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最近、じゃなくて2週間ぐらい前、またもや誕生日がきた。あんまりうれしくないな。本当はこれまで生きてこれたことを喜ぶべきではあるけれど、やだね、歳を思い出させれられるのは。それでも、東京の息子やベルリンの娘が電話をくれると、ちょっとはほろっとする。自分の誕生日はなるべく教えないようにしているけれど、幾人かのドイツ人の友だちは、昔に教えた(らしい)日付を記録(あるいは記憶)していて、その日になると、電話やカード、昨今はメールをくれる。この国では、誕生日はかなり重要なことらしい。毎年、この日だけ近況を交換することになっている人もいて、それはとても嬉しいこと。でも、わたしの方からその方の誕生日にメールを送ることはない(誕生日がいつなのか、知らないし、聞かない)ので、申し訳ない気持ちもある。そもそも、ほんの数人の友人の誕生日しか知らない。わざわざ聞こうとも、覚えておこうともしない(あんまり興味がないんだな)。もちろん自分の子どもや弟やBFの誕生日は覚えているけれど(ただし、息子の生まれた年というか年齢は、引き算などをしないとすぐには出てこない。信じられない年齢だから、無意識に知りたくないのかも)。弟とだけは、お互いに誕生日に近況をくわしく書くのが習慣になったので、毎年、お互いの誕生日が楽しみになっている。子ども時代は、家族の誕生日ごとに、母が蒸しプリンを作って、隣家の祖父母にもあげ、ブイヤベースとスパニッシュ・ピラフを夕食に作ってくれるのが伝統になっていて、それが楽しみだった。前にも書いたかもしれないけれど、ドイツでは誕生日の当事者がごちそうを自分で作って、家族や友人を招くのがふつう。幼稚園児がいると、その子の誕生日には親がケーキを焼いて、幼稚園にもっていって、みんなにふるまう40才、50才といった、10年ごとの節目には、どこかの会場を借りて、何十人もの客(親戚や友人)を招いて盛大に祝うこともよくある。わたしはまだやったことないけど。つまり、周囲が祝ってあげるというよりも、当事者が「これまで生きてこられたのも、皆さんのおかげです。ありがとう」と周囲に感謝の気持ちを捧げ、周囲も「これまで生きてこられて良かったね」と祝ってあげるというわけね。もちろんプレゼントつきで。この習慣がちょっと苦痛。BFもわたしと同じで、自分の誕生日を祝うのが苦手。年齢を聞かれたくないんだろうな、きっと。だから、これまではどちらも、誕生日が近づくと旅行に出かけて「とんずら」することが多かった。いなければ、自分の誕生日を祝わない言い訳がたつ、というもんで。旅行に出かけることができない場合には、ごくごく身近な友人だけを近くのレストランでごちそうした。でも、レストランに呼ぶとなると、財政的な理由からわずかな人しか呼べない。せっかく招待するなら、旧友とかも呼びたい。となると、自分で料理を作るほかない。そういえば、20年ぐらい前には、20人以上の友だちを食事に招待していた頃もあったっけ。まだ体力も気力もあったんだな。今はもうだめ。10人が限度。今年は10人ぐらいに声をかけたら、内3人が来られなくて、7人になった。テーブルを延長しないですんで、助かった!それでも、二日がかりで食事の準備をした。前菜は客の一人のたっての要望に答えて、春巻き(エビ、キノコ、その他もろもろ)と春雨サラダ。主菜は牛頬肉のワイン煮混み、コールラビのクリーム煮、フェンネルのスープ煮、ちりめんキャベツのベーコン煮、ジャガイモのバター煮。デザートは定番のフルーツサラダとパンナコッタのラズベリーソースかけ。このメニューなら、野菜を切るのと、春巻きの皮をはがすのに手間がかかるだけで、一つ一つは簡単。ワイン煮込みは前日に保温調理で数時間ほっとけば出来上がってる。一緒に煮込んだ野菜を裏ごししてソースをつくるのに手間がかかっただけ。それよりも、いつも困るのは飲み物の買い出し。車がない(運転もできない)し、自転車にも乗れない(もっているのに乗れない)ので、徒歩で重いビンを運ばなければならない。でも、缶ビールとかペット入りジュースとか紙パック飲料はどうしても買う気になれない。日常生活での飲み物はもっぱらお茶とコーヒー、あとは水道水(地下水。売られている水よりも、細菌の数が少ないんだって)だけ。だから、お客が来るとなると、いつも飲み物でいつも困る。BFに車で運んでと頼むのもいやなので、車輪つきの大きな袋で4リットルのビンジュースと6本のビールをゴトゴト家まで運んだ。幸い、高級シャンペンやおいしいワインはBFの姉が寄付してくれた。春巻き用のチリソースも自分で作って、頬肉はトロトロに煮えて、お客は喜んでくれたみたい。中の一人は欠食児童(こういう言葉ご存知?)のように、肉のお代わりを3回した!!帰りには、今回来られなかった妻のためにと、残った春巻きをお持ち帰りなさった。こうやってバクバク食べていただけるのは、とってもうれしいね。苦労したカイがあった。お客たちのほとんどは、誕生日プレゼントに本や図書券をくださった。これをわたしが一番喜ぶのをよくわかっていてくれるんだね。BFは「図書券代わり」と書かれたカードといっしょに現金をくれた。ぜんぜんロマンチックじゃないんだから。でも、これが彼らしいところなので憎めないわ。先述の欠食児童はいつもどうり、宝くじのレシートをくれた。この人は誰の誕生日にも宝くじをプレゼントする。こちらのロットという宝くじは、1つの囲みに並ぶ1から49までの数字から、6つの数字を自分で選んで罰印をつける。全部の数字が当たれば、週によっては(すべての数字を当てた人がいない週が続いた場合など)数億円相当の賞金が得られることもある。当たり数字はテレビや新聞で発表される。この欠食児童はわたしに、10の囲みにそれぞれ6つの数字を選んでくれた(つまり10回のチャンス)のだけれど、どの囲みも、当たり数字は一つか2つだった。3つの数字が当たっていれば、最低の賞金(数百円ぐらい)がもらえるんだけど。2つじゃあ、何にももらえないよと、プレゼントのレシート(どの数字を選んだかが書かれている証拠の紙)を捨てかかっていたら、欠食児童から電話があって、囲み内で当たっていた数字が2つでも、レシートに書かれているスーパー数字(1から10までの数字の一つ)が当たっていたら、5ユーロ(650円ぐらい)くれるというではないか。「よく新聞を見てみろ」と「命令」されて、もう一度見てみたら、なんとなんとスーパー数字が、もらったレシートのと一致していた。やったー。2つの数字が当たりだった囲みは3つだったから、15ユーロの賞金。ロットを売っている店にレシートを持っていったら、本当に15ユーロくれたー。くれた人が投資した額は10ユーロだから、差し引き5ユーロ分がロット団体からのプレゼントっという計算になる。これまでも宝くじを彼からもらったけれど、少額でも当たったのは初めて。ま、誕生日もたまには祝うのも悪くないかな。
2015/10/20
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BFのフランスの田舎家の中庭に植えておいたミョウガが咲いた。日本とちがって9月下旬。冬の寒さに耐え、夏の乾燥もなんとか生き延びてくれたけれど、花をつかせるとは期待していなかった。10から20くらいのミョウガの花。ミョウガがないときには欲しい、欲しいと思うのだけど、いざ手にしてみると、何にしてよいか迷ってしまった。ベランダで育てていた頃に咲いた花は甘酢漬けにしたけれど、あれは色がきれいなばかりで、ミョウガ独特の香りがとんでしまうような気がする。それで、・ナスとミョウガのみそ汁・ナス、ピクルス用のキュウリ(小さくころっとしていてカリカリと歯ごたえがいい)、納豆昆布、おかかといっしょに山形のダシ・ピクルス用のキュウリとベランダの紫蘇といっしょに漬け物・卵とじにしてお昼ご飯に食べた。ご飯はリゾット用の有機米を日本的に炊いた。ミョウガづくしのランチ、あー、おいし!デザートには、だるまや。さんが日本から送ってくださった、栗入りの和菓子をいただいた。あー、おいし!貴重なミョウガは薬味用にとっておきたかったところだけど、冷凍したら風味が悪くなりそうだったから、やめておいた。ミョウガの植物は以前はこちらのは屋外では越冬しにくかったけれど、温暖化の「おかげ」か、このところ順調に生き延びている。こちらの種苗センターでもミョウガの株(鉢植え)が売られている。でも、初夏に株の根元にミョウガの花が顔を出すとか、これを掘り出して食べることができるとかは、ほとんど知られていない。また、来年の夏にミョウガが咲いてくれるまで、楽しみに待つことにしよう。
2015/10/03
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