全28件 (28件中 1-28件目)
1
11月にアメリカ昆虫学会の年次総会があって,当社からも技術コンサルタントの川端くんを派遣するつもりである.彼は大学学部で昆虫学,大学院では生物学(外来種の魚)を専攻した,昆虫の気持ちは分かるが人間の英語は余り分からない人である.今年入社の社員に一人で行かせるのは多少不安もあるが,丁度その週に日本で当社も参加するイベントがあるので彼に行ってもらうしかないのだ.当社のような商社は基本的にはモノを作らないから,こういった顧客に役立つ情報を世界中から集めてくることが付加価値そのものになる.今開催中の当社セミナーなんかもこういった付加価値伝達の手段でもある.情報だけ伝わって当社から商品を買ってもらえないというリスクはあるが,そこは信頼関係でまずはギブ,それからテイクであっても良いとは思う.それに情報そのものに対する対価は貰わず,どうせどっかから購入されている商品を当社からの購買にシフトしてもらうだけだからまったく顧客にも負担はかからない.「商売に近道なし」で,当社も精一杯顧客に尽くし,それをしっかり返してもらう「打てば響く」営業活動をしたいものである.誰か英語の分かる人,彼についていってやってください.
Sep 30, 2005
コメント(0)
昨日と今日は福岡でのセミナーである.それぞれ害虫駆除セミナーと白蟻防除セミナーで,これからの事業の再構築の話しをした.どちらの事業も今は転換期に来ていて,すなわち変わっていかないと生き残れないというリスクと,きちんと論理的に事業を再定義していくことで莫大な可能性が目の前にあると言うビジネスチャンスの話しである.こういう「事業再定義」の話しはどの業界でも同じで,これまでの成功体験の「成功」部分を忘れて「体験」部分を冷静に分析して,次なる「成功」物語を作っていくべきである.時代が変わり消費者のニーズが変わっていくのに合わせて,競合他社よりも早く変わることがチャンスになる.当社の業界で言うと,例えば害虫駆除業は,「総合衛生管理業」・「総合衛生監査業」・「異物混入対策業」・「食中毒防止業」なんかに進化していくことが可能である.しかも対象顧客も食品工場,病院,ビル,個人など多種多様で,何が自分が一番得意で,しかも競合が少なく利益率が高いかを考えれる可能性がある.白蟻駆除業は,工務店の「総合アウトソース会社」,家の長期メンテナンスを行う「ホームメンテナンス業」,必要に応じてまたは定期的に家庭を訪問する「便利屋業」などに発展できる位置にいる.要するに,昔儲かったモデルだけに固執せずに,自分のやっている事業をよくよく細分化して分析して,既に持っている得意なことを生かして事業を再構築していくことが大切なのだ.当社のセミナーでは,こういった経営セミナーの他にも勿論商品紹介や技術の講演も行う.やっと自前の技術系社員でセミナーを開いて多くの人に来てもらうのは喜びである.今後も質の高い内容を提供していきたいと思う.
Sep 29, 2005
コメント(2)
今日は大阪でセミナーの担当分を講演した後,東京に移動した.世の中本当に便利で,今回の出張も大阪東京経由福岡の二泊三日である.最近強烈に感じるのは,当社そして僕も岐路に立っているということである.このままこの業界に留まって家業として安定的に伸びていくのか,多少リスクを取りながらより大きいステージに出て行くのかということである.これって経営者なら誰でも直面する問題で,ある時期踊り場に来たときにその人の人生観が反映すると思う.僕の場合ははなから全然この業界に留まる気がなくて,ニッチなところで切り口を広げ,慎重ながらより広い大きいステージに立つのが当然の発展形態だと思っている.緻密に論理的に,そして慎重にかつ大胆に事業展開していくことが課せられた使命だと感じている.当社が顧客にしている白蟻駆除業界は住宅産業という大きいステージにつながり,害虫駆除業界は衛生管理業界につながっていく.こうした基盤を生かして当社が発展していくのはむしろ自然な流れだと思う.これって当社だけに限らず,考えてみれば当たり前の発展形態ってあると思うのだが,どうでしょうか.
Sep 27, 2005
コメント(0)
当社は定期的にセミナー活動をやっていて,主に取引先企業を招待してレベルアップセミナーなるものを春夏に開催している.当社技術コンサルタント達や技術顧問の先生によるテクニカルな研修を始めとして,各メーカーの商品紹介なども同時に行う.僕の担当は経営セミナーで,「これからの害虫駆除業経営」とか「白蟻防除ビジネスの多角化展開」とかまあニッチと言えばニッチ,経営学の応用と言えば応用みたいなことを講演する.今回のセミナーは東京・大阪・名古屋・福岡で全8回開催,延べで500人くらいの方が参加予定である.セミナーを始めた数年前は,業界でも全然こういったことを包括的にはやっている会社はなくて集客にも大変苦労した覚えがある.大体僕ら自身,業界の将来や最新技術,また人様に教えれるほどの知見を持っているわけではなかった.現場で日々格闘されている専門業者の方々に,今更商社の我々が何を教えれるのかって感じであった.今でもこの辺りの事情は変わっていないけれど,逆に商品を仕入れて売る商社であれば,必死で考えたり調べたりした情報を提供しないで何が商社の付加価値なのかと思って何とか企画している.セミナーは無料,内容は結構充実してきたと思っているのだが,果たして今回はこれまでで一番の集客であった.さて明日の大阪会場が一日目,水曜日・木曜日は両日福岡での開催である.毎回違うトピックなのでうまく話せるか分からないけど,当社の印象がこれである程度決まってしまうと自分にプレッシャーをかけて頑張ることにしよう.
Sep 26, 2005
コメント(0)
韓国出張から帰ってきて翌日,結婚記念日祝いも兼ねて琵琶湖へ二泊三日の家族旅行に出かけた.車で2時間ほどの長浜市近くのホテルを拠点に,一日目は近江八幡近辺,二日目は彦根城,三日目の今日は長浜市を散策である.これでこの一週間は韓国3日・琵琶湖3日で,なんだかずーと飽食してばかりである.お陰でなんだかまた太った気がする.それにしても最近あらためて自覚したのが,自分の旅行好きってこと.なにせよ出張先で車の中とかから外の風景を見ている時でも「早く旅行に行きたい」と思ってしまって,思わず「今,来ているじゃないか」と自覚するくらいだから相当である.旅行好きだから全国展開でビジネスを広げたいのか,仕事柄あちこちに出かけることが必要だからたまたま旅行好きなのが良かったのか,今となっては分からないけど確かにこういったフットワークの軽さが当社にもプラスには働いているようである.まあ確かに行けば良いってものではないが,当社の社員にも積極的に顧客訪問のために出張を活用し,情報収集や学会出席のために海外にも結構行かせている.特に技術コンサルティングや海外担当の社員には,入社二週間目で訳も分からない新人をアメリカに同行させたり,台湾に製品検品に出張させたり,今度も海外の学会に英語も分からないのに一人で行かせる予定である.出張もしっかり予定を立てて,他社が行かないところにまで行ってコネクションをフェイストゥーフェイスで作ったり,通信手段が発達した現代ではあるけれど,やっぱり行かないと分からないことも沢山ある.そういった訳で明日からの週も,東京・福岡などの出張がある.忙しいけど楽しみだなあ.
Sep 25, 2005
コメント(0)
会社の成長ってやっぱり一朝一夕にはいかないなって感じた.今日訪問した韓国の会社は近年急成長している害虫駆除会社である.害虫駆除会社なんだけど彼らは全くその企業イメージを変えていて,にわかには信じられないのだけど韓国では「この会社の害虫駆除=ハイテク技術系企業」っていう図式になっているらしい.TVコマーシャルなんかもドンドンやっていいる企業なのである.この企業は実は老舗で,二代目の現副社長が会社を根本的に変えていった.会社の成長は一朝一夕にいかないっていうのは,彼の父親が始め,25年間少しずつ企業規模を拡大していった.二代目に任せるようになって,組織改革,IT化,マーケティング戦略などを180度変えて急成長路線に乗った訳だ.しかし二代目の前の父親の苦労がなければ土台がなかったし,二代目の改革がなかったら今の急成長はなかった.そして一旦このステージに来ると他社を圧倒しているから,初めて導入できる色々なサービスが出てくる.利益をつぎ込んでふんだんに新技術を自前で開発し,広告にお金をかけ,購買力に物を言わせて世界最高の技術を導入する.顧客に対する影響力も大きくなっているから,新しい家庭向けサービスを導入すればすぐに大ヒットだし,中国に進出すればまずは良く知る韓国企業が顧客になってくれる.まあ良い方向に回転していくとそして既存ビジネスが急成長かつ利益率が高いと,何でも可能になってくる.こうなってくると会社経営も面白いですよね.この副社長に聞くと,夢は世界最大の衛生管理会社だそうだ.まだ彼は36歳だから,この夢も十分可能なような気がしてくる.会社は質・量共に,その段階に応じた努力をしてやって初めて次のステージに行ける.誰でも最初はつまらないことに苦労し,なんとかクリアして次の規模になっていく.ある段階から「成功している会社」と呼ばれ,次々とチャンスも訪れてくる.そして判断を間違わなければ,加速度的に成長してくる.このステップは一朝一夕にいかないってことなのである.さて当社はどの段階にいるかは分からない.とりあえず初期段階であることは間違いないので,ここは臥薪嘗胆,あせらずさぼらず頑張っていこうと思う.
Sep 21, 2005
コメント(2)
今日から韓国出張である.朝6時に起きて空港へ.マイレージを使ってのビジネスクラスの旅でかつ預ける荷物もなかったので楽々.今回の目的は主に,11月に開催されるFAOPMA韓国大会の事前打ち合わせである.この大会はアジア各国の害虫駆除協会の連盟で,毎年持ち回りでこうした国際会議が開かれることになっている.因みに去年はインドのムンバイで,一昨年はフィリッピンのマニラで開催された.僕は日本ペストコントロール協会の国際委員長でかつこのFAOPMAの日本代表理事,かつ講演も頼まれている.それで今回の打ち合わせ訪問となったわけだ.会場となる国際会議場,メインホテル,日本協会の夕食会場などを下見する.今回も当社負担での出張なのだが,まあこういうところで働いておくと色々なコネクションも出来てまんざらビジネスに関係ないわけではない.特に,韓国には世界も注目する先進的害虫駆除会社があって,実際当社もここから様々な情報を得て日本でのセミナー活動に生かしたりしている.これから年末にかけてこういった国際会議が相次ぐ.当社では分担してなるべく参加することにしているが,僕と海外担当者以外に英語が出来る人がいないのが困ったものである.でもそういったことは気にせず,どんどん一人ででも出て行ってもらおうと思っている.
Sep 20, 2005
コメント(0)
昨日は土曜日だったのだけど仕事があって,会食などもしたので帰りは夜中の1時位だった.今日は朝から長男のスイミング,それから家族で兵庫県の山の中の三田市へ家の部材を見学に行きました.日本オスモって会社のフローリング床材を見たのだけど,なかなか良かった.やっぱり無垢の木っていいですね.その後,近くの神戸市フルーツフラワーパークへ.別に予定してたわけではないけど,いつもの通り行き当たりばったりナビ任せ.ここはやはり第三セクターの典型で,建物は凄く立派でした.印象に残ったのは,バーベキュー会場.たぶん500個くらい専用バーベキューコンロが設置してあって,これ全部満席になったら煙と匂いで凄まじいだろうなって感じ.休日の夕方でしたがお客は10組くらいでした.かるく散歩して,併設の遊園地でジェットコースター(ちっちゃいの)に長男と一緒に乗ってから帰路へ.帰りは中国自動車道が混んでいたので,宝塚で途中下車して神戸屋キッチンで夕食.ここはファミレスでもちょっとはマシで,でもファミレスだから子供連れ全然OK.サラダバーが美味しいですね.今日は朝から結構盛りだくさんだったなあ.やっと夜11時に子供が寝たので(ちょっと異常な体力),これからセミナーの準備だ.来週は韓国,今日明日中に仕上げないと間に合いませーん.
Sep 18, 2005
コメント(0)
いつも感じるのだが,見方によってビジネスモデルの価値って全然違ってくるのだと思う.例えば無料で会員を集めまくって,勿論凄い額の赤字を計上してしまって普通では成り立たない.でもこういう会社は株式市場,つまり投資家から見れば,それだけのある一定の範疇に入る顧客(候補)をそんなに持っているということを意味し,これだけでこれまた凄い額の評価(=株価)をつけてしまうことがある.勿論,そうやっている会社は確信犯的にやっているのであって,例えば無料でモデムを配りまくったヤフーBBなんかその典型である.いくら赤字でも会員が200万人集まったら「勝ち」っていう計算だ.そのための投資(モデム代+配布料)が1万円×200万=200億円ってことだ.200億円使って大赤字になり,市場の評価は勿論200億円の10倍くらい高くなったってことが起こった.これは過熱したIT関連での株式市場でのちょっと極端な例としても,我々中小企業の世界でも実はこういうことってある.当社の主要顧客でもある白蟻防除業者さんは,5年に一回の白蟻防除による売上げのために,何回か勿論無料で点検やご機嫌伺いの訪問なんかをしている.苦労して取る白蟻防除の仕事は一回たぶん10万円から15万円,これを当業界内では「利益率の高いビジネスだ」と思っている.でもこれって,他の業界から見れば極めて「良心的な欲のない」価格設定で,それだけ苦労して顧客管理しているのなら,もっともっと大きな額の支出がこの業界に流れてもよさそうなものだと思う.実際何のゆかりもない訪問販売業者に数十万のリフォームを頼んだり,ふらっと寄った服屋さんで10万円とか買い物をするのはあることだと思う.5年で15万円だから,年間に直すと3万円,3万円くらい意識しないで全然知らないところでお金を使っていますよね.ましてや何千万円も使った住宅に....定期的に訪問して施主からの信頼も厚い,こういった顧客を1万件持っていますってことが,他の業界から見ればとんでもない価値に見えるのだが,当社を含め,果たしてその本当の価値に気がつくだろうか.
Sep 18, 2005
コメント(3)
今の時代の経営者や管理職は,絶対に数字に強くないといけないと思う.数字に強いと言うと算盤が出来るとか計算が速いとかいうことを思い浮かべるかもしれないが,経営に必要なのは,「自社の状況を数字で緻密に表現出来,かつ対策を打てる」と言うことである.数字で説明されるべき自社の状況とは,各部門の売上高,粗利,かかった経費などを細分化し,どこで儲けてどこで損をしているのか,どういう経費の使い方をしているのかなどが瞬時に分かることだ.拠点毎の電気代とか担当者ごとの携帯電話代,車両費とかを把握して,部門毎の成績に反映させていく.製品毎の収益についても細かく管理していく.これは単に数字に強いと言うより,経営資源を適正に配分し結果的に収益を上げるという経営プロセスそのもので,強いとか弱いとか言うより経営しているかしていないか位の重要性があると思う.細かく把握した数字を毎日眺めて,会社の情景が目に浮かんでくる.最近この部門は出張が多い割りに利益が下がっているなあ,暑かったから冷房費が上がっている,DMを打って売上げが上がった等々.そしてすぐに対策を打ってそれがまた数字に表れてくる.当社も数字の管理を日次で把握できるように工夫はしている.勿論月次ベースで経費・売上を良く見て過去の数字と比較したりしている.でも部門別・拠点別や顧客別,更には商品とか営業プロセスにまで細分化した分析はまだまだだ.それに僕だけが分かっていても駄目で,皆が数字を共有して知恵を出し合っていく体制にしていかないと.まだまだやることはある.改善もしていけると思う.地道に頑張っていこう.
Sep 16, 2005
コメント(0)
盛和塾全国大会二日目である.この会場には2000人近く経営者が参加している.稲盛塾長はグループ売上3兆円の例外的存在としても,売上数億円の会社の社長もいれば数百億円の社長もいる.売上げ例えば80億円,経常利益15億円とかの経営者はごろごろしていて,経営体験発表をされるのはこのクラスである.興味深いのは,こうした経営者の方も見ただけでは分からないってことである.社員10人の会社社長と1000人の社長では,社員に対する責任も社会的存在も100倍違うはずなのに見ただけでは分からない.考えてみれば社員10人位で利益が出ていないとしても,社長が月給200万も取っている例はよくある.200万円も新入社員の10倍だから決して高いとは限らないが,これだけあれば仕立ての良いスーツを着てセルシオ乗ってっていうのは勿論可能である.逆に経常利益10億円出している会社の社長でも「仕立ての良いスーツを着てセルシオ乗って」というのは多分同じだから,「社長の外見で会社は分からない」のである.「社長の外見で会社は分からない」としても実際会社の中味は全然違っている.しかも10人の会社と1000人の会社では,その経営者の努力は勿論100倍の差はない.しかし多分3倍は働いている.3倍働いて,かつ自己のことばかり考えないで「利他の精神」で会社を経営していく.いずれも「外見」には現われない.外からは見えないきちんとした経営哲学があれば会社は伸びていくのだ.このことは逆に言うと,社長も会社も「外見」など目に見えるもので競ってもしょうがないってことである.経営哲学,理念,社員のやりがい,努力できる風土,何事もできないと言わない前向きな考え方,これらの「見えないところ」でとんでもない差が出てくるのだ.当社もこれからは「見えないもの」を充実していきたいと思う.
Sep 15, 2005
コメント(0)
今日から二日間,横浜のパシフィコ横浜で盛和塾全国大会が開かれる.今年は過去最高の1900名余りで,年々人数が増えてきた.経営者塾なので社長もしくは後継者ということなのだが,勿論大企業もあれば大多数を占める中小企業もある.僕も実は入塾10年になり,学んだことを少しずつ経営の場で実践に移しているものの,「考え方」の教えまで会社の隅々まで行き届いているかははなはだ疑問である.稲盛塾長の考え方は明快であって,ここでも何度か紹介させてもらっているように,人生の成功=考え方×熱意×能力である.考え方の中心に来るのが「利他の心」で,熱意は「誰にも負けない努力」とか「心の底から強い願望を抱く」とか言う言葉に表される.今日は選ばれた塾生の中から4名の方が経営体験発表をされた.いずれも大成功している会社の発表だったのだが,共通した「考え方」があった.それは決して「出来ない」と言わないことである.稲盛塾長自身,京セラを創業した当時は実績もなく,顧客から「これ出来るか」と聞かれたらなんでもその時は出来なくても「出来ます,出来ます」と言って注文を取られた.その時点ではやったことがないから「嘘」になるのだが,期日までに何とかやり遂げて「嘘」を嘘でなくしてしまう努力をする.今日の発表者の方々も全く同じことを言っていた.ある発表者の方はこれを,「出来るか出来ないか迷った時,出来ない選択肢を捨て,出来るという前提で話しを進める」とも表現されていた.当社の場合僕が大変甘くて,ある社員がそれは無理とか出来ませんと言った場合でも,その意見を聞いてしまって無理強いをしない.これって実は「小善」に過ぎなく,では僕が納得しているかと言うと納得していないで不満を溜めてしまう.そして結局はその人に対する評価を心の中では下げてしまう.その人も無理強いされることで成長したかも知れないチャンスを奪ってしまうことにもなる(=大悪).実は,出来ないと思うことを,無理してでもやり遂げること,やらせること(=小悪)がその人の本当の成長であり,会社の発展(=雇用の安定)と大義名分の実行にもつながるのだ(=大善).盛和塾の塾生から学ぶことは多い.皆,ど真剣に経営をして人生を生きているから,社員にも毎日繰り返し「人生の考え方」を説いている.結果として,社員の「考え方×熱意×能力」を磨き,その人の「人生の成功」を導くリーダーになるのだ.事業もまだまだこれからだけど,こういった精神面でのリーダーって面ではそれこそ全然だなあ.僕より後に入塾されて立派に経営に生かして伸びていっている方も沢山いる.負けないように,頑張らないと.
Sep 14, 2005
コメント(0)
よく知り合いの経営者の方に言うのだが,江崎グリコが売っているポッキーの売上げは年間約250億円である.僕らの害虫駆除業界では,業務用殺虫剤(白蟻薬剤を含む)はたった80億円,多めに見てもせいぜい100億円位で,「ポッキー半分」ってとこである.僕らのような売上げ10億円とか数十億円のレベルって本当に中小企業で,あんまり世界の情勢とか日本の経済状況とか余り関係ないってことである.大手企業ならシェアも高いから,全体のパイが大きくなるか小さくなるかによって影響を受ける.最近の新興市場に上場する企業だって,ポッキー半分の売上げにも満たない.あのライブドアだってお茶の間を騒がした頃はポッキー1本分程度だった.それからすると我々「ポッキー数センチ分」の企業にとっては,全体の数字なんかますます関係ない.良い商品とかサービスを地道に提供し,ニッチ市場においてニッチシェアを取っていくだけで十分売上げは上がっていくのだ.あまり難しいことは考えず,社会情勢や景気に引きずられることなく,目の前の課題を一つずつ解決して顧客のニーズに応えていって,僕らもせめて「ポッキー半分くらい」はやってみたいなあと思う.
Sep 13, 2005
コメント(0)
衆議院選挙の開票速報を見ていた.午前1時頃には殆どの議席が決まり,自民党の圧勝ってところである.僕の知り合いも何人か出ていたのだが,全色から落選もありまた新人で当選した人も出てきた.特に京都4区から民主で出て,小選挙区では惜敗したものの比例で復活した北神くんは僕の大学の後輩で,帰国子女⇒京大⇒大蔵省⇒前回選挙落選⇒今回当選,って人である.彼はとても秀才で,高校のときに成績優秀者として当時のクリントン大統領に表彰され,大学入学直前までロサンジェルスで育った.一つ下だったのだがなんとも変わった奴だったので多少付き合いもあったのだ.卒業後大した勉強もせずに大蔵省(現・財務省)に入って,そこでもおよそ官僚らしからぬ数々の伝説を残したらしい.普通の秀才とは違うスケールの大きな人だったことはよく覚えている.こういう人が政治家になってくれて素直にうれしいと思う.選挙って言うのは国民の意思表示であるが,意思は表示しただけでは何も変わらないことも確かである.前に選挙に行くだけでは自分の運命は変わらないって書いたことがあるが,確かにその通りで,意思は表示しそして自分でも行動するから将来が変わっていくのだ.今回僕も投票に行ったが,それで日本が変わるなんか思わず,目の前の自分に突きつけらた課題を一つ一つ仲間と解決していこうと思う.余談になるが,僕の住む高槻市からは,あの「水かけ」松浪健四浪の甥っ子とあの辻元清美が当選した.ちょっと恥ずかしくて,なんだかなあって感じである.
Sep 12, 2005
コメント(0)
よく海外での詐欺で,友人詐欺ってのがある.右も左も分からない,特に観光案内なんかが充実してない途上国で,「たまたま出合った」地元の人に大変親切にされる.観光案内をしてくれたり,飯をおごって貰ったり,親類を紹介されたり,まさに「現地のふれあい」である.そのうち実は親類が病気ですぐに返すから10万円出してくれたら彼・彼女の命を救うことが出来る,もしくは実は大変掘り出し物の宝石あって日本に持ち帰るだけで10倍の値段でうることが出来る,さらにはいかさまギャンブルのさくらになってもらえば儲けを山分けしようとか,まあありとあらゆる手法を考え出して「現地の親友」がお願いしてくる.勿論,全部嘘である.日本でも「恋人商法」とか「友人商法」ってのがあって,親しくなってから段々と(本業の)宝石販売とかに持ち込む.親しくなっているから断り難く,ついつい親切心で買ってしまったりする.要するに詐欺である.問題は,こういう詐欺者たちの影響でまっとうに倫理的にビジネスを行っている大部分の企業も,ある程度同一視されてしまうということであろう.耐震事業もいかに社会的に必要であっても,本来適切な程度を超えて,相手につけこんで不必要な耐震工事を売ってしまうとそれは詐欺になってしまう.どんな業界でも大部分の良心的な人と一部分の悪い人が入るのだが,木耐協はこの問題を正面から捉えて,わざわざ民間企業の協会を作り,厳しい倫理憲章を守っていくこととしたのだろう.我々の業界である白蟻防除業なんてもっと世間的なイメージは悪いようだ.国民消費者センターのクレーム番付でいつもトップ3に入っている.白蟻防除業には国家資格が不要で,基本的には誰でも出来ること,初期投資額が低く異業種からの参入が簡単であること,利益率の高い業務であることなどが原因であろう.本来,白蟻防除の様に木造住宅を長期にわたり管理維持していく仕事,耐震リフォームは耐震性を高めて地震から人の命や資産を守る仕事,これらは本当に社会にとって必要な業務である.そして大部分の企業はまっとうなビジネスとして業務を提供している.なのに一部の悪意を持った人が詐欺や押し売りを行いやすい業界環境になってしまっている.本当に嘆かわしい状況である.こうなると既にまっとうにやってる個々の企業の問題というより,行政の取締りとか法律とか資格制度とかの問題になのであろう.当社に民間協会を作ることは出来ないが,当社の取引する害虫駆除業者さんや白蟻防除業者さんに対しては単に商品を売るだけではなく,技術研修や経営研修をすると同時にこういった社会的責任みたいなことも言っていこうと思う.自社の業務の社会的責任を理解することは,決して社会のためだけでなく,自社の社員にとってもやりがいにつながる企業の活力になる.これからも微力ながらがんばっていこうと思う.
Sep 10, 2005
コメント(0)
今日は昨日到着した福岡の続きで,午後から木耐協市民講座に参加した.題名は「住宅耐震性確保の必要性と悪質リフォーム業者への対策を考える市民の集い」というもので,一般市民の方が約200人参加されていた.国土交通省・福岡県・福岡市などが後援をし,何度も新聞広告を出しながらの無料講習会で,しかも今年春に発生した福岡沖地震のご当地での開催である.公的要素を持つ協同組合の開催で,胡散臭さは全くないのだが,それでも集客には大変苦労されたらしい.行政の後援があるといっても資金援助は全くなく,また木耐協は民間組合だからこれは民間資金の持ち出しでの市民啓蒙なのだ.これはとても感心すると同時にちょっと驚きである.僕は神戸地震の時イギリスに留学中で,たまたま深夜にCNNを見ていたら阪神高速が倒壊している映像が突然飛び込んできた.目を疑うばかりの光景と同時に,実家や会社が神戸から4,50キロくらいしか離れていないから「もう駄目かも知れない」とぞっとした覚えがある.不幸中の幸いで(神戸の方には大変申し訳ないが)被害は兵庫県に集中していたようである.実家も社員の家も一人を除いて被害はなかった.それにしても生田神社や駅前の見知ったビルが倒壊している風景は本当に衝撃的であった.では地震は天災かというとそうでは全然ない.確かに台風や洪水は,多分太古の昔から行方不明者や死者を出すような天災だったと思う.今大変なことになっているアメリカの台風被害だって,あれだけ水害があればいつの時代だって大変な被害をもたらしただろう.でも地震は違うと思う.阪神大震災規模の地震であっても,地表が割れて落ちて死ぬなんてことはない.死んだ人はすべて「人が作った何かに押しつぶされたり,人が作ったものが燃えて死んだ」のだ.大規模地震にあっても,何もない広場にいればまあちょっと揺れるくらいであろう.遊園地の乗り物の方がずっと揺れているし,それで人が怪我したりすることはない.結局,地震の多い日本において「地震に弱い家」があってはそもそもいけないのだ.わざわざ人が建てている家やビルに押しつぶされた死んだのであれば,それは人災であって天災ではない.地震に弱い家はいますぐ耐震化を図らないといけない.むしろ責任は,本来そういった建築基準を決めていた国や,きちんと施工できていなかった建築会社の責任だと思う.それを施主の負担でまたやれっていうのも酷な話だと思う.話しはこんなに明解だと思うのだが,そうなっていないのが問題である.こんな状況の中で,民間資金で啓蒙活動を行っている木耐協さんは本当に偉いと思います.
Sep 10, 2005
コメント(0)
今日は移動の多く,朝から大阪から東京へ移動して会議,夜に飛行機で福岡へ飛んで会食って感じである.明日は明日はその福岡での木耐協の耐震市民セミナーに参加する予定である.色々な案件が同時平行的に進んでいて忙しくややこしい限りなのであるが,当社の方向性が明確になってくるに従い,それぞれ独立した案件と思われたものが一つのものに収斂していく様に見えるのは不思議である.(1)市場における自社の強み(存在価値)と言うものをしっかり理解し,(2)社会全体に目を向けてそのニーズに応えて行こうとする大義名分がしっかりしていて,(3)自社ではカバーできない業務を分担して行える信頼できるパートナーと組んでいって,という過程なのだが,この過程は論理的な積み重ねであると同時に,組む相手にもその成否は左右される.組む相手というのは勿論「必然性」とうものが大事なのだが,結構「気が合う」とか「偶然出合った」とかいう要素も大きい.「出会いは一瞬遅からず,早からず」という言葉があるが,本当にそうで必要だと念じていればまさに「その瞬間に」出会いはあるものだと思う.結局は個人の「思いの強さ」や「人徳」みたいなものが,論理の積み重ねの経営にプラスして必要なことであると思う.
Sep 9, 2005
コメント(0)
今日は僕が長年入っている盛和塾の京都例会であった.盛和塾は京セラ創業者の稲盛さんが塾長の経営者勉強会で今日は稲盛さんが塾生の質問に答える経営問答であった.問答自体も大変ためになったが,稲盛さんの言葉で特に心に残ったもの.「世の中で3Kと呼ばれるが,社会のため人類のためになるという大義名分を有するものに大変チャンスがある」ということである.更に「特に中小零細企業だから逆に展開によっては大変成長することも出来る」とも言われた.当社の関わる害虫駆除・白蟻防除業界はまさしく3K(きつい・きたない・きけん)で,求人広告を出してもまったく応募者がいないことも珍しくない業界である.しかし,提供する業務はそのまま食品衛生の基本であったり,大切な資産である家屋を白蟻の被害から守るという重要な社会性を持つ.しかも最近のリフォーム詐欺に見られるように,良心的で倫理的な業者さんが本来果たす責任はより大きくなったといえる.当社はこういう業者さんに資材販売をしているのであるが,実は稲盛さんのいうように「やりようによっては」飛躍的に伸びていく可能性があると思っている.まさしく人のやりたがらない仕事であるが社会的に絶対必要であるから.たまたま継いだ会社がこういう業界にいたというのが僕の場合であるが,大変ラッキーであると感じている.そう,先日の研修でも話したのだが,実は目の前に大変なチャンスが広がっているのである.分かるかなあ?
Sep 8, 2005
コメント(2)
これが売れている他社製品だ.確かに目立たず格好いい.でも当社のものの方がよく取れるし,わるくないのになあ.
Sep 8, 2005
コメント(0)
当社は飲食店なんかに設置するライト式捕虫器も販売している.ライト式捕虫器はライトトラップと呼ばれ,食品工場では業務用の設置は一般的なのだが,一般の人もレストランなんかで小型のものを目にすることもあるかも知れない.当社の飲食店向けはイギリスから輸入しており,結構洒落ている捕虫器なのだが,恥ずかしながらこれが全然売れていない(下の画像).実は売れている他社のモデル(アメリカ製)もある(上に別掲載).虫は光に寄ってくる性質があるから,当然明るい方がよく取れる.ご覧になって分かるとおり,下の当社の方が断然明るいし(つまりよく取れる),デザインも悪くないと思うし,しかも値段は他社のものの半分くらいである.なのに他社モデルが100倍売れているのだ.たぶん問題は営業力で,当社が十分に害虫駆除業者さんにアピール出来ていないか,害虫駆除業者さんが飲食店に十分営業できていないかのどちらかということになる.良い商品があっても,売る仕掛けがうまく出来ていないと結局は商品は動かない.さてどう売ったものかなあと考える毎日である.
Sep 8, 2005
コメント(0)
今日の午後は当社の重要顧客との合同勉強会であった.同社は害虫駆除の分野で日本のトップを走る会社で,当社としても情報交換や話し合いの場を持つのは大変ためになる.先方は主に東京から開発部隊を中心に8名の大所帯での来社であった.当社も営業,営業開発など6名で対応した.勉強会では両社の商品開発戦略,今後の害虫駆除のあり方,技術上の具体的な課題について話しあった.勿論実利的には,こうした意見交換の場を通じて当社の開発製品が同社のような有力顧客に納入できれば良いのだが,それに留まらず,害虫に関わる今日的課題が共有され,両社の技術スタッフが刺激しあって画期的な技術開発に結び付けたいものだ.またとない機会を持てた訳で,このチャンスを生かしてステップアップしていきたいと思う.
Sep 7, 2005
コメント(0)
今日は建築中の自宅の実験台に,物理的白蟻防御システムであるターミメッシュの施工デモを行ってもらった.ターミメッシュとは簡単に言うとステンレスの網で,白蟻が住居に侵入しそうな箇所にこの専用網を張ってそれを防ぐのだ.結構施工は手間で,コストも薬剤処理に比べてかかるのだが,どうしても白蟻剤を使用するのは嫌だとか,そもそも薬剤の効果の切れる5年後に薬剤の再施工がしにくい場所なんかには有効である.当社の社員も勉強ということで数人見学してもらった.熱心にメモを採りながら施工のポイントなどについて質問をしてもらう.こうやって新しい技術が当社のしっかりとした評価や理解を通して,世の中に広まっていってくれれば良いと思う.
Sep 7, 2005
コメント(0)
しょうもない話で恐縮だが,阪神顧問(?)の星野前監督が巨人にいくとかいかないとかいう話がスポーツ新聞なんかで報じられている.勿論シーズン中にライバル球団への移籍が話題になること自体は好ましくないのだろうけど,なんだかなあって感じである.そもそも星野氏って中日の生え抜きで中日の監督だった人じゃなかったっけ?中日⇒阪神⇒巨人って転職するだけで,なんで阪神を裏切るとかいや球界のためとか言う話しになるのですかね.これって騒いでいるの,関西人だけですよね.名古屋人はそら見ろって感じでしょう.なんだか満員電車と同じで,乗り込む前はもっと詰めろ,乗り込んでしまえばこれ以上入ってくれるなって思う,「立場の違いで見方が変わる」典型のような話しですね.
Sep 6, 2005
コメント(0)
ファーストリテイリングが企業のM&Aについて「今後3年間で,3000億円から4000億円を投資したい」との方針を発表した.ご存知ユニクロを展開する会社だが,最近,若手で社長に抜擢した玉塚氏を解任して,創業者の柳井氏が会長兼社長に復帰したのは記憶に新しい.この記事について柳井氏が絶賛する本を思い出した.プロフェッショナル・マネジャーという本で,「三行の経営論」がその教えである.著者曰く,「本を読むときは,初めから終わりへと読む.ビジネスの経営はそれとは逆だ.終わりから始めて,そこへ到達するために出来る限りのことをするのだ」.ファーストリテイリング社は売上げ1兆円を目指している.如何に前任の玉塚氏が成長が鈍ったユニクロの業績を多少改善させたとしてそれが何なんだってのが,多分柳井氏の言い分である.1兆円の売上げは1兆円の売上げ,その実現に必要なら3000億円でも4000億円でも使えばいいってことなのである.今の同社にとって,1兆円の売上げは海外から日本に入ってくる巨大アパレルメーカーに対抗するために不可欠な規模で,「終わり」=ビジネスの目標が1兆円ならそこへ到達するために出来る限りのことをするのが経営者だってことを実践したいのだろう.勿論それが成功するかどうかは分からない.これは柳井氏の自著で一勝九敗って本があるが,大体ビジネスって殆ど失敗するのだ.失敗したときに致命的になる前に成功の種を見つけていくことが大切で,最初から挑戦しないと何も始まらない.さて当社もやることは結構明確になってきた.後は実行あるのみですね.
Sep 6, 2005
コメント(0)
今日,朝からイギリスから捕虫器メーカーの方が来社された.毎年業界の国際展示会などに出しているらしく,去年ハワイで知り合った人だ.日本を皮切りに,香港・タイなんかも訪問するらしく,両手に60キロの荷物を抱えてやってきました.売れ筋の商品の実物を持参するのは結構珍しく,捕虫器といえばそんなには大きくないけど,蛍光灯とかついている電気器具である.それを数台抱えてちょっと只者ではないって感じ.昔の日本商社マンもビックリである.各国の害虫駆除市場の意見交換やお互いの会社の紹介,それと勿論商品の説明や他の商品との違いについて討議をした.当社も世界中から業務用害虫駆除に関わる商品を輸入して販売しているから,結構売り込みも来る.でも結局はここまで現物持参で熱心にこられると信頼も出来るから,なるべくならこういった会社とやりたいと思う.これは何も日本人同士に限った話しでなく,国際標準ってとこだ.今日の会議には,当社の営業開発部のスタッフが出席した.海外担当の田之江くんは問題なかっただろうが,他の虫専門の技術スタッフは会話が理解できただろうか.虫をやるにも英語がいるっていうのがビジネスの世界である.
Sep 5, 2005
コメント(0)
当社もオンラインショップを開店した.本業は専門の害虫駆除業者さんへの防虫関連商品の販売なのだが,こうした専門業者さんへ外注せずに自社で害虫駆除をしている工場や飲食店なんかが結構あるらしい.そういった人たちは今までホームセンターや薬局で市販品を買って自分で害虫駆除している.そこで当社はせっかく大学や大学院を出てまで昆虫を研究してきた人達がいるから,害虫駆除の専門的な相談に乗りながら,(半)業務用の商品を買ってもらおうって言うのが趣旨である.調べてみると,結構インターネット薬局が防虫用品なんかも扱っているのだが,彼らは一般向けを売り切り,我々は相談に乗りながら(半)業務用を売るってところに違いがある.勿論あくまで現場を見ないでの販売だから,害虫駆除業者が使用する(完全に)業務用の商品は売れない.でも防虫に関するアドバイスは一流だから,きっとこれも満足いく反響が来るに違いないと思っている.相談の結果,当初とは違った商品や防虫方法を勧めることもあるだろうし,結果としてやはり素人では無理であれば,当社の取引先を紹介することも出来る.さて今回もオンラインショッピングサイトを一から自社で作成した.チームで手分けして原稿を作り商品を選択し,また器用な田之江くんがウェブサイトを作成した(イラストまで書いた).まだまだアマチュアみたいな内容だが,少しずつ改良してこの(極めてニッチな)分野では日本で一番になりたいと思っている.
Sep 4, 2005
コメント(0)
今日は日頃からお手伝いしている日本国際民間協力会(理事にもなってしまった)のオリーブミーティングであった.前にも書いたが,現在ヨルダンで有機オリーブ栽培プロジェクトをやっていて,そこで出来たオリーブオイルを日本の有機認証を受けさせて日本市場に販売してもらおうって計画である.ヨルダンを含むパレスチナ地方はオリーブの発祥の地で,今回組むヨルダン側の企業はヨルダン王室お抱えの工場である.今日はサンプルをテースティングしたのだが,香り・味共に高級品である.僕もオリーブオイルとかバルサミコビネガーとかこだわって結構高いのとか買ってしまうのだが,これはかなりいけるなあ(=日本でも高く売れる)って感じであった.僕も10月末に(アメリカ出張の翌週なのだが)ヨルダンに行くことが決まった.その前には有機認証審査官,京大農学部の先生,有機専門販売企業の方などが訪問して,技術的なところを押さえてもらう.その上で僕が生産を受け持つヨルダン企業と商談・契約にいく手筈である.実は当社もヨルダンには昔から輸出をしていて,去年にこのプロジェクトの関係で訪問した際にも,当社の取引先の社長と久しぶりに会うことが出来た.最終的な受益者はヨルダンのオリーブ農家なのだが,こうした国際援助が当社の市場や付き合いを広げることになり,社員のモチベーションにも社会貢献にもつながっていけばいいと思う.
Sep 2, 2005
コメント(0)
もう9月になってしまった.当社の業界では段々とオフシーズンに入っていく.オフシーズンになったから暇になるかというとまったくそんなことはなくて,オフに仕込んだ案件や関係が,シーズンインになったときに具体的な売上に結びつくからまったく油断は出来ない.むしろシーズン中より忙しい感じかなあ.当社ではこのシーズンを利用して,目一杯顧客に情報提供や企画案件の提案を行っている.特に「レベルアップセミナー」と称して全国各地で顧客を招いて研修会を主催している(詳しくは当社のホームページにアップします).結構好評で,毎回熱心に参加してもらう人が増えてきた.今春にもやったのだが,全国で30回以上,参加者も合計400社以上,延べ700人を超えた.今秋も勿論企画している.僕が経営セミナー,当社の技術コンサルタント達が技術的な研修,またメーカーの方にも協力してもらって最新情報を提供する.但し結構準備も大変で,今もプレゼン資料を四苦八苦しながら作成している.多分研修会講師の回数は僕だけでも(重要顧客の社内講習なんかも入れると)20回を超えると思われるし,それだけ準備にも追われる.まあ,当社は無償コンサルティングに物流商社を組み合わせた「専門コンサルティング商社」を標榜しているのだから,情報提供やビジネス提案は当社の存在価値であり他の商社からの差別化要因になっている.当社と付き合ってくださる顧客が皆伸びていけるように,気合を入れてセミナーに当たりたいと思っている.
Sep 1, 2005
コメント(2)
全28件 (28件中 1-28件目)
1