50万人くらいいたのではないかね。 それが一挙に職を失うことになるのかね。A氏:今度は正社員も危なくなってきたね。私:今、逆に介護業などが人手不足で、そちらに雇用を吸収できるのではないかということで、2、3日前にテレビで、派遣切りで介護の仕事についた人を取材していたが、製造業で機械相手に仕事をしてきた人が、老人相手の仕事はなれないで大変だね。 給与も安い。A氏:しかし、介護事業は100万人を超える雇用市場になると言われているではないかね。私:将来の新しい雇用というと、すぐに介護業などが登場するが、俺はこれは正常でないとおもうね。 それは、労働の報酬源は税金だからよ。 生産的な産業ではないからね。 生産性があがり、生活が豊かになるという雇用市場ではないね。A氏:やはり農業のような生産する業種で雇用を吸収すべきかね。私:俺はそう思うね。 こないだどこかのテレビで、榊原英資氏が、新しい雇用のトップに農業をあげていたね。 しかし、これも自然相手だから、機械相手で仕事をしてきた人には、とっかかりがむずかいしだろうね。A氏:「奇跡のリンゴ」の木村氏のような努力が必要だろうね。私:介護も多様な老人を相手とする点は同じだね。 人も機械と違い自然の産物だからね。 ところで、終戦直後は、仕事を選んでおれなかったからね。 ある意味で我慢力があったのかもね。 サバイバル能力だね。 また、そういう時代になったんだろうかね。
2009.01.31
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奇跡のリンゴ 私:こうして、6年目で自然の摂理の奥深さを知った木村氏は、まず、リンゴ畑の土を自然に戻すように変えていく。 雑草はそのままにする。 大豆を植えて、土中に根粒菌をつけさす。 しかし、土壌もしっかりしくると大豆もやめた。 雑草も虫も種類が増えた。 木村氏は、同時に学者顔負けの観察と研究を続ける。 しかし、彼は研究者ではない。 学者は自然を細切れにする。 彼は逆だ。 自然は細切れで対応できない。A氏:養老孟司氏が、解剖学は有機的につながっている人体をバラバラにして名前をつけることだといっていたのを思い出すね。 私:ついに、1988年の9年目に無農薬のリンゴ畑に一斉に花が咲く。 木村氏は、俺が頑張ったんでなく、リンゴの木が頑張ったんだと言う。 1991年秋、青森県を台風が直撃して、県の多くのリンゴの木が倒れた。 しかし、木村氏のリンゴは、根がしっかりし、リンゴの軸がしっかり枝についているため、被害は少なかった。 以前、大量に発生していたハマキムシが2000年頃からまったく姿を見せなくなった。 リンゴの木が強くなったからだね。A氏:ところで木村氏のリンゴは非常にうまいリンゴだそうだね。私:いろいろな自然の養分をたくさん蓄えているからだろうね。 農薬や化学肥料によって出来た「脳化」「都市化」したリンゴではないんだね。 木村氏は、農薬や肥料のかわりに、自分の目と手を使い、生態系という自然の摂理を生かして、リンゴを育ててきたということになるね。 つまり、自然とリンゴと木村氏の合作で、この本はその記録だね。A氏:そうか、新聞の広告のような「『絶対不可能』を覆した農家 木村秋則の記録」ではなく、自然を「脳化」「都市化」するのでなく、「共生」することの重要性を立証した記録だね。私:自然の存在である木に、農薬をまき、化学肥料を与え、結果的に木を弱くしてきたわけだね。 それは、人も同じだね。 「脳化」「都市化」した子どもは弱いね。 頭でっかちになり、自然を知らない。 自分が自然の摂理に動かされて生きているのにね。 木村氏はその勉強熱心な追求力とともに、周りの人を和ませる性格が、この成功の裏にあるね。 やはり、周囲の人の協力が必要だね。A氏:今、地方の疲弊で、対策として地方分権化が叫ばれているが、木村氏のような「人」がいないと形ばかり作っても効果は出ないだろうね。 地方分権といっても、人材を育成することが先だね。私:久しぶりに感激的な本を読んだね。
2009.01.30
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奇跡のリンゴ私:無農薬だから、リンゴの木は虫だらけになる。 リンゴの実らないリンゴ畑を4年、5年と朝から晩まで虫取り、雑草取りで世話をする。 周囲から見れば、狂気の沙汰だ。 収入がなくなるから、家族が貧乏で苦労するようになる。 農作業の出来ない冬場は東京に出稼ぎに行く。 無農薬で6年目の1985年となった。 リンゴの木は弱って枯れそうになり出す。 あるとき、木村氏は、一人、リンゴの木たちに話しかける。 「ごめんなさい。枯れないでください」と。 後に分かるのだが、途中、枯れたリンゴの木に、共通していたのは、声を掛けなかったリンゴの木であったという。A氏:植物は人の気持ちが分かるそうだね。私:悪戦苦闘の中で、リンゴの木が枯れ始めていたと同じように、木村氏も枯れ始めていた。 1985年の7月31日の夜。 自殺を考えて、岩木山に登る。 そのとき、彼は、山中に立派なドングリの木を見る。 虫も病気も山のドングリの木を襲う。 条件は、リンゴ畑と同じだ。 しかし、農薬なしで立派に育っている。 彼が、そのとき、木の下の踏んだ地面はふかふかして、土が違うことに気がつく。 土に目が行く。A氏:今まで、土から上の木のことばかり考えていたんだね。 自殺を覚悟するほど窮して、通じたんだね。 「窮すれば、通ず」だね。私:人工の肥料で木を育てるから、木が弱る。 木が弱いから、虫や病菌が来る。 自然の木は、強いから、農薬なしでも育つ。 このドングリの木の下の土と自分のリンゴ園の土を比較すると、リンゴ園の土は固く、いわゆる「土の匂い」もない。 リンゴの根を見たら、短く太さも張りもない。 リンゴの木のために、自然の雑草を刈っていたが、雑草は、よい土を作るには必要だったということだね。A氏:なるほど、化学肥料であれ、堆肥であれ、人間が施す栄養分は一時的にしか効かない。 だから、毎年、やらないといけない。 しかし、そうやって育てたリンゴの木は、過保護の子どものように、必要な養分を求めて土中に根を張る努力をしなくなる、ということか。 雑草には自然の摂理としての役割があったんだね。私:自然の山の土は、土中の温度は変わらないが、リンゴ畑の土は10センチ単位で温度が低くなる。 微生物がすくないからだろうね。 農薬が微生物を殺したんだろうね。 この木村氏の自覚した視点は、虫の詳細な観察となる。A氏:本来、自然の中には害虫も益虫もないわけだね。 虫好きの養老孟司氏などは、喜ぶリンゴ畑だろうがね。 人間の思い通りにしようとすると自然の摂理を無視することになる。 「脳化」だね。 「かけがえのない」ものとどう付き合うかが、問題だね。私:農薬を使うと、リンゴの木が虫や病気と戦う力を衰えさせる。 農薬を使っていると人間は、木の病気や虫をよく知らなくなる。 無農薬を始めたときに、800本あったリンゴの木は半分枯れたが、残りの木は土の改良を思いついた時点から、次第に木が強くなる。 明日は、木村氏の無農薬のリンゴ畑の状態の話に移ろう。
2009.01.29
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奇跡のリンゴ 私:図書館に予約してから大分待って俺の番が来たね。 今、NHKで「プロフェッショナル仕事の流儀」というドキュメンタリー番組があるが、このリンゴ栽培の主人公木村秋則氏は2006年に登場しているんだね。 これが大きな反響を呼んだらしいね。 この本は、1949年生まれの、その木村秋則氏のこれまでの多彩な人生の記録だね。 ノンフィクション・ライターの石川拓治氏がうまくまとめているね。A氏:無農薬でうまいリンゴを作りだした青森農家の人の苦労話しかね。私:それどころではないね。 これは、まさに身をもって示した文化論、文明論だね。 俺は、「かけがえのないもの」養老孟司著との関連を考えていたよ。 木村氏は、青森農家の三上家の次男として生まれる。 頭がよかったらしい。 機械いじりが好きだった。 高校時代はオートバイに熱中し、中古のオートバイのエンジンを改造する。A氏:もし、都会に生まれたか、もう少し生まれるのが遅かったら、優秀なレーシングドライバーか、自動車メーカーのエンジン開発者になっていたろうね。私:高校を卒業し、次男なので集団就職で川崎にある会社に入社する。 週末には、湘南のチューニングショップに通った。 エンジンの改造に没頭する。 川崎に1年半いたが、長男がパイロットになりたいと言って、自衛隊に入隊してしまったので、青森に帰る。 自衛隊に行くといった兄が思いなおして帰ってくるが、22歳で木村家に婿養子に入り農家を継ぐ。A氏:農業の道を進むのが運命だったのかもしれないね。私:彼は、農業トラックターにひかれ、イギリスの高馬力のトラックターを買い、トウモロコシの大規模農業を目指す。 こうして、トウモロコシは成功するが、一方、リンゴもやっていた。 しかし、妻は、リンゴの農薬には弱い体質だった。 冬はヒマなので、木村氏は読書に精を出す。 あるとき、偶然、福岡政信の「自然農法」という本に出会う。 福岡政信は農学者というより、思想家で、無為自然の老子のような思想を持っている。 リンゴの栽培には、春先から9月の収穫前まで十数回の農薬散布を行なっている。 リンゴの葉は真っ白になる。 農薬散布という人為がなかったら、虫や病菌にやられリンゴは取れない。A氏:その福岡氏の本が、木村氏の無農薬リンゴの発想につながる。私:福岡氏の農園は愛媛県にあるが、リンゴでなくミカン栽培であった。 そして、完全な無農薬でも、無肥料ではなかったそうだ。 まず、木村氏はリンゴ園の化学肥料を止め、鶏糞などの堆肥を使うようにする。 農薬も減らすようにしだした。 しかし、自分のリンゴ園を完全な無農薬栽培に移行し始めるのは1978年頃という。 4つのリンゴ園を逐次無農薬にしていく。A氏:昨日の新聞の広告に「奇跡のリンゴ」が載っていたが、「『絶対不可能』を覆した農家 木村秋則の記録」とあるが、ここからスタートするわけだね。私:実は、青森のリンゴ栽培の歴史を辿ると、無農薬は無謀だった。 青森県は明治40年代にリンゴの病害で壊滅状態になる。 しかし、大正時代に欧米で使用されていた農薬のおかげでめざましい防除効果を発揮する。A氏:農薬がなければ青森県でもリンゴ栽培が終息したかもしれないんだね。 その歴史的な原則を覆そうというわけだね。私:木村氏は、自分のリンゴ園を無農薬にしてから、成功するまで実に9年ほどかかるが、その成功の秘訣は、「『絶対不可能』を覆す」というものでなく、ある意味、最後は、当然の自然の摂理に従っただけだとも言えるね。 本の広告文は正確でないね。 一時は、リンゴの木は枯れ出し、自殺を覚悟するほど窮するね。 明日は、その中身にふれよう。
2009.01.28
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私:1月24日の新聞に小さな記事で「派遣労働者数381万人に訂正・07年度」とあったのが、引っ掛かった。 これは、1月18日のテレ朝のサンディープロジェクトで田原総一郎氏が、示していた数字と違うので、引っ掛かったのだが、これは俺のブログ・派遣労働問題は「人権問題」でふれた通りだ。 録画を消したので、真実は分からなかったが、たまたま、この田原氏のデータを、楽天ブログの「エックスチャンネル」さんが画像で記録しておられた。 これによると、次のようになる。 非正規労働者数1732万人。 その内訳は パート822万人。 アルバイト342万人。 派遣労働者133万人。 契約社員・嘱託など435万人。 日本の労働者総数は約5400万人だと言われているから、非正規労働者は約3割を占めるね。A氏:ここで問題になるのは、田原氏が示した派遣労働者133万人だね。 田原氏は非正社員の1割にも満たないと過小評価した議論を展開しているね。 ところが、厚労省発表は派遣労働者は381万人だと言っている。 3倍近い相違だね。私:俺がピンと来た通りだね。 田原氏の議論は根底から崩壊だね。A氏:相手の伊藤忠会長の丹羽氏は数字に詳しい人だが、反論がなかったね。私:契約社員にも派遣労働と同じ、偽装請負社員がかなりいるのではないのかね。 事実に基礎を置かないこの番組はやり直しだね。
2009.01.27
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私:昨日のテレビ朝日のサンディプロジェクトを録画で今日見たが、例の佐藤優氏が、オバマ大統領就任演説で、興味ある点を指摘していたね。A氏:俺は当日見たが、演説の最後のほうだね。私:ここで、イギリスからの独立戦争のことにふれているね。 引用すると次の部分だね。 「首都は放棄された。 敵(the enemy)が進軍していた。 雪は血で染まっていた。」A氏:この「敵(the enemy)」とはイギリス軍のことだね。 佐藤氏は、イギリスは近代ではアメリカの一番の同盟国なのに、この言葉は穏当でないとしているね。私:これは、オバマ大統領が、アメリカ独立戦争は、単にイギリス本土と新大陸に渡った白人同士の争いによる独立でなく、黒人を含めたアメリカの独立だということを意味するという。A氏:それから、アメリカ経済問題でポール・クルーグマン氏が、ナマで登場したね。私:この人は、オバマが大統領になる前に、アメリカでのすべての問題の根源は、アメリカの人種差別問題にあるとし指摘しているね。 先進国でアメリカだけが国民に対して医療保険制度を提供していない理由は、黒人解放運動に対する白人の反発があるからだという。 福祉の恩恵を受けるのは、貧困に喘いでいる黒人や移民たちであり、その福祉の財源となるのは、白人たちが支払っている血税だからね。A氏:レーガン政策の「小さな政府」「富裕層に対する減税」は、裏に白人達の人種差別があるということか。私:かって、クルーグマン氏は、「黒人解放運動に対する反発を基礎とする政治は、アメリカの白人人口が減少していること、そして、多くの白人が人種差別的でなくなってきているというとで、勢いを失いつつある」と言っていた。 それが、それがオバマ大統領就任によって立証されたね。 その意味では、白人のヒラリー女史が大統領になるよりも、大きな意味があったね。
2009.01.26
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ウォールストリートの靴磨きの告白私:オバマ大統領就任演説の中に、次のような言葉があるね。 「経済はひどく疲弊している。 それは一部の者の強欲(greed)と無責任の結果だが、私たちが全体として、困難な選択を行って新しい時代に備えることができなかった結果でもある」A氏:英語のgreedは、辞書をひくと「一般に冨・利得に対する強欲を意味し、言外にそれに対するはっきりした非難の気持ちを示している」とあるね。私:この本は、その「一部の者の強欲と無責任」の全盛期の日常生活、すなわち、ウォールストリートの裏を描いた本だね。 彼らのオフィスで靴磨きをして歩く、ブラジル出身の一人の若者と、それに関連するジャーナリストの行動によって描いているね。 実際の取材に基づいた、フィクションで、440頁の分厚い本だが、面白くてすらすら読めたね。A氏:テレビ朝日の人気番組の「家政婦は見た!」というのがあるね。 市原悦子が家政婦役で、大金持ちや名家の裏面をクローズアップする。 この視点と似たストーリー立てだね。私:この本のストーリーのほうが、世界経済を相手にしているだけにはるかにスケールが大きいね。 この本は、原書が07年で、日本訳が去年の8月の刊行だね。 すでに、サブプライムローン問題が出始めているが、その時点では、この著者も訳者も出版社も、「一部の者の強欲(greed)と無責任の結果」が、今日現在のようなひどいものになるとは、予測できなかっただろうね。A氏:彼らの生活は、さぞかし豪華なものだろうね。私:生活は豪華だが、道徳的に乱れているね。 人は強欲で得た金では退廃するという物語だね。 ドラッグをやっている者もいる。 そういう人生が本当に楽しいのかという気もするね。 しかし、そのウォールストリートも今は崩壊しているだろうね。 作者に、崩壊後のウォールストリートの話しを書いてもらいたいね。 ところで、主人公の靴磨きの男の友だちが、トレーダーのオフィスのトイレ掃除をしている。 彼は、男子トレーダーたちの男子便器の汚し方がひどいのをこぼしている話がある。 男子トイレ知的小街道の面から、アンテナに引っ掛かったね。 このトイレ掃除夫の話によると、一番汚れる男子便器は、一番、入口に近いトイレだと言う。A氏:「人は見た目が9割」での男子トレイの法則とは逆だね。私:理由は、奥のトイレに行くのを惜しむほど、彼らは忙しくせっかちだということらしい。 しかし、その忙しさは今となっては虚しかったようだね。 20世紀末から、21世紀の始まりにかけて、瞬間的に開いた金融資本主義の徒花の話であることを望みたいね。
2009.01.25
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A氏:今朝の朝日新聞の6面の下のほうで小さく、「派遣労働者数381万人に訂正・07年度」という見出し記事があったね。私:俺も気になって見たよ。 厚労省が先月末に384万人と発表したのが、集計ミスがあり、訂正したという。 しかし、前年度比で19パーセント増であり、過去最多を更新したことには変わりないという。A氏:細切れ雇用の「登録型」が280万人。 比較的長期に雇用される「常用型」が101万人。 製造業派遣は、前年度の1.9倍の46万6千人になっていたという。私:俺がこの数字が気になったのは、こないだのテレ朝のサンディープロジェクトで田原総一郎氏が、問題になっている派遣労働は非正規社員の1割くらいだと、何か派遣労働問題を過小評価するようなことを言っていたからだね。 もう、録画を消してしまったので分からないが、そのとき田原氏が示したグラフでは、派遣労働は200万人ぐらいではなかったかと思うが、思い違いかね。A氏:そして、非正社員のかなりを占めるパート労働が問題になるが、伊藤忠の丹羽会長は、パート自身が、あまり労働時間を増やすことを望まないということを言い出すね。 配偶者控除の問題なのにね。 派遣労働の問題と関係ない話題で焦点をずらそうとしていたね。私:ようやく、レギュラーコメンテーターの財部氏が、見かねて、「それにしても派遣労働のひどさは、問題である」と発言して、丹羽氏は「そういう行き過ぎた点もあった」と認める始末だね。A氏:俺は、君の「論争 若者論」のブログで、富士の裾野の「人派村」の話を聞いて唖然としたね。 裾野市の工場近くに人材派遣会社がまるごと借り上げたマンションやアパート群があり、朝夕の通勤ラッシュには、バスが工場から何十台も連なってくるので列車のようだ。 このため道路は、通常、30分で行くところが、朝夕のラッシュ時は1時間半かかるから、派遣労働者は、往復3時間をバスで過ごす。 例のアキハバラ無差別殺傷事件の加藤被告は、最後に、派遣会社のこの静岡県裾野市のマンションに住んでいた。 しかし、これは奴隷制度だね。 奴隷と違って、一応の文化的な生活をしているが、労働から得られるのは、「人権無視」だ。 人が「モノ」になっている。 「貧困問題」でなく「人権問題」だね。私:この派遣労働の問題はそういう視点が乏しいね。 07年に製造業の派遣労働は前年度に比較してほぼ倍増しているね。 同時に製造業の大企業は利益を上げだすね。 しかし、その利益体質は弱いね。 昨年秋からの不況で一挙にその体質が露呈する。 日本が好況のときに、すでに、野口悠紀雄氏は「日本経済は本当に復活したのか・根拠なき楽観論を斬る」その体質のもろさを指摘していたね。A氏:野口氏は、新しいビジネスモデルによる好況でなく、輸出依存、そして、賃金低下の犠牲で大企業は黒字を出したことを指摘しているね。 だから、その依存体質が崩壊すると、一斉に赤字に転落し、同時に、労働者の大量リストラになったね。私:しかし、未だに新しい雇用を作り出す、ビジネスモデルが具体的でないね。 以前、自民党の中川秀直氏がサンディプロジェクトで新しい雇用の場が創出される具体例として、IT、医療、介護、福祉などをあげていたが、農業が抜けていた。 大きなミスだね。A氏:最近、農業もとりあげられるようになったようだがね。私:1週間ほど前の新聞で農水省の若手が、後継者がなくて放置されている休耕地を、休日を使って、農産物の栽培に挑戦しているという記事があったね。 リストラされた人々がこの分野に参入することを期待して、まず、自ら体験しようというものだね。 こういう官僚がどんどん出てほしいね。
2009.01.24
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昨年8月8日に、このブログの「近人の死」で取り上げた旦那の奥さんが 昨日病院でなくなった。 昨年末に、肺炎で入院。 一時退院したが、今月になって悪化してまた、入院。 入院後も体調は次第に悪化していたとはいえ、急な死であった。 子どもは娘さん2人で、結婚して、外に出ているので、家は無人となった。 そのうちに、長女の家族がマンションから引き越してくるだろう。 40年ほどの近所付き合いだから、奥さんとは親戚同様のつき合いだった。 旦那と同じ75歳の生涯だった。 旦那が昨年8月に亡くなっているから、半年後に後を追ったことになる。 昭和をメインに生きた同世代の「近くにいる人」がまた亡くなった。 ご夫婦の冥福を祈り、今日はここで筆を擱く。
2009.01.23
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私:1月18日のテレビ朝日のサンディプロジェクトを録画しておいたのを今日見た。 面白かったね。 竹中平蔵氏と金子勝氏の対話、それを水野和夫氏が裁くというスタイルだね。A氏:俺は当日見たよ。 結論が出ず、司会の田原氏が、また改めて、対決を行うということになったね。私:金子氏は、どうも竹中氏に反論する人としては適任ではないね。 それに司会の田原氏も、あちこちに話がとんで、こういう大きな問題では下手だね。 水野氏はおとなしいしね。A氏:竹中氏は、予想通り、まだ、規制緩和は不十分だと言っていたね。私:ところが何を規制するか、緩和するかの各論をもっとすべきだと、後半で言い出す。 派遣労働も、裁判所の古い判決を持ち出して、司法によって終身雇用が強制されているから、自由な派遣労働制度が必要だという。 10年ほど前のバブル崩壊のとき、大手企業でも大量のリストラをしているのを棚に上げている。A氏:当時の松下電器も、創業者の松下幸之助氏の終身雇用理念を捨てているね。私:それは、別に裁判で問題になってもいない。 同一労働、同一賃金も司法が認めないというようなことを言っていたね。 それなら、派遣労働の規制緩和をやめるべきなのに、それは放置して、製造業まで派遣労働の規制緩和を拡大し、セーフティネットなしだから、新しい貧困問題となった。 矛盾だね。 ああ、言えば、こう言うタイプだね。 「小さな政府」「民でできることは民で」「市場に任せよう」に対して、御本家のアメリカのオバマ大統領は、就任演説でアメリカの失敗から、もうこの議論は問題外としているね。A氏:自民党の加藤紘一氏が、かっての経済諮問会議のメンバーである八代尚宏国際基督教大学教養学部教授をアキハバラの無差別殺傷事件の犯人だと名指ししていたね。 八代氏も同一労働、同一賃金を前提に派遣労働の緩和を言っていたようだが、その条件を確立しないで、規制緩和を急いだ。 だから、見事に派遣労働緩和が貧困化に直結する結果となったね。私:そして八代氏は、大企業と中小企業の賃金格差も問題としている。 これなぞ、簡単に修正できない日本の伝統的な二重構造だね。 それを無視して、派遣労働の緩和を主張するものだから、とんでもないことになったね。 加藤紘一氏が言うことも理解できるね。A氏:この日のサンディプロジェクトでは、後半、経営者の立場ということで、伊藤忠会長の丹羽宇一郎氏が出演したね。私:驚いたのは、名古屋地区で景気がいいときに、女性のパート労働者にもっと働いてほしいと言ったら、年収103万円を超えると、旦那の配偶者控除を受けられなくなるのでダメだということが分かったと、丹羽氏が、さも、最近、知った情報のように言ったことだね。 パートの人が年収を抑えているのは、もう、何年も前から、現場では常識だよ。 それと派遣労働の問題とは無関係だよ。A氏:アメリカの自動車も1千万台以上は、過去、売れているので、そのうちに持ち直すだろうという。私:製造業の知識が乏しいね。 自動車は、組立メーカーの下に膨大な部品メーカーが存在し、グローバルに展開していて、世界的に膨大な部品仕掛かり在庫がある。 組立メーカーが3割生産を減らしても、部品の在庫調整で、末端メーカーは7割、8割くらいの減となる。 組立メーカーが生産を戻しても、それまで裾野の部品企業が持つかね。 その問題については無視だね。A氏:丹羽氏は、国内市場が縮小しても、成長する中国市場があるという。 中国市場を国内市場と考えれば悲観することはないという。私:中国は、今まで、アメリカのなどの外需依存にこりて、内需依存に変りつつある。 そうしたら、丹羽氏のようにうまくいかないのではないかね。 最近、暗いニュースばかり多いので、明るい未来もあるというつもりらしい。 しかし、オバマ大統領の就任演説ではないが、未来を考えるには、まず、厳しい現実をしっかり見据えないとね。
2009.01.22
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私:今日早朝のNHKの就任演説を録画しておいて、今、演説を全部、同時通訳で聞いたよ。A氏:演説は19分間だったというね。私:原稿はあるんだろうが、全然、下を見ていなかったね。 2、3回、長い「間・マ」があったね。 これもよかったね。A氏:オバマ氏の英語のスピーチはすごいそうだね。私:英語が得意でない俺にはわからないがね。 今、アメリカが置かれた深刻な状態の一因として、一部のカネに貪欲な人がいたことをふれていたね。 アメリカだけでなく、世界の貧困格差にふれていたね。 アメリカでは医療問題にもふれていた。 アメリカの建国精神にもどり、謙虚で協力し合う国家像を再確認しているね。 だから、アメリカの歴史にもふれている。A氏:短時間で、視野の広い演説だね。私:アメリカは新しいスタートを切ったね。 政治経験があまりない若いオバマ氏だから、今後どのように展開するかわからないが、アメリカが大きな方向転換をするという強い意志は感じられたね。 それに対して、日本の政治は、古い体質をリセットできないでゴタゴタしている。 演説を聞いているうちに、また、アメリカが羨ましくなってきたね。
2009.01.21
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A氏:朝日新聞は、隔週の月曜日にGlobeという8頁の特集号を新聞の中央に綴っているね。 紙の色も真っ白ですぐわかる。 1月12日の月曜日のGlobeは、半分は、就任が迫ったオバマ新大統領に関する記事で、Changeという文字が大きく掲げてあったね。私:オバマに関するニュースは、いろいろ他の記事で読んでいるので、あまり、目新しいことはなかったね。 俺がこの週のGlobで、気になった記事は、最後の8頁目の大野和士氏のことだね。 海外で音楽監督や指揮者として有名らしい。 俺は、クラッシック音楽は無学だが、この大野氏の生き方に感動したね。A氏:俺も浅学にして知らなかったね。 海外で活躍しているオーケストラ指揮者で知っているのは、小澤征爾氏くらいだからね。私:小澤征爾氏はもう、70歳台だが、大野氏は50歳前だね。 今は、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者だというからすごいものだね。 クラシック音楽界では世界的に有名なんだね。 ところで、俺はこの新聞記事で気になったのは、大野氏が若い頃にもっていた劣等感だね。 クラッシック音楽が生まれた土壌の人間でない、「異邦人」の彼が果たして世界でクラシック音楽を極めることができるのかという劣等感だね。 これは、日本人が欧米文化に接するときに必ず出会う劣等感だね。 俺も30年位前に、初めてヨーロッパにツアーで行ったとき、イタリアでサン・ピエトロ大聖堂に入った瞬間、その壮大さと大理石文化には文化的なショックを受けたね。 大野氏は、そのクラシック音楽に対する劣等感を持ったまま、旧ユーゴのクロアチアで指揮者と音楽監督を8年間つとめる。A氏:劣等感は消えたのかね。私:あるとき、チャイコフスキーを指揮しているときに、スラブ民族の情念がふつふつとうねり出すのを感じたという。A氏:スラブ民族にとっても、クラシック音楽は「異邦人」だからね。私:それなのに、これほどの深い情念を音楽から引き出している。 「私にだって、出来ないはずがない」と、「異邦人」の劣等感に苦しんでいた自分が、突如、クラシックという大河へと解き放たれたように思えたという。A氏:最初、クラシック音楽が生まれたドイツやフランスへ渡らないで、スラブのユーゴに行ったのが幸いしたのかね。私:劣等感から逆に日本を突破する力を得て、これから大野氏の躍進が始まる。 自我を脇におきつつ、ひたすらに一本の道を突き進む、古武士のようなたたずまいは、いつしか国境を越えて人々を魅了する力になっていったという。 夏には必ず帰国し、各地の病院を慰問コンサートで巡るという。 日本人であることに、今はどこまでも頑固だという。A氏:小澤征爾氏と違った方向なのかね。 ウィキペディアによると、小澤氏は若いときにNHK交響楽団の指揮で問題を起している。 N響の演奏委員会が小澤に協力しないことを表明した事件があったね。 彼の指揮者としてのスタイルはアメリカ的で、いちいち団員に指図するやり方だった。 日本では、黙って全体を把握するのが指揮者だ。 一応の和解を果たしたものの、一時、小澤氏は日本で音楽をするのはやめようと思ったとあるね。私:その小澤氏の方法と違い、大野氏のやり方は徹底的に日本的だね。 「和のサムライ」だという。 フランスのリヨン歌劇場総裁ドルニは「カズシほど、グローバルな空気をまとう日本人はいない。 それでいて、他者を敬う『日本人らしさ』を誰よりも感じさせる」と言っているという。 最後にこう大野氏は言っている。 「異邦人だからこそ、到達できる世界もある。 そう思えるようになりました」 今後の活躍を期待したいし、俺たちも日本の伝統文化に対して、簡単に欧米コンプレックスを持たないように努力すべきだね。 最近のリストラ騒ぎで、簡単に「日本式経営」を見失った経営者も見習うべきだね。
2009.01.20
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プルーストとイカ私:今週号(1月19日号)の「日経ビジネス」の「余暇を過ごすならこの1冊」欄の書評のタイトルが「麻生首相、誤読の背景」だった。 しかも、書評をしている人が養老孟司氏だね。 麻生首相の誤読と脳がリンクした見出しなんで、とびついたね。 A氏:君は麻生首相の漢字誤読と脳の回路の関係に知的興味を持つようになっていたね。 それは、「マンガをもっと読みなさい」の読書記録で、表音文字のカナを読む脳の部分は「角回」という場所であり、漢字を読む場所はかなり離れた「左側頭葉後下部」だとあることから、麻生首相の漢字誤読と脳の回路問題とがつながり出すね。 これが以下の漢字誤読の知的街道だね。 「麻生首相の誤読」、「麻生首相の漢字誤読・その2」、「孫と相棒と麻生首相」、「人は見た目が9割」読書記録活用編・漫画と麻生首相の漢字誤読 、「麻生首相の誤読問題・その3」だね。私:「角回」だけが故障しても日本人は「左側頭葉後下部」で漢字だけは読める。 しかし、西洋のように表音文字だけを使っている場合は「失読症」になる。 トムクルーズ、ピカソ、アインシュタインも「失読症」だとこの読書記録にはある。 この養老氏の説明によると、脳の「角回」の部分と「左側頭葉後下部」の使い分けが「漢字誤読」の原因というシロート的な推理が成り立ちそうだね。A氏:「漢字誤読」は日本人独特の症状かね。 麻生首相のマンガ好きと漢字誤読は「脳回路」上、関係があるのかもしれない。 そこで君は、麻生首相の漢字誤読問題での養老氏のコメントを期待していたわけだね。 それが、ズバリ、日経ビジネスに登場ということだね。私:コの日経ビジネスの書評では、養老孟司氏は読書家だが、奥さんはあまり読まないという。 これは「性格」のせいだろうが、脳科学の発展に伴なってこの種のことが解明されるだろうという。A氏:「性格は遺伝がほとんど」だという君の読書記録もあるね。私:「失読症」も遺伝するらしい。 「脳の構造」に関係しているのかもね。 この書評の対象になっている「プルーストとイカ・読書は脳をどのように変えるのか?」という本は、「識字障害」を扱っているらしい。 この本の概要を図書館のインターネットで調べると、著者は、タフツ大学のエリオット・ピアソン小児発達学部教授、読字・言語研究センター所長。 専門は認知神経科学、発達心理学、ディスレクシア研究。 アメリカ心理学会、国際ディスレクシア協会等より数々の賞を受賞。 本書もマーゴット・マレク賞を受賞とある。 本の概要は「文字・読書は脳を劇的に変える。 古代の文字を読む脳からネットの文字を読む脳まで、ディスレクシアから読書の達人まで、脳科学、心理学、教育学、言語学、文学を巡り、解き明かす」とある。A氏:結局、漢字誤読と脳回路との関係はどうなったの?私:養老氏は、この短い書評では、突っ込んだ議論はしていないね。 この書評では、「失読症」を「識字障害」と書いているね。 次のように養老氏はこの書評で書いている。 「アメリカでは初等教育で『識字障害』が問題になってきたという。 字は読んでも間違える。 米国では、ブッシュ大統領、日本では麻生首相」 これだけで麻生首相への言及は終わりだね。 結局、書評のタイトルがちょっとオーバーだったね。 日本人の「失読症」の特殊性や漢字の特殊性は一切ふれていなかったね。 ちょっと、がっかりした書評だね。 麻生首相の誤読は、漢字がからむだけに、ブッシュ大統領の読み違いと質が違うのではないかと思ったんだがね。 最後に、「言葉に関心を持つ人には必読の書である」で養老氏の書評は終わっていたので、図書館に予約したよ。 待ちがかなりあるので、借りる順番が来るのは相当後になるだろうね。 1つの知的街道ができそうだね。
2009.01.19
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私:今日の話題も「男子トイレ知的街道」の1つになるのかな。 以前、新聞のテレビ案内欄で、フジテレビの新番組「エチカの鏡」というのをほめているのを見て、録画しておいた。 最近のテレビは簡単に録画でき、長時間録画できるが、問題は、見る時間だね。 たまるばかりだね。 ようやく10月26日(日)の録画を今、見たよ。 どうも、これが第1回らしい。A氏:エチカとはどういう意味なんかね。私:ラテン語で「倫理」という意味だそうだ。 感動的な話題を集めた番組だそうだ。 ざっと見たが、この日の話のトップは、ある熟年夫婦の話だね。 奥さんがガンでなくなるまでの夫の献身の話だね。 ところで、俺がブログに記録したくなったのは、司会のタモリがこの番組の冒頭に言った男子トイレのことなんだよ。A氏:君のトイレ知的小街道があり、「『人は見た目が9割』と男子トイレの法則」と「『人は見た目が9割』と男子トイレの法則・その2」と、昨日の「男子トイ・レレイアウトと殺人」と続いたね。私:タモリはかなり前から、小便するときは立ってしないという。 女性のように座ってしているという。 それを人に言うと、「男として終わり」のように思われるという。A氏:なんで座ってするのかね。私:よくわからないが、彼は立ってするとトイレを汚すという。 まぁ、便器の前の床が中心だろうがね。 西洋式の大便兼用便器でたって、普通は立ってする。 この場合は、便器の前側の縁も床も汚れやすい。 タモリは「掃除をする人の身にもなってもらいたい」と言っていた。A氏:「刑事コロンボ」の作者は、ホテルの掃除のおばさんから、「汚れがひどい」という愚痴を真犯人の証拠のために引き出しているね。 これはアメリカのホテルだから、ホテルの部屋の大小兼用トイレだね。 作者は、トイレの小便の汚れを推理のネタに使っている。 タモリが犯人なら、トイレがきれい過ぎて、すぐ、コロンボに見破られるね。私:タモリの突然のトイレ発言は、番組の本題とは関係なかったが、男子トイレ知的街道ができていた俺にとっては興味があったね。
2009.01.18
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A氏:今日は君のブログ開設1000日目だね、 こういう記録は継続が重要で「継続は力なり」と「読書は1冊のノートにまとめなさい」にあったね。 無欠勤、おめでとう。 ところで、ブログ開設が新潮選書の「人は見た目が9割」の読書感想からはじまっているが、ここから、小さな知的街道で「男子トイレ知的街道」ができたね。 「『人は見た目が9割』と男子トイレの法則」、「『人は見た目が9割』と男子トイレの法則・その2」と続いたね。 ところが、4日後の1月14日に中央大学で若い教授が男子トイレで刺殺されるという事件が発生したね。 テレビや新聞で男子トイレの配置図が出て、君のブログのトイレの配置図を思い出したよ。私:俺が「『人は見た目が9割』と男子トイレの法則・その2」のブログで書いた男子トイレの図は、標準的な配置だろうね。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ○ ○ ○ ○ ○ l □ l A B C D E l 手洗い l l F 入口 今回の事件があったトイレの男子便器の配置は下の図のようにちょっと変っているね。 一口に男子トイレといっても視点を変えると多様だね。 ------------------- l 個室トイレ l □ l l l 手洗い l -------------l l ○ 入口 l ○ l ○ l ○ l ーーーーー 新幹線東京駅の一部トイレにこのようなものがあったね。A氏:標準図だと、入口から入ってくる人は見ようと思えば見えるね。 まぁ、トイレに向かっているときは、一々、入口は見ないけれどね。私:中央大学の事件のあったトイレでは完全に入口に背を向けるようになるね。 背後が完全に無防備になる。 犯人は、それを考えていたのかね。 背後の傷が多いのと、うつぶせに倒れていたのもそのせいかもしれないね。 犯人は、このトイレの配置を熟知していたのだろうかね。A氏:怨恨らしいが、学校も不安だろうね。私:早く犯人が捕まってほしいね。
2009.01.17
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A氏:日本政治の市場原理主義導入にはアメリカで学んだ学者が深く関係しているね。 それが、派遣労働の失敗やアメリカ資本主義の崩壊で、その責任が問題になってきているね。 その知的街道として下記のものがあるね。 市場原理と軍師の置き土産、経済・財政諮問委員会のメンバー総入れ替え・加藤紘一自民党議員、加藤紘一議員、矢代氏を名指し、経済財政諮問会議の民間議員変更などだね。私:この週刊朝日でとりあげている中谷巌氏は、俺は20年位前からあまり好きでなかったんだよ。 当時、日本の工業製品が世界を制覇していたときに、彼は、日本経営のすばらしさをマスコミに出て宣伝していたんだね。 しかし、製造業の渦中にいた俺には現場にきちんと立っていない危なさをピンと感じたね。 相対的思考とか、多様性思考が感じられなかった。A氏:俺たちは「教科書に墨を塗った世代」だからね。私:案の定、バブル崩壊の頃から、中谷氏は、逆に、日本経営はだめだと言い出した。A氏:180度転向だね。 やはり、「中谷氏の教科書を墨で塗る」ことになったね私:そして、中谷氏は小渕内閣の首相諮問機関「経済戦略会議」の議長代理を務めるなど政府の委員を多く務め、規制緩和を叫び、竹中平蔵氏らとともに「改革」の旗を振ってきた。 これが小泉構造改革に引き継がれた。A氏:それが、、最近、また、180度転向したんだね。 ウィキペディア(Wikipedia)によると、最近、過去に自分が行っていた言動(アメリカ流の新自由主義や市場原理主義、グローバル資本主義に対する礼賛言動、構造改革推進発言など)を自己批判し、180度転向したことを宣言した上で、小泉純一郎の行った構造改革を批判しているという。 360度の転向になってしまったね 2回目の「中谷氏の教科書を墨で塗る」ことになったね。私:今週の「週刊朝日」の記事によると、氏はパートや派遣を増やした雇用の「改革」の結果が、労働者の3分の1が非正規社員になり、派遣切りが相次ぐ恐るべき現状となったという。 日本経営の良さを見直すべきだと言い出した。A氏:氏は新刊の「資本主義はなぜ自壊したか」の本に懺悔と提言をまとめているというね。私:そして、この本を竹中平蔵、小池百合子、民主党の岡田克也、前原誠司氏らに送ったという。 もし、麻生首相が呼んでくれるなら、喜んで説明に上がるとのこと。A氏:2度も転向するということは、何か自分の信念を確立するときに、思考回路に本質的な弱点があるからだろうかね。私:自分の「目」「耳」「足」を使っていないのではないかね。 ハーバード大学にドップリ漬かった学者だからね。 ガセネタメール事件で自殺した元民主党の永田議員のようにもろいね。 その厳しい自己分析なしで、ただ、懺悔して、新たな提言をするというのは、企業不祥事で経営者が「すみません」と頭を下げて終わりというのと同じだね。 辞任する経営者も多いが、中谷氏は学者を辞任することはないようだね。A氏:もっとも、まだ、頑固に「改革」を主張している竹中平蔵氏より素直かもしれないがね。私:また、転向するかもしれないので本を買うのはやめ、一応、図書館には予約はしておいた。 待ちが多いので、俺の順番に来るのは、かなり後になるだろうがね。 資本主義はなぜ自壊したのか
2009.01.16
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私:最近、派遣労働者の問題で、麻生首相が雇用は弾力的な面も必要だと言って、派遣労働の規制には慎重でなければならないというようなことを言っていたね。A氏:個々の企業の仕事量は市場経済である以上、増減があるので、全員、常用雇用というわけに行かない。 どの企業も臨時雇いは伝統的にあるね。私:日本は全企業修身雇用型というのは、ウソだと思うね。 年功序列賃金も全企業というわけではないだろう。 大企業はそうだが、中小企業は実力主義の企業も多いのではないかね。 最近の雇用の話で、スッポリ抜けているのが、このような日本産業の二重構造だね。A氏:日本の企業は全体で約570万社。しかし、従業員300人以下の中小企業が99.8パーセント。 100人以下の小企業は99パーセント。 日本の労働者総数は約5400万人といわれているから、中小企業の労働者は4700万人で、大企業の労働者は約700万人私:だから、終身雇用は大企業の700万人の話だね。 派遣労働が問題になる以前から、雇用の調整は、中小企業の4700万人の調整だったね。 こっちは、大企業のしわ寄せで、終身雇用ではないからね。 高度成長といっても、2、3回ほど、不景気なことがあった。 そのときには、中小企業の人の失業や会社の倒産で調整していたんだね。 賃金格差もあるしね。A氏:それが、派遣労働の規制緩和で大企業の中に派遣労働が多数入るようになるんだね。 大企業は従来の二重構造を使いながら、自分の中の派遣労働という新たに出来た二重構造で、今回の不況の雇用調整をしたので、マスコミで問題なっているんだね。 従来の中小企業による雇用調整なら、あまりマスコミに騒がれなかったかもしれないね。 厚労省の言う、雇用調整による派遣切り8万5千人というのは、大企業内の話で、中小企業の話ではないのではないの。私:それに、製造業では、日系ブラジル人などの移民労働が雇用調整になっているね。 だから、不況になるとまず、失業する。 不況になっても仕事量が減るだけで移民がやっていた仕事は残るから、それを残った日本人がやることになる。 こないだ立川談志の落語を聞いていたら、移民の仕事を日本人がやるようになると、すぐ不況だとわかると鋭いジョークをとばしていたね。A氏:マスコミは、大企業の派遣のリストラを盛んにとりあげているが、伝統的な雇用調整である、中小企業の失業、倒産にもっと焦点を当てるべきだね。私:一昨年の好景気でも、大企業の経営陣の給与は上がったが、中小企業経営者の給与は、大企業の値下げ圧力で増加していない、という。 日本の雇用を考えるときは、常に二重構造を忘れてはならないね。
2009.01.15
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私:1月12日の朝日新聞のオピニオン欄に詩人で作家の辻井喬氏のインタビューが載っている。 氏は、かって、70年代から80年代にセゾングループを経営者堤清二として率いていた。A氏:俺も読んだが、当時の消費社会を「隣がテレビを買ったから我が家も買おう」という「大衆消費社会」といい、次に自分のニーズにしか合う物しか買わない「個人消費社会」の段階に入ったという。私:そして21世紀に入って、選択的な好みによる需要しかない「選別消費社会」の段階に入ったというね。 こないだ自動車関係の人に会ったときに「なんで急に車が売れなくなったんかね」と聞いたら、「不況前から日本では、すでに車は若い層には人気がなく、売れなくなっていた」と言っていたね。A氏:政府が不況対策として個人需要を喚起しようして、定額給付金を出すというのは、そういう消費の変化となっている社会には効果は薄そうだね。私:辻氏は、最近、マルクスの「資本論」を読み直しているそうだが、そこに「人間の欲望を満たすための消費が、資本主義社会になってから、労働力の再生産のための消費一辺倒になってしまった」とあるという。A氏:個人の欲望を満たす消費でなく、不況対策のための個人消費とはね。私:堤氏によると、無印良品、ユニクロ、ロフト、東急ハンズなど専門度を高めしかも安価な店がいいという。 車社会の変化で、郊外の幹線道路に面して展開したスーパーやレストランチェーンが軒並み大ピンチだという。 元気なのは、大都会の中かその近くにあるコンビニやレストランだという。A氏:しかし、辻氏は、自由主義的な市場経済を主張しているね。私:だが、うまくいくための3条件を示しているね。 第1に「勝つだけが目的でないこと」 第2に「利潤目的で運用が効率的に運営できない、教育、警察、上水道などのインフラ整備がしっかり運営されていること」 第3に「リーダーが社会に与える影響に関心を持つこと」 教育も何もかも市場原理主義を徹底しようというのではないね。 規律ある資本主義だね。A氏:だから、辻氏は、日本でも、規制をなくして自由にすれば必ずよくなる、中途半端だからいけないという論者がいて、これだけ経済がひどくなった今もまだ言っていると批判的だね。 論者とは竹中平蔵氏のことかね。私:辻氏は、インチキ商売と同じだと厳しいね。A氏:「選別消費社会」では、共同体の再評価が必要になるという。 それは昔の隣組とか村落共同体の復活でなく、最小のものが家庭の復興、そしてファンクラブ的な集まり、趣味や志向が共通的な人たちの集団だという。私:アメリカの多様なコミュニティ社会と似ているね。 氏は最後に、不況はいずれ終わるだろうが、日本は極にはならないだろうとしている。 小さな平和国家、通商国家として生きるべきとしているね。
2009.01.14
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私:今日は、静岡市に用事で行ってきたよ。 今、帰ったところだ。 寒かったが、白雪を5合目くらいまでかぶっていた富士山が実にきれいだったね。A氏:ところで、君の知的街道には、2年ほど前から派遣労働の急激な増大を知ってできた膨大な量の格差知的街道があるね。 さらに、それを辿っていくうちに、金融資本のグローバル化が背景にあることを知り、1年位前から「金融知的街道」ができるね。 索引すると下記のようになる。 山下範久編「帝国論」、「新帝国主義論・この繁栄はいつまで続くか」武者陵司著1、2、「ドル帝国の黄昏が始まった」榊原英資氏、「サブプライム問題」サンディープロジェクト、「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」1、2、「グローバリゼーションの影」、「米国はどうして道を誤ったのか」ジョン・C・ボーグ著、「壊れゆくアメリカ」ジェイン・ジェイコブズ著、レーガノミックスの崩壊、米国流自由主義の落日、市場原理主義の終焉の始まり、秩序ある資本主義とは、「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」ジョセフ・スティグリッツ著 これを見ると、2007年4月発行の「新帝国主義論・この繁栄はいつまで続くか」で著者の武者陵司氏は、アメリカ経済はまだ、当分、繁栄するだろうと予測していたね。 それが、半年たたないうちに見事に外れたね。私:しかし、上記の「米国はどうして道を誤ったのか」ジョン・C・ボーグ著の原書は、2005年の出版だから、すでに、アメリカ国内では危機感はあったんだね。「壊れゆくアメリカ」ジェイン・ジェイコブズ著も、原書は2004年の出版だね。 兆候はあったんだね。 そして、2007年にサブプライムローン問題が顕在化してくる。 それとともに、一挙に、アメリカ資本主義に対する批判が始まるね。A氏:去年の10月頃、テレビ朝日のサンディープロジェクトに出たある経済アナリストが「今回はアメリカの金融業界の不況で、アメリカの実体経済はそんなに問題ではない」と言っていたね。 それが1ヶ月もたたないうちに、自動車のビッグスリーが破産状態になるなど、アメリカの実体経済もひどいことになってきたね。 あの経済アナリストは、御呼びでなくなったね。私:当時は、与謝野馨内閣府特命担当大臣(経済財政政策)も 「日本の金融機関は絶対大丈夫だ。 日本経済は大きな心配はない」 といっていたが、11月からは、日本では「派遣切り」の嵐となるね。 マルクスのいうような「資本対労働」の対立が鮮明になる。 日本では「蟹工船」が売れ、ドイツでは「資本論」が急に売れ出す。 日本共産党の入党者や「赤旗」購読者が増えてきたという。A氏:朝日新聞のオピニオン欄では「資本主義はどこへ」として、11日と12日の朝刊に関連記事が載っているね。 11日は、ケインズ研究者の伊東光晴氏とドラッカー研究の第一人者である上田敦生氏のインタビューが載っているね。私:俺も読んだが、各国の財政出動で、ケインズ復活と言われているが、ケインズは誤解されているようだね。 伊東氏は、ケインズが生きていたら、1980年代からの新自由主義的な経済体制とそれをバックした経済理論が現在の事態を生んだと言うだろう、としているね。A氏:ドラッカーは日本経営を評価していたから、今の日本での「派遣切り」は、ドラッカーは夢にも思ってもいなかっただろうという。 ドラッカーが強調するのは、社会を壊すようなことをするな、重要なのは人であり、社会なのだからというね。私:「米国はどうして道を誤ったのか」ではなく、日本も「経営者あるいは経団連はどうして道を誤ったのか」だね。 あるいは、「壊れゆくアメリカ」でなく、「壊れゆく日本」だね。 製造業の派遣労働解禁で、見事なまでにアメリカの後を追い、そして、今度の不況で、日本の経営者の劣化を見事にクローズアップしたね。 資本主義もそうだが、「日本はどこへいくか」だね。 明日は、12日に掲載された「資本主義はどこへいく」についての辻井喬氏のオピニオンにふれよう。
2009.01.13
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私:昨日朝のTBSテレビの時事放談で知ったのだが、麻生首相がまた漢字を間違えた、のだね。A氏:1月4日の新年の記者会見で、自ら筆で書いた「安心、活力」とかいう「書初め」を披露したが、その色紙のサインで平成21年の漢字を書き間違えたことだね。 君の昨日のブログでとりあげているが、それ以前から、「麻生首相の誤読」、「麻生首相の漢字誤読・その2」、「孫と相棒と麻生首相」とあるね。 また、取り上げざるを得ないね。私:いつの間にか、麻生首相の漢字誤読街道ができてしまったね。 日本国家のためには、この街道は続いてほしくないんだがね。 もっとも、今度は「誤読」でなく「漢字の書き方」間違いだね。 平成21年を漢字で「廿十一年」と書いてしまったんだね。 「廿」はこれ1文字で「20」を意味するから、隣りの「十」は不要なんだね。 これを文字通りに読むと「ニジュウジュウ」という発音になる。 例によって、初歩的なミスだから困るね。A氏:麻生首相の頭脳活動はどう解明できるかね。私:複雑だね。 頭の中は当然、「ニジュウイチ」という表音だから、最初は、脳の「角回」が働いているんだね。 次に、漢字で表現するときは、脳の「左側頭葉後下部」が働くわけで、これが間違ってしまったんで、この脳の部分がうまく働かなかったことになるのかね。A氏:象形文字を扱うという脳の「左側頭葉後下部」はマンガとつながるから、マンガをうまくかけなかったということになるのかね。私:専門でないからわからないね。 しかし、漢字が危ないとわかっているのに、何故、わざわざ、書初めなんか披露したのかね。 「君子、危ふきに近寄らず」というではないかね。 この人は孤独暴走型のように思うね。A氏:麻生首相は、ハローワークに行って、いきなり、失業して職を求めにきていた人に「自分がやりたいことをまず、先に言いなさい」と言っているのをテレビで報じていたが、これが問題になっているね。私:しかし、「年越し派遣村」について「真面目に働こうとしている人たちなのか」と発言した坂元政務官の発言はひどいね。A氏:百年一度の不況と言いながら、行動は今までの自己のペースを変えることができない。私:一方、失業して、ハローワークで就職した人のその後の職場での取材をテレビでやっていたが、福祉施設に就職した若い女性は、今まで、無言の機械相手の製造業の派遣だったが、今度は人間相手の仕事なので、混乱していると言っていたね。A氏:しかし、仕事は自分を成長させるという発想でやるべきだね。 すぐ諦めるべきではないね。 俺の知人で老人福祉の施設で働いている人がいるが、求人してもゼロだという。私:養老孟司氏は、自分にあった仕事を探せというのは教育の弊害だというね。 人間は変化するもので、決まった個性が最初からあるわけではないからね。 それは職を求めるほうでも考えるべきことだね。 その点でも、ハローワークでの麻生首相の発言は不適切だね。
2009.01.12
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人は見た目が9割私:このブログで最初にとりあげた本は「人は見た目が9割」だが、2年半たって「活用する」段階で、このブログを読むと、この本の内容が新鮮に思い出されるね。 ここで、この本に関連して養老孟司氏の発言として次のようなことが書いてある。 「文字には表音文字と象形文字がある。 日本語は、カタカナは表音文字、漢字は象形文字で、この2つを使いこなす民族は珍しく、この文字は、それぞれ使う脳の部分が異なるので、日本人の脳の使い方はすばらしいという。 マンガは象形文字言語の延長にある。 したがって、同氏の漫画家牧野圭一氏との対談集は「マンガをもっと読みなさい-日本人の脳はすばらしい」である」A氏:だから、「マンガをもっと読みなさい」にブログはリンクするね。私: このブログを読むと、表音文字のカナを読む脳の部分は「角回」という場所であり、漢字を読む場所はかなり離れた「左側頭葉後下部」である。 だから、「角回」だけが故障しても日本人は漢字だけは読める。 しかし、西洋のように表音文字だけを使っている場合は失読症になる。 トムクルーズ、ピカソ、アインシュタインも失読症だとのこと。A氏:このブログでは麻生首相の漢字誤読を、「麻生首相の誤読」、「麻生首相の漢字誤読・その2」、「孫と相棒と麻生首相」と気にして扱っているね。 そして、脳の回路問題としているね。 マンガ好きの麻生首相と連想が知的につながるね。私:この養老氏の説明によると、脳の「角回」の部分と「左側頭葉後下部」の使い分けが「漢字誤読」の原因ということかね。 英語は表音文字だけだから、このような複雑な使い分けはしないから、「漢字誤読」は日本人独特の症状かね。 麻生首相のマンガ好きと漢字誤読は「脳回路」上、関係があるのかもしれないね。A氏:そこまで、ジャンプするの?私:いや、ミステリーだね。 養老氏はどういうコメントになるのかね。
2009.01.11
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人は見た目が9割私:新潮新書の「人は見た目が9割」は06年4月23日にこのブログを開設したとき、読書記録として最初にとりあげた本だね。 今日と明日は、この「読書記録」の「活用する」の例としてとりあげよう。 読んで、ウソらしいと直観的に思ったのが、「男子トイレの原則」だよ。 この本では、5つの便器AからEが並んでいる絵まで描いて説明があり、「一番使われるのは一番奥の便器A、使われないのは一番手前Eの便器だ」という法則だ。 ○ ○ ○ ○ ○ □ A B C D E 手洗い 入口 心理学では実験で確認されていると著者は言う。 しかし、俺の体験と逆だったんで、このブログでは「『人は見た目が9割』と男子トイレの法則」というブログ日記ができあがる。A氏:便器ごとの利用度を君はなんで判断しているの?私:よく会社の男トイレ便器で目の前の壁に「汚さないようにもう一歩前に出て」という貼紙があることがあるね。 要するに、便器の中央の前の床に尿が落ちて、床を汚すんだね。 だから、いくつもの男子トイレがズラリ並んでいるとき、それぞれの便器の前の床を見ると尿による汚れ度がすぐに分かるんだね。A氏:「便器前のもれた尿による汚れ度」でそれぞれの「便器の使用頻度」を推測できるというわけか。 便器前が尿でひどく汚れていると、使用頻度も多いという推測になるのか。私:いまだに、駅、デパート、スーパー、公共機関などの長い男子の小便トイレに入ると気になっていて、観察している。A氏:君は、新幹線をよく利用するから、いろいろな駅のトイレを見ているだろうね。私:そのナマの観察によると、「人は見た目が9割」の「一番使われるのは一番奥の便器、使われないのは一番手前の便器」だという「男子トイレの原則」は「原則」ではないね。 むしろ、逆だね。 「一番使われるのは一番手前の便器で、使われないのは一番奥の便器だ」ね。A氏:何故だろうね。私:トイレに入ろうとすると、大抵のトイレは、まず、目につくのは奥の便器だね。 一番手前の便器は手洗いとの壁が邪魔になり、死角になっている。 「見られたくない」という心理からすると、死角になる一番手前にある便器が安心だね。 心理学では実験で確認されているというが、実験方法が問題だということがこれで分かるね。 それに、5つの便器AからEが並んでいる絵が問題だね。 この絵は、渋谷昌三氏の「人と人との快適距離」という本を参考にしたとあるが、下の図のような通常のトイレにあるような手洗い場所との間にある仕切り壁Fが画いていない。 仕切り壁Fが便器DやEに死角を作るんだね。 ○ ○ ○ ○ ○ l □ A B C D E l 手洗い l F 入口 Fがないのは、致命的な欠陥絵だね。 著者は男子トイレを使った経験がないのかね。A氏:自分の「目」「耳」「足」1、2での観察が重要だね。私:俺のトイレの観察の場合は「耳」は関係ないがね。 ところで、男子トイレで便器の前が汚れるのを真犯人を突き止める推理に使ったのが「刑事コロンボ」にもあったね。 ホテルのトイレ掃除のおばさんが、同じ男子宿泊者のはずなのに、宿泊の最後あたりから、便器前の汚れがなくなり、その前は汚れが異常にあったと言っているのを、コロンボは聞き逃さなかった。 そして、真犯人を突き止めるヒントにしたというわけだね。
2009.01.10
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読書は1冊のノートにまとめなさい私:第4ステップの「記録する」には、自分の意見も入れておくべきだと著者は言う。 俺は、そのため、ブログ開始後、1ヶ月で君に登場してもらって、対話形式として熱くならないようにしたね。 また、君の登場によって、後で記録を「活用する」ときに、区切りとなって、「見出し」の役割になっていて利用しやすいこともあるね。A氏:漫才の「ツッコミ」と「ボケ」の関係かね。 それと、ブログ開設後、1ヶ月半くらいたって、1文ごとに改行するという「記録する」表現方法に変っているね。私:これも後で、記録を「活用する」ときに読みやすいようにした工夫だね。 ところで、この本の著者は継続のコツは、「空白をつくらないこと」だという。 「適宜」「随時」何かを記録することだ。 俺も、近親者が亡くなったときは、喪中の1行を「適宜」書いて「空白」は作らなかった。 1日でも、空白を作ると「継続する気」が失せる。 俺は、手書きの簡単な日記も1980年以来、「空白ゼロ」で継続しているが、そのコツがブログの継続性につながっているね。A氏:来週16日の日記でブログ開設1000日目になるね。 この街道の1里塚だね。私:第5ステップの「活用する」だが、これには、過去のブログの索引性がポイントになるね。 最初、楽天のブログは、自分のブログ内の検索機能があったのが、途中なくなったね。 俺のようなブログ利用をしている者にとっては不便になったね。A氏:そうだね。 最近の読書記録は、1月4日から連続3回の「キムはなぜ裁かれたのか」1、2、3で、君の朝鮮知的街道に属するのだが、この街道を索引するとなると、やっかいだね。 俺が、一応、一覧で、過去の記録を追っかけて、まとめてみたよ。 古代まで遡っているね。 時代順にまとめたよ。 「日韓交流の歴史・先史から現代まで」1、2、3、「飛鳥・その光と影」1、2、「空虚なる出兵・秀吉の文禄・慶長の役」、日清・日露戦争、「閔妃暗殺・朝鮮王朝末期の国母」、「創氏改名・日本の朝鮮支配の中で」、「ベルリン・オリンピック1936」でのマラソンでの活躍、「洪思翊中将の処刑」、朝鮮人の主張の強さ、朝鮮と日本の関係、「アジア冷戦史」1、2、3、「和解のために」1、2、3、4、日韓和解・朴裕河氏が込めた思いとは、朝鮮戦争のこと、韓国軍によるベトナム人虐殺、「民主化の韓国政治」、などだね。私:本は11冊だね。 最初から、街道が決まっておれば、分類も楽だったんだが、知的興味があちこちとぶので、後で、索引で苦労するようになったね。 君が追っかけてくれるので助かるよ。 「ベルリンオリンピック」はマラソンで1位の孫選手と3位の南選手が韓国人であることをよく拾い出したね。A氏:いや、おかげで俺にとってもいい知的刺激になっているよ。私:明日は、このブログ開設のトップを切った「人は見た目が9割」にもどって「活用する」ことをトライしてみよう。
2009.01.09
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読書は1冊のノートにまとめなさい私:著者は、81年生まれだから若いね。 業界紙の記者だというが、読書好きで年間100冊から150冊の本を読むという。 ところが、折角、読書したのに、本に書いてある内容をすっかり忘れてしまうことに危機感を感じ、読書ノートをとることになったという。 この本は、その著者の考えた出したノート記録技術を詳細に書いているね。A氏:君はブログをその「読書ノート」代わりに使っているね。私:そうなんだね。 俺の読書内容や気になったことを書き留めるという発想は、全く同じだね。 だから、非常に参考になるし、勇気づけられるね。 効果的な読書として、次の5つのステップを示しているね。 1.探す 2.買う 3.読む 4.記録する 5.活用する 「探す」では、書評や広告でリストをノートなどにメモしておく。 要するに、書店で衝動買いをするのでなく、計画的に買うわけだね。A氏:君のいう「知的興味」から読みたい本をリストアップするわけだ。私:俺の場合は、まず、インターネットで図書館を検索し、予約する。 待ちの多いときとか、手元に置きたい本は買うね。 このブログで読書記録を書くようになってから、本の購入数は減って、図書館から借りる本が激増したね。 だから、第2ステップの「買う」は少なく、「借りて入手する」のが多い。 次に「読む」となるが、ある知的興味で本を読むので、あまり関心がない箇所は飛ばすことになるね。A氏:一種の速読だね。私:それと「記録する」を考えて読むから、ポイントを絞る。 この本の著者が書いているように、「記録する」は、その本が手元に不要となるようにポイントを書いておくことだね。A氏:ただ、「読んで感激した」という読書記録ではダメなわけだね。私:だから、俺の場合、記録する内容が多い本は、数回に分けて、ブログに書く方法をとっているね。 それに、この著者も書いているが、「記録する」には、再三、本を読まないとまとまらないこともある。 さらに、著者は、継続が重要だと言っているね。 それも俺は同意見だね。 「継続は力なり」だね。A氏:君のブログは開設以来、今日も含め、あと9日で1000日となるが「欠勤なし」だね。 テーマ数では、1000を越したね。私:岡部敬史著「プログ進化論」の読後感でも書いたように、好奇心の強い俺にとってはブログを書くことは頭の活性化だね。 この作業を毎日欠かさずにきて、なんとか1つの段階を超えそうだね。 やはり、いろいろな知識は得られたね。A氏:第4ステップの「記録する」の後が、第5ステップの「活用する」だね。私:それは明日、話題にしよう。
2009.01.08
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私:一昨日、幼稚園の正月休みを利用して、孫が泊まりで遊びにきた。 昨日から幼稚園に行き出した。A氏:今年4月には、小学校入学だそうだね。 さぞかし、じじ、ばばからお年玉を沢山もらっただろうね。私:お年玉の方は、俺の細君のほうでいろいろやっていたね。 ところで、遊んでいるうちに、孫が「相棒」と言い出したね。A氏:テレビ朝日の「相棒」シリーズの影響かね。 もっとも、これは子供向けの番組ではないがね。私:「相棒」は漢字が分からないと意味は正確に理解できないはずだね。 「相・アイ」の「棒・ボウ」の漢字の合成語だからね。 漢字の合成から考えると、駕籠 (かご)など、二人で物をかつぐときの相手で、「棒」でつながっているということからきているらしい。 A氏:これから、一緒に仕事をするときの相手を言うわけだね。 「相手」より強い絆で結ばれている関係だね。私:孫の理解度を試すために、孫に「幼稚園のクラスに『アイボウ』はいるか」と聞いたよ。 そうしたら、1人園児の名前をあげ、「二番目のアイボウ」として別の園児の名前をあげたよ。A氏:二人セットは理解しているようだね。私:愉快だったのは、俺の質問に対する返事の最後で「でも、一番のアイボウは、「『じじ』だ」と言ったことだよ。A氏:じじ?私:俺のことだよ。 その会話を聞いていた俺の細君が、「随分、年の差がある『相棒』だね」と笑っていたよ。A:それで今、連想したことがある。 君のブログの「麻生首相の誤読」、「麻生首相の漢字誤読・その2」の関連から「相棒」も漢字からきているので、これを麻生首相は「ソウボウ」と読むかと連想したね。私:想定内だね。 それに最近、孫は「俺」を使い出した。 今までは、自分の名前を主語にしていたんだがね。 俺が「『俺』より『僕・ボク』のほうがいい」と言うと、クラスの男の子は皆「俺」だ言っていると言い張る。 要するに、英語のI(アイ)を意識しだしたようだね。A氏:日本語はI(アイ)を場によって、「俺」「私」「僕」「自分」「我」などと使い分けないといけないからね。私:その使い分けがまだ孫は分からないらしいね。A氏:その点、英語は楽だね。私:これらの漢字にまたそれぞれ意味がある。A氏:しかし、先月、例の麻生首相の漢字誤読問題が起きたときに、ある国語専門家が、麻生首相の発言を分析して、麻生首相はこの俺、僕、私などの使い分けは完璧だと新聞に書いていたね。私:個人的な会話の場や空気を読んで反応する力は十分あるんだろうね。 それが、一国の首相という「場」となると、KY(空気が読めない)と言われる。 百年1度という日本国家が置かれている場ではどうかね。
2009.01.07
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キムはなぜ裁かれたのか私:キムはシンガポール刑務所で6年ほどいて、1951年8月日本のスガモ刑務所に送られ、日本の土を初めて踏む。A氏:「日本の戦犯」となってから、日本の土を踏むとはね。 すでに、母国朝鮮は1950年(昭和25年)6月25日に始まった朝鮮戦争で戦火の中だね。私:キムは1952年、仮出所となる。 身元引受人は在日朝鮮人がなってくれた。 「日本の戦犯」なのに、「外国人登録」をしないと働けないので、登録する。 翌、1953年に刑期が満了。 しかし、職は簡単にない。 彼ら捕虜収容所監視員で戦犯になった者は、仮出所しても食うのがまず、問題だった。 スガモにいたほうが楽だった。 故郷は朝鮮戦争で荒れているし、「戦犯」ということで「親日者」として故郷では冷たい目でみられる。 キムは北海道までわたり、同胞がやっているパチンコ店で仕事を見つけ、結婚し、1956年に東京に戻り、貧しいながら生活をする。 しかし、キム以外の刑期の長い朝鮮人捕虜監視員はまだスガモにいた。A氏:1952年4月からサンフランシスコ講和条約が発効したんだから、朝鮮は独立したわけだね。 だから、当然、朝鮮人は釈放されるべきだね。私:サンフランシスコ講和条約の第11条は、今でも東京裁判問題でとりあげられるね。 ここに「日本国は戦争犯罪法廷の『裁判』を受諾する。日本国で拘束されている『日本国民』は法廷が科した刑を執行する」とある。 この「裁判」はjudgmentsだから「判決」だと訳すべきだとかいう議論が、東京裁判の正当性をめぐる議論で登場するね。 しかし、この本のメインテーマは朝鮮人問題だから、後者の「日本国民」は講和条約発効後、朝鮮人は含まないかという議論で登場するね。A氏:朝鮮人は日本国民でなくなるのだから、当然、釈放だろう?私:日本政府も講和条約が締結され、発効するまでそう考えていたが、発効直前に「戦争中、日本人として裁かれたから、釈放できない」となった。 その裏には、連合国側の戦犯に対する厳しい姿勢があったという。 日本政府としては、「日本国民」の戦犯以外は、連合国軍に引渡し、後は、連合国軍の管理に任せたいとおもっていたようだね。 独立した韓国政府も戦犯は「親日」だとして冷たい。A氏:講和条約の発効後、日本政府は戦犯の援護に動き出すね。 拘禁中に死亡した戦犯の遺族にも年金や見舞金が出るようになった。 後に軍人恩給も出るようになった。私:しかし、「日本国民」でない朝鮮人、台湾人はその恩恵にあずかれない。A氏:講和条約後も、服役中は「日本国民」、出所すると「外国人」か。 なんだか、一貫していないね。 同じ戦犯でも戦後の日本人との処遇の格差が拡大するね。 こういう戦後処理は、日本政府は下手だね。 それで後で長い間、もめる。私:その格差解消を裁判で訴えるがなんども却下され、やっと、2008年5月、民主党から補償法案が国会に提出された。 「人道的精神に基づき」一人あたり300万円を支給することを柱にした法案だという。 法案は2008年9月現在継続審議になっているという。A氏:講和条約後、約50年、彼らには「わたしは貝になりたい」は終わっていないんだね。私:BC戦犯だったキムは、今年、86歳になり、愛する家族に囲まれて、高齢者施設で暮らしているという。 帰りたくても帰れなかった故郷への強い愛着と愛する家族のいる日本。 キムの想いは国境をまたいで自由に往来していると著者は書いている。 この本はその他多数の朝鮮人捕虜監視員の運命を詳細に綴っているが、あの戦争の悲劇は植民地の人にとって、日本人と違った意味で、深く、広いものだということを知ることができるね。
2009.01.06
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キムはなぜ裁かれたのか 私:ジャワ捕虜収容所には最初5万344人の捕虜がいたという。 食糧豊富なジャワでは、捕虜の扱いで大きな問題は出ていなかった。 しかし、ちょっとしたことで、捕虜はピンタを食わされたようだね。 朝鮮人軍属の到着とともに、42年11月から泰緬鉄道の現場へと大量の捕虜が移動する。A氏:泰緬鉄道は映画「戦場にかける橋」に登場するね。 君のブログでも「『戦場にかける橋』のウソと真実」でとりあげているね。私:キムが所属した収容所の捕虜は、1943年3月頃から、インドネシア東部にある小さな島に飛行場を建設する労務者として、移動する。 ろくに施設ができていない小さな島に、大勢の捕虜が送り込まれたので、その生活はひどいものになる。 不衛生なので南洋の伝染病はすぐに伝染する。 病人は増加する。 それに、日本軍の海上輸送力が次第に落ちているので、食糧はもちろん、医薬品も欠乏する。 それに飛行場建設はいそぐので、重労働となる。 当然、病人や死者は増えるね。A氏:東京裁判では日本の捕虜になったアメリカ・イギリス連邦の兵士13万2134人のうち、3万5768人が死亡したという。 死亡率が27パーセントだという。 ドイツ・イタリアの捕虜となったアメリカ・イギリス連邦軍兵士の死亡率が約4パーセントであったのに比較すると、日本側捕虜の死亡率が著しく高いというね。私:これを日本軍独特の残虐性のように解釈するようだが、違うと思うね。 俺は連合軍の捕虜の死亡者は、虐殺や暴行によるものが主でなく、この本を読むと、ほとんどが、食料がないための餓死に近い状態で、赤痢やコレラの病人となり、医薬品も足りない状態での病死が多いのではないかと思うね。 その統計がないね。 日本軍の戦死者の7割が餓死で死んでいるのと同じだね。 東南アジアに広がった捕虜と日本軍は同じように食糧と医薬品の欠乏に悩まされ、病死や餓死をしていく。 フィリピン・ルソン島では飢餓のため、日本兵同士の人肉食いの噂すらあったからね。 この本では、詳細にその地獄のような捕虜の生活を描いているね。 それは捕虜だけに対しての意図的な残虐な行為ではないと思うね。 視点を日本軍の東南アジアの島々や、ビルマなどでの戦いでの飢餓の地獄図と同じだというのが実感だね。A氏:しかし、迫害を受けた捕虜のほうは戦争後、それではすまない。 まして、ピンタや殴打はやられたほうがよく覚えている。私:敗戦後、キムはジャワの朝鮮人民会に入る。 しかし、11月に連合軍の視察が入った。 そのとき視察に来たピッツ中佐を、以前、キムは捕虜収容所でなぐったことがある。 そのため彼はトラックに載せられ、同じジャカルタのロドック刑務所に連れて行かれる。 さらにシンガポールの刑務所に移動する。 そしてシンガポールで裁判になる。A氏:連合軍は、ジュネーブ条約違反で徹底的に裁くね。私:シンガポール裁判では、捕虜虐待の罪で、13人が起訴され、そのうち、5名がキムを含めた朝鮮人監視員。 結局、6人が絞首刑、2人が終身刑となる。 絞首刑には朝鮮人監視員はいなかったが、終身刑に朝鮮人監視員が1名いる。 キムは禁錮10年。 朝鮮人監視員はいくら「上司の命令」は「天皇陛下の命令だ」と言っても裁判官には通じない。A氏:「私は貝になりたい」と同じだね。私:明日は、シンガポール刑務所に収容されたキムのその後に追っていこう。
2009.01.05
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キムはなぜ裁かれたのか私:「私は貝になりたい」という映画はフランキー・堺主演でBC戦犯を扱った有名な映画だが、先月封切りしたリメイクの映画でSMAPの中居正広が主演したね。 この本は、捕虜虐待の罪で、BC級戦犯となった朝鮮人をキムという人物を通して描いているね。A氏:君のブログでは、朝鮮人戦犯の問題はすでに「洪思翊中将の処刑」で扱っているね。私:洪思翊中将は日本軍のトップ層だね。 しかし、この本では、戦線と関係のない朝鮮人の戦犯が問題になっているね。 BC級戦犯は全部で5700人、死刑は984人。 そのうち、BC級戦犯は朝鮮人は148人、台湾人は173人。 朝鮮人の死刑は、洪思翊中将を含め、23人。 特徴的なことは、この朝鮮人148人のうち、129人が軍人でなく、捕虜収容所の監視員で、かつ、14人が死刑。A氏:戦争犯罪には捕虜虐待の罪があるから、捕虜収容所の監視員は戦場のことよりも、もろに捕虜虐待の罪を追及されやすいね。 しかし、なんで韓国人や台湾人が捕虜収容所の監視員となったのだろうね。私:1942年2月にシンガポール、3月にジャワが占領されると25万から30万人もの捕虜が出た。 予想外の大きな数字に、日本軍はあわてた。 その捕虜の管理にただでさえ兵員不足の日本軍を割り当てられない。 日本兵も捕虜の監視の仕事は「かっこわるい」と下に見て嫌がる。 陸軍省が目をつけたのが、まだ、徴兵制が実施されていない朝鮮と台湾だね。 1942年5月に朝鮮人及び台湾人で編成する特殊部隊をこれら海外の捕虜収容所の監視にあてることがきまる。A氏:日本国内の収容所監視もしたのかね。私:いや、国内は、日本兵、のちに傷痍軍人軍属が配属される。 海外の捕虜収容所の監視に韓国人、台湾人が配属されるということは、すでに不幸な運命だと言えるね。 この本の主人公の金完根(キムワングン)は、1922年生まれ。A氏:日韓併合が1910年だね。 朝鮮は次第に日本支配になるね。私:1942年6月、キムは、名指しで捕虜収容所監視の軍属への募集に応ずるように言われる。 月に50万円の給料が出て、2年の期限。 帰った後は日本人並みの待遇。 条件はいい。 しかし、家族の反対で、再三、断るが最後には日本人巡査までくる。 しかたなく「志願」した。A氏:「創氏改名」の「希望」と似ているね。 これは君のブログにもあるね。私:こうして3016人の朝鮮人が南方に捕虜収容所監視要員として派遣されることになる。 その前に釜山に集合して「教育」を受ける。 日本軍の有名なピンタ、殴打や体罰を、身をもって味わいながら、「軍人勅諭」、「軍属読法」、「戦陣訓」による捕虜観を叩き込まれる。 もちろん、捕虜に関するジュネーブ条約なぞ、全く教えられない。 教えられたのは、捕虜は「叩け」「殴れ」「動物のように扱え」であるという。A氏:日本の外務省は対外的にはジュネーブ条約を「準用」するとあいまいな返事をしているね。 捕虜収容所の現場では、「条約無視」であった。 「軍人勅諭」では、捕虜は卑怯者だからね。私:1942年8月、釜山で教育訓練を終わった朝鮮人軍属3016人は、行方を知らないまま、出港する。 こうして、タイ、シンガポール、ジャワの各捕虜収容所の監視要員として配分されていく。 主人公のキムは、ジャワの捕虜収容所の監視要員として配属される。 明日は、捕虜収容所の話に移ろう。
2009.01.04
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目と耳と足を鍛える技術 私:俺は、別にノンフィクションを書こうとする気はないので、この本は、養老氏の「自然」を観察する目を養うという視点と同じなので、この本を読んだ。 著者は去年の北京オリンピックにも自ら足を運んでいる。 開会式前日、北京空港から北京市街に向かう高速道路を走るが、窓の外の風景にはすべて白い靄がかかっていたので、最初、目が悪いのかと思ったという。 A氏:大気汚染だね。私:開会式当日も同じだったという。 これはあまりマスコミでは報じていないね。 著者は、東京オリンピックのときは、東京都立の高校生だったが、開会式当日は快晴で、東京から富士山が見えたということをよく覚えているという。 これは「目」の感覚のルポタージュだが、「足」では、会場にたどり着くまで5時間かかったという。 「耳」では各国選手団の入場行進で、日本選手が入場するときはブーイングはなかったが、拍手はまばら。 熱烈な拍手で迎えられたのは、親中国路線をとった台湾だったという。 開会宣言をした国家主席への歓声は少なかったという。A氏:現場での「足」「目」「耳」の情報は貴重だね。私:評伝の書き出しが重要だと言うことで、正力松太郎の例をあげているね。 この評伝「巨怪伝」は、昭和34年(1959年)の昭和天皇がプロ野球を観戦された天覧試合から始まっているという。 この天覧試合は巨人・阪神戦だが、これは正力松太郎が企画し、実行したという。 だから、天皇が観戦していたロイヤルボックスには正力松太郎がいた。 試合は、4対4で9回裏まで進んだ。 天皇陛下は9時15分に退出の予定であった。 長島のサヨナラホームランは、9時12分。A氏:天皇は、これをみてすぐ退出となったわけか。 そういう意味でも劇的ホームランだね。 それと正力松太郎との関係は?私:著者はこの天覧試合の成功を、皇室まで巻き込んだプロ野球とテレビの蜜月関係の開始を示す象徴としているね。 それは、正力松太郎は、36年前の大正12年には警視庁警務部長だったが、いわゆる虎ノ門事件が置き、責任をとらされ免官されているからだ。 虎ノ門事件は、難波大助がステッキ銃で、当事、摂政宮(後の昭和天皇)を狙撃した事件だね。 著者は、この天覧試合の成功で、36年前の汚辱が晴れたことになるとしているね。A氏:なるほど、本の冒頭で、36年間を、昭和天皇を媒介としてつないだわけか。 君のブログでは有馬哲夫著「日本テレビとCIA」1、2,3、4でも正力松太郎は登場するね。私:東京・金町浄水場の水質係主査の前田学氏の話は、まさに、人間の「自然」性を示しているね。 あるとき、地下鉄工事現場で多量の水が噴出した。 化学分析をしてもどこからの水かが分からない。 最終判断は、前田氏の「鼻と舌」にまかされた。 前田氏は即座に「それは朝霞浄水場の水です」と答え、事実はその通りであったという。 また、ある年の正月早々、東京周辺120万所帯の水道から嫌な臭いする水が出た。 前田氏の「鼻」は、取水源の川の水の臭いが残っているとして、彼はボートで利根川を遡り、百キロも上流の渋川のチクロ工場をつきとめたという。A氏:ところで養老氏がいう「脳化」「都市化」は、共通性を求めるね。 コンビニストアには田舎でも見かけるようになったね。私:佐野氏も、公立高校に入学した息子がもってきた卒業文集を見て、息子のを含め、まるで学校というベルトコンベヤーから生まれた型にはまった同じ文体、同じ発想に驚いたという。 「脳化」「都市化」の影響だね。 まさにこれからは、「虫捕る子だけが生き残る・『脳化社会』の子どもたちに未来はあるのか」だね。 今後、佐野氏の鍛錬された「目」「耳」「足」をもとに「人の自然」を描いたノンフィクションを期待したいね。
2009.01.03
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目と耳と足を鍛える技術私:月刊総合誌に「ウエッジ・WEDGE」というのがある。 この1月号の新刊書評にこの佐野氏の本がとりあげられていた。 それに、まず、次のような佐野氏の体験が書いてあった。 佐野氏がある書店のノンフィクションの棚を見たら、手間隙をかけた自分の本が血液型診断の本と一緒に並べられていた。 それを見たとき、血の気が引いたという。 人は多様で、安易に4つの血液型で分類して、人が分かったよう思う危険性があるからだ。 そういう思考からは深い観察眼や洞察力は決して養われず、深い人間関係も築けないと佐野氏は、この本を書いた動機を語っているという。A氏:昨日、養老氏の「脳化」にふれたが、佐野氏が取材する人間は「自然の人間」だね。 人が血液型という「脳」で描いた「人工人間」ではないね。私:昨日の「かけがえがないもの」で養老氏は、病院で検査した経験を書いているね。 総合病院のあちこちの科に行って、いろいろな検査をする。 何日かたって、検査結果が出て、病院にいくと、医者は養老氏をチラッと見るだけで、後は検査データシートをにらんでいたという。 養老氏の身体は、検査データシートに「脳化」、すなわち、「脳が決めた身体表現化」されたわけだね。 しかし、真の「自然の養老氏の身体」は医者の横に座っているのにね。 医者の多様さの理解や観察力は消えるね。 しかも、その検査データは1週間ほど前の過去の養老氏のデータにすぎない。A氏:君の養老氏知的街道に書いてあったが、養老氏が教えていた医学生が、死体解剖で教科書通りでない死体にぶつかり、死体がおかしいと言ったというね。私:佐野氏は、日本人は「脳で汗をかかなくなった」という。 特に思考停止とも言えるパターンやフレーズで対象を理解した気持ちになってしまう。 これは政治も同じで「構造改革」は、その一例だという。 「団塊の世代」もそうだね。 昨日の養老氏の「かけがえがないもの」でも「国体」というものが戦前と戦後は変わっているのに、言葉は変わっていないのにごまかされると言っているね。 佐野氏は「大文字」はだめで「小文字」に直すべきだという。 だから「団塊の世代」という「大文字」は、「日本の貧しさを知る最後の世代であり、日本が豊かになっていくことを最初に実感した世代」という「小文字」になる。 小泉構造改革という「大文字」を「小文字」にすると「脳に汗」が必要だね。A氏:「経済のグローバル化に伴ない、日本ではじめて、正規雇用制が崩壊し、労働者階層でも格差が拡大し、派遣社員というワーキングプアを増大させた改革」ということになるかね。私:佐野氏は、高度成長を築いた人物の一人としてダイエーの創始者である中内功氏の「自然」に迫るね。 ノンフィクションの取材には、見る取材であるルポタージュと、聞く取材であるインタビューがある。 そのためには、「足」が必要だ。 いずれにせよ、五感をフルに使わないと取材対象に深く入り込めない。 特に相手は「自然としての人間」だからね。 ダイエーの中内功氏との何回かのインタビューで、中内氏が突然「戦争で一番怖ろしいものは、隣りの日本兵だ」と言ったという。 「眠ると、いつ隣りの日本兵に殺されるかわからないから、それが怖くて戦場ではなかなか眠れなかった」 中内氏は人肉食いの噂がつきまとう地獄の戦場であるフィリピン・ルソン島で戦った。 中内氏の所属部隊は百人中73名が戦死したという。A氏:佐野氏は、高度成長時代の原点に戦争の厳しい体験があることを感じたのだろうね。私:佐野氏は、戦後生まれだから、こういう体験に迫るには、五感を働かせ、「脳に汗」をかいて、取材することが必要だっただろうね。 明日は、佐野氏の他の人の評伝についてふれよう。
2009.01.02
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かけがえのないもの私:今日は、さわやかな晴天で、横浜は遠くに富士山も見えた。 今年もよろしく。 ところで、この本は年末に、新聞広告で知って、買った。 奥付は平成21年1月1日とある。 新年トップを切って読むにふさわしい人生論の本だね。A氏:書き下ろしかね。私:いや、平成16年8月に白日社より刊行されたものの文庫版だね。 養老氏がいろいろなところで講演したものを集めたものだという。 9章に分かれているが、同じ話がダブっていることがあるね。 養老氏の現代における「脳化」「都市化」の問題点の指摘は一貫しているので、内容的にダブルのに不思議はないね。 それは養老氏も最後の「あとがき」でふれている。 要するに、ものには「自然物」と「人工物」があるが、人工物は「脳にあったものの現実化」の産物で、それが徹底化したのが都市だというわけだね。 その結果、自然を忘れたり、軽視するという問題を起している。 自然は、「予測不可能性」「多様性」が本質だから、「人工物」と対峙するね。A氏:そういえば、君の「養老孟司知的街道」は長いね。「マンガをもっと読みなさい」、「生の科学、死の哲学:養老孟司対談集」、「超バカの壁」「無思想の発見」、養老孟司氏・スマナサーラ氏対談「希望のしくみ」、「逆立ち日本論」養老孟司・内田樹対談1、2、「ほんとうの環境問題」池田清彦・養老孟司共著、「本質を見抜く力・・環境・食糧・エネルギー」養老孟司・竹村公太郎著1、2、3、「文系・理系の壁とは何か?・理系教育、文理融合型教育の未来を考える」1、2、3、「虫捕る子だけが生き残る・『脳化社会』の子どもたちに未来はあるのか」養老・池田・奥本著と続いてきたね。私:今度の文庫本化で、芥川賞作家で臨済宗の僧侶である玄侑宋久氏が解説を書いているのが知的興味を引いたね。 最初、「かけがえのない」という言葉の解説から入っているね。 これはこの本で養老氏が「かけがいのない自然」というのは、おかしいとしていることに関連している説明しているようだ。 養老氏は、変化し、多様な自然は、本質的に「かけがえがない」からだ。 玄侑宋久氏は 「『かけがいのない』あなたなどと褒めたてながら、一方では『掛け替え自由』な派遣会社が繁盛し、個人を掛け替えてもまったく困らない制度がどんどん作られている。 一国の首相もすぐに掛け替えになるご時世である」 と皮肉っているね。A氏:養老氏は、「都市化」が人に与える影響を重視しているね。私:現在は、自然と都市の共生であるとしているね。 玄侑宋久氏は、養老氏の説明にあった都市化思想の代表としての儒学に対して老荘思想を対比しているね。 孔子が仁義を説けば、老子はそれを人為と批判し、無為を唱える。 荘子はそれを「自然」とも「渾沌」とも呼んで援護した。A氏:養老氏は、時には過去、現在、未来があるが、未来は不確定としているね。 それは「自然」だからだね。私:人間は「脳化」で、その未来を予測して対応しようとしているね。 養老氏は、未来に向かっての計画は、現在を規制するとして現在と同じだとしているね。 子どもは「未来」の固まりだが、その未来を親が決めて、現在の教育をする。 それは「自然」の軽視だね。A氏:子どもには「未来の不安定の恐ろしさ」「自然の恐ろしさ」を教えるべきだね。 それは「危機管理マニュアル」でコントロールはできないね。 その「自然に対する不安」がないね。 「脳化」出来ると思っている。私:養老氏は、1日に1回、15分でいいから、「人間が意識してつくったものでない」自然をみてほしいという。 これらを観察し、みずからの解答を探し出すようにしてもらいたいという。 そこから「ゆとり」が生まれる。 意識の中に閉じこもることをやめれば、時間的な余裕も出来てくる。 そこから、「かけがえのない」未来がひらけていくという。 近くの自然公園にウオーキングで行くと、一連の中高年の男性が、1日中、林に向かってカメラを据えていることが多いね。 これなど、いい趣味のように思うね。 今年は、大いに「自然」に接しようよ。
2009.01.01
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