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今日調査会社の方が営業に来られたので,ついでに当社の評価書を内緒で見せてもらった(全然内緒じゃないなあ).契約していても他社のことは調べられても,自社の会社調査書は(お金を払っても)見れないようになっているのだ.やっぱり営業に来られた時に頼みにくいことを頼むのがコツですね.点数自体はおかげさまで悪くないのだが,改めて自社に関する(いい加減だけど)客観的な「評価」を見ると面白い.ちょっと「経営者」に対する点数が低かったのが憤慨ものだが(ほんとか嘘か知らないけど就任年数によるそうだ),他には中小企業だから勿論「規模」や「資金現況」(余剰資金規模など)の点が低かった(当たり前じゃん).「業歴」・「資本構成」・「損益」・「企業活力」は結構いい点だったから,要するに「中小企業で社長の経験は浅いけど良い会社」ってことですね(都合良く解釈すると).総合では上から20%くらいには入るそうなのだが,まだまだだなあ.自分では絶対に失敗や倒産はしないと思っているが,僕だって他の会社を見る際にはやっぱり疑ってかかる.実際,会社調査を見れば我々も一つの中小企業にしか過ぎなくって,これをもっともっと立派な,客観的に見てもうらやましい会社にしていきたいと思う.
Aug 31, 2005
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経営者マインドを皆持ってないといけないとよく言われる.原則的には正しいが,これにも実は落とし穴がある.本来,どう顧客に喜んでもらうかを考えるのが担当者の役割,それをどう収益に変えていく仕組みを考えるのが経営者の役割である.これを取り違えるとおかしなことになる.担当者が短期の収益のことばかり考えると顧客との関係は殺伐としたものとなり,本来の得られたはずの顧客からの信頼を失ってしまう.逆に,経営者が収益に変えていく仕組みを作らないと,折角担当者が汗を流して構築した顧客との信頼関係が会社存続のために必要な利益が具体化されない.おそらく経営者の才覚って,「これは実は社会的に見れば非常に価値のある資産であって,担当者の真面目な努力で築いていけば宝の山になる」ってことをしっかりと感じとれることではないか.ある意味,担当者はこういう経営者策略に乗っているのかも知れないが,社員一人一人が充実感を感じ誠意を尽くして「顧客のために尽くす」ことが,仕組みの上で顧客も幸福になり,同時に自社も儲かっていくことは理想ではないかと思う.実は自分の営業成績を上げるための中途半端な経営者意識(と言うよりその場限りの損得勘定)って,本当に良くないと思う.目の前の数字に追われ勝ちな担当者こそ,愚直に顧客のために尽くすことに集中していかないといけないのではないか.そしてこれを儲かる仕組みに作り上げる.これって当たり前なことだけど,陥りやすいワナなんだよね.
Aug 30, 2005
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今日,衆議院選挙が公示された.今回の争点は小泉首相の思惑通り「郵政民営化」なのだが,本当に小泉首相は喧嘩に強くまた奇跡的に政治の風景を変えたと思う.数年前は「自民=古臭い保守,民主=希望があるかもしれない改革党」という構図で,かろうじて小泉人気に乗っかって更に公明党とも連携して政権を維持したわけだ.首相の人気に頼らないといけなかったから,守旧派にすれば今日に禍根を残してしまったわけだが,それだけ自民党は人気がなかったといえる.実際,都市部では民主党が第一党であったし,総得票数も自民党より民主党が多かった.それが今回は「自民=改革党,民主=反改革」である.これは小泉首相の作戦勝ちとも言えるが,むしろ「国民はあまりかんがえていない」ことの証拠でもある.そもそも選挙で日本は変わらない.今回圧倒的に支持されるであろう当の小泉首相は,来年9月で任期満了に伴い退陣を宣言しているし,その後の構図はやはり自民党である.変人がさればここまで軋轢を起こしてしがらみを切ろうとする人もいない.一人一人の有権者は,一票を入れるだけだからそんなに政治のことばかり考えて生活をしている訳ではない.郵政民営化にしても郵便局員が配達に来るかヤマト運輸が配達に来るかの違いで,人生には何の関係もない.大体,会社の社長でもなかなか自分の会社を変えれないのに,首相が改革を引っ張ったところで日本が劇的に変わる訳もない.多分,我々の人生を変えるのは我々の「清き一票」ではなくて,我々自身の「清き一行動」なのだ.自分や自分の周りに深くコミットし,人生を真剣に考え,昨日よりも今日,今日よりも明日,少しずつ創意工夫してよりよい人間になろうとする我々の営々とした行動こそが,我々の生活を変え日本を変えていくのだと思う.当たり前っちゃ当たり前ですね.
Aug 30, 2005
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事業が発展していくのって,実は競争力のコアを生かして自社の現事業形態をどんどん再定義していってる状況だと思う.そこで大切なのは,何が自社の「競争力のコア」なのかを正確に理解し,それを最大限に生かして論理的な帰結としてある「事業領域の再定義」が出来るかと言うことである.いきなり話が難しくなったが,例えば当社がいる白蟻駆除業界を例に取ると,おそらく「競争力のコア」は,中小工務店が出来ない(建築後の)細かい顧客管理が出来ること,家のオーナーとの長期的に関係を維持していること,定期的に実務を提供していること,などが上げられる.顧客に対する価値としては,現時点では白蟻駆除・予防をメインとしているものの,白蟻駆除とはイコール「住宅の長期的劣化を防ぐ手段」であるから,上記の競争力のコアを生かして「住宅の長期的劣化を防ぐ手段」を多面的,長期的に提供していけばよいと言うのが論理的な帰結である.同様に,害虫駆除業も,既に食品工場などに実務を提供し,また衛生状態に関する報告書を提出していること,昆虫と衛生管理に関する知識が豊富であることがコア競争力であることである.そもそも害虫駆除は,衛生管理の一環でありかつ異物混入対策の一環であるから,こちらからはまた論理的な帰結として菌管理や一般清掃なども含めた総合衛生管理業に事業は再定義されていくのだと思う.こういう話ってどこの業界も同じで,商社はモノを右から左へ扱っている業態から,事業コンサルティングのついでに必要なモノを売る「コンサルティング商社」へ,更に進化して一緒にリスクを取る「投資商社」やブランド構築の手伝いをやってモノを販売する「マーケティング商社」へ進化していくことが論理的な帰結である.大事なのは,自社の(当たり前過ぎて自分でも気がついていない)長所に光を当てて勝てる土俵を選んで,そして論理的に事業を再定義していくことだ.頭を絞ったら実行あるのみ,後は一転,勇気の世界だ.
Aug 29, 2005
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今日は,長男次男が行っている保育園の夏祭りで,夕方から家族で出かけた.それぞれのアトラクションは保護者の分担で,次男と共に遅れてきた妻の代わりに僕がエプロンで綿菓子作りに励みました.小さい頃,地元の町内会で同じように綿菓子が屋台で出ていて,どうした訳か自宅の庭に綿菓子器が置いてあった.それで散々自分で作って食べていたから,実は昔取った杵柄であった.さて同年代の保護者から,今晩はまた別の場所で町内夏祭りがあるとの情報をゲット,早速その家族と夏祭りのはしごであった.結構大きな祭りで,出店も沢山出てここでも子供たちは大喜び.それにしても気がついたのが,100円くらいのゲームの景品である.勿論いまどき当たり前なのだが,すべてメイドインチャイナ.こういった商品は昔は地方の中小企業が作っていたと思うのだが,見事に今は中国製である.本当に深く日本の生活に入り込んでいて,いまや「夏祭り⇒景品⇒中国製」である.日本の国際化を改めて感じる夏祭りであった.
Aug 27, 2005
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先ほど高知から飛行機で帰阪しました.飛行機って凄いですね,だって高知から45分で大阪です.昨晩は,お酒を一滴も飲めない社長に連れられて三軒はしご.全然飲んでない先方社長が一番酔っているみたいで,それはそれで感心しました.勿論効率の問題はあるけれど,やはり訪問してじっくり話をするのって大事ですね.特に都会出ない場合,訪問する販売業者は限られているから「情報」や「信頼」ってものが大事になる.勿論それだけじゃあ駄目なんだけど,「最初に相談してもらえる会社」になることが他社との競争に勝つには大事になる.実際会って話すというのは,そういう位置に当社が立つことにはとても役に立つ.これは通販やDMに頼る会社との違いでもある.利益率の高い商品開発,質の高い営業担当者,頼りになる技術コンサルタント,明確なビジョンを持つ経営者,これらが合わさって顧客からの信頼と当社の利益が一致することになる.会社経営は本当に「合わせ技の芸術」ですね.
Aug 26, 2005
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今日から,担当の今村くんと四国出張である.前から懸案になっていた顧客との会食があって,先ほど午前2時にホテルに戻ってきた.なんか僕は飲んでいても飲んでいなくても,理屈っぽく説教地味た話しになるようでこのブログじゃないけど,考えていることや思っていることを滔々と話してしまう.曰く,「今,日本は大変なチャンスを迎えている.それが証拠に外資系の金融機関や外国人労働者が沢山入ってきているではないか.我々にとってチャンスなのは,日本語でコミュニケーションが出来ることである.世界60億人の中で,日本語が出来る人は1億人しかいない.日本は転換期を迎えた世界第二の経済大国で,しかも資源もないから知恵の勝負になる.持たないものが創造力と知恵の勝負で,世界第二の経済大国の転換期に存在しているわけだから,基本的には僕らは大変幸福である」.勿論多少酔っ払っているからだけれども,本当にそうだと思う.政治のせい,景気のせいとかぼやいている前に,(経営者としての)自分が世界的に見ても競走できる努力をしてるかを自問したい.ついお隣の国,中国の企業家は大変な低賃金でハングリーに働いている.東南アジアの日雇い労働者は,道路の際で生活している.つまり,日本の経営者は好むと好まざるとこうしたハードワーカーの経営者と対決しなければならないし,日本のフリーターたちは,途上国の月給5000円の人たち並みの生活と低収入を覚悟しないといけない.現代に生きるってことはそういうことなのだ.しかし我々はまだ豊かな先進国にいる.この中で多少頑張って成功していくって,本当に恵まれた立場にいるとおもうのだが,如何だろうか?
Aug 25, 2005
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台風が心配だったけど,無事帰国しました.しかし早速明日から当社の今村君と四国出張で伊丹空港から松山まで飛行機,やはり台風の進路が気になります.台北のホテルを出る前に,時間が15分ほどあったので,長男に頼まれていたムシキングカードをゲットするために裏手の百貨店にダッシュ.玩具売り場にゲーム機は並んでいたけど,電源が入っていなかったので店の人に言って入れてもらう.30元入れてカードをゲット,ゲーム自体は隣に来た男の子に任せて空港に向かった.帰国後見ると,前回は英語のカードだったのが中国語に変わっている.英語圏のみならず(当然といえば当然だが)中華圏もターゲットにしているのだ.ムシキングでさえ(というか世界のセガだからだが),世界戦略を考えている.当社も日本だけで考えるのではなく,強みを生かしてグローバルに活躍したいものである.
Aug 24, 2005
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今日も工場巡りである.来月早々にベトナム向けにマラリア防除噴霧器を輸出するために,製造をお願いしている工場に訪問した.当社では今回も一緒に出張している海外担当の田之江くんが,海外輸出の営業・製造チェック・輸出手続・資金回収の総ての過程を担当している.因みに彼は大変多芸で,以前に勤めていた広告会社でカタログやチラシを作成していた.コンピューターも得意で,当社では海外営業担当・兼海外製造外注担当・兼広報担当・兼IT担当となっている(やらせ過ぎ?).実家が農家で小さい頃からトラクターを運転していたそうで,一緒にイタリアの農業機械展示会に行った時も,片っ端から農機具の用途や仕組みを僕に説明してくれたこともある.入社時も最初は国内担当の予定だったのが,急遽全く経験のない海外業務を担当してもらった経緯がある.当社はアフリカとか中東とかに輸出をしていたり,アメリカや欧州から輸入をしていたり結構ややこしい外為業務を行っている.それを二週間くらいの間に全く無知の状態から引継ぎをしてもらった.全く問題がなかったわけではないが,今では英語でアフリカ人と喧嘩できるくらいの語学力と,台湾人向けの中華訛り日本語を駆使しながらてきぱきと仕事をこなしている.その他,車の国際ライセンスを取ったことがあったり,パチンコで学費を稼いだり,バンジージャンプマニアであったり,まあ何でも頼める便利で不可欠な存在である.当社のような中小企業が小回りを利かした海外取引を武器とするなら,一人で何でもこなせる彼のような存在が不可欠となる.一般的に言って,中小企業は最初から大きい投資をして万全の体制で物事を始めてはいけない.多機能な人を活用して,小さくでも他が真似の出来ない方法で始めて,成功の度合いに応じて少しずつ体制を整えていけばいい.当社で言えば,彼がそうだったし,技術サポートも最初は顧問の先生の掛け持ちから始めた.ゆっくりだけど着実に変わっていく過程を経てきたわけだが,これまでのところ堅実な戦略だったと思う.さて台湾も明日で最終日.今晩台中から台北に移動して,明日一社訪問して帰国である.台風が来ているようだが予定通り帰れるかなあ.
Aug 23, 2005
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今日から海外担当社員の田之江くんと共に台湾出張.今回は台中近辺にある,当社が製造下請けに出している工場巡りが主目的である.先ほど到着後,早速一社訪問してきたが,典型的な家族経営の田舎工場であったが,製品的にはきちんとしたものを作っているようで一安心.台湾には数年前に1年ほど住んだことがある.当時はイギリスの学生,台湾の語学生,当社の社員と三役かけもちで,おまけに妻がイギリスに残っていたので三週間毎に住む拠点が違うややこしい生活であった.地理も大体分かるし言葉(中国語)も多少は出来るから,僕にとっては大変快適な場所である.今回の出張はたった二泊三日であるが,食事なども楽しみ.
Aug 22, 2005
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楽天の社長,三木谷さんが自社のメールマガジンの社長インタビューで書いていたのだが,自分の長所は「エネルギーレベルが高いこと」だそうだ.これって本当にそうだと思う.人間のエネルギーレベルは多分,脳力+気力+体力で決まると思うのだが,結局はこのレベルが高ければ創造性に富み実行力があり,短期・長期に渡り勝負に勝つだけの持久力が備わる.エネルギーレベルが高いことは,控えめに言って長所で,もっと正確に言うと生まれ持ったきた成功のための必須条件であるってことだと思う.(かなり)余談になるが,妻にこのことを言ったらそれは「ムシキングと同じ」って言われた.そう,ヘラクレスリッキーは200点,滅多なことでは敵に負けないのだ.うちの子が夢中なのは,「エネルギーレベルが人生の勝負を分ける」ことを教える深遠なゲーム機だったのですね.
Aug 21, 2005
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来月11日は衆議院選挙の投票日である.ご存知の通り,今回の選挙は「郵政選挙」と呼ばれており,自民党が分裂しながら選挙を行うなど話題の展開となっている.郵政法案にイエスかノーかを問うこと自体については,民営化への道筋をつけるという改革の象徴的な意味合いを持つこと,でも審議の過程で骨抜きにされてこれで果たして民営化と言えるのかという点,年金などの大問題が政策論議されてこなかったという点などなど,いろんな意見があるだろう.僕は個人的には,以下の理由で郵便局なんか民営化すれば良いと思う.(1)世界でも規模の点で有数の銀行が束になっても敵わない莫大な規模の郵貯資金が,財政投融資を通じて半官半民とも言える(非効率な)公社に流れていること,(2)田舎の郵便局がなくなって困る人が出てくるとか言っても,そこだけは赤字でも公的なものを残せばいいし,田舎が不便は当たり前で,地価が安かったり空気が良かったりするから敢えて田舎に住むのは個人の選択の問題だと思うこと,(3)郵便局員が民間人になると勤まらない人が出てくるとか言うけど,郵便局は公営であろうと民間であろうと勤まらない人はいてはいけないということ,などである.経営者として今回の小泉首相の行動が参考になるのは,争点を自分に有利なようにはっきりとさせていることである.これは経営的に言うと,顧客に分かりやすく,かつ他社が追随できない土俵を選んだということである.民主党にも言い分はあるだろうけど,郵政民営化に反対した時点で自分に非常に難しく,相手に非常に有利な土俵を選択してしまった.いまさら靖国問題とか年金とか,北朝鮮とか言っても誰も興味はない.もっと大事なことがあるよというのは本当だけど,国民は興味はない.今は改革の象徴と化してしまった「郵政民営化にイエスかノーか」という単純な図式なのだ.更に参考になるのは,これだけドロドロとした利害関係とか面子とか重んじられるに違いない(と国民は少なくとも思っている)政治の場面で,こんなに分かりやすい,しかもしがらみのある守旧派をばっさり切った決断をしたことだ.政治といえば「密室でしかも玉虫色」が常識であったのに,こんなにあっさりやられるとむしろ爽快感さえある.だったらビジネスの世界なんて基本的には理屈と数字の世界だから,曖昧な判断や行動なんてあっちゃいけないと思う.何が正しいかは歴史が判断すると思うが,今回の選挙は組織のリーダーにとってはとても参考になるんじゃないかと思う.
Aug 21, 2005
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昨夜は遅くまで,木耐協理事長の小野さん,同事務局長の西生さんと食事をした.同協会は耐震補強の分野ではナンバーワンの民間協会で,加盟会社も800社を超える.最近地震が頻発し同協会の存在がクローズアップされる一方(今週の報道ステーションにも出演された),耐震工事と騙って詐欺行為を行う事件も相次いでいることに対し大変問題意識を持っておられた.民間が公益協会を作って加盟企業にモラルを求め,また科学的にも機能が証明され行政にも認可された耐震製品を普及していくのは苦難の道のりだと思う.僕だったら,民間の会社が自社の製品を普及していくことで結果的に社会のためにもなるというのが分かりやすい.小野さんの場合は耐震製品を販売する自分の会社の他に,わざわざ協会を作って公益性を訴える.いわば社会に対する啓蒙活動と市場創造とビジネスを同時並行的に行っている訳だ.その手法が正しいかどうかはともかく,「まず事業には大義名分がなければならない,大義名分を明確にするには株式会社であってはならない」という思想は稲盛さんのいう利他の精神他ならず,逆にこういうのがあって初めてこれほど多くの協会員が集まってきたのだと思う.一方で,大手企業が主催する同様の民間協会もあったが,正面から商売を前面に出してしまったため,空中分解してしまった例もある.ビジネスにも大義名分がなければ,短期的には自社は良くても中長期的に本当に発展するためのネットワークは作れない.それは社内ネットワークであったり,企業間のかかわりであったりするのだろうが,結局人は大義名分で持ってつながっていくのだろうなあ.勿論ビジネスだからお金の話は避けられないにしても,最初にその話しをするのではなく,まずは理想や社会的使命を語ってからにしたいものだ.
Aug 20, 2005
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ワイキューブの安田社長には一度しか会ったことはないが,本当に面白いビジネスを展開していると思う.彼のロジックは単純明快で,「良い人材のみが企業の競争力の源になり,良い人材とは素材で決まる」ってことである.僕が「面白い」と思うのは,その(考えてみれば当たり前の)考え方ではなくて,ビジネスドメイン(領域)である.新人採用コンサルティングが新しいニッチ分野として同社の独壇場になっているのは,同社が学生の気持ちが分かる(悪く言えば騙し方を知っている),一方,企業側には学生の気持ちは分からない(騙し方を知らない)というギャップに着目しつつ,かつそれに「中小企業」という更に新人採用に不得手な顧客を選択したことだ.学生と企業のギャップ,更に中小企業と大企業のギャップという二重ギャップ戦略が同社の本質的な強さじゃないかと思う.過去にも(勿論現在も)リクルートなどの人材関連企業は学生採用市場で急成長を遂げ,現在も大きなシェアを握る.但しやはり新人採用は大企業中心で,大企業の人事部門のお手伝いが同社のビジネス領域であった.ワイキューブはこうした成功例を見て,顧客選択だけを変更したのだ.言っていることは「企業=人材=良い素材」だが,これまで余り新人採用していない中小企業にそうさせるロジックでもある.そういえば安田社長はリクルート出身だったなあ.船井総研などのコンサルティング会社も,考えてみれば似ている.主な顧客は中小企業で少し儲かっているところ,提供している内容は大企業では当然のメソッドをアウトソースで指導するってことである.これはこれでまさしく顧客選択が正しい訳で,同社の高収益を支えているのが分かる.では当社はどうするべきか?顧客の選択が重要であるってことだから,現在の害虫駆除業界って言うのは案外良かったかなと思える.基本的に真面目に体を動かしてサービスを提供し,少しアカデミックで国際的なはずなのだがまだまだ乗り遅れている業界,それでいて住宅産業や食品関連産業など間口が広い点,そして何より利益率が高い業界であることである.ちょっとやり方に拠れば,当社も顧客と共に急速に伸びていく感じがしている.がんばろうっと.
Aug 18, 2005
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お盆も明けてしまった.当社の決算期は12月なので,後残すは1/3の4ヶ月である.いつもながら時間の経つのは早く,案件の進捗は遅く,数字に毎日追われる日々である.世の中の経営者ってこんなものなのかなって感じだが,休まることのない因果な職種だと思う.自分自身の仕事振りを見ていても改善する点は数多しで,人間の時間の使い方や行動なんて本当に千差万別と言うか,多分100倍以上の差があると思う.特にIT技術が発達しアウトソーシングできる幅が広がり,更にモノのコストが海外からの廉価品の流入で,一人の人の活動範囲の自由度がかつてないほど高まっている.オフィスにいながら情報収集はかなり出来るし,メールであれば世界中どこでも殆どコストゼロで繋がっていられる.携帯電話は普及し,モバイルパソコンで殆どの業務はどこでもこなせる.こういう時代って,本当に「能力×熱意×考え方」で大きく差がついてしまうと思う.例えば情報収集にしても昔はこの情報が要ると思いついても入手に専門図書館とか人的コネを探さないといけなかった.現在では,欲しい情報さえピンポイントで思いつけば,ネットで大抵の情報は手に入る.人とも電話・メールで大体の人にアクセスできる.物理的な制約がなくなった分,結局はその人の「頭の中」にあるもので大きく差がつくということだ.こう考えると,最近言われている「日本社会の階級化」ってしかるべきかなと思う.世の中便利になったから,元々「能力×熱意×考え方」が優れた人が十分実力を発揮できるということだ.当社も勿論ITは充実させ,携帯電話・ナビ付車・モバイルパソコンはフル装備である.何も楽させようと言うわけではなく,「能力×熱意×考え方」を十分顕在化して欲しいと考えてのこと.そう言えば当社に限らず,出来ない人に厳しく出来る人に報いる世の中になってきたなあ.
Aug 18, 2005
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今日は終戦記念日で,あちこちの番組で戦争特集をやっていた.以前から司馬遼太郎とか読んでいるのだが,こうやって現代人が60年前の戦争,また100年前の明治維新の頃に興味を抱き続けるのは,それは大して遠い昔のことでないのに,平和な(平和ボケした)現代からは全く正反対の凄まじい現実があったからであろう.17歳で志願して20歳で特攻隊教官となり部下を沢山死なせた若者.終戦間近,一人だけ生き延びてはいけないと故郷の上空から自分で墜落してしまう.終戦を満州で迎えた多くの日本人.混乱の中,家族と離れ離れになったり子供を置いてきてしまった親たち.ソ連軍につかまったものはシベリアに送られ,10年以上も労働キャンプに入れられる人たちも多かった.一方で,戦後の何もない焼け野原で起業したソニーの井深・盛田氏.最初の製品は電気炊飯器だったそうだ.ホンダもこの頃,浜松で会社を興している.ワコール創業者の塚本氏だって,南部に送られ戦友が殆ど戦死してしまった中で,奇跡的に生き残った口だ.ほんと,昔の人は偉かったなと思う.確かに今は世代交代の時期で,戦後の創業者たちはもう鬼籍に入った人も多い.勿論,戦争経験者も少なくなった.しかし今の時代を担う人々が,同じような修羅場で人間の限界を超えるまで頑張っているのだろうか?自分のことを振り返っても,(自分では頑張っているつもりではあるけど)なんだか甘っちょろくてお遊びにも思えるくらいだ.まあ時代が違うといえばそれまでだけれど,何かを成し遂げようとすれば,結局同じくらいの修羅場で尋常でない努力を注ぎ込まないといけない気がする.こういう平和で一見のんびりした時代に,どうやって自分で意識して「修羅場」を感じ「尋常でない情熱と努力」を注ぎ込めるかが僕らの世代の課題ではないか.
Aug 15, 2005
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当社は害虫防除の薬剤・資機材を販売している専門商社だが,基本的にはこうした商品は「虫を殺す」ためのものである.僕は個人的に昆虫に恨みはないので,殺虫とかいうとちょっと物騒でなんだかなあって感じもある.一方で当社には,子供の頃から虫が大好きで大学院にまで行っている人も採用している.また僕の子供も虫好きで,この間もこういった社員を連れてクワガタ採りに行ったりしている.殺虫関連の仕事と虫好きが果たして相容れるのかってことがちょっと気になっていた.多分これってこういうことだと思う.当社としては,なるべく虫を発生させない侵入させない仕組みを作り,どうしてもいてはいけない場所に存在してしまった虫たちには駆除されてもらうってことを推奨している.決して無差別殺虫はせずに,虫の生態を知り行動をモニターして常にピンポイントで,こうした間の悪い虫だけを殺虫するシステムである.これは無差別殺虫のために大量に使用する薬剤を最小限にし,人間にも優しいシステムである.勿論,虫たちに恨みはないがまあ「ここで会ったが百年目」ってことだ.なるべく出くわさないように侵入させずなるべく忌避させて,それでも来るんだったら切捨て御免ってことだなあ.実際,昆虫がもたらす経済的損害(異物混入事故など)や病気を媒介したりするなど,本当の実害ももたらす.勿論虫たちに悪気はないのだろうけど,結果的に実害をもたらす虫たちを切り捨て御免するのは世の常ってもんだ.人間生きているだけでも,事業を真っ当に行っていても,こちらを立てればあちら立たずってことがよくある.自分が幸福になっても,それを見て嫉妬で不幸になる人ある.そんなことまで言ってたら切りがないので,物事はプラスの面を見るのがいいかなと思う.
Aug 12, 2005
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今晩は,テレビ局勤めの高校時代の友人と天麩羅でした.銀座ってなんだかなあって先ほど書いたけど,並木通りはいいですね(フォロー).こじんまりしたシャツ屋さんとかチョコレートの店とかがあって,天麩羅もしっかり美味しかった.そう言えば昨晩の和食屋さんも不思議な店で,次から次へと珍味美味の連続で,さすが世界の銀座でした.
Aug 11, 2005
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普段は全然縁がなく近づきもしないけど,昨日今日とたまたま銀座で会食がある.道路に堂々と駐車している車は勿論黒塗り社用車のセルシオ・マジェスタ・ベンツで,いかにもこれは銀座である.ペーペーの警官ならとても駐車違反の切符なんか切れないだろうってなもんである.こんな世界もあるのだなあって思うけど,反面,地道に会社経営のことを考え,本屋とスタバでのパソコン位が優雅で快適な時間である僕にとって,「大人の世界」に縁遠いことは実はとても幸福な感じもする.だって街中の喫茶店で無線LANがつながるだけで結構嬉しいものなあ.勿論僕も美味しいものを食べたりすること自体は好きだから,良いレストランに行くことは勿論楽しい.でも「黒塗りセルシオ・マジェスタ・ベンツ」はちょっとなあ.会社関係の知り合いや学生時代の友人と,恵比寿や白金・麻布あたりの「ちょっといい店」位が僕にはあってるかも.まあ値打ちが分からんだけかも知れないけど.ちょっと研究しなければ.
Aug 11, 2005
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業績が悪いとき,社員を叱ったりする社長がいる.当社ではノルマは課さないし,出来なくて叱ることもない.別にそうしようと決めているわけではないが,僕の性格的にというか出来なかったことを後で叱ったりすることが出来ないのだ.多分それは,業績が悪いのは社員のせいでなく経営者(層)の問題だと感じているからじゃないかと思う.会社も100人とか200人とかだったら,総ては経営者の判断でその指示で動いているのだから,結果が悪けりゃそりゃ経営者が悪いってもんだ.戦うべき市場を正しく選び,商品構成を決め,営業担当者を採用し,営業プロセスを管理し,営業をサポートする事務方や技術者を組織する.こういったことは当然経営者の構想の下に行われているのだから,たまたま会社の業績が悪くなったとしたら,それはその構想かきちんと指示しない人が悪いのだ.だから当社では(まして30人弱の会社だから)重要なことは僕が決める.勿論,皆の意見を何度も聞き,社外の人にも相談しながら色々な情報を集めたりはするけど,そして勿論実務的なことは殆ど皆に決めてもらうけど,会社の方向を左右する重要な案件は経営者の僕が決めるしかない.だって経営者でなくたって,例えば結婚相手を周りの人の意見に従って決める人はいないだろうと思うから.それは親に反対されようと友達に「何で?」と訝られようと,そんな人生において本当に重要なことは自分で決めるのが普通である.「結婚相手はお前の言うとおりに決める」って友人に言われても,そんなの相談された方が迷惑ってもんだ.会社の経営も同じ,理念とか会社のあるべき姿とか,成功の鍵を握る商品やサービスの提供方法とか,どこと提携したり会社買収するかなんて,そんな重要なことって経営者が決めるしかないのだ.「業績が悪いのは経営者のせい,業績が良いのは社員が頑張ってくれたから」って位に考えるのが,慢心しがちな経営者には丁度いいのじゃないかなあ.
Aug 10, 2005
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ブログも4月から始めて,今回でめでたく100件目である.元々,なかなか将来の夢とか経営の考え方など社内で話すこともないので,主に社内向けにメッセージを発信しようとしたものであった.それは今も変わっていないけど,勿論社外(取引先など)の方も読んでもらっていることもあり,あんまり軽はずみなことは書けないなあとも思う.日頃から色々考えたり,読んだ本や人との会話から触発されることもあり,どこかでこうして発散することは僕の精神衛生上も良いことで,アウトプットしていくことで自分自身の考えも固まってくる.経営者の役割って面白くて,実務をやることは勿論なんだけど,こうした(大げさに言うと)「思想」みたいなものがダイレクトに日々の業務や会社の将来に反映されていくことだ.僕の師事する稲盛さんによればそれは「考え方」ということなんだけど,あらためて成功方程式を思い起こすと感慨深い.人生における成功 =「能力」×「熱意」×「考え方」「能力」と「熱意」は1~100までの数値を取るが,「考え方」だけは-100~+100までの数値を取ること,また算式が掛け算になっていることがポイントである.掛け算になっているから,例えば「能力」が低くても「熱意」が100であれば結果として大きな成功が可能である.また「考え方」はマイナスからプラスの数値を取るから,能力が高くて熱意が大きくても,考え方がマイナスだと全体としてとても大きなマイナスになってしまう(例えば高学歴な自爆テロリスト).経営者の「思想」は上の算式の「考え方」そのもので,人と交わり本を読み勉強し,自分自身でも思想を深め,またこうして発信することで確信を深めることで,なるべく大きなプラスの「考え方」を身に着けたいと思う.これで100回書いたが全然書き足らない.勉強に限りがないように,「考え方」を深めるのに限りはないし,深まっていく考えをこれからもアウトプットしていきたいと思う.
Aug 10, 2005
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ゴルフを見ているとまた違った意味で感心する.確かにドライバーショットやバンカーショットなんかは,プロが行うショットは到底我々アマチュアでは実現できない.キャリーで300ヤードなんてどう頑張ってもアマチュアでは不可能である.でもより感心するのは,グリーン上でのパターである.全米オープンで見られる様なアンギュレーションの強いグリーンでも,実はアマでも球がホールまで物理的に届かないかと言えばそりゃ届く.練習で裏付けられた綺麗なフォームで打たないと届かないかといえば届くし,鍛え上げた体力でなければ駄目かと言われればそんなことはない.ボールがグリーン上にある状態では,プロだからといって何も有利なことはないし,アマでも打てば入るかもしれない可能性がある.プロがすごいのは,その中でも芝目を読みきりかなりの確率で入れてくることである.違いは殆どない.同じようなフォームで同じようなタッチでパッティングしても,プロは入るしアマは入らない.技術の違いは圧倒的で,少しの違いに見えるがそこには越え難い差がある.同じ条件下での少しの差に見える圧倒的な差,これが例えば年間数十億を稼ぐトッププロとアマチュアとの差である.我々の世界でも,やはり同じようなことがある.同じ条件でもある人は出来るがある人は出来ない.出来ない人が「物理的に」出来ないかといえばそんなことはない.アポを取って話しをして提案するって過程は誰だって「物理的」には出来るのだ.そこに存在するほんの少しに見える差が,実は圧倒的な結果における差になり,プロとアマを分かつのだ.僕らも少しに見えるが圧倒的な差を見せないといけない.誰でも出来る可能性があるが実はとても難しい場面で確実に結果を出していく.業務として行い,顧客からお金を払ってもらっている以上,こうしたプロの技を見せる必要があるのだ.
Aug 9, 2005
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今日参議院で郵政法案が否決され,小泉首相の予告どおり衆議院が解散された.その後の記者会見を見たのだが,彼は本当に役者であると共に勝負師だと思った.郵政民営化が否決されたことに関して首相は,繰り返し繰り返し「民間で出来ることを公務員でなければ出来ないというのはおかしい.改革,改革と言っておきながら郵政三事業だけは駄目だというのは全く理解できない」と主張していた.役者だと思うのは,物事を単純化して「郵政法案に反対=改革に反対する,民間の力を過小評価する頭の古い人」(勿論民主党も含まれる)の構図を描き出したことである.実際には,反対派の多くは野党議員で,この程度の法案ならむしろ公社化して実質を取るほうが良いという一見分かりにくい主張を建てた民主党がその大部分だ.改革反対を唱えている人々はむしろ少数派で,大部分は選挙に勝てるならまあどっちだっていいのだ.勝負師だと思うのは,「この程度の改革できなくしてどうして大改革が出来るのだ」と大見得を切り,ここで自民党内の(首相にとっての)抵抗勢力をばっさり切ってしまう決断をしたことだ.しかも選挙も勝てる雰囲気を敏感に感じ取っているのだろう.今回の否決で,「小泉首相=改革の旗手で悲劇の主人公」の構図が出来上がり,十分その実態が分からないうちに選挙になだれ込む短期決戦を取った.これが勝負師でなくてなんであろう.政治の世界にもビジネスの世界にも「正解」というのは一つではない.結局「勝てば官軍」ということもあるだろうし,勝てない勝負はしないというのも鉄則である.大義名分を掲げて役者となって大見得を切り,勝負師となって人々の感情を敏感に受け止め,自分に賛成しないものは切ると敵を明確にして,全力で短期決戦に持ち込む.僕自身(そして多くの大衆もおそらく),ここまで分かってでも郵政民営化反対議員には投票しにくいと感じるんじゃないかと思う.そこがまたすごいなあ.
Aug 8, 2005
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昨日までサッカーの東アジア選手権が行われていた.日本は最後に意地を見せて韓国に1-0で勝ったわけだが,本大会で注目されたのはジーコ監督の選手起用方法だった.第一戦で北朝鮮に元気なく破れた主力メンバー(欧州組は元々召集されていなかったが)を,次戦の中国戦ではキーパーを含めて11人全員総入れ替えしたのだ.これって色々な意味がある.(1)やる気がない選手は実績があろうと絶対外すという意思表示,(2)控え組みとされた選手でもチャンスがあることを示し,ボトムアップを活性化すること,(3)逆に控えであっても起用されたらすぐに結果を出す心構えを持っていないといけないこと,などである.結果的には控えとされたフォワードの田中達也が中国戦で同点ゴールを決め,最終戦の韓国との試合では,途中出場した(主力組の)小笠原と中澤が決勝点を演出した.会社の人事も同じようなものだと思う.能力とか知識があっても,実戦において熱意や覇気が感じられないと競争には勝てない.こういう社員は前線からは外さないといけない.逆に新入社員や中途入社社員であっても,いつ活躍のチャンスが回ってくるかは分からない.更に外された社員も「腐ることなく頑張った」(決勝点を入れた中澤の言葉)のであれば,再評価されるチャンスもある.常に自分だったらどうするかという観点で物事を考え,上司や他の社員の代わりに出て行く機会が来たならとまどうことなく貯めてきた実力を発揮して欲しいと思う.
Aug 8, 2005
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甲子園春夏通算24回目の出場を決めていた明徳義塾高校が,明日開幕の甲子園への出場を辞退する.原因は部員の喫煙・部内暴力が判明したためらしい.同校の校長によると「(内部告発)投書を受けて,監督から初めて事件のことを聞いた.87回を迎える歴史ある大会に出場するのは不適切と判断した」と説明,日本高校野球連盟も同校野球部長と監督に有期の謹慎処分を科すことを決めたらしい.色々考え方はあるけれど,僕が監督や校長の立場だったら出場辞退は絶対しないと思う.個人に罪があるならその個人に相応の罰を与えれば良いのであって,残ったメンバーは俺たちは違うってことを行動で証明すれば済む話しだと思う.今回疑問なのは,(1)野球が団体スポーツだから連帯責任を負うされたのか(それならば同じ部の人が犯罪を犯しても,例えば個人で選ばれた陸上選手は辞退しなくてよくなる),(2)そうだとしたら,監督責任のない立場が同等の生徒が何故実質的に罰せられるのか(監督は監督責任を問われるが),(3)これが喫煙という軽微なものだから全体の責任となり,それなら殺人なら「個人的な問題」で全体の問題に波及しなかったのか,など聞いてみたいことは尽きない.勿論,野球部全体の共同犯罪なら野球部自体が罰せられるべきだと思うのだが,部員の喫煙とか暴力事件で何故全体がって思うのだ.日本社会の特性として,表に出た不祥事に対する異常なまでの不寛容さがある.最近のフジテレビアナウンサーの飲酒問題もそうだが,弱い存在でちょっと調子に乗っている人が少しミスを犯すと,たちまち社会的に抹殺されるほどコテンパンにやられてしまう.政治家の大きな犯罪や勿論暴力団などの犯罪をここまで追及する声はない.日頃のちょっとした不満をいじめ易い人たちに吐き出しているようにも見える.「世間は怖い」ってこういうことを言うのかなと思う.これを会社に置き換えて見るとちょっとぞっとする.誰か社員が不祥事を起こしたら会社全体が営業活動を自粛しないといけないのだろうか?勿論,企業ブランドには大きな傷がついてしまう.いくら個人の犯罪といったところで,会社全体が色眼鏡で見られるのは必至で,この場合にはやっぱりその個人は(損害を与えたという理由で)懲戒解雇ということになるんだろうなあ.個人の罪というより会社の体質が引き起こした罪である場合は,他の社員による再発の可能性があるから,根本の原因を改善していくようにしないといけない.無理なノルマ主義とかは押し売りなどの問題を生んでしまう.こうやって自分の監督不行き届きがなかったか,会社として犯罪を助長していなかったかを謙虚に振り返りながら,あくまで会社としては活動を誠実に継続して,社会の信頼回復に努めるってことなんじゃないかなと思う.まあそれにしてもこの高校生には可哀想な話でした.
Aug 5, 2005
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東京で少しいいレストランに行くと大体一人1万円プラスアルファである.高いと言えば高いけれど,1万円といえば勿論平均的な若手サラリーマンの一日の給料以下だから,一日働けば,その給料で高級レストランに行くことが出来るとも言える.途上国においては,大体高級レストランの一食は下級労働者の一ヶ月分の給料であることが普通である.高級レストランに普通の人が行くことは決してない.例えばマニラにあるシャングリラホテルのミネラルウォーターは180ペソ(400円弱)で,外のスーパーマーケットで買えば10ペソ(約20円)である.庶民は決してシャングリラホテルでミネラルウォーターは飲まないが,日本の中流階級では平気で1000円のビールをレストランで飲む.こうしたことってやっぱり国の豊かさというか,日本の平等さをあらわしているのだと思う.それだけ日本は(殆どを占める)中流階級にやさしい社会で,経営者も社員も,またその家族も殆ど中流階級に入るから立場の違いというものがあまり強調されないのだろう.考えようによっては,「誰でも同じ社会」となるのだろうが,より能力がある人,経営者などより大きい責任を背負っている人々が高い倫理観をもって社会を支えているのが日本の社会の強さであり健全さだと思う.経営者として少しばかり成功したとしても,こうした平等社会における高い倫理観は持ち続けていきたいと思う.
Aug 3, 2005
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僕の知り合いのブログで「転職」が話題になっていたが,僕は会社と社員は対等という立場に立って以下の様に思う.個人は自由であって,自分の意思で働く場所を決める権利を有する.企業としては,なるべく優秀な人な人に入社してもらい,結果を出してもらい,またなるべく長く留まってもらうためにことが勿論重要になる.だから経営者は,社員がなるべくベストを出せる状況や仕組みを作らないといけないし,貢献に応じた配分も考えないといけない.一方で社員はそうやって環境を整えられたならば,本当にベストを尽くして結果を出さないといけない.それでこそ会社と対等になる.まあ,団体スポーツに例えれば良いといつも思うのだが,レギュラー争いをやって自分の得意技でチームに貢献して,周りから認められて初めてチームの一員になれるってことだ.「会社と社員は対等」って実はお互いに厳しいことで,相手から認められて初めて対等な立場に立つ.そのレベルが高ければ高いほど,チームとしての会社はどんどん伸びていくのだろうし,それが低ければ競争社会から淘汰されてチーム自体が成り立たなくなってしまう.冒頭の「転職」に関しては,プロのスポーツ選手がチームを変わるように,お互いの事情で会社を変わっても勿論良いと思う.何も当社だけが会社じゃないから,人によれば他のチームに行った方が活躍できる人もいるだろうし,このチームで最高のパフォーマンスを出せる人もいる.転職自体に勝ちも負けもないとは思うけれど,会社としては確かに良い人が出て行ったら「負け」,良くない人を採用してしまっても「負け」ってことだから,なるべく勝てるように頑張ろうと思う.人材面で勝つために僕が出来ることは,この会社で皆が自己実現が一番出来るように環境を整え,外の競争相手ともチームとして勝ち続けることしかないのだなあ.
Aug 2, 2005
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