青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2021.01.04
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カテゴリ: 着物・和装
着物はウエストのくびれをなくして着るので、
普通に着ると寸胴に見えて
なんだか様になりません。

そこで最近は、細身仕立てとか
スマート仕立てと言って
裾をすぼめた仕立て方をしたり、
着る時に、裾が細くなるように
巻き込むという着付け方が好まれています。

裾を細くすることで、


少し着物に慣れてきた方には
おなじみの着付け方ですし、
初心者の方でもこの話を聞くと、
なるほど!では次回仕立てる時は
スマート仕立てをお願いしよう、って
ほとんどの方は思うと思います。

ところが、このスマート仕立てや
細身に着る方法に、
自分ではわからない
意外な盲点がある事がわかったので
書いておきます。


初詣にでも行ったのか
目の前を小紋に羽織姿の女性が
彼らしい男性と一緒に歩いていました。

たぶん二人とも
洋服と同じ感覚で歩いていたからだと思いますが、

どうしても足元に目が行ってしまいました。

すると、裾が何か変なんです。

最初は、妙にかかとが高い
ぽっくりみたいなエナメルの草履が
丸見えになっているのが目立つのかなと
思っていたのですが、そうではなくて、
ベージュの小紋なのに
裾に5㎝位の派手な縁取りがついているんです。

縁取りがついた小紋?と
怪訝に思って見ると、
歩くたびに着物の合わせも跳ね上がるので、
八掛が後ろからも見え、
裾の縁取りも八掛らしいことがわかりました。

でもなぜ八掛が裾に5㎝も出ているの?

するとカップルがお店の前で立ち止まり、
それで謎が解けました。

女性は細身仕立ての着物を着ていたんです。
立ち止まった姿は裾がほっそりして
とてもすっきり見えていました。

でも、すっきり着こなそうと
裾をすぼめすぎた上に
10㎝はある厚底草履を履いて
裾を長めに着つけたので、
洋服姿の男性と一緒に
普段の速さとテンポで歩いていたら
裾が5㎝位まくれて
ひっくり返ってしまっていたんだと思います。

洋服で言うなら、タイトすぎるロングスカートを
厚底サンダルで着こなしていたら、
裾がひっくり返って
厚底も丸見え、裏地も丸見えのまま
歩き回っている状況です。

おしゃれに着こなすつもりが、
ちょっと恥ずかしい事になっていました。

洋服でも言えることですが、
着物は特に、自分ではわからない失敗が
意外とあるものなので、
特に最初に着るときなどは
着物に慣れた方に
見てもらうと勉強になります。

ご家族やご親族に着慣れている方がいるなら
一番安心して、気軽に見てもらえるけれど、
そうでなければ、なじみの呉服屋さんや
お茶の先生などがいいのかもしれません。

ただし、呉服屋さんもお茶の先生も
はっきりとここがおかしい、という言い方はしないし
呉服屋さんによっては
お客さんを持ち上げるだけで
売れればそれでいいという考え方のお店も
結構あるんではないでしょうか。

信頼できる方との関係を築くのも
着物を着こなす大事なポイントですし、
初心者は見た目ばかり気にして
我流を通さないように
気を付けたいと思いました。




深い着物の知識と愛情を惜しげなく伝えてくださった
木村孝さんの著書。
初心者から上級者まで必見。

画像をクリックすると詳細が見られます。





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Last updated  2021.01.04 05:16:45
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