青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2022.08.31
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テーマ: 在宅介護(1596)
カテゴリ: 介護・介護グッズ
母は80代で脳梗塞になり
栄養は最初の2か月は鼻からチューブで入れ
嚥下訓練のゼリーも朦朧として
呑み込むことができませんでした。

体も最初の4か月ほどは寝返りも打てず
医師達は2度と歩けないし
食事もできない言い切っていました。

しかし理学療法士と母と家族の
毎日のコツコツとしたリハビリで

嚥下食を食べられるようになりました。

どうやって食べられるようになったかについて、
そしてどんな食事をしていたかについて
私のように、何の情報もなく
大切な人に良くなってほしい一心で
無我夢中で暗中模索している方のために
今までも少しづつ書いていますが、
今回は脳梗塞後の食事について書きます。

脳梗塞や嚥下の問題、
食べられるタイプの介護食については
人それぞれ状況が違い、

効果もそれぞれなので、ここでお話することが
全て当てはまるわけではないですが、
こういう事例が実際あったということで
参考になったり、ヒントがもらえたり
気持ちが強く持てたりすると思うんです。


そしてリハビリを始めた時、
何の情報も事例もなくて
とても心細く、どうしていいかわからず、
励ましてくれる人も、励みになる情報もなく
暗闇の中で手探りをしている感じでした。

私と同じように困っている方は沢山いると思うので
ここに書くことで、誰かの助けになったら
私も嬉しいし、母も喜ぶと思うので書いています。

ただし、必ず担当医に確認してから
参考にされてくださいね。

まず脳梗塞後の食事について
大事な点を書いておきます。


1.嚥下状況の確認

医師や言語聴覚士(嚥下のリハビリも行います)等
病院を通して、嚥下の状況や注意点、
食べられるもの、だめなものについて
しっかりと確認をとっておきます。

お薦めの介護食やメーカーなどについても
質問しておきます。

素人判断は非常に危険ですので
ここで指示された事を守ってください。

嚥下状況は常に変わりますので
定期診察時の相談や検査、
体調が悪い時は医師に相談して
状況に応じて対応してください。


2.必要な水分量と栄養を確認

これも病院で教えてくれます。
その人によって必要な水分量と栄養(栄養素と量)が
違うので、必ず確認し、
一日の食事回数・時間で大雑把に配分します。


3.水分の種類を選択

水分をとる=水を沢山飲むと思いがちですが、
水中毒と言う言葉があるように
水だけ大量に飲んでいると危険です。

かといって、スポーツ飲料や経口保水液も
飲んで良い量が決まっていますので
上手に組み合わせます。

また、病気や薬によって飲んで良いもの
良くないものがありますので
そこも確認してください。

嚥下障害がある方は普通の飲料はさらさらしすぎて
むせやすいので
必ずとろみをつけます。

とろみがついた介護用飲料も多数あり
手軽に利用できるので常備しておくと便利です。


4.食事の内容を選択

介護食と言ってもその方の状況で
裏ごしスープのようなものから
ムース状、舌でつぶせるタイプ、刻み食など
いろいろあります。

共通して言えるのはとろみがついたものが
呑み込みやすくて良いということです。

手作りも良いですが
介護食として販売されているもの
冷凍食品、宅配食、レトルト品といろいろあるので
臨機応変に使い分けると便利です。


5.食器の選択

持ちやすいもの、軽いもの、洗いやすいもの、
いろんな食器やカップやスプーン等が出ていて
使いやすさもいろいろです。

こればっかりは使ってみないと使い心地がわからないし
介護ショップで売っていても、良くないものもあります。

介護はいろんな専門用具を買わなくてはならず
つい、無駄なものは買わない、出費を抑えようと考え
期待して買って良くなかったらがっかりしますが、
頭を柔軟に、良さそうだったら使ってみる、
他に良いものがあれば変えてみる、と考えないと
良いものに出会いにくいです。
それ位、介護用品は発展途上なんです。

デザインも何だかな~と言うものが多いです。
良いデザイン=使いやすいとは言えないけど
いかにも介護食器の見た目=使いやすいわけでもないです。


6.食事時間の確保

嚥下食は時間がかかります。
介護をしているとやる事が多くて忙しいので
ゆっくりしっかり食事してもらうように
食事時間=食事介助時間の確保をしておきます。


7.嚥下を向上するための工夫

嚥下を向上するための食事時の姿勢があり
それは病院で教えてもらえます。

その姿勢を保つため、
椅子等にいろんな工夫をしました。
これは後日詳しく書いておきます。

介護の本などにもご参照ください。


8.美味しく楽しく食べてもらう工夫

これは私が母の嚥下リハビリを介助するために
工夫を凝らして作りあげたオリジナルです。

脳梗塞で失語症でも朦朧としていても
心の中、頭の中は変わらずその人のままなので、
嚥下食になってしまっても、美味しい食事を
楽しんでもらうためにいろいろ工夫しました。

その内容は、後日詳しく書きますね。


以上、脳梗塞後の食事について
まずは基本の部分をまとめました。

とても広範囲に渡るので
細かい事は後で詳しく書いていきます。

下:とろみ剤と言っても使いにくいもの
飲んでみるとびっくりするほど変な味のものが
かなり沢山あります。

こちらはさっとすぐ溶け、だまにならず
味が変わらず、変なえぐみがなく、匂いもせず
とても使いやすいです。



下:同じメーカーの持ち運びに便利で
計らずにさっと使え、湿気ないスティックタイプ。
デイサービスでお昼やおやつ用に持たせたり、
外出や旅行に持って行ったりととても便利でした。

これを混ぜるだけで普通のお水や暖かい紅茶が
とろみ飲料になるので楽でしたし
冬場は暖かいものを飲んでもらえて幸せでした。



画像をクリックすると詳細が見られます。





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Last updated  2022.10.14 23:42:47
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