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くり坊 1号

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2006/04/03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
川崎市の、小学生転落事件の容疑者として、41歳の男性が逮捕された。
その人物像が分かってくるにつれ、なんともやりきれない気持ちになってきた。
被害者の小学生や、そのご家族にとってはこの上ない悲しい出来事であるのは間違いない。

が、その一方で、加害者にも家族がある。
ごく普通の家族で、子どもが3人いるという。
加害者の男はどんな過酷な裁きを受けても仕方ないが、その家族の行く末を思うと辛すぎる。

41歳。
元カーテン屋の店長。
仕事熱心で、腰が低く、人当たりもよい。


私であってもおかしくないし、会社の同僚でも、隣の人でもおかしくない。
そんなごく普通の人。

容疑者の家族は、警察の家宅捜索まで知らなかったという。
犯人の家族も寝耳に水、というよりも、寝ている間に火の中に放り込まれた以上の衝撃を受けたに違いない。
一生背負わないといけない苦悩や、周囲の偏見。それはまさしく生き地獄だ。
突然子どもを失った親の悲しみも耐えがたいに違いないが、犯人の家族の苦悩とは明らかに質が違う。
決して前向きな気持ちで解決できる類の苦しみではない。
加害者の家族は明らかに「被害者」なのである。

なぜこの男は、家族を地獄のどん底に突き落とすようなことをしてしまったのか?

ニュースによれば、昨年の2月から急に勤務態度が悪くなり、無断欠勤を切り返した上、依願退職。
あるいはリストラ。


この男におかしな部分があったのだとすれば、もっと早い段階で表面化していてもいいような気がするが、今のところそういう事実は出てきていないようだ。

妻と3人の子どもがいる普通の家族をもった普通の男。
高校を卒業してから、職業がいくつか変わったにしろ、まじめに生きてきた男。

「人が死ぬところが見てみたかった」
というなんとも異常な動機。



塾の講師が生徒を殺し、母親が引率中の幼稚園児を殺し、姑が嫁をナタで切りつけ、怒られた小学生は自殺をし・・・。
いつ、どこで、誰が何をしてもおかしくない時代になってしまったようだ。

普通の人が、普通の顔をして、ある日突然異常な事件を起こす。
まるで食あたりでも起こしたかのようにいとも簡単に。
「あれ、なにか悪いもの食ったかな?」そんな感じだ。

そして、毎日のようにどこかで人が傷つけられる。

ニュースを見ながら、「またか」と思う自分もまた、「異常」に対する感度がどんどん鈍ってしまっているようだ。





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Last updated  2006/04/04 09:12:05 PM
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