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サチ2989

2025.10.08

徳澤園を朝の4時半に出る。真っ暗だ。

右も左もわからない。

ヘッドランプを頼りに森の中に入る。

怖い。

河原にでるまでなんとか、クマに出会いませんように。

足元もぬかるんでいたり、暗闇の道は神経が張り詰める。

なぜか、私ともう一人が先頭だ。

普段は、大きな声でしゃべらないのに、必死に陽気に大声で話す。

沈黙が怖くて、話題を探し続ける。

横尾に到着前にようやく森からでて、梓川の河原の白い石がうすぼんやりと
見えだす。

ほっとする。

そうしたら、後ろにいた夫婦連れとか、単独行の女性がすっと
前に出て先に歩き出す。

（女性の方は、森に入る前に、同行したいと声掛けをいただいていた）

あれだけ、私たちは足が遅いので休憩時に、

夫婦連れに「先にどうぞ」と言ったのになぁ。

なんだかなぁ。ジェンダーがどうとか言っちゃいけないけど、

オトコよ！！と。

まぁ、いい。

横尾までは、ハイキングコース。それからは、登山道となる。

こちらで徳澤園の朝食弁当。栗入りおこわがおいしい♪

横尾からは、屏風岩を左に眺めながらその周りをくるりと歩く。

昨日の雨とガスで、まだ景色は広がらない。

川沿いの道で屏風岩が少し見えた。うれしい。

ここでたっぷりエネルギー補給して。

さぁ、ここから２時間の本格的な登りとなる。岩ゴロゴロだ。

ダラダラ道より、登るのが楽しい。

同行の最年長さん、頑張ってついてきてくれている。

岩だらけなので、躓いて転ぶと怪我をする。

朝が早いので登る人は少ない。

でも、半ばを過ぎる頃より、下山する人が増えてくる。

みんな口々に、あと少しですよ、頑張れ！

もうちょっと。

紅葉がすばらしいですよ。

満ち足りた笑顔で声をかけてくれる。

いいなぁ。

みんな仲間だ、友達だ。

会う人ごとに言葉をかわす。

最初の人たちは、去年よりスゴイ！

だんだん、数年に一度の紅葉。

最後の方は、１０年に一度。３０年に一度の紅葉！！って。

つまりは、温暖化と急激な気温低下で、山頂あたりも、中頃も
すべて紅葉に染まった。

これは、いままでにない美しさだと。

そして、昨日の大雨で空気は澄んでいる。

後は、ガスが晴れてくれれば。。

大きな荷物を担いで降りてくる人は、昨日はこの道は沢登りのような
道だったと。

それは、つらい道だった。

そして、テント泊だった大柄な女性は、夜中まで大雨で
ずぶぬれ、つらかったと。

でも笑顔。今から降りて安曇野でご褒美温泉です♪

とにかく紅葉がスゴイ！

頑張って！と。

上から降りてくる人は、みんな笑顔。

青ガレあたりで視界が開けてくる。穂高連邦が向こうに。

そのあたりからの紅葉が、見事だ。

昨年もちょうど同じ日頃に通った道だが、その時はまだ山は青かった。

それが黄檗、赤とにぎやかだ。

それを眺めながら登る。一気に元気がでる。

あとちょっと、もう少し。という下山の人の励ましで、

ようやく、９時半過ぎに涸沢ヒュッテに到着。バンザーイ！！。

すごい！！眺め

１時間半休憩して、11過ぎに下山予定。

名物おでんを食べたり、眺めにうっとりして過ごす。

まだ早い到着で人もそれほど多くない。

去年は吹き流しだけだった、こいのぼりも、にぎやかに家族総出で
大空に泳いでいる。

着いた時には、ガスと雲で空は覆われていたのに、

なんと途中から、ピッカーンの青空。

すばらしい！！

ありがとうございます。すべてに感謝です。

名残惜しいけれど、ピストンで明神までくだらないといけない。

明神5時を目指す。

みんな脚を痛めている。下りのほうがつらいんだ。

最高齢はなんと79歳。彼女のペースに合わせないといけない。

みんな、だめなら、途中で断念の覚悟で出た。

でも、すばらしい景色を目にすることができた。

感謝しかない。

続きは、また。

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