青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2020.05.30
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カテゴリ: 着物・和装
着物については母に任せきりで
何も知らなかった私が
自分で反物を選ぶところから初め
学んだ事を書いています。

私が着物初心者だったのでよくわかるのですが
初心者は初めて自分の為に着物を誂える時、
知らないがゆえに単純に

1. 気に行った反物を選ぶ
2. 仕立てに出す


かかる費用は「仕立て代」だけと思いがちです。

気に行った洋服をお店で選ぶ位の感覚で、
着物を仕立てるというのは
気に入った反物をお店で選んで、仕立てに出す事ね、
と気軽に思いがちなんですね。

ところが誂えるというのは
フルオーダーなので
反物を選ぶ(注1)ところで一作業
仕立てに出す前に、採寸で一作業
仕立てに出すいろいろな指示で又一作業と、
結構手間閑がかかるものなんです。


着物を誂える=反物代+仕立て代でOKと
短絡的に考えてしまいがちな
私のような着物初心者は、
実際誂えたら、え?なぜこんなにかさむの?って
ちょっとびっくりしてしまうので

基本的な事を書いておきます。

(注1:本当の誂えは、反物をお店で選ぶのではなく
糸や織りを指定したり
好みの色柄で染めてもらったりするんですが、
初心者はなかなかそこまでできないので
今回はお店で反物を選び
仕立ててもらう話をします。)

反物をお店で選んだ場合、
誂え料金≒仕立て料金になります。

それで着物初心者は
「仕立て代」をお店で聞いたり
ネットで調べたりして
「だいたい○万円位で頼めるんだな~。」って
誂えの全貌を知らずに
仕立て代だけで検討をつけるわけです。

私がそうでした。
そこが問題であとで驚いちゃうんですね。

そこで、初心者が知らない
着物を誂える時の工程と費用を
長くなるので3つのステップに分けてにまとめました。


1.反物の前処理

誂えするには、まず反物の前処理が必要です。
一般的には、湯のしと言って、
蒸気をあてて生地を整えます。

簡単に言うなら生地のクリーニングですね。
この費用が湯のしだと平均で3000円位します。
反物が特殊な場合や
お店によっては、6000円以上する事もあります。

反物によっては製法で糊がついていたり、
古い反物ならシミが出ていたり
カビが出ていたりすることもあるので
その場合は、本湯通しといって
お湯につけて生地をきれいにしたり
シミ抜きなどの処理をします。

古物屋さん等で安い反物を購入すると
結局ここでクリーニング代金がかかる可能性が高くなるので
ご注意ください。

古い着物を譲りうけたり、古着屋さんで購入して
お金はかけたくないからとそのまましまったり着たり、
シミ抜きやカビ取りをしないで
一番安いコースだけに出す人がいますが、
見えなくても、シミやがカビがついたままだと
他の着物まで傷んでしまうし
自分にはわからなくても
よれよれの着物姿になってしまう事が多いので、
反物に限らず、着物のクリーニングは
手にした最初にしっかりやっておきましょう。

頼むお店ですが、クリーニングと言っても、
反物は洋服と染料が違いますし
長さもありますから
普通のクリーニング屋さんではできません。
着物専門の業者さん=悉皆屋さんにお願いします。

反物のクリーニングに関しては
いろいろ注意点があるので
また別にゆっくりと書きます。

次は、誂えにかかる費用と工程2に続きます。


湯のしはネット依頼を受けている会社もあり
レビューも良いです。右は絞り用。

価格は店舗より安い場合が多いのですが
送料がかかるので
まとめて依頼するか
そのお店で仕立てを依頼した際に
一緒に頼むほうがいいかもしれません。


こちらは仕立てまで全部セットになったもの。
国内手縫い。





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Last updated  2020.05.30 03:24:06
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